南方性植物の北限

 このところ,茶の低温側の栽培限界(北限)について, ぼちぼち調べています. 寒冷地に実際に茶を植えれば, 生存可能かどうか判定出来ますが, 現在茶が植わっていない場所ではどうかということは, 直ちには分かりません. そこで,寒冷地で茶と共存している暖地性の植物を観察して, この植物が育てば,茶も大丈夫ということを言えると便利です. この様なわけで,現在様々な植物の北限について, 関心を持ち観察しています. 但し,どこかである植物を見つけましただけでは, 「北限」の証明にはなりません. 多くの人が,北限かも知れない例を沢山持ち寄って, 局所気候なども考えながら, 一番寒いところはどこかと判断するしかないのです. ここでは,そういった情報交換を目的として, いろいろ気付いたものの例示をしていきたいと思います. 最初は少数例ですが,今後増やしていきたいと思います.
 ところで,今は浜松に住んでいますが, あちこちの庭に, いわゆる熱帯植物の類が元気に育っているのに驚かされます. 遠州の空っ風という言葉があるように, 実感としてあまり暖かい場所という気がしませんが, どうも,0℃以下になることがあまりないようだし, 霜も,夜になっても吹いている空っ風のせいで, 降りにくいようです. 熱帯原産の植物の中にも, 本当に高温でないと育たないものから, 高温は生育の障害になることはないので, 熱帯で育っているが,寒いのもOKというものまであります. 浜松で育っているのは,後者に属するものでしょうが, あちこちで見た,気になる植物を紹介します.



 ベロペロネ(浜松)
温室栽培のものしか見たことがなかったので,
驚きました.
赤花が多いですが,黄色や中間色もあります.
写真のものは,1.5m位ですが,2m以上のものも
見かけます.ネットで見たら,越冬温度5℃とか,
10℃とか書いてあるものもありましたが,
凍らなければOKというのもありました.



 イペ(浜松)
これには驚きました.
沖縄なんかでよく見かけたものでしたが,
まさか,浜松で出会うとは思いませんでした.
おまけに,どこかの家に庭に1本とかではなく,
笠井街道で数Kmにわたって,街路樹になっていました.
写真は駅前バスセンタのもの.
テレビで見ましたが,桃色のものも大丈夫のようです.
よく結実し,播けばよく生えます.



 アロエの実生(浜松)
アロエは浜松ばかりではなく,静岡の沿岸部では, あちこちで見かけますので,特に珍しいという, 印象は持っていませんでした. ところが,我が家の庭で実生を沢山見かけたのです. どうも,隣家の株から種が飛んできたみたいです. その後,いろいろ観察していると,確かに結実株は, 多くはありませんが,見かけます.多くはないということから, 自家受粉じゃなくて,虫媒の可能性が高いと思われますが, あの細長い花はどういう種類の虫向きなんでしょう? それも,寒いときに活動するという… まあ,普通の所では,実生が生えても,雑草に負けてしまって, 消え去ることは確実ですが,岩山にでも播いてやったら, 野生化すると思います.



 ランタナ(浜松)
これは,コバノランタナでしょう.種が付いているのは, 見たことがありませんが,普通のランタナには, 良く実が付いていて,鳥が散布します. 我が家の庭にも,植えた覚えのないものが, 生えています.



 ジャカランダ(浜松)
これも,あちこちにあります. この写真のような大きな木はあまりないのですが, 小さな木はよく見かけます.    



 ブーゲンビレア(浜松)
あちこちで見かけますが,今まで見たものの中で, これが一番大きいものでした.3階の屋根近くまであるということは, 10m位ですかねえ. あちこちに,いろいろな品種があるようですが, 写真の左のような,色のものが多いですね. ちょっとわかりにくいですが, 右にもう1本,赤い花のものがあります. これらは,建物の建て替えで無くなってしまい, 残念です.


準備中

 写真や解説は準備中です. 1つの植物の北限を決めるためには, たくさんの人が情報を持ち寄ることが必要です. 待っていても,それは不可能なので,とりあえず, 今までに気付いたものを提示します. 議論のきっかけや,さらなる情報発掘の出発点になれば幸いです. 情報をお持ちの方の連絡を期待しています. 多くの場所で確認しているものは, 標高や微気象なども考えなくてはいけないので, メッシュ気候データ等で最低温を確認して, 最寒の場所を決定する必要があるでしょう. 明らかに北限でないものと場所.  
 
 
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現行版:2010年1月25日
初 版:2010年1月8日
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