耐寒性のツバキ類とその限界温度

 日本の自生ツバキの北限は,夏泊半島となっています.栽培自体は北海道でも可能で,実際に見ていますが,やはり,南方の植物というイメージが強いのか,広く植栽されているということにはなっていません.もちろん,非常に多数あるツバキ類の中には,耐寒性の弱いものが存在しますが,一方,非常に耐寒性の強いものもあります.米国では,第2次世界大戦終了直後から,かなり本格的にツバキ類の耐寒性試験が行われ,耐寒性系統が見出されると共に,それらを用いた育種も行われています.それらの結果をまとめた,Ackerman(2007)のデータを編集した表を掲載します.なお,p. 199-211に掲載のものについては,*は-18℃,**は-21℃,***は-23℃と読み替え,p. 232-235のものは,-20℃と読み替えました.これらの数値は,USDA Plant Hardiness Zone Mapの地帯区分指標に基づくものですので,年最低気温の数十年(最低10年)にわたる平均値に相当するものと考える必要があります.一方,表12.1,表12.2の数値はそのまま転記しましたが,こちらは,本文中に明記はないものの,文脈から考えると,実際の障害発生温度のようであり,区別のために温度欄を水色にしました.文献中に明記されているように,それぞれの温度以上なら必ず安全と言うことはなく,実際の障害発生は温度以外の様々な要因に影響され,より高い温度でも障害が出ることがある一方,この温度より低くても何も起きない場合があり得ます.理論上の話として,他の要因の影響が無く,読み替えが正しいならば,温度欄が水色のものは,その温度より下がると障害が発生しますが,水色で無い方は,その温度では障害は発生しません.後者の数値は,その場所での年最低温度の平均値なので,実際に何℃かは解りませんが,その場所で数十年に一度という寒さに遭遇した場合に枯れるということを意味しています.
 なお,C. japonica ʻKumasakaʼは,ツバキのʻ熊坂ʼ,C. sasanqua ʻHana-Jimanʼはサザンカのʻ花自慢ʼ,C. hiemalis ʻShowa-no-sakaeʼはカンツバキのʻ昭和の栄ʼ,C. oleifera ʻPlain Janeʼはユチャの品種ʻプレーン・ジェーンʼ,C. ʻAshton's Supremeʼはツバキ類の雑種(複数種由来の交配)ʻアシュトンズ・シュープリームʼです.最後の例のように「C. ʻなんとかʼ」とある場合には,調べてみないと,どういう種を交配に使っているかはわかりません.実際には,この表のものはC. oleiferaを親にしたF1(子)と,さらにその子供,つまり最初のC. oleiferaの孫である少数のF2でした.例に挙げたように,日本名の品種がいくつかあり,他にツバキのʻ太神楽(だいかぐら)ʼ,カンツバキのʻ勘次郎ʼ(いわゆるʻ立寒(たちかん)ʼ),サザンカのʻ雪月花ʼがあります.古い時代に欧米に渡った品種では,日本名と異なる欧米名が付けられました.Camellia Nomenclature 2009他で調べると,ʻHermeʼはʻ光源氏ʼ,ʻDonckelariiʼ,ʻVille de Nantesʼ,ʻLady Kayʼはʻ正義(まさよし)ʼ,ʻTricolorʼ,ʻTricolor Redʼ,ʻLeucanthaʼはʻ和歌の浦ʼ,ʻLady Clareʼはʻ明石潟ʼ,ʻLady Vansittartʼはʻ江戸錦ʼ,ʻMagnoliaefloraʼはʻ羽衣ʼ(ʻ蝶の羽重(はがさね)ʼ),ʻPink Perfectionʼはʻ淡乙女(うすおとめ)ʼ,ʻPurityʼはʻ白菊ʼであることが確認できました.和名に対して,複数の英名があるのは枝変りです.その他,日本名(ローマ字)は判明したのですが,地方品種らしくたどれなかったものもあります.これら以外にも日本品種はあるかもしれません.というわけなので,日本の寒冷地ではここにあげた,14,5品種を入手してとりあえず植えてみるというのが,最初にすべきことでしょう.この数字は,欧米で命名された枝変りを除いたものです.ʻ羽衣ʼとʻ蝶の羽重ʼについては,Camellia Nomenclature 2009の当該部分で,
MAGNOLIAEFLORA --- (ʻHagoromoʼ; ʻRose of Dawnʼ; ʻCho-No-Hagasaneʼ) Blush Pink. Medium, semidouble. Average, compact growth. M. (Variations of this cultivar include ʻArthur Boltonʼ and ʻRudy's Magnoliaefloraʼ). (Japan to Italy 1886).
となっています.これらが同一のものか,どちらかの誤りとすれば14,別ないし,混同して双方とも同じ耐寒性であるならば15ということになります.ʻ羽衣ʼとʻ蝶の羽重ʼをWebの画像検索で調べてみると,ʻ羽衣ʼは沢山出て来ますが,ʻ蝶の羽重ʼはウメの品種とツツジの品種としてしか出て来ませんでした.ツバキの品種は詳しくないのですが,どうも古いシノニムのように思います.というわけで,入手しやすい耐寒性ツバキ類は14品種ということにしましょう.次には,強い耐寒性があるばかりでなく,交配母本として耐寒性の強い子孫を残す能力のある系統が見つかっているユチャをいろいろ集めて,比較試験をしてみたいです.もちろん,その他,表に掲載されているものを,実際に試してみたいのは言うまでもありません.さらには,改めて,日本の品種を全部寒冷地に植栽してみて,耐寒性の強いものを探し出すことと,耐寒性品種を母本にした育種を開始するなど,夢は限り無しです.
 その他,Ackerman(2007)は,数値指標は示されていないものの,耐寒性の強い品種として,C. japonica ʻVariety ZʼとC. japonica ʻKorean Fireʼ,C. japonica ʻJarvis Redʼ,C. japonica ʻWhite Queenʼ,C. japonica ʻMarie Braceyʼをあげています.-26℃のC. japonica ʻKuro DelightʼはこのʻVariety Zʼと日本のʻ黒椿ʼを交配したものです.ʻ黒椿ʼに,より耐寒性の強いと考えられるʻ熊坂ʼを交配してやれば,-26℃のʻKuro Delightʼよりもっと強いものができるのではと考えてしまいます.この例で分かるように,ツバキの血統だけでかなり高い寒冷耐性を持つものが可能のようです.AckermanはC. oleifera系の交配種を重視していますが,必ずしもその必要はないと思われます.現存するすべてのツバキ品種の耐寒性を改めてチェックしてみたいと考えています.自生ツバキの北限は夏泊半島ですが,寒冷限界の自生地は宮古市なのではと思います.この辺りの種子を極寒地に播いて選抜したら高度の耐寒性系統が得られるのではと夢想しています.
 なお,Ackermanの使ったC. oleiferaの由来ですが,ʻPlain Janeʼは,the Botanical Garden, Sun Yat-Sen's Memorial Park Commission, Nanjing,ということで,直訳すれば,植物園・孫中山記念公園委員会,南京でしょう.現在の中山植物園のことだと思います.ʻLu Shan Snowʼは,Lu Shan Botanical Garden, Gulingと記されています.地図帳を見ると,Gulingは古藺(四川)ですが,植物園はありそうにない小さな町のようです.Lu ShanはLushan(庐山,廬山)のことと思われ,そうするとGulingはGuiling(桂林)かなと思います.遠くではありませんが,現在の行政区とは異なります.1948年は中華人民共和国成立以前の話なので,異なるのかも知れません.どうもすっきりしないので,ネットで調べたら,ここは,古い欧米人の避暑地で,greenがなまったなどという話なども出て来ました.さらにネット上の地図などにより,この辺り一帯にGuling Hotel(牯岭飯店)等々の名称があることが分かったので,廬山植物園(江西省九江市廬山区)で間違いないと思います.
 この記事をご覧になって,実際に寒冷地でツバキ類の栽培をしてみたいと思われた方は,ぜひ,原典をご覧になることをお薦めします.なにしろ,このテーマで271頁の本になっているわけで,実際に役立つ様々なヒントが多数含まれていると思います.なお,Ackermanは,2002年に,Growing Camellias in Cold Climates. 136pp. Noble House, Baltimore, Maryland, USA. という本も出しています.細かいことは良いから,とにかく植えてみたいという場合は,①植付は霜の心配が無くなったら直ぐに,②2年苗以上の大苗を使う,③最初の1,2年は防寒をしてやる,④直根が土中深く進入できるように配慮,⑤施肥は春のみとし,アルカリ性のものは使わない,といったあたりに気をつければ,大きな問題は発生しないのではと考えています.但し,①〜⑤は必ず全部守って下さい.非常に重要な注意事項です.それぞれに,きちんとした意味があります.
 Camellia Nomenclature 2009の末尾には,温度指標の掲載はありませんが,下記の表以外の耐寒性品種として,ツバキで,ʻAmy Maryottʼ, ʻApril Melodyʼ, ʻApril Pinkʼ, ʻBebe Woodwardʼ, ʻCarlton Maryottʼ, ʻCharles Minarikʼ, ʻClassic Pinkʼ, ʻDoris Stoneʼ, ʻDorothy Minarikʼ, ʻDorothy's Follyʼ, ʻErnestine Lawʼ, ʻEyes of Marchʼ, ʻGail Phelanʼ, ʻKruko Delightʼ, ʻLela Ashleyʼ, ʻLelia Maryottʼ, ʻLib Scottʼ, ʻLil Symondsʼ, ʻLongwood Centennialʼ, ʻLongwood Valentineʼ, ʻMarie Goodlettʼ, ʻMiss Fort Walton Beachʼ, ʻNancy Kʼ, ʻPotomac Pillarʼ, ʻRampey E. Thomasʼ, ʻRed Auroraʼ, ʻRelane Westgateʼ, ʻSquadron Leader Astinʼ, ʻStellar Sunriseʼ, ʻSusan Pilgrimʼ, ʻSweet Laraʼ, ʻTen Belowʼ, ʻTommie Bowman',トウツバキ以外の交配種として,ʻCarolina Moonmistʼ, ʻIce Cream Smoothieʼ, ʻMason Farmʼ, ʻPumphrey's Prideʼ, ʻTwilight Glowʼ, ʻWinter Rougeʼ, ʻWinter's Star Lightʼがあげられています.来歴を見ると,栽培限界に近いところの育成者になっているものや,韓国産種子由来の超耐寒性品種もあって,興味深いです.
 日本でも,1970年代に酒井昭(さかいあきら)氏と箱田直紀(はこだなおとし)氏により,19種28品種のツバキ類の耐寒性が調べられました.東京近郊など,厳寒地ではない場所で育てられている材料から冬期に枝を採取し,凍結実験をしたものです.前処理としての人工的耐寒性誘導(ハードニング)の条件は,-3℃,15日間であり,植物生理学上は問題ない手法ですが,表のデータが取得された気象条件と比較すると緩やかであったと考えられます.実際に得られた数値も,同じ品種で,高めの耐寒温度となっています.したがって,得られた結果はここに示されている他の数値と比較できるものではないと考えられ,紹介しないことにしました.但し,研究自体は,広範な材料選択,部位別の耐寒性測定など,注目すべき点が多く,その結果自体も東北地方辺りにおける試作には役立つものと考えられます.また,これらのことは,耐寒性誘導が従来考えられてきた,1相,2相(Livingston et al., 1998)だけでなく,さらに厳しい条件下で誘導される別の相について考える必要性を示唆しているのかも知れません.あるいは,東京近郊の気象条件下で起きたと考えられる,1相目の誘導が不完全であったため,2相目の誘導も充分機能しなかった可能性があります.耐寒温度については,これに限らず,各種出典間で必ずしも一致していないことがあります.
 積雪地帯では,雪の影響を考える必要があります.品種や樹齢,管理方法にもよりますが,成木で数mの高さになり,積雪より上に出る部分はほぼ温度だけで限界は決まります.積雪に埋没している部分は,時間が長ければ,積雪自体の影響が出ます.枝が折れたりする物理的影響,積雪下の暗黒,湿潤,抵抗力低下が問題となる雪腐病,さらに融雪直後や雪囲いを外した直後の強光障害など様々なものがあります.もちろん,雪による低温や寒乾風からの保護もあります.麦や牧草類では,温度だけで考えてよい耐凍性とは別のものとして,雪害耐性という性質が存在することが分かっています.ツバキ類ではまだデータ不足でこのあたりがはっきりしませんが,ユキツバキという耐寒性は強くないものの,極めて耐雪性の強い系統があり,これを有効利用することで明るい未来が開けるでしょう.但し,現在は余りにもデータ不足なので,今後の注意深い観察により,積雪の影響を解明していく必要があります.  
 
品種名来歴
C. ʻAshton's Supremeʼ-27②hs
C. japonica ʻKuro Delightʼ-26ʻ黒椿ʼ×ʻVariety Zʼ
C. oleifera ʻPlain Janeʼ-26ex. 中山植物園(南京)1948.種子.
C. ʻAshton's Prideʼ-26①s
C. ʻAshton's Snowʼ-26①j
C. ʻFairweather Favoriteʼ-26①j
C. ʻWinter's Cupidʼ-26①sh
C. ʻWinter's Roseʼ-26①h
C. ʻWinter's Beautyʼ-26①j
C. ʻWinter's Interludeʼ-26①?
C. ʻWinter's Moonlightʼ-26①j
C. ʻWinter's Toughieʼ-26①s
C. ʻWinter's Waterlilyʼ-26①s
C. oleifera ʻLu Shan Snowʼ-24ex. 廬山植物園(江西)1948.種子.
C. japonica ʻKumasakaʼ-23ツバキʻ熊坂ʼ
C. japonica ʻTricolorʼ-23ツバキʻ和歌の浦ʼ
C. japonica ʻTricolor Redʼ-23ツバキʻ和歌の浦ʼ赤花
C. japonica ʻLeucanthaʼ-23ツバキʻ和歌の浦ʼ白花
C. japonica ʻBerenice Boddyʼ-23US1946
C. japonica ʻBetty Setteʼ-23US1992
C. japonica ʻJerry Hillʼ-23US1996
C. japonica ʻMeredithʼ-23US1980
C. japonica ʻPaulette Goddardʼ-23
C. japonica ʻR. L. Wheelerʼ-23US1949
C. sasanqua ʻAgnes O. Solomonʼ-23
C. sasanqua ʻJean Mayʼ-23US1951
C. ʻAshton's Balletʼ-23①j
C. ʻAshton's Cameoʼ-23①?
C. ʻAshton's Pinkʼ-23①j
C. ʻAshton's Preludeʼ-23①s
C. ʻElaine Leeʼ-23①j
C. ʻLondontowne Blushʼ-23①j
C. ʻPolar Iceʼ-23②h
C. ʻSnow Flurryʼ-23②h
C. ʻSpring Cardinalʼ-23①j
C. ʻSpring Circusʼ-23①j
C. ʻSpring Frillʼ-23①v
C. ʻWinter's Fireʼ-23②hv
C. ʻWinter's Hopeʼ-23②h
C. ʻWinter's Joyʼ-23①sh
C. ʻWinter's Red Riderʼ-23①h
C. ʻWinter's Charmʼ-23①s
C. ʻWinter's Dancerʼ-23①h
C. ʻWinter's Darlingʼ-23①h
C. ʻWinter's Dreamʼ-23①h
C. ʻWinter's Snowmanʼ-23①sh
C. hiemalis ʻKanjiroʼ-21カンツバキʻ勘次郎ʼ(=ʻ立寒ʼ)
C. japonica ʻDaikaguraʼ-21ツバキʻ太神楽ʼ
C. japonica ʻLady Clareʼ-21ツバキʻ明石潟ʼ
C. japonica ʻLady Vansittartʼ-21ツバキʻ江戸錦ʼ
C. japonica ʻBlood of Chinaʼ-21US1928
C. japonica ʻC. M. Hoveyʼ-21US1853
C. japonica ʻDr. Tinsleyʼ-21US1949
C. japonica ʻElizabeth Le Beyʼ-21US1948
C. japonica ʻMathotianaʼ-21UK2US1840's
C. japonica ʻProfessor Charles Sargentʼ-21US1925
C. japonica ʻReverend John G. Draytonʼ-21
C. japonica ʻApril Blushʼ-20US1995
C. japonica ʻApril Dawnʼ-20US-
C. japonica ʻApril Kissʼ-20US-
C. japonica ʻApril Rememberedʼ-20US1995
C. japonica ʻApril Roseʼ-20US-
C. japonica ʻApril Snowʼ-20US-
C. japonica ʻApril Trystʼ-20US1995
C. japonica ʻCream Puffʼ-20US1986
C. japonica ʻFrost Queenʼ-20US1971
C. japonica ʻRed Jadeʼ-20US-
C. japonica ʻRiver Farm Beautyʼ-20US-
C. ʻArctic Dawnʼ-20①w
C. ʻAutumn Spiritʼ-20①s
C. ʻFire 'N Iceʼ-20①j
C. ʻFrost Princeʼ-20①h
C. ʻFrost Princessʼ-20①h
C. ʻIce Folliesʼ-20①w
C. ʻLondontowneʼ-20①j
C. ʻMaroon Mistʼ-20①j
C. ʻPink Icicleʼ-20①w
C. ʻRed Fellowʼ-20①j
C. ʻSurvivorʼ-20①s
C. ʻWinter's Fancyʼ-20①h
C. ʻWinter's Starʼ-20①h
C. ʻWinter's Peonyʼ-20①sh
C. ʻWinter's Sunsetʼ-20②h
C. japonica ʻDonckelariiʼ-18ツバキʻ正義ʼ
C. japonica ʻVille de Nantesʼ-18ツバキʻ正義ʼ枝変り
C. japonica ʻLady Kayʼ-18上記品種枝変り
C. japonica ʻHermeʼ-18ツバキʻ光源氏ʼ
C. japonica ʻMagnoliaefloraʼ-18ツバキʻ羽衣ʼ(?ʻ蝶の羽重ʼ)
C. japonica ʻPink Perfectionʼ-18ツバキʻ淡乙女ʼ
C. japonica ʻPurityʼ-18ツバキʻ白菊ʼ
C. hiemalis ʻShowa-no-sakaeʼ-18カンツバキʻ昭和の栄ʼ
C. sasanqua ʻHana-Jimanʼ-18サザンカʻ花自慢ʼ
C. sasanqua ʻSetsugekkaʼ-18サザンカʻ雪月花ʼ
C. japonica ʻAdolphe Audusson Specialʼ-18US1942
C. japonica ʻBob Hopeʼ-18US1972
C. japonica ʻC. M. Wilsonʼ-18US1949
C. japonica ʻDebutanteʼ-18US1900's
C. japonica ʻEleanor Hagoodʼ-18US1900's
C. japonica ʻElegansʼ-18UK1831
C. japonica ʻElegans Splendorʼ-18US1969
C. japonica ʻFlameʼ-18J2US1917
C. japonica ʻGlen 40ʼ-18US1942
C. japonica ʻGovernor Moutonʼ-18
C. japonica ʻVictory Whiteʼ-18
C. japonica ʻWhite Empressʼ-18
C. japonica ʻWoodville Redʼ-18UK2US1822
C. sasanqua ʻCleopatraʼ-18US1934
C. sasanqua ʻSharon Elizabethʼ-18
C. sasanqua ʻYuletideʼ-18US1963
ʻDonckelariiʼは多分ʻDonckelaeriiʼ.ʻDonkelaariiʼ,ʻDonckelaariiʼという綴りもある.
ʻProfessor Charles Sargentʼは多分ʻProfessor Charles S. Sargentʼ.
①②はC. oleifera系交配種.数字は最初のC. oleiferaの交配から数えた世代数.F1とF2に該当.他の関与系統情報として,jはツバキ,sはサザンカ,hはカンツバキ,wはウイリアムシー,vはハルサザンカ.
 
【引用文献】
Ackerman, W. L., 2007.
Beyond the Camellia Belt. 271pp.
Ball Publishing, Batavia, Illinois, USA.
 
King, B. D.(ed.), 2009.
Camellia Nomenclature 2009. 200pp.
The Southern California Camellia Society.
 
Sakai, A., N. Hakoda, 1979.
Cold Hardiness of the Genus Camellia.
J. Amer. Soc. Hort. Sci. 104(1):53-57.

Livingston, D. P., III, C. A. Henson, 1998.
Apoplastic Sugars, Fructans, Fructan Exohydrolase,
and Invertase in Winter Oat:
Responses to Second-Phase Cold Hardening.
Plant Physiol. 116: 403–408.

Trehane, J., 2007.
Camellias. 380pp. Timber Press, Oregon, USA.
 
【参考文献】
 耐寒性というのは,色々な要素が絡んでいて,中々難しい問題です. その辺りは,ネット検索ではなかなか把握しきれません. 古典的ではありますが,教科書を読むのが,包括的理解には適していると思います.というわけで,参考図書のリストを作りました.

おまけ:Ackerman近影など(2010.5.20).リンク切れ?(2011.12.28確認)  
 
おまけのおまけ:
 ふと思い立って,Ackermanの著書にある引用文献のいくつかに当たってみました.驚いたことに,これらの引用されている著作の他にも,実はかなり多くの寒冷地のツバキに関係する文献がありました.当のAckermanの論文でさえ,引用されていないものもあったのです.つまり,上で紹介したAckermanの著書の引用文献は,寒冷地のツバキ関連の刊行情報のごく一部だったのです.ということで,寒冷地のツバキに関する情報はまだまだ多くあって,きちんと内容を調べ,整理しておく必要性があると感じました.将来的にはそうするとして,とりあえず,すべてが寒冷関連文献というわけではないのですが,Ackermanの著書にあった文献リストを転載します.熱意のある方には,これらを始めとして,これまでに刊行されたツバキの全文献をチェックして,寒冷地情報を纏めて頂きたいと思います. なお,上記文献をすべて確認しているわけではありませんが,調べた範囲内でいくつか辿れないものがありました.ある程度確かめた段階で,情報として追加するつもりです.  
 
 
 
 
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現行版:2012年1月12日
改 版:2011/12/28,1/26,1/21,2010/3/8, 3/5, 3/4
初 版:2010年3月1日
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