校正トラブル
発行された論文に関する全責任は筆者にあるわけですが,
すべての関係者がこのことに関して,
高度の認識を持っているとは限らないので,
時にトラブルが発生します.
校正はトラブル防止に良い手段ですが,
当然行われると思っていた手続きが一方的に省略され,
その結果問題が発生してしまったことを経験したことがあるので,
自分の反省と警鐘をかねて,ここで紹介します.
また,これらは,電子入稿に際して起きていますので,
もとの原稿を提示することで,訂正もしたいという希望もあります.
- 最初がこれ.
水野直美,1991.マヤランの試験管内開花をめぐる問題.
ラン懇話会誌6:14-35.
電子入稿で良いということだったのでそうしました.
しかし,実際には,紙に打ち出して,手入力をしたようで,
誤植が多発.おまけに,筆者校正もなかったので,
誤植がそのまま出てしまいました.
原稿を送ったら,必ずその後の予定を聞いて,
絶対に筆者校正をするべきだと思いました.
原稿
- 2回目がこれ.
水野直美.1996. 園芸分野から見たファイトテクノロジーへの期待.
農業機械学会誌58(5):130-135.[1996年9月1日]
これも,電子入稿&筆者校正なしのパターン.
誤植は1個所.「会章」が「会長」になってしまいました.
本質を鋭く剔る議論が,冗談になってしまいました.
この時は,非常に忙しく,原稿を送った段階で,
すべて忘却の彼方みたいな状況だったので,
前記の「原稿を送ったら,必ずその後の予定を聞いて,
絶対に筆者校正をするべき」という教訓は実行出来ず,
私としては,いきなり出版されて驚いたというわけです.
相手を信用しすぎていたこともあるかも知れません.
原稿(修正有)
まあ,現在では,電子入稿も一般的になってきたので,
こういった,
初歩的な茶番というかドタバタは減ってきていると思います.
更に現在では,原稿をutfで入稿もできて,
業者がちゃんとutfレベルで仕事をしてくれれば,
たとえば,機種依存文字などもなくなり,
大きな問題は発生しなくなってきてはいますが,
まだまだ,安心は出来ません.
つまり,
製作現場はまだそこまでいっていないことが多いようだからです.
つまり,どこかで,
たとえばutf→sjisの変換が行われるということが起き,
トラブルの発生に繋がります.
変換を必要としない体制になっていても,
業者がunicodeのすべてのフォントを持っているとは限りませんし,
異体字の問題もあります.
本当はunicodeを再設計するべきだと思っていますが,
流れはunicodeに収束してきているので,
次善の策として使わざるを得ない状況です.
というわけで,
2009年に自分のパソコンの文字コードを,
uft-8(LF改行)に切り替えることを完了しました.
以前は,普通の文書はsjis,プログラム開発はeucで,
改行文字は双方ともMacintosh標準のCRでしたが,
徐々にuft-8/LFに切り替え,
2009年中頃にすべてのプログラムの新規書類は,
utf-8をデフォルトにしました.
よく使うエディタは,既存書類もutf-8で開く設定です.
自動判定にはしていないので,コードが異なると,
開けなかったり化けたりしますが,
その場合,
補助的に使っている別のエディタが自動判定にしてありますので,
そちらで開き,メインのエディタの方へcopy&pasteします.
コード判定の完全なアルゴリズムはないので,
全書類の自動変換はしません.
あとは,TeXやnamazuがunicodeに完全対応
(現在はコード変換で対応)
してくれれば,
万々歳なのですが…
この結果,すべてのテキスト書類は,ターミナルから,
catで開けますし,grepで特定の文字列を探せるなど,
Macintoshをunixマシンとして使う際の利便性が向上しました.
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現行版:2010年1月8日
初 版:2010年1月8日
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