植物の低温・積雪環境への適応機構と病原菌との相互作用
植物の生活環において低温という環境情報は多様の生理作用をもたらしています.低温はストレス耐性の発現に必要な様々なタンパク質を誘導します.これらは低温下での生育あるいは生存に不可欠なものです.一方,低温は季節情報を伝えるシグナルでもあります.植物は秋の低温を感じ取り,冬に備えて耐凍性や耐病性を獲得します.また,低温により冬の到来を認識し,春に向けて発芽や花芽の分化の準備をします.私達のグループでは植物の低温認識とその情報伝達機構に興味を持って研究を進めています.また,植物の越冬における低温馴化(適応)の分子機構についても調べています.研究はコムギ,イネ等の作物とモデル植物のシロイヌナズナを用いて行っています.植物と低温の関わりに関する研究は低温雄性不稔,低温発芽性,不時抽台抑制,穂発芽など北海道地域における重要な農業問題の解決に向けて大変重要であり,私達はこれらの問題に植物科学の面から貢献することを目標にしています.また,植物と微生物の相互作用の解析,特に積雪環境下における,雪腐病菌との相互作用や植物免疫獲得機構についても研究を進めています.

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独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 麦・大豆遺伝子制御プロジェクトプロジェクト
国立大学法人 北海道大学大学院農学院共生基盤学専攻生物共生科学講座
プロジェクトリーダー・客員教授 今井 亮三
北海道農業研究センター寒地作物研究領域
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