生理遺伝研究室
チャの生理学的研究,遺伝学的研究を行っています.
主なテーマとして,次のようなものがあります.
- 茶樹の光合成物質生産特性
茶樹の発育と成長について光合成・物質生産
の面から検討しています.
- 茶樹根系の形態的特徴
茶樹の根系構造と樹体生理機能との関係を
木化根の形態特性から検討しています.

約40年生のチャの根系(品種やぶきた)
- 熱画像による樹体生理活性の評価
樹体表面温度分布から生理活性を評価する
方法を開発中

静岡県小笠町の一般農家茶園(可視画像.1997年8月22日)

同じ茶園を熱画像で見たもの(NEC三栄サーモトレーサーTH1100で
測定)

上の2枚の合成写真.
- DNAマーカーによるチャ品種分類
いろいろなDNAマーカーで品種や系統をマーキングして
比較すると,葉や花を調べるだけではわからないような
系統間差,親子鑑別がはっきりわかります.
また,農業上重要な性質と強くリンクしているマーカーを利用すれば,
非常に手間のかかるその性質の調査を行うことなく,
場合によっては種子の段階で選抜が可能です.
このため,多くの分野でDNAマーカーの利用が急速に広がっています.
- チャのDNAマーカーについて詳しく知りたい方は
こちらをご覧下さい.
DNAマーカーを使ってチャの品種群の特徴を明らかに出来ました.
- チャの二次代謝酵素の遺伝子発現機構
チャの葉、茎に、カテキンという二次代謝産物が大量に蓄積されることに着目
し、分子生物学的、遺伝学的手法を用いて、その合成機構を解明しようとして
ます.研究対象としている3つの酵素の遺伝子発現は、葉、茎で多く見られ、
光や
糖による発現上昇が見られ、今までの知見と矛盾しませんでした.
- チャの遺伝資源の収集と特性評価及び特性評価手法の開発
チャの野生系統や,在来系統を日本各地,世界各地から収集し,
その性質を調べ,栽培保存を行っています.
また,葉の大きさ,形や作ったお茶がおいしいかなどということの他,
最近問題になっている「環境にやさしい茶栽培」を行うためには,
どのような性質をチャが備えていなければならないか,
その性質はどういう方法で調べるのか,
今までのコレクションの中にはそのような品種や系統はあるのか等の,
新たな特性評価手法の開発の研究も行っています.
- チャの遺伝資源について詳しく知りたい方は
国の
ジーンバンク事業ホームページをご覧下さい.
どのような系統があるのか,それらの性質などのデータベースを見ることが
出来ます.
正面玄関(トップページ)