ラスタデータ用の座標ファイル(ワールドファイル)について
ラスタデータを利用する際は、座標を指定するためのファイル(ワールドファイル)が必要となります
ワールドファイルはテキスト形式のファイルで、その書式は以下のようになります
ラスタデータの座標設定において、これらの数値はアフィン変換のパラメータとして使用されます
ラスタデータの表示は、位置合わせを行うだけなので、空中写真等の画像を利用する際には、オルソ化(歪みの無い状態に)しておく必要があります
ラスタデータとして、TIFF形式、BMP形式、JPEG形式等の画像が利用できますが、画像形式によりワールドファイルの拡張子が異なります
ワールドファイルの拡張子は、基本的に対応する画像データの拡張子の先頭と最後の文字に「w」を付けたものとなります
(TIFF形式の場合「.tfw」、BMP形式の場合「.bpw」、JPEG形式の場合「.jgw」)
画像がオルソ化されており、元の地図の座標情報がわかっていれば、ワールドファイルの作成に必要となる数値は簡単に計算できます。
以下に、例を示します。
ここでは、画像サイズが(3930 x 2752)、左上座標が(66600, -134950)、右下座標が(69100, -136700)であるとします。(座標の数値の単位はm)
したがって、X方向、Y方向の長さは以下のようになります。
X方向:0.6361 = (69100 - 66600) / 3930 、Y方向:-0.6359 = -(136700 - 134950) / 2752
(ここでは誤差が出ていますが、0.636としても問題の無いレベルです)
メモ帳などのエディタでワールドファイルを作成し、画像ファイルと同じフォルダに置きます。
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