一太郎&MSOfficeファイル対処法
一太郎ファイルとMSOfficeファイルにはしばしば出会います.また,そういったファイルでの書類提出を求められることがあります.現在は,MSOfficeも,一太郎も無料のビューワーが出ているので,Windowsマシンを使えば,閲覧は可能です.私の場合は,Macユーザですし,プログラマーとして,MSOfficeを始めとするMS製品のバカさ加減にあきれているので,こういったものにはあまり関わりたくないというのが実情です.大分前からフリーソフトで何とかなってしまうようになってきているので,2000年頃からこういった大物ソフトは買っていません.残念ながら,こういったものも,OSのバージョンアップに伴い,徐々にいろいろと挙動不審になってきました.それでも,2009年まではなんとか動いていましたが,2010年に機種変更をしたところ(OS[10.4→10.6]とCPU[ppc→Intel]の変更),Wordの日本語入力が化けるようになって,ほぼ使わなくなりました.古いAdobe製品も同様で,Photoshopは起動すらしなくなり,他の製品にも種々の挙動不審が発生しています.
というわけで,Macユーザがどうやったら,フリーソフトを出来るだけ使って,こういうファイルにつきあえばよいかを私がやった範囲を中心に,見聞きしたことも含めて紹介します.フリーソフトとしては,各種エミュレータ(有料のものあり),Wine,OpenOfficeがあり,これらによって,MSOfficeファイルには対応できます.一太郎ファイルは,Windows版のOpenOfficeに拡張機能(エクステンション=Ichitaro Document Filter ichitaro.oxt)を入れて対応可能です.また,Apple社からは,iWorkというソフトが販売されていて,ワープロ,表計算,プレゼンが可能です.勿論,MS社のファイルも読み書きできるようです.
Intel Mac
1.BootCampやエミュレータでWindowsを動かし,一太郎とMSOfficeをインストールして使う.
1'.BootCampやエミュレータでWindowsを動かし,Windows版OpenOfficeをインストールして使う.一太郎ファイルは,拡張機能を利用.
2.Wineを動かし,一太郎とMSOfficeをインストールして使う.
2'.Wineを動かし,Windows版OpenOfficeをインストールして使う.一太郎ファイルは,拡張機能を利用.
3.RemoteDesktopを使い,他のWindowsマシンを操作し,そこに,一太郎とMSOfficeをインストールして使う.
3'.RemoteDesktopを使い,他のWindowsマシンを操作し,そこに,Windows版OpenOfficeをインストールして使う.一太郎ファイルは,拡張機能を利用.
4.Mac上でMac版OpenOfficeやその派生プロジェクト成果(NeoOffice等)を利用して,MSOfficeファイルを利用する.一太郎ファイルは,1,2,3の一太郎または,他のファイル変換ソフトで,MSOfficeファイルに変換して使う.
PowerPC Mac
1.上記3, 3'.
2.上記4.
なお,我が国ではまだそういった状況ではないようですが,多くの国で地方政府も含め,政府調達にいわゆる「標準品」を要求される様になってきているようです.OpenOfficeのファイルフォーマットは,普通ODFと呼ばれるものですが,ISOやJISの規格になっていますので,「標準品」と見なされます(JIS X 4401:2010(オフィス文書のためのオープンな文書形式(OpenDocument) v1.0), ISO/IEC 26300:2006(Open Document Format for Office Applications (OpenDocument) v1.0)).このため,各社ともこういったファイルの読み書きが出来るような対応が行われ,MSWord2007 SP2以降,一太郎2007以降,Google Docs等で扱えることになっています.なお,MicrosoftのOOXMLもISO/IEC 29500:2008としてその後規格化されましたが,JIS化はまだのようです.というわけで,ODFファイル群は,私的なフォーマットで内部構造も公開されていない,jtd,doc,xls等より遙かに正当性を持つと考えられます.こういったファイルを要求された場合には,このあたりを説明するのが良いと思われます.なお,OpenOfficeではWordファイル(.doc)等も用意できますが,ODFファイル(.odt)を渡した方が,よりフォーマットが崩れにくいようです(ODFは規格が公表されているので,未公表のdocファイルより,部外者が対応しやすいためと思われる).
その他研究参考情報
正面玄関
現行版:2011年1月6日
初 版:2011年1月6日
メールアドレス:nmizunoアットマークaffrc.go.jp