タイトルイメージ
農産物毎にID番号を付け、生産者情報を公表するデータベースを開発




 この研究は、メロンの打音による熟度測定器(Firm Tester SA-I)を開発したことがきっかけで始まりました。

 
熟度測定器を作り、熟度がわかるようになっても、その甘さをつくるまでの農家の方の手間隙をアピールする場があまり無かったため、その場(インターネット上)を作ろうと考え、実験を始めたのが農産物ネット認証システムVIPS (Virtually Identified Produce System)です。

【VIPSの内容】

●VIPS用入力フォームで、包装1袋毎に付けられたID番号と共に農産物の生産情報(生産者からのメッセージ、本人や圃場の写真)を入力。

●ID番号と情報が見られるホームページアドレスを書いたカードを農産物のパッケージに入れて出荷。

●農産物の購入者が、カードにあるホームページにアクセスし、ID番号を入力すると、その農産物を作った生産者からのメッセージ、生産者自身や圃場の写真が表示される。 
 包装1袋毎にID番号を付けたのは、高価で流通量の少ない農産物に付加価値をつけるためのシステムとして運用する方向で研究が進んでいたためです。 よって、実験試料も
だだちゃ豆メロン、ルレクチェなどを使用していました。
実験が進むにつれ、流通量の多い農産物にも使いたいとの声が多くなる
そこで、農産物を全体的にカバーできるシステムを開発することとなり、出来たのが青果ネットカタログ(SEICA)です。
 SEICAを作るにあたり、6つの基本方針を固めました。

  1) 無料で利用できる。
  2) 誰でもデータ入力でき、それを閲覧できる。
  3) 幅広い農産物をカバーできる。(約1700品目に対応)
  4) SEICAに入れたデータを応用展開することができる。
  5) 仕様変更に対応できるようにする。
  6) XML/SOAPを利用し、グローバルなものにする。

 そして、VIPSで1つの包装毎に付けていたID番号を、1人の生産者の農産物毎に付与するようにしました。





 運用は、(財)食品流通構造改善促進機構、(独)食品総合研究所、 農林水産省研究計算センターが協力して行っているため、無料で利用することができます。

 そしてデータは、元々できあがっているホームページに入れるだけなので、インターネットができる環境であれば、いつでも、どこからでも入力することができ、また入力されたデータは、閲覧用に表示するようになっているので、情報公開用のホームページをわざわざ作る必要もありません。

 また、SEICAはXML/SOAPを使ったホームページになっているため、SEICAを入力用に使い、そのデータを見るホームページは、オリジナルのものにするといった使い方もできるようになっています。
(※SEICAからデータを持ってくる形で、生産情報を公開できるアプリケーションが民間からいくつか発売されています。詳しくは、SEICAのサイト内
SEICA連携アプリケーション、サービス」を参照。)

 
これまでに、幾度か改良を図り、現在は左図のようなページになっています。 さらに、生産情報公表JASの農産物にも対応ができるようになりました。


             VIPS、SEICA関連の論文は