概要
PostGIS は、オブジェクトRDB である PostgreSQL の拡張で、GIS (地理情報システム) オブジェクを格納することができます。 PostGISは、GiSTベースのR-Tree空間インデクスをサポートし、GISオブジェクトの解析および処理を行う機能を持ちます。
本マニュアルは 2.0.0 版のマニュアルです。
この作品は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 非移植 ライセンスの下に提供されています。好きなようにこの材料を使うことができますが、PostGIS Project のクレジット提示を求めます。また可能な限り http://www.postgis.org へのリンクを求めます。
日本語または日本国内固有の問題がありますので、付録B 日本語訳に関する追加情報を追加しました。あわせてご覧ください。 |
「Tiger Geocoder」および付録A Appendixは訳していません。 |
目次
PostGISはRefractions Research Incが空間データベース技術研究プロジェクトとして開発しました。Refractionsはカナダ・ブリティッシュコロンビア州・ビクトリアにある、データインテグレーションとカスタムソフトウェア開発に特化した、GISとデータベースのコンサルティング会社です。私たちは完全なOpenGISサポート、高度なトポロジ構成(カバレッジ、サーフェス、ネットワーク)、GISデータの表示と編集をするためのデスクトップユーザインタフェースツール、ウェブベースのアクセスツールを持つ、 重要なGIS機能性の範囲をサポートするPostGISを、サポートおよび開発する予定です。
PostGISはOSGeo財団のインキュベーションプロジェクトです。PostGISは、多数のFOSS4G開発者と、PostGIS機能と多彩さから大きな利益を得る世界中の企業によって継続的に改善され、資金を得ています。
PostGISプロジェクト運営委員会(PostGIS Project Steering Committee, PSC)は、総合的な指示、リリースサイクル、ドキュメンテーション、支援活動に関する調整を行っています。また、委員会は、全体的なユーザサポート、PostGISコミュニティからのパッチの受け付けと適用、 開発者のコミットのアクセス、新しい委員、APIの重要な変更といった、PostGISを含む雑多な問題に関する投票を行っています。
バグフィクスとメインテナンスの調整、PostgreSQLのリリースとの調整、空間インデクスの選択とバインディング、ローダ/ダンパ、シェープファイルGUIロード、新機能の統合と強化。
総合的な開発、サイトとBuildbotのメンテナンス、OSGeoインキュベーションマネージャ。
文書作成、PostGISニュースグループにおける一般的なユーザサポート、Windows製品と実験ビルド、X3D機能、Tiger Geocoder機能、管理関数、新機能と大きなコード変更のスモークテスト。
PostGISプロジェクトの副創始者。総合的なバグフィクス、ジオグラフィ機能、ジオメトリとジオグラフィのインデクス機能(2次元,、3次元、n次元インデクスとあらゆる空間インデクス)、ジオメトリ内部構造、GEOS機能の統合とGEOSリリースとの調整、ローダ/ダンパ、シェープファイルGUIローダ。
バグフィクスとメンテナンスと、新しいGEOS機能の統合とGEOSリリースとの調整、トポロジ機能、ラスタフレームワークと、低水準API関数。
以前のPSCメンバ。文書と文書補助ツール、、PostGISニュースグループでの高度なユーザサポート、PostGISメンテナンス機能の強化。
PostGISのオリジナルの開発/副創始者。サーバサイドのオブジェクト、インデクスのバインディングや多数のサーバサイドの解析機能を記述。
シェープファイルのローダ/ダンパのオリジナルの開発者。現在のPostGISプロジェクトオーナーの代表。
XML (KML,GML)/GeoJSON入出力機能と3次元機能とバグフィクス。
中核機能の、継続的なメンテナンスと開発。曲線機能の強化。シェープファイルGUIローダ。
ラスタの全体の構造、プロトタイピング、プログラミング補助。
距離関数強化(3次元距離とリレーションシップ関数を含む)と追加、WIndowsのテスト、総合的なユーザサポート。
ラスタ開発、GDALドライバサポート、ローダ
ラスタイメージ出力(JPEG, PNG等)とラスタ解析関数。
ラスタローダ、低水準ラスタAPI関数。
ラスタ開発
Alex Bodnaru, Alex Mayrhofer, Andrea Peri, Andreas Foro Tollefsen, Andreas Neumann, Anne Ghisla, Barbara Phillipot, Ben Jubb, Bernhard Reiter, Brian Hamlin, Bruce Rindahl, Bruno Wolff III, Bryce L. Nordgren, Carl Anderson, Charlie Savage, Dane Springmeyer, David Skea, David Techer, Eduin Carrillo, Even Rouault, Frank Warmerdam, George Silva, Gerald Fenoy, Gino Lucrezi, Guillaume Lelarge, IIDA Tetsushi, Ingvild Nystuen, Jeff Adams, Jose Carlos Martinez Llari, Kashif Rasul, Klaus Foerster, Kris Jurka, Leo Hsu, Loic Dachary, Luca S. Percich, Maria Arias de Reyna, Mark Sondheim, Markus Schaber, Maxime Guillaud, Maxime van Noppen, Michael Fuhr, Nikita Shulga, Norman Vine, Rafal Magda, Ralph Mason, Richard Greenwood, Silvio Grosso, Steffen Macke, Stephen Frost, Tom van Tilburg, Vincent Picavet (アルファベット順)
PostGISプロジェクトへの開発時間、ホスティング、直接的な金銭提供の貢献を行った企業です。
Arrival 3D, Associazione Italiana per l'Informazione Geografica Libera (GFOSS.it), AusVet, Avencia, Azavea, Cadcorp, CampToCamp, City of Boston (DND), Clever Elephant Solutions, Cooperativa Alveo, Deimos Space, Faunalia, Geographic Data BC, Hunter Systems Group, Lidwala Consulting Engineers, LisaSoft, Logical Tracking & Tracing International AG, Michigan Tech Research Institute, Norwegian Forest and Landscape Institute, OpenGeo, OSGeo, Oslandia, Paragon Corporation, R3 GIS,, Refractions Research, Regione Toscana-SIGTA, Safe Software, Sirius Corporation plc, Stadt Uster, UC Davis Center for Vectorborne Diseases, University of Laval, U.S Department of State (HIU), Vizzuality, Zonar Systems (アルファベット順)
みんなで基金キャンペーンは、PostGIS開発チームが走らせているキャンペーンです。欲しくて仕方ない機能に資金を与えて、多数の人々にサービスを提供できるようにするためのものです。それぞれのキャンペーンは特定の機能または機能の集合に焦点があてます。それぞれのスポンサーは、必要な資金提供のうち少しだけを提供し、十分な人/組織の寄付で、たくさんの助けになる作業に支払う基金を持ちます。他の多くの人が寄付に協力してくれそうな機能に関するアイデアがありましたら、PostGIS newsgroupに、その考えを投稿して下さい。そして一緒に起きるようにすることができます。
PostGIS 2.0.0はこの戦略を実施する最初のリリースです。PledgeBankを使い、2件のキャンペーンが成功しました。
postgistopology - 10以上のスポンサーがTopoGeometry機能の構築と2.0.0でのトポロジ対応強化とのために、それぞれ250米ドルを寄付しました。
postgis64windows - 20のスポンサーが, Windows上でのPostGIS 64ビット版に必要な作業のために、それぞれ100米ドルを寄付しました。64ビット用PostGIS 2.0.0ベータリリースができ、PostgreSQLスタックビルダで使用可能なリリースを予定している最終版ができました。
ジオメトリ演算ライブラリGEOS、Martin Davisがアルゴリズムを作成し、Mateusz Loskot, Sandro Santilli (strk), Paul Ramseyらで動作するようにし、メンテナンスとサポートの進行を行っています。
地理空間データ抽出ライブラリGDALはFrank Warmerdamらによります。PostGIS 2.0.0で導入されたラスタ機能で、非常によく使われています。 同じように、PostGISサポートに関するGDALの必要な改善は、GDALプロジェクトに寄与しています。
地図投影ライブラリProj4は、Gerald EvendenとFrank Warmerdamによって作成とメンテナンスがされています。
最後ですがおろそかにできないのがPostgreSQL DBMSです。PostGISはこの巨人の肩に乗っています。PostGISの速度と柔軟性はPostgreSQLが提供する拡張性、偉大なクエリプランナ、GiSTインデクス、多数のSQL機能がないと成り立ちません。
最新のソフトウェア、ドキュメントおよびニュースについてはPostGISウェブサイト http://www.postgis.orgをご覧下さい。
ジオメトリ演算ライブラリGEOSに関する詳細情報は http://trac.osgeo.org/geos/をご覧下さい。
投影変換ライブラリProj4に関する詳細情報はhttp://trac.osgeo.org/proj/をご覧下さい。
データベースサーバPostgreSQLに関する詳細情報は、 PostgreSQLメインサイトhttp://www.postgresql.orgをご覧下さい。
GiSTインデクスに関する詳細情報は、 PostgreSQL GiST開発サイトhttp://www.sai.msu.su/~megera/postgres/gist/をご覧下さい。
ンターネットマップサーバMapServerに関する詳細情報はhttp://mapserver.orgをご覧下さい。
The "Simple Features for Specification for SQL"は、OpenGISコンソーシアムウェブサイトhttp://www.opengeospatial.org/にあります。
目次
本章では、PostGISのインストールに必要な手順について説明します。
ラスタ機能は現在は選択可能ですが、デフォルトではインストールされます。PostgreSQL 9.1以上のエクステンションモデルを使ってインストールするには必須です。PostgreSQL 9.1以上を使用する場合は「PostGIS EXTENSIONのビルドとデプロイ」を参照してください。 |
全ての.sqlファイルは、PostgreSQLのインストール先の share/contrib/postgis-2.0.0 フォルダにインストールされます。
postgis_comments.sql
, raster_comments.sql
, topology_comments.sql
は、関数ごとの簡易説明を生成するもので、pgAdmin IIIまたはpsqlを介してアクセスできます。psqlでは\dd ST_SetPoint
等のコマンドを使います。
tar xvfz postgis-2.0.0.tar.gz cd postgis-2.0.0 ./configure --with-raster --with-topology --with-gui make make install createdb yourdatabase createlang plpgsql yourdatabase psql -d yourdatabase -f postgis.sql psql -d yourdatabase -f postgis_comments.sql psql -d yourdatabase -f spatial_ref_sys.sql psql -d yourdatabase -f rtpostgis.sql psql -d yourdatabase -f raster_comments.sql psql -d yourdatabase -f topology/topology.sql psql -d yourdatabase -f doc/topology_comments.sql
topology_comments.sqlは選択機能ですのでmake installまたはmake comments installでインストールされません。しかし |
本章の残りで、上記のステップそれぞれの説明をします。
PostGISには、ビルド、利用するために、次のものが必要です。
必須
PostgreSQL 8.4以上。PostgreSQLの完全なインストール(サーバヘッダを含む)が必要です。PostgreSQLはhttp://www.postgresql.org/にあります。
完全なPosgreSQL/PostGIS対応表とPostGIS/GEOS対応表についてはhttp://trac.osgeo.org/postgis/wiki/UsersWikiPostgreSQLPostGISをご覧ください。
GNU Cコンパイラ(gcc
)。ANSI Cコンパイラの中には、PostGISをコンパイルできるものもありますが、gcc
でコンパイルするのが最も問題が少ないと見ています。
GNU Make (gmake
または make
)。多くのシステムで、GNU make
がデフォルトのmakeになっています。make -v
を実行して版を確認して下さい。他版のmakeでは、PostGISのMakefile
を完全に処理しきれないかもしれません。
投影変換ライブラリ Proj4 の 4.6.0版以上。Proj4ライブラリは、PostGISの座標系投影変換機能に使われます。Proj4は、http://trac.osgeo.org/proj/からダウンロードできます。
ジオメトリライブラリGEOSの3.2.2版以上。GEOS 3.3.2以上を推奨します。GEOS 3.3以外では、トポロジ例外処理やジオメトリ評価の改善、ST_ValidDetailやST_MakeValidといったジオメトリ評価等の主要な強化が使えません。また、GEOS 3.3.2以上はトポロジ機能に必須です。GEOSはhttp://trac.osgeo.org/geos/からダウンロードできます。3.3以上は古い版との後方互換があるのでアップグレードはかなり安全です。
LibXML2の2.5.x以上。LibXML2は現在取り込み関数 (ST_GeomFromGMLとST_GeomFromKML)で使っています。LibXML2はhttp://xmlsoft.org/downloads.htmlからダウンロード可能です。
JSON-C 0.9以上。JSON-Cは現在、ST_GeomFromGeoJsonによるGeoJSONの取り込みに使われます。JSON-Cはhttp://oss.metaparadigm.com/json-c/からダウンロード可能です。
GDAL 1.6以上 (古い版では一部機能が働かないので1.9以上が望ましいです)。ラスタ機能に必要で、PostGIS 2.0の最終リリースには必須になります。http://trac.osgeo.org/gdal/wiki/DownloadSourceからダウンロード可能です。
オプション
GTK (GTK+2.0が必要)。シェープファイルのローダであるshp2pgsql-guiのコンパイル用。http://www.gtk.org/。
CUnit (CUnit
)。レグレッションテスト用。http://cunit.sourceforge.net/。
javaディレクトリ下のドライバのビルドを行うにはApache Ant (ant
)が必要です。Antはhttp://ant.apache.org/からダウンロード可能です。
文書のビルドにはDocBook (xsltproc
)が必要です。Docbookはhttp://www.docbook.org/にあります。
文書をPDFでビルドするにはDBLatex (dblatex
)が必要です。DBLatexはhttp://dblatex.sourceforge.net/にあります。
文書で使う画像を生成するにはImageMagick (convert
)が必要です。ImageMagixはhttp://www.imagemagick.org/にあります。
ダウンロードサイトhttp://www.postgis.org/download/postgis-2.0.0.tar.gzから、ソースのアーカイブを入手します。
wget http://www.postgis.org/download/postgis-2.0.0.tar.gz tar -xvzf postgis-2.0.0.tar.gz
これで、カレントディレクトリの下にpostgis-2.0.0
ができます。
もしくはsvnレポジトリhttp://svn.osgeo.org/postgis/trunk/からチェックアウトします。
svn checkout http://svn.osgeo.org/postgis/trunk/ postgis-2.0.0
新しく作られたpostgis-2.0.0
ディレクトトリに移動して、インストールを続けます。
多くのOSでは、ビルドされたPostgreSQL/PostGISパッケージがあります。 多くの場合、コンパイルが必要なのは、最もひどい最先端の版が欲しい場合やパッケージメンテナンスを行う人ぐらいです。 本節では、一般的なコンパイル手順を示します。Windows用や他のOS用等にコンパイルするなら、PostGIS Dev Wiki(コンパイルとインストールガイドの節)で、より詳細な助けを見つけるかも知れません。 Windowsユーザの場合、安定的なビルドをスタックビルダまたはPostGIS Windows download siteで入手できます。また、とてもひどい最先端の版のビルドもあり、週1, 2回ビルドしていますし、刺激的なことが発生した際は随時ビルドしています。PostGISの開発中の版で試験する際に使えます。 |
PostGISモジュールは、PostgreSQLバックエンドサーバの拡張です。PostGIS 2.0.0では、コンパイルのために、完全なPostgreSQLサーバヘッダが必要です。PostgreSQL 8.4以上でビルドできます。古い版のPostgreSQLはサポートされません。
PostgreSQLをインストールしていないならPostgreSQLインストールガイドを参照して下さい。http://www.postgresql.org/にあります。
GEOS機能を有効にするために、PostgreSQLをインストールするときに明示的に標準C++ライブラリに対する明示的なリンクが必要になる場合があります。 LDFLAGS=-lstdc++ ./configure [YOUR OPTIONS HERE] これは、古い開発ツールとインチキC++例外との対話のための応急処置です。怪しい問題(望んでいないのにバックエンドが閉じたりそれに近い挙動を起こす)を経験したなら、このトリックを試してみて下さい。もちろん、これを行うにはPostgreSQLをはじめからコンパイルし直す必要があります。 |
次のステップでは、PostGISソースのコンフィギュレーションとコンパイルに概要を記述します。 これらは、Linuxユーザ用に書いてありますので、WindowsやMacでは動作しません。
ほとんどのLinuxのインストールと同様に、最初のステップでは、ソースコードのビルドに使われる Makefile を生成します。これは、シェルスクリプトで行います。
./configure
パラメータを付けない場合には、このコマンドは自動で、PostGISのソースコードのビルドを行うのに必要なコンポーネントやライブラリをシステム上で探します。./configureとするのが一般的な使い方ですが、標準的でない位置に必要なライブラリやプログラムを置いてある場合のために、いくつかのパラメータを受け付けます。
次のリストで、共通して使われるパラメータを示します。 完全なリストについては、--helpまたは--help=shortパラメータを使って下さい。
PostGISライブラリとSQLスクリプトのインストール先を指定します。 デフォルトでは、検出されたPostgreSQLのインストール先と同じになります。
このパラメータは現在のところ壊れていて、PostgreSQLのインストール先にしかインストールされません。このバグのトラックについてはhttp://trac.osgeo.org/postgis/ticket/635をご覧ください。 |
PostgreSQLは、PostGISなどの拡張に対してPostgreSQLのインストール先ディレクトリを伝えるpg_configというユーティリティを持っています。PostGISの対象とするPostgreSQLインストール先を手動で指定する場合は、このパラメータ(--with-pgconfig=/path/to/pg_config)を使います。
必須ライブラリであるGDALはラスタ機能に必要な機能を提供します。GDALインストール先ディレクトリをインストールスクリプトに伝えるgdal-configを提供しています。PostGISのビルドに使う特定のGDALを手動で指定する場合は、このパラメータ(--with-gdalconfig=/path/to/gdal-config)を使います。
必須のジオメトリライブラリであるGEOSは、ソフトウェアのインストール時にGEOSのインストール先ディレクトリを伝えるgeos-configというユーティリティを持っています。PostGISのビルドに使う特定のGEOSを手動で指定する場合は、このパラメータ(--with-geosconfig=/path/to/geos-config)を使います。
LibXMLはGeomFromKML/GML処理を行うのに必須のライブラリです。通常はlibxmlをインストールしているなら発見されますが、発見できない場合や特定の版を使用したい場合は、PostGISにxml2-config
を指定してインストールスクリプトにLibXMLのインストール先ディレクトリを伝えます。PostGISのビルドに使う特定のLibXMLを手動で指定する場合は、このパラメータ(--with-xml2config=/path/to/xml2-config)を使います。
Proj4はPostGISに必須の投影変換ライブラリです。PostGISのビルドに使う特定のProj4のディレクトリを手動で指定する場合は、このパラメータ(--with-projdir=/path/to/projdir)を使います。
iconvのインストール先ディレクトリを指定します。
JSON-Cは、MITライセンスのJSONライブラリで、PostGISのST_GeomFromJSON機能に必須です。PostGISのビルドに使う特定のJSON-Cを手動で指定する場合は、このパラメータ(--with-jsondir=/path/to/jsondir)を使います。
データインポートGUI(GTK+2.0が必要)をコンパイルします。このパラメータによって、shp2pgsql-guiという、shp2pgsqlのグラフィカルユーザインタフェースが作成されます。
ラスタ機能付きでコンパイルします。これによりrtpostgis-2.0.0ライブラリとrtpostgis.sqlファイルが生成されます。最終リリースでは、デフォルトでラスタ機能付きにする予定ですので、このパラメータ自体は不要になる可能性があります。
トポロジ機能付きでコンパイルします。これによりtopology.sqlファイルが生成されます。トポロジに必要なロジックは全てpostgis-2.0.0ライブラリ内に作られるので、関連ライブラリはありません。
デフォルトでは、gettextの検出とこれを用いたコンパイルを試みますが、ローダ破損を引き起こす非互換性問題下で実行する場合には、このコマンドで無効にできます。これを使ったコンフィギュレーションによって解決する問題の例はhttp://trac.osgeo.org/postgis/ticket/748にあります。ご注意: これを切ることで多くを逃すわけではありません。まだ文書化されていなくて試験段階であるGUIローダにおける内部のヘルプ/ラベル機能に使われています。
PostGISをSVNレポジトリから得る場合には、はじめに次のスクリプトを実行します。 ./autogen.sh このスクリプトによってconfigureスクリプトが生成されます。これはPostGISのインストールに関するカスタマイズに使われます。 PostGISをアーカイブファイルとして入手する場合には、configureが既に生成されているので./autogen.shは不要です。 |
Makefileが生成されたら、PostGISのビルドは、次のコマンドを実行するだけです。
make
出力の最後の行が "PostGIS was built successfully. Ready to install.
" と出れば終わりです。
PostGIS 1.4.0版からは、全ての関数に文書から生成されるコメントが付きます。これらのコメントを後ほどインストールするには、次のコマンドを実行しますが、docbookが必要です。アーカイブファイルからインストールする場合は、postgis_comments.sql, raster_comments.sql, topology_comments.sqlは、docフォルダにあるので、コメントを作成する必要はありません。
make comments
PostGIS 2.0で導入されました。早見表や学習中の方のハンドアウトに適しているHTMLチートシートを生成します。xsltprocが必要で、topology_cheatsheet.html
, tiger_geocoder_cheatsheet.html
, raster_cheatsheet.html
, postgis_cheatsheet.html
の4ファイルが生成されます。
HTMLとPDFのビルド済みのものはPostGIS / PostgreSQL Study Guidesにあります。
make cheatsheets
PostGIS EXTENSIONはPostgreSQL 9.1以上で使えます。extensionsフォルダに移動してmake installを実行するとビルドできます。この処理は将来的に、9.1を対象としてコンパイルする時に自動化され、ビルド処理の中に完全に統合されます。
ソースレポジトリからビルドしている場合は、関数の記述を最初にビルドする必要があります。
make comments
アーカイブファイルからのビルドの場合は、ビルド済みのものがあるので、コメントのビルドは必須ではありません。
PostgreSQL 9.1を対象にビルドしている場合は、extensionsは自動的にmake install処理の一部としてビルドするべきです。必要ならextensionsフォルダからビルドできますし、他のサーバで必要ならファイルの複製ができます。
cd extensions cd postgis make clean make make install cd .. cd postgis_topology make clean make make install
EXTENSIONファイルは、OSに関係なく、常に同じ版のPostGISと同じです。PostGISバイナリを既にインストールしている限りは、EXTENSIONファイルを上をあるOSから別のものに複写して大丈夫です。
開発用と異なる別のサーバでEXTENSIONを手動でインストールしたい場合は、次のファイルをEXTENSIONフォルダからPostgreSQLインストール先のPostgreSQL / share / extension
フォルダに複写します。通常のPostGISで、サーバに無い場合に必要になるバイナリと同じです。
指定されていない場合のインストールするextensionの版等の情報を示す制御ファイルpostgis.control
, postgis_topology.control
。
EXTENSION毎の/sqlフォルダにあるファイル全て。PostgreSQLのshare/extensionフォルダであるextensions/postgis/sql/*.sql
, extensions/postgis_topology/sql/*.sql
の最上位に複写する必要があることに注意して下さい。
実行すると、PgAdmin->extensionでpostgis
, postgis_topology
が有効なEXTENSIONとして見えます。
psqlを使う場合は、次のクエリを実行してEXTENSIONがインストールされていることを確認できます。
SELECT name, default_version,installed_version FROM pg_available_extensions WHERE name LIKE 'postgis%' ; name | default_version | installed_version -----------------+-----------------+------------------- postgis | 2.0.0 | 2.0.0 postgis_topology | 2.0.0 |
クエリを行ったデータベースにEXTENSIONがインストールされている場合は、installed_version
カラムに記載が見えます。
レコードブロックが無い場合は、PostGIS EXTENSIONがインストールされていないことになります。PgAdmin III 1.4以上では、データベースブラウザツリーのextensions
セクションで提供されていて、右クリックでアップグレードまたアンインストールできます。
有効なEXTENSIONがある場合、pgAdmin EXTENSIONインタフェースまたは次のSQLの実行によって選択したデータベースにPostGIS EXTENSIONをインストールできます。
CREATE EXTENSION postgis; CREATE EXTENSION postgis_topology;
この素晴らしいEXTENSION機能を使わずに2.0.0をインストールした場合でもEXTENSIONベースに変更することができます。まずpostgis_upgrade_20_minor.sql
, raster_upgrade_20_minor.sql
, topology_upgrade_20_minor.sql
のアップグレードスクリプトを実行して最新版にアップグレードします。
ラスタ機能無しでPostGISをインストールした場合には、最初にラスタ機能をインストールする必要があります(rtpostgis.sql
を使います)。
それから、次のコマンドを実行して、個々のEXTENSIONの関数をEXTENSION形式に更新します。
CREATE EXTENSION postgis FROM unpackaged; CREATE EXTENSION postgis_topology FROM unpackaged;
PostGISのテストを行うには、次のコマンドを実行します。
make check
このコマンドで、実際のPostgreSQLデータベースに対して生成したライブラリを使用した、様々なチェックとレグレッションテストを行います。
PostgreSQL, GEOS または Proj4 を標準の位置にインストールしていない場合には、環境変数LD_LIBRARY_PATHに、ライブラリの位置を追加する必要があるかも知れません。 |
現在のところmake checkは、チェックを行う際に 環境変数 |
成功した場合は、テストの出力は次のようなかんじになります。
CUnit - A Unit testing framework for C - Version 2.1-0 http://cunit.sourceforge.net/ Suite: print_suite Test: test_lwprint_default_format ... passed Test: test_lwprint_format_orders ... passed Test: test_lwprint_optional_format ... passed Test: test_lwprint_oddball_formats ... passed Test: test_lwprint_bad_formats ... passed Suite: Misc Suite Test: test_misc_force_2d ... passed Test: test_misc_simplify ... passed Test: test_misc_count_vertices ... passed Test: test_misc_area ... passed Test: test_misc_wkb ... passed Suite: PointArray Suite Test: test_ptarray_append_point ... passed Test: test_ptarray_append_ptarray ... passed Suite: PostGIS Computational Geometry Suite Test: test_lw_segment_side ... passed Test: test_lw_segment_intersects ... passed Test: test_lwline_crossing_short_lines ... passed Test: test_lwline_crossing_long_lines ... passed Test: test_lwline_crossing_bugs ... passed Test: test_lwpoint_set_ordinate ... passed Test: test_lwpoint_get_ordinate ... passed Test: test_point_interpolate ... passed Test: test_lwline_clip ... passed Test: test_lwline_clip_big ... passed Test: test_lwmline_clip ... passed Test: test_geohash_point ... passed Test: test_geohash_precision ... passed Test: test_geohash ... passed Test: test_isclosed ... passed Suite: PostGIS Measures Suite Test: test_mindistance2d_tolerance ... passed Test: test_rect_tree_contains_point ... passed Test: test_rect_tree_intersects_tree ... passed Test: test_lwgeom_segmentize2d ... passed Suite: WKT Out Suite Test: test_wkt_out_point ... passed Test: test_wkt_out_linestring ... passed Test: test_wkt_out_polygon ... passed Test: test_wkt_out_multipoint ... passed Test: test_wkt_out_multilinestring ... passed : : --Run Summary: Type Total Ran Passed Failed suites 17 17 n/a 0 tests 143 143 143 0 asserts 1228 1228 1228 0 Creating spatial db postgis_reg Postgis 2.0.0SVN - 2011-01-11 15:33:37 GEOS: 3.3.0-CAPI-1.7.0 PROJ: Rel. 4.6.1, 21 August 2008 Running tests loader/Point.............. ok loader/PointM.............. ok loader/PointZ.............. ok loader/MultiPoint.............. ok loader/MultiPointM.............. ok loader/MultiPointZ.............. ok loader/Arc.............. ok loader/ArcM.............. ok loader/ArcZ.......... ok loader/Polygon.............. ok loader/PolygonM.............. ok loader/PolygonZ.............. ok regress. ok regress_index. ok regress_index_nulls. ok lwgeom_regress. ok regress_lrs. ok removepoint. ok setpoint. ok simplify. ok snaptogrid. ok affine. ok measures. ok long_xact. ok ctors. ok sql-mm-serialize. ok sql-mm-circularstring. ok sql-mm-compoundcurve. ok sql-mm-curvepoly. ok sql-mm-general. ok sql-mm-multicurve. ok sql-mm-multisurface. ok polyhedralsurface. ok out_geometry. ok out_geography. ok in_gml. ok in_kml. ok iscollection. ok regress_ogc. ok regress_ogc_cover. ok regress_ogc_prep. ok regress_bdpoly. ok regress_proj. ok dump. ok dumppoints. ok wmsservers_new. ok tickets. ok remove_repeated_points. ok split. ok relatematch. ok regress_buffer_params. ok hausdorff. ok clean. ok sharedpaths. ok snap. ok Run tests: 55 Failed: 0
PostGISをインストールするには、次のコマンドを実行します。
make install
これにより、PostGISのインストールファイルが、--prefixパラメータで指定した、適切なサブディレクトリに複写されます。次に特筆すべきサブディレクトリを示します。
ローダとダンパのバイナリのインストール先は[prefix]/bin
です。
postgis.sql
などのSQLファイルのインストール先は[prefix]/share/contrib
です。
PostGISライブラリのインストール先は[prefix]/lib
です。
先にmake commentsを実行していた場合は、次のコマンドを実行すると、SQLファイルのインストール先にpostgis_comments.sql
, raster_comments.sql
がインストールされます。
make comments-install
|
PostGISデータベースを作る最初のステップは、単純なPostgreSQLデータベースの作成です.
createdb [yourdatabase]
多くのPostGIS関数は、PL/pgSQL手続き言語で書かれています。 次のステップは、PL/pgSQL言語を新たに作成したデータベースで有効にすることです。 次のコマンドを実行します。PostgreSQL 8,4以上では、通常は既にインストールされています。
createlang plpgsql [yourdatabase]
次に、PostGISオブジェクトと関数定義をデータベースにロードします。定義ファイルpostgis.sql
(コンフィギュレーション段階で指定した[prefix]/share/contrib
にあります)をロードします。
psql -d [yourdatabase] -f postgis.sql
完全なEPSG座標系定義IDセットについては、spatial_ref_sys.sql
定義ファイルをロードしてspatial_ref_sys
を生成して下さい。これによりジオメトリ関数ST_Transform()が実行できるようになります。
psql -d [yourdatabase] -f spatial_ref_sys.sql
PostGISが持つ関数についての助けとなるコメントが必要なら、postgis_comments.sql
を、データベースにロードします。コメントは、psqlターミナルウィンドウで単に\dd [function_name]とすれば見ることができます。ロードは次のようにします。
psql -d [yourdatabase] -f postgis_comments.sql
ラスタ機能をインストールします。
psql -d [yourdatabase] -f rtpostgis.sql
ラスタ機能のコメントをインストールします。ラスタ関数ごとの簡易説明が提供されます。psqlまたはPgAdmin等の関数コメントを表示できるPostgreSQLツールで使えます。
psql -d [yourdatabase] -f raster_comments.sql
トポロジ機能をインストールします。
psql -d [yourdatabase] -f topology/topology.sql
トポロジ機能のコメントをインストールします。トポロジ関数/型ごとの簡易説明が提供されます。psqlまたはPgAdmin等の関数コメントを表示できるPostgreSQLツールで使えます。
psql -d [yourdatabase] -f topology/topology_comments.sql
以前の版の古いバックアップを新しいデータベースにリストアする予定の場合には、次を実行します。
psql -d [yourdatabase] -f legacy.sql
テーブルを回復し、MapServerやGeoServerのようなアプリケーションで動作させるのに必要な最低限をインストールするには |
リストアとクリーンアップを行った後で非推奨関数を消すためにuninstall_legacy.sql
を実行できます。
PostgreSQL 9.1以上を使っていて、extensions/のPostGISモジュールをコンパイルとインストールを行っている場合は、新しい方法で空間データベースを生成できます。
createdb [yourdatabase]
単純な
CREATE EXTENSION postgis;
によって、PostGIS EXTENSIONの中核によって、PostGISのGEOMETRY, GEOGRAPHY, RASTER, spatial_ref_sysおよび関数とコメントがインストールされます。
psql -d [yourdatabase] -c "CREATE EXTENSION postgis;"
トポロジは別のEXTENSIONとして用意されています。次のコマンドでインストールします。
psql -d [yourdatabase] -c "CREATE EXTENSION postgis_topology;"
以前の版の古いバックアップを新しいデータベースにリストアする予定の場合には、次を実行します。
psql -d [yourdatabase] -f legacy.sql
リストアとクリーンアップを行った後で非推奨関数を消すためにuninstall_legacy.sql
を実行できます。
Tigerジオコーダは、地域限定なので中核のPostGISスクリプトでインストール/アップデートされません。extrasフォルダ内にあるものは正規のPostGISインストール/アップグレードの際はデフォルトではインストールされません。Tigerジオコーダのようなextrasは、PostGISディストリビューションには含まれませんが、常にpostgis-2.0.0.tar.gzには存在します。ここで提供する説明はextras/tiger_geocoder/tiger_2010/README
にもあります。
Windows上でtarの展開ができない場合は、http://www.7-zip.org/でPostGISのアーカイブファイルを展開できます。
まず前述のPostGISのインストールを行います。
extrasフォルダが無い場合はhttp://www.postgis.org/download/postgis-2.0.0.tar.gzをダウンロードして下さい。
tar xvfz postgis-2.0.0.tar.gz
cd postgis-2.0.0/extras/tiger_geocoder/tiger_2010
tiger_loader.sql
のサーバ実行ファイルへのパス等を編集して下さい。
最初のTigerジオコーダのインストールで場合は、Windowsではcreate_geocode.bat
を、Linux/Unix/MacOS Xではcreate_geocode.sh
を、それぞれPostgreSQLの設定にあわせて編集します。コマンドラインから編集したスクリプトを実行します。このファイルを編集しない場合には、アイテムの位置が一般的なものになるだけです。Loader_Generate_Script実行後に生成されたスクリプトは編集できます。
データベースにtiger
スキーマがあるか確認して下さい。データベースのsearch_pathに含まれているかを確認して、含まれていない場合は、
ALTER DATABASE geocoder SET search_path=public, tiger;
コマンドで追加して下さい。
住所正規化機能は、ややこしい住所を除いて、データなしでも大体動きます。次に示すテストを行って確認して下さい。
SELECT pprint_addy(normalize_address('202 East Fremont Street, Las Vegas, Nevada 89101')) As pretty_address; pretty_address --------------------------------------- 202 E Fremont St, Las Vegas, NV 89101
2.0に含まれるTigerジオコーダがインストールされている場合には、どうしても必要な訂正がある際の臨時のアーカイブファイルからでも機能のアップグレードができます。
extrasフォルダが無い場合にはhttp://www.postgis.org/download/postgis-2.0.0.tar.gzをダウンロードします。
tar xvfz postgis-2.0.0.tar.gz
cd postgis-2.0.0/extras/tiger_geocoder/tiger_2010
Windowsの場合はupgrade_geocoder.bat
スクリプト、Linux/Unix/MacOS Xの場合はupgrade_geocoder.sh
スクリプトの位置を特定します。
PostGISデータベースの資格情報を持つように編集し、コマンドラインからスクリプトを実行します。
より詳細なデータロードの説明はextras/tiger_geocoder/tiger_2010/README
にあります。ここでは一般的な手順に触れるだけです。
ロード処理によって、センサスウェブサイトからそれぞれ求める州のデータをダウンロードし、ファイルを展開し、各州をそれぞれの州テーブルにロードします。
州テーブルはtiger
スキーマで定義されているテーブルを継承しているので、全てのデータにアクセスするのは、これらのテーブルへのクエリで十分です。
また、ある州の再読み込みを行う必要がある場合や、それ以上の州が不要である場合に、
Drop_State_Tables_Generate_Scriptを使って州テーブルの集合を削除します。
必要なデータをロードできるようにするため、次のツールが必要です。
センサスウェブサイトから得られるZIPファイルを展開するツール。
Unix系システム: Unix系プラットフォームでは通常インストール済みの実行ファイルunzip
。
Windows: フリーの圧縮/解凍ツールで、http://www.7-zip.org/からダウンロードできる7-zip。
PostGISをインストールしたときにデフォルトでインストールされるコマンドラインツールshp2pgsql
。
通常ほとんどのUnix/Linuxシステムでインストールされているウェブ取得ツールwget
。
Windowsの場合には、コンパイル済みのバイナリをhttp://gnuwin32.sourceforge.net/packages/wget.htmから取得できます。
データロードについては、求める州のデータをロードするスクリプトをプラットフォームに合わせて生成するLoader_Generate_Scriptを参照して下さい。小さい単位でインストールできることに注意して下さい。求める州全てを一度にロードする必要はありません。必要に応じてロードすることができます。
求める州のダウンロードが終わった後に、次を実行します。
SELECT install_missing_indexes();
as described in Install_Missing_Indexes
動作すべきように動作するかを試すために、ロードした州の住所のジオコードをGeocodeで実行してみます。
PostGISのディストリビューション(特にPostGIS >= 1.1.5のWin32インストーラ)の中には、template_postgis
というテンプレートにPostGIS関数をロードしていることがあります。PostgreSQLにtemplate_postgis
データベースが存在するなら、ユーザまたはアプリケーションは、空間データベースの生成がコマンドひとつで済みます。この二種類のやり方のどちらを使うににしても、データベースユーザは、新しいデータベースを作成する権限を与えられている必要があります。
シェルからの実行:
# createdb -T template_postgis my_spatial_db
SQLからの実行:
postgres=# CREATE DATABASE my_spatial_db TEMPLATE=template_postgis
既存の空間データベースのアップグレードは、新しいPostGISオブジェクト定義の置き換えや導入を必要とするとき、慎重を要することがあります。
不幸なことに、定義の全てが実行中のデータベース内で簡単には置き換えられるわけではないので、ダンプ/リロードが最善策となることがあります。
PostGISには、マイナーバージョンアップやバグフィクスリリースの場合に使うソフトアップグレードと、メジャーアップグレードで使うハードアップグレードが用意されています。
PostGISをアップグレードしようとする前にデータのバックアップを取ることは、常に価値のあるものです。pg_dumpで -Fc フラグを使うと、ハードアップグレードによってダンプを常にリストアすることができます。
EXTENSIONを使ってインストールした場合は、EXTENSIONモデルでアップグレードしなければなりません。 古いSQLスクリプトを使ってインストールした場合は、SQLスクリプトでアップグレードすべきです。適切な方を参照して下さい。
PostGISをEXTENSIONを使わずにインストールした人向けです。EXTENSIONを使っていてこの方法を使うと、次のようなメッセージが現れます。
can't drop ... because postgis extension depends on it
コンパイル後にpostgis_upgrade*.sql
を探して下さい。PostGISの版にあったものをインストールします。たとえば、PostGIS 1.3から1.5に上げるには postgis_upgrade_13_to_15.sqlを使います。PostGIS 1.*から2.0に移動したり、2.*からr7409以前に落とす場合は、ハードアップグレードして下さい。
psql -f postgis_upgrade_20_minor.sql -d your_spatial_database
ラスタ機能とトポロジ機能についても同じ手続きです。それぞれrtpostgis_upgrade*.sql
, topology_upgrade*.sql
になります。次のようにします。
psql -f rtpostgis_upgrade_20_minor.sql -d your_spatial_database
psql -f topology_upgrade_20_minor.sql -d your_spatial_database
アップグレードのための特定の版の |
PostGIS_Full_Version関数によって、"procs need upgrade"メッセージを使ってこの種のアップグレードを実行する必要性についての情報が得られます。
EXTENSIONを使ってPostGISをインストールした場合には、EXTENSIONを使ってアップグレードする必要があります。EXTENSIONを使ったマイナーアップグレードはかなり楽です。
ALTER EXTENSION postgis UPDATE TO "2.0.0"; ALTER EXTENSION postgis_topology UPDATE TO "2.0.0";
次のようなエラー通知が表示されることがあります。
No migration path defined for ... to 2.0.0
この場合は、データベースをバックアップして、「EXTENSIONを使った空間データベースの生成」に記述されているように新しいデータベースを生成し、バックアップを新しいデータベースにリストアしなければなりません。
postgis extension
が既にインストールされているとのメッセージを得るかも知れませんが、無視して問題ありません。
PostGISをバージョン指定なしにインストールした場合には、
しばしばリストアの前のPostGIS EXTENSIONの再インストールをとばすことができます。
バックアップは |
ハードアップグレードとは、PostGISで利用可能なデータの完全なダンプ/リロードを意味します。PostGISオブジェクトの内部格納状態が変更される場合や、ソフトアップグレードができない場合に、ハードアップグレードが必要です。付録のRelease Notesに、版ごとについて、ダンプ/リロード(ハードアップグレード)の要否を記載しています。
ダンプ/リロード作業はpostgis_restore.plスクリプトが補助します。このスクリプトは、PostGIS(古いものを含む)に属する定義を全て飛ばすように注意します。また、重複シンボルエラーや非推奨オブジェクトの持越し無く、スキーマとデータをPostGISをインストールしたデータベースにリストアできます
Windows用に関する追加情報は Windows Hard upgradeにあります。
手続きは次の通りです。
アップグレードしたデータベース(olddb
と呼ぶことにしましょう)の「カスタム書式」のダンプを、バイナリBLOBデータを含めたダンプを指定して(-b)、verboseモード(-v)で生成します。ユーザはデータベースのオーナーになることができ、PostgreSQLのスーパーアカウントである必要はありません。
pg_dump -h localhost -p 5432 -U postgres -Fc -b -v -f "/somepath/olddb.backup" olddb
新しいデータベースにPostGISを、PostGISが無い状態からインストールします。このデータベースをnewdb
と呼ぶことにします。この作業に関する説明については「PostgreSQL 9.1より前での空間データベースの作成」と「EXTENSIONを使った空間データベースの生成」を参照して下さい。
ダンプにあるspatial_ref_sysは、リストアされますが、既にあるspatial_ref_sysを上書きしません。リストア対象のデータベースに公式データセットの訂正が確実に伝わるようにするためです。標準のエントリを上書きしたい場合は、newdbを生成する際にspaltial_ref_sys.sqlファイルをロードしないだけです。
データベースが本当に古く、ビューや関数に、長く非推奨になっている関数があるような場合には、関数やビューを使えるようにするlegacy.sql
をロードする必要があるでしょう。ただし、本当に必要な場合に限ります。可能なら、ビューや関数をダンプせずにアップグレードすることを検討して下さい。非推奨関数はuninstall_legacy.sql
で後から削除することができます。
バックアップを新しいnewdb
データベースにリストアするには、postgis_restore.plを使います。psqlが予期せぬエラーを標準エラー出力に出すことがあります。これらのログを保存しておいて下さい。
perl utils/postgis_restore.pl "/somepath/olddb.backup" | psql -h localhost -p 5432 -U postgres newdb 2> errors.txt
エラーは次の場合に起こりえます。
ビューまたは関数の中に非推奨のPostGISオブジェクトを使っているものがある場合。これの訂正には、リストア前にlegacy.sql
スクリプトのロードを試してみることができます。非推奨オブジェクトをまだ持っている版のPostGISにリストアして、コードを作り替えた後に再び移動させることもできます。
legacy.sql
を利用する場合は、非推奨関数を使うのをやめたコードに訂正して、uninstall_legacy.sql
をロードするのを忘れないでください。
ダンプファイル内のspatial_ref_sysにあるカスタムレコードが不正なSRIDになっている場合。妥当なSRID値は0より大きく999000より小さくなります。999000から999999の間は内部利用のための予約領域ですが、999999より大きい値は一切使用できません。全ての不正なSRIDを持つカスタムレコードは、予約領域に移動しても保持されます。しかし、spatial_ref_sysテーブルは、保持している不変値と、場合によっては主キー(複数の不正なSRIDが同じ予約領域のSRID値に変換されるとき)を保護するチェック制約を緩くできます。
これの訂正には、カスタムSRSを妥当値(多分91000から910999の間になります)に複写して、全てのテーブルを新しいSRIDに変換して(UpdateGeometrySRIDを参照して下さい)、不正なエントリをspatial_ref_sysから削除して、次を実行してチェック制約を再構築します。
ALTER TABLE spatial_ref_sys ADD CONSTRAINT spatial_ref_sys_srid_check check (srid > 0 AND srid < 999000 );
ALTER TABLE spatial_ref_sys ADD PRIMARY KEY(srid));
インストールやアップグレードが思うようにいかない時にチェックすることがいくつかあります。
PostgreSQL 8.4以上をインストールしているか、実行中のPostgreSQLと同じ版のソースでコンパイルしているか、をチェックします。(Linuxの)ディストリビューションによって既にPostgreSQLがインストールされている時や、 PostgreSQLを以前にインストールして忘れた場合に、 混乱が発生することがあります。PostGISはPostgreSQL 8.4以上で動作します。古い版のものを使った場合には、おかしな予想外のエラーメッセージが表示されます。実行中のPostgreSQLの版をチェックするには、psqlを使ってデータベースを接続して、次のクエリを実行して下さい。
SELECT version();
RPMベースのディストリビューションを実行している場合、 プリインストールされたパッケージが存在するかのチェックは、rpmコマンドを使ってrpm -qa | grep postgresqlでチェックできます。
アップグレードに失敗する場合、既にPostGISがインストールされているデータベースにリストアしているか確認して下さい。
SELECT postgis_full_version();
また、コンフィギュアが正しくPostgreSQL、Proj4ライブラリ、GEOSライブラリのインストール先を検出したかチェックして下さい。
コンフィギュアからの出力でpostgis_config.h
ファイルが作られます。POSTGIS_PGSQL_VERSION
, POSTGIS_PROJ_VERSION
, POSTGIS_GEOS_VERSION
変数が正しくセットされたかをチェックして下さい。
JDBC拡張によって、JavaオブジェクトがPostGISの内部型に対応できるようになります。このオブジェクトを使って、PostGISデータベースに問い合わせを出して、PostGISにあるGISデータの描画や計算を行うJavaクライアントを作成することができます。
PostGIS配布物のjava/jdbc
サブディレクトリに入ります。
ant
コマンドを実行します。postgis.jar
ファイルをJavaライブラリを保存しているところに複写します。
JDBC拡張は、ビルド実行中は現在のCLASSPATHにPostgreSQL JDBCドライバがあるようにしておく必要があります。PostgreSQL JDBCドライバがCLASSPATHに無い場合には、個別にJDBCドライバのJARのありかを伝えます。次のようにします。
# ant -Dclasspath=/path/to/postgresql-jdbc.jar
PostgreSQL JDBCドライバは http://jdbc.postgresql.org からダウンロードできます。
データのローダとダンパは、PostGISのビルドの一部として、自動的にビルド、インストールされます。手動でビルド、インストールするには、次を実行します。
# cd postgis-2.0.0/loader # make # make install
ローダはshp2pgsql
と呼ばれ、ESRIシェープファイルをPostGIS/PostgreSQLにロードするのに適したSQLに変換します。ダンパはpgsql2shp
と呼ばれ、PostGISのテーブル(またはクエリ)からESRIシェープファイルに変換します。より詳しいドキュメントをご覧になるには、オンラインヘルプとマニュアルページをご覧ください。
3.1. | PostGIS 1.5で動作していたアプリケーションやデスクトップツールがPostGIS 2.0では動作しなくなりました。解消するにはどうすればよいでしょうか? | |||
PostGIS 2.0で、多数の非推奨関数がPostGISコードから削除されました。これは、GeoServer, MapServer, QuantumGIS, OpenJump等のサードバーティツールに加えて、アプリケーションにも影響が出ます。これを解決する方法が2つあります。サードパーティアプリケーションの場合は、これらの問題の多くが解決されている最新版にアップグレードしてみることで対応できます。
ご自身のコードの場合は、削除された関数を使わないようにソースを変更することで対応できます。
削除された関数のほとんどは、ST_Unino, ST_Length等のエイリアスで、ST_を取ったものです。最後の手段として
| ||||
3.2. | PostgreSQL 9.0を動かしていて、OpenJumpo, Safe FME等のツールからジオメトリの読み書きができなくなってしまいましたが? | |||
PostgreSQL 9.0以上では、byteaデータのデフォルトのエンコーディングがhexに変更されました。古いJDBCドライバはエスケープ形式を仮定しています。古いJDBCドライバを使ったJavaアプリケーションや古いNpgsqlドライバを使った.Netアプリケーションといった、ST_AsBinaryほ古い振る舞いを期待するアプリケーションが影響を受けます。再び動作させるには2つの方法があります。 JDBCドライバを最新のPostgreSQL 9.0版にアップグレードします。http://jdbc.postgresql.org/download.htmlからダウンロードできます。 .Netアプリケーションについては、Npgsql 2.0.11以上を使います。http://pgfoundry.org/frs/?group_id=1000140からダウンロードできます。また、Francisco Figueiredo's NpgSQL 2.0.11 released blog entryに説明があります。 PostgreSQLドライバのアップグレードが選択できないなら、デフォルトで古いふるまいをするようにします。次のようにします。 ALTER DATABASE mypostgisdb SET bytea_output='escape'; | ||||
3.3. | PgAdminを使ってジオメトリカラムを表示しようとしたら空っぽでした。何か方法はありませんか? | |||
PgAdminは大きなジオメトリを表示しません。ジオメトリカラムがそうなっていないか最も良い方法は次の通りです。 -- 全てのジオメトリフィールドに値が入っている場合 -- レコードが返りません。 SELECT somefield FROM mytable WHERE geom IS NULL; -- ジオメトリがどれぐらい大きいかを調べるには -- ジオメトリカラムの中でジオメトリごとに、それが持つポイントの数を -- 訪ねるかたちのクエリを実行します SELECT MAX(ST_NPoints(geom)) FROM sometable; | ||||
3.4. | どの種類のジオメトリオブジェクトを格納できますか? | |||
ポイント、ライン、ポリゴン、マルチポイント、マルチライン、マルチポリゴン、ジオメトリコレクションです。PostGIS 2.0以上では、基本ジオメトリタイプとしてTINと多面体サーフェスも格納できます。これらはOpen GIS Well Known Text形式(XYZM, XYM, XYZM拡張付き)で指定されます。現在サポートされているのは3つのデータ型です。計測に平面座標系を使う標準OGCジオメトリデータ型があります。また、測地座標系を使うジオグラフィデータ型(OGCではないですがMicrosoft SQL Server 2008以上にあります)。ジオグラフィデータ型はWGS84経度緯度(SRID:4326)のみサポートします。最新のPostGIS空間型群に追加されたのが、ラスタデータの格納と解析に使われるラスタ型です。ラスタはそれだけで「よくある質問」を用意しています。詳細については10章PostGISラスタ よくある質問と9章ラスタ リファレンスをご覧ください。 | ||||
3.5. | たいへん混乱しました。ジオメトリとジオグラフィのどちらを使うべきでしょうか? | |||
短い答: ジオグラフィは長距離の測定をサポートする新しいデータ型ですが、計算速度は現在のところジオメトリの計算より遅いです。ジオグラフィを使う場合は、平面座標系についてあまり多く学習する必要がありません。行うことが距離や長さの計測に限定され、かつ世界中からのデータを持っている場合は、一般的にジオグラフィが最善です。ジオメトリは古いデータ型で、サポートする関数が多く、サードパーティからの多大なサポートが得られます。計算速度も早く、大きなジオメトリでは10倍違います。空間参照系に慣れているか、空間参照系(SRID)が単一で済むような局所的なデータを扱っているか、あるいは、空間処理を多く行う必要がある場合には、ジオメトリが最善です。ご注意: 簡単に2つの型の相互変換を行ってそれぞれの利点を得ることができます。現在サポートされているもの、サポートされていないものについては「PostGIS関数対応マトリクス」を参照して下さい。 長い答: 「ジオグラフィ型をジオメトリ型にして使用すべき時 」と関数タイプマトリクスを参照して下さい。 | ||||
3.6. | もっとジオグラフィについて聞きたいです。 たとえば、ジオグラフィカラムにデータを入れて合理的な答えが得られる領域範囲はどれぐらいでしょうか、とか。極、全データが半球上になければならないのでしょうか(SQL Serber 2008はそう)、速度等の制限はあるのでしょうか、とか。 | |||
その質問は相当深く複雑で、このセクションで十分に答えられません。「ジオグラフィに関する高度なよくある質問 」を参照して下さい。 | ||||
3.7. | GISオブジェクトをデータベースに挿入するにはどうしますか? | |||
まず、GISデータを保持するために "geometry" または "geogprahy" カラムを持つテーブルを作成します。ジオグラフィデータ型の格納は、ジオメトリデータ型とは若干異なります。ジオグラフィの格納については「ジオグラフィ基礎」を参照して下さい。
ジオメトリ: CREATE TABLE gtest ( ID int4, NAME varchar(20) ); SELECT AddGeometryColumn('', 'gtest','geom',-1,'LINESTRING',2); ジオメトリカラムの追加に失敗する場合は、もしかしたら PostGIS の関数とオブジェクトをデータベースにロードしていないのかも知れません。「インストール」を参照して下さい。 これで、SQLのINSERTステートメントを使って、ジオメトリをテーブルに挿入することができます。GISオブジェクト自体は、OpenGISコンソーシアムの"well-known text"形式を使っています。 INSERT INTO gtest (ID, NAME, GEOM) VALUES ( 1, 'First Geometry', ST_GeomFromText('LINESTRING(2 3,4 5,6 5,7 8)', -1) ); 他のGISオブジェクトの詳細についてはobject referenceをご覧ください。 テーブル内にあるGISデータを表示するには、次のようにします。 SELECT id, name, ST_AsText(geom) AS geom FROM gtest; 返り値は次のようなかんじになります。 id | name | geom ----+----------------+----------------------------- 1 | First Geometry | LINESTRING(2 3,4 5,6 5,7 8) (1 row) | ||||
3.8. | 空間クエリを作成するにはどうするのですか? | |||
他のデータベースクエリを作るのと同じで、返り値、関数、テストのSQLの組み合わせです。 空間クエリでは、クエリを作成する際に心を平静に保つための重要な二つの問題があります。 ひとつは、使用することができる空間インデクスがあるか、です。もうひとつは、多数のジオメトリを相手に計算量の多い計算を行っているか、です。 一般的に、フィーチャーのバウンディングボックスがインタセクト(交差)しているかをテストするインタセクト演算子(&&)を使います。&&演算子が便利な理由は、速度向上のために空間インデクスが付けられているなら、&&演算子は空間インデクスを使うからです。これによって、クエリの速度はとてもとても速くなります。 また、検索結果をより狭めるために、Distance(), ST_Intersects(), ST_Contains(), ST_Within() などといった空間関数を使うことでしょう。ほとんどの空間クエリは、インデクスのテストと空間関数のテストを含みます。インデクスのテストで、返ってくるタプルを、求める条件に合致するかもしれないタプルのみとして、タプルの数を制限します。それから、空間関数で確実な条件のテストを行います。 SELECT id, the_geom FROM thetable WHERE ST_Contains(the_geom,'POLYGON((0 0, 0 10, 10 10, 10 0, 0 0))'); | ||||
3.9. | 大きなテーブルでの空間クエリの速度向上はどうするのですか? | |||
大きなテーブルの速いクエリは、空間データベースのレゾンデートルで(トランザクションサポートもそうですが)、良いインデクスは重要です。
CREATE INDEX [indexname] ON [tablename] USING GIST ( [geometrycolumn] ); "USING GIST"オプションによって、サーバにGiST(Generalized Search Tree)インデクスを作るよう指示が渡ります。
PostgreSQLのクエリプランナがインデクスを作るべきかについて合理的な決定を行うよう、十分な情報を確実に持てるようにすべきです。そのために、ジオメトリテーブル上で"gather statistics"を実行しなければなりません。 PostgreSQL 8.0.x以上では、VACUUM ANALYZEコマンドを実行するだけです。 PostgreSQL 7.4.x以下では、SELECT UPDATE_GEOMETRY_STATS()を実行します。 | ||||
3.10. | なぜPostgreSQLのR-Treeインデクスをサポートしないのですか? | |||
PostGISの、かつての版では、PostgreSQLのR-Treeインデクスを使っていましたが、0.6版でPostgreSQLのR-Treeは完全に捨てて、R-Tree-over-GiSTスキームによる空間インデクスを提供しています。 私たちの試験では、R-TreeとGiSTの検索速度は同程度であることが示されています。PostgreSQLのR-Treeには、GISフィーチャーで使うためには好ましくない2つの制限があります(これらの制限は現在のPostgreSQLネイティブのR-Tree実装についてであって、R-Tree一般の話ではありません)。
| ||||
3.11. | なぜ | |||
OpenGIS関数を使いたくないのでしたら、使う必要はありません。単純にジオメトリカラムをCREATEステートメントで定義する古いやり方で作成して下さい。全てのジオメトリはSRIDが-1になり、OpenGISメタデータテーブルは適切に書き込まれません。これによって、ほとんどのPostGISベースのアプリケーションでは失敗します。一般的には MapServerは | ||||
3.12. | 半径内にあるオブジェクトを全て検索する最善の方法は何ですか? | |||
データベースを最も効果的に使うには、半径検索とバウンディングボックス検索を組み合わせた半径検索を行うのが最も良いです。バウンディングボックス検索で空間インデクスを使用するので、半径検索が適用されるサブセットへのアクセスが早くなります。
たとえば、POINT(1000 1000)から100メートル内の全てのオブジェクトを見つけるためには、次のクエリで動作します。 SELECT * FROM geotable WHERE ST_DWithin(geocolumn, 'POINT(1000 1000)', 100.0); | ||||
3.13. | クエリの一部として投影変換を実現するにはどうしますか? | |||
投影変換を行うには、変換元と変換先双方の座標系がSPATIAL_REF_SYSテーブルに定義されていて、 かつ投影変換されるジオメトリがそのSRIDを持っている必要があります。これが行われていると、投影変換は求める変換先SRIDを参照するのと同じぐらい簡単です。次のクエリは、ジオメトリをNAD 84経度緯度に投影しています。このクエリはthe_geomが-1(空間参照系が定義されていない)でない場合のみ動作します。 SELECT ST_Transform(the_geom,4269) FROM geotable; | ||||
3.14. | ST_AsEWKT と ST_AsText を、かなり大きいジオメトリで実行すると、空のフィールドが返りました。どうしたら良いですか? | |||
PgAdminまたは大きなテキストを表示しないその他のツールを使用しているのかも知れません。 ジオメトリが十分に大きい場合、ツールには空として表示されます。本当にWKTで見たり出力したりしなければならない場合は、PSQLを使用して下さい。 -- 本当に空のジオメトリの数を検索します SELECT count(gid) FROM geotable WHERE the_geom IS NULL; | ||||
3.15. | ST_Intersectsを使うと、2つのジオメトリがインタセクトしているのが分かっているのに、インタセクトしていないと言います。どうしたら良いですか? | |||
2つの場合がよくあります。ひとつは、ジオメトリが不正な場合です。ST_IsValidで確認できます。もうひとつは、ST_AsTextで数字を切り捨てていて、表示されている分より後にたくさんの小数が付いている場合です。 | ||||
3.16. | PostGISを用いたソフトウェアをリリースしています。PostGISのようにGPLライセンスを使う必要があるのでしょうか?PostGISを使うとコードを全て公開しなければならないのでしょうか? | |||
ほぼ確実に違います。 例として、Linux上で動作するOracleを考えてみます。 LinuxはGPLでOracleは違いますが、Linuxで動作するOracleはGPLで配布しなければならないでしょうか?違います。あなたのソフトウェアはPostgreSQL/PostGISデータベースを好きなだけ使うことができ、ライセンスは好きなようにできます。 PostGISソースコードに変更を加えて、変更したPostGISを配布したときだけは例外です。この場合、変更したPostGISのコードを共有しなければなりません(その上で動作するアプリケーションのコードではありません)。この限られた場合でも、ソースコードはバイナリの配布相手にだけ配布します。GPLはソースコードの公開までは求めておらず、バイナリを配布した空いてとの共有を求めています。 |
目次
PostGISでサポートされるGISオブジェクトは、OpenGIS Consortium(OGC)が定義する"Simple Features" のスーパーセットです。 PostGIS 0.9版からOGCの"Simple Features for SQL"仕様で定められた全てのオブジェクトと関数をサポートしています。
PostGISは標準から拡張して 3DZ, 3DM, 4D 座標(訳注: それぞれXYZ,XYM,XYZM)をサポートしています。
OpenGIS仕様は空間オブジェクトの表現について2つの標準を定義しています。Well-Knownテキスト(WKT)形式とWell- Knownバイナリ(WKB)形式です。WKTもWKBも、オブジェクトの型とオブジェクトを形成する座標に関する情報を持っています。
フィーチャーの空間オブジェクトのテキスト表現(WKT)の例は、次の通りです。
POINT(0 0)
LINESTRING(0 0,1 1,1 2)
POLYGON((0 0,4 0,4 4,0 4,0 0),(1 1, 2 1, 2 2, 1 2,1 1))
MULTIPOINT(0 0,1 2)
MULTILINESTRING((0 0,1 1,1 2),(2 3,3 2,5 4))
MULTIPOLYGON(((0 0,4 0,4 4,0 4,0 0),(1 1,2 1,2 2,1 2,1 1)), ((-1 -1,-1 -2,-2 -2,-2 -1,-1 -1)))
GEOMETRYCOLLECTION(POINT(2 3),LINESTRING(2 3,3 4))
OpenGIS仕様では、空間オブジェクトの内部保存書式は空間参照システム識別子(Spatial Referencing System IDentifier, SRID)を含むことも求められます。SRIDはデータベースへの挿入のために空間オブジェクトが生成される時に求められます。
これらの書式の入出力は次のインタフェースを用いて実現できます。
bytea WKB = ST_AsBinary(geometry); text WKT = ST_AsText(geometry); geometry = ST_GeomFromWKB(bytea WKB, SRID); geometry = ST_GeometryFromText(text WKT, SRID);
たとえば、OGC空間オブジェクトを生成して挿入する妥当なINSERTステートメントは次の通りです。
INSERT INTO geotable ( the_geom, the_name ) VALUES ( ST_GeomFromText('POINT(-126.4 45.32)', 312), 'A Place');
OGC書式は2次元ジオメトリしかサポートされておらず、また、入出力の表現においてSRID群は*決して*埋め込まれません。
PostGIS拡張書式は現在のところOGC書式のスーパーセットとなっています (全ての妥当なWKB/WKTは妥当なEWKB/EWKTです)。しかし、特にもしOGCがPostGIS拡張と矛盾する新しい書式を出すことがあるなら、これは将来変更されるかも知れません。ゆえにこの機能に頼るべきではありません。
PostGIS EWKB/EWKT では 3dm, 3dz, 4d の座標サポートが追加され、SRID情報が埋め込まれます。
フィーチャーの拡張空間オブジェクトのテキスト表現(EKWT)の例は次の通りです。
POINT(0 0 0) -- XYZ
SRID=32632;POINT(0 0) -- XY with SRID
POINTM(0 0 0) -- XYM
POINT(0 0 0 0) -- XYZM
SRID=4326;MULTIPOINTM(0 0 0,1 2 1) -- XYM with SRID
MULTILINESTRING((0 0 0,1 1 0,1 2 1),(2 3 1,3 2 1,5 4 1))
POLYGON((0 0 0,4 0 0,4 4 0,0 4 0,0 0 0),(1 1 0,2 1 0,2 2 0,1 2 0,1 1 0))
MULTIPOLYGON(((0 0 0,4 0 0,4 4 0,0 4 0,0 0 0),(1 1 0,2 1 0,2 2 0,1 2 0,1 1 0)),((-1 -1 0,-1 -2 0,-2 -2 0,-2 -1 0,-1 -1 0)))
GEOMETRYCOLLECTIONM( POINTM(2 3 9), LINESTRINGM(2 3 4, 3 4 5) )
MULTICURVE( (0 0, 5 5), CIRCULARSTRING(4 0, 4 4, 8 4) )
POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )
TRIANGLE ((0 0, 0 9, 9 0, 0 0))
TIN( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 0 0 0)) )
これらの書式の入出力は次のインタフェースを用いて実現できます。
bytea EWKB = ST_AsEWKB(geometry); text EWKT = ST_AsEWKT(geometry); geometry = ST_GeomFromEWKB(bytea EWKB); geometry = ST_GeomFromEWKT(text EWKT);
たとえば、PostGISの空間オブジェクトを作成し挿入する妥当なINSERTステートメントは次の通りです。
INSERT INTO geotable ( the_geom, the_name ) VALUES ( ST_GeomFromEWKT('SRID=312;POINTM(-126.4 45.32 15)'), 'A Place' )
PostgreSQLの「標準的な形式」は単純なクエリ(全く関数呼び出しが無い)で表現でできていて、INSERT, UPDATE, COPYで受け付けられることが保障されるものです。PostGISの"geometory"型の場合は次の通りです。
- Output - binary: EWKB ascii: HEXEWKB (EWKB in hex form) - Input - binary: EWKB ascii: HEXEWKB|EWKT
たとえば、このステートメントは、標準的なASCII文字列による入出力の処理でEWKTを読み、HEXEWKBを返すものです。
=# SELECT 'SRID=4;POINT(0 0)'::geometry; geometry ---------------------------------------------------- 01010000200400000000000000000000000000000000000000 (1 row)
SQLマルチメディア・アプリケーション空間仕様は、円弧補完曲線を定義したSQL仕様の拡張です。
TSQL-MMの定義では、3dm、3dzと4dの座標を含みますが、SRID情報の埋め込みはできません。
WKT拡張はまだ完全にはサポートされていません。単純な曲線ジオメトリの例を次に示します。
CIRCULARSTRING(0 0, 1 1, 1 0)
CIRCULARSTRING(0 0, 4 0, 4 4, 0 4, 0 0)
CIRCULARSTRINGは基本的な曲線型で、LINESTRINGに似ています。ひとつのセグメントで、始点、終点(一つめと三つめ)と弧上の任意の点、の3点が必要です。例外として、始点と終点が同じとなる閉曲線があります。閉曲線では2つめの点が弧の中心、すなわち円の反対側にならなければなりません。弧の連結では、LINESTRINGと同じように、前の弧の最後の点が次の弧の最初の点となります。よって、妥当なCIRCULARSTRINGは1以上の奇数になります。
COMPOUNDCURVE(CIRCULARSTRING(0 0, 1 1, 1 0),(1 0, 0 1))
複合曲線は、曲線(円弧)セグメントと線型セグメントの両方を持つ、単一の連続した曲線です。 よって、要素が的確である必要があることに加え、各要素(最終要素は除く)の終点は次の要素の始点と同じになる必要があります。
CURVEPOLYGON(CIRCULARSTRING(0 0, 4 0, 4 4, 0 4, 0 0),(1 1, 3 3, 3 1, 1 1))
曲線ポリゴンの中に複合ポリゴンがある例は次の通りです。 CURVEPOLYGON(COMPOUNDCURVE(CIRCULARSTRING(0 0,2 0, 2 1, 2 3, 4 3),(4 3, 4 5, 1 4, 0 0)), CIRCULARSTRING(1.7 1, 1.4 0.4, 1.6 0.4, 1.6 0.5, 1.7 1) )
CURVEPOLYGONは外環と0以上の内環とを持つ点でPOLYGONと似ています。 異なる点は、環に曲線ストリング、線型ストリング、複合ストリングのいずれも取れる点です。
PostGIS 1.4から、PostGISで曲線ポリゴンで複合曲線をサポートするようになりました。
MULTICURVE((0 0, 5 5),CIRCULARSTRING(4 0, 4 4, 8 4))
MULTICURVEは曲線のコレクションで、線型ストリング、曲線ストリング、複合ストリングを取れます。
MULTISURFACE(CURVEPOLYGON(CIRCULARSTRING(0 0, 4 0, 4 4, 0 4, 0 0),(1 1, 3 3, 3 1, 1 1)),((10 10, 14 12, 11 10, 10 10),(11 11, 11.5 11, 11 11.5, 11 11)))
サーフェスのコレクションです。(線型)ポリゴンか曲線ポリゴンを取れます。
PostGIS 1.4より前では、曲線ポリゴンで複合曲線をサポートしていませんでしたが、PostGIS 1.4以降は曲線ポリゴンでの複合曲線の使用をサポートするようになりました。 |
SQL-MM実装での全ての浮動小数点数の比較では、所定の丸め誤差があります。現在は1E-8です。 |
ジオグラフィ型は、「地理」座標(しばしば「測地」座標、"lat/lon", "lon/lat", 緯度経度, 経度緯度などとも呼ばれます)上で表現された空間フィーチャーのネイティブサポートするためのものです。地理座標は角度の単位(度)で合わさられる球面座標です。
PostGISジオメトリ型の基礎は平面です。平面上の二点間の最短コースは直線になります。よって、ジオメトリ上の計算(面積、距離、長さ、インタセクション等)は、デカルト座標と線型ベクトルを使用することができます。
PostGISのジオグラフィ型の基礎は球面です。球面上での二点間の最短距離は大圏の弧です。よって、ジオグラフィ上の計算(面積、距離、長さ、インタセクション等)は、球面上で計算しなければならず、複雑な計算が必要となります。より正確な計測のためには、世界の実際の回転楕円体の形を考慮に入れなければならず、非常に複雑です。
基礎となる数学が大変に複雑なので、ジオグラフィ型用に定義された関数は、ジオメトリ型よりも少ないです。時間とともに、新しいアルゴリズムが追加されて、ジオグラフィ型の能力は拡大していくでしょう。
WGS84経度緯度(SRID:4326)のみサポートしているという制限があります。GEOGRAPHYと呼ばれる新しいデータ型を使用します。GEOS関数にこの新しい型をサポートする関数がありません。回避策として、ジオメトリとジオグラフィの型変換を行うことができます。
ジオグラフィ型はPostgreSQL 8.3以上のtypmod定義書式を使います。ジオグラフィカラムを持つテーブルに1ステップで追加できます。標準OGC書式は曲線を除いてサポートします。
ジオグラフィ型は簡単なフィーチャーの最も簡単なもののみサポートします。標準的なジオメトリ型データで、SRIDが4326の場合は、ジオグラフィに自動でキャストされます。またEWKTとEWKBの取り決めを使うこともできます。
POINT: 2次元のポイントジオメトリを持つテーブルの作成は次の通りです。
CREATE TABLE testgeog(gid serial PRIMARY KEY, the_geog geography(POINT,4326) );
Z値を持つポイントの場合は次の通りです。
CREATE TABLE testgeog(gid serial PRIMARY KEY, the_geog geography(POINTZ,4326) );
LINESTRING
POLYGON
MULTIPOINT
MULTILINESTRING
MULTIPOLYGON
GEOMETRYCOLLECTION
新しいジオグラフィカラムはgeometry_columns
に登録されません。システムカタログを見るgeography_columnsという新しいビューに登録されるので、AddGeom... といった関数を使わずに、自動管理されます。
"geography_columns"ビューをチェックして、テーブルが一覧にあるか見て下さい。
CREATE TABLEでジオグラフィカラムを持つテーブルを作ることができます。ジオメトリと違って、AddGeometryColumns()でメタデータにカラム情報を登録する処理を別に行う必要がなくなりました。
CREATE TABLE global_points ( id SERIAL PRIMARY KEY, name VARCHAR(64), location GEOGRAPHY(POINT,4326) );
locationカラムはGEOGRAPHY型で、2つのオプション修飾子をサポートすることにご注意ください。ひとつは、そのカラムで使用できる形状と次元を限定する型修飾子です。もうひとつは、座標参照IDを特定の数に限定するSRID修飾子です。
型修飾子で許される値はPOINT, LINESTRING, POLYGON, MULTIPOINT, MULTILINESTRING, MULTIPOLYGONです。この修飾子ではZ, M, ZMの拡張子によって次元を限定します。たとえば、'LINESTRINGM'という値では、3次元で、第3次元が計測値(measure)となります。同じように見て 'POINTZM' は、4次元となります。
SRID修飾子には、現在は4326(WGS84)のみ許されるという制限があります。SRIDを指定したくない場合は0(未定義の回転楕円体)を使います。この場合の全ての計算は、WGS84とします。
将来的には、他のSRIDによって、WGS84以外の回転楕円体に関する計算ができるようにします。
テーブルを作ったら、次のようにしてGEOGRAPHY_COLUMNSを見ることができます。
-- メタデータビューの中身を見る SELECT * FROM geography_columns;
ジオメトリカラムを使うのと同じようにテーブルへのデータの挿入ができます。
-- testテーブルへのデータの追加 INSERT INTO global_points (name, location) VALUES ('Town', ST_GeographyFromText('SRID=4326;POINT(-110 30)') ); INSERT INTO global_points (name, location) VALUES ('Forest', ST_GeographyFromText('SRID=4326;POINT(-109 29)') ); INSERT INTO global_points (name, location) VALUES ('London', ST_GeographyFromText('SRID=4326;POINT(0 49)') );
GEOMETRYと同じ操作でインデクスを作成します。PostGISは、カラム型がGEOGRAPHYであるかを見て、GEOMETRYで使われる平面用インデクスの代わりに球面ベースのインデクスを作成します。
-- testテーブルに球面インデクスを作成 CREATE INDEX global_points_gix ON global_points USING GIST ( location );
クエリと計測関数はメートル単位となります。そのため距離パラメータはメートル(面積の場合は平方メートル)単位となります。
-- 距離クエリの表示。ロンドンは1000km範囲外です。 SELECT name FROM global_points WHERE ST_DWithin(location, ST_GeographyFromText('SRID=4326;POINT(-110 29)'), 1000000);
GEOGRAPHYの威力については、シアトルからロンドンまで(LINESTRING(-122.33 47.606, 0.0 51.5))の飛行機がレイキャビク(POINT(-21.96 64.15))に最も近くなるときの距離を求めてみると分かります。
-- GEOGRAPHYを使った距離計算 (122.2km) SELECT ST_Distance('LINESTRING(-122.33 47.606, 0.0 51.5)'::geography, 'POINT(-21.96 64.15)':: geography);
-- GEOMETRYを使った計算 (13.3"度") SELECT ST_Distance('LINESTRING(-122.33 47.606, 0.0 51.5)'::geometry, 'POINT(-21.96 64.15)':: geometry);
GEOGRAPHY型は、レイキャビクとシアトル-ロンドン間の飛行機の大圏コースとの間の、球面上での本当に最も近い距離を計算します。
大圏コースマップ GEOMETRY型は、平面の世界地図上にプロットされたレイキャビクとシアトル-ロンドン間の直線とのデカルト距離という意味のない値を出します。結果の名目上の単位は「度」ですが、点間の本当の角度差にあっていませんので、「度」と言うこと自体不正確です。
GEOGRAPHY型によって、経度緯度座標でデータを格納できるようになりましたが、 GEOGRAPHYで定義されている関数が、GEOMETRYより少ないのと、実行にCPU時間がかかる、というところが犠牲になっています。
選択した型が、期待する領域から出ないことを、ジオメトリ型にして使用する条件とすべきです。使用するデータは地球全体か、大陸か、州か、自治体か?
データが小さいエリア内におさまるなら、適切な投影を選択してGEOMETRYを使うのが、効率面でも機能面でも最も良い方法です。
データが地球全体か大陸なら、GEOGRAPHYで投影法の細かい問題を気にせずにシステムを構築できるでしょう。経度/緯度のデータを保存して、GEOGRAPHYで定義された関数使います。
投影法を理解していなくて、学習したくもなくて、かつ、GEOGRAPHYで使える関数が限られていることを受け入れるのなら、GEOGRAPHYを使った方が簡単です。単にデータを経度緯度でロードして、そこから進めて下さい。
ジオグラフィとジオメトリ間のサポート状況の比較については「PostGIS関数対応マトリクス」をご覧下さい。ジオグラフィ関数の簡潔なリストと説明については「PostGISジオグラフィ対応関数」をご覧下さい。
OpenGISの「SQL用シンプルフィーチャー仕様」では、標準GISオブジェクト型とこれらを操作するために必要な関数、メタデータテーブルのセットが定義されています。メタデータが一貫性を維持していることを保証するために、空間カラムの生成、消去といった操作はOpenGISで定義されている空間プロシージャを通して実行されます。
OpenGISメタデータテーブルにはSPATIAL_REF_SYS
とGEOMETRY_COLUMNS
の2つあります。SPATIAL_REF_SYS
テーブルは空間データベースで用いられる座標系の、数字によるIDと文字による説明を持っています。
spatial_ref_sysテーブルは、PostGISに含まれるもので、3000以上の空間参照系を持つ、OGC準拠のデータベーステーブルです。これらの間での変換/投影変換に必要です。
PostGISのspatial_ref_sysテーブルには、projライブラリで使われる3000以上の一般に使われる空間参照系定義がありますが、全てを持っているわけではなく、projライブラリの構築に慣れているならカスタム投影を定義することができます。ほとんどの空間参照系は地域限定のもので、想定されている範囲の外で使うと意味が無いことに注意して下さい。
PostGISのコアセットに入っていない空間参照系を探すための素晴らしい資料がhttp://spatialreference.org/にあります。
よく共通的に使われる空間参照系は次の通りです(訳注: 日本では状況が異なります)。4326 - WGS 84経度緯度, 4269 - NAD 83経度緯度, 3395 - WGS 84メルカトル図法, 2163 - 米国ナショナルアトラス正積図法, NAD83, WGS84 UTMの空間参照系 - UTMゾーンは計測に最も理想的なもののひとつですが6度(訳注: 経度を指します)の領域しかカバーしません。
さまざまな米国の州の平面空間参照系(メートルまたはフィート単位) - 通常は州ごとに一つか二つあります。メートル単位のもののほとんどがPostGISのコアセットに入っていますが、多数のフィート単位のものやESRIが作ったものについてはspatialreference.orgから取得して下さい。
対象領域がどのUTMゾーンになるかを決めるには、utmzone PostGIS plpgsql helper functionを参照して下さい。
SPATIAL_REF_SYS
テーブル定義は次の通りです。
CREATE TABLE spatial_ref_sys ( srid INTEGER NOT NULL PRIMARY KEY, auth_name VARCHAR(256), auth_srid INTEGER, srtext VARCHAR(2048), proj4text VARCHAR(2048) )
SPATIAL_REF_SYS
のカラムは次の通りです。
一意に定められた整数値で、データベースで空間参照系(SRS)を識別するものです。
その参照系の引用元である標準の名前です。たとえば「EPSG」は妥当なAUTH_NAME
です。
AUTH_NAME
で引用される団体によって定義された空間参照系のIDです。EPSGの場合、EPSG投影コードが入ります。
空間参照系のWell-Knownテキスト表現です。たとえば、WKT SRSの表現は、次のようになります。
PROJCS["NAD83 / UTM Zone 10N", GEOGCS["NAD83", DATUM["North_American_Datum_1983", SPHEROID["GRS 1980",6378137,298.257222101] ], PRIMEM["Greenwich",0], UNIT["degree",0.0174532925199433] ], PROJECTION["Transverse_Mercator"], PARAMETER["latitude_of_origin",0], PARAMETER["central_meridian",-123], PARAMETER["scale_factor",0.9996], PARAMETER["false_easting",500000], PARAMETER["false_northing",0], UNIT["metre",1] ]
EPSG投影コードと対応するWKT表現の一覧については、http://www.opengeospatial.org/をご覧下さい。WKTの一般的な議論については、OpenGISの「座標変換サービス実装仕様」http://www.opengeospatial.org/standardsをご覧下さい。欧州石油調査グループ(European Petroleum Survey Group, EPSG)とEPSG空間参照系のデータベースに関する情報は、http://www.epsg.orgをご覧下さい。
PostGISは座標変換機能を提供するためにProj4ライブラリを用いています。PROJ4TEXT
カラムには、特定のSRIDを示すProj4座標定義文字列が入ります。たとえば次のようになります。
+proj=utm +zone=10 +ellps=clrk66 +datum=NAD27 +units=m
詳細情報については、Proj4ウェブサイトhttp://trac.osgeo.org/proj/をご覧下さい。spatial_ref_sys.sql
は、全てのEPSG投影法のためのSRTEXT
とPROJ4TEXT
を持っています。
2.0.0より前のPostGISでは、直接編集可能なgeometry_columnsはテーブル、時々、実際のジオメトリカラムとの同期が取れていませんでした。PostGIS 2.0.0では、GEOMETRY_COLUMNS
は、以前の版と同じ外見構造を持ちますが、データベースシステムカタログから読むビューになりました。構造は次の通りです。
\d geometry_columns
View "public.geometry_columns" Column | Type | Modifiers -------------------+------------------------+----------- f_table_catalog | character varying(256) | f_table_schema | character varying(256) | f_table_name | character varying(256) | f_geometry_column | character varying(256) | coord_dimension | integer | srid | integer | type | character varying(30) |
カラムは以前の版と変わりません。カラムについては次の通りです。
ジオメトリカラムを持つフィーチャーテーブルの完全修飾名。"catalog"および"schema"の語はOracle風であることに注意して下さい。"catalog"に類似するものはPostgreSQLになく、このカラムは空白にされます。"schema"についてはPostgreSQLスキーマ名が使われています(public
がデフォルトです)。
フィーチャーテーブル内のジオメトリカラムの名前。
そのカラムの空間の次元(2, 3 または 4)。
このテーブルの座標ジオメトリのために使われる空間参照系のID。SPATIAL_REF_SYS
への外部キーになっています。
空間オブジェクトの型。空間カラムを単一型に制限するには、POINT, LINESTRING, POLYGON, MULTIPOINT, MULTILINESTRING, MULTIPOLYGON, GEOMETRYCOLLECTIONのうちのいずれかを、また、XYMで使う場合には、LINESTRINGM, POLYGONM, MULTIPOINTM, MULTILINESTRINGM, MULTIPOLYGONM, GEOMETRYCOLLECTIONMのうちのいずれかを使います。複数の型が混合するコレクションの場合は"GEOMETRY"を型とすることができます。
この属性は(おそらく)OpenGIS仕様に入っていませんが、型の同一性を保証するために必要です。 |
空間データを持つテーブルの生成は、1段階でできます。2次元ラインストリングでWGS84経度緯度のジオメトリカラムを持つroadsテーブルの生成の例を次に示します。
CREATE TABLE ROADS ( ID int4 , ROAD_NAME varchar(25), geom geometry(LINESTRING,4326) );
次の、3次元ラインストリングを追加する例で示す通り、標準的なALTER TABLEコマンドを使ってカラムを追加できます。
ALTER TABLE roads ADD COLUMN geom2 geometry(LINESTRINGZ,4326);
後方互換のため、今でも、管理関数を使って空間テーブルを2段階で生成することもできます。
通常の非空間テーブルを生成します。
例: CREATE TABLE ROADS ( ID int4, ROAD_NAME varchar(25) )
OpenGISの "AddGeometryColumn"関数によって空間カラムをテーブルに追加します。詳細情報についてはAddGeometryColumnを参照して下さい。
文法は次の通りです。
AddGeometryColumn( <schema_name>, <table_name>, <column_name>, <srid>, <type>, <dimension> )
現在のスキーマを使う場合には次のようにします。
AddGeometryColumn( <table_name>, <column_name>, <srid>, <type>, <dimension> )
例1: SELECT AddGeometryColumn('public', 'roads', 'geom', 423, 'LINESTRING', 2)
例2: SELECT AddGeometryColumn( 'roads', 'geom', 423, 'LINESTRING', 2)
次はテーブルを作成して空間カラムを作る例です(128というSRIDがあると仮定します)。
CREATE TABLE parks ( park_id INTEGER, park_name VARCHAR, park_date DATE, park_type VARCHAR ); SELECT AddGeometryColumn('parks', 'park_geom', 128, 'MULTIPOLYGON', 2 );
うひとつ、ジェネリックな"geometry"型とSRID不明を示す0を使った例を挙げます。
CREATE TABLE roads ( road_id INTEGER, road_name VARCHAR ); SELECT AddGeometryColumn( 'roads', 'roads_geom', 0, 'GEOMETRY', 3 );
AddGeometryColumn()アプローチでは、ジオメトリカラムを作成して、新しいカラムをgeometry_columnsテーブルに登録します。ソフトウェアでgeometry_columnsを使う場合には、クエリに必要なジオメトリカラムの全てがこのビューに登録されている必要があります。PostGIS 2.0からは、geometry_columnsは編集可能でなく、全てのジオメトリカラムは自動登録されます。
しかし、 カラムが生成時に特定のタイプで定義されなかった場合には、一般的なジオメトリカラムとして登録することがあります。
こういうことが発生して、AddGeometryColumnが使えない事例は、SQLビューとバルクインサートの2つがあります。これらの場合には、カラムに制約を与えることで、geometry_columnsテーブル内の登録を訂正することができます。 PostGIS 2.0以上では、カラムが型修飾に基づく場合には、生成処理によって正しく登録されるので、何も行う必要がありません。
-- 次のように作ったビューがあるとしましょう CREATE VIEW public.vwmytablemercator AS SELECT gid, ST_Transform(geom,3395) As geom, f_name FROM public.mytable; -- PostGIS 2.0以上で正しく登録するには -- ジオメトリへのキャストが必要です。 -- DROP VIEW public.vwmytablemercator; CREATE VIEW public.vwmytablemercator AS SELECT gid, ST_Transform(geom,3395)::geometry(3395) As geom, f_name FROM public.mytable; -- 2次元ポリゴンだと確信できる場合は次を実行します DROP VIEW public.vwmytablemercator; CREATE VIEW public.vwmytablemercator AS SELECT gid, ST_Transform(geom,3395)::geometry(Polygon, 3395) As geom, f_name FROM public.mytable;
-- 巨大なデータ挿入によって派生テーブルを作ったとしましょう SELECT poi.gid, poi.geom, citybounds.city_name INTO myschema.my_special_pois FROM poi INNER JOIN citybounds ON ST_Intersects(citybounds.geom, poi.geom); -- 新テーブルに2次元インデクスを作成します CREATE INDEX idx_myschema_myspecialpois_geom_gist ON myschema.my_special_pois USING gist(geom); -- ポイントが3次元または3Mのポイントの場合、 -- 2次元インデクスのかわりにn次元インデクスを -- 作成します CREATE INDEX my_special_pois_geom_gist_nd ON my_special_pois USING gist(geom gist_geometry_ops_nd); -- 手動で新テーブルのジオメトリカラムをgeometry_columnsに登録するには、 -- このアプローチはPostGIS 2.0でもPostGIS 1.4以上でも動作します。 -- PostGIS 2.0ではテーブル構造をカラムをTypmodに基づくものに変更します。 -- PostGIS 2.0より前ではこれはビューを登録するのにも使えます。 SELECT populate_geometry_columns('myschema.my_special_pois'::regclass); -- PostGIS 2.0を使用していて、どんな理由にしても、 -- 古い制約を基にした定義の挙動が必要だとします -- (全ての子テーブルが同じタイプとSRIDを持っているわけではない継承テーブルといった場合) -- 新しい、省略可能引数のuse_typmodをfalseにします SELECT populate_geometry_columns('myschema.my_special_pois'::regclass, false);
古い制約を基にした手法は現在も対応していますが、制約を基にしたジオメトリカラムで直接的にビューで使われている場合は、型修飾子のようには正しくgeometry_columnsに登録されません。この例では、型修飾子を使ったカラム定義と、制約に基づくカラムの定義とを行っています。
CREATE TABLE pois_ny(gid SERIAL PRIMARY KEY , poi_name text, cat varchar(20) , geom geometry(POINT,4326) ); SELECT AddGeometryColumn('pois_ny', 'geom_2160', 2160, 'POINT', 2, false);
psqlで次を実行します。
\d pois_ny;
型修飾子と制約に基づくのとでは異なった定義になっているのが見えます。
Table "public.pois_ny" Column | Type | Modifiers -----------+-----------------------+------------------------------------------------------ gid | integer | not null default nextval('pois_ny_gid_seq'::regclass) poi_name | text | cat | character varying(20) | geom | geometry(Point,4326) | geom_2160 | geometry | Indexes: "pois_ny_pkey" PRIMARY KEY, btree (gid) Check constraints: "enforce_dims_geom_2160" CHECK (st_ndims(geom_2160) = 2) "enforce_geotype_geom_2160" CHECK (geometrytype(geom_2160) = 'POINT'::text OR geom_2160 IS NULL) "enforce_srid_geom_2160" CHECK (st_srid(geom_2160) = 2160)
geometry_columnsでは、両方とも正しく登録されています。
SELECT f_table_name, f_geometry_column, srid, type FROM geometry_columns WHERE f_table_name = 'pois_ny';
f_table_name | f_geometry_column | srid | type -------------+-------------------+------+------- pois_ny | geom | 4326 | POINT pois_ny | geom_2160 | 2160 | POINT
しかし、次のようにビューを作ろうとします。
CREATE VIEW vw_pois_ny_parks AS SELECT * FROM pois_ny WHERE cat='park'; SELECT f_table_name, f_geometry_column, srid, type FROM geometry_columns WHERE f_table_name = 'vw_pois_ny_parks';
型修飾子によるgeomのビューカラムは正しく登録されますが、制約に基づくものは正しく登録されません。
f_table_name | f_geometry_column | srid | type ------------------+-------------------+------+---------- vw_pois_ny_parks | geom | 4326 | POINT vw_pois_ny_parks | geom_2160 | 0 | GEOMETRY
これは、将来的にPostGISの版で変更されるかもしれませんが、今のところは、制約に基づくビューカラムを正しく登録させるには、次のようにします。
DROP VIEW vw_pois_ny_parks; CREATE VIEW vw_pois_ny_parks AS SELECT gid, poi_name, cat , geom , geom_2160::geometry(POINT,2160) As geom_2160 FROM pois_ny WHERE cat='park'; SELECT f_table_name, f_geometry_column, srid, type FROM geometry_columns WHERE f_table_name = 'vw_pois_ny_parks';
f_table_name | f_geometry_column | srid | type ------------------+-------------------+------+------- vw_pois_ny_parks | geom | 4326 | POINT vw_pois_ny_parks | geom_2160 | 2160 | POINT
PostGISはOpen Geospatial Consortium (OGC)のOpenGIS仕様に準拠しています。多くのPostGISメソッドは、操作対象のジオメトリが単純かつ妥当である(正確に言うとそう仮定します)ことを求めます。たとえば、ポリゴンの外に穴があるようなものの面積を計算したり、単純でない境界線を持つポリゴンを作ったりするのは、意味がありません。
OGS仕様に沿うと、単純なジオメトリとは、自己インタセクトや自己接触があるような、異常な幾何点を持たないことです。主に0次元または1次元のジオメトリ([MULTI]POINT, [MULTI]LINESTRING
)に適用します。 他方、ジオメトリの妥当性は、主に2次元ジオメトリ([MULTI]POLYGON
)に適用し、妥当なポリゴンを特徴づける位置指定子の集合を定義します。個々のジオメトリクラスには、単純性と妥当性をさらに詳細に述べる特定の条件があります。
POINT
は0次元ジオメトリオブジェクトとして常に単純です。
MULTIPOINT
は、2つの座標値(POINT
)が同じでないなら単純です。
LINESTRING
は、2度同じPOINT
を通らない(終点は除きます。この場合は線型環と呼ばれ、さらに言うと閉じていると思われます)なら単純です。
(a)と(c)は単純な |
A MULTILINESTRING
は、 全ての要素が単純で、かつ任意の2要素のインタセクトが要素の境界であるPOINT
でだけ発生する場合に限って単純です。
(e)と(f)は単純な |
定義からPOLYGON
は常に単純です。バウンダリ内の環(外環と内環からなる)のうち2つがクロスしていないなら妥当です。POLYGON
の境界は、POINT
とインタセクトするかも知れませんが、接点にしかなりません(すなわち線上にない)。POLYGON
はカットラインまたはスパイクを持たなくても良く、内環は外環の中に完全に含まれていなければなりません。
(h)と(i)は妥当な |
MULTIPOLYGON
は、全ての要素が妥当で、2つのポリゴン要素について内環がインタセクトしていない場合は妥当です。ポリゴン要素の任意の2つの境界は接触してもよいですが、有限な数のPOINT
でなければなりません。
(n)と(o)妥当でない |
GEOSライブラリを使って実装されている関数のほとんどは、ジオメトリがOpenGIS Simple Feature Specificationで定義されているように妥当であると仮定しています。ジオメトリが単純であるか、また妥当であるか、のチェックとしてST_IsSimple()とST_IsValid()が使えます。
-- 一般的に、線フィーチャーの妥当性のチェックは、 -- 常にTRUEを返すので意味がありません。 -- しかし、この例では、PostGISがOGCのIsValidの定義を拡張して、 -- 一意な頂点が2より少ないラインストリングについてFALSEを -- 返すようにしています。 gisdb=# SELECT ST_IsValid('LINESTRING(0 0, 1 1)'), ST_IsValid('LINESTRING(0 0, 0 0, 0 0)'); st_isvalid | st_isvalid ------------+----------- t | f
デフォルトでは、PostGISはジオメトリ入力に関するこの妥当性チェックを適用しません。複雑なジオメトリの妥当性のチェックはCPU時間を多く必要とするためです。データソースが信用できない場合は、手動でこのチェックを強制するための制約を付けることができます。
ALTER TABLE mytable ADD CONSTRAINT geometry_valid_check CHECK (ST_IsValid(the_geom));
妥当な入力ジオメトリでPostGIS関数を呼んだのに"GEOS Intersection()がエラーを投げました!"や"JTS Intersection()がエラーを投げました!"というようなメッセージに遭遇したら、それはたぶん、PostGISまたは使用しているライブラリの中のエラーを発見しました。PostGIS開発者に連絡するべきです。PostGIS関数が妥当である入力ジオメトリから妥当でないジオメトリが返る場合も同じです。
厳格にOGCジオメトリに準拠すると、Z値やM値を持てません。ST_IsValid()は高次を考慮に入れません。AddGeometryColumn()を実行するとジオメトリの次元をチェックする制約が加わるので、そこで2を指定すれば十分です。 |
代表的な空間述語(ST_Contains, ST_Crosses, ST_Intersects, ST_Touches, ...)は、求める空間フィルタを十分に提供しきれないことがあります。
たとえば、道路網を表現する線型のデータセットがあるとします。ビジネスルールを無視しているかも知れませんが、点で交差するだけでなく線上で交差する道路区間を全て判別することがGIS解析者の仕事となるかも知れません。この場合、ST_Crossesでは重要な空間フィルタとして十分ではありません。線型のフィーチャーでは、点で交差している場合のみ 空間的にインタセクトしている(ST_Intersects)と判別された2つの区間の組み合わせについて、実際のインタセクト(ST_Intersection)を取り、 インタセクトのST_GeometryTypeが' よりエレガントかつ速い解法が本当に望ましいでしょう。 |
二つ目の[理論的な]例として、GIS解析者が全ての湖の境界に線でインタセクトする波止場やドックの全ての位置を特定しようとするとします。ここで、波止場の一端だけ陸にあるとします。言いかえると、波止場が湖の中にあるが完全に中に入りきってはいなくて、湖と線でインタセクトして、波止場の一方の端が完全に湖に入っていて、かつもう一方の端点が境界線上にあります。解析者は空間述語の組み合わせで、非常に望まれるフィーチャーを引き出す必要があるかも知れません。
|
ここで、Dimensionally Extended 9 Intersection Modelまたは略してDE-9IMを見てみましょう。
OpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQLによると「2つのジオメトリの比較の基本的なアプローチは、2つのジオメトリの内部、境界、外部のインタセクションの比較と、『インタセクション行列』の要素に基づく2ジオメトリの関係の分類です」。
ジオメトリの境界はひとつ低い次元のジオメトリの集合です。0次元のPOINT
の境界は空集合です。LINESTRING
の境界は二つの端点です。POLYGON
の境界は外環と内環を形成する線です。
ジオメトリの内部は境界を取り去った際に残るジオメトリです。POINT
の内部はPOINT
自身です。LINESTRING
の内部は二つの端点の間の実際の点の集合です。POLYGON
の内部はポリゴンの内側の範囲であるサーフェスです。
ジオメトリの外部は、内部と境界を除いた全領域のサーフェスです。
ジオメトリaがあり、aの内部、境界、外部をそれぞれI(a), B(a), E(a)とします。数学的な行列表現は次のようになります。
i£° | 内部 | 境界 | 外部 |
---|---|---|---|
内部 | |||
境界 | |||
外部 |
ここでdim(a)はaの次元で、ST_Dimensionで規定されますが、{0,1,2,T,F,*}
の値域を持ちます。
0
=> ポイント
1
=> ライン
2
=> 領域
T
=>
{0,1,2}
F
=> 空集合
*
=> 何でも良い
可視化すると、二つのオーバラップするポリゴンについては、次のようになります。
i£° | ||||||||||||||||||
|
左から右、上から下に読むと、次元行列は'212101212'と表現されます。
1つ目の例である、2線が線上でインタセクトする場合の関係行列は'1*1***1**'となります。
-- 線上でクロスする道路区間の判別 SELECT a.id FROM roads a, roads b WHERE a.id != b.id AND a.geom && b.geom AND ST_Relate(a.geom, b.geom, '1*1***1**');
2つ目の例である、一部が湖の水涯線上にある波止場についての関係行列は'102101FF2'となります。
-- 一部が湖の水涯線上にある波止場の判別 SELECT a.lake_id, b.wharf_id FROM lakes a, wharfs b WHERE a.geom && b.geom AND ST_Relate(a.geom, b.geom, '102101FF2');
詳細情報ついては、次のページをご覧ください。
OpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL (version 1.1, section 2.1.13.2)
Dimensionally Extended Nine-Intersection Model (DE-9IM) by Christian Strobl
Encyclopedia of GIS By Hui Xiong
空間テーブルを作成したら、これでGISデータをデータベースにアップロードする準備ができたことになります。現在、PostGIS/PostgreSQLデータベースにデータをロードするには、SQLステートメントを使う、またはシェープファイルのローダ/ダンパを使う、2つの方法があります。
データをテキスト表現に変換できるなら、フォーマットされたSQLを使うのがデータをPostGISに入れる最も簡単な方法です。Oracleや他のSQLデータベースを使うように、SQL端末モニタにSQLの"INSERT"ステートメントで一杯になった大きなテキストファイルをパイプで送ることで、大量のデータをロードできます。
データアップロードファイル(たとえばroads.sql
)はこのようになるでしょう。
BEGIN; INSERT INTO roads (road_id, roads_geom, road_name) VALUES (1,ST_GeomFromText('LINESTRING(191232 243118,191108 243242)',-1),'Jeff Rd'); INSERT INTO roads (road_id, roads_geom, road_name) VALUES (2,ST_GeomFromText('LINESTRING(189141 244158,189265 244817)',-1),'Geordie Rd'); INSERT INTO roads (road_id, roads_geom, road_name) VALUES (3,ST_GeomFromText('LINESTRING(192783 228138,192612 229814)',-1),'Paul St'); INSERT INTO roads (road_id, roads_geom, road_name) VALUES (4,ST_GeomFromText('LINESTRING(189412 252431,189631 259122)',-1),'Graeme Ave'); INSERT INTO roads (road_id, roads_geom, road_name) VALUES (5,ST_GeomFromText('LINESTRING(190131 224148,190871 228134)',-1),'Phil Tce'); INSERT INTO roads (road_id, roads_geom, road_name) VALUES (6,ST_GeomFromText('LINESTRING(198231 263418,198213 268322)',-1),'Dave Cres'); COMMIT;
データファイルは、次に示す"psql"というSQL端末モニタを使って、簡単にPostgreSQLにパイプで送ることができます。
psql -d [database] -f roads.sql
shp2pgsql
データローダは、ESRIシェープファイルをPostGIS/PostgreSQLデータベースに、ジオメトリまたはジオグラフィとして挿入するための適切なSQLに変換します。ローダには、次に示すコマンドラインフラグによって区別される、いくつかの操作モードがあります。
さらに、コマンドラインローダのほとんどのオプションに対応するshp2pgsql-gui
グラフィカルユーザインタフェースがあります。一度限りでスクリプト化しないロードを行う場合やPostGISに不慣れな方にとって便利になるかもしれません。これはPgAdminIIIのプラグインとし構築することもできます。
新しいテーブルの作成とシェープファイルからのデータの読み込みを行います。これがデフォルトモードです。
シェープファイルからデータベーステーブルにデータを追加します。複数のファイルをロードするためにこのオプションを使う場合は、これらのファイルは同じ属性と同じデータ型を持つ必要があります。
シェープファイルにあるデータを持つ新しいテーブルを作成する前にデータベーステーブルを削除します。
テーブル作成のSQLコードを生成するだけで、実際のデータは追加しません。このモードは、テーブル作成とデータロードとを完全に分けたい場合に使用します。
ヘルプ画面を表示します。
出力データにPostgreSQLの"dump"書式を用います。このモードは-a, -c, -dと組み合わせて利用します。デフォルトの"insert"によるSQL書式よりも、大変早くロードできます。大きなデータセットではこちらを使用して下さい。
指定したSRIDでジオメトリデーブルの作成とデータの読み込みを行います。 入力シェープファイルが使っているFROM_SRIDの指定が可能で、この場合は対象SRIDに投影変換を行います。FROM_SRIDは-Dと一緒には指定できません。
識別子(カラム、スキーマおよび属性)の大文字小文字を保持します。シェープファイルの属性は全て大文字であることに注意して下さい。
全ての整数を標準の32ビット整数に強制します。DBFヘッダではそれが正当であったとしても、64ビットのbigintを生成しません。
ジオメトリカラムにGiSTインデクスを生成します。
MULTIジオメトリの替りに単一ジオメトリを生成します。全てのジオメトリが実際に単一である(たとえば単一の外環でなるMULTIPOLYGONや単一の頂点でなるMULTIPOINT)場合にのみ成功します。
出力ジオメトリが特定の次元を持つよう強制します。次元は、2D, 3DZ, 3DM, 4Dの文字列を使います。
入力の次元が出力より小さい場合には、出力では0が入ります。入力の次元が大きい場合には、外されます。
出力書式をWKBでなくWKTにします。精度が低下して、座標変動が発生しうることに注意が必要です。
トランザクションを使わずに、ステートメントごとに実行するようにします。エラーの元となる不良なジオメトリがいくつか含んでいる時に、大半の良好なデータのロードが可能にするものです。"dump"書式ではトランザクションを常に使うので、-Dフラグを指定している場合には使えません。
入力データ(dbfファイル)のエンコーディングを指定します。全てのdbfの属性は指定されたエンコーディングからUTF8に変換されます。SQL出力結果にはSET CLIENT_ENCODING to UTF8
が含まれるようになり、バックエンドはUTF-8からデータベースが内部利用のために設定したエンコーディングに再変換できます。
NULLジオメトリ操作方針(insert*=挿入, skip=スキップ, abort=強制終了)を選択します。
DBFファイルのみインポートします。対応するシェープファイルを持っていない場合、 自動的にこのモードになり、DBFファイルのみロードします。 このフラグは、完全なシェープファイル群を持っていて、属性データだけが欲しくてジオメトリが欲しくない時のみ使用します。
ジオメトリ型のかわりに、ジオグラフィ型で、WGS84経度緯度(SRID=4326)を使用します(経度緯度データが必要です)。
新しいテーブルのテーブル空間を指定します。 -Xパラメータが使われない場合には、インデクスはデフォルトのテーブル空間を使用します。PostgreSQL文書には、テーブル空間を用いるべき時に関する良い文書があります。
新しいテーブルのインデクスで使われるテーブル空間を指定します。 主キーインデクスに適用され、-Iが合わせて使われている場合にはGiST空間インデクスにも適用されます。
ローダを使って入力ファイルを生成してアップロードするセッション例は次の通りです。
# shp2pgsql -c -D -s 4269 -i -I shaperoads.shp myschema.roadstable > roads.sql # psql -d roadsdb -f roads.sql
変換とアップロードはUNIXのパイプを使うと一回で実行できます。
# shp2pgsql shaperoads.shp myschema.roadstable | psql -d roadsdb
データは、SQLまたはシェープファイルローダ/ダンパを使ってデータベースから抜き出すことができます。SQLに関する節において、空間テーブルでの比較とクエリを行うために用いることができる演算子のいくつかを議論します。
データベースからデータを引き出す最も直接的な手段は、次のように、SQLのSELECTクエリを使って返ってくるレコードとカラムの数を減らし、結果のカラムを可読テキストファイルにダンプするやり方です。
db=# SELECT road_id, ST_AsText(road_geom) AS geom, road_name FROM roads; road_id | geom | road_name --------+-----------------------------------------+----------- 1 | LINESTRING(191232 243118,191108 243242) | Jeff Rd 2 | LINESTRING(189141 244158,189265 244817) | Geordie Rd 3 | LINESTRING(192783 228138,192612 229814) | Paul St 4 | LINESTRING(189412 252431,189631 259122) | Graeme Ave 5 | LINESTRING(190131 224148,190871 228134) | Phil Tce 6 | LINESTRING(198231 263418,198213 268322) | Dave Cres 7 | LINESTRING(218421 284121,224123 241231) | Chris Way (6 rows)
しかし、返ってくる結果の数を削るために、なんらかの制限をかけることが重要となるときがあるでしょう。属性ベースの制限の場合、非空間テーブルで使う通常の文法と同じSQLを使うだけです。空間ベースの制限の場合、次の演算子が使用可能であり、便利です。
この演算子で、ひとつのジオメトリのバウンディングボックスが他のバウンディングボックスとインタセクトするかを問い合わせることができます。
この演算子で、二つのジオメトリが幾何的に同一であるかを見ることができます。たとえば、'POLYGON((0 0,1 1,1 0,0 0))' は 'POLYGON((0 0,1 1,1 0,0 0))' と同じかを見ることができます (これは同じとなります)。
この演算子は他より若干素朴なもので、二つのジオメトリのバウンディングボックスが同じかを見るだけです。
次に、これらの演算子をクエリで使うことができます。SQLコマンドラインからジオメトリとボックスの特定を行うときは、"GeomFromText()"関数で、明示的に文字列表現をジオメトリに変換しなければならないことに注意して下さい。 たとえば、次のようになります(312は架空の空間参照系番号で、ここでのデータに合致しています)。
SELECT road_id, road_name FROM roads WHERE ST_OrderingEquals(roads_geom , ST_GeomFromText('LINESTRING(191232 243118,191108 243242)',312) ) ;
上のクエリは"ROADS_GEOM"テーブルから、その値と等価である単一のレコードを返します。
"&&"演算子を使うとき、比較フィーチャーをBOX3DかGEOMETRYかに指定することができます。ただし、GEOMETRYを指定すると、それのバウンディングボックスが比較に使われます。
SELECT road_id, road_name FROM roads WHERE roads_geom && ST_GeomFromText('POLYGON((...))',312);
上のクエリでは、比較するためにポリゴンのバウンディングボックスを用いています。
最も一般的な空間クエリは「フレームベース」のクエリでしょう。これは、表示するためのデータの価値のある「マップフレーム」を取得するために、データブラウザやウェブマッパのようなクライアントソフトウェアに使われます。このフレームで"BOX3D"オブジェクトを使う場合は、次のようなクエリになります。
SELECT ST_AsText(roads_geom) AS geom FROM roads WHERE roads_geom && ST_MakeEnvelope(191232, 243117,191232, 243119,312);
SRID 312を使っていますが、エンベロープの投影を指定してます。
pgsql2shp
テーブルダンパは、データベースに直接接続して、テーブル(あるいはクエリによって定義されたもの)をシェープファイルに変換するものです。基本的な文法は次の通りです。
pgsql2shp [<options>] <database> [<schema>.]<table>
pgsql2shp [<options>] <database> <query>
コマンドラインオプションは次の通りです。
特定のファイル名に出力を書きこみます。
接続先データベースのホスト名。
接続先データベースのポート。
データベースに接続するためのパスワード。
データベースに接続する際のユーザ名。
複数のジオメトリカラムを持つテーブルの場合の、シェープファイルの出力に使用するジオメトリカラム。
バイナリカーソルを使います。これは、実行時間を短くしますが、テーブルの非ジオメトリ属性がテキストへのキャストを持っていない場合には、動作しません。
Rawモード。gid
フィールドを落としたり、カラム名をエスケープしてはいけません。
後方互換: 古い(1.0.0より前)のPostGISデータベースからダンプする際に3次元のシェープファイルを出力します(デフォルトでは2次元になります)。 PostGIS-1.0.0以上から始めている場合には、次元は完全に反映されます。
ファイル名
識別名を10文字名に再割り当てします。 ファイルの中身は、1つの空白で区切られ、前と後に空白が無い2つのシンボルの行からなります。VERYLONGSYMBOL SHORTONE ANOTHERVERYLONGSYMBOL SHORTER等となります。
インデクスは大きなデータセットを持つ空間データベースの利用を可能にするものです。インデクスなしでは、フィーチャーの検索でデータベースの全レコードを「シーケンシャルスキャン」する必要があります。インデクスをつけることで、データを検索木に組織化して、特定のレコードを発見するための検索をより早くすることができます。 PostgreSQLは、B-Tree, R-Tree, GiST の三種類のインデクスをデフォルトでサポートしています。
B-Treeは、数字、文字、日付といった、ひとつの軸に沿ってソートできるデータに使用します。 GISデータは合理的にひとつの軸に沿ったソートはできません ((0,0)と(0,1)と(1,0)で大きいのはどれでしょう?)ので、B-Treeインデックスは、ここでは使えません。
R-Treeはデータを長方形に分割して、さらにその長方形を小さい長方形に分割していったものです。R-Treeはいくつかの空間データベースでGISデータのインデクスに使われますが、PostgreSQLのR-Tree実装は、GiST実装ほどにロバストではありません。
GiST(Generalized Search Trees)インデクスはデータを「一方へのもの」(訳注: 「左側にあるもの」「上側にあるもの」など)、「オーバラップするもの」、「中にあるもの」に分割して、GISデータを含む幅広いデータ型で使えるようにしたものです。PostGISではGISデータにインデクスを付けるためにGiSTの上でR-Treeインデクス実装を使用しています。
GiSTは「汎用的な検索木(Generalized Search Tree)」の意味で、インデックスの一般化された形式です。GISインデクスに加えて、GiSTは通常のB-Treeインデクスに従わない全ての種類の不規則なデータ構造(整数配列, スペクトラルデータ等)の検索速度を向上させるために使います。
ひとたびGISデータテーブルが数千行を超えたら、空間検索の速度向上のためインデクスを構築したくなるでしょう (これは属性検索でない場合です。属性でしたら通常のインデクスを属性フィールドに追加します)。
GiSTインデクスを「ジオメトリ」カラムに追加するための文は次の通りです。
CREATE INDEX [インデクス名] ON [テーブル名] USING GIST ( [ジオメトリカラム名] );
空間インデクスの構築は、計算量を集中させて行われます。100万行のテーブルで、300MHzのSolaris機ではGiSTインデクスの構築に概ね1時間かかりました。インデクスを構築したあとは、クエリプランの最適化に使うため、次のようにPostgreSQLにテーブル統計情報の収集をさせることが重要です。
VACUUM ANALYZE [テーブル名] [(カラム名)]; -- 次のクエリはPostgreSQL 7.4以前でのみ必要です SELECT UPDATE_GEOMETRY_STATS([table_name], [column_name]);
GiSTインデクスはPostgreSQLのR-Treeインデクスと比べて2つの利点を持っています。まず、GiSTインデクスは「NULLセーフ」、すなわちNULL値を含むインデクスカラムで利用できることです。次に、GiSTインデクスはGISオブジェクトがPostgreSQLで8Kのページサイズを超えるサイズを扱う際に重要な「不可逆」の概念を持っていることです。不可逆にすることによって、PostgreSQLは、インデクスにおけるオブジェクトの「重要な」部分、GISオブジェクトの場合にはバウンディングボックスになりますが、これのみを納めることができます。 R-Treeインデクスで8Kを超えるGISオブジェクトのインデクスを構築しようとすると、失敗します。
通常、インデクスは見えないところでデータアクセスの速度向上を行います。すなわち、ひとたびインデクスが構築されたら、クエリプランナは透過的に、クエリプランの速度を向上させるためにインデクス情報を使うべき時を判断します。残念なことに、PostgreSQLクエリプランナは、GiSTインデクスの使用について十分に最適化できず、時々、検索で空間インデクスを使用すべきなのに、テーブル全体を順に走査することがあります。
空間インデクスが使用されていない(または属性インデクスがその問題のために使用されていない)場合、次の2つのことができます。
まず、クエリプランナにインデクス使用まわりの判断に利用するためのより良い情報を提供するために、値の数量と分散に関する統計情報が収集されたかを確認してください。PostgreSQL 7.4以前では、update_geometry_stats([テーブル名, カラム名])(分散計算)とVACUUM ANALYZE [テーブル名] [カラム名](値の数量の計算)とを実行します。 PostgreSQL 8.0については、VACUUM ANALYZEを実行することで同じ動作になります。常に定期的なデータベースへのvacuumを実行すべきです。多くのPostgreSQLのデータベースエージェントは、閑散時のcronジョブとして定期的にVACUUMを実行します。
vacuumが働かないなら、SET ENABLE_SEQSCAN=OFFコマンドで、プランナにインデクス情報を強制的に使わせることができます。このコマンドは控え目に実行すべきで、かつ、空間インデクスがあるクエリ上でのみ使うべきです。一般的に言うと、通常のB-Treeインデクスを使うべき時に関してあなたが知っていることよりも、プランナはより良く知っています。クエリを実行したら、ENABLE_SEQSCAN
設定を戻して、他のクエリでは通常通りプランナを使用することを考えるべきです。
version 0.6では、 |
もし、順に走査する際のコストとインデクスを使う際のコストとを比較してプランナが間違っていることに気付いたら、postgresql.confでrandom_page_costの値を減らしてみるか、"SET random_page_cost=#" を使ってみてください。このパラメータのデフォルト値は4ですが、それを1か2にしてみて下さい。値を減らすことで、プランナがよりインデクススキャンを行う傾向になります。
空間データベース機能のレゾンデートルは、通常はデスクトップGISに求める機能を、データベース内部のクエリで実現してすることです。PostGISを効果的に使用するには、どの空間機能が有効かを知り、また、良好なパフォーマンスを提供する所に適切にインデクスがあることが保証されていることが求められます。なお、本例ではSRID 312を使っていますが、これは純粋に例として出しているだけです。spatial_ref_sysテーブルにあり、データの投影法に合致している、本当のSRIDを使ってください。空間参照系を持たないデータについては、なぜ持っていないのか、持つべきなのかも知れないのか、をじっくり*考えてください*。
たとえば分子内部や火星旅行の到達位置といった、定義された空間参照系を持たない場合には、単にSRIDを無視するか、ひとつ作成してspatial_ref_sys
テーブルに追加して下さい。
クエリを作成するとき、 &&のようなバウンディングボックスを基準とした演算子によってのみGiST空間インデクスの利点が出てくることだけは覚えておくことが重要です。ST_Distance()
のような関数では演算の最適化を行うためにインデクスを使うことができません。たとえば、次のクエリでは、大きなテーブルでは本当に遅くなります。
SELECT the_geom FROM geom_table WHERE ST_Distance(the_geom, ST_GeomFromText('POINT(100000 200000)', 312)) < 100
このクエリは、geom_tableにおける(100000, 200000)の点から距離が100単位以内にある全てのジオメトリを選択します。このクエリでは、テーブル内にあるそれぞれの点と指定した点との距離を計算する、すなわち、それぞれの行でひとつのST_Distance()
計算を行うため、遅くなるのです。&&演算子を使うと、求められる距離計算の量を減らすことで回避できます。次のようにします。
SELECT the_geom FROM geom_table WHERE ST_DWithin(the_geom, ST_MakeEnvelope(90900, 190900, 100100, 200100,312), 100)
このクエリは、同じジオメトリを選択しますが、より効果的な方法で行われます。the_geomにGiSTインデクスがあると仮定すると、クエリプランナはST_distance()
関数の結果を計算する前にインデクスを使って行を減らせると認識します。
&&演算子で使われるST_MakeEnvelope
ジオメトリが、元のポイントに中央寄せした200単位の正方形
&&演算子で使われるST_MakeEnvelope
ジオメトリは、元のポイント位置を中心とした一辺200単位の正方形です。これは「クエリボックス」です。&&演算子は、結果セットを「クエリボックス」にオーバラップするバウンディングボックスを持つジオメトリだけに素早く減らすためにインデクスを使います。「クエリボックス」がジオメトリテーブル全体の範囲より十分に小さいと仮定すると、行われなければならない距離計算の量は劇的に減少します。
ふるまいの変更 | |
---|---|
PostGIS 1.3.0では、ST_DisjointとST_Relateの注目すべき例外がありますが、ほとんどのジオメトリ関係関数は暗黙的なバウンディングボックスオーバラップ演算子を含んでいます。 |
本節の例では、線形の道、ポリゴンの自治体境界、の2つのテーブルを使います。テーブルの定義をしまします。bc_roads
については次の通りです。
Column | Type | Description ------------+-------------------+------------------- gid | integer | Unique ID name | character varying | Road Name the_geom | geometry | Location Geometry (Linestring)
bc_municipality
の定義については次の通りです。
Column | Type | Description -----------+-------------------+------------------- gid | integer | Unique ID code | integer | Unique ID name | character varying | City / Town Name the_geom | geometry | Location Geometry (Polygon)
raster2pgsql
ラスタローダを使ってPostGISラスタを既存のラスタファイルからロードするのは、最もよく行われます。
raster2pgsql
は、GDALがサポートするラスタ書式をPostGISラスタテーブルにロードするのに適切なSQLにするバイナリファイルです。ラスタのオーバビューの生成だけでなく、ラスタファイルのフォルダのロードも可能です。
raster2pgsqlは、ほとんどの場合、PostGISの一部としてコンパイルされます(GDALライブラリをコンパイルしていない場合)が、バイナリファイルによってサポートされるラスタタイプは、GDALでコンパイルされたのと同じです。raster2pgsqlがサポートするラスタタイプの一覧を得るには、-G
スイッチを使います。この一覧は、インストールした PostGIS が提供する ST_GDALDrivers と同じになるはずです。
このツールの古い版では、Pythonスクリプトでした。実行ファイルに置き換えられています。Pytonスクリプトが必要な場合は、GDAL PostGIS Raster Driver Usageに、Pythonの例があります。raster2pgsql の Python スクリプトは、今後の PostGIS raster では動作しないかも知れませんし、サポートされませんんおで、ご注意ください。 |
使用例:
raster2pgsqlraster_options_go_here
raster_file
someschema
.sometable
> out.sql
ヘルプを表示します。引数を全く指定しない場合にも表示されます。
サポートされているラスタ書式を印字します。
新しいテーブルを生成し、ラスタを入れます。これがデフォルトモードです。
既存のテーブルにラスタを追加します。
テーブルを削除し、新しいテーブルを生成し、ラスタを入れます。
SRIDやピクセルサイズ等のラスタ制約を適用して、raster_columns
ビューで適切な登録ができるようにします。
制約の最大範囲を無効にします。-Cフラグが使われている場合のみ適用されます。
正規ブロック制約です。-Cフラグが使用されている場合のみ適用されます。
出力ラスタを指定されたSRIDにします。
ラスタから抽出するバンドのインデクス(1はじまり)。1より多いバンドを抽出するには、コンマ(,)で区切ります。指定しない場合、全てのバンドが抽出されます。
行毎に挿入するラスタを切断します。TILE_SIZE
は、「幅x高さ」で表現します。
ファイルシステム(データベース外)ラスタとして、ラスタを登録します。
データベースには、ラスタのメタデータとラスタのファイルパスのみ格納されます(ピクセルは格納されません)。
OVERVIEW_FACTOR
-l overview factor
で、ラスタのオーバビューを生成します。1より多い係数を用いる場合は、コンマ (,) で区切ります。オーバビューのテーブル名は o_overview factor
_table
となります。生成されるオーバビューはデータベースに格納され、-Rは無視されます。生成されたSQLファイルは元データのテーブルとオーバビューテーブルの両方を含むことに注意して下さい。
PostgreSQL 識別子に引用符を付けます。
出力先ラスタカラムの名前を指定します。デフォルトは'rast'です。
ファイル名でカラムを追加します。
ラスタカラムにGiSTインデクスを生成します。
ラスタテーブルにVacuum analyzeを行います。
tablespace
生成されるテーブルのテーブルスペースを指定します。-Xフラグを併用しない場合には、インデクス(主キーを含む)はデフォルトのテーブルスペースを使用することにご注意ください。
INSERT ステートメントでなく COPY ステートメントを使います。
ステートメント毎に実行して、トランザクションを使用しないようにします。
生成されるラスタのバイナリ出力のエンディアンを制御します。XDRの場合は0を、NDRの場合は1を、それぞれ指定します。デフォルトは1です。現時点ではNDR出力のみサポートします。
version
出力書式の版を指定します。デフォルトは0です。現時点では0のみサポートします。
ローダを用いて入力ファイルを100x100のタイルで生成して、データベースにアップロードする例は、次の通りです。
|
raster2pgsql -s 4236 -I -C -M *.tif -F -t 100x100 public.demelevation > elev.sql psql -d gisdb -f elev.sql
変換とアップロードは UNIX のパイプを使って一度に実行できます。
raster2pgsql -s 4236 -I -C -M *.tif -F -t 100x100 public.demelevation | psql -d gisdb
マサチューセッツ州平面のメートル単位の空中写真タイルをaerial
という名前のスキーマにロードします。
元の画像と2, 4レベルのオーバビューのテーブルとを生成します。
データ格納にCOPYを使用し(データベースに仲介ファイルなくまっすぐ入ります)。
-eでトランザクションを指定しません(待たずにテーブルのデータを見たい場合には良いです)。ラスタを128x128ピクセルのタイルに分解してラスタ制約を適用します。INSERTモードでなくCOPYモードを使用します。-Fで、カラム名をタイル切り出し元ファイルのファイル名にします。
raster2pgsql -I -C -e -Y -F -s 26986 -t 128x128 -l 2,4 bostonaerials2008/*.jpg aerials.boston | psql -U postgres -d gisdb -h localhost -p 5432
-- サポートされているラスタタイプの一覧: raster2pgsql -G
-Gコマンドの出力は次のようになります。
Available GDAL raster formats: Virtual Raster GeoTIFF National Imagery Transmission Format Raster Product Format TOC format ECRG TOC format Erdas Imagine Images (.img) CEOS SAR Image CEOS Image JAXA PALSAR Product Reader (Level 1.1/1.5) Ground-based SAR Applications Testbed File Format (.gff) ELAS Arc/Info Binary Grid Arc/Info ASCII Grid GRASS ASCII Grid SDTS Raster DTED Elevation Raster Portable Network Graphics JPEG JFIF In Memory Raster Japanese DEM (.mem) Graphics Interchange Format (.gif) Graphics Interchange Format (.gif) Envisat Image Format Maptech BSB Nautical Charts X11 PixMap Format MS Windows Device Independent Bitmap SPOT DIMAP AirSAR Polarimetric Image RadarSat 2 XML Product PCIDSK Database File PCRaster Raster File ILWIS Raster Map SGI Image File Format 1.0 SRTMHGT File Format Leveller heightfield Terragen heightfield USGS Astrogeology ISIS cube (Version 3) USGS Astrogeology ISIS cube (Version 2) NASA Planetary Data System EarthWatch .TIL ERMapper .ers Labelled NOAA Polar Orbiter Level 1b Data Set FIT Image GRIdded Binary (.grb) Raster Matrix Format EUMETSAT Archive native (.nat) Idrisi Raster A.1 Intergraph Raster Golden Software ASCII Grid (.grd) Golden Software Binary Grid (.grd) Golden Software 7 Binary Grid (.grd) COSAR Annotated Binary Matrix (TerraSAR-X) TerraSAR-X Product DRDC COASP SAR Processor Raster R Object Data Store Portable Pixmap Format (netpbm) USGS DOQ (Old Style) USGS DOQ (New Style) ENVI .hdr Labelled ESRI .hdr Labelled Generic Binary (.hdr Labelled) PCI .aux Labelled Vexcel MFF Raster Vexcel MFF2 (HKV) Raster Fuji BAS Scanner Image GSC Geogrid EOSAT FAST Format VTP .bt (Binary Terrain) 1.3 Format Erdas .LAN/.GIS Convair PolGASP Image Data and Analysis NLAPS Data Format Erdas Imagine Raw DIPEx FARSITE v.4 Landscape File (.lcp) NOAA Vertical Datum .GTX NADCON .los/.las Datum Grid Shift NTv2 Datum Grid Shift ACE2 Snow Data Assimilation System Swedish Grid RIK (.rik) USGS Optional ASCII DEM (and CDED) GeoSoft Grid Exchange Format Northwood Numeric Grid Format .grd/.tab Northwood Classified Grid Format .grc/.tab ARC Digitized Raster Graphics Standard Raster Product (ASRP/USRP) Magellan topo (.blx) SAGA GIS Binary Grid (.sdat) Kml Super Overlay ASCII Gridded XYZ HF2/HFZ heightfield raster OziExplorer Image File USGS LULC Composite Theme Grid Arc/Info Export E00 GRID ZMap Plus Grid NOAA NGS Geoid Height Grids
データベース内でラスタやラスタテーブルを生成したい場合が多くあります。これを行うための関数が多数あります。一般的な手順は次の通りです。
新しいラスタ行を保持するためのラスタカラムを持つテーブルを生成します。次を実行します。
CREATE TABLE myrasters(rid serial primary key, rast raster);
この目標で助けとなる関数は多数あります。他のラスタの派生でないラスタを生成する場合、ST_MakeEmptyRasterとST_AddBandを順次実行して作業を開始します。
ジオメトリからラスタを生成することもできます。ST_AsRasterを使います。ST_Union や ST_MapAlgebraFctや、地図解析関数群等といった、他の関数を組み合わせる場合もあります。
既存テーブルから新しいラスタテーブルを生成するための多数の選択肢があります。たとえば、ST_Transformを使って、既存テーブルから異なる投影法のラスタテーブルを生成します。
はじめにテーブルにデータを入れたら、ラスタカラムに空間インデクスを生成したくなるでしょう。次のようにします。
CREATE INDEX myrasters_rast_st_convexhull_idx ON myrasters USING gist( ST_ConvexHull(rast) );
xref linkend="RT_ST_ConvexHull" />を使用していることに注意して下さい。多くのラスタ演算子はラスタの凸包を元にしています。
2.0より前の PostGIS ラスタは、エンベロープを基本にして、凸包ではありませんでした。空間インデクスを適切に働かせるには、エンベロープを基本にしたインデクスを削除して、凸包を元にしたインデクスに置き換えます。 |
AddRasterConstraintsを用いてラスタ制約を適用します。
PostGISが生成する、2つのラスタカタログのビューがあります。両方ともラスタテーブルの制約の中に埋め込まれる情報を用いています。
raster_columns
データベース内のラスタテーブルのカラム全てのカタログです。
raster_overviews
データベース内の、より詳細なテーブルのためのオーバビューを提供するラスタテーブルのカラム全てのカタログです。この種のテーブルは、ロード時に-l
を指定した時に生成されます。
raster_columns
は、ラスタタイプのデータベースにおける全てのラスタテーブルカラムのカタログです。テーブルの制約を使ったビューなので、他のデータベースのバックアップからラスタテーブルをリストアしたとしても、情報は常に矛盾がありません。raster_columns
カタログには次のカラムがあります。
ローダを使わずにテーブルを生成したり、ロード時に-C
フラグを忘れたりした場合には、事後にAddRasterConstraintsで制約を強制でき、raster_columns
カタログは、ラスタタイルの共通の情報を登録します。
r_table_catalog
テーブルが存在するデータベースです。これは常に現在のデータベースを読みます。
r_table_schema
ラスタテーブルが属するデータベーススキーマです。
r_table_name
raster table
r_raster_column
ラスタタイプであるr_table_name
テーブル内のカラムです。PostGISには、1つのテーブルに複数のラスタカラムを持つことを妨げません。異なるラスタカラムを持つラスタテーブルが、ラスタカラム毎に複数回出現するテーブルを持つことができます。
srid
ラスタの空間参照系識別番号です。「SPATIAL_REF_SYSテーブルと空間参照系」 にあるエントリであるべきです。
scale_x
地理空間座標とピクセルの間の拡大縮小係数です。これは、ラスタカラムのすべてのタイルが同じscale_x
を持ち、制約が適用されている場合のみ出現します。詳細情報についてはST_ScaleXを参照してください。
scale_y
地理空間座標とピクセルの間の拡大縮小係数です。これは、ラスタカラムのすべてのタイルが同じscale_y
を持ち、制約が適用されている場合のみ出現します。詳細情報についてはST_ScaleYを参照してください。
blocksize_x
ラスタタイルごとの幅(横方向のピクセル数)です。詳細情報についてはST_Widthを参照してください。
blocksize_y
ラスタタイルごとの高さ(縦方向のピクセル数)です。詳細情報についてはST_Heightを参照してください。
same_alignment
全てのラスタタイルが同じアラインメントを持っているかを示す真偽値です。詳細情報についてはST_SameAlignmentを参照してください。
regular_blocking
テーブルに設定された真偽値の制約フラグで、タイルがオーバラップせず、かつアラインメント、ピクセルサイズ、SRID等が同じであるかどうかを示します。実際の評価は行いませんが、与えられた情報を利用するので、参考情報として使うべきものです。将来的には、確実にこの制約がかかるようにして、true
が返る時にはこの情報が正しいことを保証できるようにする予定です。
num_bands
格納されているラスタセットのタイル毎のバンド数です。ST_NumBandsで得られる情報と同じです。
pixel_types
バンドごとのピクセルタイプを定義する配列です。この配列の要素数はバンド数と同じです。pixel_typesは、ST_BandPixelTypeで定義されるピクセルタイプのひとつを取ります。
nodata_values
バンド毎のnodata_value
を示す倍精度浮動小数点数です。この配列の要素数はバンド数と同じです。これらの数は、バンド毎にほとんどの操作で無視すべきピクセル値を定義します。ST_BandNoDataValue で提供される情報と似ています。
extent
ラスタ集合における全てのラスタ行の範囲です。集合の範囲を変更するデータを別途ロードする予定である場合、ロード前にDropRasterConstraints関数を実行して、ロード後にAddRasterConstraintsで制約を再適用します。
raster_overviews
は、オーバビューで使われるラスタテーブルカラムに関する情報のカタログで、オーバビューを用いる際に知っておくと便利な情報も持ちます。オーバビューテーブルはraster_columns
とraster_overviews
の両方のカタログに入れられます。オーバビューもラスタのひとつであるのは確かですが、より高い解像度テーブルの解像度を落としたカリカチュアになるという特殊な目的を満たすためでもあるからです。ラスタをロードする際に-l
スイッチを使うと、オーバビューが主ラスタテーブルと一緒に生成されます。
オーバビューテーブルには、他のラスタテーブルと同じ制約と、オーバビュー特有の制約となる追加情報があります。
|
オーバビューの主たる理由は次の2つです。
ズームアウトした際の地図表示を早くするために、主テーブルの低解像度表現が一般的に使われます。
レコード数が少なく、ピクセル毎の適用範囲が広いため、高解像度の元テーブルより計算が一般的に早くなります。計算は高解像度テーブルより精度は落ちますが、大まかな計算には十分でありえます。
raster_overviews
カタログには、次の情報のカラムがあります。
o_table_catalog
オーバビューテーブルが存在するデータベースです。常に現在のデータベースを読みます。
o_table_schema
オーバビューラスタテーブルが属するデータベーススキーマです。
o_table_name
ラスタオーバビューテーブル名です。
o_raster_column
オーバビューテーブル内のラスタカラムです。
r_table_catalog
このオーバビューの元となるラスタテーブルのデータベースです。常に現在のデータベースを読みます。
r_table_schema
このオーバビューの元となるラスタテーブルが属するデータベーススキーマです。
r_table_name
このオーバビューの元となるラスタテーブルです。
r_raster_column
このオーバビューの元となるラスタカラムです。
overview_factor
- オーバビューテーブルのピラミッドレベルです。高い数字ほど解像度が低くなります。raster2pgsqlは、画像のフォルダを渡された場合は、分割して、イメージファイルのオーバビューの計算とロードを行います。レベル1は元ファイルと同じです。レベル2は、元ファイルの4分の1になります。たとえば、5000x5000ピクセルの画像ファイルのフォルダがあるとして、125x125に分ける場合、画像ファイルごとに(5000*5000)/(125*125) = 1600行のレコードを持ち、o_2
テーブル(レベル2)はceiling(1600/Power(2,2)) = 400行、o_3
(レベル3)ではceiling(1600/Power(2,3) ) = 200行のレコードを持ちます。
ピクセルがタイルサイズで割り切れない場合、スクラップタイル(完全には値が入っていない)が得られます。raster2pgsqlによって生成される個々のオーバビュータイルは、元となるラスタと同じピクセル数を持ち、個々のピクセルの表現範囲(オリジナルの Power(2,overview_factor)ピクセル分)が低い解像度になっている点に注意して下さい。
PostGISラスタには、対応イメージ書式のラスタをレンダリングするSQL関数があり、レンダリングを行うための多数の選択肢があります。たとえば、Rendering PostGIS Raster graphics with LibreOffice Base Reportsで例を挙げている通り、OpenOffice/LibreOfficeを使うことができます。さらに、ここで示すように、幅広い言語で使うことができます。
本節では、PHP の PostgreSQL ドライバと ST_AsGDALRaster 等の関数を使って、HTML img タグに埋め込むことができる PHP リクエストストリームにラスタの 1, 2, 3 バンドを出力する方法を示します
サンプルクエリでは、 指定したWGS84バウンディングボックスにインタセクトするタイルを取って、 ST_Unionでインタセクトしたタイルを結合して全てのバンドを返し、ST_Transformでユーザ指定投影法に変換し、ST_AsPNGを使ってPNGで結果を出力するためのラスタ関数群全体をまとめる方法を示します。
後に示すスクリプトは、
http://mywebserver/test_raster.php?srid=2249
で、マサチューセッツ州平面(フィート単位)のラスタ画像を取得します。
<?php /** test_raster.php コンテント **/ $conn_str ='dbname=mydb host=localhost port=5432 user=myuser password=mypwd'; $dbconn = pg_connect($conn_str); header('Content-Type: image/png'); /** 投影法が指定されたらそれを使います。 指定されないなら、マサチューセッツ州平面(メートル) を使います。 **/ if (!empty( $_REQUEST['srid'] ) && is_numeric( $_REQUEST['srid']) ){ $input_srid = intval($_REQUEST['srid']); } else { $input_srid = 26986; } /** PostgreSQL 9.0以上ではbytea_outputの設定が必要でしょう。 8.4 では不要です。 **/ $sql = "set bytea_output='escape'; SELECT ST_AsPNG(ST_Transform( ST_AddBand(ST_Union(rast,1), ARRAY[ST_Union(rast,2),ST_Union(rast,3)]) ,$input_srid) ) As new_rast FROM aerials.boston WHERE ST_Intersects(rast, ST_Transform(ST_MakeEnvelope(-71.1217, 42.227, -71.1210, 42.218,4326),26986) )"; $result = pg_query($sql); $row = pg_fetch_row($result); pg_free_result($result); if ($row === false) return; echo pg_unescape_bytea($row[0]); ?>
本節では、Npgsql PostgreSQL .NETドライバとST_AsGDALRaster等の関数を使って、HTML imgタグに埋め込むことができるように、ラスタの 1, 2, 3 バンドを出力する方法を示します。
この例ではNpgsql .NET PostgreSQLドライバが必要です。最新版はhttp://npgsql.projects.postgresql.org/ あります。最新版をダウンロードして、ASP.NET の binフォルダに入れるだけでうまくいきます。
サンプルクエリでは、指定したWGS84バウンディングボックスにインタセクトするタイルを取り、ST_Unionでインタセクトしたタイルを結合して全てのバンドを返し、ST_Transformでユーザ指定投影法に変換し、ST_AsPNGを使ってPNGで結果を出力するためのラスタ関数群全体をまとめる方法を示します。
この例はC#で実装している点を除いては「ST_AsPNG を他の関数とあわせて使った PHP 出力例」と同じです。
後に示すスクリプトは、
http://mywebserver/TestRaster.ashx?srid=2249
で、マサチューセッツ州平面(フィート単位)のラスタ画像を取得します。
-- web.config 接続文字列部 -- <connectionStrings> <add name="DSN" connectionString="server=localhost;database=mydb;Port=5432;User Id=myuser;password=mypwd"/> </connectionStrings>
// Code for TestRaster.ashx <%@ WebHandler Language="C#" Class="TestRaster" %> using System; using System.Data; using System.Web; using Npgsql; public class TestRaster : IHttpHandler { public void ProcessRequest(HttpContext context) { context.Response.ContentType = "image/png"; context.Response.BinaryWrite(GetResults(context)); } public bool IsReusable { get { return false; } } public byte[] GetResults(HttpContext context) { byte[] result = null; NpgsqlCommand command; string sql = null; int input_srid = 26986; try { using (NpgsqlConnection conn = new NpgsqlConnection(System.Configuration.ConfigurationManager.ConnectionStrings["DSN"].ConnectionString)) { conn.Open(); if (context.Request["srid"] != null) { input_srid = Convert.ToInt32(context.Request["srid"]); } sql = @"SELECT ST_AsPNG( ST_Transform( ST_AddBand( ST_Union(rast,1), ARRAY[ST_Union(rast,2),ST_Union(rast,3)]) ,:input_srid) ) As new_rast FROM aerials.boston WHERE ST_Intersects(rast, ST_Transform(ST_MakeEnvelope(-71.1217, 42.227, -71.1210, 42.218,4326),26986) )"; command = new NpgsqlCommand(sql, conn); command.Parameters.Add(new NpgsqlParameter("input_srid", input_srid)); result = (byte[]) command.ExecuteScalar(); conn.Close(); } } catch (Exception ex) { result = null; context.Response.Write(ex.Message.Trim()); } return result; } }
ひとつのイメージを取って指定したファイルに出力する、Javaコンソールアプリケーションです。
最新のPostgreSQL JDBC ドライバはhttp://jdbc.postgresql.org/download.htmlから取得できます。
後に示すコードをコンパイルします。コマンドは次の通りです。
set env CLASSPATH .:..\postgresql-9.0-801.jdbc4.jar javac SaveQueryImage.java jar cfm SaveQueryImage.jar Manifest.txt *.class
次のようにコマンドラインから呼び出します。
java -jar SaveQueryImage.jar "SELECT ST_AsPNG(ST_AsRaster(ST_Buffer(ST_Point(1,5),10, 'quad_segs=2'),150, 150, '8BUI',100));" "test.png"
-- Manifest.txt -- Class-Path: postgresql-9.0-801.jdbc4.jar Main-Class: SaveQueryImage
// Code for SaveQueryImage.java import java.sql.Connection; import java.sql.SQLException; import java.sql.PreparedStatement; import java.sql.ResultSet; import java.io.*; public class SaveQueryImage { public static void main(String[] argv) { System.out.println("Checking if Driver is registered with DriverManager."); try { //java.sql.DriverManager.registerDriver (new org.postgresql.Driver()); Class.forName("org.postgresql.Driver"); } catch (ClassNotFoundException cnfe) { System.out.println("Couldn't find the driver!"); cnfe.printStackTrace(); System.exit(1); } Connection conn = null; try { conn = DriverManager.getConnection("jdbc:postgresql://localhost:5432/mydb","myuser", "mypwd"); conn.setAutoCommit(false); PreparedStatement sGetImg = conn.prepareStatement(argv[0]); ResultSet rs = sGetImg.executeQuery(); FileOutputStream fout; try { rs.next(); /** ユーザが指定するファイルへの出力 **/ fout = new FileOutputStream(new File(argv[1]) ); fout.write(rs.getBytes(1)); fout.close(); } catch(Exception e) { System.out.println("Can't create file"); e.printStackTrace(); } rs.close(); sGetImg.close(); conn.close(); } catch (SQLException se) { System.out.println("Couldn't connect: print out a stack trace and exit."); se.printStackTrace(); System.exit(1); } } }
これは、サーバディレクトリ内でレコードごとにファイルを生成するPythonストアド関数です。
// PLPython PostgreSQLストアドプロシージャです。 // PL/Pythonが必要です。 CREATE OR REPLACE FUNCTION write_file (param_bytes bytea, param_filepath text) RETURNS text AS $$ f = open(param_filepath, 'wb+') f.write(param_bytes) return param_filepath $$ LANGUAGE plpythonu;
-- 5つの画像をPostgreSQLサーバに可変サイズで描きます。 -- PostgreSQLデーモンのアカウントにフォルダへの書き込み権限が必要ですので -- ご注意ください。 -- 生成されたファイル名をエコーバックします。 SELECT write_file(ST_AsPNG( ST_AsRaster(ST_Buffer(ST_Point(1,5),j*5, 'quad_segs=2'),150*j, 150*j, '8BUI',100)), 'C:/temp/slices'|| j || '.png') FROM generate_series(1,5) As j; write_file --------------------- C:/temp/slices1.png C:/temp/slices2.png C:/temp/slices3.png C:/temp/slices4.png C:/temp/slices5.png
悲しいことにPSQLには、組み込み機能を用いてバイナリを出力するのは簡単ではありません。これは、ちょっとしたハックです。Clever Trick Challenge -- Outputting bytea with psqlで提案されている概要に基づいています。レガシー気味になっているPostgreSQLラージオブジェクトのサポートに乗っているものです。最初の起動時に、PSQLはデータベースに接続します。
この方法はPythonの場合と違い、ローカル機にファイルが生成されます
SELECT oid, lowrite(lo_open(oid, 131072), png) As num_bytes FROM ( VALUES (lo_create(0), ST_AsPNG( (SELECT rast FROM aerials.boston WHERE rid=1) ) ) ) As v(oid,png); -- 次のような出力が得られます -- oid | num_bytes ---------+----------- 2630819 | 74860 -- 続いて、oidに注意して'C:/temp/aerial_smap.png'を -- ローカル機のファイルパスに置き換えたうえで -- 次を実行します。 \lo_export 2630819 'C:/temp/aerial_samp.png' -- データベース上のラージオブジェクトストレージから -- ファイルを削除します。 SELECT lo_unlink(2630819);
目次
MapServerはOpenGIS Web Mapping Server仕様を満たすウェブマッピングサーバです。
MapServerのウェブサイトはhttp://mapserver.orgです。
The OpenGIS Web Map Specificationはhttp://www.opengeospatial.org/standards/wmsにあります。
MapServerでPostGISを使うには、MapServerのコンフィギュレーション方法についての知識が必要ですが、この文書の範囲外です。この節では、PostGIS特有の問題とコンフィギュレーション詳細について記載します。
PostGISをMapServerで使うには、次のものが必要です。
PostGIS 0.6以上
MapServer 3.5以上
MapServerは、他のPostgreSQLクライアントのように、libpq
インタフェースを使って、PostGIS/PostgreSQLデータにアクセスします。よってMapServerはPostGISサーバにアクセスするネットワークを持つ計算機にインストールでき、PostGISをデータソースとして使用することができます。システム間の接続は速いほど良いです。
"--with-postgis"と好きなconfigureオプションを付けてMpaServerのコンパイルとインストールを行います。
Mapserverのmapファイルの中に、PostGISレイヤを追加します。たとえば次のようになります。
LAYER CONNECTIONTYPE postgis NAME "widehighways" # リモートの空間データベースに接続 CONNECTION "user=dbuser dbname=gisdatabase host=bigserver" PROCESSING "CLOSE_CONNECTION=DEFER" # 'road'テーブルの'geom'カラムから線を取得 DATA "geom from roads using srid=4326 using unique gid" STATUS ON TYPE LINE # 範囲内の線のうち広い高速道路のみ描画 FILTER "type = 'highway' and numlanes >= 4" CLASS # スーパー高速道路は、明るくし、2ピクセル幅にする EXPRESSION ([numlanes] >= 6) STYLE COLOR 255 22 22 WIDTH 2 END END CLASS # 残りの道路は、暗くし、1ピクセル幅にする EXPRESSION ([numlanes] < 6) STYLE COLOR 205 92 82 END END END
上の例におけるPostGIS特有のディレクティブは次の通りです。
PostGISレイヤにするには、ここは常に"postgis"になります。
データベース接続は「接続文字列」によって制御されます。接続文字列は、次に示すような標準的なキーと値からなります(<>内はデフォルト値)。
user=<username> password=<password> dbname=<username> hostname=<server> port=<5432>
空の接続文字列も妥当とされますし、あらゆるキーと値のペアは省略できます。接続するためには一般的にはdbnameとusernameとが最少で与えるものとなります。
このパラメータの形式は"<カラム> from <テーブル名> using srid=<srid> using unique <主キー>"です。ここで、カラムは地図に描画する空間カラムで、SRIDは、カラムが使用するSRIDで、主キーはテーブルの主キー(または他の、インデクスを持つユニークな値のカラム)です。
"using srid"と"using unique"節は省略可能です。MapServerは可能なら自動的に正しい値を決定しますが、マップを描画するたびにいくつかの追加クエリを実行するコストがかかります。
接続を閉じずに、複数のレイヤで再利用する場合にCLOSE_CONNECTION=DEFERを設定します。これで速度が改善します。より詳しい説明についてはMapServer PostGIS Performance Tipsを参照して下さい。
フィルタは、妥当なSQL文字列でなければなりません。普通はSQLクエリ内で"WHERE"キーワードに続く論理式に沿います。たとえば、6レーン以上の道路のみをレンダリングするには、フィルタを"num_lanes >= 6"とします。
空間データベースにおいては、空間(GiST)インデクスを、マップに描かれるレイヤ全てに構築していることを保証して下さい。
CREATE INDEX [インデクス名] ON [テーブル名] USING GIST ( [ジオメトリカラム名] );
MapServerを使用するレイヤのクエリを実行する場合には、"using unique"節もDATAステートメントに追加しなければなりません。
MapServerでは、クエリ実行の際には、それぞれの空間レコードを識別するための一意な識別子が必要です。MapServerのPostGISモジュールは、一意な識別子を提供するために、ユーザ指定の一意な値を使います。テーブルの主キーを使うのが最も良い方法です。
USING
疑似SQL節を使ってMapServerがより複雑なクエリの結果を理解できるようにするための情報を追加します。より詳しく言うと、ビューまたは副問い合わせが元テーブル(DATA
定義で"FROM"の右にあるもの)として使われる時、MapServerが自動的に一意な識別子がそれぞれの行にあるか、また、SRIDがテーブルにあるかを判別するのは困難です。USING
節によって、MapServerがこれらの情報を得ることができます。例を次に挙げます。
DATA "geom FROM ( SELECT table1.geom AS geom, table1.gid AS gid, table2.data AS data FROM table1 LEFT JOIN table2 ON table1.id = table2.id ) AS new_table USING UNIQUE gid USING SRID=4326"
Mapserverは、マップクエリを実行する際、行識別のために、それぞれの行に一意な識別子を求めます。通常ならシステムテーブルから主キーを識別しますが、ビューや副問い合わせでは、一意性のあるカラムを自動的に知ることができません。MapServerのクエリ機能を使いたいなら、一意性のあるカラムをビューまたは副問い合わせに追加する必要があり、そのカラムにUSING UNIQUE
宣言を付ける必要があります。たとえば、この目的のための主キー値のテーブルでのカラム名や、結果セットで一意性が保障されたカラムを明示的にSELECTに入れることができます。
「マップクエリ」はップ上でクリックして、その場所におけるフィーチャーに関する情報を問い合わせる動作です。「マップクエリ」と |
PostGISは、MapServerに正しいデータを返すために、ジオメトリがどの空間参照系を使っているかを知る必要があります。通常は、この情報はPostGISデータベースの「geometry_columns」テーブルから得ることができます。しかし、副問い合わせやビューのような一時テーブルでは、この方法は不可能です。そこで、USING SRID=
オプションを使って、正しいSRIDがDATA
定義で使われるように指定します。
簡単な例から始めて、ステップアップしていきましょう。次のMapServerレイヤ定義を考えて下さい。
LAYER CONNECTIONTYPE postgis NAME "roads" CONNECTION "user=theuser password=thepass dbname=thedb host=theserver" DATA "geom from roads" STATUS ON TYPE LINE CLASS STYLE COLOR 0 0 0 END END END
このレイヤは"roads"テーブルにある道路ジオメトリの全部を黒線で表示するものです。
では、少なくとも1:100000にズームするまでは高速道路だけを表示したい、と言ってみましょう。次の2つのレイヤで、その効果が実現できます。
LAYER CONNECTIONTYPE postgis CONNECTION "user=theuser password=thepass dbname=thedb host=theserver" PROCESSING "CLOSE_CONNECTION=DEFER" DATA "geom from roads" MINSCALE 100000 STATUS ON TYPE LINE FILTER "road_type = 'highway'" CLASS COLOR 0 0 0 END END LAYER CONNECTIONTYPE postgis CONNECTION "user=theuser password=thepass dbname=thedb host=theserver" PROCESSING "CLOSE_CONNECTION=DEFER" DATA "geom from roads" MAXSCALE 100000 STATUS ON TYPE LINE CLASSITEM road_type CLASS EXPRESSION "highway" STYLE WIDTH 2 COLOR 255 0 0 END END CLASS STYLE COLOR 0 0 0 END END END
1つ目のレイヤはスケールが1:100000以上であるときに使われ、道路タイプが"highway"である道路のみ黒線で表示されます。FILTER
オプションによって、道路タイプが"highway"の場合のみ表示することになります。
2つ目のレイヤはスケールが1:100000未満である時に使われ、"highway"は赤い二重細線で表示され、他の道路は黒線で表示されます。
さて、Mapserverの機能を使うだけで、2つのおもしろいことを実行しました。しかし、DATA
のSQLステートメントは、単純なままです。道路名が(どういう理由かは知りませんが)他のテーブルに収められていて、それのデータを取得するためにテーブルを連結して、道路のラベルを取る必要がある、とします。
LAYER CONNECTIONTYPE postgis CONNECTION "user=theuser password=thepass dbname=thedb host=theserver" DATA "geom FROM (SELECT roads.gid AS gid, roads.geom AS geom, road_names.name as name FROM roads LEFT JOIN road_names ON roads.road_name_id = road_names.road_name_id) AS named_roads USING UNIQUE gid USING SRID=4326" MAXSCALE 20000 STATUS ON TYPE ANNOTATION LABELITEM name CLASS LABEL ANGLE auto SIZE 8 COLOR 0 192 0 TYPE truetype FONT arial END END END
このANNOTAIONレイヤでは、縮尺が1:20000以下のときに、全ての道路に緑色のラベルを表示します。また、この例は、DATA
定義で、SQLのJOINを使用する方法も示しています。
Javaクライアントは、直接的にテキスト表現として、またはPostGISにバンドルされているJDBC拡張オブジェクトを使用して、PostgreSQLデータベース内にある、PostGISの"geometry"オブジェクトにアクセスできます。拡張オブジェクトを使うためには、"postgis.jar"ファイルを、JDBCドライバパッケージの"postgresql.jar"とともに、 CLASSPATHに置く必要があります。
import java.sql.*; import java.util.*; import java.lang.*; import org.postgis.*; public class JavaGIS { public static void main(String[] args) { java.sql.Connection conn; try { /* * JDBCドライバをロードして接続を確立します。 */ Class.forName("org.postgresql.Driver"); String url = "jdbc:postgresql://localhost:5432/database"; conn = DriverManager.getConnection(url, "postgres", ""); /* * ジオメトリ型を接続に追加します。 * ご注意 : addDateType()を呼ぶ前に * 接続をpgsql特有の接続実装にキャストしなければなりません。 */ ((org.postgresql.PGConnection)conn).addDataType("geometry",Class.forName("org.postgis.PGgeometry")); ((org.postgresql.PGConnection)conn).addDataType("box3d",Class.forName("org.postgis.PGbox3d")); /* * ステートメントの生成とSELECTクエリの実行を行います。 */ Statement s = conn.createStatement(); ResultSet r = s.executeQuery("select geom,id from geomtable"); while( r.next() ) { /* * ジオメトリをオブジェクトとして検索してジオメトリ型にキャストします。 * オブジェクトを印字します。 */ PGgeometry geom = (PGgeometry)r.getObject(1); int id = r.getInt(2); System.out.println("Row " + id + ":"); System.out.println(geom.toString()); } s.close(); conn.close(); } catch( Exception e ) { e.printStackTrace(); } } }
"PGeometry"オブジェクトは、 Point, LineString, Polygon, MultiPoint, MultiLineString, MultiPolygonの各型に依存する、特定のトポロジカルジオメトリオブジェクト("Geometory"抽象クラスの子クラス)を持つラッパオブジェクトです。
PGgeometry geom = (PGgeometry)r.getObject(1); if( geom.getType() == Geometry.POLYGON ) { Polygon pl = (Polygon)geom.getGeometry(); for( int r = 0; r < pl.numRings(); r++) { LinearRing rng = pl.getRing(r); System.out.println("Ring: " + r); for( int p = 0; p < rng.numPoints(); p++ ) { Point pt = rng.getPoint(p); System.out.println("Point: " + p); System.out.println(pt.toString()); } } }
幾何オブジェクトのさまざまなデータアクセサ関数に関する参照情報については、拡張オブジェクトのJavaDocをご覧下さい。
目次
現版のPostgreSQL(8.0を含む)では、TOASTテーブルに従うクエリオプティマイザの弱さに苦しみます。 TOASTテーブルは、(長いテキスト、イメージ、多数の頂点を持つ複合ジオメトリといった)通常のデータページに適合しない、(データサイズという意味では)巨大な値を納めるための「拡張部屋」の一種です。詳細情報はthe PostgreSQL Documentation for TOASTをご覧ください。
(高解像度で全てのヨーロッパの国の境界を含むテーブルのような)大きなジオメトリがあるうえ、行がそう多くないテーブルを持つようになると、この問題が出てきます。テーブル自体は小さいのですが、多くのTOASTスペースを使います。例として、テーブル自体は概ね80行で3データページしか使わなくてもTOASTテーブルで8225ページを使うとします。
ここで、ジオメトリ演算子の&&を使って、ほとんどマッチしないようなバウンダリボックスを検索するクエリを出してみます。クエリオプティマイザにはテーブルは3ページ80行しかないように見えます。オプティマイザは、小さなテーブルを順に走査する方がインデクスを使うよりも早いと見積もります。そして、GiSTインデクスは無視すると決めます。通常なら、この見積もりは正しいです。しかし、この場合は&&演算子が全てのジオメトリをディスクから呼び出しでバウンディングボックスと比較しなければならなくなり、ゆえに、全てのTOASTページもまた呼び出す必要があります。
このバグに苦しむかどうかを見るには、PostgreSQLの"EXPLAIN ANALYZE"コマンドを使います。詳しい情報と技術に関する詳細については、postgres performance mailing list のスレッド(http://archives.postgresql.org/pgsql-performance/2005-02/msg00030.php)をご覧下さい。
PostgreSQLコミュニティでは、TOASTを意識したクエリ見積もりを作ることで、この問題を解決しようとしています。今のところは、二つの応急処置があります。
ひとつは、クエリプランナにインデクスの使用を強制することです。クエリを発行する前に"SET enable_seqscan TO off;"をサーバに送信します。これは基本的にクエリプランナに対して可能な限り順に走査することを避けるよう強制します。そのためGiSTインデクスを通常使うようになります。しかし、このフラグは接続するたびに設定しなければならず、他のケースにおいてはクエリプランナに誤った見積もりをさせることになるので、 "SET enable_seqscan TO on;"をクエリの後に送信すべきです。
もうひとつは、順に走査することをクエリプランナが考える程度に早くすることです。これは、バウンダリボックスの「キャッシュ」を行う追加カラムを作成し、このカラムにマッチさせるようにすることで達成することができます。ここでの例では次のようになります。
SELECT AddGeometryColumn('myschema','mytable','bbox','4326','GEOMETRY','2'); UPDATE mytable SET bbox = ST_Envelope(ST_Force_2d(the_geom));
そして、次のように、&&演算子をgeom_columnに対して行っていたものをbboxに変更します。
SELECT geom_column FROM mytable WHERE bbox && ST_SetSRID('BOX3D(0 0,1 1)'::box3d,4326);
もちろん、mytableの行を変更または追加したら、bboxを「同期」するようにしなければなりません。最もすっきりした方法はトリガです。もしくは、アプリケーションを変更してbboxカラムの現状を保持するか、テーブル更新後にいつもUPDATEクエリを実行するかでも対応できます。
読み込むことがほとんどで、かつほとんどのクエリでひとつのインデクスを使うようなテーブルのために、PostgreSQLはCLUSTERコマンドを提供しています。このコマンドは、全てのデータ行を、インデクス基準にあわせて物理的に再整理するので、二つの性能の利点を生みます。ひとつは、インデクスの範囲走査のために、データテーブルのシーク回数が劇的に減少することです。ふたつめは、いくつかの小さなインデクス間隔に集中する場合には、データ行が分布するデータページがより少なくなるので、より効率的なキャッシュを持つことです(この点で、PostgreSQLマニュアルのCLUSTERコマンドのドキュメントを読むように仕向けられていると感じて下さい)。
しかし、GiSTインデクスは単純にNULL値を無視するため現在のところPostGISのGiSTインデクスのクラスタリングはできず、次のようなエラーメッセージを得ます。
lwgeom=# CLUSTER my_geom_index ON my_table; ERROR: cannot cluster when index access method does not handle null values (エラー: インデクスアクセスメソッドがNULL値を扱わない場合クラスタ化できません) HINT: You may be able to work around this by marking column "the_geom" NOT NULL.(ヒント: 列"the_geom"をNOT NULLとすることで、これを回避できるかもしれません)
ヒントメッセージにある通り、テーブルに"not null"制限を追加することで、この欠陥にとりあえず対応できます。例を示します。
lwgeom=# ALTER TABLE my_table ALTER COLUMN the_geom SET not null; ALTER TABLE
もちろん、ジオメトリカラムで実際にNULL値が必要な場合、この対応はできません。さらには、制限を追加するには上の方法を使わなければならず、"ALTER TABLE blubb ADD CHECK (geometry is not null);"のようなCHECK制限は使えません。
ときどき、テーブルで3次元、4次元のデータを持つのに、常にOpenGIS準拠のST_AsText()またはST_AsBinary()関数を使ってアクセスして 2次元ジオメトリを出力させるようなことが起きます。内部でST_Force_2d()関数を呼んでいるために発生しますが、これは、大きなジオメトリでは重大なオーバヘッドを誘引することになります。このオーバヘッドを回避するには、一度追加された次元を前もって落とし、かつこれを永続化するのが適当かも知れません。
UPDATE mytable SET the_geom = ST_Force_2d(the_geom); VACUUM FULL ANALYZE mytable;
AddGeometryColumn()を使ってジオメトリカラムを追加した場合、ジオメトリの次元に関する制限があることに注意してください。この制限を迂回するには、制限の削除が必要になります。geometry_columnsテーブル内のエントリを更新して、その後で制限を再作成することを忘れないで下さい。
大きなテーブルの場合、WHERE節、およびプライマリキー若しくは他の適切な基準によってテーブルの一部へのUPDATEを制限させて、UPDATEの実行の間に単に"VACUUM;"と実行することで、UPDATEをより小さい塊に分割するのが賢いやり方かもしれません。これにより、テンポラリディスクスペースが劇的に減少します。さらに、次元混合のジオメトリを持つ場合、"WHERE dimension(the_geom)>2"によってUPDATEを制限することで、2次元で書かれているジオメトリの再書き込みをスキップさせることができます。
この技法は、FOSS4G 2007カンファレンスでのKevin Neufeldさんのプレゼンテーション「PostGISパワーユーザのための技法(Tips for the PostGIS Power User)」から得たものです。 PostGISの使用(たとえば、「静的データと複雑な解析」対「よくアップデートされるデータと多数のユーザ」など)に依存して、これらの変更によって、クエリがはっきり速度向上するようになります。
詳細情報(およびよりよい書式)については、オリジナルのプレゼンテーションがhttp://2007.foss4g.org/presentations/view.php?abstract_id=117にあります。
これらの設定はpostgresql.conf内にあります。
自動WALチェックポイント間のログファイルのセグメント(1セグメントは通常16MB)の数です。デフォルトは3です。
書き込み処理が多いデータベースごとに少なくとも10から30を設定します。大きいデータベース負荷がかかる場合は増やします。この話題に関する別の記事として、Greg Smith: Checkpoint and Background writerは読む価値があります。
できればxlogは別のディスク装置に保存します。
デフォルト: off (PostgreSQL 8.4より前の場合。PostgreSQL 8.4以上はpartitionに設定)
一般的にテーブルのパーティショニングに使われます。PostgreSQL 8.4より前を使用している場合、"on"にして、クエリプランナに対して求めるような最適化をさせます。 PostgreSQL 8.4からは、デフォルトは"partition"になっています。この場合、制約やテーブルが継承階層の中にあって、クエリプランナに他のペナルティを与えない場合に、制約を考慮に入れたテーブルの解析を強制します。PostgreSQL 8.4以上ではこれが理想的です。
デフォルト: ~32MB
有効RAMの1/3から3/4程度にします。
work_mem(並べ替えや複雑なクエリに使われるメモリ)
デフォルトt: 1MB
大きなデータベースの場合や、複雑なクエリの場合、RAMが多い場合は値を大きくするように調整します。
同時接続ユーザ数が多い場合や、RAMが少ない場合には値を小さくするように調整します。
たくさんのRAMを持ち、少数の開発者しかいない場合は次のようにします。
SET work_mem TO 1200000;
maintenance_work_mem (VACUUM, CREATE INDEX等で使われるメモリ)
デフォルト: 16MB
一般的には低すぎます - メモリスワップの間、入出力が拘束され、オブジェクトがロックされます。
本番サーバでは32MBから256MBが推奨ですが、同時接続ユーザ数に依存します。たくさんのRAMを持ち、少数の開発者しかいない場合は次のようにします。
SET maintainence_work_mem TO 1200000;
目次
ここで示す関数はPostGISユーザが必要とすると思われる関数です。この他に、一般的なユーザが使わないPostGISオブジェクトに対して求められるサポート関数があります。
PostGISは、既存の名前付け方針からSQL-MM中心の方針への切り替えを開始しています。結果として、ユーザが知っていて愛用している関数の多くが標準空間型 (ST) プレフィクスを使うように名前変更されました。以前の関数はまだ有効ですが、更新された等価な関数があるものについては、この文書の一覧から外しています(訳注: 非推奨関数はPostGIS 2.0では基本的に外れています)。これらの関数は非推奨であり、将来のリリースでは削除されますので、*使わないでください*。 |
概要
本節では、PostGISによってインストールされるPostgreSQLデータ型を挙げます。特にユーザ定義関数をデザインする際に大変重要なキャストの挙動を記載しています。
ある型が他の型に強制されることをキャストといいます。PostgreSQLは、ほとんどのデータベースと異なり、カスタム型のキャストの挙動と、キャストのために使われる関数を定義することができます。キャストは自動的に指定することができます。この場合は、otherfootypeでしか動作しない関数にmyfooを渡す場合で、自動キャストがそこにある場合には、CAST(myfoo AS otherfootype)やmyfoo::otherfootypeというものを必要としません。
自動キャストの挙動に頼る危険性は、関数をオーバロードするときに出てきます。たとえば、box2dを取るものとbox3dとを取るものがあるけれどもジオメトリをとるものが無いとします。どちらの関数とも、ジオメトリは両方に自動キャストするので、ジオメトリを使って良いことになります。-- しかし、あいまいな関数エラーで終わります。PostgreSQLに強制的に選択させるために、CAST(mygeom As box3d)またはmygeom::box3dを実行します。
少なくともPostgreSQL 8.3では、全て文字列にキャストできます(おそらく、不思議な未知の型のためです)。オブジェクトを文字列にキャストするために表現するキャストの定義は必要ありません。
geometry_dump ? geom(ジオメトリオブジェクトを保持)とpath[](ダンプされたオブジェクト内のジオメトリの位置を保持する1次元配列)の、二つのフィールドを持つ空間データ型。
geometry_columns
に正しく登録されることを確実にします。デフォルトでは、型修飾子によらないジオメトリカラムを型修飾子によるジオメトリカラムに変換します。以前の挙動にするにはuse_typmod=false
とします。AddGeometryColumn ? ジオメトリカラムを既存の属性テーブルに追加します。デフォルトでは、制約の定義でなく型の変更を使います。use_typmodパラメタをfalseで渡すと制約ベースの古い挙動で動作します。
text AddGeometryColumn(
varchar
table_name, varchar
column_name, integer
srid, varchar
type, integer
dimension, boolean
use_typmod=true)
;
text AddGeometryColumn(
varchar
schema_name, varchar
table_name, varchar
column_name, integer
srid, varchar
type, integer
dimension, boolean
use_typmod=true)
;
text AddGeometryColumn(
varchar
catalog_name, varchar
schema_name, varchar
table_name, varchar
column_name, integer
srid, varchar
type, integer
dimension, boolean
use_typmod=true)
;
ジオメトリカラムを既存の属性テーブルに追加します。schema_name
はスキーマ名です。srid
はSPATIAL_REF_SYSテーブルのエントリを参照する整数でなければなりません。type
は'POLYGON'や'MULTILINESTRING'といった、ジオメトリ型を示す文字でなければなりません。指定したスキーマが存在しない(または現在のsearch_pathからは見えない)場合、または指定したSRID、ジオメトリ型もしくは次元が不正である場合はエラーが投げられます。
変更: 2.0.0では、geometry_columnsがシステムカタログを読むビューになったため、geometry_columnsを更新しないようになりました。デフォルトでは制約を生成せず、PostgreSQLの型変更を使います。この関数でWGS 84のPOINTカラムを構築するのと 変更: 2.0.0では、制約を使う必要がある場合には、 |
変更: 2.0.0では、 ビューについては、geometry_columnsへの手動登録はできなくなりました。しかし、tyomodテーブルジオメトリに対して構築されていて、かつラッパ関数が無いビューは、親テーブルカラムのtypmodの挙動を継承するので、正しく登録されます。他のジオメトリを出力するジオメトリ関数を使うビューについては、ビューのジオメトリカラムが正しく登録されるようにするため、typmodジオメトリへのキャストが必要です。「手動でジオメトリカラムをgeometry_columnsに登録する」を参照して下さい。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
機能強化: 2.0.0では、use_typmod引数が導入されました。デフォルトでは制約を基にしたものでなくtypmodジオメトリカラムが生成されます。
-- データを保持するスキーマの生成 CREATE SCHEMA my_schema; -- 新しい単純なPostgreSQLテーブルの生成 CREATE TABLE my_schema.my_spatial_table (id serial); -- "id"カラムのみを持つ単純なテーブルの説明 postgis=# \d my_schema.my_spatial_table Table "my_schema.my_spatial_table" Column | Type | Modifiers --------+---------+------------------------------------------------------------------------- id | integer | not null default nextval('my_schema.my_spatial_table_id_seq'::regclass) -- テーブルにジオメトリカラムを追加 SELECT AddGeometryColumn ('my_schema','my_spatial_table','geom',4326,'POINT',2); -- 制約を基にしたPOINTカラムを追加 SELECT AddGeometryColumn ('my_schema','my_spatial_table','geom_c',4326,'POINT',2, false); -- 制約を基にしたCURVEPOLYGONを追加 SELECT AddGeometryColumn ('my_schema','my_spatial_table','geomcp_c',4326,'CURVEPOLYGON',2, false); -- 新しいジオメトリカラムが追加されたことを確認 \d my_schema.my_spatial_table addgeometrycolumn ------------------------------------------------------------------------- my_schema.my_spatial_table.geomcp_c SRID:4326 TYPE:CURVEPOLYGON DIMS:2 (1 row) Table "my_schema.my_spatial_table" Column | Type | Modifiers ----------+----------------------+------------------------------------------------------------------------- id | integer | not null default nextval('my_schema.my_spatial_table_id_seq'::regclass) geom | geometry(Point,4326) | geom_c | geometry | geomcp_c | geometry | Check constraints: "enforce_dims_geom_c" CHECK (st_ndims(geom_c) = 2) "enforce_dims_geomcp_c" CHECK (st_ndims(geomcp_c) = 2) "enforce_geotype_geom_c" CHECK (geometrytype(geom_c) = 'POINT'::text OR geom_c IS NULL) "enforce_geotype_geomcp_c" CHECK (geometrytype(geomcp_c) = 'CURVEPOLYGON'::text OR geomcp_c IS NULL) "enforce_srid_geom_c" CHECK (st_srid(geom_c) = 4326) "enforce_srid_geomcp_c" CHECK (st_srid(geomcp_c) = 4326) -- geometry_columnsビューへの新しいカラムの登録も -- SELECT f_geometry_column As col_name, type, srid, coord_dimension As ndims FROM geometry_columns WHERE f_table_name = 'my_spatial_table' AND f_table_schema = 'my_schema'; col_name | type | srid | ndims ----------+--------------+------+------- geom | Point | 4326 | 2 geom_c | Point | 4326 | 2 geomcp_c | CurvePolygon | 4326 | 2
DropGeometryColumn ? ジオメトリカラムを空間テーブルから除去します。
text DropGeometryColumn(
varchar
table_name, varchar
column_name)
;
text DropGeometryColumn(
varchar
schema_name, varchar
table_name, varchar
column_name)
;
text DropGeometryColumn(
varchar
catalog_name, varchar
schema_name, varchar
table_name, varchar
column_name)
;
ジオメトリカラムを空間テーブルから除去します。schema_nameはgeometry_columnsテーブルの該当行のf_table_schemaフィールドと一致しなければならないことにご注意ください
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
変更: 2.0.0では、この関数は後方互換のためのものです。geometry_columnsは現在はシステムカタログに対するビューですので、他のテーブルのカラムと同じように |
SELECT DropGeometryColumn ('my_schema','my_spatial_table','geom'); ----RESULT output --- dropgeometrycolumn ------------------------------------------------------ my_schema.my_spatial_table.geom effectively removed. -- PostGIS 2.0以上では標準的なALTER TABLEと上の例とは等価です。 -- 両方ともgeometry_columnsの登録を抹消します。 ALTER TABLE my_schema.my_spatial_table DROP column geom;
DropGeometryTable ? テーブルとgeometry_columnsの当該テーブルへの参照の全てを削除します。
boolean DropGeometryTable(
varchar
table_name)
;
boolean DropGeometryTable(
varchar
schema_name, varchar
table_name)
;
boolean DropGeometryTable(
varchar
catalog_name, varchar
schema_name, varchar
table_name)
;
テーブルとgeometry_columnsの当該テーブルへの参照の全てを削除します。スキーマ対応版PostgreSQLではスキーマが与えられない場合はcurrent_schema()を使います。
変更: 2.0.0では、この関数は後方互換のためのものです。geometry_columnsは現在はシステムカタログに対するビューですので、他のテーブルのカラムと同じように |
PostGIS_Full_Version ? 完全なPostGISのバージョン情報とコンフィギュレーション情報を報告します。
text PostGIS_Full_Version(
)
;
PostGIS_GEOS_Version ? GEOSライブラリのバージョン番号を返します。
text PostGIS_GEOS_Version(
)
;
PostGIS_PROJ_Version ? PROJ4のバージョン番号を返します。
text PostGIS_PROJ_Version(
)
;
PostGIS_Scripts_Build_Date ? PostGISスクリプトのビルド日付を返します。
text PostGIS_Scripts_Build_Date(
)
;
PostGIS_Scripts_Installed ? このデータベースにインストールしたPostGISスクリプトのバージョン番号を返します。
text PostGIS_Scripts_Installed(
)
;
このデータベースにインストールしたPostGISスクリプトのバージョン番号を返します。
この関数の出力PostGIS_Scripts_Releasedと合わない場合、既存のデータベースの確実なアップグレードに失敗しているかも知れません。詳細情報についてはアップグレードをご覧ください。 |
初出: 0.9.0
PostGIS_Scripts_Released ? インストールしたPostGISライブラリとともにリリースされたpostgis.sqlスクリプトのバージョン番号を返します。
text PostGIS_Scripts_Released(
)
;
インストールしたPostGISライブラリとともにリリースされたpostgis.sqlスクリプトのバージョン番号を返します。
1.1.0からこの関数はPostGIS_Lib_Versionと同じ値を返すようになりました。後方互換のためです。 |
初出: 0.9.0
PostGIS_Version ? PostGISバージョン番号とコンパイルオプションを返します。
text PostGIS_Version(
)
;
Populate_Geometry_Columns ? ジオメトリカラムが型修飾子で定義されるか、適切な制約を持つことを確実にします。ジオメトリカラムがgeometry_columns
に正しく登録されることを確実にします。デフォルトでは、型修飾子によらないジオメトリカラムを型修飾子によるジオメトリカラムに変換します。以前の挙動にするにはuse_typmod=false
とします。
text Populate_Geometry_Columns(
boolean use_typmod=true)
;
int Populate_Geometry_Columns(
oid relation_oid, boolean use_typmod=true)
;
ジオメトリカラムがgeometry_columns
に正しく登録されるために、ジオメトリカラムが型修飾子で定義されるか、適切な制約を持つことを確実にします。
use_typmod=false
とします。
古い制約をチェックする挙動は現在も対応しています。後方互換のためであるのと、子テーブルが異なるジオメトリタイプを持ち得るテーブル継承といった場合に使われます。古い挙動が必要な場合には、新しいオプション引数についてuse_typmod=false
を渡します。これにより型修飾子を使わないジオメトリカラムの作成が行われ、3つの定義された制約を持ちます。特に、これはテーブルに属するあらゆるジオメトリカラムが少なくとも次の3つの制約を持つことを意味します。
enforce_dims_the_geom
- あらゆるジオメトリが同じ次元を持つことを確実にします(ST_NDimsをご覧下さい)
enforce_geotype_the_geom
- あらゆるジオメトリが同じ型を持つことを確実にします(GeometryTypeをご覧下さい)
enforce_srid_the_geom
- あらゆるジオメトリが同じ投影法になることを確実にします(ST_SRIDをご覧下さい)
テーブルにoid
がある場合には、この関数はテーブルのジオメトリカラム全てについて、SRIDと次元とジオメトリタイプを判定して、必要に応じて制約を追加しようとします。
成功した場合には、geometry_columnsに適切な行が追加され、その他の場合には、例外が捕まえられ、問題を記述したエラーが通知されます。
ビューのoid
がある場合、テーブルの場合と同じで、SIRDと次元とジオメトリタイプを判定して、適切なエントリをgeometry_columns
テーブルに挿入しますが、制約の追加はされません。
パラメタの無い版は、geometry_columnsの行を削除したうえで、全ての空間テーブルと空間ビューについて再挿入し、適切な空間制約をテーブルに追加する、パラメタ付き版の単純なラッパです。パラメタ無し版は、検出したジオメトリカラムの数の要約とgeometry_columns
に挿入された行の数とを返します。パラメタ付き版は単純にgeometry_columns
に挿入された行の数を返します。
初出: 1.4.0
変更: 2.0.0では、ジオメトリタイプへの制約をチェックする替りに型修飾子を使用しています。use_typmod
をfalseに設定して使うことで、制約をチェックすることができます。
機能強化: 2.0.0では、use_typmod
引数が導入されました。カラムが型修飾子で作られるか制約チェックで作られるかの制御ができます。
CREATE TABLE public.myspatial_table(gid serial, geom geometry); INSERT INTO myspatial_table(geom) VALUES(ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 3 4)',4326) ); -- 型修飾子を使います。データが存在しないと動作しません。 SELECT Populate_Geometry_Columns('public.myspatial_table'::regclass); populate_geometry_columns -------------------------- 1 \d myspatial_table Table "public.myspatial_table" Column | Type | Modifiers --------+---------------------------+--------------------------------------------------------------- gid | integer | not null default nextval('myspatial_table_gid_seq'::regclass) geom | geometry(LineString,4326) |
-- 型修飾子を使っていなくて既に制約を持っている場合に -- ジオメトリカラムを変更して制約を使うようにします。 -- データが存在しないと動作しません。 CREATE TABLE public.myspatial_table_cs(gid serial, geom geometry); INSERT INTO myspatial_table_cs(geom) VALUES(ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 3 4)',4326) ); SELECT Populate_Geometry_Columns('public.myspatial_table_cs'::regclass, false); populate_geometry_columns -------------------------- 1 \d myspatial_table_cs Table "public.myspatial_table_cs" Column | Type | Modifiers --------+----------+------------------------------------------------------------------ gid | integer | not null default nextval('myspatial_table_cs_gid_seq'::regclass) geom | geometry | Check constraints: "enforce_dims_geom" CHECK (st_ndims(geom) = 2) "enforce_geotype_geom" CHECK (geometrytype(geom) = 'LINESTRING'::text OR geom IS NULL) "enforce_srid_geom" CHECK (st_srid(geom) = 4326)
UpdateGeometrySRID ? ジオメトリカラムの全てのフィーチャーのSRID、geometry_columnsメタデータとSRIDテーブル制約を更新します。
text UpdateGeometrySRID(
varchar
table_name, varchar
column_name, integer
srid)
;
text UpdateGeometrySRID(
varchar
schema_name, varchar
table_name, varchar
column_name, integer
srid)
;
text UpdateGeometrySRID(
varchar
catalog_name, varchar
schema_name, varchar
table_name, varchar
column_name, integer
srid)
;
LINESTRING
を生成します。ST_BdPolyFromText ? マルチラインストリングのWell-Known Text表現による、閉じたラインストリングの任意のコレクションからポリゴンを生成します。
geometry ST_BdPolyFromText(
text WKT, integer srid)
;
マルチラインストリングのWell-Known Text表現による、閉じたラインストリングの任意のコレクションからポリゴンを構築します。
WKTがMULTILINESTRINGでない場合には、エラーが投げられます。出力がMULTIPOLYGONになる場合には、エラーが投げられますが、この場合はST_BdMPolyFromTextを使うかPostGIS独特のアプローチとしてST_BuildArea()をご覧ください。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2
初出: 1.1.0 - GEOS 2.1.0以降が必要です。
ST_BdMPolyFromText ? マルチラインストリングのWell-Known Text表現による、閉じたラインストリングの任意のコレクションからマルチポリゴンを構築します。
geometry ST_BdMPolyFromText(
text WKT, integer srid)
;
マルチラインストリングのWell-Known Text表現による、閉じたラインストリングの任意のコレクションからマルチポリゴンを構築します。
WKTがMULTILINESTRINGでない場合には、エラーが投げられます。出力が単一のポリゴンであってもマルチポリゴンに強制されます。単一のポリゴンが返って欲しい場合はST_BdPolyFromTextを使うかPostGIS独特のアプローチとしてST_BuildArea()をご覧ください。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2
初出: 1.1.0 - GEOS 2.1.0以上が必要です。
ST_GeogFromText ? Well-Known Text表現または拡張WKTから指定したジオグラフィ値を返します。
geography ST_GeogFromText(
text EWKT)
;
ST_GeographyFromText ? Well-Known Text表現または拡張WKTから指定したジオグラフィ値を返します。
geography ST_GeographyFromText(
text EWKT)
;
ST_GeogFromWKB ? Well-Known Binaryジオメトリ表現(WKB)または拡張WKB(EWKB)からジオグラフィインスタンスを生成します。
geography ST_GeogFromWKB(
bytea geom)
;
ST_GeogFromWKB
は、ジオメトリのWell-Known Binary表現(WKB)またはPostGIS拡張WKBを得て、適切なジオグラフィ型のインスタンスを生成します。この関数はSQLのジオメトリファクトリの役割を果たします。
SRIDが指定されていない場合、デフォルトは4326(WGS 84経度緯度)となります。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
-- bytea表現には1つの\がありますが、テーブル挿入時にエスケープする必要があるので2つになります。 SELECT ST_AsText( ST_GeogFromWKB(E'\\001\\002\\000\\000\\000\\002\\000\\000\\000\\037\\205\\353Q\\270~\\\\\\300\\323Mb\\020X\\231C@\\020X9\\264\\310~\\\\\\300)\\\\\\217\\302\\365\\230C@') ); st_astext ------------------------------------------------------ LINESTRING(-113.98 39.198,-113.981 39.195) (1 row)
ST_GeomCollFromText ? ジオメトリのコレクションをWKTのコレクションと与えられたSRIDから生成します。SRIDが与えられていない場合は-1とします。
geometry ST_GeomCollFromText(
text WKT, integer srid)
;
geometry ST_GeomCollFromText(
text WKT)
;
ジオメトリのコレクションをWell-Kown-Text(WKT)表現のコレクションと与えられたSRIDから生成します。SRIDが与えられていない場合は-1とします。
OGC SPEC 3.2.6.2 - option SRID is from the conformance suite
WKTがGEOMETRYCOLLECTIONでない場合には、NULLを返します。
全てのWKTジオメトリがジオメトリコレクションであると絶対的な確信を持てる場合は、この関数は使わないでください。付加的な評価ステップが追加されるのでST_GeomFromTextより遅いです。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。
ST_GeomFromEWKB ? 拡張Well-Known Binary表現(EWKB)から指定したST_Geometry値を返します。
geometry ST_GeomFromEWKB(
bytea EWKB)
;
拡張Well-Known Binary表現(EWKB)からPostGISのST_Geometryオブジェクトを構築します。
EWKB書式はOGC標準ではなくPostGIS独特の書式で、空間参照系識別番号( |
機能強化: 2.0.0で、多面体サーフェスとTINが導入されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
NAD83経度緯度(4269)のLINESTRING(-71.160281 42.258729,-71.160837 42.259113,-71.161144 42.25932)のバイナリ表現です。
ご注意: bytea配列は\で区切られ'を持ちますが、standard_conforming_stringsが切られている場合には、\と''でエスケープします。正確にはAsEWKB表現とはあいません。 |
SELECT ST_GeomFromEWKB(E'\\001\\002\\000\\000 \\255\\020\\000\\000\\003\\000\\000\\000\\344J= \\013B\\312Q\\300n\\303(\\010\\036!E@''\\277E''K \\312Q\\300\\366{b\\235*!E@\\225|\\354.P\\312Q \\300p\\231\\323e1!E@');
PostgreSQL 9.1より前では、standard_conforming_stringsは切られていましたが、9.1以上では、デフォルトで入っていることになりました。必要に応じて、クエリ1回で、データベースまたはサーバレベルでのデフォルトを変更できます。standard_conforming_strings = on使った場合を次に示します。この場合、'を標準ANSIの'でエスケープしますが、バックスラッシュはエスケープしていません。 |
set standard_conforming_strings = on; SELECT ST_GeomFromEWKB('\001\002\000\000 \255\020\000\000\003\000\000\000\344J=\012\013B \312Q\300n\303(\010\036!E@''\277E''K\012\312Q\300\366{b\235*!E@\225|\354.P\312Q\012\300p\231\323e1')
ST_GeomFromEWKT ? 拡張Well-Known Text表現(EWKT)から指定されたST_Geometry値を返します。
geometry ST_GeomFromEWKT(
text EWKT)
;
OGC拡張Well-Known Text表現(EWKT)からPostGIS ST_Geometryオブジェクトを生成します。
EWKT書式はOGC標準ではなくPostGIS独特の書式で、空間参照系ID(SRID)を含みます。 |
機能強化: 2.0.0で、多面体サーフェスとTINが導入されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
SELECT ST_GeomFromEWKT('SRID=4269;LINESTRING(-71.160281 42.258729,-71.160837 42.259113,-71.161144 42.25932)'); SELECT ST_GeomFromEWKT('SRID=4269;MULTILINESTRING((-71.160281 42.258729,-71.160837 42.259113,-71.161144 42.25932))'); SELECT ST_GeomFromEWKT('SRID=4269;POINT(-71.064544 42.28787)'); SELECT ST_GeomFromEWKT('SRID=4269;POLYGON((-71.1776585052917 42.3902909739571,-71.1776820268866 42.3903701743239, -71.1776063012595 42.3903825660754,-71.1775826583081 42.3903033653531,-71.1776585052917 42.3902909739571))'); SELECT ST_GeomFromEWKT('SRID=4269;MULTIPOLYGON(((-71.1031880899493 42.3152774590236, -71.1031627617667 42.3152960829043,-71.102923838298 42.3149156848307, -71.1023097974109 42.3151969047397,-71.1019285062273 42.3147384934248, -71.102505233663 42.3144722937587,-71.10277487471 42.3141658254797, -71.103113945163 42.3142739188902,-71.10324876416 42.31402489987, -71.1033002961013 42.3140393340215,-71.1033488797549 42.3139495090772, -71.103396240451 42.3138632439557,-71.1041521907712 42.3141153348029, -71.1041411411543 42.3141545014533,-71.1041287795912 42.3142114839058, -71.1041188134329 42.3142693656241,-71.1041112482575 42.3143272556118, -71.1041072845732 42.3143851580048,-71.1041057218871 42.3144430686681, -71.1041065602059 42.3145009876017,-71.1041097995362 42.3145589148055, -71.1041166403905 42.3146168544148,-71.1041258822717 42.3146748022936, -71.1041375307579 42.3147318674446,-71.1041492906949 42.3147711126569, -71.1041598612795 42.314808571739,-71.1042515013869 42.3151287620809, -71.1041173835118 42.3150739481917,-71.1040809891419 42.3151344119048, -71.1040438678912 42.3151191367447,-71.1040194562988 42.3151832057859, -71.1038734225584 42.3151140942995,-71.1038446938243 42.3151006300338, -71.1038315271889 42.315094347535,-71.1037393329282 42.315054824985, -71.1035447555574 42.3152608696313,-71.1033436658644 42.3151648370544, -71.1032580383161 42.3152269126061,-71.103223066939 42.3152517403219, -71.1031880899493 42.3152774590236)), ((-71.1043632495873 42.315113108546,-71.1043583974082 42.3151211109857, -71.1043443253471 42.3150676015829,-71.1043850704575 42.3150793250568,-71.1043632495873 42.315113108546)))');
-- 3次元曲線ストリング SELECT ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(220268 150415 1,220227 150505 2,220227 150406 3)');
-- 多面体サーフェスの例 SELECT ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )');
ST_GeometryFromText ? Well-Knwon Text表現(WKT)から指定したST_Geometry値を返します。これはST_GeomFromTextの別名です。
geometry ST_GeometryFromText(
text WKT)
;
geometry ST_GeometryFromText(
text WKT, integer srid)
;
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.40
ST_GeomFromGML ? ジオメトリのGML表現を入力とし、PostGISジオメトリオブジェクトを出力します。
geometry ST_GeomFromGML(
text geomgml)
;
geometry ST_GeomFromGML(
text geomgml, integer srid)
;
OGC GML表現からPostGIS ST_Geometryオブジェクトを生成します。
ST_GeomFromGMLは、GMLのうちジオメトリ部分でのみ動作します。GML文書全体に使用しようとするとエラーが投げられます。
OGC GML versions supported:
GML 3.2.1 Namespace
GML 3.1.1 Simple Features profile SF-2 (with GML 3.1.0 and 3.0.0 backward compatibility)
GML 2.1.2
OGC GML standards, cf: http://www.opengeospatial.org/standards/gml:
初出: 1.5, libxml2 1.6+が必要です。
機能強化: 2.0.0で、多面体サーフェスとTINが導入されました。
機能強化: 2.0.0で、任意パラメタにデフォルトのSRIDが追加されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
GMLは、複合次元(たとえば、2次元と3次元が同じMultiGeometry内にある)を許します。PostGISジオメトリは許さないので、ST_GeomFromGMLは、Z次元が無いジオメトリをひとつでも発見すると、ジオメトリ全体を2次元に変換します。
GMLは同じMultiGeometry内での複合SRSをサポートします。PostGISではサポートしないので、ST_GeomFromGMLは、この場合には、全てのサブジオメトリをルートノードのSRSに投影変換します。GMLのルートノードにsrsName属性が無い場合、関数はエラーを投げます。
ST_GeomFromGML関数は、明示的なGML名前空間について杓子定規ではありません。共通使用で名前空間の明示を避けることができます。ただし、GML内でXLink機能を使いたい場合は必要です。
ST_GeomFromGMLはSQL/MM曲線ジオメトリに対応していません。 |
SELECT ST_GeomFromGML(' <gml:LineString srsName="EPSG:4269"> <gml:coordinates> -71.16028,42.258729 -71.160837,42.259112 -71.161143,42.25932 </gml:coordinates> </gml:LineString>');
SELECT ST_GeomFromGML(' <gml:LineString xmlns:gml="http://www.opengis.net/gml" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" srsName="urn:ogc:def:crs:EPSG::4269"> <gml:pointProperty> <gml:Point gml:id="p1"><gml:pos>42.258729 -71.16028</gml:pos></gml:Point> </gml:pointProperty> <gml:pos>42.259112 -71.160837</gml:pos> <gml:pointProperty> <gml:Point xlink:type="simple" xlink:href="#p1"/> </gml:pointProperty> </gml:LineString>'););
SELECT ST_AsEWKT(ST_GeomFromGML(' <gml:PolyhedralSurface> <gml:polygonPatches> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing><gml:posList srsDimension="3">0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0</gml:posList></gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing><gml:posList srsDimension="3">0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0</gml:posList></gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing><gml:posList srsDimension="3">0 0 0 1 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 0</gml:posList></gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing><gml:posList srsDimension="3">1 1 0 1 1 1 1 0 1 1 0 0 1 1 0</gml:posList></gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing><gml:posList srsDimension="3">0 1 0 0 1 1 1 1 1 1 1 0 0 1 0</gml:posList></gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing><gml:posList srsDimension="3">0 0 1 1 0 1 1 1 1 0 1 1 0 0 1</gml:posList></gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> </gml:polygonPatches> </gml:PolyhedralSurface>')); -- result -- POLYHEDRALSURFACE(((0 0 0,0 0 1,0 1 1,0 1 0,0 0 0)), ((0 0 0,0 1 0,1 1 0,1 0 0,0 0 0)), ((0 0 0,1 0 0,1 0 1,0 0 1,0 0 0)), ((1 1 0,1 1 1,1 0 1,1 0 0,1 1 0)), ((0 1 0,0 1 1,1 1 1,1 1 0,0 1 0)), ((0 0 1,1 0 1,1 1 1,0 1 1,0 0 1)))
ST_GeomFromGeoJSON ? ジオメトリのGeoJSON表現を入力として、PostGISジオメトリオブジェクトを出力します。
geometry ST_GeomFromGeoJSON(
text geomjson)
;
GeoJSON表現からPostGISジオメトリオブジェクトを生成します。
ST_GeomFromGeoJSONは、JSONのうちジオメトリ部分でのみ動作します。JSON文書全体を使おうとするとエラーが投げられます。
初出: 2.0.0 JSON-C 0.9以上が必要です。
有効なJSON-Cが無い場合には、出力の替りに、エラー通知を得ます。JSON-Cを有効にするには--with-jsondir=/path/to/json-cをコンフィギュアで指定します。詳細については「コンフィギュレーション」をご覧下さい。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT ST_AsText(ST_GeomFromGeoJSON('{"type":"Point","coordinates":[-48.23456,20.12345]}')) As wkt; wkt ------ POINT(-48.23456 20.12345)
-- 3次元ラインストリング SELECT ST_AsText(ST_GeomFromGeoJSON('{"type":"LineString","coordinates":[[1,2,3],[4,5,6],[7,8,9]]}')) As wkt; wkt ------------------- LINESTRING(1 2,4 5,7 8)
ST_GeomFromKML ? ジオメトリのKML表現の入力をとり、PostGISジオメトリオブジェクトを出力します。
geometry ST_GeomFromKML(
text geomkml)
;
OGC KML表現からPostGIS ST_Geometryオブジェクトを生成します。
ST_GeomFromKMLは、KMLのうちジオメトリ部分でのみ動作します。KML文書全体に使用しようとするとエラーが投げられます。
OGC KML versions supported:
KML 2.2.0 Namespace
OGC KML標準についてはhttp://www.opengeospatial.org/standards/kmlをご覧ください。
初出: 1.5, libxml2 2.6以上が必要です。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
ST_GeomFromKML function not support SQL/MM curves geometries. |
ST_GMLToSQL ? GML表現から指定したST_Geometry値を返します。これはST_GeomFromGMLの別名です。
geometry ST_GMLToSQL(
text geomgml)
;
geometry ST_GMLToSQL(
text geomgml, integer srid)
;
ST_GeomFromText ? Well-Known Text表現(WKT)から指定したST_Geometryを返します。
geometry ST_GeomFromText(
text WKT)
;
geometry ST_GeomFromText(
text WKT, integer srid)
;
OGC Well-Known Text表現からPostGIS ST_Geometryオブジェクトを生成します。
2種類のST_GeomFromText関数があります。ひとつはSRIDを取らずに空間参照系を定義しないジオメトリを返すものです。 もうひとつは空間参照系識別番号を第二引数で取り、このSRIDをメタデータの一部として含むST_Geometryを返すものです。 SRIDはspatial_ref_sysテーブルで定義されていなければなりません。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2 - option SRID is from the conformance suite.
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.40
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
変更: 2.0.0以前ではST_GeomFromText('GEOMETRYCOLLECTION(EMPTY)')が許されていました。SQL/MM標準への適合のためPostGIS 2.0.0では不正とされます。今はST_GeomFromText('GEOMETRYCOLLECTION EMPTY')となります。 |
SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(-71.160281 42.258729,-71.160837 42.259113,-71.161144 42.25932)'); SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(-71.160281 42.258729,-71.160837 42.259113,-71.161144 42.25932)',4269); SELECT ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((-71.160281 42.258729,-71.160837 42.259113,-71.161144 42.25932))'); SELECT ST_GeomFromText('POINT(-71.064544 42.28787)'); SELECT ST_GeomFromText('POLYGON((-71.1776585052917 42.3902909739571,-71.1776820268866 42.3903701743239, -71.1776063012595 42.3903825660754,-71.1775826583081 42.3903033653531,-71.1776585052917 42.3902909739571))'); SELECT ST_GeomFromText('MULTIPOLYGON(((-71.1031880899493 42.3152774590236, -71.1031627617667 42.3152960829043,-71.102923838298 42.3149156848307, -71.1023097974109 42.3151969047397,-71.1019285062273 42.3147384934248, -71.102505233663 42.3144722937587,-71.10277487471 42.3141658254797, -71.103113945163 42.3142739188902,-71.10324876416 42.31402489987, -71.1033002961013 42.3140393340215,-71.1033488797549 42.3139495090772, -71.103396240451 42.3138632439557,-71.1041521907712 42.3141153348029, -71.1041411411543 42.3141545014533,-71.1041287795912 42.3142114839058, -71.1041188134329 42.3142693656241,-71.1041112482575 42.3143272556118, -71.1041072845732 42.3143851580048,-71.1041057218871 42.3144430686681, -71.1041065602059 42.3145009876017,-71.1041097995362 42.3145589148055, -71.1041166403905 42.3146168544148,-71.1041258822717 42.3146748022936, -71.1041375307579 42.3147318674446,-71.1041492906949 42.3147711126569, -71.1041598612795 42.314808571739,-71.1042515013869 42.3151287620809, -71.1041173835118 42.3150739481917,-71.1040809891419 42.3151344119048, -71.1040438678912 42.3151191367447,-71.1040194562988 42.3151832057859, -71.1038734225584 42.3151140942995,-71.1038446938243 42.3151006300338, -71.1038315271889 42.315094347535,-71.1037393329282 42.315054824985, -71.1035447555574 42.3152608696313,-71.1033436658644 42.3151648370544, -71.1032580383161 42.3152269126061,-71.103223066939 42.3152517403219, -71.1031880899493 42.3152774590236)), ((-71.1043632495873 42.315113108546,-71.1043583974082 42.3151211109857, -71.1043443253471 42.3150676015829,-71.1043850704575 42.3150793250568,-71.1043632495873 42.315113108546)))',4326); SELECT ST_GeomFromText('CIRCULARSTRING(220268 150415,220227 150505,220227 150406)');
ST_GeomFromWKB ? Well-Knwon Binaryジオメトリ表現(WKB)と任意パラメタのSRIDからジオメトリインスタンスを生成します。
geometry ST_GeomFromWKB(
bytea geom)
;
geometry ST_GeomFromWKB(
bytea geom, integer srid)
;
ST_GeomFromWKB
は、ジオメトリのWell-Known Binary表現と空間参照系識別番号(SRID
)を取り、適切なジオメトリ型のインスタンスを生成します。この関数は、SQLのジオメトリファクトリの役割を果たします。これは、ST_WKBToSQLの代替名です。
SRIDが指定されていない場合、-1(不明)となります。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.7.2 - the optional SRID is from the conformance suite
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.41
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
-- bytea表現には1つの\がありますが、standard_conforming_stringsがonの場合には、 -- テーブル挿入時にエスケープする必要があるので、2つになります。 SELECT ST_AsEWKT( ST_GeomFromWKB(E'\\001\\002\\000\\000\\000\\002\\000\\000\\000\\037\\205\\353Q\\270~\\\\\\300\\323Mb\\020X\\231C@\\020X9\\264\\310~\\\\\\300)\\\\\\217\\302\\365\\230C@',4326) ); st_asewkt ------------------------------------------------------ SRID=4326;LINESTRING(-113.98 39.198,-113.981 39.195) (1 row) SELECT ST_AsText( ST_GeomFromWKB( ST_AsEWKB('POINT(2 5)'::geometry) ) ); st_astext ------------ POINT(2 5) (1 row)
ST_LineFromMultiPoint ? MULTIPOINTジオメトリからLINESTRINGを生成します。
geometry ST_LineFromMultiPoint(
geometry aMultiPoint)
;
ST_LineFromText ? WKT表現と与えられたSRIDからジオメトリを生成します。SRIDが与えられていない場合は-1(不明)となります。
geometry ST_LineFromText(
text WKT)
;
geometry ST_LineFromText(
text WKT, integer srid)
;
WKT表現と与えられたSRIDからジオメトリを生成します。SRIDが与えられていない場合は-1(不明)となります。渡されたWKTがLINESTRINGでない場合はNULLが返ります。
OGC SPEC 3.2.6.2 - option SRID is from the conformance suite. |
全てのジオメトリが |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.2.8
ST_LineFromWKB ? WKB表現と与えられたSRIDからLINESTRING
を生成します。
geometry ST_LineFromWKB(
bytea WKB)
;
geometry ST_LineFromWKB(
bytea WKB, integer srid)
;
ST_LineFromWKB
は、ジオメトリのWell-Known Binary表現と空間参照系識別番号(SRID
)を取り、適切なジオメトリ型を返します。この場合はLINESTRING
ジオメトリです。この関数はSQLのジオメトリファクトリの役割を果たします。
SRIDが指定されていない場合は-1(不明)となります。入力bytea
がLINESTRING
を表現していない場合はNULL
を返します。
OGC SPEC 3.2.6.2 - option SRID is from the conformance suite. |
全てのジオメトリが |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.2.9
ST_LinestringFromWKB ? WKB表現と与えられたSRIDからジオメトリを生成します。
geometry ST_LinestringFromWKB(
bytea WKB)
;
geometry ST_LinestringFromWKB(
bytea WKB, integer srid)
;
ST_LinestringFromWKB
は、ジオメトリのWell-Known Binary表現と空間参照系識別番号(SRID
)を取り、適切なジオメトリ型のインスタンスを生成します。この場合、LINESTRING
ジオメトリです。この関数はSQLのジオメトリファクトリの役割を果たします。
SRIDが指定されていない場合は-1(不明)となります。入力bytea
がLINESTRING
を表現していない場合はNULL
を返します。これはST_LineFromWKBの別名です。
OGC SPEC 3.2.6.2 - optional SRID is from the conformance suite. |
全てのジオメトリが |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.2.9
ST_MakeBox2D ? 与えられたポイントジオメトリから定義されるBOX2Dを生成します。
box2d ST_MakeBox2D(
geometry pointLowLeft, geometry pointUpRight)
;
ST_3DMakeBox ? 与えられた3次元ポイントジオメトリから定義されるBOX3Dを生成します。
box3d ST_3DMakeBox(
geometry point3DLowLeftBottom, geometry point3DUpRightTop)
;
与えられた3次元ポイントジオメトリから定義されるBOX3Dを生成します。
この関数は3次元に対応し、Zインデクスを削除しません。
変更: 2.0.0以前の版ではST_MakeBox3Dと呼ばれていました。
ST_MakeLine ? ポイントまたはラインジオメトリからラインストリングを生成します。
geometry ST_MakeLine(
geometry set geoms)
;
geometry ST_MakeLine(
geometry geom1, geometry geom2)
;
geometry ST_MakeLine(
geometry[] geoms_array)
;
ST_MakeLineには3形式があります。ひとつめは、ポイントまたはラインジオメトリの行を取り、1つのラインストリングを返す空間集計です。ふたつめは、ポイントまたはラインジオメトリの配列を取る関数です。みっつめは、2つのポイントまたはラインジオメトリを取る通常関数です。集計関数版に送る前にポイントの整列を行う副問い合わせを使えます。
ライン要素を追加する時には、共通ノードは出力から削除されます。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
初出: 1.4.0 - ST_MakeLine(geomarray)が導入されました。ST_MakeLine集計関数はより多くのポイントをより早く扱うための強化が施されています。
初出: 2.0.0 - ラインストリング入力要素が導入されました。
この例では、GPS位置の順列を取り、ジオメトリフィールドがGPSポイントからなるラインストリングで行程順になるよう、行程ごとにひとつのレコードを生成します。
-- PostgreSQL 9.0より前の版 - これは普通に動きますが、 -- プランナが副問い合わせの並び順を尊重しない選択を発生させることがあります。 SELECT gps.gps_track, ST_MakeLine(gps.the_geom) As newgeom FROM (SELECT gps_track,gps_time, the_geom FROM gps_points ORDER BY gps_track, gps_time) As gps GROUP BY gps.gps_track;
-- PostgreSQL 9.0以上(集計関数用の新しいORDER BY機能を使えます)では、 -- これは、正しく整列したラインストリングが得られることが -- 保証されている方法です。 -- 必要ならORDER BYは複数のカラムで利用できます。 SELECT gps.gps_track, ST_MakeLine(gps.the_geom ORDER BY gps_time) As newgeom FROM gps_points As gps GROUP BY gps.gps_track;
ひとつめの例は2ポイントからなる使い捨てのラインストリングです。ふたつめは、ユーザが描いた2ポイントからラインストリングを生成しています。みっつめは、2つの3次元ポイントを接続した使い捨ての3次元ラインを生成しています。
SELECT ST_AsText(ST_MakeLine(ST_MakePoint(1,2), ST_MakePoint(3,4))); st_astext --------------------- LINESTRING(1 2,3 4) SELECT userpoints.id, ST_MakeLine(startpoint, endpoint) As drawn_line FROM userpoints ; SELECT ST_AsEWKT(ST_MakeLine(ST_MakePoint(1,2,3), ST_MakePoint(3,4,5))); st_asewkt ------------------------- LINESTRING(1 2 3,3 4 5)
ST_MakeEnvelope ? 与えられた最小値と最大値から長方形ポリゴンを生成します。入力値はSRIDで指定された空間参照系でなければなりません。
geometry ST_MakeEnvelope(
double precision xmin, double precision ymin, double precision xmax, double precision ymax, integer srid=unknown)
;
与えられた最小値と最大値から長方形ポリゴンを生成します。入力値はSRIDで指定された空間参照系でなければなりません。SRIDが指定されない場合には、不明な空間参照系と仮定します。
初出: 1.5
機能強化: 2.0: SRID指定なしでエンベロープを指定できるようになりました。
ST_MakePolygon ? 与えられた外環で形成されるポリゴンを生成します。入力ジオメトリは閉じたラインストリングでなければなりません。
geometry ST_MakePolygon(
geometry linestring)
;
geometry ST_MakePolygon(
geometry outerlinestring, geometry[] interiorlinestrings)
;
与えられた外環で形成されるポリゴンを生成します。入力ジオメトリは閉じたラインストリングでなければなりません。2つの形式があります。
ひとつめは、閉じたラインストリングをひとつ取るものです。
ふたつめは、外環と内環配列を取るものです。ST_AccumまたはPostgreSQLのARRAY[]やARRAY()コンストラクタを使用してジオメトリ配列を生成できます。入力ジオメトリは閉じたラインストリングでなければなりません。
この関数はマルチラインストリングを受け付けません。ST_LineMergeまたはST_Dumpでラインストリングを生成して下さい。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- 2次元ライン SELECT ST_MakePolygon(ST_GeomFromText('LINESTRING(75.15 29.53,77 29,77.6 29.5, 75.15 29.53)')); -- ラインストリングが閉じていない場合は -- 開始点を追加して閉じさせることができます SELECT ST_MakePolygon(ST_AddPoint(foo.open_line, ST_StartPoint(foo.open_line))) FROM ( SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(75.15 29.53,77 29,77.6 29.5)') As open_line) As foo; -- 3次元の閉じたライン -- SELECT ST_MakePolygon(ST_GeomFromText('LINESTRING(75.15 29.53 1,77 29 1,77.6 29.5 1, 75.15 29.53 1)')); st_asewkt ----------- POLYGON((75.15 29.53 1,77 29 1,77.6 29.5 1,75.15 29.53 1)) -- M値を持つライン -- SELECT ST_MakePolygon(ST_GeomFromText('LINESTRINGM(75.15 29.53 1,77 29 1,77.6 29.5 2, 75.15 29.53 2)')); st_asewkt ---------- POLYGONM((75.15 29.53 1,77 29 1,77.6 29.5 2,75.15 29.53 2))
蟻の穴を持つドーナツの生成です。
SELECT ST_MakePolygon( ST_ExteriorRing(ST_Buffer(foo.line,10)), ARRAY[ST_Translate(foo.line,1,1), ST_ExteriorRing(ST_Buffer(ST_MakePoint(20,20),1)) ] ) FROM (SELECT ST_ExteriorRing(ST_Buffer(ST_MakePoint(10,10),10,10)) As line ) As foo;
Build province boundaries with holes representing lakes in the province from a set of province polygons/multipolygons and water line strings this is an example of using PostGIS ST_Accum
The use of CASE because feeding a null array into ST_MakePolygon results in NULL |
the use of left join to guarantee we get all provinces back even if they have no lakes |
SELECT p.gid, p.province_name, CASE WHEN ST_Accum(w.the_geom) IS NULL THEN p.the_geom ELSE ST_MakePolygon(ST_LineMerge(ST_Boundary(p.the_geom)), ST_Accum(w.the_geom)) END FROM provinces p LEFT JOIN waterlines w ON (ST_Within(w.the_geom, p.the_geom) AND ST_IsClosed(w.the_geom)) GROUP BY p.gid, p.province_name, p.the_geom; -- 上と同じ例ですが、相関副問い合わせと、 -- 行集合を配列に変換するPostgreSQL組み込み関数ARRAY()を使っています。 SELECT p.gid, p.province_name, CASE WHEN EXISTS(SELECT w.the_geom FROM waterlines w WHERE ST_Within(w.the_geom, p.the_geom) AND ST_IsClosed(w.the_geom)) THEN ST_MakePolygon(ST_LineMerge(ST_Boundary(p.the_geom)), ARRAY(SELECT w.the_geom FROM waterlines w WHERE ST_Within(w.the_geom, p.the_geom) AND ST_IsClosed(w.the_geom))) ELSE p.the_geom END As the_geom FROM provinces p;
ST_MakePoint ? 2次元、XYZの3次元、4次元のポイントジオメトリを生成します。
geometry ST_MakePoint(
double precision x, double precision y)
;
geometry ST_MakePoint(
double precision x, double precision y, double precision z)
;
geometry ST_MakePoint(
double precision x, double precision y, double precision z, double precision m)
;
2次元、XYZの3次元、4次元のポイントジオメトリ(M値を持つジオメトリ)を生成します。ST_MakePoint
はOGC対応になっていませんが、一般的にST_GeomFromTextやST_PointFromTextより速く、高精度です。また、WKTでなく生の座標値を持っている場合は扱いやすいです。
Xが経度でYが緯度ですのでご注意ください。 |
X,Y,Mのポイントを生成する必要がある場合には、ST_MakePointMを使います。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- 不明なSRIDを持つポイントを返します SELECT ST_MakePoint(-71.1043443253471, 42.3150676015829); -- WGS84経度緯度のポイントを返します SELECT ST_SetSRID(ST_MakePoint(-71.1043443253471, 42.3150676015829),4326); -- 3次元ポイント(標高を持つ)を返します SELECT ST_MakePoint(1, 2,1.5); -- ポイントのZ値を得ます SELECT ST_Z(ST_MakePoint(1, 2,1.5)); result ------- 1.5
ST_MakePointM ? X, Y, M座標を持つポイントジオメトリを生成します。
geometry ST_MakePointM(
float x, float y, float m)
;
この例では、文字列表現にST_AsTextでなくST_AsEWKTを使っています。ST_AsTextはM値をサポートしていないためです。
-- SRIDが不明のEWKT表現を返します SELECT ST_AsEWKT(ST_MakePointM(-71.1043443253471, 42.3150676015829, 10)); -- 結果 st_asewkt ----------------------------------------------- POINTM(-71.1043443253471 42.3150676015829 10) -- WGS 84経度緯度のSRIDを付けたM値を持つポイントのEWKT表現を返します SELECT ST_AsEWKT(ST_SetSRID(ST_MakePointM(-71.1043443253471, 42.3150676015829,10),4326)); st_asewkt --------------------------------------------------------- SRID=4326;POINTM(-71.1043443253471 42.3150676015829 10) -- 3次元ポイント(標高を持つ)を返します SELECT ST_MakePoint(1, 2,1.5); -- ポイントのM値を得ます SELECT ST_M(ST_MakePointM(-71.1043443253471, 42.3150676015829,10)); result ------- 10
ST_MLineFromText ? WKT表現から指定したST_MultiLineString値を返します。
geometry ST_MLineFromText(
text WKT, integer srid)
;
geometry ST_MLineFromText(
text WKT)
;
Well-Known Text(WKT)表現と与えられたSRIDからジオメトリを生成します。SRIDを与えない場合は-1(不明)となります。
OGC SPEC 3.2.6.2 - option SRID is from the conformance suite
WKTがMULTILINESTRINGでない場合はNULLを返します。
全てのWKTジオメトリがマルチラインストリングであると絶対的な確信を持てる場合は、この関数は使わないでください。付加的な評価ステップが追加されるのでST_GeomFromTextより遅いです。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。SQL-MM 3: 9.4.4
ST_MPointFromText ? Well-Known Text(WKT)表現と与えられたSRIDからジオメトリを生成します。SRIDを与えない場合は-1(不明)となります。
geometry ST_MPointFromText(
text WKT, integer srid)
;
geometry ST_MPointFromText(
text WKT)
;
Well-Known Text(WKT)表現と与えられたSRIDからジオメトリを生成します。SRIDを与えない場合は-1(不明)となります。
OGC SPEC 3.2.6.2 - option SRID is from the conformance suite
WKTがMULTIPOINTでない場合はNULLを返します。
全てのWKTジオメトリがマルチポイントであると絶対的な確信を持てる場合は、この関数は使わないでください。付加的な評価ステップが追加されるのでST_GeomFromTextより遅いです。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です 3.2.6.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 9.2.4
ST_MPolyFromText ? Well-Known Text(WKT)表現と与えられたSRIDからマルチポリゴンを生成します。SRIDを与えない場合は-1(不明)となります。
geometry ST_MPolyFromText(
text WKT, integer srid)
;
geometry ST_MPolyFromText(
text WKT)
;
Well-Known Text(WKT)表現と与えられたSRIDからマルチポリゴンを生成します。SRIDを与えない場合は-1(不明)となります。
OGC SPEC 3.2.6.2 - option SRID is from the conformance suite
WKTがMULTIPOLYGONでない場合はエラーを投げます。
全てのWKTジオメトリがマルチポリゴンであると絶対的な確信を持てる場合は、この関数は使わないでください。付加的な評価ステップが追加されるのでST_GeomFromTextより遅いです。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 9.6.4
SELECT ST_MPolyFromText('MULTIPOLYGON(((0 0 1,20 0 1,20 20 1,0 20 1,0 0 1),(5 5 3,5 7 3,7 7 3,7 5 3,5 5 3)))'); SELECt ST_MPolyFromText('MULTIPOLYGON(((-70.916 42.1002,-70.9468 42.0946,-70.9765 42.0872,-70.9754 42.0875,-70.9749 42.0879,-70.9752 42.0881,-70.9754 42.0891,-70.9758 42.0894,-70.9759 42.0897,-70.9759 42.0899,-70.9754 42.0902,-70.9756 42.0906,-70.9753 42.0907,-70.9753 42.0917,-70.9757 42.0924,-70.9755 42.0928,-70.9755 42.0942,-70.9751 42.0948,-70.9755 42.0953,-70.9751 42.0958,-70.9751 42.0962,-70.9759 42.0983,-70.9767 42.0987,-70.9768 42.0991,-70.9771 42.0997,-70.9771 42.1003,-70.9768 42.1005,-70.977 42.1011,-70.9766 42.1019,-70.9768 42.1026,-70.9769 42.1033,-70.9775 42.1042,-70.9773 42.1043,-70.9776 42.1043,-70.9778 42.1048,-70.9773 42.1058,-70.9774 42.1061,-70.9779 42.1065,-70.9782 42.1078,-70.9788 42.1085,-70.9798 42.1087,-70.9806 42.109,-70.9807 42.1093,-70.9806 42.1099,-70.9809 42.1109,-70.9808 42.1112,-70.9798 42.1116,-70.9792 42.1127,-70.979 42.1129,-70.9787 42.1134,-70.979 42.1139,-70.9791 42.1141,-70.9987 42.1116,-71.0022 42.1273, -70.9408 42.1513,-70.9315 42.1165,-70.916 42.1002)))',4326);
ST_Point ? 与えられた座標値のST_Pointを返します。ST_MakePointのOGC別名です。
geometry ST_Point(
float x_lon, float y_lat)
;
SELECT CAST(ST_SetSRID(ST_Point(-71.1043443253471, 42.3150676015829),4326) As geography);
-- "::"はPostgreSQLのキャストの簡略表現です SELECT ST_SetSRID(ST_Point(-71.1043443253471, 42.3150676015829),4326)::geography;
--ポイント座標がWGS 84経度緯度と -- 異なる座標系の場合には、 -- キャスト前に投影変換が必要です。 -- この例では、 -- ペンシルベニア州平面(フィート)からWGS 84に投影変換したうえで -- ジオグラフィに変換しています。 SELECT ST_Transform(ST_SetSRID(ST_Point(3637510, 3014852),2273),4326)::geography;
ST_PointFromText ? WKTと与えられたSRIDからポイントジオメトリを生成します。SRIDが与えられていない場合は-1(不明)とします。
geometry ST_PointFromText(
text WKT)
;
geometry ST_PointFromText(
text WKT, integer srid)
;
OGC Well-Known Text表現からPostGISのST_Geometryポイントオブジェクトを生成します。SRIDが与えられていない場合は不明(現在は-1)とします。ジオメトリがWKTポイント表現でない場合はNULLを返します。完全に不正なWKTならエラーが投げられます。
ST_PointFromTextには2つの形式があります。 ひとつめは、SRIDを取らずに空間参照系を定義していないジオメトリを返すものです。 ふたつめは、空間参照系識別番号を第2引数に取り、SRIDをメタデータの一部として含むST_Geometryを返すものです。SRIDはspatial_ref_sysテーブルで定義されていなければなりません。 |
全てのWKTジオメトリがジオメトリコレクションであると絶対的な確信を持てる場合は、この関数は使わないでください。付加的な評価ステップが追加されるのでST_GeomFromTextより遅いです。 経度緯度座標からポイントを生成していて、OGC対応よりもパフォーマンスと精度を重視する場合は、ST_MakePointか、OGC対応の別名ST_Pointを使用して下さい。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2 - option SRID is from the conformance suite.
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 6.1.8
ST_PointFromWKB ? WKBと与えられたSRIDからジオメトリを生成します。
geometry ST_GeomFromWKB(
bytea geom)
;
geometry ST_GeomFromWKB(
bytea geom, integer srid)
;
ST_PointFromWKB
は、ジオメトリのWell-Known Binary表現と空間参照系識別番号(SRID)を取り、適切なジオメトリ型のインスタンスを生成します。この場合、POINT
ジオメトリです。この関数はSQLのジオメトリファクトリの役割を果たします。
SRIDが指定されていない場合は-1(不明)となります。入力bytea
がPOINTジオメトリを表現しないならNULL
が返されます。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.7.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 6.1.9
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
ST_Polygon ? 指定されたラインストリングとSRIDからポリゴンを生成します。
geometry ST_Polygon(
geometry aLineString, integer srid)
;
指定されたラインストリングとSRIDからポリゴンを生成します。
ST_PolygonはST_MakePolygonのひとつめの形式に似ていますが、ポリゴンの空間参照系識別番号(SRID)を渡す点が異なります。MULTILINESTRINGでは動作しません。LineMergeでマルチラインをマージして下さい。また、内環をもつポリゴンを生成しません。ST_MakePolygonを使用して下さい。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 8.3.2
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- 2次元ポリゴン SELECT ST_Polygon(ST_GeomFromText('LINESTRING(75.15 29.53,77 29,77.6 29.5, 75.15 29.53)'), 4326); -- 結果 -- POLYGON((75.15 29.53,77 29,77.6 29.5,75.15 29.53)) -- 3次元ポリゴン SELECT ST_AsEWKT(ST_Polygon(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(75.15 29.53 1,77 29 1,77.6 29.5 1, 75.15 29.53 1)'), 4326)); result ------ SRID=4326;POLYGON((75.15 29.53 1,77 29 1,77.6 29.5 1,75.15 29.53 1))
ST_PolygonFromText ? WKTと与えられたSRIDからジオメトリを生成します。SRIDが与えられていない場合は-1(不明)とします。
geometry ST_PolygonFromText(
text WKT)
;
geometry ST_PolygonFromText(
text WKT, integer srid)
;
MWKTと与えられたSRIDからジオメトリを生成します。SRIDが与えられていない場合は-1(不明)とします。WKTがポリゴンでない場合はNULLを返します。
OGC SPEC 3.2.6.2 - option SRID is from the conformance suite
全てのWKTジオメトリがポリゴンであると絶対的な確信を持てる場合は、この関数は使わないでください。付加的な評価ステップが追加されるのでST_GeomFromTextより遅いです。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.6.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 8.3.6
SELECT ST_PolygonFromText('POLYGON((-71.1776585052917 42.3902909739571,-71.1776820268866 42.3903701743239, -71.1776063012595 42.3903825660754,-71.1775826583081 42.3903033653531,-71.1776585052917 42.3902909739571))'); st_polygonfromtext ------------------ 010300000001000000050000006... SELECT ST_PolygonFromText('POINT(1 2)') IS NULL as point_is_notpoly; point_is_not_poly ---------- t
ST_WKBToSQL ? Well-Known Binary表現(WKB)からST_Geometry値を生成します。これはSRIDを取らないST_GeomFromWKBの別名です。
geometry ST_WKBToSQL(
bytea WKB)
;
LINESTRING
の最後のポイントをPOINT
で返します。POLYGON
の外環を表現するラインストリングを返します。ジオメトリがポリゴンでない場合はNULLを返します。マルチポリゴンでは動作しません。LINESTRING
の始点と終点が一致する場合にTRUE
を返します。多面体サーフェスの場合は閉じています(ボリュームです)。MULTI*
, GEOMETRYCOLLECTION
, ...)の場合にTRUE
を返します。LINESTRING
が閉じていて、かつ単純である場合にTRUE
を返します。ST_Geometry
が整形されている場合にtrue
を返します。LINESTRING
の最初のポイントをPOINT
として返します。GeometryType ? ジオメトリ型を'LINESTRING', 'POLYGON', 'MULTIPOINT'などの文字列で返します。
text GeometryType(
geometry geomA)
;
ジオメトリ型を'LINESTRING', 'POLYGON', 'MULTIPOINT'などの文字列で返します。
OGC SPEC s2.1.1.1 - Returns the name of the instantiable subtype of Geometry of which this Geometry instance is a member. The name of the instantiable subtype of Geometry is returned as a string.
この関数は、'POINTM'等が返るので、ジオメトリがM値を持っているかどうかも示します。 |
機能強化: 2.0.0で多面体サーフェス、三角、TINが導入されました。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
SELECT GeometryType(ST_GeomFromText('LINESTRING(77.29 29.07,77.42 29.26,77.27 29.31,77.29 29.07)')); geometrytype -------------- LINESTRING
SELECT ST_GeometryType(ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )')); --result POLYHEDRALSURFACE
SELECT GeometryType(geom) as result FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('TIN ((( 0 0 0, 0 0 1, 0 1 0, 0 0 0 )), (( 0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 0 0 0 )) )') AS geom ) AS g; result -------- TIN
ST_Boundary ? ジオメトリの組み合わせ境界の閉包を返します。
geometry ST_Boundary(
geometry geomA)
;
ジオメトリの組み合わせ境界の閉包を返します(訳注: ラインストリングは端点、ポリゴンはエッジ、複合オブジェクトは境界のうち奇数番)。組み合わせ境界はOGC仕様の3.12.3.2節に記述されています。結果として出てくる境界は、OGC SPEC 3.12.2で議論されているように、ジオメトリプリミティブを使って表現できます。
この関数はGEOSモジュールによって実現しています。
2.0.0より前の版では、この関数は |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です OGC SPEC s2.1.1.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.14
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT ST_AsText(ST_Boundary(ST_GeomFromText('LINESTRING(1 1,0 0, -1 1)'))); st_astext ----------- MULTIPOINT(1 1,-1 1) SELECT ST_AsText(ST_Boundary(ST_GeomFromText('POLYGON((1 1,0 0, -1 1, 1 1))'))); st_astext ---------- LINESTRING(1 1,0 0,-1 1,1 1) --Using a 3d polygon SELECT ST_AsEWKT(ST_Boundary(ST_GeomFromEWKT('POLYGON((1 1 1,0 0 1, -1 1 1, 1 1 1))'))); st_asewkt ----------------------------------- LINESTRING(1 1 1,0 0 1,-1 1 1,1 1 1) --Using a 3d multilinestring SELECT ST_AsEWKT(ST_Boundary(ST_GeomFromEWKT('MULTILINESTRING((1 1 1,0 0 0.5, -1 1 1),(1 1 0.5,0 0 0.5, -1 1 0.5, 1 1 0.5) )'))); st_asewkt ---------- MULTIPOINT(-1 1 1,1 1 0.75)
ST_CoordDim ? ST_Geometry値の座標次元を返します。
integer ST_CoordDim(
geometry geomA)
;
ST_Geometry値の座標次元を返します。
この関数はST_NDimsのMM対応の別名です。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.3
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
ST_Dimension ? ジオメトリの固有次元を返します。座標次元以下でなければなりません。
integer ST_Dimension(
geometry g)
;
ジオメトリの固有次元を返します。座標次元以下でなければなりません。 OGC SPEC s2.1.1.1 - 0ならPOINT
、1ならLINESTRING
、2ならPOLYGON
で、GEOMETRYCOLLECTION
の場合は要素ごとの次元の最大値です。不明なジオメトリ(空ジオメトリ)の場合はNULLが返ります。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.2
機能強化: 2.0.0で多面体サーフェスとTINが導入されました。空ジオメトリを与えた場合に例外を投げなくなりました。
2.0.0より前では、空ジオメトリを与えると例外を投げていました。 |
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
ST_EndPoint ? LINESTRING
の最後のポイントをPOINT
で返します。
boolean ST_EndPoint(
geometry g)
;
LINESTRING
の最後のポイントをPOINT
で返します。パラメタがLINESTRING
でない場合はNULL
を返します。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.1.4
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
変更: 2.0.0では単一ジオメトリのMULTILINESTRINGで動作しなくなりました。単一のラインストリングからなるMULTILINESTRINGについては幸運にも動いていて、最初のポイントを返していました。2.0.0では他のMULTILINESTRINGと同様にNULLを返すようになりました。古い振る舞いは記載されていませんでしたが、LINESTRINGとして格納されているデータを持っていると思われる人々は2.0でNULLが返って来ることを経験することでしょう。 |
postgis=# SELECT ST_AsText(ST_EndPoint('LINESTRING(1 1, 2 2, 3 3)'::geometry)); st_astext ------------ POINT(3 3) (1 row) postgis=# SELECT ST_EndPoint('POINT(1 1)'::geometry) IS NULL AS is_null; is_null ---------- t (1 row) --3d endpoint SELECT ST_AsEWKT(ST_EndPoint('LINESTRING(1 1 2, 1 2 3, 0 0 5)')); st_asewkt -------------- POINT(0 0 5) (1 row)
ST_Envelope ? ジオメトリの浮動小数点数(float8)バウンディングボックスを表現するジオメトリを返します。
geometry ST_Envelope(
geometry g1)
;
ジオメトリのfloat8数の最小バウンディングボックスをジオメトリとして返します。バウンディングボックスの角で定義されたポリゴンで、((MINX
, MINY
), (MINX
, MAXY
), (MAXX
, MAXY
), (MAXX
, MINY
), (MINX
, MINY
))となります。可能ならZMIN
/ZMAX
座標が追加されます。
縮退する場合(縦のライン、ポイント)は、POLYGON
より低い次元のジオメトリ、すなわちPOINT
またはLINESTRING
を返します。
初出: 1.5.0で振る舞いが変更され出力がfloat4からfloat8になりました。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.15
SELECT ST_AsText(ST_Envelope('POINT(1 3)'::geometry)); st_astext ------------ POINT(1 3) (1 row) SELECT ST_AsText(ST_Envelope('LINESTRING(0 0, 1 3)'::geometry)); st_astext -------------------------------- POLYGON((0 0,0 3,1 3,1 0,0 0)) (1 row) SELECT ST_AsText(ST_Envelope('POLYGON((0 0, 0 1, 1.0000001 1, 1.0000001 0, 0 0))'::geometry)); st_astext -------------------------------------------------------------- POLYGON((0 0,0 1,1.00000011920929 1,1.00000011920929 0,0 0)) (1 row) SELECT ST_AsText(ST_Envelope('POLYGON((0 0, 0 1, 1.0000000001 1, 1.0000000001 0, 0 0))'::geometry)); st_astext -------------------------------------------------------------- POLYGON((0 0,0 1,1.00000011920929 1,1.00000011920929 0,0 0)) (1 row) SELECT Box3D(geom), Box2D(geom), ST_AsText(ST_Envelope(geom)) As envelopewkt FROM (SELECT 'POLYGON((0 0, 0 1000012333334.34545678, 1.0000001 1, 1.0000001 0, 0 0))'::geometry As geom) As foo;
ST_ExteriorRing ? POLYGON
の外環を表現するラインストリングを返します。ジオメトリがポリゴンでない場合はNULLを返します。マルチポリゴンでは動作しません。
geometry ST_ExteriorRing(
geometry a_polygon)
;
POLYGON
の外環を表現するラインストリングを返します。ジオメトリがポリゴンでない場合はNULLを返します。
POLYGONタイプでのみ動作します。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です 2.1.5.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 8.2.3, 8.3.3
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- ポリゴンのテーブルを持っているとします SELECT gid, ST_ExteriorRing(the_geom) AS ering FROM sometable; -- マルチポリゴンのテーブルを持っていて、 -- それぞれのポリゴンの外環からなるマルチラインストリングを返させたいとします。 SELECT gid, ST_Collect(ST_ExteriorRing(the_geom)) AS erings FROM (SELECT gid, (ST_Dump(the_geom)).geom As the_geom FROM sometable) As foo GROUP BY gid; -- 2次元の例 SELECT ST_AsEWKT( ST_ExteriorRing( ST_GeomFromEWKT('POLYGON((0 0 1, 1 1 1, 1 2 1, 1 1 1, 0 0 1))') ) ); st_asewkt --------- LINESTRING(0 0 1,1 1 1,1 2 1,1 1 1,0 0 1)
ST_GeometryN ? GEOMETRYCOLLECTION, MULTIPOINT, MULTILINESTRING, MULTICURVE, MULTIPOLYGONの場合には、1はじまりでN番目のジオメトリを返します。それ以外の場合にはNULLを返します。
geometry ST_GeometryN(
geometry geomA, integer n)
;
GEOMETRYCOLLECTION, MULTIPOINT, MULTILINESTRING, MULTICURVE, MULTIPOLYGONの場合には、1はじまりでN番目のジオメトリを返します。それ以外の場合にはNULLを返します。
OGC仕様のため0.8.0版からインデクスを1はじまりにしています。これより前の版では0はじまりになっています。 |
ひとつのジオメトリから全てのジオメトリを抽出したい場合は、ST_Dumpを使う方が効果的ですし、単一ジオメトリにも対応しています。 |
機能強化: 2.0.0で、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
変更: 2.0.0以前の版では非マルチのジオメトリではNULLが返りました。ST_GeometryN(..,1)の場合にはジオメトリを返すよう変更されました。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 9.1.5
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
-- 3次元マルチポイントから部分集合を抽出 SELECT n, ST_AsEWKT(ST_GeometryN(the_geom, n)) As geomewkt FROM ( VALUES (ST_GeomFromEWKT('MULTIPOINT(1 2 7, 3 4 7, 5 6 7, 8 9 10)') ), ( ST_GeomFromEWKT('MULTICURVE(CIRCULARSTRING(2.5 2.5,4.5 2.5, 3.5 3.5), (10 11, 12 11))') ) )As foo(the_geom) CROSS JOIN generate_series(1,100) n WHERE n <= ST_NumGeometries(the_geom); n | geomewkt ---+----------------------------------------- 1 | POINT(1 2 7) 2 | POINT(3 4 7) 3 | POINT(5 6 7) 4 | POINT(8 9 10) 1 | CIRCULARSTRING(2.5 2.5,4.5 2.5,3.5 3.5) 2 | LINESTRING(10 11,12 11) -- 全てのジオメトリを抽出(idを付けたい場合に便利です) SELECT gid, n, ST_GeometryN(the_geom, n) FROM sometable CROSS JOIN generate_series(1,100) n WHERE n <= ST_NumGeometries(the_geom);
-- 多面体サーフェスの例 -- 多面体サーフェスをフェイスにする SELECT ST_AsEWKT(ST_GeometryN(p_geom,3)) As geom_ewkt FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )') AS p_geom ) AS a; geom_ewkt ------------------------------------------ POLYGON((0 0 0,1 0 0,1 0 1,0 0 1,0 0 0))
-- TIN -- SELECT ST_AsEWKT(ST_GeometryN(geom,2)) as wkt FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('TIN ((( 0 0 0, 0 0 1, 0 1 0, 0 0 0 )), (( 0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 0 0 0 )) )') AS geom ) AS g; -- result -- wkt ------------------------------------- TRIANGLE((0 0 0,0 1 0,1 1 0,0 0 0))
ST_GeometryType ? ST_Geometry値のジオメトリ型を返します。
text ST_GeometryType(
geometry g1)
;
ジオメトリ型を'ST_Linestring', 'ST_Polygon', 'ST_MultiPolygon'等の文字列で返します。この関数はGeometryType(geometry)とは異なり、先頭に'ST'が付き、M値を持っているかを示しません。
機能強化: 2.0.0で、多面体サーフェスが導入されました。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.4
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
SELECT ST_GeometryType(ST_GeomFromText('LINESTRING(77.29 29.07,77.42 29.26,77.27 29.31,77.29 29.07)')); -- 結果 ST_LineString
SELECT ST_GeometryType(ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )')); -- 結果 ST_PolyhedralSurface
SELECT ST_GeometryType(ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )')); -- 結果 ST_PolyhedralSurface
SELECT ST_GeometryType(geom) as result FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('TIN ((( 0 0 0, 0 0 1, 0 1 0, 0 0 0 )), (( 0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 0 0 0 )) )') AS geom ) AS g; result -------- ST_Tin
ST_InteriorRingN ? ポリゴンのN番目の内環を返します。ジオメトリがポリゴンでないかNが範囲外の場合はNULLを返します。
geometry ST_InteriorRingN(
geometry a_polygon, integer n)
;
ポリゴンのN番目の内環となるラインストリングを返します。ジオメトリがポリゴンでないかNが範囲外の場合はNULLを返します。1はじまりです。
この関数はマルチポリゴンでは動作しません。マルチポリゴンに対してはST_Dumpを併用して下さい。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 8.2.6, 8.3.5
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
ST_IsClosed ? LINESTRING
の始点と終点が一致する場合にTRUE
を返します。多面体サーフェスの場合は閉じています(ボリュームです)。
boolean ST_IsClosed(
geometry g)
;
LINESTRING
の始点と終点が一致する場合にTRUE
を返します。多面体サーフェスの場合、サーフェスは面(開いている)かボリューム(閉じている)かを問い合わせます。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.1.5, 9.3.3
SQL-MMでは |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
機能強化: 2.0.0で、多面体サーフェスが導入されました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
postgis=# SELECT ST_IsClosed('LINESTRING(0 0, 1 1)'::geometry); st_isclosed ------------- f (1 row) postgis=# SELECT ST_IsClosed('LINESTRING(0 0, 0 1, 1 1, 0 0)'::geometry); st_isclosed ------------- t (1 row) postgis=# SELECT ST_IsClosed('MULTILINESTRING((0 0, 0 1, 1 1, 0 0),(0 0, 1 1))'::geometry); st_isclosed ------------- f (1 row) postgis=# SELECT ST_IsClosed('POINT(0 0)'::geometry); st_isclosed ------------- t (1 row) postgis=# SELECT ST_IsClosed('MULTIPOINT((0 0), (1 1))'::geometry); st_isclosed ------------- t (1 row)
-- 立方体 -- SELECT ST_IsClosed(ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )')); st_isclosed ------------- t -- 立方体と同じですが側面のひとつがありません -- SELECT ST_IsClosed(ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)) )')); st_isclosed ------------- f
ST_IsCollection ? 引数がコレクション(MULTI*
, GEOMETRYCOLLECTION
, ...)の場合にTRUE
を返します。
boolean ST_IsCollection(
geometry g)
;
引数が次のいずれかの場合にはTRUE
を返します。
GEOMETRYCOLLECTION
MULTI{POINT,POLYGON,LINESTRING,CURVE,SURFACE}
COMPOUNDCURVE
この関数はジオメトリのタイプを解析します。これは、空のコレクションである場合、またはひとつのエレメントを持つコレクションである場合には |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
postgis=# SELECT ST_IsCollection('LINESTRING(0 0, 1 1)'::geometry); st_iscollection ------------- f (1 row) postgis=# SELECT ST_IsCollection('MULTIPOINT EMPTY'::geometry); st_iscollection ------------- t (1 row) postgis=# SELECT ST_IsCollection('MULTIPOINT((0 0))'::geometry); st_iscollection ------------- t (1 row) postgis=# SELECT ST_IsCollection('MULTIPOINT((0 0), (42 42))'::geometry); st_iscollection ------------- t (1 row) postgis=# SELECT ST_IsCollection('GEOMETRYCOLLECTION(POINT(0 0))'::geometry); st_iscollection ------------- t (1 row)
ST_IsEmpty ? ジオメトリが、空のジオメトリコレクション、ポリゴン、ポイント等の場合に、trueを返します。
boolean ST_IsEmpty(
geometry geomA)
;
ジオメトリが空ジオメトリの場合にtrueを返します。 trueの場合には、このジオメトリは、空のジオメトリコレクション、ポリゴン、ポイント等です。
SQL-MMでは、ST_IsEmpty(NULL)は0を返しますが、PostGISではNULLを返します。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.7
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
変更: 2.0.0以前の版のPostGISではST_GeomFromText('GEOMETRYCOLLECTION(EMPTY)')を許しました。PostGIS 2.0.0では、SQL/MM標準により準拠させるため、これは不正となります。 |
SELECT ST_IsEmpty(ST_GeomFromText('GEOMETRYCOLLECTION EMPTY')); st_isempty ------------ t (1 row) SELECT ST_IsEmpty(ST_GeomFromText('POLYGON EMPTY')); st_isempty ------------ t (1 row) SELECT ST_IsEmpty(ST_GeomFromText('POLYGON((1 2, 3 4, 5 6, 1 2))')); st_isempty ------------ f (1 row) SELECT ST_IsEmpty(ST_GeomFromText('POLYGON((1 2, 3 4, 5 6, 1 2))')) = false; ?column? ---------- t (1 row) SELECT ST_IsEmpty(ST_GeomFromText('CIRCULARSTRING EMPTY')); st_isempty ------------ t (1 row)
ST_IsRing ? LINESTRING
が閉じていて、かつ単純である場合にTRUE
を返します。
boolean ST_IsRing(
geometry g)
;
LINESTRING
がST_IsClosed((ST_StartPoint(
g
)~=
ST_Endpoint(
)で、かつST_IsSimple(自己インタセクションが無い)場合にg
)TRUE
を返します。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です 2.1.5.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.1.6
SQL-MMでは、 |
SELECT ST_IsRing(the_geom), ST_IsClosed(the_geom), ST_IsSimple(the_geom) FROM (SELECT 'LINESTRING(0 0, 0 1, 1 1, 1 0, 0 0)'::geometry AS the_geom) AS foo; st_isring | st_isclosed | st_issimple -----------+-------------+------------- t | t | t (1 row) SELECT ST_IsRing(the_geom), ST_IsClosed(the_geom), ST_IsSimple(the_geom) FROM (SELECT 'LINESTRING(0 0, 0 1, 1 0, 1 1, 0 0)'::geometry AS the_geom) AS foo; st_isring | st_isclosed | st_issimple -----------+-------------+------------- f | t | f (1 row)
ST_IsSimple ? ジオメトリが自己インタセクションや自己接触のような異常な幾何学ポイントを持っていない場合にTRUEを返します。
boolean ST_IsSimple(
geometry geomA)
;
ジオメトリが自己インタセクションや自己接触のような異常な幾何学ポイントを持っていない場合にTRUEを返します。OGCのジオメトリ単純性と妥当性の定義に関する詳細情報については「"ジオメトリのOpenGIS準拠を確実にする」をご覧ください。
SQL-MMでは、ST_IsSimple(NULL)は0を返しますが、PostGISではNULLを返します。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.8
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
ST_IsValid ? ST_Geometry
が整形されている場合にtrue
を返します。
boolean ST_IsValid(
geometry g)
;
boolean ST_IsValid(
geometry g, integer flags)
;
ST_Geometry値が整形されているかを見ます。不正なジオメトリに対しては、その理由の詳細をPostgreSQLの警告で提供します。OGCのジオメトリ単純性と妥当性の定義に関する詳細情報については「"ジオメトリのOpenGIS準拠を確実にする」をご覧ください。
SQL-MMでは、ST_IsValid(NULL)は0を返しますが、PostGISではNULLを返します。 |
flagsを受け付ける版は、2.0.0で追加されました。GEOS >= 3.3.0が必要です。不正の説明をPostgreSQLの警告で印字しません。許されるflags
についてはST_IsValidDetailをご覧ください。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.9
ST_IsValidReason ? ジオメトリが妥当か否かを示すテキストを返し、不正な場合は理由を返します。
text ST_IsValidReason(
geometry geomA)
;
text ST_IsValidReason(
geometry geomA, integer flags)
;
ジオメトリが妥当か否かを示すテキストを返し、不正な場合は理由を返します。
ST_IsValidと併用して、不正なジオメトリとその理由の細かい報告を生成するのに便利です。
許されるflags
は、ST_IsValidDetailにあります。
初出: 1.4 - requires GEOS >= 3.1.0.
初出: 2.0 - requires GEOS >= 3.3.0 flagsを受け付ける版
-- 試験に成功した5つのレコードを除いた最初の3つのレコード SELECT gid, ST_IsValidReason(the_geom) as validity_info FROM (SELECT ST_MakePolygon(ST_ExteriorRing(e.buff), ST_Accum(f.line)) As the_geom, gid FROM (SELECT ST_Buffer(ST_MakePoint(x1*10,y1), z1) As buff, x1*10 + y1*100 + z1*1000 As gid FROM generate_series(-4,6) x1 CROSS JOIN generate_series(2,5) y1 CROSS JOIN generate_series(1,8) z1 WHERE x1 > y1*0.5 AND z1 < x1*y1) As e INNER JOIN (SELECT ST_Translate(ST_ExteriorRing(ST_Buffer(ST_MakePoint(x1*10,y1), z1)),y1*1, z1*2) As line FROM generate_series(-3,6) x1 CROSS JOIN generate_series(2,5) y1 CROSS JOIN generate_series(1,10) z1 WHERE x1 > y1*0.75 AND z1 < x1*y1) As f ON (ST_Area(e.buff) > 78 AND ST_Contains(e.buff, f.line)) GROUP BY gid, e.buff) As quintuplet_experiment WHERE ST_IsValid(the_geom) = false ORDER BY gid LIMIT 3; gid | validity_info ------+-------------------------- 5330 | Self-intersection [32 5] 5340 | Self-intersection [42 5] 5350 | Self-intersection [52 5] -- 単純なものの例 SELECT ST_IsValidReason('LINESTRING(220227 150406,2220227 150407,222020 150410)'); st_isvalidreason ------------------ Valid Geometry
ST_IsValidDetail ? ジオメトリが妥当か否かを示すvalid_detail (valid,reason,location)行を返します。不正である場合には、理由と位置を示します。
valid_detail ST_IsValidDetail(
geometry geom)
;
valid_detail ST_IsValidDetail(
geometry geom, integer flags)
;
valid_detail行を返します。validはboolean型で、ジオメトリが妥当かを示します。reasonはvarchar型で、不正の理由を示します。locationはジオメトリ型で、不正になっている位置を示します。
不正なジオメトリの詳細報告を生成するためのST_IsValidとST_IsValidReasonの組み合わせを代替し、かつ改良するものとして使われます。
引数'flags'はビットフィールドです。次の値を取ることができます。
1: 穴を形成する自己インタセクトする環を妥当と考慮します。「ESRIフラグ」としも言われます。これはOGCモデルと対立します。
初出: 2.0.0 - GEOS 3.3.0以上が必要です。
-- 試験に成功した5つのレコードを除いた最初の3つのレコード SELECT gid, reason(ST_IsValidDetail(the_geom)), ST_AsText(location(ST_IsValidDetail(the_geom))) as location FROM (SELECT ST_MakePolygon(ST_ExteriorRing(e.buff), ST_Accum(f.line)) As the_geom, gid FROM (SELECT ST_Buffer(ST_MakePoint(x1*10,y1), z1) As buff, x1*10 + y1*100 + z1*1000 As gid FROM generate_series(-4,6) x1 CROSS JOIN generate_series(2,5) y1 CROSS JOIN generate_series(1,8) z1 WHERE x1 > y1*0.5 AND z1 < x1*y1) As e INNER JOIN (SELECT ST_Translate(ST_ExteriorRing(ST_Buffer(ST_MakePoint(x1*10,y1), z1)),y1*1, z1*2) As line FROM generate_series(-3,6) x1 CROSS JOIN generate_series(2,5) y1 CROSS JOIN generate_series(1,10) z1 WHERE x1 > y1*0.75 AND z1 < x1*y1) As f ON (ST_Area(e.buff) > 78 AND ST_Contains(e.buff, f.line)) GROUP BY gid, e.buff) As quintuplet_experiment WHERE ST_IsValid(the_geom) = false ORDER BY gid LIMIT 3; gid | reason | location ------+-------------------+------------- 5330 | Self-intersection | POINT(32 5) 5340 | Self-intersection | POINT(42 5) 5350 | Self-intersection | POINT(52 5) -- 単純なものの例 SELECT * FROM ST_IsValidDetail('LINESTRING(220227 150406,2220227 150407,222020 150410)'); valid | reason | location -------+--------+---------- t | |
ST_M ? ポイントのM座標値を返し、有効でないならNULLを返します。入力はポイントでなければなりません。
float ST_M(
geometry a_point)
;
ポイントのM座標値を返し、有効でないならNULLを返します。入力はポイントでなければなりません。
これは(いまだに)OGC仕様に入っていませんが、ポイント座標抽出関数のリストを完全にするために挙げています。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
ST_NDims ? オメトリの座標次元をsmall intで返します。値は2, 3, 4のいずれかです。
integer ST_NDims(
geometry g1)
;
ジオメトリの座標次元返します。PostGISでは、2 - (X,Y), 3 - (X,Y,Z), (X,Y,M), 4 - (X,Y,Z,M)をサポートします。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
ST_NPoints ? ジオメトリのポイント(バーテック)数を返します。
integer ST_NPoints(
geometry g1)
;
ジオメトリのポイントの数を返します。全てのジオメトリに対して動作します。
機能強化: 2.0.0で、多面体サーフェスが導入されました。
1.3.4より前では、この関数は曲線を含むジオメトリに対して使うとクラッシュしました。1.3.4以上では訂正されています。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
ST_NRings ? ジオメトリがポリゴンまたはマルチポリゴンの場合、リング数を返します。
integer ST_NRings(
geometry geomA)
;
ジオメトリがポリゴンまたはマルチポリゴンの場合、リング数を返します。NumInteriorRingsと違い、外環も数えます。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
ST_NumGeometries ? ジオメトリがジオメトリコレクションまたはマルチ系の場合はジオメトリの数を、単一のジオメトリの場合は1を返し、それ以外の場合はNULLを返します。
integer ST_NumGeometries(
geometry geom)
;
ジオメトリがジオメトリコレクションまたはマルチ系の場合は、ジオメトリの数を返し、単一のジオメトリの場合は1を返し、それ以外の場合はNULLを返します。
機能強化: 2.0.0で、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
変更: 2.0.0より前の版では、ジオメトリがコレクション/マルチ系でない場合にはNULLを返しました。2.0.0以上では、POLYGON, LINESTRING, POINTといった単一ジオメトリについては1を返します。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 9.1.4
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
-- この例は、以前の版ではNULLを返しましたが、2.0.0では1を返します。 SELECT ST_NumGeometries(ST_GeomFromText('LINESTRING(77.29 29.07,77.42 29.26,77.27 29.31,77.29 29.07)')); -- 結果 1 -- ジオメトリコレクションの例 -- コレクションのジオメトリがマルチの場合、1つとして変え添えられます。 SELECT ST_NumGeometries(ST_GeomFromEWKT('GEOMETRYCOLLECTION(MULTIPOINT(-2 3 , -2 2), LINESTRING(5 5 ,10 10), POLYGON((-7 4.2,-7.1 5,-7.1 4.3,-7 4.2)))')); -- 結果 3
ST_NumInteriorRings ? ジオメトリの最初のポリゴンの内環数を返します。この関数はポリゴンとマルチポリゴンの両方で動作しますが、最初のポリゴンしか見ません。ジオメトリにポリゴンが存在しない場合はNULLを返します。
integer ST_NumInteriorRings(
geometry a_polygon)
;
ジオメトリの最初のポリゴンの内環数を返します。この関数はポリゴンとマルチポリゴンの両方で動作しますが、最初のポリゴンしか見ません。ジオメトリにポリゴンが存在しない場合はNULLを返します。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 8.2.5
-- 通常のポリゴンの場合 SELECT gid, field1, field2, ST_NumInteriorRings(the_geom) AS numholes FROM sometable; -- マルチポリゴンの内環の総数を知りたい場合 SELECT gid, field1, field2, SUM(ST_NumInteriorRings(the_geom)) AS numholes FROM (SELECT gid, field1, field2, (ST_Dump(the_geom)).geom As the_geom FROM sometable) As foo GROUP BY gid, field1,field2;
ST_NumInteriorRing ? ジオメトリの最初のポリゴンの内環の数を返します。ST_NumInteriorRingsと同義です。
integer ST_NumInteriorRing(
geometry a_polygon)
;
ST_NumPatches ? 多面体サーフェスのフェイス数を返します。多面体でないジオメトリの場合にはNULLを返します。
integer ST_NumPatches(
geometry g1)
;
多面体サーフェスのフェイス数を返します。多面体でないジオメトリの場合にはNULLを返します。ST_NumGeometriesの別名で、MMの名前付けに対応するためのものです。MM規約を気にしない場合はST_NumGeometriesの方が速いです。
初出: 2.0.0
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: ?
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
SELECT ST_NumPatches(ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )')); -- 結果 6
ST_NumPoints ? ST_LineStringまたはST_CircularStringのポイント数を返します。
integer ST_NumPoints(
geometry g1)
;
ST_LineStringまたはST_CircularStringのポイント数を返します。1.4より前は仕様通りにラインストリングにのみ対応していました。1.4以上ではラインストリングだけでなくバーテックス数を返すST_NPointsの別名です。多目的で多数のジオメトリタイプで動作するST_NPointsを使うことを考えて下さい。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.2.4
ST_PatchN ? ジオメトリがPOLYHEDRALSURFACEかPOLYHEDRALSURFACEMの場合には、1はじまりでN番目のジオメトリ(フェイス)を返します。それ以外の場合には、NULLを返します。
geometry ST_PatchN(
geometry geomA, integer n)
;
ジオメトリがPOLYHEDRALSURFACEかPOLYHEDRALSURFACEMの場合には、1はじまりでN番目のジオメトリ(フェイス)を返します。それ以外の場合には、NULLを返します。多面体サーフェスを引数にとるST_GeometryNと同じ答えが返ります。ST_GeometryNの方が速いです。
インデクスは1はじまりです。 |
ひとつのジオメトリから全てのジオメトリを抽出したい場合は、ST_Dumpを使う方が効果的です。 |
初出: 2.0.0
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: ?
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
-- 多面体サーフェスの2番目のサーフェスを抽出 SELECT ST_AsEWKT(ST_PatchN(geom, 2)) As geomewkt FROM ( VALUES (ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )')) ) As foo(geom); geomewkt ---+----------------------------------------- POLYGON((0 0 0,0 1 0,1 1 0,1 0 0,0 0 0))
ST_PointN ? ジオメトリの最初のラインストリングまたは曲線ストリングのN番目のポイントを返します。ラインストリングが存在しない場合はNULLを返します。
geometry ST_PointN(
geometry a_linestring, integer n)
;
ジオメトリの最初のラインストリングまたは曲線ストリングのN番目のポイントを返します。ラインストリングが存在しない場合はNULLを返します。
0.8.0版からOGC仕様にあわせてインデクスは1はじまりです。それより前の版では0はじまりでした。 |
マルチラインストリングからN番目のポイントを得たい場合には、ST_Dumpを併用して下さい。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.2.5, 7.3.5
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
-- ラインストリングの全てのポイントの抽出 SELECT ST_AsText( ST_PointN( column1, generate_series(1, ST_NPoints(column1)) )) FROM ( VALUES ('LINESTRING(0 0, 1 1, 2 2)'::geometry) ) AS foo; st_astext ------------ POINT(0 0) POINT(1 1) POINT(2 2) (3 rows) -- 曲線ストリングの例 SELECT ST_AsText(ST_PointN(ST_GeomFromText('CIRCULARSTRING(1 2, 3 2, 1 2)'),2)); st_astext ---------- POINT(3 2)
ST_SRID ? ST_Geometryのspatial_ref_sysテーブルで定義されている空間参照系の識別番号を返します。
integer ST_SRID(
geometry g1)
;
ST_Geometryのspatial_ref_sysテーブルで定義されている空間参照系の識別番号を返します。「SPATIAL_REF_SYSテーブルと空間参照系」を参照して下さい。
spatial_ref_sysテーブル、はPostGISが知る参照系の全てのカタログを作っていて、ある空間参照系から他の空間参照系に変換するために使われます。ジオメトリの変換を予定している場合は正しい空間参照系の識別番号を持っているか確認することは重要です。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.5
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
ST_StartPoint ? LINESTRING
の最初のポイントをPOINT
として返します。
geometry ST_StartPoint(
geometry geomA)
;
LINESTRING
の最初のポイントをPOINT
として返します。入力パラメタがLINESTRING
でない場合には、NULL
を返します。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.1.3
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
変更: 2.0.0では単一ジオメトリのMULTILINESTRINGで動作しなくなりました。単一のラインストリングからなるMULTILINESTRINGについては幸運にも動いていて、最初のポイントを返していました。2.0.0では他のMULTILINESTRINGと同様にNULLを返すようになりました。古い振る舞いは記載されていませんでしたが、LINESTRINGとして格納されているデータを持っていると思われる人々は2.0でNULLが返って来ることを経験することでしょう。 |
SELECT ST_AsText(ST_StartPoint('LINESTRING(0 1, 0 2)'::geometry)); st_astext ------------ POINT(0 1) (1 row) SELECT ST_StartPoint('POINT(0 1)'::geometry) IS NULL AS is_null; is_null ---------- t (1 row) --3d line SELECT ST_AsEWKT(ST_StartPoint('LINESTRING(0 1 1, 0 2 2)'::geometry)); st_asewkt ------------ POINT(0 1 1) (1 row)
ST_Summary ? ジオメトリについての要約文を返します。
text ST_Summary(
geometry g)
;
text ST_Summary(
geography g)
;
ジオメトリについての要約文を返します。
ジオメトリ型の後の角括弧で示されたフラグには次の意味があります。
M: M軸を持ちます
Z: Z軸を持ちます
B: バウンディングボックスを持ちます
G: 測地座標系(ジオグラフィ)です
初出: 1.2.2 - 2.0.0 ジオグラフィ対応が追加
=# SELECT ST_Summary(ST_GeomFromText('LINESTRING(0 0, 1 1)')) as geom, ST_Summary(ST_GeogFromText('POLYGON((0 0, 1 1, 1 2, 1 1, 0 0))')) geog; geom | geog -----------------------------+-------------------------- LineString[B] with 2 points | Polygon[BG] with 1 rings : ring 0 has 5 points : (1 row) =# SELECT ST_Summary(ST_GeogFromText('LINESTRING(0 0 1, 1 1 1)')) As geog_line, ST_Summary(ST_GeomFromText('POLYGON((0 0 1, 1 1 2, 1 2 3, 1 1 1, 0 0 1))')) As geom_poly; ; geog_line | geom_poly -------------------------------+-------------------------- LineString[ZBG] with 2 points | Polygon[ZB] with 1 rings : ring 0 has 5 points : (1 row)
ST_X ? ポイントのX座標値を返し、有効でないならNULLを返します。入力はポイントでなければなりません。
float ST_X(
geometry a_point)
;
ポイントのX座標値を返し、有効でないならNULLを返します。入力はポイントでなければなりません。
ジオメトリのX座標値の最大値、最小値を得たい場合には、ST_XMin, ST_XMax関数をご覧ください。 |
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 6.1.3
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
ST_XMax ? 2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるXの最大値を返します。
float ST_XMax(
box3d aGeomorBox2DorBox3D)
;
2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるXの最大値を返します。
この関数はbox3dのみ定義していますが、ジオメトリとbox2dに定義されている自動キャストの振る舞いによって、box2dとジオメトリでも動作します。ジオメトリまたはbox2dの文字列表現については、自動キャストしないため、与えることはできません。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_XMax('BOX3D(1 2 3, 4 5 6)'); st_xmax ------- 4 SELECT ST_XMax(ST_GeomFromText('LINESTRING(1 3 4, 5 6 7)')); st_xmax ------- 5 SELECT ST_XMax(CAST('BOX(-3 2, 3 4)' As box2d)); st_xmax ------- 3 -- 文字列表現からBOX3Dへの自動キャストを試みるために動作しないのを -- 観察します。 tation to a BOX3D SELECT ST_XMax('LINESTRING(1 3, 5 6)'); --ERROR: BOX3D parser - doesnt start with BOX3D( SELECT ST_XMax(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(220268 150415 1,220227 150505 2,220227 150406 3)')); st_xmax -------- 220288.248780547
ST_XMin ? 2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるXの最小値を返します。
float ST_XMin(
box3d aGeomorBox2DorBox3D)
;
2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるXの最小値を返します。
この関数はbox3dのみ定義していますが、ジオメトリとbox2dに定義されている自動キャストの振る舞いによって、box2dとジオメトリでも動作します。ジオメトリまたはbox2dの文字列表現については、自動キャストしないため、与えることはできません。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_XMin('BOX3D(1 2 3, 4 5 6)'); st_xmin ------- 1 SELECT ST_XMin(ST_GeomFromText('LINESTRING(1 3 4, 5 6 7)')); st_xmin ------- 1 SELECT ST_XMin(CAST('BOX(-3 2, 3 4)' As box2d)); st_xmin ------- -3 -- 文字列表現からBOX3Dへの自動キャストを試みるために動作しないのを -- 観察します。 SELECT ST_XMin('LINESTRING(1 3, 5 6)'); --ERROR: BOX3D parser - doesnt start with BOX3D( SELECT ST_XMin(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(220268 150415 1,220227 150505 2,220227 150406 3)')); st_xmin -------- 220186.995121892
ST_Y ? ポイントのY座標値を返し、有効でないならNULLを返します。入力はポイントでなければなりません。
float ST_Y(
geometry a_point)
;
ポイントのY座標値を返し、有効でないならNULLを返します。入力はポイントでなければなりません。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 6.1.4
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
ST_YMax ? 2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるYの最大値を返します。
float ST_YMax(
box3d aGeomorBox2DorBox3D)
;
2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるYの最大値を返します。
この関数はbox3dのみ定義していますが、ジオメトリとbox2dに定義されている自動キャストの振る舞いによって、box2dとジオメトリでも動作します。ジオメトリまたはbox2dの文字列表現については、自動キャストしないため、与えることはできません。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_YMax('BOX3D(1 2 3, 4 5 6)'); st_ymax ------- 5 SELECT ST_YMax(ST_GeomFromText('LINESTRING(1 3 4, 5 6 7)')); st_ymax ------- 6 SELECT ST_YMax(CAST('BOX(-3 2, 3 4)' As box2d)); st_ymax ------- 4 -- 文字列表現からBOX3Dへの自動キャストを試みるために動作しないのを -- 観察します。 SELECT ST_YMax('LINESTRING(1 3, 5 6)'); --ERROR: BOX3D parser - doesnt start with BOX3D( SELECT ST_YMax(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(220268 150415 1,220227 150505 2,220227 150406 3)')); st_ymax -------- 150506.126829327
ST_YMin ? 2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるYの最小値を返します。
float ST_YMin(
box3d aGeomorBox2DorBox3D)
;
2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるYの最小値を返します。
この関数はbox3dのみ定義していますが、ジオメトリとbox2dに定義されている自動キャストの振る舞いによって、box2dとジオメトリでも動作します。ジオメトリまたはbox2dの文字列表現については、自動キャストしないため、与えることはできません。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_YMin('BOX3D(1 2 3, 4 5 6)'); st_ymin ------- 2 SELECT ST_YMin(ST_GeomFromText('LINESTRING(1 3 4, 5 6 7)')); st_ymin ------- 3 SELECT ST_YMin(CAST('BOX(-3 2, 3 4)' As box2d)); st_ymin ------- 2 -- 文字列表現からBOX3Dへの自動キャストを試みるために動作しないのを -- 観察します。 SELECT ST_YMin('LINESTRING(1 3, 5 6)'); --ERROR: BOX3D parser - doesnt start with BOX3D( SELECT ST_YMin(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(220268 150415 1,220227 150505 2,220227 150406 3)')); st_ymin -------- 150406
ST_Z ? ポイントのZ座標値を返し、有効でないならNULLを返します。入力はポイントでなければなりません。
float ST_Z(
geometry a_point)
;
ST_ZMax ? 2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるZの最大値を返します。
float ST_ZMax(
box3d aGeomorBox2DorBox3D)
;
2次元,3次元バウンディングボックスまたはジオメトリにおけるZの最大値を返します。
この関数はbox3dのみ定義していますが、ジオメトリとbox2dに定義されている自動キャストの振る舞いによって、box2dとジオメトリでも動作します。ジオメトリまたはbox2dの文字列表現については、自動キャストしないため、与えることはできません。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_ZMax('BOX3D(1 2 3, 4 5 6)'); st_zmax ------- 6 SELECT ST_ZMax(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 3 4, 5 6 7)')); st_zmax ------- 7 SELECT ST_ZMax('BOX3D(-3 2 1, 3 4 1)' ); st_zmax ------- 1 -- 文字列表現からBOX3Dへの自動キャストを試みるために動作しないのを -- 観察します。 SELECT ST_ZMax('LINESTRING(1 3 4, 5 6 7)'); --ERROR: BOX3D parser - doesnt start with BOX3D( SELECT ST_ZMax(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(220268 150415 1,220227 150505 2,220227 150406 3)')); st_zmax -------- 3
ST_Zmflag ? ポイントのZM(次元の意味)フラグをsmall intで返します。値は 0=XY, 1=XYM, 2=XYZ, 3=XYZMとなります。
smallint ST_Zmflag(
geometry geomA)
;
ポイントのZM(次元の意味)フラグをsmall intで返します。値は 0=XY, 1=XYM, 2=XYZ, 3=XYZMとなります。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_Zmflag(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2, 3 4)')); st_zmflag ----------- 0 SELECT ST_Zmflag(ST_GeomFromEWKT('LINESTRINGM(1 2 3, 3 4 3)')); st_zmflag ----------- 1 SELECT ST_Zmflag(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(1 2 3, 3 4 3, 5 6 3)')); st_zmflag ----------- 2 SELECT ST_Zmflag(ST_GeomFromEWKT('POINT(1 2 3 4)')); st_zmflag ----------- 3
ST_ZMin ? 2次元または3次元ジオメトリのバウンディングボックスにおけるZの最小値を返します。
float ST_ZMin(
box3d aGeomorBox2DorBox3D)
;
2次元または3次元ジオメトリのバウンディングボックスにおけるZの最小値を返します。
この関数はbox3dのみ定義していますが、ジオメトリとbox2dに定義されている自動キャストの振る舞いによって、box2dとジオメトリでも動作します。ジオメトリまたはbox2dの文字列表現については、自動キャストしないため、与えることはできません。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_ZMin('BOX3D(1 2 3, 4 5 6)'); st_zmin ------- 3 SELECT ST_ZMin(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 3 4, 5 6 7)')); st_zmin ------- 4 SELECT ST_ZMin('BOX3D(-3 2 1, 3 4 1)' ); st_zmin ------- 1 -- 文字列表現からBOX3Dへの自動キャストを試みるために動作しないのを -- 観察します。 SELECT ST_ZMin('LINESTRING(1 3 4, 5 6 7)'); --ERROR: BOX3D parser - doesnt start with BOX3D( SELECT ST_ZMin(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(220268 150415 1,220227 150505 2,220227 150406 3)')); st_zmin -------- 1
ST_AddPoint ? ラインストリングに対して指定した<position>(0はじまり)の前にポイントを追加します。
geometry ST_AddPoint(
geometry linestring, geometry point)
;
geometry ST_AddPoint(
geometry linestring, geometry point, integer position)
;
ラインストリングに対して指定した<position>(0はじまり)の前にポイントを追加します。第3引数に-1を指定すると末尾に追加できます。
初出: 1.1.0
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- 閉じてないラインストリングについてのみ末尾に始点を追加して、 -- テーブル内の全てのラインストリングが閉じることを保障するようにします。 UPDATE sometable SET the_geom = ST_AddPoint(the_geom, ST_StartPoint(the_geom)) FROM sometable WHERE ST_IsClosed(the_geom) = false; -- 3次元ラインストリングにポイントを追加 SELECT ST_AsEWKT(ST_AddPoint(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(0 0 1, 1 1 1)'), ST_MakePoint(1, 2, 3))); -- 結果 st_asewkt ---------- LINESTRING(0 0 1,1 1 1,1 2 3)
ST_Affine ? 3次元アフィン変換をジオメトリに適用して移動、回転、拡大縮小を一度に行います。
geometry ST_Affine(
geometry geomA, float a, float b, float c, float d, float e, float f, float g, float h, float i, float xoff, float yoff, float zoff)
;
geometry ST_Affine(
geometry geomA, float a, float b, float d, float e, float xoff, float yoff)
;
3次元アフィン変換をジオメトリに適用して移動、回転、拡大縮小を一度に行います。
1つめの形式では、次のように関数を呼んでいます。
ST_Affine(geom, a, b, c, d, e, f, g, h, i, xoff, yoff, zoff)
これは次のような変換行列を表現しています。
/ a b c xoff \ | d e f yoff | | g h i zoff | \ 0 0 0 1 /
次のようにも表現できます。
x' = a*x + b*y + c*z + xoff y' = d*x + e*y + f*z + yoff z' = g*x + h*y + i*z + zoff
全ての移動/拡大縮小関数はこのようなアフィン変換を経由しています。
2つめの形式では、2次元アフィン変換をジオメトリに適用します。次のように関数を呼んでいます。
ST_Affine(geom, a, b, d, e, xoff, yoff)
これは次のような変換行列を表現しています。
/ a b 0 xoff \ / a b xoff \ | d e 0 yoff | rsp. | d e yoff | | 0 0 1 0 | \ 0 0 1 / \ 0 0 0 1 /
頂点は次のように変換されます。
x' = a*x + b*y + xoff y' = d*x + e*y + yoff z' = z
このメソッドは上述の3次元メソッドの特異ケースです。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
初出: 1.1.2。AffineからST_Affineに名称変更しました。
1.3.4より前は、曲線を含むジオメトリで使うとクラッシュしました。これは1.3.4以降では訂正されています。 |
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
-- 3次元ラインストリングをZ軸で180度回転させます。 -- ST_RotateZ()を冗長にしたものです。 SELECT ST_AsEWKT(ST_Affine(the_geom, cos(pi()), -sin(pi()), 0, sin(pi()), cos(pi()), 0, 0, 0, 1, 0, 0, 0)) As using_affine, ST_AsEWKT(ST_Rotate(the_geom, pi())) As using_rotate FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 3, 1 4 3)') As the_geom) As foo; using_affine | using_rotate -----------------------------+----------------------------- LINESTRING(-1 -2 3,-1 -4 3) | LINESTRING(-1 -2 3,-1 -4 3) (1 row) -- 3次元ラインストリングをX軸とZ軸で180度回転させます。 SELECT ST_AsEWKT(ST_Affine(the_geom, cos(pi()), -sin(pi()), 0, sin(pi()), cos(pi()), -sin(pi()), 0, sin(pi()), cos(pi()), 0, 0, 0)) FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 3, 1 4 3)') As the_geom) As foo; st_asewkt ------------------------------- LINESTRING(-1 -2 -3,-1 -4 -3) (1 row)
ST_Force_2D ? ジオメトリを「2次元モード」に強制させます。全ての出力表現はXY座標値のみを持つことになります。
geometry ST_Force_2D(
geometry geomA)
;
ジオメトリを「2次元モード」に強制させます。全ての出力表現はXY座標値のみを持つことになります。OGC準拠の出力(OGCは2次元ジオメトリのみ策定しています)に強制するために使われます。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェスが導入されました。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_2D(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(1 1 2, 2 3 2, 4 5 2, 6 7 2, 5 6 2)'))); st_asewkt ------------------------------------- CIRCULARSTRING(1 1,2 3,4 5,6 7,5 6) SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_2D('POLYGON((0 0 2,0 5 2,5 0 2,0 0 2),(1 1 2,3 1 2,1 3 2,1 1 2))')); st_asewkt ---------------------------------------------- POLYGON((0 0,0 5,5 0,0 0),(1 1,3 1,1 3,1 1))
ST_Force_3D ? ジオメトリをXYZモードに強制します。これはST_Force_3DZの別名です。
geometry ST_Force_3D(
geometry geomA)
;
ジオメトリをXYZモードに強制します。これはST_Force_3DZの別名です。ジオメトリがZ値を持っていない場合は0のZ値を追加します。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェスが導入されました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- 既に3次元ジオメトリになっている場合は何も起きません SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_3D(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(1 1 2, 2 3 2, 4 5 2, 6 7 2, 5 6 2)'))); st_asewkt ----------------------------------------------- CIRCULARSTRING(1 1 2,2 3 2,4 5 2,6 7 2,5 6 2) SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_3D('POLYGON((0 0,0 5,5 0,0 0),(1 1,3 1,1 3,1 1))')); st_asewkt -------------------------------------------------------------- POLYGON((0 0 0,0 5 0,5 0 0,0 0 0),(1 1 0,3 1 0,1 3 0,1 1 0))
ST_Force_3DZ ? ジオメトリをXYZモードに強制します。これはST_Force_3Dと同義です。
geometry ST_Force_3DZ(
geometry geomA)
;
ジオメトリをXYZモードに強制します。これはST_Force_3Dと同義です。ジオメトリがZ値を持っていない場合は0のZ値を追加します。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェスが導入されました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
-- 既に3次元ジオメトリになっている場合は何も起きません SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_3DZ(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(1 1 2, 2 3 2, 4 5 2, 6 7 2, 5 6 2)'))); st_asewkt ----------------------------------------------- CIRCULARSTRING(1 1 2,2 3 2,4 5 2,6 7 2,5 6 2) SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_3DZ('POLYGON((0 0,0 5,5 0,0 0),(1 1,3 1,1 3,1 1))')); st_asewkt -------------------------------------------------------------- POLYGON((0 0 0,0 5 0,5 0 0,0 0 0),(1 1 0,3 1 0,1 3 0,1 1 0))
ST_Force_3DM ? ジオメトリをXYMモードに強制します。
geometry ST_Force_3DM(
geometry geomA)
;
SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_3DM(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(1 1 2, 2 3 2, 4 5 2, 6 7 2, 5 6 2)'))); st_asewkt ------------------------------------------------ CIRCULARSTRINGM(1 1 0,2 3 0,4 5 0,6 7 0,5 6 0) SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_3DM('POLYGON((0 0 1,0 5 1,5 0 1,0 0 1),(1 1 1,3 1 1,1 3 1,1 1 1))')); st_asewkt --------------------------------------------------------------- POLYGONM((0 0 0,0 5 0,5 0 0,0 0 0),(1 1 0,3 1 0,1 3 0,1 1 0))
ST_Force_4D ? ジオメトリをXYZMモードに強制します。
geometry ST_Force_4D(
geometry geomA)
;
SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_4D(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(1 1 2, 2 3 2, 4 5 2, 6 7 2, 5 6 2)'))); st_asewkt --------------------------------------------------------- CIRCULARSTRING(1 1 2 0,2 3 2 0,4 5 2 0,6 7 2 0,5 6 2 0) SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_4D('MULTILINESTRINGM((0 0 1,0 5 2,5 0 3,0 0 4),(1 1 1,3 1 1,1 3 1,1 1 1))')); st_asewkt -------------------------------------------------------------------------------------- MULTILINESTRING((0 0 0 1,0 5 0 2,5 0 0 3,0 0 0 4),(1 1 0 1,3 1 0 1,1 3 0 1,1 1 0 1))
ST_Force_Collection ? ジオメトリをGEOMETRYCOLLECTIONに変換します。
geometry ST_Force_Collection(
geometry geomA)
;
ジオメトリをジオメトリコレクションに変換します。これはWKB表現を単純化するのに便利です。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェスが導入されました。
初出: 1.2.2。1.3.4より前は、曲線を含むジオメトリで使うとクラッシュしました。これは1.3.4以上では訂正されています。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_Collection('POLYGON((0 0 1,0 5 1,5 0 1,0 0 1),(1 1 1,3 1 1,1 3 1,1 1 1))')); st_asewkt ---------------------------------------------------------------------------------- GEOMETRYCOLLECTION(POLYGON((0 0 1,0 5 1,5 0 1,0 0 1),(1 1 1,3 1 1,1 3 1,1 1 1))) SELECT ST_AsText(ST_Force_Collection('CIRCULARSTRING(220227 150406,2220227 150407,220227 150406)')); st_astext -------------------------------------------------------------------------------- GEOMETRYCOLLECTION(CIRCULARSTRING(220227 150406,2220227 150407,220227 150406)) (1 row)
-- POLYHEDRAL example -- SELECT ST_AsEWKT(ST_Force_Collection('POLYHEDRALSURFACE(((0 0 0,0 0 1,0 1 1,0 1 0,0 0 0)), ((0 0 0,0 1 0,1 1 0,1 0 0,0 0 0)), ((0 0 0,1 0 0,1 0 1,0 0 1,0 0 0)), ((1 1 0,1 1 1,1 0 1,1 0 0,1 1 0)), ((0 1 0,0 1 1,1 1 1,1 1 0,0 1 0)), ((0 0 1,1 0 1,1 1 1,0 1 1,0 0 1)))')) st_asewkt ---------------------------------------------------------------------------------- GEOMETRYCOLLECTION( POLYGON((0 0 0,0 0 1,0 1 1,0 1 0,0 0 0)), POLYGON((0 0 0,0 1 0,1 1 0,1 0 0,0 0 0)), POLYGON((0 0 0,1 0 0,1 0 1,0 0 1,0 0 0)), POLYGON((1 1 0,1 1 1,1 0 1,1 0 0,1 1 0)), POLYGON((0 1 0,0 1 1,1 1 1,1 1 0,0 1 0)), POLYGON((0 0 1,1 0 1,1 1 1,0 1 1,0 0 1)) )
ST_ForceRHR ? ポリゴンの頂点の方向を右回りに強制します。
boolean
ST_ForceRHR(
geometry g)
;
ポリゴンの頂点の方向を右回りに強制します。GIS用語では、ポリゴンで境界が作られた範囲は、境界線の右側になります。特に外環は時計回り方向で内環は反時計回りになります。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェスが導入されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
ST_LineMerge ? MULTILINESTRINGをまとめ合わせて形成されるラインストリング(またはその集合)を返します。
geometry ST_LineMerge(
geometry amultilinestring)
;
MULTILINESTRINGをまとめ合わせて形成されるラインストリング(またはその集合)を返します。
MULTILINESTRING/LINESTRINGに対してのみ使用して下さい。ポリゴンやジオメトリコレクションに対してこの関数を使うと、空のGEOMETRYCOLLECTIONが返ります。 |
初出: 1.1.0
GEOS 2.1.0以降が必要です。 |
SELECT ST_AsText(ST_LineMerge( ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((-29 -27,-30 -29.7,-36 -31,-45 -33),(-45 -33,-46 -32))') ) ); st_astext -------------------------------------------------------------------------------------------------- LINESTRING(-29 -27,-30 -29.7,-36 -31,-45 -33,-46 -32) (1 row) --If can't be merged - original MULTILINESTRING is returned SELECT ST_AsText(ST_LineMerge( ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((-29 -27,-30 -29.7,-36 -31,-45 -33),(-45.2 -33.2,-46 -32))') ) ); st_astext ---------------- MULTILINESTRING((-45.2 -33.2,-46 -32),(-29 -27,-30 -29.7,-36 -31,-45 -33))
ST_CollectionExtract ? (マルチ)ジオメトリを与えると、指定したタイプの要素でのみ構成される(マルチ)ジオメトリを返します。
geometry ST_CollectionExtract(
geometry collection, integer type)
;
(マルチ)ジオメトリを与えると、指定したタイプの要素でのみ構成される(マルチ)ジオメトリを返します。指定したタイプでないジオメトリ要素は無視されます。正しいタイプのジオメトリ要素が無い場合はEMPTYジオメトリが返ります。ポイント、ラインストリング、ポリゴンのみをサポートします。番号は、1==ポイント, 2==ラインストリング, 3==ポリゴンです。
初出: 1.5.0
1.5.3より前では、この関数は、非コクレションの入力については手を付けずに問題のないタイプで返しました。1.5.3では、適合しない単一ジオメトリについてはNULLを返しました。2.0.0では、適合するジオメトリが無い場合は常にEMPTYを返すようになりました。 |
-- 定数: 1 == POINT, 2 == LINESTRING, 3 == POLYGON SELECT ST_AsText(ST_CollectionExtract(ST_GeomFromText('GEOMETRYCOLLECTION(GEOMETRYCOLLECTION(POINT(0 0)))'),1)); st_astext --------------- MULTIPOINT(0 0) (1 row) SELECT ST_AsText(ST_CollectionExtract(ST_GeomFromText('GEOMETRYCOLLECTION(GEOMETRYCOLLECTION(LINESTRING(0 0, 1 1)),LINESTRING(2 2, 3 3))'),2)); st_astext --------------- MULTILINESTRING((0 0, 1 1), (2 2, 3 3)) (1 row)
ST_CollectionHomogenize ? ジオメトリコレクションを与えると、「最も単純な」表現を返します。
geometry ST_CollectionHomogenize(
geometry collection)
;
ST_Multi ? ルチ系ジオメトリを返します。ジオメトリが既にマルチ系なら変更せずに返します。
geometry ST_Multi(
geometry g1)
;
SELECT ST_AsText(ST_Multi(ST_GeomFromText('POLYGON((743238 2967416,743238 2967450, 743265 2967450,743265.625 2967416,743238 2967416))'))); st_astext -------------------------------------------------------------------------------------------------- MULTIPOLYGON(((743238 2967416,743238 2967450,743265 2967450,743265.625 2967416, 743238 2967416))) (1 row)
ST_RemovePoint ? ラインストリングからポイントを削除します。オフセットは0はじまりです。
geometry ST_RemovePoint(
geometry linestring, integer offset)
;
ST_Rotate ? ジオメトリを、原点について反時計回りにrotRadiasnぶん回転させます。
geometry ST_Rotate(
geometry geomA, float rotRadians)
;
geometry ST_Rotate(
geometry geomA, float rotRadians, float x0, float y0)
;
geometry ST_Rotate(
geometry geomA, float rotRadians, geometry pointOrigin)
;
ジオメトリを、原点について反時計回りにrotRadiasnぶん回転させます。原点はPOINTジオメトリか、xとyの座標値を指定します。原点を指定しない場合にはPOINT(0,0)について回転させます。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
機能強化: 2.0.0で、回転の原点を指定するパラメタを追加しました。
初出: 1.1.2。1.2.2でRotateからST_Rotateに名称変更しました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
-- 180度回転 SELECT ST_AsEWKT(ST_Rotate('LINESTRING (50 160, 50 50, 100 50)', pi())); st_asewkt --------------------------------------- LINESTRING(-50 -160,-50 -50,-100 -50) (1 row) -- x=50,y=160で反時計回りに30度回転 SELECT ST_AsEWKT(ST_Rotate('LINESTRING (50 160, 50 50, 100 50)', pi()/6, 50, 160)); st_asewkt --------------------------------------------------------------------------- LINESTRING(50 160,105 64.7372055837117,148.301270189222 89.7372055837117) (1 row) -- 重心位置で時計回りに60度回転 SELECT ST_AsEWKT(ST_Rotate(geom, -pi()/3, ST_Centroid(geom))) FROM (SELECT 'LINESTRING (50 160, 50 50, 100 50)'::geometry AS geom) AS foo; st_asewkt -------------------------------------------------------------- LINESTRING(116.4225 130.6721,21.1597 75.6721,46.1597 32.3708) (1 row)
ST_RotateX ? ジオメトリをX軸についてrotRadians回転させます。
geometry ST_RotateX(
geometry geomA, float rotRadians)
;
ジオメトリgeomAをX軸についてrotRadians回転させます。
|
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
初出: 1.1.2。1.2.2でRotateXからST_RotateXに名称変更しました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
ST_RotateY ? ジオメトリgeomAをY軸についてrotRadians回転させます。
geometry ST_RotateY(
geometry geomA, float rotRadians)
;
ジオメトリgeomAをY軸についてrotRadians回転させます。
|
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
初出: 1.1.2。1.2.2でRotateYからST_RotateYに名称変更しました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
ST_RotateZ ? ジオメトリをZ軸についてrotRadians回転させます。
geometry ST_RotateZ(
geometry geomA, float rotRadians)
;
ジオメトリをZ軸についてrotRadians回転させます。
この関数はST_Rotateと同じです。 |
|
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
初出: 1.1.2。1.2.2でRotateZからST_RotateZに名称変更しました。
1.3.4より前の版では、この関数は曲線を含むジオメトリで使うとクラッシュしました。1.3.4以降では訂正されています。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
-- ラインをZ軸について90度回転 SELECT ST_AsEWKT(ST_RotateZ(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 3, 1 1 1)'), pi()/2)); st_asewkt --------------------------- LINESTRING(-2 1 3,-1 1 1) --Rotate a curved circle around z-axis SELECT ST_AsEWKT(ST_RotateZ(the_geom, pi()/2)) FROM (SELECT ST_LineToCurve(ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(234 567)'), 3)) As the_geom) As foo; st_asewkt ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- CURVEPOLYGON(CIRCULARSTRING(-567 237,-564.87867965644 236.12132034356,-564 234,-569.12132034356 231.87867965644,-567 237))
ST_Scale ? パラメータで軸を乗算してジオメトリを新しいサイズに拡大縮小します。ST_Scale(geom, Xfactor, Yfactor, Zfactor)となります。
geometry ST_Scale(
geometry geomA, float XFactor, float YFactor, float ZFactor)
;
geometry ST_Scale(
geometry geomA, float XFactor, float YFactor)
;
パラメータで軸を乗算してジオメトリを新しいサイズに拡大縮小します。ST_Scale(geom, Xfactor, Yfactor, Zfactor)となります。
|
1.3.4より前では曲線を含むジオメトリで使うとクラッシュしました。これは1.3.4以上では訂正されています。 |
初出: 1.1.0
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
-- ひとつめ: X, Y, Zの拡大縮小 SELECT ST_AsEWKT(ST_Scale(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 3, 1 1 1)'), 0.5, 0.75, 0.8)); st_asewkt -------------------------------------- LINESTRING(0.5 1.5 2.4,0.5 0.75 0.8) -- ふたつめ: X, Yの拡大縮小 SELECT ST_AsEWKT(ST_Scale(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 3, 1 1 1)'), 0.5, 0.75)); st_asewkt ---------------------------------- LINESTRING(0.5 1.5 3,0.5 0.75 1)
ST_Segmentize ? 与えられた距離より長い辺を持たないジオメトリに編集して返します。距離計算は2次元でしか行いません。
geometry ST_Segmentize(
geometry geomA, float max_length)
;
SELECT ST_AsText(ST_Segmentize( ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((-29 -27,-30 -29.7,-36 -31,-45 -33),(-45 -33,-46 -32))') ,5) ); st_astext -------------------------------------------------------------------------------------------------- MULTILINESTRING((-29 -27,-30 -29.7,-34.886615700134 -30.758766735029,-36 -31, -40.8809353009198 -32.0846522890933,-45 -33), (-45 -33,-46 -32)) (1 row) SELECT ST_AsText(ST_Segmentize(ST_GeomFromText('POLYGON((-29 28, -30 40, -29 28))'),10)); st_astext ----------------------- POLYGON((-29 28,-29.8304547985374 37.9654575824488,-30 40,-29.1695452014626 30.0345424175512,-29 28)) (1 row)
ST_SetPoint ? ラインストリングのN番目を与えられたポイントに置き換えます。インデクスは0はじまりです。
geometry ST_SetPoint(
geometry linestring, integer zerobasedposition, geometry point)
;
ラインストリングのN番目を与えられたポイントに置き換えます。インデクスは0はじまりです。これは、頂点がひとつ動いた時に接続のリレーションシップを維持しようとする場合のトリガに特に便利です。
初出: 1.1.0
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
--Change first point in line string from -1 3 to -1 1 SELECT ST_AsText(ST_SetPoint('LINESTRING(-1 2,-1 3)', 0, 'POINT(-1 1)')); st_astext ----------------------- LINESTRING(-1 1,-1 3) ---Change last point in a line string (lets play with 3d linestring this time) SELECT ST_AsEWKT(ST_SetPoint(foo.the_geom, ST_NumPoints(foo.the_geom) - 1, ST_GeomFromEWKT('POINT(-1 1 3)'))) FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(-1 2 3,-1 3 4, 5 6 7)') As the_geom) As foo; st_asewkt ----------------------- LINESTRING(-1 2 3,-1 3 4,-1 1 3)
ST_SetSRID ? ジオメトリのSRIDを特定の整数値に設定します。
geometry ST_SetSRID(
geometry
geom, integer
srid)
;
ジオメトリのSRIDを特定の整数値に設定します。クエリのためのバウンディングボックスを生成する際に使います。
この関数はジオメトリを変換せず、ジオメトリが仮定する空間参照系を定義するメタデータを設定するだけです。ジオメトリを新しい投影法に変換したい場合はST_Transformを使います。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
-- ポイントをWGS84経度緯度に設定 --
SELECT ST_SetSRID(ST_Point(-123.365556, 48.428611),4326) As wgs84long_lat; -- EWKT表現(ST_AsEWKTでラップします) -- SRID=4326;POINT(-123.365556 48.428611)
-- ポイントをWGS84経度緯度に設定したうえで、WEBメルカトル(球面メルカトル)に変換 --
SELECT ST_Transform(ST_SetSRID(ST_Point(-123.365556, 48.428611),4326),3785) As spere_merc; -- the ewkt representation (wrap with ST_AsEWKT) - SRID=3785;POINT(-13732990.8753491 6178458.96425423)
ST_SnapToGrid ? 入力ジオメトリの全ての点を規則的なグリッドにスナップします。
geometry ST_SnapToGrid(
geometry geomA, float originX, float originY, float sizeX, float sizeY)
;
geometry ST_SnapToGrid(
geometry geomA, float sizeX, float sizeY)
;
geometry ST_SnapToGrid(
geometry geomA, float size)
;
geometry ST_SnapToGrid(
geometry geomA, geometry pointOrigin, float sizeX, float sizeY, float sizeZ, float sizeM)
;
1, 2, 3番目の形式では、入力ジオメトリの全てのポイントを原点とセルサイズを定めたグリッドにスナップします。同じセルに落ちた、連続するポイントを削除します。引数ジオメトリのジオメトリタイプを定義できないポイントしか残らなかった場合は、NULLを返します。コレクション内で崩壊したジオメトリはそこから削除されます。精度を落とすのに使います。
4番目の形式は、1.1.0で導入されました。入力ジオメトリの全てのポイントを原点(第2引数で指定するもので、ポイントでなければなりません)とセルサイズを定めたグリッドにスナップします。グリッドにスナップしたくない次元についてはサイズに0を指定します。
T返されるジオメトリは単純性を失う可能性があります(ST_IsSimpleを参照して下さい)。 |
1.1.0版より前では、この関数は常に2次元ジオメトリを返しました。1.1.0版からは、返されるジオメトリの次元数は、入力値のうちで手のつけられていない最大の次元と同じになります。全てのグリッドの次元を定義するには、第2引数にジオメトリを取る形式を使って下さい。 |
初出: 1.0.0RC1
初出: 1.1.0 - ZとMのサポート
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- 10^-3の精度のグリッドにジオメトリをスナップ UPDATE mytable SET the_geom = ST_SnapToGrid(the_geom, 0.001); SELECT ST_AsText(ST_SnapToGrid( ST_GeomFromText('LINESTRING(1.1115678 2.123, 4.111111 3.2374897, 4.11112 3.23748667)'), 0.001) ); st_astext ------------------------------------- LINESTRING(1.112 2.123,4.111 3.237) -- 4次元ジオメトリをスナップ SELECT ST_AsEWKT(ST_SnapToGrid( ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(-1.1115678 2.123 2.3456 1.11111, 4.111111 3.2374897 3.1234 1.1111, -1.11111112 2.123 2.3456 1.1111112)'), ST_GeomFromEWKT('POINT(1.12 2.22 3.2 4.4444)'), 0.1, 0.1, 0.1, 0.01) ); st_asewkt ------------------------------------------------------------------------------ LINESTRING(-1.08 2.12 2.3 1.1144,4.12 3.22 3.1 1.1144,-1.08 2.12 2.3 1.1144) -- 4次元ジオメトリ - ST_SnapToGrid(geom,size)を使い、 -- X, Y座標だけに手を付けM, Z座標は変更しない SELECT ST_AsEWKT(ST_SnapToGrid(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(-1.1115678 2.123 3 2.3456, 4.111111 3.2374897 3.1234 1.1111)'), 0.01) ); st_asewkt --------------------------------------------------------- LINESTRING(-1.11 2.12 3 2.3456,4.11 3.24 3.1234 1.1111)
ST_Snap ? 入力ジオメトリの辺と頂点を参照ジオメトリの頂点にスナップします。
geometry ST_Snap(
geometry input, geometry reference, float tolerance)
;
入力ジオメトリの辺と頂点を、もうひとつのジオメトリの頂点にスナップします。スナップが実行される位置を制御するにはスナップ距離許容値を使います。
ひとつのジオメトリからもうひとつへの変換によって、近傍エッジ(ノード生成とインタセクション計算で問題を引き起こします)を除くことになり、オーバレイ処理のロバスト性が改善されます。
あまりに多数のスナップを行った場合には、生成されるトポロジが不正になる可能性があります。いつスナップが安全かを判定するために、ヒューリスティックにスナップされた頂点の数と位置が決めるしかありません。しかし、省略された潜在的なスナップになりえます。
返されるジオメトリは単純さを失うかも知れません(ST_IsSimple参照)し、妥当性を失うかも知れません(ST_IsValid参照)。 |
初出: 2.0.0 GEOS 3.3.0以降が必要です。
SELECT ST_AsText(ST_Snap(poly,line, ST_Distance(poly,line)*1.01)) AS polysnapped FROM (SELECT ST_GeomFromText('MULTIPOLYGON( ((26 125, 26 200, 126 200, 126 125, 26 125 ), ( 51 150, 101 150, 76 175, 51 150 )), (( 151 100, 151 200, 176 175, 151 100 )))') As poly, ST_GeomFromText('LINESTRING (5 107, 54 84, 101 100)') As line ) As foo; polysnapped --------------------------------------------------------------------- MULTIPOLYGON(((26 125,26 200,126 200,126 125,101 100,26 125), (51 150,101 150,76 175,51 150)),((151 100,151 200,176 175,151 100))) |
SELECT ST_AsText( ST_Snap(poly,line, ST_Distance(poly,line)*1.25) ) AS polysnapped FROM (SELECT ST_GeomFromText('MULTIPOLYGON( (( 26 125, 26 200, 126 200, 126 125, 26 125 ), ( 51 150, 101 150, 76 175, 51 150 )), (( 151 100, 151 200, 176 175, 151 100 )))') As poly, ST_GeomFromText('LINESTRING (5 107, 54 84, 101 100)') As line ) As foo; polysnapped --------------------------------------------------------------------- MULTIPOLYGON(((5 107,26 200,126 200,126 125,101 100,54 84,5 107), (51 150,101 150,76 175,51 150)),((151 100,151 200,176 175,151 100))) |
SELECT ST_AsText( ST_Snap(line, poly, ST_Distance(poly,line)*1.01) ) AS linesnapped FROM (SELECT ST_GeomFromText('MULTIPOLYGON( ((26 125, 26 200, 126 200, 126 125, 26 125), (51 150, 101 150, 76 175, 51 150 )), ((151 100, 151 200, 176 175, 151 100)))') As poly, ST_GeomFromText('LINESTRING (5 107, 54 84, 101 100)') As line ) As foo; linesnapped ---------------------------------------- LINESTRING(5 107,26 125,54 84,101 100)
|
SELECT ST_AsText( ST_Snap(line, poly, ST_Distance(poly,line)*1.25) ) AS linesnapped FROM (SELECT ST_GeomFromText('MULTIPOLYGON( (( 26 125, 26 200, 126 200, 126 125, 26 125 ), (51 150, 101 150, 76 175, 51 150 )), ((151 100, 151 200, 176 175, 151 100 )))') As poly, ST_GeomFromText('LINESTRING (5 107, 54 84, 101 100)') As line ) As foo; linesnapped --------------------------------------- LINESTRING(26 125,54 84,101 100) |
ST_Transform ? 整数パラメータで参照されるSRIDに座標変換し、新しいジオメトリを返します。
geometry ST_Transform(
geometry g1, integer srid)
;
SRID整数パラメータで参照される空間参系に座標変換し、新しいジオメトリを返します。変換先SRIDはSPATIAL_REF_SYS
テーブルに存在しなければなりません。
ST_TransformはしばしばST_SetSRIDと混同されます。ST_Transformは実際にジオメトリの座標を、ある空間参照系から他のものに変換します。ST_SetSRIDは単にジオメトリのSRIDを変更するだけです。
PostGISがProj対応でコンパイルされている必要があります。PostGIS_Full_Versionを使ってProj対応でコンパイルされているか確認して下さい。 |
1つ以上の変換を行う場合は、インデクスの利点を得るために、使用する変換に関する関数インデクスを持つと便利です。 |
1.3.4より前は、曲線を含むジオメトリで使うとクラッシュしました。これは1.3.4以上では訂正されています。 |
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェスが導入されました。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.6
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
マサチューセッツ州平面座標系(アメリカ測量フィート)をWGS84経度緯度に変更します。
SELECT ST_AsText(ST_Transform(ST_GeomFromText('POLYGON((743238 2967416,743238 2967450, 743265 2967450,743265.625 2967416,743238 2967416))',2249),4326)) As wgs_geom; wgs_geom --------------------------- POLYGON((-71.1776848522251 42.3902896512902,-71.1776843766326 42.3903829478009, -71.1775844305465 42.3903826677917,-71.1775825927231 42.3902893647987,-71.177684 8522251 42.3902896512902)); (1 row) --3D Circular String example SELECT ST_AsEWKT(ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=2249;CIRCULARSTRING(743238 2967416 1,743238 2967450 2,743265 2967450 3,743265.625 2967416 3,743238 2967416 4)'),4326)); st_asewkt -------------------------------------------------------------------------------------- SRID=4326;CIRCULARSTRING(-71.1776848522251 42.3902896512902 1,-71.1776843766326 42.3903829478009 2, -71.1775844305465 42.3903826677917 3, -71.1775825927231 42.3902893647987 3,-71.1776848522251 42.3902896512902 4)
部分関数インデクスを作る例です。全てのジオメトリが入っているとは確信できないテーブルのためには、スペースの節約とインデクスを小さく効率的にするために、NULLジオメトリを無視する部分インデクスを使うのが最善です。
CREATE INDEX idx_the_geom_26986_parcels ON parcels USING gist (ST_Transform(the_geom, 26986)) WHERE the_geom IS NOT NULL;
グリッドシフトを含む座標変換は、ときどき失敗します。たとえば、PROJ.4にグリッドシフトファイルを付けてビルドされていなかった場合や、座標がグリッドシフト定義の範囲内に無い、といった場合です。デフォルトでは、PostGISはグリッドシフトファイルが無い場合はエラーを投げますが、この挙動は、spatial_ref_sysテーブルのproj4text値を変更することで、SRID毎の原則を設定することができます。
たとえば、proj4textパラメータ +datum=NAD87 は次に示す+nadgridsパラメータの短縮形です。
+nadgrids=@conus,@alaska,@ntv2_0.gsb,@ntv1_can.dat
接頭辞 @ は、ファイルが無くてもエラー報告をしないという意味ですが、適切だった(発見されてオーバラップした)ファイルがないままリストの終わりに達した場合はエラーが出ます。
逆にいえば、少なくとも標準的なファイルが確実にあって欲しいが、該当が無いまま全てのファイルが走査された場合はNULL変換にしたい場合は、次が使えます。
+nadgrids=@conus,@alaska,@ntv2_0.gsb,@ntv1_can.dat,null
NULLグリッドシフトファイルは、世界全体をカバーして、シフトを行わない、妥当なグリッドシフトファイルです。 完全な例のために、正しい範囲にないSRID 4267への変換でエラーは投げられないようPostGISを変えたいなら、次のようにします。
UPDATE spatial_ref_sys SET proj4text = '+proj=longlat +ellps=clrk66 +nadgrids=@conus,@alaska,@ntv2_0.gsb,@ntv1_can.dat,null +no_defs' WHERE srid = 4267;
ST_Translate ? 整数パラメータをオフセットにして新しい位置にジオメトリを移動させます。ST_Translate(geom, X, Y)またはST_Translate(geom, X, Y, Z)になります。
geometry ST_Translate(
geometry g1, float deltax, float deltay)
;
geometry ST_Translate(
geometry g1, float deltax, float deltay, float deltaz)
;
deltax, deltay, deltaz ぶん移動した新しいジオメトリを返します。単位は、このジオメトリの空間参照系(SRID)で定義された単位です。
1.3.4より前は、曲線を含むジオメトリで使うとクラッシュしました。これは1.3.4以上では訂正されています。 |
初出: 1.2.2
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
ポイントを経度1度ぶん移動させます。
SELECT ST_AsText(ST_Translate(ST_GeomFromText('POINT(-71.01 42.37)',4326),1,0)) As wgs_transgeomtxt; wgs_transgeomtxt --------------------- POINT(-70.01 42.37)
ラインストリングを緯度1度ぶん、経度1/2度ぶん移動させます。
SELECT ST_AsText(ST_Translate(ST_GeomFromText('LINESTRING(-71.01 42.37,-71.11 42.38)',4326),1,0.5)) As wgs_transgeomtxt; wgs_transgeomtxt --------------------------------------- LINESTRING(-70.01 42.87,-70.11 42.88)
3次元ポイントを移動させます。
SELECT ST_AsEWKT(ST_Translate(CAST('POINT(0 0 0)' As geometry), 5, 12,3)); st_asewkt --------- POINT(5 12 3)
Move a curve and a point
SELECT ST_AsText(ST_Translate(ST_Collect('CURVEPOLYGON(CIRCULARSTRING(4 3,3.12 0.878,1 0,-1.121 5.1213,6 7, 8 9,4 3))','POINT(1 3)'),1,2)); st_astext ------------------------------------------------------------------------------------------------------------ GEOMETRYCOLLECTION(CURVEPOLYGON(CIRCULARSTRING(5 5,4.12 2.878,2 2,-0.121 7.1213,7 9,9 11,5 5)),POINT(2 5))
ST_TransScale ? deltaXとdeltaY引数を使ってジオメトリを移動させ、XFactor,YFactor引数で拡大縮小させます。2次元でのみ動作します。
geometry ST_TransScale(
geometry geomA, float deltaX, float deltaY, float XFactor, float YFactor)
;
deltaXとdeltaY引数を使ってジオメトリを移動させ、XFactor,YFactor引数で拡大縮小させます。2次元でのみ動作します。
|
1.3.4より前は、曲線を含むジオメトリで使うとクラッシュしました。これは1.3.4以上では訂正されています。 |
初出: 1.1.0.
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_AsEWKT(ST_TransScale(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 3, 1 1 1)'), 0.5, 1, 1, 2)); st_asewkt ----------------------------- LINESTRING(1.5 6 3,1.5 4 1) -- ポイントのバッファで適切な円を生成して、曲線に変換し、1,2に移動させ3,4に拡大 SELECT ST_AsText(ST_Transscale(ST_LineToCurve(ST_Buffer('POINT(234 567)', 3)),1,2,3,4)); st_astext ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ CURVEPOLYGON(CIRCULARSTRING(714 2276,711.363961030679 2267.51471862576,705 2264,698.636038969321 2284.48528137424,714 2276))
ST_AsBinary ? ジオメトリ/ジオグラフィのSRIDメタデータのないWell-Known Binary(WKB)表現を返します。
bytea ST_AsBinary(
geometry g1)
;
bytea ST_AsBinary(
geometry g1, text NDR_or_XDR)
;
bytea ST_AsBinary(
geography g1)
;
bytea ST_AsBinary(
geography g1, text NDR_or_XDR)
;
ジオメトリのWell-Knwon Binary表現を返します。2つの形式があります。ひとつめの形式では、エンディアンエンコーディングのパラメータを取らずにサーバ機のエンディアンとします。ふたつめの形式では、第2引数にリトルエンディアン('NDR')かビッグエンディアン('XDR')を使ってエンコーディングを明示します。
これは文字列表現に変換することなくデータベース外にデータを引き出すバイナリカーソルに使用します。
WKB仕様ではSRIDは入りません。SRIDを持つOGC WKBの書式を得るにはST_AsEWKBを使用します。 |
ST_AsBinaryはジオメトリに対するST_GeomFromWKBの逆です。PostGISジオメトリをST_AsBinary表現から変換するにはST_GeomFromWKBを使います。 |
PostgreSQL 9.0でのデフォルトの挙動が、16進数エンコーディングに変わりました。ST_AsBinaryはジオメトリに対するST_GeomFromWKBの反対です。GUIツールが古い挙動を求める場合には、データベースでSET bytea_output='escape'を実行して下さい。 |
機能強化: 2.0.0では、多角形サーフェス、三角形、TINが導入されました。
機能強化: 2.0.0では、高次元が導入されました。
機能強化: 2.0.0では、ジオグラフィでのエンディアン指定が導入されました。
初出: 1.5.0では、ジオグラフィが導入されました。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.37
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT ST_AsBinary(ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,0 1,1 1,1 0,0 0))',4326)); st_asbinary -------------------------------- \001\003\000\000\000\001\000\000\000\005 \000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\000\360?\000\000\000\000\000\000 \360?\000\000\000\000\000\000\360?\000\000 \000\000\000\000\360?\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000 (1 row)
SELECT ST_AsBinary(ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,0 1,1 1,1 0,0 0))',4326), 'XDR'); st_asbinary -------------------------------- \000\000\000\000\003\000\000\000\001\000\000\000\005\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000?\360\000\000\000\000\000\000?\360\000\000\000\000\000\000?\360\000\000 \000\000\000\000?\360\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 (1 row)
ST_AsEWKB ? ジオメトリのSRIDメタデータが付いたWell-Known Binary(WKB)表現を返します。
bytea ST_AsEWKB(
geometry g1)
;
bytea ST_AsEWKB(
geometry g1, text NDR_or_XDR)
;
ジオメトリのSRIDメタデータが付いWell-Knwon Binary表現を返します。2つの形式があります。ひとつめの形式では、エンディアンエンコーディングのパラメータを取らずにサーバ機のエンディアンとします。ふたつめの形式では、第2引数にリトルエンディアン('NDR')かビッグエンディアン('XDR')を使ってエンコーディングを明示します。
これは文字列表現に変換することなくデータベース外にデータを引き出すバイナリカーソルに使用します。
WKB仕様ではSRIDは入りません。SRIDを持たないOGC WKBの書式を得るにはST_AsBinaryを使用します。 |
ST_AsEWKBはジオメトリに対するST_GeomFromEWKBの逆です。PostGISジオメトリをST_AsEWKB表現から変換するにはST_GeomFromEWKBを使います。 |
機能強化: 2.0.0では、多角形サーフェス、三角形、TINが導入されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
SELECT ST_AsEWKB(ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,0 1,1 1,1 0,0 0))',4326)); st_asewkb -------------------------------- \001\003\000\000 \346\020\000\000\001\000 \000\000\005\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\360?\000\000\000\000\000\000\360? \000\000\000\000\000\000\360?\000\000\000\000\000 \000\360?\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 (1 row)
SELECT ST_AsEWKB(ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,0 1,1 1,1 0,0 0))',4326), 'XDR'); st_asewkb -------------------------------- \000 \000\000\003\000\000\020\346\000\000\000\001\000\000\000\005\000\000\000\000\ 000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000? \360\000\000\000\000\000\000?\360\000\000\000\000\000\000?\360\000\000\000\000 \000\000?\360\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000 \000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000
ST_AsEWKT ? ジオメトリのSRIDメタデータが付いたWell-Known Text(WKT)表現を返します。
text ST_AsEWKT(
geometry g1)
;
text ST_AsEWKT(
geography g1)
;
ジオメトリのSRIDメタデータが前に付いたWell-Known Text(WKT)表現を返します。
WKT仕様ではSRIDは入りません。SRIDを持たないOGC WKTの書式を得るにはST_AsTextを使用します。 |
WKT書式は精度はあまり維持しませんので、浮動小数点数の打ち切りをさせないために、ST_AsBinaryかST_AsEWKB書式を使用して運んで下さい。
ST_AsEWKTはST_GeomFromEWKTの逆です。ST_AsEWKT表現をPostGISジオメトリに変換するにはST_GeomFromEWKTを使います。 |
機能強化: 2.0.0では、ジオグラフィ、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
SELECT ST_AsEWKT('0103000020E61000000100000005000000000000 000000000000000000000000000000000000000000000000000000 F03F000000000000F03F000000000000F03F000000000000F03 F000000000000000000000000000000000000000000000000'::geometry); st_asewkt -------------------------------- SRID=4326;POLYGON((0 0,0 1,1 1,1 0,0 0)) (1 row) SELECT ST_AsEWKT('0108000080030000000000000060E30A4100000000785C0241000000000000F03F0000000018 E20A4100000000485F024100000000000000400000000018 E20A4100000000305C02410000000000000840') --st_asewkt--- CIRCULARSTRING(220268 150415 1,220227 150505 2,220227 150406 3)
ST_AsGeoJSON ? GeoJSON要素としてジオメトリを返します。
text ST_AsGeoJSON(
geometry geom, integer maxdecimaldigits=15, integer options=0)
;
text ST_AsGeoJSON(
geography geog, integer maxdecimaldigits=15, integer options=0)
;
text ST_AsGeoJSON(
integer gj_version, geometry geom, integer maxdecimaldigits=15, integer options=0)
;
text ST_AsGeoJSON(
integer gj_version, geography geog, integer maxdecimaldigits=15, integer options=0)
;
Geometry JavaScript Object Noation(GeoJSON)要素としてジオメトリを返します。(GeoJSON specifications 1.0参照)。2次元と3次元のジオメトリの両方に対応しています。GeoJSONはSFS 1.1ジオメトリタイプのみ対応します(たとえば曲線は対応していません)。
gj_versionパラメタはGeoJSON仕様のメジャーバージョンです。指定した場合1でなければなりません。これはGeoJSONの仕様の版を表現します。
第3引数は、出力の最大有効桁数を減らすために使われることがあります(デフォルトは15です)。
最後の'options'引数は、GeoJSON出力の中にBboxまたはCrsを追加するために使います。与える値は次の通りです。 in GeoJSON output:
0: オプションなし(デフォルト値)
1: GeoJSON Bbox
2: GeoJSON Short CRS (たとえば EPSG:4326)
4: GeoJSON Long CRS (たとえば urn:ogc:def:crs:EPSG:4326)
1つ目の形式: ST_AsGeoJSON(geom) / precision=15 version=1 options=0
2つ目の形式: ST_AsGeoJSON(geom, precision) / version=1 options=0
3つ目の形式: ST_AsGeoJSON(geom, precision, options) / version=1
4つ目の形式: ST_AsGeoJSON(gj_version, geom) / precision=15 options=0
5つ目の形式: ST_AsGeoJSON(gj_version, geom, precision) /options=0
6つ目の形式: ST_AsGeoJSON(gj_version, geom, precision,options)
初出: 1.3.4
初出: 1.5.0では、ジオグラフィが導入されました。
変更: 2.0.0では、デフォルト引数と名前付き引数に対応しました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
GeoJSON書式は一般的にAjaxマッピングでの使用に効果的です。OpenLayersはこれをサポートする有名なJavaSciprクライアントです。使用例がOpenLayers GeoJSON Exampleにあります。
SELECT ST_AsGeoJSON(the_geom) from fe_edges limit 1; st_asgeojson ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- {"type":"MultiLineString","coordinates":[[[-89.734634999999997,31.492072000000000], [-89.734955999999997,31.492237999999997]]]} (1 row) --3d point SELECT ST_AsGeoJSON('LINESTRING(1 2 3, 4 5 6)'); st_asgeojson ----------------------------------------------------------------------------------------- {"type":"LineString","coordinates":[[1,2,3],[4,5,6]]}
ST_AsGML ? GML第2版または第3版としてジオメトリを返します。
text ST_AsGML(
geometry geom, integer maxdecimaldigits=15, integer options=0)
;
text ST_AsGML(
geography geog, integer maxdecimaldigits=15, integer options=0)
;
text ST_AsGML(
integer version, geometry geom, integer maxdecimaldigits=15, integer options=0, text nprefix=null)
;
text ST_AsGML(
integer version, geography geog, integer maxdecimaldigits=15, integer options=0, text nprefix=null)
;
Geography Markup Language (GML)要素としてジオメトリを返します。 versionパラメータは、指定した場合には、2または3となります。version引数が無い場合は、2と仮定します。 precision引数は、出力の最大有効桁数(maxdecimaldigits
)を減らすために使います(デフォルトは15です)。
GML2では2.1.2版を参照し、GML3では3.1.1を参照します。
最後の'options'引数はビットフィールドです。GML出力のCRS出力型を定義するために、また緯度/経度でデータを宣言するために使います。
GML Short CRS (たとえば EPSG:4326), デフォルト値
1: GML Long CRS (たとえば urn:ogc:def:crs:EPSG:4326)
2: GML 3のみ対応。srsDimension属性を出力から削除します。
4: GML 3のみ対応。線について<Curve>でなく<LineString>要素を使います。
16: データは緯度/経度(すなわち SRID=4326)です。デフォルトではデータは平面上にあると仮定します。このオプションはGML 3.1.1による出力でのみ使われ、軸のオーダに関連します。これを設定すると、座標の順序を入れ替えます。
32: ジオメトリのボックス(エンベロープ)を出力します。
'namespace prefix'引数は、カスタム名前空間のプリフィクスを指定したり、名前空間プリフィクスを指定しない(空にした場合)ために使用します。NULLを指定するか省略した場合には、'gml'プレフィクスを使用します。
初出: 1.3.2。
初出: 1.5.0では、ジオグラフィが導入されました。
機能強化: 2.0.0では、プレフィクスが導入されました。 GML 3用であるoptionsの4は、曲線のかわりにラインストリングを使えるようにするためのものです。GML 3の多面体サーフェスとTINが導入されました。optionsの32はボックスを出力するために導入されました。
変更: 2.0.0では、デフォルトの名前付き引数を使います。
ST_AsGMLのGML 3版以上では多面体サーフェスとTINに対応しています。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
SELECT ST_AsGML(ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,0 1,1 1,1 0,0 0))',4326)); st_asgml -------- <gml:Polygon srsName="EPSG:4326"><gml:outerBoundaryIs><gml:LinearRing><gml:coordinates>0,0 0,1 1,1 1,0 0,0</gml:coordinates></gml:LinearRing></gml:outerBoundaryIs></gml:Polygon>
-- Flip coordinates and output extended EPSG (16 | 1)-- SELECT ST_AsGML(3, ST_GeomFromText('POINT(5.234234233242 6.34534534534)',4326), 5, 17); st_asgml -------- <gml:Point srsName="urn:ogc:def:crs:EPSG::4326"><gml:pos>6.34535 5.23423</gml:pos></gml:Point>
-- Output the envelope (32) -- SELECT ST_AsGML(3, ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 3 4, 10 20)',4326), 5, 32); st_asgml -------- <gml:Envelope srsName="EPSG:4326"> <gml:lowerCorner>1 2</gml:lowerCorner> <gml:upperCorner>10 20</gml:upperCorner> </gml:Envelope>
-- エンベロープを出力(32) -- 経度緯度の順でなく緯度経度の順に入れ替え (16) -- 長い表現のSRS (1) -- 32 | 16 | 1 = 49 SELECT ST_AsGML(3, ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 3 4, 10 20)',4326), 5, 49); st_asgml -------- <gml:Envelope srsName="urn:ogc:def:crs:EPSG::4326"> <gml:lowerCorner>2 1</gml:lowerCorner> <gml:upperCorner>20 10</gml:upperCorner> </gml:Envelope>
-- 多面体サーフェスの例 -- SELECT ST_AsGML(3, ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )')); st_asgml -------- <gml:PolyhedralSurface> <gml:polygonPatches> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing> <gml:posList srsDimension="3">0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0</gml:posList> </gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing> <gml:posList srsDimension="3">0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0</gml:posList> </gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing> <gml:posList srsDimension="3">0 0 0 1 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 0</gml:posList> </gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing> <gml:posList srsDimension="3">1 1 0 1 1 1 1 0 1 1 0 0 1 1 0</gml:posList> </gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing> <gml:posList srsDimension="3">0 1 0 0 1 1 1 1 1 1 1 0 0 1 0</gml:posList> </gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> <gml:PolygonPatch> <gml:exterior> <gml:LinearRing> <gml:posList srsDimension="3">0 0 1 1 0 1 1 1 1 0 1 1 0 0 1</gml:posList> </gml:LinearRing> </gml:exterior> </gml:PolygonPatch> </gml:polygonPatches> </gml:PolyhedralSurface>
ST_AsHEXEWKB ? ジオメトリのHEXEWKB表現(文字列)を返します。リトルエンディアン(NDS)またはビッグエンディアン(XDR)のどちらかのエンコーディングを使います。
text ST_AsHEXEWKB(
geometry g1, text NDRorXDR)
;
text ST_AsHEXEWKB(
geometry g1)
;
ジオメトリのHEXEWKB表現(文字列)を返します。リトルエンディアン(NDS)またはビッグエンディアン(XDR)のどちらかのエンコーディングを使います。エンコーディングを指定しない場合はNDRを使います。
初出: 1.2.2 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_AsHEXEWKB(ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,0 1,1 1,1 0,0 0))',4326)); which gives same answer as SELECT ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,0 1,1 1,1 0,0 0))',4326)::text; st_ashexewkb -------- 0103000020E6100000010000000500 00000000000000000000000000000000 00000000000000000000000000000000F03F 000000000000F03F000000000000F03F000000000000F03 F000000000000000000000000000000000000000000000000
ST_AsKML ? ジオメトリをKML要素で返します。いくつかの形式があります。デフォルトはversion=2, precision=15です。
text ST_AsKML(
geometry geom, integer maxdecimaldigits=15)
;
text ST_AsKML(
geography geog, integer maxdecimaldigits=15)
;
text ST_AsKML(
integer version, geometry geom, integer maxdecimaldigits=15, text nprefix=NULL)
;
text ST_AsKML(
integer version, geography geog, integer maxdecimaldigits=15, text nprefix=NULL)
;
ジオメトリをKeyhole Markup Language(KML)要素で返します。この関数にはいくつかの形式があります。出力に使われる小数位の最大数のデフォルトは15で、デフォルトのバージョンは2で、デフォルトの名前空間はプリフィクス無しです。
1つめの形式: ST_AsKML(geom_or_geog, maxdecimaldigits) / version=2 / maxdecimaldigits=15
2つめの形式: ST_AsKML(version, geom_or_geog, maxdecimaldigits, nprefix) maxdecimaldigits=15 / nprefix=NULL
PostGISがProjサポートでコンパイルされている必要があります。PostGIS_Full_Versionを使ってProjサポートでコンパイルされているか確認して下さい。 |
初出: 1.2.2 - versionパラメータが付く形式は1.3.2からです。 |
機能強化: 2.0.0 - プレフィクス名前空間を追加しました。デフォルトではプリフィクス無しです。 |
変更: 2.0.0 - デフォルト引数と名前付き引数に対応しました。 |
AsKML出力はSRIDを持たないジオメトリでは動作しません。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT ST_AsKML(ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,0 1,1 1,1 0,0 0))',4326)); st_askml -------- <Polygon><outerBoundaryIs><LinearRing><coordinates>0,0 0,1 1,1 1,0 0,0</coordinates></LinearRing></outerBoundaryIs></Polygon> --3d linestring SELECT ST_AsKML('SRID=4326;LINESTRING(1 2 3, 4 5 6)'); <LineString><coordinates>1,2,3 4,5,6</coordinates></LineString>
ST_AsSVG ? ジオメトリまたはジオグラフィで与えられたSVGパスデータによるジオメトリを返します。
text ST_AsSVG(
geometry geom, integer rel=0, integer maxdecimaldigits=15)
;
text ST_AsSVG(
geography geog, integer rel=0, integer maxdecimaldigits=15)
;
Scalar Vector Graphics (SVG)としてジオメトリを返します。 第2引数に1を指定すると、相対移動によるパスデータ実装を返し、絶対移動の場合はデフォルト(または0)とします。第3引数は、出力の十進数の最大桁数を減らすために使います(デフォルトは15です)。ポイントジオメトリは、'rel'が0のときはポイントはcx/cyに、'rel'が1のときはx/yに、それぞれ出力されます。マルチポイントはコンマ(",")で区切られ、ジオメトリコレクションはセミコロン(";")で区切られます。
初出: 1.2.2. 初出: 1.4.0 PostGIS 1.4.0でhttp://www.w3.org/TR/SVG/paths.html#PathDataBNFに従うため、絶対パスにLコマンドが入りました。 |
変更: 2.0.0では、デフォルト引数と名前付き引数に対応しました。
ST_AsX3D ? ジオメトリをX3Dノード要素書式(ISO-IEC-19776-1.2-X3DEncodings-XML)で返します。
text ST_AsX3D(
geometry g1, integer maxdecimaldigits=15, integer options=0)
;
ジオメトリをX3Dノード要素(http://web3d.org/x3d/specifications/ISO-IEC-19776-1.2-X3DEncodings-XML/Part01/EncodingOfNodes.html)で返します。maxdecimaldigits
(精度)が指定されない場合のデフォルト値は15です。
PostGISジオメトリをX3Dに変換するには様々なオプションがあります。X3Dジオメトリのタイプは直接的にPostGISジオメトリタイプに対応付けされないためです。また、新しいX3D型は、よりよい対応付けになるかも知れませんが、大部分の描画ツールが現在のところ対応していないため避けています。これらは私たちが同意した対応付けです。アイデアまたは私たちが人々にそれらの好ましい対応付けを示すことができる方法についての考えがあるようでしたら、遠慮なくバグチケットに投稿して下さい。 次に現在PostGIS 2次元/3次元型からX3D型への対応付けを示します。 |
PostGIS Type | 2D X3D Type | 3D X3D Type |
---|---|---|
LINESTRING | 未実装 - PolyLine2Dの予定 | LineSet |
MULTILINESTRING | 未実装 - PolyLine2Dの予定 | IndexedLineSet |
MULTIPOINT | Polypoint2D | PointSet |
POINT | 空白区切り座標値を出力 | 空白区切り座標値を出力 |
(MULTI) POLYGON, POLYHEDRALSURFACE | 不正なX3Dマークアップ | IndexedFaceSet (内環は現在は他のfacesetとして出力) |
TIN | TriangleSet2D (未実装) | IndexedTriangleSet |
2次元ジオメトリ対応はまだ不完全です。 内環は現在は分けられたポリゴンとして描画されます。 |
3次元空間については、特にX3D Integration with HTML5によって、よく進展しています。
また、描画されたジオメトリを閲覧するための素晴らしいオープンソースのX3Dビューアがあります。Free Wrl http://freewrl.sourceforge.net/のバイナリがMac, Linux, Windows用であります。ジオメトリを見るためのパッケージであるFreeWRL_Launcherを使います。
初出: 2.0.0: ISO-IEC-19776-1.2-X3DEncodings-XML
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
SELECT '<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE X3D PUBLIC "ISO//Web3D//DTD X3D 3.0//EN" "http://www.web3d.org/specifications/x3d-3.0.dtd"> <X3D> <Scene> <Transform> <Shape> <Appearance> <Material emissiveColor=''0 0 1''/> </Appearance> ' || ST_AsX3D( ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )')) || '</Shape> </Transform> </Scene> </X3D>' As x3ddoc; x3ddoc -------- <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE X3D PUBLIC "ISO//Web3D//DTD X3D 3.0//EN" "http://www.web3d.org/specifications/x3d-3.0.dtd"> <X3D> <Scene> <Transform> <Shape> <Appearance> <Material emissiveColor='0 0 1'/> </Appearance> <IndexedFaceSet coordIndex='0 1 2 3 -1 4 5 6 7 -1 8 9 10 11 -1 12 13 14 15 -1 16 17 18 19 -1 20 21 22 23'> <Coordinate point='0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 1 0 0 1 1 1 0 1 1 1 1 0 1 1 0 0 0 1 0 0 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 1 1 0 1 1 1 1 0 1 1' /> </IndexedFaceSet> </Shape> </Transform> </Scene> </X3D>
SELECT ST_AsX3D( ST_Translate( ST_Force_3d( ST_Buffer(ST_Point(10,10),5, 'quad_segs=2')), 0,0, 3) ,6) As x3dfrag; x3dfrag -------- <IndexedFaceSet coordIndex="0 1 2 3 4 5 6 7"> <Coordinate point="15 10 3 13.535534 6.464466 3 10 5 3 6.464466 6.464466 3 5 10 3 6.464466 13.535534 3 10 15 3 13.535534 13.535534 3 " /> </IndexedFaceSet>
SELECT ST_AsX3D(ST_GeomFromEWKT('TIN ((( 0 0 0, 0 0 1, 0 1 0, 0 0 0 )), (( 0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 0 0 0 )) )')) As x3dfrag; x3dfrag -------- <IndexedTriangleSet index='0 1 2 3 4 5'><Coordinate point='0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 1 0'/></IndexedTriangleSet>
SELECT ST_AsX3D( ST_GeomFromEWKT('MULTILINESTRING((20 0 10,16 -12 10,0 -16 10,-12 -12 10,-20 0 10,-12 16 10,0 24 10,16 16 10,20 0 10), (12 0 10,8 8 10,0 12 10,-8 8 10,-8 0 10,-8 -4 10,0 -8 10,8 -4 10,12 0 10))') ) As x3dfrag; x3dfrag -------- <IndexedLineSet coordIndex='0 1 2 3 4 5 6 7 0 -1 8 9 10 11 12 13 14 15 8'> <Coordinate point='20 0 10 16 -12 10 0 -16 10 -12 -12 10 -20 0 10 -12 16 10 0 24 10 16 16 10 12 0 10 8 8 10 0 12 10 -8 8 10 -8 0 10 -8 -4 10 0 -8 10 8 -4 10 ' /> </IndexedLineSet>
ST_GeoHash ? ジオメトリのGeoHash表現(geohash.org)を返します。
text ST_GeoHash(
geometry geom, integer maxchars=full_precision_of_point)
;
ジオメトリのGeoHash表現(geohash.org)を返します。GeoHashによって、ポイントをprefixingに基づいてソートと検索が可能なテキスト形式にエンコードします。短いGeoHashは低精度のポイント表現です。実際の点を含むボックスとも考えられます。
maxchars
を指定しなかった場合には、ST_GeoHashは、入力ジオメトリタイプの、完全な精度に基づくGeoHashを返します。ポイントについては20文字の精度を持つGeoHashを返します(入力の倍精度を完全に保持するのに概ね十分です)。他のタイプでは可変的な精度量を持つGeoHashを返します。大きなフィーチャーは低精度で表現され、小さいフィーチャーは高精度で表現されます。GeoHashが含むボックスは常に入力地物を含むという考えです。
maxchars
を指定した場合には、ST_GeoHashは、最高でもその文字数によるGeoHashを返し、入力ジオメトリはおそらく低精度表現となります。ポイント以外では、計算の開始点はジオメトリのバウンディングボックスの中心となります。
初出: 1.4.0
ST_GeoHashはジオグラフィ(経度緯度)座標系では動作しません。 |
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
ST_AsText ? ジオメトリ/ジオグラフィのSRIDメタデータのないWell-Known Text(WKT)表現を返します。
text ST_AsText(
geometry g1)
;
text ST_AsText(
geography g1)
;
ジオメトリ/ジオグラフィのWell-Knwon Text表現を返します。
WKT仕様ではSRIDは入りません。SRIDを持つOGC WKTの書式を得るには、OGC標準ではないPostGIS ST_AsEWKTを使用します。 |
WKT書式は精度はあまり維持しませんので、浮動小数点数の打ち切りをさせないために、ST_AsBinaryかST_AsEWKB書式を使用して運んで下さい。
ST_AsTextはST_GeomFromTextの逆です。ST_AsText表現をPostGISジオメトリに変換するにはST_GeomFromTextを使います。 |
初出: 1.5 - ジオグラフィが導入されました。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.25
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
ST_AsLatLonText ? 与えられたポイントの度・分・秒表現を返します。
text ST_AsLatLonText(
geometry pt)
;
text ST_AsLatLonText(
geometry pt, text format)
;
ポイントの度・分・秒表現を返します。
緯度経度座標系のポイントを前提としています。X(経度)とY(緯度)座標系は「正常な」範囲(経度は-180から180、緯度は-90から90)に正常化されます。 |
text引数は結果文字列のための書式を含む書式文字列です。日付書式文字列に近いものです。妥当なトークンは"D"が度、"M"が分、"S"が秒、"C"(cardinal direction)が4方位(NSEW)です。DMSトークンは、求める幅と精度で示すために、繰り返せます("SSS.SSSS" means " 1.0023")。
"M"と"S"と"C"は必須ではありません。"C"が省略された場合には、南または西の場合には"-"符号がついたうえで、指定した精度で、度が表示されます。"M"も省略された場合には、指定した精度の桁数で十進の度が表示されます。
書式文字列が省略された(または長さが0の)場合には、デフォルトの書式が使われます。
初出: 2.0
デフォルト書式。
SELECT (ST_AsLatLonText('POINT (-3.2342342 -2.32498)')); st_aslatlontext ---------------------------- 2ー19'29.928"S 3ー14'3.243"W
書式を指定(デフォルトと同じ)。
SELECT (ST_AsLatLonText('POINT (-3.2342342 -2.32498)', 'DーM''S.SSS"C')); st_aslatlontext ---------------------------- 2ー19'29.928"S 3ー14'3.243"W
Characters other than D, M, S, C and . are just passed through.
SELECT (ST_AsLatLonText('POINT (-3.2342342 -2.32498)', 'D degrees, M minutes, S seconds to the C')); st_aslatlontext -------------------------------------------------------------------------------------- 2 degrees, 19 minutes, 30 seconds to the S 3 degrees, 14 minutes, 3 seconds to the W
4方位文字でなく符号で示された度。
SELECT (ST_AsLatLonText('POINT (-3.2342342 -2.32498)', 'DーM''S.SSS"')); st_aslatlontext ---------------------------- -2ー19'29.928" -3ー14'3.243"
十進の度。
SELECT (ST_AsLatLonText('POINT (-3.2342342 -2.32498)', 'D.DDDD degrees C')); st_aslatlontext ----------------------------------- 2.3250 degrees S 3.2342 degrees W
Excessively large values are normalized.
SELECT (ST_AsLatLonText('POINT (-302.2342342 -792.32498)')); st_aslatlontext ------------------------------- 72ー19'29.928"S 57ー45'56.757"E
TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。バウンディングボックスには倍精度浮動小数点数を使います。TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。TRUE
を返します。&& ? AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップする場合にTRUE
を返します。
boolean &&(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
boolean &&(
geography
A
,
geography
B
)
;
&&
演算子は、AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップする場合にTRUE
を返します。
この演算子はジオメトリで利用できるインデクスを使用します。 |
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェスを導入しました。
初出: 1.5.0では、ジオグラフィを導入しました。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 && tbl2.column2 AS overlaps FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING(0 0, 3 3)'::geometry), (2, 'LINESTRING(0 1, 0 5)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (3, 'LINESTRING(1 2, 4 6)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | overlaps ---------+---------+---------- 1 | 3 | t 2 | 3 | f (2 rows)
&&& ? 3次元バウンディングボックスがBの3次元バウンディングボックスにインタセクトする場合にTRUE
を返します。
boolean &&&(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
&&&
演算子は、n次元バウンディングボックスがBのn次元バウンディングボックスにインタセクトする場合にTRUE
を返します。
この演算子はジオメトリで利用できるインデクスを使用します。 |
初出: 2.0.0
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 &&& tbl2.column2 AS overlaps_3d, tbl1.column2 && tbl2.column2 AS overlaps_2d FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING Z(0 0 1, 3 3 2)'::geometry), (2, 'LINESTRING Z(1 2 0, 0 5 -1)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (3, 'LINESTRING Z(1 2 1, 4 6 1)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | overlaps_3d | overlaps_2d ---------+---------+-------------+------------- 1 | 3 | t | t 2 | 3 | f | t
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 &&& tbl2.column2 AS overlaps_3zm, tbl1.column2 && tbl2.column2 AS overlaps_2d FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING M(0 0 1, 3 3 2)'::geometry), (2, 'LINESTRING M(1 2 0, 0 5 -1)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (3, 'LINESTRING M(1 2 1, 4 6 1)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | overlaps_3zm | overlaps_2d ---------+---------+-------------+------------- 1 | 3 | t | t 2 | 3 | f | t
&< ? AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップするか、Bのバウンディングボックスの左にある場合にTRUE
を返します。
boolean &<(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
&<
演算子は、AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップするか、Bのバウンディングボックスの左にある場合にTRUE
を返します。条件についてより詳細に言うと、BのバウンディングボックスをオーバラップするかBのバウンディングボックスの右に*ない*場合です。
この演算子はジオメトリで利用できるインデクスを使用します。 |
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 &< tbl2.column2 AS overleft FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING(1 2, 4 6)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING(0 0, 3 3)'::geometry), (3, 'LINESTRING(0 1, 0 5)'::geometry), (4, 'LINESTRING(6 0, 6 1)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | overleft ---------+---------+---------- 1 | 2 | f 1 | 3 | f 1 | 4 | t (3 rows)
&<| ? AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップするか、Bのバウンディングボックスの下にある場合にTRUE
を返します。
boolean &<|(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
&<|
演算子は、AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップするか、Bのバウンディングボックスの下にある場合にTRUE
を返します。条件についてより詳細に言うと、BのバウンディングボックスをオーバラップするかBのバウンディングボックスの上に*ない*場合です。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この演算子はジオメトリで利用できるインデクスを使用します。 |
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 &<| tbl2.column2 AS overbelow FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING(6 0, 6 4)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING(0 0, 3 3)'::geometry), (3, 'LINESTRING(0 1, 0 5)'::geometry), (4, 'LINESTRING(1 2, 4 6)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | overbelow ---------+---------+----------- 1 | 2 | f 1 | 3 | t 1 | 4 | t (3 rows)
&> ? AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップするか、Bのバウンディングボックスの右にある場合にTRUE
を返します。
boolean &>(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
&>
演算子は、AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップするか、Bのバウンディングボックスの右にある場合にTRUE
を返します。条件についてより詳細に言うと、BのバウンディングボックスをオーバラップするかBのバウンディングボックスの左に*ない*場合です。
この演算子はジオメトリで利用できるインデクスを使用します。 |
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 &> tbl2.column2 AS overright FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING(1 2, 4 6)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING(0 0, 3 3)'::geometry), (3, 'LINESTRING(0 1, 0 5)'::geometry), (4, 'LINESTRING(6 0, 6 1)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | overright ---------+---------+----------- 1 | 2 | t 1 | 3 | t 1 | 4 | f (3 rows)
<< ? Aのバウンダリボックスが、厳密にBのバウンダリボックスの左にある場合にTRUE
を返します。
boolean <<(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 << tbl2.column2 AS left FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING (1 2, 1 5)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING (0 0, 4 3)'::geometry), (3, 'LINESTRING (6 0, 6 5)'::geometry), (4, 'LINESTRING (2 2, 5 6)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | left ---------+---------+------ 1 | 2 | f 1 | 3 | t 1 | 4 | t (3 rows)
<<| ? Aのバウンダリボックスが、厳密にBのバウンダリボックスの下にある場合にTRUE
を返します。
boolean <<|(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 <<| tbl2.column2 AS below FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING (0 0, 4 3)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING (1 4, 1 7)'::geometry), (3, 'LINESTRING (6 1, 6 5)'::geometry), (4, 'LINESTRING (2 3, 5 6)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | below ---------+---------+------- 1 | 2 | t 1 | 3 | f 1 | 4 | f (3 rows)
= ? Aのバウンダリボックスが、Bのバウンダリボックスと同じ場合にTRUE
を返します。バウンディングボックスには倍精度浮動小数点数を使います。
boolean =(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
boolean =(
geography
A
,
geography
B
)
;
=
演算子は、ジオメトリ/ジオグラフィAのバウンダリボックスが、Bのバウンダリボックスと同じ場合にTRUE
を返します。PostgreSQLは、ジオメトリが内部の並べ替えの実行やジオメトリの比較を行うために定義した=, <, >演算子を使います(GROUP BYやORDER BY節)。
これは多数の混乱の元です。geometryA = geometryBの比較を行うと、ジオメトリが明確に異なっていたとしても、バウンディングボックスが同じならTRUEが返ります。本当の等価性をチェックするにはST_OrderingEqualsまたはST_Equalsを使います。 |
この演算子はジオメトリで使用できるインデクスを*使いません*。 |
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
変更: 2.0.0では、 ジオメトリのバウンディングボックスをfloat4使用から倍精度使用に変更しました。ほんの少し違う位置にある特定のポイントについて、float4でのバウンディングボックスなら同じになるのにfloat8(倍精度)でのバウンディングボックスでは異なるため、以前の版ではtrueが返ったのが2.0以上ではfalseが返る、という副作用があります。
SELECT 'LINESTRING(0 0, 0 1, 1 0)'::geometry = 'LINESTRING(1 1, 0 0)'::geometry; ?column? ---------- t (1 row) SELECT ST_AsText(column1) FROM ( VALUES ('LINESTRING(0 0, 1 1)'::geometry), ('LINESTRING(1 1, 0 0)'::geometry)) AS foo; st_astext --------------------- LINESTRING(0 0,1 1) LINESTRING(1 1,0 0) (2 rows) -- Note: the GROUP BY uses the "=" to compare for geometry equivalency. SELECT ST_AsText(column1) FROM ( VALUES ('LINESTRING(0 0, 1 1)'::geometry), ('LINESTRING(1 1, 0 0)'::geometry)) AS foo GROUP BY column1; st_astext --------------------- LINESTRING(0 0,1 1) (1 row) -- In versions prior to 2.0, this used to return true -- SELECT ST_GeomFromText('POINT(1707296.37 4820536.77)') = ST_GeomFromText('POINT(1707296.27 4820536.87)') As pt_intersect; --pt_intersect -- f
>> ? Aのバウンダリボックスが、厳密にBのバウンダリボックスの右にある場合にTRUE
を返します。
boolean >>(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 >> tbl2.column2 AS right FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING (2 3, 5 6)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING (1 4, 1 7)'::geometry), (3, 'LINESTRING (6 1, 6 5)'::geometry), (4, 'LINESTRING (0 0, 4 3)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | right ---------+---------+------- 1 | 2 | t 1 | 3 | f 1 | 4 | f (3 rows)
@ ? AのバウンダリボックスがBのバウンダリボックスに含まれている場合にTRUE
を返します。
boolean @(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 @ tbl2.column2 AS contained FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING (1 1, 3 3)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING (0 0, 4 4)'::geometry), (3, 'LINESTRING (2 2, 4 4)'::geometry), (4, 'LINESTRING (1 1, 3 3)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | contained ---------+---------+----------- 1 | 2 | t 1 | 3 | f 1 | 4 | t (3 rows)
|&> ? AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップするか、Bのバウンディングボックスの上にある場合にTRUE
を返します。
boolean |&>(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
|&>
演算子は、AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップするか、Bのバウンディングボックスの上にある場合にTRUE
を返します。条件についてより詳細に言うと、BのバウンディングボックスをオーバラップするかBのバウンディングボックスの下に*ない*場合です。
この演算子はジオメトリで利用できるインデクスを使用します。 |
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 |&> tbl2.column2 AS overabove FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING(6 0, 6 4)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING(0 0, 3 3)'::geometry), (3, 'LINESTRING(0 1, 0 5)'::geometry), (4, 'LINESTRING(1 2, 4 6)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | overabove ---------+---------+----------- 1 | 2 | t 1 | 3 | f 1 | 4 | f (3 rows)
|>> ? Aのバウンダリボックスが、厳密にBのバウンダリボックスの上にある場合にTRUE
を返します。
boolean |>>(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 |>> tbl2.column2 AS above FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING (1 4, 1 7)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING (0 0, 4 2)'::geometry), (3, 'LINESTRING (6 1, 6 5)'::geometry), (4, 'LINESTRING (2 3, 5 6)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | above ---------+---------+------- 1 | 2 | t 1 | 3 | f 1 | 4 | f (3 rows)
~ ? AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスを含む場合にTRUE
を返します。
boolean ~(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
SELECT tbl1.column1, tbl2.column1, tbl1.column2 ~ tbl2.column2 AS contains FROM ( VALUES (1, 'LINESTRING (0 0, 3 3)'::geometry)) AS tbl1, ( VALUES (2, 'LINESTRING (0 0, 4 4)'::geometry), (3, 'LINESTRING (1 1, 2 2)'::geometry), (4, 'LINESTRING (0 0, 3 3)'::geometry)) AS tbl2; column1 | column1 | contains ---------+---------+---------- 1 | 2 | f 1 | 3 | t 1 | 4 | t (3 rows)
~= ? AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスと同じ場合にTRUE
を返します。
boolean ~=(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
~=
演算子はジオメトリ/ジオグラフィAのバウンディングボックスがジオメトリ/ジオグラフィBのバウンディングボックスと同じ場合にTRUE
を返します。
この演算子はジオメトリで利用できるインデクスを使用します。 |
初出: 1.5.0では、挙動を変更しました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この演算子のふるまいはPostGIS 1.5で、実際のジオメトリとしての等価性のテストから、バウンディングボックスの等価性のテストに変更されました。ハードアップグレードまたはソフトアップグレードを実行している場合は、データベースがどの挙動を持つかに動作が依存して、ややこしくなります。データベースがどの挙動を持つか判断するために、下のクエリを実行することができます。本当の等価性をチェックするには、ST_OrderingEqualsまたはST_Equalsが、安全な選択肢です。 |
<-> ? 2つのポイントの間の距離を返します。ポイントでは、ポイントは単精度(元となるポイントジオメトリが倍精度ですが)を使って調べます。他のジオメトリタイプでは、バウンディングボックスの重心どうしの距離を返します。KNN GiST機能を使った距離による並べ替えや近傍の制限に使います。
double precision <->(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
<->
演算子はポイント(単精度)の空間インデクスから読まれた2ポイント間の距離を返します。他のジオメトリについては、ジオメトリのバウンディングボックスの重心からの距離を返します。近傍の概ねの距離による並べ替えに使います。
この演算子はジオメトリで利用できるインデクスを使用します。他の演算子との相違点は、ORDER BY節でのみインデクスが使用される点です。 |
ジオメトリのひとつが定数(副問い合わせ/共通テーブル式にない)となる(a.geomでなく'SRID=3005;POINT(1011102 450541)'::geometry等となる)場合には、インデクスが有効になるだけです。 |
初出: 2.0.0 PostgreSQL 9.1以上でのみ有効です。
SELECT ST_Distance(geom, 'SRID=3005;POINT(1011102 450541)'::geometry) as d,edabbr, vaabbr FROM va2005 ORDER BY d limit 10; d | edabbr | vaabbr ------------------+--------+-------- 0 | ALQ | 128 5541.57712511724 | ALQ | 129A 5579.67450712005 | ALQ | 001 6083.4207708641 | ALQ | 131 7691.2205404848 | ALQ | 003 7900.75451037313 | ALQ | 122 8694.20710669982 | ALQ | 129B 9564.24289057111 | ALQ | 130 12089.665931705 | ALQ | 127 18472.5531479404 | ALQ | 002 (10 rows)
KNNの答えは次のようになります。
SELECT st_distance(geom, 'SRID=3005;POINT(1011102 450541)'::geometry) as d,edabbr, vaabbr FROM va2005 ORDER BY geom <-> 'SRID=3005;POINT(1011102 450541)'::geometry limit 10; d | edabbr | vaabbr ------------------+--------+-------- 0 | ALQ | 128 5579.67450712005 | ALQ | 001 5541.57712511724 | ALQ | 129A 8694.20710669982 | ALQ | 129B 9564.24289057111 | ALQ | 130 6083.4207708641 | ALQ | 131 12089.665931705 | ALQ | 127 24795.264503022 | ALQ | 124 24587.6584922302 | ALQ | 123 26764.2555463114 | ALQ | 125 (10 rows)
実際の距離との順序が違い、実際に表示される上位10行が違うことに注意して下さい。
最終的なハイブリッドのクエリは次の通りです。
WITH index_query AS ( SELECT ST_Distance(geom, 'SRID=3005;POINT(1011102 450541)'::geometry) as d,edabbr, vaabbr FROM va2005 ORDER BY geom <-> 'SRID=3005;POINT(1011102 450541)'::geometry LIMIT 100) SELECT * FROM index_query ORDER BY d limit 10; d | edabbr | vaabbr ------------------+--------+-------- 0 | ALQ | 128 5541.57712511724 | ALQ | 129A 5579.67450712005 | ALQ | 001 6083.4207708641 | ALQ | 131 7691.2205404848 | ALQ | 003 7900.75451037313 | ALQ | 122 8694.20710669982 | ALQ | 129B 9564.24289057111 | ALQ | 130 12089.665931705 | ALQ | 127 18472.5531479404 | ALQ | 002 (10 rows)
<#> ? 2ジオメトリのバウンディングボックス間の距離を返します。ポイントの場合は、距離とほとんど同じ(バウンディングボックスは単精度であり、ジオメトリは倍精度なので異なる)かを調べます。KNN GiST機能を使った距離による並べ替えと近傍の制限とに使います。
double precision <#>(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
KNN GiST 演算子 <#>
は、空間インデクスが有効な場合に、2つの浮動小数点数による、空間インデクスから読まれるバウンディングボックス間の距離を返します。近傍の概ねの距離による並び替えに使います。
この演算子はジオメトリで利用できるインデクスを使用します。他の演算子との相違点は、ORDER BY節でのみインデクスが使用される点です。 |
ジオメトリのひとつが定数となる(g1.geom <#>でなくORDER BY (ST_GeomFromText('POINT(1 2)') <#> geom)等となる)場合には、インデクスが有効になるだけです。 |
初出: 2.0.0 PostgreSQL 9.1以上でのみ有効です。
SELECT * FROM ( SELECT b.tlid, b.mtfcc, b.geom <#> ST_GeomFromText('LINESTRING(746149 2948672,745954 2948576, 745787 2948499,745740 2948468,745712 2948438, 745690 2948384,745677 2948319)',2249) As b_dist, ST_Distance(b.geom, ST_GeomFromText('LINESTRING(746149 2948672,745954 2948576, 745787 2948499,745740 2948468,745712 2948438, 745690 2948384,745677 2948319)',2249)) As act_dist FROM bos_roads As b ORDER BY b_dist, b.tlid LIMIT 100) As foo ORDER BY act_dist, tlid LIMIT 10; tlid | mtfcc | b_dist | act_dist -----------+-------+------------------+------------------ 85732027 | S1400 | 0 | 0 85732029 | S1400 | 0 | 0 85732031 | S1400 | 0 | 0 85734335 | S1400 | 0 | 0 85736037 | S1400 | 0 | 0 624683742 | S1400 | 0 | 128.528874268666 85719343 | S1400 | 260.839270432962 | 260.839270432962 85741826 | S1400 | 164.759294123275 | 260.839270432962 85732032 | S1400 | 277.75 | 311.830282365264 85735592 | S1400 | 222.25 | 311.830282365264 (10 rows)
TRUE
を返します。ST_Length
の別名です。POINT
を返します。POINT
を返します。ST_3DClosestPoint ? g1上の、g2に最も近い3次元ポイントを返します。3次元最短線のひとつめのポイントです。
geometry ST_3DClosestPoint(
geometry
g1, geometry
g2)
;
g1上の、g2に最も近い3次元ポイントを返します。3次元最短線のひとつめのポイントです。3次元最短線の長さは、3次元距離とは同じになです。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
初出: 2.0.0
ラインストリングとポイント -- 3次元と2次元の両方の最も近いポイント SELECT ST_AsEWKT(ST_3DClosestPoint(line,pt)) AS cp3d_line_pt, ST_AsEWKT(ST_ClosestPoint(line,pt)) As cp2d_line_pt FROM (SELECT 'POINT(100 100 30)'::geometry As pt, 'LINESTRING (20 80 20, 98 190 1, 110 180 3, 50 75 1000)'::geometry As line ) As foo; cp3d_line_pt | cp2d_line_pt -----------------------------------------------------------+------------------------------------------ POINT(54.6993798867619 128.935022917228 11.5475869506606) | POINT(73.0769230769231 115.384615384615)
|
ラインストリングとマルチポイント -- 3次元と2次元の両方の最も近いポイント SELECT ST_AsEWKT(ST_3DClosestPoint(line,pt)) AS cp3d_line_pt, ST_AsEWKT(ST_ClosestPoint(line,pt)) As cp2d_line_pt FROM (SELECT 'MULTIPOINT(100 100 30, 50 74 1000)'::geometry As pt, 'LINESTRING (20 80 20, 98 190 1, 110 180 3, 50 75 900)'::geometry As line ) As foo; cp3d_line_pt | cp2d_line_pt -----------------------------------------------------------+-------------- POINT(54.6993798867619 128.935022917228 11.5475869506606) | POINT(50 75)
|
Multilinestring and polygon both 3d and 2d closest point SELECT ST_AsEWKT(ST_3DClosestPoint(poly, mline)) As cp3d, ST_AsEWKT(ST_ClosestPoint(poly, mline)) As cp2d FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('POLYGON((175 150 5, 20 40 5, 35 45 5, 50 60 5, 100 100 5, 175 150 5))') As poly, ST_GeomFromEWKT('MULTILINESTRING((175 155 2, 20 40 20, 50 60 -2, 125 100 1, 175 155 1), (1 10 2, 5 20 1))') As mline ) As foo; cp3d | cp2d -------------------------------------------+-------------- POINT(39.993580415989 54.1889925532825 5) | POINT(20 40)
|
ST_3DDistance ? ジオメトリ型について、2つのジオメトリの、3次元の最小デカルト距離(空間参照系に基づきます)を、投影法の単位で返します。
float ST_3DDistance(
geometry
g1, geometry
g2)
;
ジオメトリ型については、2つのジオメトリの、3次元の最小デカルト距離(空間参照系に基づきます)を、投影法の単位で返します。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM ?
初出: 2.0.0
-- ジオメトリの例 - メートル単位(SRID: 2163 米国ナショナルアトラス正積図法) -- (3次元ポイントとラインの距離と、2次元ポイントとラインの距離とを比較) -- ご注意: 現在は垂直データムに対応していないので、 -- Zは変換されずに、最終的に同じであると仮定されます。 SELECT ST_3DDistance( ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;POINT(-72.1235 42.3521 4)'),2163), ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;LINESTRING(-72.1260 42.45 15, -72.123 42.1546 20)'),2163) ) As dist_3d, ST_Distance( ST_Transform(ST_GeomFromText('POINT(-72.1235 42.3521)',4326),2163), ST_Transform(ST_GeomFromText('LINESTRING(-72.1260 42.45, -72.123 42.1546)', 4326),2163) ) As dist_2d; dist_3d | dist_2d ------------------+----------------- 127.295059324629 | 126.66425605671
-- 3次元2次元両方のマルチラインストリングとポリゴンの距離 -- 3次元最も近い点の例と同じです SELECT ST_3DDistance(poly, mline) As dist3d, ST_Distance(poly, mline) As dist2d FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('POLYGON((175 150 5, 20 40 5, 35 45 5, 50 60 5, 100 100 5, 175 150 5))') As poly, ST_GeomFromEWKT('MULTILINESTRING((175 155 2, 20 40 20, 50 60 -2, 125 100 1, 175 155 1), (1 10 2, 5 20 1))') As mline ) As foo; dist3d | dist2d -------------------+-------- 0.716635696066337 | 0
ST_3DDWithin ? 3次元(XYZ)ジオメトリ型について、2つのジオメトリの3次元距離が指定した数の内にある場合にtrueを返します。
boolean ST_3DDWithin(
geometry
g1, geometry
g2, double precision
distance_of_srid)
;
ジオメト型について、2つのオブジェクト間の距離が、投影法の単位(空間参照系の単位)でdistance_of_srid内にある場合にtrueを返します。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM ?
初出: 2.0.0
-- ジオメトリの例 - メートル単位(SRID: 2163 米国ナショナルアトラス正積図法) -- (3次元ポイントとラインの距離と、2次元ポイントとラインの距離とを比較) -- ご注意: 現在は垂直データムに対応していないので、 -- Zは変換されずに、最終的に同じであると仮定されます。 SELECT ST_3DDWithin( ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;POINT(-72.1235 42.3521 4)'),2163), ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;LINESTRING(-72.1260 42.45 15, -72.123 42.1546 20)'),2163), 126.8 ) As within_dist_3d, ST_DWithin( ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;POINT(-72.1235 42.3521 4)'),2163), ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;LINESTRING(-72.1260 42.45 15, -72.123 42.1546 20)'),2163), 126.8 ) As within_dist_2d; within_dist_3d | within_dist_2d ----------------+---------------- f | t
ST_3DDFullyWithin ? 3次元ジオメトリが他のジオメトリとの距離が指定した範囲内ならtrueを返します。
boolean ST_3DDFullyWithin(
geometry
g1, geometry
g2, double precision
distance)
;
3次元ジオメトリが他のジオメトリとの距離が、完全に指定した範囲内ならtrueを返します。距離の単位はジオメトリの空間参照系で定義されているものとされます。この関数が意味を持つためには、与えられるジオメトリは両方とも同じ座標系で同じSRIDを持つ必要があります。
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。 |
初出: 2.0.0
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
-- これは、完全に範囲内にあるかどうかと範囲内にあるかどうかの比較と、 -- ライン/ポイントの2次元平面への投影で完全に範囲内にあるかどうかと -- 3次元で完全に範囲内にあるかの比較とを行っています。 SELECT ST_3DDFullyWithin(geom_a, geom_b, 10) as D3DFullyWithin10, ST_3DDWithin(geom_a, geom_b, 10) as D3DWithin10, ST_DFullyWithin(geom_a, geom_b, 20) as D2DFullyWithin20, ST_3DDFullyWithin(geom_a, geom_b, 20) as D3DFullyWithin20 from (select ST_GeomFromEWKT('POINT(1 1 2)') as geom_a, ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 5 2, 2 7 20, 1 9 100, 14 12 3)') as geom_b) t1; d3dfullywithin10 | d3dwithin10 | d2dfullywithin20 | d3dfullywithin20 ------------------+-------------+------------------+------------------ f | t | t | f
ST_3DIntersects ? ジオメトリが3次元で「空間的にインタセクトする」場合にTRUEを返します。ポイントとラインストリングのみで動作します。
boolean ST_3DIntersects(
geometry
geomA
,
geometry
geomB
)
;
オーバラップ、接触、Withinは全て、ジオメトリがインタセクトしていることを意味しています。これらがTRUEを返す場合は、空間的にインタセクトしています。非接続は、空間インタセクトについてFALSEとなります。
初出: 2.0.0
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: ?
ST_3DLongestLine ? 2つのジオメトリの3次元長が最長となるラインを返します。
geometry ST_3DLongestLine(
geometry
g1, geometry
g2)
;
2つのジオメトリの3次元長が最長となるポイントを返します。見つかった最長線が複数ある場合は、最初のもののみ返します。返されるラインは常にg1側を始点、g2側を終点とします。この関数が返すラインの長さは、常に始点をg1に終点をg2にそれぞれ指定した場合のST_3DMaxDistanceが返す値と同じになります。
初出: 2.0.0
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
ラインストリングとポイント -- 3次元と2次元の最長ライン SELECT ST_AsEWKT(ST_3DLongestLine(line,pt)) AS lol3d_line_pt, ST_AsEWKT(ST_LongestLine(line,pt)) As lol2d_line_pt FROM (SELECT 'POINT(100 100 30)'::geometry As pt, 'LINESTRING (20 80 20, 98 190 1, 110 180 3, 50 75 1000)'::geometry As line ) As foo; lol3d_line_pt | lol2d_line_pt -----------------------------------+---------------------------- LINESTRING(50 75 1000,100 100 30) | LINESTRING(98 190,100 100)
|
ラインストリングとマルチポイント -- 3次元と2次元の最長ライン SELECT ST_AsEWKT(ST_3DLongestLine(line,pt)) AS lol3d_line_pt, ST_AsEWKT(ST_LongestLine(line,pt)) As lol2d_line_pt FROM (SELECT 'MULTIPOINT(100 100 30, 50 74 1000)'::geometry As pt, 'LINESTRING (20 80 20, 98 190 1, 110 180 3, 50 75 900)'::geometry As line ) As foo; lol3d_line_pt | lol2d_line_pt ---------------------------------+-------------------------- LINESTRING(98 190 1,50 74 1000) | LINESTRING(98 190,50 74)
|
マルチラインストリングとポリゴン -- 3次元と2次元の最長ライン SELECT ST_AsEWKT(ST_3DLongestLine(poly, mline)) As lol3d, ST_AsEWKT(ST_LongestLine(poly, mline)) As lol2d FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('POLYGON((175 150 5, 20 40 5, 35 45 5, 50 60 5, 100 100 5, 175 150 5))') As poly, ST_GeomFromEWKT('MULTILINESTRING((175 155 2, 20 40 20, 50 60 -2, 125 100 1, 175 155 1), (1 10 2, 5 20 1))') As mline ) As foo; lol3d | lol2d ------------------------------+-------------------------- LINESTRING(175 150 5,1 10 2) | LINESTRING(175 150,1 10)
|
ST_3DMaxDistance ? ジオメトリ型について、2つのジオメトリの、3次元の最大デカルト距離(空間参照系に基づきます)を、投影法の単位で返します。
float ST_3DMaxDistance(
geometry
g1, geometry
g2)
;
ジオメトリ型について、2つのジオメトリの、3次元の最大デカルト距離(空間参照系に基づきます)を、投影法の単位で返します。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
初出: 2.0.0
-- ジオメトリの例 - メートル単位(SRID: 2163 米国ナショナルアトラス正積図法) -- (3次元ポイントとラインの距離と、2次元ポイントとラインの距離とを比較) -- ご注意: 現在は垂直データムに対応していないので、 -- Zは変換されずに、最終的に同じであると仮定されます。 SELECT ST_3DMaxDistance( ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;POINT(-72.1235 42.3521 10000)'),2163), ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;LINESTRING(-72.1260 42.45 15, -72.123 42.1546 20)'),2163) ) As dist_3d, ST_MaxDistance( ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;POINT(-72.1235 42.3521 10000)'),2163), ST_Transform(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;LINESTRING(-72.1260 42.45 15, -72.123 42.1546 20)'),2163) ) As dist_2d; dist_3d | dist_2d ------------------+------------------ 24383.7467488441 | 22247.8472107251
ST_3DShortestLine ? 2つのジオメトリの3次元長が最短となるラインを返します。
geometry ST_3DShortestLine(
geometry
g1, geometry
g2)
;
2つのジオメトリの3次元長が最短となるポイントを返します。見つかった最短線が複数ある場合は、最初のもののみ返します。g1とg2が1点のみでインタセクトする場合は、インタセクション点を開始点と終了点とします。g1とg2が1点より多くインタセクトする場合は、同じ点を開始点と終了点としますが、その点は不定です。返されるラインは常にg1側を始点、g2側を終点とします。この関数が返すラインの長さは、常にg1とg2を指定した場合のST_3DDistanceが返す値と同じになります。
初出: 2.0.0
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
ラインストリングとポイント -- 3次元と2次元の最短ライン SELECT ST_AsEWKT(ST_3DShortestLine(line,pt)) AS shl3d_line_pt, ST_AsEWKT(ST_ShortestLine(line,pt)) As shl2d_line_pt FROM (SELECT 'POINT(100 100 30)'::geometry As pt, 'LINESTRING (20 80 20, 98 190 1, 110 180 3, 50 75 1000)'::geometry As line ) As foo; shl3d_line_pt | shl2d_line_pt ----------------------------------------------------------------------------+------------------------------------------------------ LINESTRING(54.6993798867619 128.935022917228 11.5475869506606,100 100 30) | LINESTRING(73.0769230769231 115.384615384615,100 100)
|
ラインストリングとマルチポイント -- 3次元と2次元の最短ライン SELECT ST_AsEWKT(ST_3DShortestLine(line,pt)) AS shl3d_line_pt, ST_AsEWKT(ST_ShortestLine(line,pt)) As shl2d_line_pt FROM (SELECT 'MULTIPOINT(100 100 30, 50 74 1000)'::geometry As pt, 'LINESTRING (20 80 20, 98 190 1, 110 180 3, 50 75 900)'::geometry As line ) As foo; shl3d_line_pt | shl2d_line_pt ---------------------------------------------------------------------------+------------------------ LINESTRING(54.6993798867619 128.935022917228 11.5475869506606,100 100 30) | LINESTRING(50 75,50 74)
|
マルチラインストリングとポリゴン -- 3次元と2次元の最短ライン SELECT ST_AsEWKT(ST_3DShortestLine(poly, mline)) As shl3d, ST_AsEWKT(ST_ShortestLine(poly, mline)) As shl2d FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('POLYGON((175 150 5, 20 40 5, 35 45 5, 50 60 5, 100 100 5, 175 150 5))') As poly, ST_GeomFromEWKT('MULTILINESTRING((175 155 2, 20 40 20, 50 60 -2, 125 100 1, 175 155 1), (1 10 2, 5 20 1))') As mline ) As foo; shl3d | shl2d ---------------------------------------------------------------------------------------------------+------------------------ LINESTRING(39.993580415989 54.1889925532825 5,40.4078575708294 53.6052383805529 5.03423778139177) | LINESTRING(20 40,20 40)
|
ST_Area ? ポリゴンまたはマルチポリゴンの場合にはサーフェスの面積を返します。ジオメトリ型の「面積」はSRIDに基づく単位で、ジオグラフィ型の面積は平方メートルです。
float ST_Area(
geometry g1)
;
float ST_Area(
geography geog, boolean use_spheroid=true)
;
ポリゴンまたはマルチポリゴンの場合にはサーフェスの面積を返します。ST_SurfaceまたはST_MultiSurface値の面積計測を返します。ジオメトリ型の面積はSRIDに基づく単位です。ジオグラフィ型の面積は平方メートルで、デフォルトでは回転楕円体についての計測です(現在はWGS 84のみ)。計算速度が速い反面精度が落ちる球面での計測を行うにはST_Area(geog,false)とします。
機能強化: 2.0.0 - 2次元多面体サーフェスが導入されました。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 8.1.2, 9.5.3
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
多面体サーフェスについて、2次元多面体サーフェスのみ対応します(2.5次元は対応しません)。2.5次元について、0でない答が与えられるかも知れませんが、完全にXY平面に付いているサーフェスのみです。 |
マサチューセッツのプロットから平方フィートの面積を返すものと、乗算で平方フィートから平方メートルに変換するものです。2249はマサチューセッツ州フィート平面であるので、平方フィートで面積が出ることに注意して下さい。
SELECT ST_Area(the_geom) As sqft, ST_Area(the_geom)*POWER(0.3048,2) As sqm FROM (SELECT ST_GeomFromText('POLYGON((743238 2967416,743238 2967450, 743265 2967450,743265.625 2967416,743238 2967416))',2249) ) As foo(the_geom); sqft | sqm ---------+------------- 928.625 | 86.27208552
平方フィートの面積を返すものと、マサチューセッツ州メートル平面(26986)に変換して平方メートルを得るものです。2249はマサチューセッツ州フィート平面であり、26986はマサチューセッツ州メートル平面であることに注意して下さい。
SELECT ST_Area(the_geom) As sqft, ST_Area(ST_Transform(the_geom,26986)) As sqm FROM (SELECT ST_GeomFromText('POLYGON((743238 2967416,743238 2967450, 743265 2967450,743265.625 2967416,743238 2967416))',2249) ) As foo(the_geom); sqft | sqm ---------+------------------ 928.625 | 86.2724304199219
ジオグラフィ型を使って平方フィートと平方メートルを返すものです。 ジオメトリをジオグラフィに変換することに注意して下さい(変換に先立ってジオメトリがWGS 84緯度経度の4326であることを確認します)。ジオグラフィは常にメートルで計測されます。これは比較のためのデモンストレーションです。通常は、ジオグラフィ型が既に格納されているものです。
SELECT ST_Area(the_geog)/POWER(0.3048,2) As sqft_spheroid, ST_Area(the_geog,false)/POWER(0.3048,2) As sqft_sphere, ST_Area(the_geog) As sqm_spheroid FROM (SELECT geography( ST_Transform( ST_GeomFromText('POLYGON((743238 2967416,743238 2967450,743265 2967450,743265.625 2967416,743238 2967416))', 2249 ) ,4326 ) ) ) As foo(the_geog); sqft_spheroid | sqft_sphere | sqm_spheroid -----------------+------------------+------------------ 928.684405217197 | 927.186481558724 | 86.2776044452694 --if your data is in geography already SELECT ST_Area(the_geog)/POWER(0.3048,2) As sqft, ST_Area(the_geog) As sqm FROM somegeogtable;
ST_Azimuth ? pointAとPointBで定義されるベクタの、水平面での方位をラジアン単位で返します。方位は時計回りで、前半は下向き方向で後半は上向き方向になります。時計でいうと12=0; 3=PI/2; 6=PI; 9=3PI/4となります。
float ST_Azimuth(
geometry pointA, geometry pointB)
;
float ST_Azimuth(
geography pointA, geography pointB)
;
与えられたポイントジオメトリで定義される線分の方位を返し、2点が同位置にある場合はNULLを返します。返り値はラジアン単位です。方位は時計回りで、前半は下向き方向で後半は上向き方向になります。時計でいうと12=0; 3=PI/2; 6=PI; 9=3PI/4となります。
方位は基準面とポイントのあいたの角度(この場合はラジアン単位)と定義される数学的な概念です。
初出: 1.1.0
機能強化: 2.0.0では、ジオグラフィが導入されました。
ST_Azimuthは、ST_Translateと併用して、垂直軸に沿ってオブジェクトをシフトさせる場合に、特に便利です。これの例として、upgis_lineshift Plpgsqlfunctions PostGIS wiki sectionを参照して下さい。
度単位のジオメトリの方位
SELECT ST_Azimuth(ST_Point(25,45), ST_Point(75,100))/(2*pi())*360 as degAz, ST_Azimuth(ST_Point(75,100), ST_Point(25,45))/(2*pi())*360 As degAzrev; -- ご注意: 度に関するPostgreSQL組み込み関数を使うと覚えやすいです。 -- 両方とも同じ答えです。 SELECT degrees( ST_Azimuth(ST_Point(25,45), ST_Point(75,100)) ) as degAz, degrees( ST_Azimuth(ST_Point(75,100), ST_Point(25,45)) ) As degAzrev; degaz | degazrev ------------------+------------------ 42.2736890060937 | 222.273689006094
|
|
ST_Centroid ? ジオメトリの幾何学的重心を返します。
geometry ST_Centroid(
geometry
g1)
;
ジオメトリの幾何学的重心を計算します。ジオメトリの質量中心のPOINT
と同じです。[MULTI]POINTに対しては、入力座標の算術平均として計算されます。 [MULTI]LINESTRINGに対しては、各区分の重み付き長さとして計算されます。 [MULTI]POLYGONに対しては、「重み」を面積ととらえて計算します。空ジオメトリが与えられた場合は、空のGEOMETRYCOLLECTIONが返されます。NULLが与えられた場合は、NULLが返されます。
重心は、最も高い次元のジオメトリの要素の集合の重心と同じです(低い次元のジオメトリは「重み」0に貢献するため)。
GEOSモジュールを使用することで計算は高精度になります(コンパイル時に有効にします)。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 8.1.4, 9.5.5
ST_ClosestPoint ? g1上の、g2に最も近い3次元ポイントを返します。2次元最短線のひとつめのポイントです。
geometry ST_ClosestPoint(
geometry
g1, geometry
g2)
;
SELECT ST_AsText(ST_ClosestPoint(pt,line)) AS cp_pt_line, ST_AsText(ST_ClosestPoint(line,pt)) As cp_line_pt FROM (SELECT 'POINT(100 100)'::geometry As pt, 'LINESTRING (20 80, 98 190, 110 180, 50 75 )'::geometry As line ) As foo; cp_pt_line | cp_line_pt ----------------+------------------------------------------ POINT(100 100) | POINT(73.0769230769231 115.384615384615)
|
SELECT ST_AsText( ST_ClosestPoint( ST_GeomFromText('POLYGON((175 150, 20 40, 50 60, 125 100, 175 150))'), ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(110 170)'), 20) ) ) As ptwkt; ptwkt ------------------------------------------ POINT(140.752120669087 125.695053378061)
|
ST_Contains ? BのポイントがAの外部に無く、かつBの内部の少なくとも1つの点がAの内部にある場合に限って、TRUEを返します。
boolean ST_Contains(
geometry
geomA, geometry
geomB)
;
ジオメトリAとジオメトリBを含むのは、BのポイントがAの外部に無く、かつBの内部の少なくとも1つの点がAの内部にある場合に限ります。この定義の重要で微妙なところは、Aはその境界を含まず、Aは自身を含む、ということです。ジオメトリAが自身を正しく含むかどうかを見るST_ContainsProperlyと対照的です。
ジオメトリBが完全にジオメトリAの内側になる場合はTRUEを返します。この関数が意味のあるものにするためには、元のジオメトリは同じ投影座標である、同じSRIDを持っている必要があります。ST_ContainsはST_Withinの逆のものです。ST_Contains(A,B)はST_Within(B,A)を意味します。ただし、結果が常にFALSEになる、気にしないか、または定義されていない不正なジオメトリの場合を除きます。
GEOSモジュールによって実現しています。
|
この関数を不正なジオメトリで呼ばないでください。予期しない結果が返されます。 |
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。インデクスの使用を避けるには、_ST_Containsを使います。
ご注意: これは論理値を返して整数を返さないのが「許される」版です。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.2 // s2.1.13.3 - same as within(geometry B, geometry A)
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.31
直感的に分かりにくいST_ContainsとST_Withinの微妙な違いがあります。詳細については、Subtleties of OGC Covers, Contains, Withinをご覧ください。
次に示す図全てで、ST_Contains
はTRUE
を返します。
次に示す図全てで、ST_Contains
はFALSE
を返します。
-- 円の中にある円 SELECT ST_Contains(smallc, bigc) As smallcontainsbig, ST_Contains(bigc,smallc) As bigcontainssmall, ST_Contains(bigc, ST_Union(smallc, bigc)) as bigcontainsunion, ST_Equals(bigc, ST_Union(smallc, bigc)) as bigisunion, ST_Covers(bigc, ST_ExteriorRing(bigc)) As bigcoversexterior, ST_Contains(bigc, ST_ExteriorRing(bigc)) As bigcontainsexterior FROM (SELECT ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), 10) As smallc, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), 20) As bigc) As foo; -- 結果 smallcontainsbig | bigcontainssmall | bigcontainsunion | bigisunion | bigcoversexterior | bigcontainsexterior ------------------+------------------+------------------+------------+-------------------+--------------------- f | t | t | t | t | f -- ST_ContainsとST_ContainsProperlyとの違いのデモ SELECT ST_GeometryType(geomA) As geomtype, ST_Contains(geomA,geomA) AS acontainsa, ST_ContainsProperly(geomA, geomA) AS acontainspropa, ST_Contains(geomA, ST_Boundary(geomA)) As acontainsba, ST_ContainsProperly(geomA, ST_Boundary(geomA)) As acontainspropba FROM (VALUES ( ST_Buffer(ST_Point(1,1), 5,1) ), ( ST_MakeLine(ST_Point(1,1), ST_Point(-1,-1) ) ), ( ST_Point(1,1) ) ) As foo(geomA); geomtype | acontainsa | acontainspropa | acontainsba | acontainspropba --------------+------------+----------------+-------------+----------------- ST_Polygon | t | f | f | f ST_LineString | t | f | f | f ST_Point | t | t | f | f
ST_ContainsProperly ? BがAの内部にインタセクトするが境界(または外部)にインタセクトしない場合に、TRUEを返します。Aは自身には、ContainsProperlyではありませんが、Containsです。
boolean ST_ContainsProperly(
geometry
geomA, geometry
geomB)
;
BがAの内部にインタセクトするが境界(または外部)にインタセクトしない場合に、TRUEを返します。
Aは自身には、ContainsProperlyではありませんが、Containsです。
他のジオメトリの全てのポイントは、このジオメトリの内部のポイントです。ST_Relateで使われるDE-9IMでは[T**FF*FF*]に合致します。
JTS文書からわずかに言い換えると、ST_ContainsとST_Intersectsでこの述語を併用する利点は、個々のポイントでのトポロジの計算が必要なく、効果的に計算されることです。 この述語の使用事例として、大きいポリゴンジオメトリでのジオメトリの集合のインタセクションを計算が挙げられます。インタセクションはかなり遅いので、ContainsProperlyを使って、対象ジオメトリのうち全体が領域内にあるものを抜き出すことができ、効果的になります。これらの場面では、インタセクションは確実に元の対象ジオメトリであることが直感的に分かります。 |
初出: 1.4.0 - GEOS 3.1.0以上が必要です。
|
この関数を不正なジオメトリで呼ばないでください。予期しない結果が返されます。 |
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。インデクスの使用を避けるには、_ST_ContainsProperlyを使います。
-- 円の中にある円 SELECT ST_ContainsProperly(smallc, bigc) As smallcontainspropbig, ST_ContainsProperly(bigc,smallc) As bigcontainspropsmall, ST_ContainsProperly(bigc, ST_Union(smallc, bigc)) as bigcontainspropunion, ST_Equals(bigc, ST_Union(smallc, bigc)) as bigisunion, ST_Covers(bigc, ST_ExteriorRing(bigc)) As bigcoversexterior, ST_ContainsProperly(bigc, ST_ExteriorRing(bigc)) As bigcontainsexterior FROM (SELECT ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), 10) As smallc, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), 20) As bigc) As foo; -- 結果 smallcontainspropbig | bigcontainspropsmall | bigcontainspropunion | bigisunion | bigcoversexterior | bigcontainsexterior ------------------+------------------+------------------+------------+-------------------+--------------------- f | t | f | t | t | f -- ST_ContainsとST_ContainsProperlyとの違いのデモ SELECT ST_GeometryType(geomA) As geomtype, ST_Contains(geomA,geomA) AS acontainsa, ST_ContainsProperly(geomA, geomA) AS acontainspropa, ST_Contains(geomA, ST_Boundary(geomA)) As acontainsba, ST_ContainsProperly(geomA, ST_Boundary(geomA)) As acontainspropba FROM (VALUES ( ST_Buffer(ST_Point(1,1), 5,1) ), ( ST_MakeLine(ST_Point(1,1), ST_Point(-1,-1) ) ), ( ST_Point(1,1) ) ) As foo(geomA); geomtype | acontainsa | acontainspropa | acontainsba | acontainspropba --------------+------------+----------------+-------------+----------------- ST_Polygon | t | f | f | f ST_LineString | t | f | f | f ST_Point | t | t | f | f
ST_Covers ? ジオメトリBにジオメトリAの外となるポイントが無い場合には、1(TRUE)を返します。
boolean ST_Covers(
geometry
geomA, geometry
geomB)
;
boolean ST_Covers(
geography
geogpolyA, geography
geogpointB)
;
ジオメトリ/ジオグラフィBにジオメトリ/ジオグラフィAの外となるポイントが無い場合には、1(TRUE)を返します。
GEOSモジュールによって実現しています。
|
ジオグラフィではAにポリゴン、Bにポイントがある場合のみ対応します。 |
この関数を不正なジオメトリで呼ばないでください。予期しない結果が返されます。 |
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。インデクスの使用を避けるには、_ST_Coversを使います。
初出: 1.2.2 - GEOS 3.0以上が必要です。
初出: 1.5 - ジオグラフィが導入されました。
ご注意: これは論理値を返して整数を返さないのが「許される」版です。
これはOGC標準と違いますがOracleは持っています。
直感的に分かりにくいST_ContainsとST_Withinの微妙な違いがあります。詳細については、Subtleties of OGC Covers, Contains, Withinをご覧ください。
ジオメトリの例
-- 円をカバーする円 SELECT ST_Covers(smallc,smallc) As smallinsmall, ST_Covers(smallc, bigc) As smallcoversbig, ST_Covers(bigc, ST_ExteriorRing(bigc)) As bigcoversexterior, ST_Contains(bigc, ST_ExteriorRing(bigc)) As bigcontainsexterior FROM (SELECT ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), 10) As smallc, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), 20) As bigc) As foo; -- 結果 smallinsmall | smallcoversbig | bigcoversexterior | bigcontainsexterior --------------+----------------+-------------------+--------------------- t | f | t | f (1 row)
ジオグラフィの例
-- ポイントと他のポイントから300メートルのバッファとの比較と -- ポイントとそのポイントから10メートルのバッファとの比較 SELECT ST_Covers(geog_poly, geog_pt) As poly_covers_pt, ST_Covers(ST_Buffer(geog_pt,10), geog_pt) As buff_10m_covers_cent FROM (SELECT ST_Buffer(ST_GeogFromText('SRID=4326;POINT(-99.327 31.4821)'), 300) As geog_poly, ST_GeogFromText('SRID=4326;POINT(-99.33 31.483)') As geog_pt ) As foo; poly_covers_pt | buff_10m_covers_cent ----------------+------------------ f | t
ST_CoveredBy ? オメトリ/ジオグラフィAの点がジオメトリ/ジオグラフィBの外に無い場合に、1(TRUE)を返します。
boolean ST_CoveredBy(
geometry
geomA, geometry
geomB)
;
boolean ST_CoveredBy(
geography
geogA, geography
geogB)
;
ジオメトリ/ジオグラフィAの点がジオメトリ/ジオグラフィBの外に無い場合に、1(TRUE)を返します。
GEOSモジュールによって実現しています。
|
この関数を不正なジオメトリで呼ばないでください。予期しない結果が返されます。 |
初出: 1.2.2 - GEOS 3.0以上が必要です。
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。インデクスの使用を避けるには、_ST_CoveredByを使います。
ご注意: これは論理値を返して整数を返さないのが「許される」版です。
これはOGC標準と違いますがOracleは持っています。
直感的に分かりにくいST_ContainsとST_Withinの微妙な違いがあります。詳細については、Subtleties of OGC Covers, Contains, Withinをご覧ください。
-- 円にカバーされる円 SELECT ST_CoveredBy(smallc,smallc) As smallinsmall, ST_CoveredBy(smallc, bigc) As smallcoveredbybig, ST_CoveredBy(ST_ExteriorRing(bigc), bigc) As exteriorcoveredbybig, ST_Within(ST_ExteriorRing(bigc),bigc) As exeriorwithinbig FROM (SELECT ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), 10) As smallc, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), 20) As bigc) As foo; -- 結果 smallinsmall | smallcoveredbybig | exteriorcoveredbybig | exeriorwithinbig --------------+-------------------+----------------------+------------------ t | t | t | f (1 row)
ST_Crosses ? 与えられたジオメトリが共通の内部の点を持ち、かつそうでない点を持つ場合に、TRUE
を返します。
boolean ST_Crosses(
geometry g1, geometry g2)
;
ST_Crosses
は2つのジオメトリを取り、インタセクションが「空間的にクロスする」、すなわち、ジオメトリが共通の内部の点を持ち、かつそうでない点を持つ場合にTRUE
を返します。ジオメトリの内部のインタセクションは、空集合であってはならず、2つのジオメトリの最大次元より低い次元でなければなりません。さらに言うと、2つのジオメトリのインタセクションは、元のジオメトリのいずれとも一致してはなりません。これらを満たさない場合にはFALSE
が返ります。
数学的に述べると、次のようになります。
TODO: Insert appropriate MathML markup here or use a gif. Simple HTML markup does not work well in both IE and Firefox.
DE-9IMでは次のようになります。
T*T****** (Point/Line, Point/Area, Line/Areaの場合)
T*****T** (Line/Point, Area/Point, Area/Lineの場合)
0******** (Line/Lineの場合)
他の次元の組み合わせでは、FALSEが返されます。
OpenGIS Simple Feature Specificationでは、この述語はPoint/Line, Point/Area, Line/Line, Line/Areaの場合についてのみ定義されています。JTS/GEOSでは、Line/Point, Area/Point, Area/Lineについて拡張しています。これによって関係が対称になっています。
|
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.13.3
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.29
次に示す図全てで、TRUE
が返されます。
roads(道路)とhighways(高速道路)の2つのテーブルを持っている場面を考えます。
CREATE TABLE roads ( id serial NOT NULL, the_geom geometry, CONSTRAINT roads_pkey PRIMARY KEY (road_id) );
|
CREATE TABLE highways ( id serial NOT NULL, the_gem geometry, CONSTRAINT roads_pkey PRIMARY KEY (road_id) );
|
次のようなクエリを使って、highwayとクロスするroadsのリストを決定します。
SELECT roads.id FROM roads, highways WHERE ST_Crosses(roads.the_geom, highways.the_geom);
ST_LineCrossingDirection ? 2つのラインストリングが与えられ、クロスの種類を-3から3の区間の数で返します。0の場合はクロスしていません。
integer ST_LineCrossingDirection(
geometry linestringA, geometry linestringB)
;
2つのラインストリングが与えられ、クロスの種類を-3から3の区間の数で返します。0の場合はクロスしていません。LINESTRING
のみサポートします。
整定数の定義は次の通りです。
0: クロスが無い
-1: 左クロス
1: 右クロス
-2: 複数クロスで最後が左
2: 複数クロスで最後が右
-3: 複数クロスで開始終了ともに左
3: 複数クロスで開始終了ともに右
初出: 1.4
SELECT ST_LineCrossingDirection(foo.line1, foo.line2) As l1_cross_l2 , ST_LineCrossingDirection(foo.line2, foo.line1) As l2_cross_l1 FROM ( SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(25 169,89 114,40 70,86 43)') As line1, ST_GeomFromText('LINESTRING(171 154,20 140,71 74,161 53)') As line2 ) As foo; l1_cross_l2 | l2_cross_l1 -------------+------------- 3 | -3
|
SELECT ST_LineCrossingDirection(foo.line1, foo.line2) As l1_cross_l2 , ST_LineCrossingDirection(foo.line2, foo.line1) As l2_cross_l1 FROM ( SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(25 169,89 114,40 70,86 43)') As line1, ST_GeomFromText('LINESTRING (171 154, 20 140, 71 74, 2.99 90.16)') As line2 ) As foo; l1_cross_l2 | l2_cross_l1 -------------+------------- 2 | -2
|
SELECT ST_LineCrossingDirection(foo.line1, foo.line2) As l1_cross_l2 , ST_LineCrossingDirection(foo.line2, foo.line1) As l2_cross_l1 FROM ( SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(25 169,89 114,40 70,86 43)') As line1, ST_GeomFromText('LINESTRING (20 140, 71 74, 161 53)') As line2 ) As foo; l1_cross_l2 | l2_cross_l1 -------------+------------- -1 | 1
|
SELECT ST_LineCrossingDirection(foo.line1, foo.line2) As l1_cross_l2 , ST_LineCrossingDirection(foo.line2, foo.line1) As l2_cross_l1 FROM (SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(25 169,89 114,40 70,86 43)') As line1, ST_GeomFromText('LINESTRING(2.99 90.16,71 74,20 140,171 154)') As line2 ) As foo; l1_cross_l2 | l2_cross_l1 -------------+------------- -2 | 2
|
SELECT s1.gid, s2.gid, ST_LineCrossingDirection(s1.the_geom, s2.the_geom) FROM streets s1 CROSS JOIN streets s2 ON (s1.gid != s2.gid AND s1.the_geom && s2.the_geom ) WHERE ST_CrossingDirection(s1.the_geom, s2.the_geom) > 0;
ST_Disjoint ? ジオメトリが「空間的にインタセクトしていない」すなわち、空間を共有ししていない場合に、TRUEを返します。
boolean ST_Disjoint(
geometry
A
,
geometry
B
)
;
オーバラップ、接触、Withinは全て、ジオメトリが非接続でないことを意味しています。これらがTRUEを返す場合は、空間的に非接続ではありません。非接続は、空間インタセクトについてFALSEとなります。
|
GEOSモジュールによって実現しています。
この関数はインデクスを使用しません。 |
ご注意: これは論理値を返して整数を返さないのが「許される」版です。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.2 //s2.1.13.3 - a.Relate(b, 'FF*FF****')
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.26
ST_Distance ? ジオメトリ型については、2つのジオメトリの、2次元の最小デカルト距離(空間参照系に基づきます)を、投影法の単位で返します。ジオグラフィ型については、デフォルトでは、2つのジオメトリ間の回転楕円体上の最小距離をメートル単位で返します。
float ST_Distance(
geometry
g1, geometry
g2)
;
float ST_Distance(
geography
gg1, geography
gg2)
;
float ST_Distance(
geography
gg1, geography
gg2, boolean
use_spheroid)
;
ジオメトリ型について、2つのジオメトリの、2次元の最小デカルト距離(空間参照系に基づきます)を、投影法の単位で返します。ジオグラフィ型について、デフォルトでは、2つのジオメトリ間の、WGS84回転楕円体上の最小距離をメートル単位で返します。回転楕円体の替わりに球面による答えを得るにはFALSEを渡します。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.23
初出: 1.5.0 1.5でジオグラフィが導入されました。大きいジオメトリや頂点の多いジオメトリについての速度が改善しました。
-- ジオメトリの例 - 平面上の度単位 4326はWGS84経度緯度 単位は度 SELECT ST_Distance( ST_GeomFromText('POINT(-72.1235 42.3521)',4326), ST_GeomFromText('LINESTRING(-72.1260 42.45, -72.123 42.1546)', 4326) ); st_distance ----------------- 0.00150567726382282 -- Geometry example - units in meters (SRID: 26986 Massachusetts state plane meters) (most accurate for Massachusetts) SELECT ST_Distance( ST_Transform(ST_GeomFromText('POINT(-72.1235 42.3521)',4326),26986), ST_Transform(ST_GeomFromText('LINESTRING(-72.1260 42.45, -72.123 42.1546)', 4326),26986) ); st_distance ----------------- 123.797937878454 -- ジオメトリの例 - メートル単位 (SRID: 2163 米国ナショナルアトラス正積図法) -- (最も精度が低い) SELECT ST_Distance( ST_Transform(ST_GeomFromText('POINT(-72.1235 42.3521)',4326),2163), ST_Transform(ST_GeomFromText('LINESTRING(-72.1260 42.45, -72.123 42.1546)', 4326),2163) ); st_distance ------------------ 126.664256056812 -- ジオグラフィの例 - 同じですがメートル単位になっている点に注意 -- 球面を使うと若干速度が向上し精度が低下します SELECT ST_Distance(gg1, gg2) As spheroid_dist, ST_Distance(gg1, gg2, false) As sphere_dist FROM (SELECT ST_GeographyFromText('SRID=4326;POINT(-72.1235 42.3521)') As gg1, ST_GeographyFromText('SRID=4326;LINESTRING(-72.1260 42.45, -72.123 42.1546)') As gg2 ) As foo ; spheroid_dist | sphere_dist ------------------+------------------ 123.802076746848 | 123.475736916397
ST_HausdorffDistance ? 2つのジオメトリ間のハウスドルフ距離を返します。基本的にジオメトリが似ているかどうかを計測するものです。単位はジオメトリの空間参照系の単位です。
float ST_HausdorffDistance(
geometry
g1, geometry
g2)
;
float ST_HausdorffDistance(
geometry
g1, geometry
g2, float
densifyFrac)
;
「離散ハウスドルフ距離」とみなすことができる距離基準を計算します。これは、一つのジオメトリの離散点に制限されたハウスドルフ距離です。Hausdorff distanceに関するWikiPedia英語版の記事やMartin Davis note on how Hausdorff Distance calculation was used to prove correctness of the CascadePolygonUnion approach.などを参照して下さい。
densifyFracが指定された際には、この関数は離散ハウスドルフ距離を計算する前に線分への頂点の挿入を行います。densifyFracパラメータは頂点の挿入を行うための小数です。総延長の小数が与えられた値に近くなるように、線分ごとに等しい長さに分割します。
現在の実装では、頂点のみを離散位置としてサポートします。任意の密度でポイントを使用することができるよう拡張されています。 |
このアルゴリズムは標準的なハウスドルフ距離と等価では*ありません*。しかし、使用可能な場面の大部分で正しくなる近似計算がなされています。重要なものに、それぞれが概ね平行で概ね等しい長さのラインストリングがあります。これはラインのマッチングに使う基準です。 |
初出: 1.5.0 - GEOS 3.2.0以上が必要です。
postgis=# SELECT st_HausdorffDistance( 'LINESTRING (0 0, 2 0)'::geometry, 'MULTIPOINT (0 1, 1 0, 2 1)'::geometry); st_hausdorffdistance ---------------------- 1 (1 row)
postgis=# SELECT st_hausdorffdistance('LINESTRING (130 0, 0 0, 0 150)'::geometry, 'LINESTRING (10 10, 10 150, 130 10)'::geometry, 0.5); st_hausdorffdistance ---------------------- 70 (1 row)
ST_MaxDistance ? 2つのジオメトリ間の2次元距離の最大値を、投影法の単位で返します。
float ST_MaxDistance(
geometry g1, geometry g2)
;
ST_Distance_Sphere ? 2つの経度緯度ジオメトリ間の最小距離をメートル単位で返します。半径6370986メートルの球面を用います。xref linkend="ST_Distance_Spheroid" />より早いですが精度が低くなります。PostGIS 1.5より前では、ポイントについてのみ実装されていました。
float ST_Distance_Sphere(
geometry geomlonlatA, geometry geomlonlatB)
;
二つの経度緯度ジオメトリ間の最小距離をメートル単位で返します。半径6370986メートルの球面を用いますST_Distance_Spheroidより早いですが精度が低くなります。PostGIS 1.5より前では、ポイントについてのみ実装されていました。
この関数は現在のところ、ジオメトリのSRIDを見ずに、常にWGS84経度緯度を仮定します。以前の版ではポイントのみ対応していました。 |
初出: 1.5 - ポイント以外のジオメトリが導入されました。以前の版ではポイントでのみ動作しました。
SELECT round(CAST(ST_Distance_Sphere(ST_Centroid(the_geom), ST_GeomFromText('POINT(-118 38)',4326)) As numeric),2) As dist_meters, round(CAST(ST_Distance(ST_Transform(ST_Centroid(the_geom),32611), ST_Transform(ST_GeomFromText('POINT(-118 38)', 4326),32611)) As numeric),2) As dist_utm11_meters, round(CAST(ST_Distance(ST_Centroid(the_geom), ST_GeomFromText('POINT(-118 38)', 4326)) As numeric),5) As dist_degrees, round(CAST(ST_Distance(ST_Transform(the_geom,32611), ST_Transform(ST_GeomFromText('POINT(-118 38)', 4326),32611)) As numeric),2) As min_dist_line_point_meters FROM (SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(-118.584 38.374,-118.583 38.5)', 4326) As the_geom) as foo; dist_meters | dist_utm11_meters | dist_degrees | min_dist_line_point_meters -------------+-------------------+--------------+---------------------------- 70424.47 | 70438.00 | 0.72900 | 65871.18
ST_Distance_Spheroid ? 指定した回転楕円体による、2つのジオメトリ間の最小距離を返します。PostGIS 1.5より前ではポイントのみサポートされていました。
float ST_Distance_Spheroid(
geometry geomlonlatA, geometry geomlonlatB, spheroid measurement_spheroid)
;
指定した回転楕円体による、2つのジオメトリ間の最小距離を、メートル単位で返します。回転楕円体の説明については、ST_Length_Spheroidを参照して下さい。PostGIS 1.5より前ではポイントのみサポートされていました。
この関数は現在のところ、ジオメトリのSRIDを見ずに、常に関数に渡される回転楕円体の座標で表現されていると仮定します。以前の版ではポイントのみのサポートでした。 |
初出: 1.5 - ポイント以外のジオメトリ型が導入されました。以前の版ではポイントでのみ動作しました。
SELECT round(CAST( ST_Distance_Spheroid(ST_Centroid(the_geom), ST_GeomFromText('POINT(-118 38)',4326), 'SPHEROID["WGS 84",6378137,298.257223563]') As numeric),2) As dist_meters_spheroid, round(CAST(ST_Distance_Sphere(ST_Centroid(the_geom), ST_GeomFromText('POINT(-118 38)',4326)) As numeric),2) As dist_meters_sphere, round(CAST(ST_Distance(ST_Transform(ST_Centroid(the_geom),32611), ST_Transform(ST_GeomFromText('POINT(-118 38)', 4326),32611)) As numeric),2) As dist_utm11_meters FROM (SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(-118.584 38.374,-118.583 38.5)', 4326) As the_geom) as foo; dist_meters_spheroid | dist_meters_sphere | dist_utm11_meters ----------------------+--------------------+------------------- 70454.92 | 70424.47 | 70438.00
ST_DFullyWithin ? 全てのジオメトリが、指定したジオメトリから指定した距離内にある場合に、TRUEを返します。
boolean ST_DFullyWithin(
geometry
g1, geometry
g2, double precision
distance)
;
全てのジオメトリが、指定したジオメトリから指定した距離内に場合に、TRUEを返します。距離はジオメトリの空間参照系で定義されている単位になります。この関数が意味のあるものにするためには、与えられるジオメトリは両方とも同じ座標系で同じSRIDを持つ必要があります。
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。 |
初出: 1.5.0
postgis=# SELECT ST_DFullyWithin(geom_a, geom_b, 10) as DFullyWithin10, ST_DWithin(geom_a, geom_b, 10) as DWithin10, ST_DFullyWithin(geom_a, geom_b, 20) as DFullyWithin20 from (select ST_GeomFromText('POINT(1 1)') as geom_a,ST_GeomFromText('LINESTRING(1 5, 2 7, 1 9, 14 12)') as geom_b) t1; ----------------- DFullyWithin10 | DWithin10 | DFullyWithin20 | ---------------+----------+---------------+ f | t | t |
ST_DWithin ? ジオメトリが、指定したジオメトリから指定した距離内にある場合に、TRUEを返します。ジオメトリについては、距離は空間参照系で定義されている単位になります。ジオグラフィについては、メートル単位で、デフォルトではuse_spheroid=true(回転楕円体を使った計算)となり、速いチェックをするにはuse_spheroid=falseとして球面を使って計算します。
boolean ST_DWithin(
geometry
g1, geometry
g2, double precision
distance_of_srid)
;
boolean ST_DWithin(
geography
gg1, geography
gg2, double precision
distance_meters)
;
boolean ST_DWithin(
geography
gg1, geography
gg2, double precision
distance_meters, boolean
use_spheroid)
;
ジオメトリが、指定したジオメトリから指定した距離内にある場合に、TRUEを返します。
ジオメトリについては、距離は空間参照系で定義されている単位になります。この関数が意味を持つためには、与えられるジオメトリは両方とも同じ座標系で同じSRIDを持つ必要があります。
ジオグラフィについては、メートル単位で、デフォルトではuse_spheroid=true(回転楕円体を使った計算)となり、速いチェックをするにはuse_spheroid=falseとして球面を使って計算します。
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。 |
1.3より前では、ST_Expandは一般的に&&とST_Distanceとを併用して、同じ効果を得ていました。1.3.4より前では、この関数は、基本的にこのやり方の短縮版でした。1.3.4から、ST_DWithinは、大きなバッファ領域について前の版より効果的になる、より短縮した距離関数を使っています。 |
3次元ジオメトリの場合にはST_3DDWithinを使います。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
初出: 1.5.0 ジオグラフィが導入されました。
-- それぞれの学校から3000単位以内の、最も近い病院の探索。 -- インデクスを使用しないST_Distanceの処理に渡す学校リストを制限するために、 -- ST_DWithin探索でインデクスを使います。 -- 空間参照系の単位がメートルの場合は、単位はメートルになります。 SELECT DISTINCT ON (s.gid) s.gid, s.school_name, s.the_geom, h.hospital_name FROM schools s LEFT JOIN hospitals h ON ST_DWithin(s.the_geom, h.the_geom, 3000) ORDER BY s.gid, ST_Distance(s.the_geom, h.the_geom); -- 病院が近くに無い学校の探索。 -- 病院が3000単位内に無い全ての学校を探索します。 -- 単位は空間参照系の単位です(メートル、フィート、度) SELECT s.gid, s.school_name FROM schools s LEFT JOIN hospitals h ON ST_DWithin(s.the_geom, h.the_geom, 3000) WHERE h.gid IS NULL;
ST_Equals ? 与えられたジオメトリ表現が同じ場合にはTRUEを返します。方向は無視されます。
boolean ST_Equals(
geometry A, geometry B)
;
与えられたジオメトリが「空間的に同じ」場合には、TRUEを返します。'='よりも「よりよい」答を得るために使います。空間的に同じということは、ST_Within(A,B) = trueかつST_Within(B,A) = trueとなります。また、ポイントの順序が違っても同じジオメトリ構造となります。構成ポイントの順序の確認にはST_OrderingEqualsを使用します(ST_OrderingEqualsはポイントのオーダが同じかを確認するよりも若干厳しくなります)。
この関数は、どちらのジオメトリも不正である場合は、バイナリで同じ場合であっても、FALSEを返します。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.24
ST_HasArc ? ジオメトリまたはジオメトリコレクションが曲線ストリングを含む場合に、TRUEを返します。
boolean ST_HasArc(
geometry geomA)
;
ジオメトリまたはジオメトリコレクションが曲線ストリングを含む場合に、TRUEを返します。
初出: 1.2.3?
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
ST_Intersects ? ジオメトリ/ジオグラフィが「2次元空間で空間的にインタセクトする」(空間に共有部分がある)場合には、TRUEを返します。そうでない(非接続)場合はFALSEを返します。ジオグラフィについては、許容量は0.00001メートルです(どの閉じた点でもインタセクトを考慮されます)。
boolean ST_Intersects(
geometry
geomA
,
geometry
geomB
)
;
boolean ST_Intersects(
geography
geogA
,
geography
geogB
)
;
オーバラップ、接触、Withinは全て、ジオメトリがインタセクトしていることを意味しています。これらがTRUEを返す場合は、空間的にインタセクトしています。非接続は、空間インタセクトについてFALSEとなります。
ジオメトリ版では、 |
ジオメトリについては、GEOSモジュールで実現しています。ジオグラフィについてはネイティブです。
初出: 1.5 ジオメトリが導入されました。
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。 |
ジオグラフィでは、この関数は0.00001メートルの距離許容を持ち、回転楕円体計算よりむしろ球面を使います。 |
ご注意: これは論理値を返して整数を返さないのが「許される」版です。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.2 //s2.1.13.3 - ST_Intersects(g1, g2 ) --> Not (ST_Disjoint(g1, g2 ))
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.27
SELECT ST_Intersects('POINT(0 0)'::geometry, 'LINESTRING ( 2 0, 0 2 )'::geometry); st_intersects --------------- f (1 row) SELECT ST_Intersects('POINT(0 0)'::geometry, 'LINESTRING ( 0 0, 0 2 )'::geometry); st_intersects --------------- t (1 row)
ST_Length ? LINESTRINGまたはMULTILINESTRINGの場合に、ジオメトリの2次元長を返します。ジオメトリでは、単位は空間参照系の単位です。ジオグラフィでは、メートル単位です(回転楕円体がデフォルトです)。
float ST_Length(
geometry a_2dlinestring)
;
float ST_Length(
geography geog, boolean use_spheroid=true)
;
ジオメトリについては、LINESTRING, MULTILINESTRING, ST_Curve, ST_MultiCurveの場合には、ジオメトリの2次元デカルト距離を返します。領域ジオメトリに対しては0を返します。領域ジオメトリに対してはST_Perimeterを使います。計測単位はジオメトリの空間参照系の単位になります。ジオグラフィについては、領域ジオメトリに対する周囲長関数としての働きもします。
現在は、ジオメトリに対してはST_Length2Dの別名ですが、高次元サポートに変更されるかも知れません。
変更: 2.0.0 仕様変更 -- 以前の版では、ジオグラフィ型のPOLYGON/MULTIPOLYGONに対して周囲長を返していましたが、2.0.0では、ジオメトリでの0を返すように変更されました。ポリゴンの周囲長を求めるにはST_Perimeterを使用して下さい。 |
ジオグラフィに対しては、回転楕円体面での計測を行います。速くなる反面精度が下がる球面を使用するには、ST_Length(gg,false);とします。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.5.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.1.2, 9.3.4
初出: 1.5.0 ジオグラフィが導入されました。
フィート単位でラインストリングの長さを返します。2249がフィート単位のマサチューセッツ州平面ですので、フィート単位になります。
SELECT ST_Length(ST_GeomFromText('LINESTRING(743238 2967416,743238 2967450,743265 2967450, 743265.625 2967416,743238 2967416)',2249)); st_length --------- 122.630744000095 -- WGS84のラインストリングからメートル単位のマサチューセッツ州平面への変換 SELECT ST_Length( ST_Transform( ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;LINESTRING(-72.1260 42.45, -72.1240 42.45666, -72.123 42.1546)'), 26986 ) ); st_length --------- 34309.4563576191
WGS84ジオグラフィのラインの長さを返します。
-- default calculation is using a sphere rather than spheroid SELECT ST_Length(the_geog) As length_spheroid, ST_Length(the_geog,false) As length_sphere FROM (SELECT ST_GeographyFromText( 'SRID=4326;LINESTRING(-72.1260 42.45, -72.1240 42.45666, -72.123 42.1546)') As the_geog) As foo; length_spheroid | length_sphere ------------------+------------------ 34310.5703627305 | 34346.2060960742 (1 row)
ST_Length2D ? LINESTRINGまたはMULTILINESTRINGに対して、ジオメトリの2次元長を返します。これはST_Length
の別名です。
float ST_Length2D(
geometry a_2dlinestring)
;
ST_3DLength ? LINESTRINGまたはMULTILINESTRINGに対して、ジオメトリの3次元長または2次元長を返します。
float ST_3DLength(
geometry a_3dlinestring)
;
LINESTRINGまたはMULTILINESTRINGに対して、ジオメトリの3次元長または2次元長を返します。2次元ラインについては、2次元長を返します(ST_LengthやST_Length2Dと同じです)。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
変更: 2.0.0 以前の版ではST_Length3Dと呼ばれていました。
ST_Length_Spheroid ? LINESTRINGまたはMULTILINESTRINGに対して、回転楕円体上の2次元長または3次元長を返します。ジオメトリの座標が経度/緯度で、投影変換なしに距離を求める場合に使います。
float ST_Length_Spheroid(
geometry a_linestring, spheroid a_spheroid)
;
回転楕円体上のジオメトリの長さを返します。ジオメトリの座標が経度/緯度で、投影変換なしに距離を求める場合に使います。回転楕円体は独立したデータベースタイプで、次のように構成されています。
SPHEROID[<名称>,<長軸半径>,<扁平率の逆数>]
SPHEROID["GRS_1980",6378137,298.257222101]
MULTILINESTRINGかLINESTRINGでない場合は0が返されます。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT ST_Length_Spheroid( geometry_column, 'SPHEROID["GRS_1980",6378137,298.257222101]' ) FROM geometry_table; SELECT ST_Length_Spheroid( the_geom, sph_m ) As tot_len, ST_Length_Spheroid(ST_GeometryN(the_geom,1), sph_m) As len_line1, ST_Length_Spheroid(ST_GeometryN(the_geom,2), sph_m) As len_line2 FROM (SELECT ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((-118.584 38.374,-118.583 38.5), (-71.05957 42.3589 , -71.061 43))') As the_geom, CAST('SPHEROID["GRS_1980",6378137,298.257222101]' As spheroid) As sph_m) as foo; tot_len | len_line1 | len_line2 ------------------+------------------+------------------ 85204.5207562955 | 13986.8725229309 | 71217.6482333646 --3D SELECT ST_Length_Spheroid( the_geom, sph_m ) As tot_len, ST_Length_Spheroid(ST_GeometryN(the_geom,1), sph_m) As len_line1, ST_Length_Spheroid(ST_GeometryN(the_geom,2), sph_m) As len_line2 FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('MULTILINESTRING((-118.584 38.374 20,-118.583 38.5 30), (-71.05957 42.3589 75, -71.061 43 90))') As the_geom, CAST('SPHEROID["GRS_1980",6378137,298.257222101]' As spheroid) As sph_m) as foo; tot_len | len_line1 | len_line2 ------------------+-----------------+------------------ 85204.5259107402 | 13986.876097711 | 71217.6498130292
ST_Length2D_Spheroid ? LINESTRINGまたはMULTILINESTRINGに対して、回転楕円体上の2次元長を返します。ジオメトリの座標が経度/緯度で、投影変換なしに距離を求める場合に使います。
float ST_Length2D_Spheroid(
geometry a_linestring, spheroid a_spheroid)
;
LINESTRINGまたはMULTILINESTRINGに対して、回転楕円体上の2次元長を返します。ジオメトリの座標が経度/緯度で、投影変換なしに距離を求める場合に使います。回転楕円体は独立したデータベースタイプで、次のように構成されています。
SPHEROID[<名称>,<長軸半径>,<扁平率の逆数>]
SPHEROID["GRS_1980",6378137,298.257222101]
MULTILINESTRINGかLINESTRINGでない場合は0が返されます。 |
この関数はST_Length_SpheroidとST_3DLength_Spheroidによく似ていますが、計算でZ値は考慮されない点が異なります。 |
SELECT ST_Length2D_Spheroid( geometry_column, 'SPHEROID["GRS_1980",6378137,298.257222101]' ) FROM geometry_table; SELECT ST_Length2D_Spheroid( the_geom, sph_m ) As tot_len, ST_Length2D_Spheroid(ST_GeometryN(the_geom,1), sph_m) As len_line1, ST_Length2D_Spheroid(ST_GeometryN(the_geom,2), sph_m) As len_line2 FROM (SELECT ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((-118.584 38.374,-118.583 38.5), (-71.05957 42.3589 , -71.061 43))') As the_geom, CAST('SPHEROID["GRS_1980",6378137,298.257222101]' As spheroid) As sph_m) as foo; tot_len | len_line1 | len_line2 ------------------+------------------+------------------ 85204.5207562955 | 13986.8725229309 | 71217.6482333646 --3D Observe same answer SELECT ST_Length2D_Spheroid( the_geom, sph_m ) As tot_len, ST_Length2D_Spheroid(ST_GeometryN(the_geom,1), sph_m) As len_line1, ST_Length2D_Spheroid(ST_GeometryN(the_geom,2), sph_m) As len_line2 FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('MULTILINESTRING((-118.584 38.374 20,-118.583 38.5 30), (-71.05957 42.3589 75, -71.061 43 90))') As the_geom, CAST('SPHEROID["GRS_1980",6378137,298.257222101]' As spheroid) As sph_m) as foo; tot_len | len_line1 | len_line2 ------------------+------------------+------------------ 85204.5207562955 | 13986.8725229309 | 71217.6482333646
ST_3DLength_Spheroid ? 標高を考慮に入れて回転楕円体上の長さを計算します。これはST_Length_Spheroidの別名です。
float ST_3DLength_Spheroid(
geometry a_linestring, spheroid a_spheroid)
;
ST_LongestLine ? 2つのジオメトリの2次元長が最長となるポイントを返します。見つかった最長線が複数ある場合は、最初のもののみ返します。返されるラインは常にg1側を始点、g2側を終点とします。この関数が返すラインの長さは、常に始点をg1に終点をg2にそれぞれ指定した場合のST_MaxDistanceが返す値と同じになります。
geometry ST_LongestLine(
geometry
g1, geometry
g2)
;
SELECT ST_AsText( ST_LongestLine('POINT(100 100)'::geometry, 'LINESTRING (20 80, 98 190, 110 180, 50 75 )'::geometry) ) As lline; lline ----------------- LINESTRING(100 100,98 190)
|
SELECT ST_AsText( ST_LongestLine( ST_GeomFromText('POLYGON((175 150, 20 40, 50 60, 125 100, 175 150))'), ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(110 170)'), 20) ) ) As llinewkt; lline ----------------- LINESTRING(20 40,121.111404660392 186.629392246051)
|
SELECT ST_AsText(ST_LongestLine(c.the_geom, c.the_geom)) As llinewkt, ST_MaxDistance(c.the_geom,c.the_geom) As max_dist, ST_Length(ST_LongestLine(c.the_geom, c.the_geom)) As lenll FROM (SELECT ST_BuildArea(ST_Collect(the_geom)) As the_geom FROM (SELECT ST_Translate(ST_SnapToGrid(ST_Buffer(ST_Point(50 ,generate_series(50,190, 50) ),40, 'quad_segs=2'),1), x, 0) As the_geom FROM generate_series(1,100,50) As x) AS foo ) As c; llinewkt | max_dist | lenll ---------------------------+------------------+------------------ LINESTRING(23 22,129 178) | 188.605408193933 | 188.605408193933
|
ST_OrderingEquals ? 与えられたジオメトリが同じジオメトリを示し、ポイントの順序が同じである場合に、TRUEを返します。
boolean ST_OrderingEquals(
geometry A, geometry B)
;
ST_OrderingEqualsは、二つのジオメトリを比較して、ジオメトリが同じで、座標値が同じ順序である場合には、t (TRUE)を返し、それ以外の場合には、f (FALSE)を返します。
この関数は、SQL-MM仕様ではなくArcSDE SQL仕様に従って実装しています。http://edndoc.esri.com/arcsde/9.1/sql_api/sqlapi3.htm#ST_OrderingEquals をご覧ください。 |
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.43
SELECT ST_OrderingEquals(ST_GeomFromText('LINESTRING(0 0, 10 10)'), ST_GeomFromText('LINESTRING(0 0, 5 5, 10 10)')); st_orderingequals ----------- f (1 row) SELECT ST_OrderingEquals(ST_GeomFromText('LINESTRING(0 0, 10 10)'), ST_GeomFromText('LINESTRING(0 0, 0 0, 10 10)')); st_orderingequals ----------- t (1 row) SELECT ST_OrderingEquals(ST_Reverse(ST_GeomFromText('LINESTRING(0 0, 10 10)')), ST_GeomFromText('LINESTRING(0 0, 0 0, 10 10)')); st_orderingequals ----------- f (1 row)
ST_Overlaps ? ジオメトリが共有空間を持ち、同じ次元で、かつ完全には一方に含まれていない場合に、TRUEを返します。
boolean ST_Overlaps(
geometry A, geometry B)
;
ジオメトリが「空間的にオーバラップ」する場合に、TRUEを返します。ジオメトリがインタセクトして、かつ一方が他方を完全には含まない場合です。
GEOSモジュールによって実現しています。
|
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。インデクスの使用を避けるには_ST_Overlapsを使います。
ご注意: これは論理値を返して整数を返さないのが「許される」版です。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.2 // s2.1.13.3
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.32
次に示す図全てで、ST_Overlaps
はTRUE
を返します。
-- 線上にある点は線に含まれていて、低い次元ですので、線とオーバラップもクロスもしません。 SELECT ST_Overlaps(a,b) As a_overlap_b, ST_Crosses(a,b) As a_crosses_b, ST_Intersects(a, b) As a_intersects_b, ST_Contains(b,a) As b_contains_a FROM (SELECT ST_GeomFromText('POINT(1 0.5)') As a, ST_GeomFromText('LINESTRING(1 0, 1 1, 3 5)') As b) As foo a_overlap_b | a_crosses_b | a_intersects_b | b_contains_a ------------+-------------+----------------+-------------- f | f | t | t -- ラインは部分的に円に含まれますが、完全にはインタセクトとクロスを満たしません。 -- 次元の違いからオーバラップしません。 SELECT ST_Overlaps(a,b) As a_overlap_b, ST_Crosses(a,b) As a_crosses_b, ST_Intersects(a, b) As a_intersects_b, ST_Contains(a,b) As a_contains_b FROM (SELECT ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 0.5)'), 3) As a, ST_GeomFromText('LINESTRING(1 0, 1 1, 3 5)') As b) As foo; a_overlap_b | a_crosses_b | a_intersects_b | a_contains_b -------------+-------------+----------------+-------------- f | t | t | f -- 円にインタセクトした、2次元の曲がったホットドッグ -- (または、ふくれたラインストリング)です。 -- 完全には円に含まれず、同じ次元ですのでオーバラップします。 -- インタセクションの次元が最大次元と同じ2次元ですから、クロスしません。 SELECT ST_Overlaps(a,b) As a_overlap_b, ST_Crosses(a,b) As a_crosses_b, ST_Intersects(a, b) As a_intersects_b, ST_Contains(b,a) As b_contains_a, ST_Dimension(a) As dim_a, ST_Dimension(b) as dim_b, ST_Dimension(ST_Intersection(a,b)) As dima_intersection_b FROM (SELECT ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(1 0.5)'), 3) As a, ST_Buffer(ST_GeomFromText('LINESTRING(1 0, 1 1, 3 5)'),0.5) As b) As foo; a_overlap_b | a_crosses_b | a_intersects_b | b_contains_a | dim_a | dim_b | dima_intersection_b -------------+-------------+----------------+--------------+-------+-------+--------------------- t | f | t | f | 2 | 2 | 2
ST_Perimeter ? ST_SrrfaceまたはST_MultiSurface(POLYGONまたはMULTIPOLYGON)の境界の長さの計測値を返します。ジオメトリの単位は空間参照系によります。ジオグラフィはメートル単位になります。
float ST_Perimeter(
geometry g1)
;
float ST_Perimeter(
geography geog, boolean use_spheroid=true)
;
ジオメトリ/ジオグラフィがST_SrrfaceまたはST_MultiSurface(POLYGONまたはMULTIPOLYGON)の場合に、2次元長の周囲長を返します。面ジオメトリでない場合には0を返します。ラインストリングについてはST_Lengthを使います。ジオメトリの単位は空間参照系によります。ジオグラフィはメートル単位になります。use_spheroid
がfalseに設定されると、回転楕円体でなく球面で計算します。
現在は、この関数はST_Perimeter2Dの別名ですが、高次元サポートに変更されるかも知れません。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.5.1
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 8.1.3, 9.5.4
初出: 2.0.0 ジオグラフィが導入されました。
POLYGONとMULTIPOLYGONに対するフィート単位の周囲長を返します。2249はフィート単位のマサチューセッツ平面なので、フィート単位です。
SELECT ST_Perimeter(ST_GeomFromText('POLYGON((743238 2967416,743238 2967450,743265 2967450, 743265.625 2967416,743238 2967416))', 2249)); st_perimeter --------- 122.630744000095 (1 row) SELECT ST_Perimeter(ST_GeomFromText('MULTIPOLYGON(((763104.471273676 2949418.44119003, 763104.477769673 2949418.42538203, 763104.189609677 2949418.22343004,763104.471273676 2949418.44119003)), ((763104.471273676 2949418.44119003,763095.804579742 2949436.33850239, 763086.132105649 2949451.46730207,763078.452329651 2949462.11549407, 763075.354136904 2949466.17407812,763064.362142565 2949477.64291974, 763059.953961626 2949481.28983009,762994.637609571 2949532.04103014, 762990.568508415 2949535.06640477,762986.710889563 2949539.61421415, 763117.237897679 2949709.50493431,763235.236617789 2949617.95619822, 763287.718121842 2949562.20592617,763111.553321674 2949423.91664605, 763104.471273676 2949418.44119003)))', 2249)); st_perimeter --------- 845.227713366825 (1 row)
ポリゴンとマルチポリゴンのメートル単位とフィート単位の周囲長を返します。ジオグラフィ(WGS 84経度緯度)であることに注意して下さい。
SELECT ST_Perimeter(geog) As per_meters, ST_Perimeter(geog)/0.3048 As per_ft FROM ST_GeogFromText('POLYGON((-71.1776848522251 42.3902896512902,-71.1776843766326 42.3903829478009, -71.1775844305465 42.3903826677917,-71.1775825927231 42.3902893647987,-71.1776848522251 42.3902896512902))') As geog; per_meters | per_ft -----------------+------------------ 37.3790462565251 | 122.634666195949 -- マルチポリゴンの例 -- SELECT ST_Perimeter(geog) As per_meters, ST_Perimeter(geog,false) As per_sphere_meters, ST_Perimeter(geog)/0.3048 As per_ft FROM ST_GeogFromText('MULTIPOLYGON(((-71.1044543107478 42.340674480411,-71.1044542869917 42.3406744369506, -71.1044553562977 42.340673886454,-71.1044543107478 42.340674480411)), ((-71.1044543107478 42.340674480411,-71.1044860600303 42.3407237015564,-71.1045215770124 42.3407653385914, -71.1045498002983 42.3407946553165,-71.1045611902745 42.3408058316308,-71.1046016507427 42.340837442371, -71.104617893173 42.3408475056957,-71.1048586153981 42.3409875993595,-71.1048736143677 42.3409959528211, -71.1048878050242 42.3410084812078,-71.1044020965803 42.3414730072048, -71.1039672113619 42.3412202916693,-71.1037740497748 42.3410666421308, -71.1044280218456 42.3406894151355,-71.1044543107478 42.340674480411)))') As geog; per_meters | per_sphere_meters | per_ft ------------------+-------------------+------------------ 257.634283683311 | 257.412311446337 | 845.256836231335
ST_Perimeter2D ? POLYGONまたはMULTIPOLYGONジオメトリの場合に、2次元周囲長を返します。これは、現在はST_Perimeterの別名です。
float ST_Perimeter2D(
geometry geomA)
;
ST_3DPerimeter ? POLYGONまたはMULTIPOLYGONジオメトリの場合に、3次元周囲長を返します。
float ST_3DPerimeter(
geometry geomA)
;
POLYGONまたはMULTIPOLYGONジオメトリの場合に、3次元周囲長を返します。ジオメトリが2次元の場合には、2次元周囲長を返します。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
変更: 2.0.0 以前の版ではST_Perimeter3Dと呼ばれていました。
フィート単位のマサチューセッツ州平面での、大気中にある、わずかに標高を持つポリゴンの周囲長です。
SELECT ST_3DPerimeter(the_geom), ST_Perimeter2d(the_geom), ST_Perimeter(the_geom) FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('SRID=2249;POLYGON((743238 2967416 2,743238 2967450 1, 743265.625 2967416 1,743238 2967416 2))') As the_geom) As foo; ST_3DPerimeter | st_perimeter2d | st_perimeter ------------------+------------------+------------------ 105.465793597674 | 105.432997272188 | 105.432997272188
ST_PointOnSurface ? サーフェス上にあることを保障されたPOINT
を返します。
geometry ST_PointOnSurface(
geometry
g1)
;
サーフェス上にあることを保障されたPOINT
を返します。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s3.2.14.2 // s3.2.18.2
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 8.1.5, 9.5.6. According to the specs, ST_PointOnSurface works for surface geometries (POLYGONs, MULTIPOLYGONS, CURVED POLYGONS). So PostGIS seems to be extending what the spec allows here. Most databases Oracle,DB II, ESRI SDE seem to only support this function for surfaces. SQL Server 2008 like PostGIS supports for all common geometries.
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT ST_AsText(ST_PointOnSurface('POINT(0 5)'::geometry)); st_astext ------------ POINT(0 5) (1 row) SELECT ST_AsText(ST_PointOnSurface('LINESTRING(0 5, 0 10)'::geometry)); st_astext ------------ POINT(0 5) (1 row) SELECT ST_AsText(ST_PointOnSurface('POLYGON((0 0, 0 5, 5 5, 5 0, 0 0))'::geometry)); st_astext ---------------- POINT(2.5 2.5) (1 row) SELECT ST_AsEWKT(ST_PointOnSurface(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(0 5 1, 0 0 1, 0 10 2)'))); st_asewkt ---------------- POINT(0 0 1) (1 row)
ST_Project ? 方位と距離を使って始点から算出されたPOINT
を返します。
geography ST_Project(
geography
g1, float
distance, float
azimuth)
;
方位(bearing)と距離を使って始点から算出されたPOINT
を返します。
距離、方位、位置計算は同じ操作の全ての状況で、世界における2ポイント間の関係を説明するものです(位置計算の場合には関係を構築します)。
方位はナビゲーションでは時々ヘディングまたはベアリングと呼ばれます。 真北(0度)との相対値です。東が90で、南が180、西が270となります。
距離はメートル単位です。
ST_Relate ? intersectionMatrixPatternの値について、2つのジオメトリの内部、境界、外部のインタセクションを見て、指定したジオメトリがもうひとつのジオメトリと空間的に関係している場合に、TRUEを返します。intersectionMatrixPatternが無い場合には、2ジオメトリについての最大のintersectionMatrixPatternを返します。
boolean ST_Relate(
geometry geomA, geometry geomB, text intersectionMatrixPattern)
;
text ST_Relate(
geometry geomA, geometry geomB)
;
text ST_Relate(
geometry geomA, geometry geomB, int BoundaryNodeRule)
;
1版: geomA, geomB, intersectionMatrixを取り、DE-9IM matrix patternの値によって指定される、2つのジオメトリの内部、境界、外部のインタセクションを見て、指定したジオメトリがもうひとつのジオメトリと空間的に関係している場合に、1(TRUE)を返します。
これは特にインタセクト、クロス等の複合チェックを一度に行うために使います。
GEOMETRYCOLLECTION
を引数にして呼ばないでください。
これは論理値を返して整数を返さないのが「許される」版です。これはOGC仕様で定められています。 |
この関数は、自動的にはインデクスを呼びだしません。非接続など、関連が否定的になるものがあるためです。インタセクションを必要とするパターンの関連を使うのでしたら、&&演算子でインデクスを呼び出して下さい。 |
2版: geomAとgeomBを取り、「Dimensionally Extended 9 Intersection Model (DE-9IM)」を返します。
3版: 2版と同じですが、特定の境界ノード規則(1:OGC/MOD2, 2:Endpoint, 3:MultivalentEndpoint, 4:MonovalentEndpoint)を許容します。
|
not in OGC spec, but implied. see s2.1.13.2
GEOSモジュールによって実現しています。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.2 // s2.1.13.3
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.25
機能強化: 2.0.0 - 境界ノード規則が追加されました(GEOS 3,0以上が必要です)。
-- あるポリゴンとインタセクトして接触しない -- (内部でインタセクトする)区域を探索します。 SELECT l.* , b.name As poly_name FROM polys As b INNER JOIN compounds As l ON (p.the_geom && b.the_geom AND ST_Relate(l.the_geom, b.the_geom,'T********')); SELECT ST_Relate(ST_GeometryFromText('POINT(1 2)'), ST_Buffer(ST_GeometryFromText('POINT(1 2)'),2)); st_relate ----------- 0FFFFF212 SELECT ST_Relate(ST_GeometryFromText('LINESTRING(1 2, 3 4)'), ST_GeometryFromText('LINESTRING(5 6, 7 8)')); st_relate ----------- FF1FF0102 SELECT ST_Relate(ST_GeometryFromText('POINT(1 2)'), ST_Buffer(ST_GeometryFromText('POINT(1 2)'),2), '0FFFFF212'); st_relate ----------- t SELECT ST_Relate(ST_GeometryFromText('POINT(1 2)'), ST_Buffer(ST_GeometryFromText('POINT(1 2)'),2), '*FF*FF212'); st_relate ----------- t
ST_RelateMatch ? intersectionMattrixPattern1がintersectionMatrixPattern2を含む場合にTRUEを返します。
boolean ST_RelateMatch(
text intersectionMatrix, text intersectionMatrixPattern)
;
intersectionMatrixとintersectionMatrixPatternを取り、intersectionMatrixがintersectionMatrixPatternを満たす場合にTRUEを返します。詳細情報については「Dimensionally Extended 9 Intersection Model (DE-9IM)」を参照して下さい。
初出: 2.0.0 - GEOS 3.3.0以上が必要です。
SELECT ST_RelateMatch('101202FFF', 'TTTTTTFFF') ; -- 結果 -- t --example of common intersection matrix patterns and example matrices -- comparing relationships of involving one invalid geometry and ( a line and polygon that intersect at interior and boundary) SELECT mat.name, pat.name, ST_RelateMatch(mat.val, pat.val) As satisfied FROM ( VALUES ('Equality', 'T1FF1FFF1'), ('Overlaps', 'T*T***T**'), ('Within', 'T*F**F***'), ('Disjoint', 'FF*FF****') As pat(name,val) CROSS JOIN ( VALUES ('Self intersections (invalid)', '111111111'), ('IE2_BI1_BB0_BE1_EI1_EE2', 'FF2101102'), ('IB1_IE1_BB0_BE0_EI2_EI1_EE2', 'F11F00212') ) As mat(name,val);
ST_ShortestLine ? 2つのジオメトリの2次元長が最短となるラインを返します。
geometry ST_ShortestLine(
geometry
g1, geometry
g2)
;
2つのジオメトリの、2次元の最短ラインを返します。見つかった最短線が複数ある場合は、最初のもののみ返します。g1とg2が1点のみでインタセクトする場合は、インタセクション点を開始点と終了点とします。g1とg2が一点以上でインタセクトする場合は、同じ点を開始点と終了点としますが、その点は不定です。返されるラインは常にg1を始点、g2を終点とします。
初出: 1.5.0
SELECT ST_AsText( ST_ShortestLine('POINT(100 100)'::geometry, 'LINESTRING (20 80, 98 190, 110 180, 50 75 )'::geometry) ) As sline; sline ----------------- LINESTRING(100 100,73.0769230769231 115.384615384615)
|
SELECT ST_AsText( ST_ShortestLine( ST_GeomFromText('POLYGON((175 150, 20 40, 50 60, 125 100, 175 150))'), ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(110 170)'), 20) ) ) As slinewkt; LINESTRING(140.752120669087 125.695053378061,121.111404660392 153.370607753949)
|
ST_Touches ? ジオメトリが共通のポイントを少なくとも1つ持ち、内部でインタセクトしない場合に、TRUEを返します。
boolean ST_Touches(
geometry
g1, geometry
g2)
;
g1
とg2
の共通部分のポイントがg1
とg2
の境界の結合上にある場合は、TRUE
を返します。ST_Touches
は、面/面, 線/線, 線/面, 点/面, 点/線の全てを受け付けますが、点/点は受け付けません。
数学用語で言うと、この述語は次のように表現されます。
2つのジオメトリに対して許されるDE-9IMは次のようになります。
FT*******
F**T*****
F***T****
|
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。インデクスの使用を避けるには |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.2 // s2.1.13.3
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.28
ST_Within ? ジオメトリAが完全にジオメトリBの内側にある場合にTRUEを返します。
boolean ST_Within(
geometry
A, geometry
B)
;
ジオメトリAが完全にジオメトリBの内側にある場合にTRUEを返します。この関数が意味を持つためには、与えられるジオメトリは両方とも同じ座標系で同じSRIDを持つ必要があります。ST_Within(A,B)がTRUEかつST_Within(B,A)がTRUEである場合には、二つのジオメトリは空間的に同じであると考えられます。
GEOSモジュールによって実現しています。
|
この関数を不正なジオメトリで呼ばないでください。予期しない結果が返されます。 |
この関数の呼び出しによって、ジオメトリで使用可能なインデクスを使用したバウンディングボックスの比較が自動的に行われます。インデクスの使用を避けるには_ST_Withinを使います。
ご注意: これは論理値を返して整数を返さないのが「許される」版です。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.2 // s2.1.13.3 - a.Relate(b, 'T*F**F***')
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.30
-- 円の中にある円 SELECT ST_Within(smallc,smallc) As smallinsmall, ST_Within(smallc, bigc) As smallinbig, ST_Within(bigc,smallc) As biginsmall, ST_Within(ST_Union(smallc, bigc), bigc) as unioninbig, ST_Within(bigc, ST_Union(smallc, bigc)) as biginunion, ST_Equals(bigc, ST_Union(smallc, bigc)) as bigisunion FROM ( SELECT ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(50 50)'), 20) As smallc, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(50 50)'), 40) As bigc) As foo; -- 結果 smallinsmall | smallinbig | biginsmall | unioninbig | biginunion | bigisunion --------------+------------+------------+------------+------------+------------ t | t | f | t | t | t (1 row)
geometry_dump
行の集合を返します。ST_Buffer ? (T) ジオメトリ: このジオメトリからの距離が指定された距離以下となるポイント全てを表現するジオメトリを返します。計算は、ジオメトリの空間参照系で行われます。ジオグラフィ: 平面変換ラッパを使います。形状制御のために異なる終端キャップと継ぎ目の設定のサポートが1.5で導入されました。buffer_styleオプションは、quad_segs=#,endcap=round|flat|square,join=round|mitre|bevel,mitre_limit=#.# となります。
geometry ST_Buffer(
geometry g1, float radius_of_buffer)
;
geometry ST_Buffer(
geometry g1, float radius_of_buffer, integer num_seg_quarter_circle)
;
geometry ST_Buffer(
geometry g1, float radius_of_buffer, text buffer_style_parameters)
;
geography ST_Buffer(
geography g1, float radius_of_buffer_in_meters)
;
このジオメトリ/ジオグラフィからの距離が指定された距離以下となるポイント全てを表現するジオメトリ/ジオグラフィを返します。
ジオメトリ: 計算は、ジオメトリの空間参照系で行われます。形状制御のために異なる終端キャップと継ぎ目を設定する機能が1.5で導入されました。
負の半径: ポリゴンでは、負の半径が使えます。ポリゴンを拡張させずに縮小させることができます。 |
ジオグラフィ: ジオメトリ実装にかぶさる、薄いラッパです。ジオグラフィオブジェクトのバウンディングボックスに最適なSRIDを決定し(UTMが望ましいですが、ランベルト正積方位図法(北/南)、最悪のシナリオでメルカトルに頼ります)、その平面でバッファを生成し、WGS84ジオグラフィに戻します。 |
ジオグラフィでは、オブジェクトが2つのUTMゾーンをまたいだり、日付変更線をまたぐような、相当に大きい場合には、期待した通りの動作をないかも知れません。
初出: 1.5 - ST_Bufferが異なる終端と継ぎ目の型に対応するよう強化されました。たとえば、道路ラインストリングを、丸の代わりに平坦や四角形の終端を持つ道路ポリゴンに変換するのに使います。ジオグラフィ用の薄いラッパが追加されました。最新のジオメトリ機能の利点を得るにはGEOS 3.2以上が必要です。
第3引数(現在ジオメトリしか適用できません)で、4分の1円に近づけるための区分数を指定でき(整数の場合、デフォルトは8です)、また、空白区切りのkey=valueペア(文字列の場合)を、次に示す操作として指定することができます。
'quad_segs=#' : number of segments used to approximate a quarter circle (defaults to 8).
'endcap=round|flat|square' : endcap style (defaults to "round", needs GEOS-3.2 or higher for a different value). 'butt' is also accepted as a synonym for 'flat'.
'join=round|mitre|bevel' : join style (defaults to "round", needs GEOS-3.2 or higher for a different value). 'miter' is also accepted as a synonym for 'mitre'.
'mitre_limit=#.#' : mitre ratio limit (only affects mitred join style). 'miter_limit' is also accepted as a synonym for 'mitre_limit'.
半径の単位は空間参照系の単位です。
入力は、POINT, MULTIPOINT, LINESTRING, MULTILINESTRING, POLYGON, MULTIPOLYGON, GEOMETRYCOLLECTIONが可能です。
この関数は第3次元(Z軸)は無視し、3次元ジオメトリが与えられても、常に2次元バッファを返します。 |
GEOSモジュールで実現しています。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.3
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.17
この関数を半径探索に使おうとして失敗する人がいらっしゃいます。バッファを生成して半径探索に使うのと遅いし無意味です。ST_DWithinを使います。 |
SELECT ST_Buffer( ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 50, 'quad_segs=8');
|
SELECT ST_Buffer( ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 50, 'quad_segs=2');
| |
SELECT ST_Buffer( ST_GeomFromText( 'LINESTRING(50 50,150 150,150 50)' ), 10, 'endcap=round join=round');
|
SELECT ST_Buffer( ST_GeomFromText( 'LINESTRING(50 50,150 150,150 50)' ), 10, 'endcap=square join=round');
|
SELECT ST_Buffer( ST_GeomFromText( 'LINESTRING(50 50,150 150,150 50)' ), 10, 'endcap=flat join=round');
|
SELECT ST_Buffer( ST_GeomFromText( 'LINESTRING(50 50,150 150,150 50)' ), 10, 'join=bevel');
|
SELECT ST_Buffer( ST_GeomFromText( 'LINESTRING(50 50,150 150,150 50)' ), 10, 'join=mitre mitre_limit=5.0');
|
SELECT ST_Buffer( ST_GeomFromText( 'LINESTRING(50 50,150 150,150 50)' ), 10, 'join=mitre mitre_limit=1.0');
|
-- 近似円バッファ -- 近似を強制するバッファされたポイント(ダイアグラム参照) -- 円にポイント2つは8辺のポリゴン(ダイアグラム参照) SELECT ST_NPoints(ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 50)) As promisingcircle_pcount, ST_NPoints(ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 50, 2)) As lamecircle_pcount; promisingcircle_pcount | lamecircle_pcount ------------------------+------------------- 33 | 9 -- 手軽だが不十分な円(4分の1円で2点だけの八角形) -- 次に示すのは100メートルの八角形です。 -- 座標系は、メートル単位マサチューセッツ州平面に変換したNAD 83経度緯度で、 -- メートルでバッファを取っています。 SELECT ST_AsText(ST_Buffer( ST_Transform( ST_SetSRID(ST_MakePoint(-71.063526, 42.35785),4269), 26986) ,100,2)) As octagon; ---------------------- POLYGON((236057.59057465 900908.759918696,236028.301252769 900838.049240578,235 957.59057465 900808.759918696,235886.879896532 900838.049240578,235857.59057465 900908.759918696,235886.879896532 900979.470596815,235957.59057465 901008.759918 696,236028.301252769 900979.470596815,236057.59057465 900908.759918696))
ST_BuildArea ? 与えられたジオメトリの構成ラインから面ジオメトリを生成します。
geometry ST_BuildArea(
geometry A)
;
与えられたジオメトリの構成ラインから面ジオメトリを生成します。返り値はポリゴンまたはマルチポリゴンで、どちらになるかは入力に依存します。入力構成ラインがポリゴンを形成しない場合はNULLを返します。入力はLINESTRING, MULTILINESTRING, POLYGON, MULTIPOLYGON, GEOMETRYCOLLECTIONにすることができます。
この関数は全ての内部ジオメトリが穴を表現すると仮定します。
この関数が正しく動作するには、入力ラインに正しくノードが作成されている必要があります。 |
初出: 1.1.0 - GEOS 2.1.0が必要です。
SELECT ST_BuildArea(ST_Collect(smallc,bigc)) FROM (SELECT ST_Buffer( ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 25) As smallc, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 50) As bigc) As foo;
|
SELECT ST_BuildArea(ST_Collect(line,circle)) FROM (SELECT ST_Buffer( ST_MakeLine(ST_MakePoint(10, 10),ST_MakePoint(190, 190)), 5) As line, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 50) As circle) As foo; --this creates the same gaping hole --but using linestrings instead of polygons SELECT ST_BuildArea( ST_Collect(ST_ExteriorRing(line),ST_ExteriorRing(circle)) ) FROM (SELECT ST_Buffer( ST_MakeLine(ST_MakePoint(10, 10),ST_MakePoint(190, 190)) ,5) As line, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 50) As circle) As foo;
|
ST_Node, ST_BdPolyFromText, ST_BdMPolyFromTextwrappers to this function with standard OGC interface
ST_Collect ? 他のジオメトリのコレクションから、指定したST_Geometry値を返します。
geometry ST_Collect(
geometry set g1field)
;
geometry ST_Collect(
geometry g1, geometry g2)
;
geometry ST_Collect(
geometry[] g1_array)
;
出力タイプはMULTI系またはGEOMETRYCOLLECTIONです。2つの形式があります。 ひとつめは、2つのジオメトリをまとめるものです。ふたつめは、ジオメトリの集合を取って単一のST_Geometryにまとめる集計関数です。
集計関数版: この関数は、ジオメトリの集合からGEOMETRYCOLLECTIONまたはMULTI系を返します。ST_Collect()関数はPostgreSQL用語で言うところの「集計関数」です。SUM()やMEAN()と同じ方法でデータ行での操作を行うことを意味します。たとえば、"SELECT ST_Collect(GEOM) FROM GEOMTABLE GROUP BY ATTRCOLUMN"はATTRCOLUMNの異なった値ごとに、別々のGEOMETRYCOLLECTIONを返します。
非集計関数版: この関数は、2つの入力ジオメトリをまとめたジオメトリを返します。出力タイプはMULTI系またはGEOMETRYCOLLECTIONです。
ST_CollectとST_Unionはしばしば交換して使うことができます。ST_Collectは境界を更新しようとしないので、一般的にST_Unionよりも桁違いに早く動きます。ST_Collectは、単に、シングルジオメトリをMULTI系ジオメトリに巻き込み、MULTI系ジオメトリまたはジオメトリ型混在の集合をジオメトリコレクションに巻き込む、ということを行っているだけです。不幸なことに、GISツールはジオメトリコレクションを十分にサポートしていません。MULTI系ジオメトリを集める時にST_Collectがジオメトリコレクションを返すのを防ぐために、次に示すように、ST_DumpでMULTI系ジオメトリをシングルジオメトリに展開したうえで再グループ化するというトリックを使うことができます。 |
初出: 1.4.0 - ST_Collect(geometry)が導入されました。ST_Collectがより多くのジオメトリをより早く扱えるよう強化されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています このメソッドは曲線ストリングと曲線をサポートします。 ただし、MULTICURVEまたはMULTI系は期待するように返ることはなく、PostGISは現在のところこれに対応していません。
集計関数の例(http://postgis.refractions.net/pipermail/postgis-users/2008-June/020331.html)
SELECT stusps, ST_Multi(ST_Collect(f.the_geom)) as singlegeom FROM (SELECT stusps, (ST_Dump(the_geom)).geom As the_geom FROM somestatetable ) As f GROUP BY stusps
非集計関数の例
SELECT ST_AsText(ST_Collect(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), ST_GeomFromText('POINT(-2 3)') )); st_astext ---------- MULTIPOINT(1 2,-2 3) -- 2次元ポイント SELECT ST_AsText(ST_Collect(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), ST_GeomFromText('POINT(1 2)') ) ); st_astext ---------- MULTIPOINT(1 2,1 2) -- 3次元ポイント SELECT ST_AsEWKT(ST_Collect(ST_GeomFromEWKT('POINT(1 2 3)'), ST_GeomFromEWKT('POINT(1 2 4)') ) ); st_asewkt ------------------------- MULTIPOINT(1 2 3,1 2 4) -- 曲線の例 SELECT ST_AsText(ST_Collect(ST_GeomFromText('CIRCULARSTRING(220268 150415,220227 150505,220227 150406)'), ST_GeomFromText('CIRCULARSTRING(220227 150406,2220227 150407,220227 150406)'))); st_astext ------------------------------------------------------------------------------------ GEOMETRYCOLLECTION(CIRCULARSTRING(220268 150415,220227 150505,220227 150406), CIRCULARSTRING(220227 150406,2220227 150407,220227 150406)) -- ST_Collect配列の生成 SELECT ST_Collect(ARRAY(SELECT the_geom FROM sometable)); SELECT ST_AsText(ST_Collect(ARRAY[ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 3 4)'), ST_GeomFromText('LINESTRING(3 4, 4 5)')])) As wktcollect; -- wkt collect -- MULTILINESTRING((1 2,3 4),(3 4,4 5))
ST_ConcaveHull ? 凹包は、集合の範囲内におけるすべてのジオメトリーを囲む、できる限り凹となるジオメトリを表現するものです。収縮包装とみることができます。
geometry ST_ConcaveHull(
geometry geomA, float target_percent, boolean allow_holes=false)
;
凹包は、集合の範囲内におけるすべてのジオメトリーを囲む、できる限り凹となるジオメトリを表現するものです。ポリゴンの穴を認めるのはデフォルトではfalseです。結果はシングルポリゴンより高くなることはありません。
target_percentは、凸包からPostGISがあきらめるか終了するまでに接近を試みる、凸包に対する目標割合です。凹包はジオメトリの集合を真空パックしたジオメトリと考えることができます。target_percentが1の場合には、凸包と同じ答えになります。target_parcetが0から0.99までの間では、凸包より小さい面積が得られます。これが、ジオメトリ集合を輪ゴムで囲うのに似ている凸包との違いです。
通常はMULTI系とジオメトリコレクションに使われます。 集計関数ではないのですが、ST_CollectやST_Unionと併用して、ポイント/ラインストリング/ポリゴンの凹包を得ることができます。"ST_ConcaveHull(ST_Collect(somepointfield), 0.80)"といったようにします。
凸包の計算よりも非常に遅いですが、よりよくジオメトリを囲みますし、画像認識にも使用されます。
GEOSモジュールで実現しています。
ご注意 - ポイント、ラインストリング、ジオメトリコレクションで使用する場合には、ST_Collectを使用して下さい。ポリゴンで使用する場合には、ST_Unionを使用して下さい。不正なジオメトリで失敗する可能性があるためです。 |
ご注意 - 目標割合を小さくすると、凹包処理が長くなり、トポロジ例外が発生しやすくなります。蓄積される浮動小数点数とポイントの数もまた多くなります。最初に0.99で実行してみて下さい。普通は非常に速く、時々凸包と同じ速さです。99%縮小ではほとんどの場合行き過ぎになるので、通常は99%縮小より良い結果になります。次に0.98で実行すると、2乗のオーダーで遅くなります。ST_ConcaveHull実行後に、精度と浮動小数点数を減らすために、ST_SimplifyPreserveTopologyやST_SnapToGridを使用します。ST_SnapToGridは少し早くなりますが、不正なジオメトリが得られることがあります。ST_SimplifyPreserveTopologyは常にジオメトリの妥当性を確保します。 |
現実世界の例と技術面でのしっかりした説明は、http://www.bostongis.com/postgis_concavehull.snippetにあります。
Oracle 11G R2で導入された凹包のデモンストレーションに関するSimon Greenerさんの記事も見てください。http://www.spatialdbadvisor.com/oracle_spatial_tips_tricks/172/concave-hull-geometries-in-oracle-11gr2にあります。凸包に対する目標割合を0.75にした際の形状がSimonさんOracleのSDO_CONCAVEHULL_BOUNDARYで得た形状と似ています。
初出: 2.0.0
-- 観察ポイントを基に感染域の見積もりを得ます SELECT d.disease_type, ST_ConcaveHull(ST_Collect(d.pnt_geom), 0.99) As geom FROM disease_obs As d GROUP BY d.disease_type;
-- 縮小目標割合100%の凹包(凸包と同じとなり縮小しません) -- で覆われるジオメトリ SELECT ST_ConcaveHull( ST_Union(ST_GeomFromText('POLYGON((175 150, 20 40, 50 60, 125 100, 175 150))'), ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(110 170)'), 20) ), 1) As convexhull;
|
-- 縮小目標割合90%の凹包で覆われるジオメトリ SELECT ST_ConcaveHull( ST_Union(ST_GeomFromText('POLYGON((175 150, 20 40, 50 60, 125 100, 175 150))'), ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(110 170)'), 20) ), 0.9) As target_90;
|
-- 42ポイントでL字型を形成するテーブルを生成 SELECT (ST_DumpPoints(ST_GeomFromText( 'MULTIPOINT(14 14,34 14,54 14,74 14,94 14,114 14,134 14, 150 14,154 14,154 6,134 6,114 6,94 6,74 6,54 6,34 6, 14 6,10 6,8 6,7 7,6 8,6 10,6 30,6 50,6 70,6 90,6 110,6 130, 6 150,6 170,6 190,6 194,14 194,14 174,14 154,14 134,14 114, 14 94,14 74,14 54,14 34,14 14)'))).geom INTO TABLE l_shape; SELECT ST_ConvexHull(ST_Collect(geom)) FROM l_shape;
|
SELECT ST_ConcaveHull(ST_Collect(geom), 0.99) FROM l_shape;
|
-- Concave Hull L shape points -- at target 80% of convexhull SELECT ST_ConcaveHull(ST_Collect(geom), 0.80) FROM l_shape;
|
SELECT ST_ConcaveHull(ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((106 164,30 112,74 70,82 112,130 94, 130 62,122 40,156 32,162 76,172 88), (132 178,134 148,128 136,96 128,132 108,150 130, 170 142,174 110,156 96,158 90,158 88), (22 64,66 28,94 38,94 68,114 76,112 30, 132 10,168 18,178 34,186 52,184 74,190 100, 190 122,182 148,178 170,176 184,156 164,146 178, 132 186,92 182,56 158,36 150,62 150,76 128,88 118))'),0.99)
|
ST_ConvexHull ? 凸包は与えられた集合の全てのジオメトリを含む最小の閉じた凸ジオメトリです。
geometry ST_ConvexHull(
geometry geomA)
;
凸包は与えられた集合の全てのジオメトリを含む最小の閉じた凸ジオメトリです。
凸包は、ジオメトリの集合に輪ゴムをかけて得られるジオメトリと見ることができます。これは縮小包装に似ている凹包と異なります。
通常はMULTI系まはたジオメトリカラムを使いますが、集計関数ではありません - ST_Collectと併用してST_ConvexHull(ST_Collect(somepointfield))とすると、ポイントの集合の凸包を得ることができます。
ポイント観察の集合を基にして、影響を受ける範囲を決定するのに使用します。
GEOSモジュールで実現しています。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.3
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.16
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- ポイント観察に基づいて、感染域の推定を得る SELECT d.disease_type, ST_ConvexHull(ST_Collect(d.the_geom)) As the_geom FROM disease_obs As d GROUP BY d.disease_type;
SELECT ST_AsText(ST_ConvexHull( ST_Collect( ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((100 190,10 8),(150 10, 20 30))'), ST_GeomFromText('MULTIPOINT(50 5, 150 30, 50 10, 10 10)') )) ); ---st_astext-- POLYGON((50 5,10 8,10 10,100 190,150 30,150 10,50 5))
ST_CurveToLine ? CIRCULARSTRING/CURVEPOLYGONをLINESTRING/POLYGONに変換します。
geometry ST_CurveToLine(
geometry curveGeom)
;
geometry ST_CurveToLine(
geometry curveGeom, integer segments_per_qtr_circle)
;
CIRCULARSTRING/CURVEPOLYGONをLINESTRING/POLYGONに変換します。CIRCULARSTRING型をサポートしないデバイスへの出力に使います。
与えられたジオメトリを線型ジオメトリに変換します。それぞれの曲線ジオメトリまたはその区分は4分の1円ごとに32区分とするのをデフォルトとする線型近似に変換します。
初出: 1.2.2?
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 7.1.7
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_AsText(ST_CurveToLine(ST_GeomFromText('CIRCULARSTRING(220268 150415,220227 150505,220227 150406)'))); -- 結果 -- LINESTRING(220268 150415,220269.95064912 150416.539364228,220271.823415575 150418.17258804,220273.613787707 150419.895736857, 220275.317452352 150421.704659462,220276.930305234 150423.594998003,220278.448460847 150425.562198489, 220279.868261823 150427.60152176,220281.186287736 150429.708054909,220282.399363347 150431.876723113, 220283.50456625 150434.10230186,220284.499233914 150436.379429536,220285.380970099 150438.702620341,220286.147650624 150441.066277505, 220286.797428488 150443.464706771,220287.328738321 150445.892130112,220287.740300149 150448.342699654, 220288.031122486 150450.810511759,220288.200504713 150453.289621251,220288.248038775 150455.77405574, 220288.173610157 150458.257830005,220287.977398166 150460.734960415,220287.659875492 150463.199479347, 220287.221807076 150465.64544956,220286.664248262 150468.066978495,220285.988542259 150470.458232479,220285.196316903 150472.81345077, 220284.289480732 150475.126959442,220283.270218395 150477.39318505,220282.140985384 150479.606668057, 220280.90450212 150481.762075989,220279.5637474 150483.85421628,220278.12195122 150485.87804878, 220276.582586992 150487.828697901,220274.949363179 150489.701464356,220273.226214362 150491.491836488, 220271.417291757 150493.195501133,220269.526953216 150494.808354014,220267.559752731 150496.326509628, 220265.520429459 150497.746310603,220263.41389631 150499.064336517,220261.245228106 150500.277412127, 220259.019649359 150501.38261503,220256.742521683 150502.377282695,220254.419330878 150503.259018879, 220252.055673714 150504.025699404,220249.657244448 150504.675477269,220247.229821107 150505.206787101, 220244.779251566 150505.61834893,220242.311439461 150505.909171266,220239.832329968 150506.078553494, 220237.347895479 150506.126087555,220234.864121215 150506.051658938,220232.386990804 150505.855446946, 220229.922471872 150505.537924272,220227.47650166 150505.099855856,220225.054972724 150504.542297043, 220222.663718741 150503.86659104,220220.308500449 150503.074365683, 220217.994991777 150502.167529512,220215.72876617 150501.148267175, 220213.515283163 150500.019034164,220211.35987523 150498.7825509, 220209.267734939 150497.441796181,220207.243902439 150496, 220205.293253319 150494.460635772,220203.420486864 150492.82741196,220201.630114732 150491.104263143, 220199.926450087 150489.295340538,220198.313597205 150487.405001997,220196.795441592 150485.437801511, 220195.375640616 150483.39847824,220194.057614703 150481.291945091,220192.844539092 150479.123276887,220191.739336189 150476.89769814, 220190.744668525 150474.620570464,220189.86293234 150472.297379659,220189.096251815 150469.933722495, 220188.446473951 150467.535293229,220187.915164118 150465.107869888,220187.50360229 150462.657300346, 220187.212779953 150460.189488241,220187.043397726 150457.710378749,220186.995863664 150455.22594426, 220187.070292282 150452.742169995,220187.266504273 150450.265039585,220187.584026947 150447.800520653, 220188.022095363 150445.35455044,220188.579654177 150442.933021505,220189.25536018 150440.541767521, 220190.047585536 150438.18654923,220190.954421707 150435.873040558,220191.973684044 150433.60681495, 220193.102917055 150431.393331943,220194.339400319 150429.237924011,220195.680155039 150427.14578372,220197.12195122 150425.12195122, 220198.661315447 150423.171302099,220200.29453926 150421.298535644,220202.017688077 150419.508163512,220203.826610682 150417.804498867, 220205.716949223 150416.191645986,220207.684149708 150414.673490372,220209.72347298 150413.253689397,220211.830006129 150411.935663483, 220213.998674333 150410.722587873,220216.22425308 150409.61738497,220218.501380756 150408.622717305,220220.824571561 150407.740981121, 220223.188228725 150406.974300596,220225.586657991 150406.324522731,220227 150406) -- 3次元の例 SELECT ST_AsEWKT(ST_CurveToLine(ST_GeomFromEWKT('CIRCULARSTRING(220268 150415 1,220227 150505 2,220227 150406 3)'))); Output ------ LINESTRING(220268 150415 1,220269.95064912 150416.539364228 1.0181172856673, 220271.823415575 150418.17258804 1.03623457133459,220273.613787707 150419.895736857 1.05435185700189,....AD INFINITUM .... 220225.586657991 150406.324522731 1.32611114201132,220227 150406 3) -- 2つの区分だけで4分の1円を近似 SELECT ST_AsText(ST_CurveToLine(ST_GeomFromText('CIRCULARSTRING(220268 150415,220227 150505,220227 150406)'),2)); st_astext ------------------------------ LINESTRING(220268 150415,220287.740300149 150448.342699654,220278.12195122 150485.87804878, 220244.779251566 150505.61834893,220207.243902439 150496,220187.50360229 150462.657300346, 220197.12195122 150425.12195122,220227 150406)
ST_Difference ? ジオメトリBにインタセクトしないジオメトリAの部分を表現するジオメトリを返します。
geometry ST_Difference(
geometry geomA, geometry geomB)
;
ジオメトリBにインタセクトしないジオメトリAの部分を表現するジオメトリを返します。これは、ジオメトリA - ST_Intersection(A,B)と見ることができます。Aが完全にBに含まれる場合に、空ジオメトリコレクションが返されます。
順序の問題に注意が必要です。B-Aでは常にBの部分が返ります。 |
GEOSモジュールで実現しています。
ジオメトリコレクションを引数として呼ばないでください。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.3
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.20
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。 ただし、差を取ってZインデクスを戻す時に、X Yのみ考慮に入れたように見えます。
|
|
-- 2次元では安全です。これは同じST_SymDifferenceで示したのと同じジオメトリです。 SELECT ST_AsText( ST_Difference( ST_GeomFromText('LINESTRING(50 100, 50 200)'), ST_GeomFromText('LINESTRING(50 50, 50 150)') ) ); st_astext --------- LINESTRING(50 150,50 200)
-- 3次元では正しく動作しません SELECT ST_AsEWKT(ST_Difference(ST_GeomFromEWKT('MULTIPOINT(-118.58 38.38 5,-118.60 38.329 6,-118.614 38.281 7)'), ST_GeomFromEWKT('POINT(-118.614 38.281 5)'))); st_asewkt --------- MULTIPOINT(-118.6 38.329 6,-118.58 38.38 5)
ST_Dump ? ジオメトリg1から作られたgeometry_dump(geom, path)行の集合を返します。
geometry_dump[] ST_Dump(
geometry g1)
;
これは集合を返す関数(SRF=set-returning function)です。ジオメトリ(geom
)と整数配列(path
)で作られるgeometry_dump
行を返します。入力ジオメトリが単純型(POINT,LINESTRING,POLYGON)の場合は、単一の行で返り、pathには空配列、geomには入力ジオメトリが入ります。入力ジオメトリがジオメトリコレクションまたはMULTI系の場合は、要素ごとの行で返り、pathはコレクション内の要素位置を表します。
ST_Dumpはジオメトリを拡大するのに使います。新しい行を作る点では、GROUP BYの逆です。たとえば、MULTIPOLYGONをPOLYGON内に拡大するために使われます。
機能強化: 2.0.0では、多角形サーフェス、三角形、TINが導入されました。
初出: PostGIS 1.0.0RC1 PostgreSQL 7.3以上が必要です。
Prior to 1.3.4, this function crashes if used with geometries that contain CURVES. This is fixed in 1.3.4+ |
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT sometable.field1, sometable.field1, (ST_Dump(sometable.the_geom)).geom AS the_geom FROM sometable; -- COMPOUNDCURVEをLINESTRINGとCIRCULARSTRINGとに分けます SELECT ST_AsEWKT(a.geom), ST_HasArc(a.geom) FROM ( SELECT (ST_Dump(p_geom)).geom AS geom FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('COMPOUNDCURVE(CIRCULARSTRING(0 0, 1 1, 1 0),(1 0, 0 1))') AS p_geom) AS b ) AS a; st_asewkt | st_hasarc -----------------------------+---------- CIRCULARSTRING(0 0,1 1,1 0) | t LINESTRING(1 0,0 1) | f (2 rows)
-- Polyhedral surface example -- Break a Polyhedral surface into its faces SELECT (a.p_geom).path[1] As path, ST_AsEWKT((a.p_geom).geom) As geom_ewkt FROM (SELECT ST_Dump(ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )') ) AS p_geom ) AS a; path | geom_ewkt ------+------------------------------------------ 1 | POLYGON((0 0 0,0 0 1,0 1 1,0 1 0,0 0 0)) 2 | POLYGON((0 0 0,0 1 0,1 1 0,1 0 0,0 0 0)) 3 | POLYGON((0 0 0,1 0 0,1 0 1,0 0 1,0 0 0)) 4 | POLYGON((1 1 0,1 1 1,1 0 1,1 0 0,1 1 0)) 5 | POLYGON((0 1 0,0 1 1,1 1 1,1 1 0,0 1 0)) 6 | POLYGON((0 0 1,1 0 1,1 1 1,0 1 1,0 0 1))
-- TIN -- SELECT (g.gdump).path, ST_AsEWKT((g.gdump).geom) as wkt FROM (SELECT ST_Dump( ST_GeomFromEWKT('TIN ((( 0 0 0, 0 0 1, 0 1 0, 0 0 0 )), (( 0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 0 0 0 )) )') ) AS gdump ) AS g; -- 結果 -- path | wkt ------+------------------------------------- {1} | TRIANGLE((0 0 0,0 0 1,0 1 0,0 0 0)) {2} | TRIANGLE((0 0 0,0 1 0,1 1 0,0 0 0))
ST_DumpPoints ? ジオメトリを作る全ての点のgometry_dump(geom,path)行の集合を返します。
geometry_dump[]ST_DumpPoints(
geometry geom)
;
この集合を返す関数(SRF=set-returning function)は、ジオメトリ(geom
)と整数配列(path
)で作られるgeometry_dump
行を返します。
geometry_dump
のgeom
要素は全て、与えられたジオメトリを作るPOINT
です。
geometry_dump
pのpath
要素(integer[]
)は、与えられたジオメトリのPOINT
を列挙するインデクス参照です。たとえば、LINESTRING
が与えられた場合に、{i}
のpathが返ります。ここで、i
はLINESTRING
のn
番目の座標です。POLYGON
が与えられた場合には、{i,j}
のpathが返ります。ここで、i
は環番号(1が外環で、内環が続きます)で、j
はPOINTを列挙するものです(1はじまり)。
機能強化: 2.0.0では、多角形サーフェス、三角形、TINが導入されました。
初出: 1.5.0
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT path, ST_AsText(geom) FROM ( SELECT (ST_DumpPoints(g.geom)).* FROM (SELECT 'GEOMETRYCOLLECTION( POINT ( 0 1 ), LINESTRING ( 0 3, 3 4 ), POLYGON (( 2 0, 2 3, 0 2, 2 0 )), POLYGON (( 3 0, 3 3, 6 3, 6 0, 3 0 ), ( 5 1, 4 2, 5 2, 5 1 )), MULTIPOLYGON ( (( 0 5, 0 8, 4 8, 4 5, 0 5 ), ( 1 6, 3 6, 2 7, 1 6 )), (( 5 4, 5 8, 6 7, 5 4 )) ) )'::geometry AS geom ) AS g ) j; path | st_astext -----------+------------ {1,1} | POINT(0 1) {2,1} | POINT(0 3) {2,2} | POINT(3 4) {3,1,1} | POINT(2 0) {3,1,2} | POINT(2 3) {3,1,3} | POINT(0 2) {3,1,4} | POINT(2 0) {4,1,1} | POINT(3 0) {4,1,2} | POINT(3 3) {4,1,3} | POINT(6 3) {4,1,4} | POINT(6 0) {4,1,5} | POINT(3 0) {4,2,1} | POINT(5 1) {4,2,2} | POINT(4 2) {4,2,3} | POINT(5 2) {4,2,4} | POINT(5 1) {5,1,1,1} | POINT(0 5) {5,1,1,2} | POINT(0 8) {5,1,1,3} | POINT(4 8) {5,1,1,4} | POINT(4 5) {5,1,1,5} | POINT(0 5) {5,1,2,1} | POINT(1 6) {5,1,2,2} | POINT(3 6) {5,1,2,3} | POINT(2 7) {5,1,2,4} | POINT(1 6) {5,2,1,1} | POINT(5 4) {5,2,1,2} | POINT(5 8) {5,2,1,3} | POINT(6 7) {5,2,1,4} | POINT(5 4) (29 rows)
-- 多面体サーフェスの直方体 -- SELECT (g.gdump).path, ST_AsEWKT((g.gdump).geom) as wkt FROM (SELECT ST_DumpPoints(ST_GeomFromEWKT('POLYHEDRALSURFACE( ((0 0 0, 0 0 1, 0 1 1, 0 1 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 0, 1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0)), ((0 1 0, 0 1 1, 1 1 1, 1 1 0, 0 1 0)), ((0 0 1, 1 0 1, 1 1 1, 0 1 1, 0 0 1)) )') ) AS gdump ) AS g; -- 結果 -- path | wkt ---------+-------------- {1,1,1} | POINT(0 0 0) {1,1,2} | POINT(0 0 1) {1,1,3} | POINT(0 1 1) {1,1,4} | POINT(0 1 0) {1,1,5} | POINT(0 0 0) {2,1,1} | POINT(0 0 0) {2,1,2} | POINT(0 1 0) {2,1,3} | POINT(1 1 0) {2,1,4} | POINT(1 0 0) {2,1,5} | POINT(0 0 0) {3,1,1} | POINT(0 0 0) {3,1,2} | POINT(1 0 0) {3,1,3} | POINT(1 0 1) {3,1,4} | POINT(0 0 1) {3,1,5} | POINT(0 0 0) {4,1,1} | POINT(1 1 0) {4,1,2} | POINT(1 1 1) {4,1,3} | POINT(1 0 1) {4,1,4} | POINT(1 0 0) {4,1,5} | POINT(1 1 0) {5,1,1} | POINT(0 1 0) {5,1,2} | POINT(0 1 1) {5,1,3} | POINT(1 1 1) {5,1,4} | POINT(1 1 0) {5,1,5} | POINT(0 1 0) {6,1,1} | POINT(0 0 1) {6,1,2} | POINT(1 0 1) {6,1,3} | POINT(1 1 1) {6,1,4} | POINT(0 1 1) {6,1,5} | POINT(0 0 1) (30 rows)
-- 三角形 -- SELECT (g.gdump).path, ST_AsText((g.gdump).geom) as wkt FROM (SELECT ST_DumpPoints( ST_GeomFromEWKT('TRIANGLE (( 0 0, 0 9, 9 0, 0 0 ))') ) AS gdump ) AS g; -- 結果 -- path | wkt ------+------------ {1} | POINT(0 0) {2} | POINT(0 9) {3} | POINT(9 0) {4} | POINT(0 0)
-- TIN -- SELECT (g.gdump).path, ST_AsEWKT((g.gdump).geom) as wkt FROM (SELECT ST_DumpPoints( ST_GeomFromEWKT('TIN ((( 0 0 0, 0 0 1, 0 1 0, 0 0 0 )), (( 0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 0 0 0 )) )') ) AS gdump ) AS g; -- 結果 -- path | wkt ---------+-------------- {1,1,1} | POINT(0 0 0) {1,1,2} | POINT(0 0 1) {1,1,3} | POINT(0 1 0) {1,1,4} | POINT(0 0 0) {2,1,1} | POINT(0 0 0) {2,1,2} | POINT(0 1 0) {2,1,3} | POINT(1 1 0) {2,1,4} | POINT(0 0 0) (8 rows)
ST_DumpRings ? ポリゴンの外環と内環を表すgeometry_dump
行の集合を返します。
geometry_dump[] ST_DumpRings(
geometry a_polygon)
;
これは集合を返す関数(SRF=set-returning function)です。それぞれ"path", "geom"と別名が付けられたinteger[]
, geometry
として定義されたgeometry_dump
行の集合を返します。"path"フィールドは、単一整数を持つ環のインデクスで、0が外環で、0より大きい値は内環です。"geom"フィールドは、ポリゴンとした対応する環を持ちます。
初出: PostGIS 1.1.3 PostgreSQL 7.3以上が必要です。
TPOLYGONジオメトリでのみ動作します。MULTIPOLYGONでは動作しません。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT sometable.field1, sometable.field1, (ST_DumpRings(sometable.the_geom)).geom As the_geom FROM sometableOfpolys; SELECT ST_AsEWKT(geom) As the_geom, path FROM ST_DumpRings( ST_GeomFromEWKT('POLYGON((-8149064 5133092 1,-8149064 5132986 1,-8148996 5132839 1,-8148972 5132767 1,-8148958 5132508 1,-8148941 5132466 1,-8148924 5132394 1, -8148903 5132210 1,-8148930 5131967 1,-8148992 5131978 1,-8149237 5132093 1,-8149404 5132211 1,-8149647 5132310 1,-8149757 5132394 1, -8150305 5132788 1,-8149064 5133092 1), (-8149362 5132394 1,-8149446 5132501 1,-8149548 5132597 1,-8149695 5132675 1,-8149362 5132394 1))') ) as foo; path | the_geom ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- {0} | POLYGON((-8149064 5133092 1,-8149064 5132986 1,-8148996 5132839 1,-8148972 5132767 1,-8148958 5132508 1, | -8148941 5132466 1,-8148924 5132394 1, | -8148903 5132210 1,-8148930 5131967 1, | -8148992 5131978 1,-8149237 5132093 1, | -8149404 5132211 1,-8149647 5132310 1,-8149757 5132394 1,-8150305 5132788 1,-8149064 5133092 1)) {1} | POLYGON((-8149362 5132394 1,-8149446 5132501 1, | -8149548 5132597 1,-8149695 5132675 1,-8149362 5132394 1))
ST_FlipCoordinates ? 与えられたジオメトリのX軸とY軸とを入れ替えたものを返します。緯度/経度の地物を構築して、これを訂正したい場合に使います。
geometry ST_FlipCoordinates(
geometry geom)
;
ST_Intersection ? (T) geomAとgeomBの共有部分を表すジオメトリを返します。ジオグラフィ実装では、インタセクトするためにジオメトリに変換して、WGS84に戻します。
geometry ST_Intersection(
geometry
geomA
,
geometry
geomB
)
;
geography ST_Intersection(
geography
geogA
,
geography
geogB
)
;
ジオメトリのインタセクションとなる点集合を表現するジオメトリを返します。
言い換えると、ジオメトリAとジオメトリBとで共有されている部分のことです。
ジオメトリの共有部分が無い(非接触になる)場合には、空ジオメトリコレクションが返されます。
ST_IntersectionとST_Intersectsとの併用は、バウンディングボックス、バッファ、領域のクエリ等で、対象とする国または地域にあるジオメトリの部分の返ってほしいところを切り取るのに使います。
ジオグラフィ: ジオメトリ実装にかぶさる、薄いラッパです。ジオグラフィオブジェクトのバウンディングボックスに最適なSRIDを決定し(UTMが望ましいですが、ランベルト正積方位図法(北/南)、最悪のシナリオでメルカトルに頼ります)、その平面でバッファを生成し、WGS84ジオグラフィに戻します。 |
|
GEOSモジュールで実現しています。
初出: 1.5 では、ジオグラフィ型が導入されました。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.3
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.18
SELECT ST_AsText(ST_Intersection('POINT(0 0)'::geometry, 'LINESTRING ( 2 0, 0 2 )'::geometry)); st_astext --------------- GEOMETRYCOLLECTION EMPTY (1 row) SELECT ST_AsText(ST_Intersection('POINT(0 0)'::geometry, 'LINESTRING ( 0 0, 0 2 )'::geometry)); st_astext --------------- POINT(0 0) (1 row) -- 全てのライン(trails)の、国(POLYGONまたはMUYLTIPOLYGONと仮定します)での切り取り -- 注意: ポイントを共有するだけであるtrailに注意を払っていないので、 -- LINESTRINGまたはMULTILINESTRINGを返すインタセクションを保持しているだけです。 -- ダンプを行うには、ジオメトリコレクションを個々の単一のMULTI系に拡張する必要があります。 -- 下に示す例は、かなり一般的なもので、WHERE節を変更するだけでポリゴンで動作します。 SELECT clipped.gid, clipped.f_name, clipped_geom FROM (SELECT trails.gid, trails.f_name, (ST_Dump(ST_Intersection(country.the_geom, trails.the_geom))).geom As clipped_geom FROM country INNER JOIN trails ON ST_Intersects(country.the_geom, trails.the_geom)) As clipped WHERE ST_Dimension(clipped.clipped_geom) = 1 ; -- ポリゴンランドマークといったpolyに、空ジオメトリコレクションを返すポリゴンを除いて、 -- 0.0のバッファ作成という速い方法を使うこともできます。 -- (ジオメトリコレクションはポリゴン、ライン、ポイントを含みます) -- 0.0でのバッファ作成は、ポリゴンを残して、コレクションの外側をつなげるだけです。 SELECT poly.gid, ST_Multi(ST_Buffer( ST_Intersection(country.the_geom, poly.the_geom), 0.0) ) As clipped_geom FROM country INNER JOIN poly ON ST_Intersects(country.the_geom, poly.the_geom) WHERE Not ST_IsEmpty(ST_Buffer(ST_Intersection(country.the_geom, poly.the_geom),0.0));
ST_LineToCurve ? LINESTRING/POLYGONをCIRCULARSTRINGとCURVED POLYGONに変換します。
geometry ST_LineToCurve(
geometry geomANoncircular)
;
LINESTRING/POLYGONをCIRCULARSTRINGとCURVED POLYGONに変換します。等価の曲線を記述するのに必要なポイントが少なくなります。
初出: 1.2.2?
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
SELECT ST_AsText(ST_LineToCurve(foo.the_geom)) As curvedastext,ST_AsText(foo.the_geom) As non_curvedastext FROM (SELECT ST_Buffer('POINT(1 3)'::geometry, 3) As the_geom) As foo; curvedatext non_curvedastext --------------------------------------------------------------------|----------------------------------------------------------------- CURVEPOLYGON(CIRCULARSTRING(4 3,3.12132034355964 0.878679656440359, | POLYGON((4 3,3.94235584120969 2.41472903395162,3.77163859753386 1.85194970290473, 1 0,-1.12132034355965 5.12132034355963,4 3)) | 3.49440883690764 1.33328930094119,3.12132034355964 0.878679656440359, | 2.66671069905881 0.505591163092366,2.14805029709527 0.228361402466141, | 1.58527096604839 0.0576441587903094,1 0, | 0.414729033951621 0.0576441587903077,-0.148050297095264 0.228361402466137, | -0.666710699058802 0.505591163092361,-1.12132034355964 0.878679656440353, | -1.49440883690763 1.33328930094119,-1.77163859753386 1.85194970290472 | --ETC-- ,3.94235584120969 3.58527096604839,4 3)) -- 3次元の例 SELECT ST_AsEWKT(ST_LineToCurve(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 3, 3 4 8, 5 6 4, 7 8 4, 9 10 4)'))); st_asewkt ------------------------------------ CIRCULARSTRING(1 2 3,5 6 4,9 10 4)
ST_MakeValid ? 頂点を失うことなしに不正なジオメトリを妥当なジオメトリにしようと試みます。
geometry ST_MakeValid(
geometry input)
;
入力頂点を失うことなしに、与えられた不正なジオメトリの妥当な表現を生成しようと試みます。既に妥当であるジオメトリは、さらなる操作無しに返ります。
対応する入力はLINESTRINGS, MULTILINESTRINGS, POLYGONS, MULTIPOLYGONSです。
全部また部分的に次元減少が発生した場合には、出力ジオメトリが低い次元のジオメトリまたは元の次元以下の次元のコレクションになります。
シングルポリゴンは、自己インタセクトがある場合には、マルチポリゴンになります。
初出: 2.0.0, GEOS 3.3.0以上が必要です。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
ST_MemUnion ? ST_Unionと同じですが、メモリフレンドリ(少ないメモリ使用、多いCPU時間)です。
geometry ST_MemUnion(
geometry set geomfield)
;
ST_MinimumBoundingCircle ? ジオメトリを完全に含む最小の円ポリゴンを返します。デフォルトでは、4分の1円に対して48区分を使用します。
geometry ST_MinimumBoundingCircle(
geometry geomA, integer num_segs_per_qt_circ=48)
;
ジオメトリを完全に含む最小の円ポリゴンを返します。
円は、デフォルトでは、4分の1円に対して48区分を使用した近似円です。より精度良い結果を得るには、この数を増やします。ほとんどパフォーマンス上のペナルティがありません。 |
しばしば、MULTI系とジオメトリコレクションで使用します。しかし、集計関数ではありません。ST_MinimumBoundingCircle(ST_Collect(somepointfield))として、ST_Collectと併用して、ジオメトリの集合の最小バウンディング円を得ます。
ポリゴンの面積を最小バウンディング円の面積で割った割合は、しばしばRoeckテストとして参照されます。
初出: 1.4.0 - GEOSが必要です。
SELECT d.disease_type, ST_MinimumBoundingCircle(ST_Collect(d.the_geom)) As the_geom FROM disease_obs As d GROUP BY d.disease_type;
SELECT ST_AsText(ST_MinimumBoundingCircle( ST_Collect( ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(55 75,125 150)'), ST_Point(20, 80)), 8 )) As wktmbc; wktmbc ----------- POLYGON((135.59714732062 115,134.384753327498 102.690357210921,130.79416296937 90.8537670908995,124.963360620072 79.9451031602111,117.116420743937 70.3835792560632,107.554896839789 62.5366393799277,96.6462329091006 56.70583703063,84.8096427890789 53.115246672502,72.5000000000001 51.9028526793802,60.1903572109213 53.1152466725019,48.3537670908996 56.7058370306299,37.4451031602112 62.5366393799276,27.8835792560632 70.383579256063,20.0366393799278 79.9451031602109,14.20583703063 90.8537670908993,10.615246672502 102.690357210921,9.40285267938019 115,10.6152466725019 127.309642789079,14.2058370306299 139.1462329091,20.0366393799275 150.054896839789,27.883579256063 159.616420743937, 37.4451031602108 167.463360620072,48.3537670908992 173.29416296937,60.190357210921 176.884753327498, 72.4999999999998 178.09714732062,84.8096427890786 176.884753327498,96.6462329091003 173.29416296937,107.554896839789 167.463360620072, 117.116420743937 159.616420743937,124.963360620072 150.054896839789,130.79416296937 139.146232909101,134.384753327498 127.309642789079,135.59714732062 115))
ST_Polygonize ? 集計関数。ジオメトリの集合のラインから形成されうるポリゴンを含むジオメトリコレクションを生成します。
geometry ST_Polygonize(
geometry set geomfield)
;
geometry ST_Polygonize(
geometry[] geom_array)
;
ジオメトリの集合のラインから形成された可能なポリゴンを含むジオメトリコレクションを生成します。
ジオメトリコレクションはしばしばサードパーティのツールでは扱いにくいことがあります。ST_PolygonizeをST_Dumpと併用して、ポリゴンを個々のポリゴンにダンプします。 |
この関数が正しく動作するには、入力ラインに正しくノードが作成されている必要があります。 |
初出: 1.0.0RC1 - GEOS 2.1.0が必要です。
SELECT ST_AsEWKT(ST_Polygonize(the_geom_4269)) As geomtextrep FROM (SELECT the_geom_4269 FROM ma.suffolk_edges ORDER BY tlid LIMIT 45) As foo; geomtextrep ------------------------------------- SRID=4269;GEOMETRYCOLLECTION(POLYGON((-71.040878 42.285678,-71.040943 42.2856,-71.04096 42.285752,-71.040878 42.285678)), POLYGON((-71.17166 42.353675,-71.172026 42.354044,-71.17239 42.354358,-71.171794 42.354971,-71.170511 42.354855, -71.17112 42.354238,-71.17166 42.353675))) (1 row) -- ポリゴン化ジオメトリを個々のポリゴンにダンプするためST_Dumpを使います SELECT ST_AsEWKT((ST_Dump(foofoo.polycoll)).geom) As geomtextrep FROM (SELECT ST_Polygonize(the_geom_4269) As polycoll FROM (SELECT the_geom_4269 FROM ma.suffolk_edges ORDER BY tlid LIMIT 45) As foo) As foofoo; geomtextrep ------------------------ SRID=4269;POLYGON((-71.040878 42.285678,-71.040943 42.2856,-71.04096 42.285752, -71.040878 42.285678)) SRID=4269;POLYGON((-71.17166 42.353675,-71.172026 42.354044,-71.17239 42.354358 ,-71.171794 42.354971,-71.170511 42.354855,-71.17112 42.354238,-71.17166 42.353675)) (2 rows)
ST_Node ? ラインストリングの集合にノードを作成します。
geometry ST_Node(
geometry geom)
;
最小の可能なノード数を使ってラインストリングにノードを作成します。全ての入力ラインストリングは保存されます。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
初出: 2.0.0 - GEOS 3.3.0以上が必要です。
GEOS 3.3.1までのバグのため、この関数は自己インタセクトするラインのノード作成に失敗します。GEOS 3.3.2以上で訂正されています。 |
ST_OffsetCurve ? 与えられた距離と方面に入力ラインをずらしたラインを返します。中心線と平行する線を引く際に使用します。
geometry ST_OffsetCurve(
geometry line, float signed_distance, text style_parameters='')
;
与えられた距離と方面に入力ラインをずらしたラインを返します。返されるジオメトリの全てのポイントは、入力ジオメトリより与えられた距離以上には離れません。
距離が正の場合には、入力ラインの左側にずらして、方向が保持されます。負の場合には、右側にずらし、逆方向のラインになります。
初出: 2.0 - GEOS 3.2以上、GEOS 3.3以上で改善されました。
任意指定の第3引数では、空白区切りのkey=valueペアの一覧を指定して、次のような操作をすることができます。
'quad_segs=#' : 4分の1円近似の区分数(デフォルトは8)。
'join=round|mitre|bevel' : 接続スタイル(デフォルトは"round")。'miter'も'mitre'の同義語として受け付けます。
'mitre_limit=#.#' : マイターの割合制限(接続スタイルがマイターである場合のみ影響が出ます)。'miter_limit'も'mitre_limit'の同義語として受け付けます。
距離の単位は空間参照系の単位です。
入力はLINESTRINGのみ可能です。
GEOSモジュールで実現しています。
この関数は第3次元(Z)を無視し、3次元ジオメトリが与えられたとしても、常に2次元の結果を返します。 |
Compute an open buffer around roads
SELECT ST_Union( ST_OffsetCurve(f.the_geom, f.width/2, 'quad_segs=4 join=round'), ST_OffsetCurve(f.the_geom, -f.width/2, 'quad_segs=4 join=round') ) as track FROM someroadstable;
SELECT ST_AsText(ST_OffsetCurve(ST_GeomFromText( 'LINESTRING(164 16,144 16,124 16,104 16,84 16,64 16, 44 16,24 16,20 16,18 16,17 17, 16 18,16 20,16 40,16 60,16 80,16 100, 16 120,16 140,16 160,16 180,16 195)'), 15, 'quad_segs=4 join=round')); -- 出力 -- LINESTRING(164 1,18 1,12.2597485145237 2.1418070123307, 7.39339828220179 5.39339828220179, 5.39339828220179 7.39339828220179, 2.14180701233067 12.2597485145237,1 18,1 195)
|
SELECT ST_AsText(ST_OffsetCurve(geom, -15, 'quad_segs=4 join=round')) As notsocurvy FROM ST_GeomFromText( 'LINESTRING(164 16,144 16,124 16,104 16,84 16,64 16, 44 16,24 16,20 16,18 16,17 17, 16 18,16 20,16 40,16 60,16 80,16 100, 16 120,16 140,16 160,16 180,16 195)') As geom; -- 曲線になりません -- LINESTRING(31 195,31 31,164 31)
|
SELECT ST_AsText(ST_OffsetCurve(ST_OffsetCurve(geom, -30, 'quad_segs=4 join=round'), -15, 'quad_segs=4 join=round')) As morecurvy FROM ST_GeomFromText( 'LINESTRING(164 16,144 16,124 16,104 16,84 16,64 16, 44 16,24 16,20 16,18 16,17 17, 16 18,16 20,16 40,16 60,16 80,16 100, 16 120,16 140,16 160,16 180,16 195)') As geom; -- 曲線 -- LINESTRING(164 31,46 31,40.2597485145236 32.1418070123307, 35.3933982822018 35.3933982822018, 32.1418070123307 40.2597485145237,31 46,31 195)
|
SELECT ST_AsText(ST_Collect( ST_OffsetCurve(geom, 15, 'quad_segs=4 join=round'), ST_OffsetCurve(ST_OffsetCurve(geom, -30, 'quad_segs=4 join=round'), -15, 'quad_segs=4 join=round') ) ) As parallel_curves FROM ST_GeomFromText( 'LINESTRING(164 16,144 16,124 16,104 16,84 16,64 16, 44 16,24 16,20 16,18 16,17 17, 16 18,16 20,16 40,16 60,16 80,16 100, 16 120,16 140,16 160,16 180,16 195)') As geom; -- 並行曲線 -- MULTILINESTRING((164 1,18 1,12.2597485145237 2.1418070123307, 7.39339828220179 5.39339828220179,5.39339828220179 7.39339828220179, 2.14180701233067 12.2597485145237,1 18,1 195), (164 31,46 31,40.2597485145236 32.1418070123307,35.3933982822018 35.3933982822018, 32.1418070123307 40.2597485145237,31 46,31 195))
|
SELECT ST_AsText(ST_OffsetCurve(ST_GeomFromText( 'LINESTRING(164 16,144 16,124 16,104 16,84 16,64 16, 44 16,24 16,20 16,18 16,17 17, 16 18,16 20,16 40,16 60,16 80,16 100, 16 120,16 140,16 160,16 180,16 195)'), 15, 'quad_segs=4 join=bevel')); -- 出力 -- LINESTRING(164 1,18 1,7.39339828220179 5.39339828220179, 5.39339828220179 7.39339828220179,1 18,1 195)
|
SELECT ST_AsText(ST_Collect( ST_OffsetCurve(geom, 15, 'quad_segs=4 join=mitre mitre_limit=2.2'), ST_OffsetCurve(geom, -15, 'quad_segs=4 join=mitre mitre_limit=2.2') ) ) FROM ST_GeomFromText( 'LINESTRING(164 16,144 16,124 16,104 16,84 16,64 16, 44 16,24 16,20 16,18 16,17 17, 16 18,16 20,16 40,16 60,16 80,16 100, 16 120,16 140,16 160,16 180,16 195)') As geom; -- output -- MULTILINESTRING((164 1,11.7867965644036 1,1 11.7867965644036,1 195), (31 195,31 31,164 31))
|
ST_RemoveRepeatedPoints ? 入力ジオメトリから重複ポイントを除いたものを返します。
geometry ST_RemoveRepeatedPoints(
geometry geom)
;
ST_SharedPaths ? 2つの入力LINESTRING/MULTILINESTRINGが共有するパスのコレクションを返します。
geometry ST_SharedPaths(
geometry lineal1, geometry lineal2)
;
2つの入力ジオメトリが共有するパスのコレクションを返します。順方向に行くものはコレクションの1つ目の要素にあり、逆方向は2つ目の要素にあります。これらのパス自体は1つ目のジオメトリの方向をもとにします。
初出: 2.0.0 GEOS 3.3.0以上が必要です。
SELECT ST_AsText( ST_SharedPaths( ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((26 125,26 200,126 200,126 125,26 125), (51 150,101 150,76 175,51 150))'), ST_GeomFromText('LINESTRING(151 100,126 156.25,126 125,90 161, 76 175)') ) ) As wkt wkt ------------------------------------------------------------- GEOMETRYCOLLECTION(MULTILINESTRING((126 156.25,126 125), (101 150,90 161),(90 161,76 175)),MULTILINESTRING EMPTY)
|
-- ラインストリングが反転する以外は同じ場合の例 SELECT ST_AsText( ST_SharedPaths( ST_GeomFromText('LINESTRING(76 175,90 161,126 125,126 156.25,151 100)'), ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((26 125,26 200,126 200,126 125,26 125), (51 150,101 150,76 175,51 150))') ) ) As wkt wkt ------------------------------------------------------------- GEOMETRYCOLLECTION(MULTILINESTRING EMPTY, MULTILINESTRING((76 175,90 161),(90 161,101 150),(126 125,126 156.25)))
|
ST_Shift_Longitude ? ジオメトリの全ての地物の全ての構成要素の全てのポイント/頂点を読み、経度が0未満なら360を足します。結果は、180度を中心とした地図にプロットされる0度から360度の間にあるデータとなります。
geometry ST_Shift_Longitude(
geometry geomA)
;
ジオメトリの全ての地物の全ての構成要素の全てのポイント/頂点を読み、経度が0未満なら360を足します。結果は、180度を中心とした地図にプロットされる0度から360度の間にあるデータとなります。
これは4326(WGS84経度緯度)のように経度緯度でのみ動作します。 |
1.3.4より前ではMULTIPOINTでは動作しないバグがありました。1.3.4以上ではMULTIPOINTでも動作します。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェスとTINが導入されました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
-- 3次元ポイント SELECT ST_AsEWKT(ST_Shift_Longitude(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;POINT(-118.58 38.38 10)'))) As geomA, ST_AsEWKT(ST_Shift_Longitude(ST_GeomFromEWKT('SRID=4326;POINT(241.42 38.38 10)'))) As geomb geomA geomB ---------- ----------- SRID=4326;POINT(241.42 38.38 10) SRID=4326;POINT(-118.58 38.38 10) -- 普通のラインストリング SELECT ST_AsText(ST_Shift_Longitude(ST_GeomFromText('LINESTRING(-118.58 38.38, -118.20 38.45)'))) st_astext ---------- LINESTRING(241.42 38.38,241.8 38.45)
ST_Simplify ? 与えられたジオメトリを「簡略化」したものを返します。Douglas-Peukerアルゴリズムを使用します。
geometry ST_Simplify(
geometry geomA, float tolerance)
;
与えられたジオメトリを「簡略化」したものを返します。Douglas-Peukerアルゴリズムを使用します。(MULTI)LINEと(MULTI)POLYGONとで実際に動作をしますが、どのような種類のジオメトリでも安全に呼ぶことができます。簡略化はオブジェクトごとに行われるので、ジオメトリコレクションでこの関数を呼ぶことができます。
返されるジオメトリは単純さ(ST_IsSimple参照)を失うことがあります。トポロジを保存するにはST_SimplifyPreserveTopologyを使います。 |
GEOSモジュールで実現しています。
初出: 1.2.2
簡略化をやりすぎて三角形になった円、八角形になる円です。
SELECT ST_Npoints(the_geom) As np_before, ST_NPoints(ST_Simplify(the_geom,0.1)) As np01_notbadcircle, ST_NPoints(ST_Simplify(the_geom,0.5)) As np05_notquitecircle, ST_NPoints(ST_Simplify(the_geom,1)) As np1_octagon, ST_NPoints(ST_Simplify(the_geom,10)) As np10_triangle, (ST_Simplify(the_geom,100) is null) As np100_geometrygoesaway FROM (SELECT ST_Buffer('POINT(1 3)', 10,12) As the_geom) As foo; -result np_before | np01_notbadcircle | np05_notquitecircle | np1_octagon | np10_triangle | np100_geometrygoesaway -----------+-------------------+---------------------+-------------+---------------+------------------------ 49 | 33 | 17 | 9 | 4 | t
ST_SimplifyPreserveTopology ? 与えられたジオメトリを「簡略化」したものを返します。Douglas-Peukerアルゴリズムを使用します。不正な派生ジオメトリ(特にポリゴン)の生成を回避します。
geometry ST_SimplifyPreserveTopology(
geometry geomA, float tolerance)
;
与えられたジオメトリを「簡略化」したものを返します。Douglas-Peukerアルゴリズムを使用します。不正な派生ジオメトリ(特にポリゴン)の生成を回避します。(MULTI)LINEと(MULTI)POLYGONとで実際に動作をしますが、どのような種類のジオメトリでも安全に呼ぶことができます。簡略化はオブジェクトごとに行われるので、ジオメトリコレクションでこの関数を呼ぶことができます。
GEOSモジュールで実現しています。
GEOS 3.0.0以上が必要です。 |
初出: 1.3.3
Simplyfyと同じ例ですが、トポロジ保存で簡略化の行きすぎを阻止します。円は最低でも四角形になります。
SELECT ST_Npoints(the_geom) As np_before, ST_NPoints(ST_SimplifyPreserveTopology(the_geom,0.1)) As np01_notbadcircle, ST_NPoints(ST_SimplifyPreserveTopology(the_geom,0.5)) As np05_notquitecircle, ST_NPoints(ST_SimplifyPreserveTopology(the_geom,1)) As np1_octagon, ST_NPoints(ST_SimplifyPreserveTopology(the_geom,10)) As np10_square, ST_NPoints(ST_SimplifyPreserveTopology(the_geom,100)) As np100_stillsquare FROM (SELECT ST_Buffer('POINT(1 3)', 10,12) As the_geom) As foo; -- 結果 -- np_before | np01_notbadcircle | np05_notquitecircle | np1_octagon | np10_square | np100_stillsquare -----------+-------------------+---------------------+-------------+---------------+------------------- 49 | 33 | 17 | 9 | 5 | 5
ST_Split ? ジオメトリを分割したジオメトリのコレクションを返します。
geometry ST_Split(
geometry input, geometry blade)
;
この関数は、ラインのポイントによる分割、ラインのラインによる分割、ポリゴンのラインによる分割に対応しています。返されるジオメトリは常にコレクションです。
この関数はST_Unionの逆と考えられます。理論的には、返されたコレクションにST_Unionを適用すると、常に元のジオメトリが得られます。
初出: 2.0.0
ラインに切られるポリゴン
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|
-- 2つの半分になったポリゴンからなるジオメトリコレクションを生成します -- ST_BuildAreaでの例に似ています SELECT ST_Split(circle, line) FROM (SELECT ST_MakeLine(ST_MakePoint(10, 10),ST_MakePoint(190, 190)) As line, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 50) As circle) As foo; -- 結果 -- GEOMETRYCOLLECTION(POLYGON((150 90,149.039264020162 80.2454838991936,146.193976625564 70.8658283817455,..), POLYGON(..))) -- ST_DumpかST_GeometryNを使って個々のポリゴンに変換できます SELECT ST_AsText((ST_Dump(ST_Split(circle, line))).geom) As wkt FROM (SELECT ST_MakeLine(ST_MakePoint(10, 10),ST_MakePoint(190, 190)) As line, ST_Buffer(ST_GeomFromText('POINT(100 90)'), 50) As circle) As foo; -- 結果 -- wkt --------------- POLYGON((150 90,149.039264020162 80.2454838991936,..)) POLYGON((60.1371179574584 60.1371179574584,58.4265193848728 62.2214883490198,53.8060233744357 ..))
ポイントで切られるマルチラインストリング
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SELECT ST_AsText(ST_Split(mline, pt)) As wktcut FROM (SELECT ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((10 10, 190 190), (15 15, 30 30, 100 90))') As mline, ST_Point(30,30) As pt) As foo; wktcut ------ GEOMETRYCOLLECTION( LINESTRING(10 10,30 30), LINESTRING(30 30,190 190), LINESTRING(15 15,30 30), LINESTRING(30 30,100 90) )
ST_SymDifference ? AとBの、インタセクトしていない部分を表現するジオメトリを返します。対称と呼ばれるのは、ST_SymDifference(A,B) = ST_SymDifference(B,A) となるからです。
geometry ST_SymDifference(
geometry geomA, geometry geomB)
;
AとBの、インタセクトしていない部分を表現するジオメトリを返します。対称と呼ばれるのは、ST_SymDifference(A,B) = ST_SymDifference(B,A)となるからです。ST_Union(geomA,geomB) - ST_Intersection(A,B)と見ることができます。
GEOSモジュールで実現しています。
ジオメトリコレクションを引数として呼ばないでください。 |
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.3
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.21
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。 ただし、差をとってZインデクスを戻す時、X Yのみを考慮に入れているように見えます。
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-- 2次元では安全です - 2つのラインストリングの対称差 SELECT ST_AsText( ST_SymDifference( ST_GeomFromText('LINESTRING(50 100, 50 200)'), ST_GeomFromText('LINESTRING(50 50, 50 150)') ) ); st_astext --------- MULTILINESTRING((50 150,50 200),(50 50,50 100))
-- 3次元で使用すると、完全には正しいものとはなりません SELECT ST_AsEWKT(ST_SymDifference(ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 1, 1 4 2)'), ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 1 3, 1 3 4)'))) st_astext ------------ MULTILINESTRING((1 3 2.75,1 4 2),(1 1 3,1 2 2.25))
ST_Union ? ジオメトリの結合の点集合を表現するジオメトリを返します。
geometry ST_Union(
geometry set g1field)
;
geometry ST_Union(
geometry g1, geometry g2)
;
geometry ST_Union(
geometry[] g1_array)
;
MULTI系、単一ジオメトリ、ジオメトリコレクションのいずれでも出力されます。2つの形式があります。ひとつめは、2つのジオメトリからインタセクトしている領域の無い新しいジオメトリを返します。ふたつめは、ジオメトリの集合を取り、インタセクトしている領域の無い単一のST_Geometryを返すものです。
集計関数版: この関数は、ジオメトリの集合から、MULTI系ジオメトリまたは非MULTI系ジオメトリを返します。ST_Union()関数は、PostgreSQL用語で言うところの「集計関数」です。SUM()やMEAN()と同じ方法でデータリストの操作を行うことを意味します。
非集計関数版: この関数は二つの入力ジオメトリの結合したジオメトリを返します。出力型はMULTI系、非MULTI系またはGEOMETRYCOLLECTIONです。
ST_CollectとST_Unionはしばしば交換して使うことができます。ST_Unionは境界を更新し、生成されるMULTI系ジオメトリがインタセクトした領域を持たないようにするため、一般的にST_Collectよりも桁違いに遅く動きます。 |
GEOSモジュールで実現しています。
ご注意: この関数は以前は、"Union"から改名してGeomUnion()と呼ばれていました。UNIONはSQLの予約語であるためです。
初出: 1.4.0 - ST_Unionが強化されました。ST_Union(geomarray)が導入され、また、PostgreSQL内での集計が速くなりました。GEOS 3.1.0以上を使用している場合は、ST_Unionは、http://blog.cleverelephant.ca/2009/01/must-faster-unions-in-postgis-14.htmlに記述がある、Cascaded Unionアルゴリズムを使います。
このメソッドはOpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL 1.1.の実装です s2.1.1.3
集約関数版は、OGC仕様に明示的に定義されていません。 |
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3: 5.1.19 the z-index (elevation) when polygons are involved.
集約関数版の例
SELECT stusps, ST_Multi(ST_Union(f.the_geom)) as singlegeom FROM sometable As f GROUP BY stusps
集約関数版の例
SELECT ST_AsText(ST_Union(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), ST_GeomFromText('POINT(-2 3)') ) ) st_astext ---------- MULTIPOINT(-2 3,1 2) SELECT ST_AsText(ST_Union(ST_GeomFromText('POINT(1 2)'), ST_GeomFromText('POINT(1 2)') ) ); st_astext ---------- POINT(1 2) -- 3次元の例 - 3次元かつ次元混合になっています SELECT ST_AsEWKT(st_union(the_geom)) FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('POLYGON((-7 4.2,-7.1 4.2,-7.1 4.3, -7 4.2))') as the_geom UNION ALL SELECT ST_GeomFromEWKT('POINT(5 5 5)') as the_geom UNION ALL SELECT ST_GeomFromEWKT('POINT(-2 3 1)') as the_geom UNION ALL SELECT ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(5 5 5, 10 10 10)') as the_geom ) as foo; st_asewkt --------- GEOMETRYCOLLECTION(POINT(-2 3 1),LINESTRING(5 5 5,10 10 10),POLYGON((-7 4.2 5,-7.1 4.2 5,-7.1 4.3 5,-7 4.2 5))); -- 次元混合の無い3次元の例 SELECT ST_AsEWKT(st_union(the_geom)) FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('POLYGON((-7 4.2 2,-7.1 4.2 3,-7.1 4.3 2, -7 4.2 2))') as the_geom UNION ALL SELECT ST_GeomFromEWKT('POINT(5 5 5)') as the_geom UNION ALL SELECT ST_GeomFromEWKT('POINT(-2 3 1)') as the_geom UNION ALL SELECT ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(5 5 5, 10 10 10)') as the_geom ) as foo; st_asewkt --------- GEOMETRYCOLLECTION(POINT(-2 3 1),LINESTRING(5 5 5,10 10 10),POLYGON((-7 4.2 2,-7.1 4.2 3,-7.1 4.3 2,-7 4.2 2))) -- 配列生成を使った例 SELECT ST_Union(ARRAY(SELECT the_geom FROM sometable)); SELECT ST_AsText(ST_Union(ARRAY[ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 3 4)'), ST_GeomFromText('LINESTRING(3 4, 4 5)')])) As wktunion; --wktunion--- MULTILINESTRING((3 4,4 5),(1 2,3 4))
ST_UnaryUnion ? ST_Unionに似ていますが、ジオメトリ要素レベルで動作します。
geometry ST_UnaryUnion(
geometry geom)
;
ST_UnaryUnionは、ST_Unionと違い、マルチポリゴンの要素間の境界更新を行い、ジオメトリコレクションの要素間の結合を行います。入力ジオメトリの要素は、それぞれ妥当であると仮定しているので、蝶ネクタイポリゴン(不正なポリゴンです)から妥当なマルチポリゴンを得ることはできません。
この関数をラインストリングの集合にノードを作成するのに使えます。ST_UnaryUnionとST_Collectを混ぜて、ST_UnionとST_MemUnionの釣り合いを見つけて、メモリサイズとCPU時間の両方について適切になるように、一度に結合したいジオメトリ数を微調整することができます。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
初出: 2.0.0 - GEOS 3.3.0以上が必要です。
ST_Line_Interpolate_Point ? 線に沿った内挿点を返します。第2引数はfloat8で0から1の区間で、そのポイントが位置するラインストリングの総延長についての割合です。
geometry ST_Line_Interpolate_Point(
geometry a_linestring, float a_fraction)
;
線に沿った内挿点を返します。第1引数は LINESTRINGでなければなりません。第2引数はfloat8で0から1の区間で、そのポイントが位置するラインストリングの総延長に対する割合です。
ポイントに最も近いライン位置の計算についてはST_Line_Locate_Pointを参照して下さい。
1.1.1から、この関数はM軸やZ軸の内挿点も(存在するなら)計算するようになりました。それより前の版では0.0となります。 |
初出: 0.8.2, Z軸とM軸のサポートが1.1.1で追加されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- 2次元ラインに沿った20%ポイント SELECT ST_AsEWKT(ST_Line_Interpolate_Point(the_line, 0.20)) FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(25 50, 100 125, 150 190)') as the_line) As foo; st_asewkt ---------------- POINT(51.5974135047432 76.5974135047432)
-- 3次元線の中点 SELECT ST_AsEWKT(ST_Line_Interpolate_Point(the_line, 0.5)) FROM (SELECT ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 3, 4 5 6, 6 7 8)') as the_line) As foo; st_asewkt -------------------- POINT(3.5 4.5 5.5) -- ポイントまたは他のジオメトリへの、ライン上の最短点の探索 SELECT ST_AsText(ST_Line_Interpolate_Point(foo.the_line, ST_Line_Locate_Point(foo.the_line, ST_GeomFromText('POINT(4 3)')))) FROM (SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 4 5, 6 7)') As the_line) As foo; st_astext ---------------- POINT(3 4)
ST_Line_Locate_Point ? ラインストリング上の、与えたポイントへの最短点を、2次元長に対する割合として0から1の区間で返します。
float ST_Line_Locate_Point(
geometry a_linestring, geometry a_point)
;
ラインストリング上の、与えたポイントへの最短点を、2次元ラインストリングの総延長に対する割合として0から1の区間で返します。
返された位置は、ポイント(ST_Line_Interpolate_Point)または、部分ラインストリング(ST_Line_Substring)の抽出に使用することができます。
この関数は、住所番号に近づくのに使用します(訳注: 道路方式の住居表示の場合)。
初出: 1.1.0
-- ストリートに沿った、ストリート番号の点の、粗い探索です。 -- なお、foo全体は住居の重心とストリートのように見えるダミーデータです。 -- ST_DWithInで対象とするストリートから大きく外れる住居を除外しています。 SELECT ST_AsText(house_loc) As as_text_house_loc, startstreet_num + CAST( (endstreet_num - startstreet_num) * ST_Line_Locate_Point(street_line, house_loc) As integer) As street_num FROM (SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 3 4)') As street_line, ST_MakePoint(x*1.01,y*1.03) As house_loc, 10 As startstreet_num, 20 As endstreet_num FROM generate_series(1,3) x CROSS JOIN generate_series(2,4) As y) As foo WHERE ST_DWithin(street_line, house_loc, 0.2); as_text_house_loc | street_num -------------------+------------ POINT(1.01 2.06) | 10 POINT(2.02 3.09) | 15 POINT(3.03 4.12) | 20 -- ポイントまたは他のジオメトリへのライン上の最短点の探索 SELECT ST_AsText(ST_Line_Interpolate_Point(foo.the_line, ST_Line_Locate_Point(foo.the_line, ST_GeomFromText('POINT(4 3)')))) FROM (SELECT ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 4 5, 6 7)') As the_line) As foo; st_astext ---------------- POINT(3 4)
ST_Line_Substring ? 2次元長に対する割合で示された開始位置と終了位置で切り取られた部分ラインストリングを返します。第2引数と第3引数は、float8で0から1の区間です。
geometry ST_Line_Substring(
geometry a_linestring, float startfraction, float endfraction)
;
2次元長に対する割合で示された開始位置と終了位置で切り取られた部分ラインストリングを返します。第2引数と第3引数は、float8で0から1の区間です。この関数はLINESTRINGでのみ動作します。MULTILINESTRINGで使用するには、ST_LineMergeと併用します。
'start'と'end'が同じ値を持つ場合は、ST_Line_Interpolate_Pointと等価になります。
ポイントに最も近いライン位置の計算についてはST_Line_Locate_Pointを参照して下さい。
1.1.1から、この関数はM軸やZ軸の内挿点も(存在するなら)計算するようになりました。それより前の版では不定値となります。 |
初出: 1.1.0, Z軸とM軸のサポートが1.1.1で追加されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
-- ラインストリングの概ね1/3の真ん中の線を返します SELECT ST_AsText(ST_Line_SubString(ST_GeomFromText('LINESTRING(25 50, 100 125, 150 190)'), 0.333, 0.666)); st_astext ------------------------------------------------------------------------------------------------ LINESTRING(69.2846934853974 94.2846934853974,100 125,111.700356260683 140.210463138888) --次に示す例では、PostgreSQLのgenerate_series()を --使ったwhileループに似たことを行って、 --テーブル内の全てのラインストリングを100単位の --区分にカットしています。 --単位はSRIDで決まります。 --全てのジオメトリがラインストリングまたは --隣接するマルチラインストリングで、 --100単位*10000より長いジオメトリが無いと仮定します。 --パフォーマンスを良くするために、10000を減らして、 --期待する最大区分数にあわせることができます。 SELECT field1, field2, ST_Line_Substring(the_geom, 100.00*n/length, CASE WHEN 100.00*(n+1) < length THEN 100.00*(n+1)/length ELSE 1 END) As the_geom FROM (SELECT sometable.field1, sometable.field2, ST_LineMerge(sometable.the_geom) AS the_geom, ST_Length(sometable.the_geom) As length FROM sometable ) AS t CROSS JOIN generate_series(0,10000) AS n WHERE n*100.00/length < 1;
ST_LocateAlong ? 指定したM値に一致する要素からなる、派生ジオメトリコレクション値を返します。ポリゴン要素には対応していません。
geometry ST_LocateAlong(
geometry ageom_with_measure, float a_measure, float offset)
;
指定したM値に一致する要素からなる、派生ジオメトリコレクション値を返します。ポリゴン要素には対応していません。
offsetを与えた場合には、結果は 入力ラインの右または左に、指定した数字分ずれます。正のオフセットでは左に、負のオフセットでは右にずれます。
意味は ISO/IEC CD 13249-3:200x(E) - Text for Continuation CD Editing Meeting で決められています。
初出: 1.1.0 ST_Locale_Along_Measureでした。
変更: 2.0.0 - 以前の版ではST_Locate_Along_Measureと呼ばれていましたが、古い名前は非推奨となり、将来的には削除しますが現時点では有効です。
の関数は、M要素を持つジオメトリでのみ使います。 |
この関数はM軸に対応しています。
SELECT ST_AsText(the_geom) FROM (SELECT ST_LocateAlong( ST_GeomFromText('MULTILINESTRINGM((1 2 3, 3 4 2, 9 4 3), (1 2 3, 5 4 5))'),3) As the_geom) As foo; st_asewkt ----------------------------------------------------------- MULTIPOINT M (1 2 3) -- ジオメトリコレクションは難しいものですので、 -- 簡略化するためにダンプしています。 SELECT ST_AsText((ST_Dump(the_geom)).geom) FROM (SELECT ST_LocateAlong( ST_GeomFromText('MULTILINESTRINGM((1 2 3, 3 4 2, 9 4 3), (1 2 3, 5 4 5))'),3) As the_geom) As foo; st_asewkt --------------- POINTM(1 2 3) POINTM(9 4 3) POINTM(1 2 3)
ST_LocateBetween ? 指定したM値の範囲内にある要素からなる、派生ジオメトリコレクション値を返します。ポリゴン要素には対応していません。
geometry ST_LocateBetween(
geometry geomA, float measure_start, float measure_end, float offset)
;
指定したM値の範囲内にある要素からなる、派生ジオメトリコレクション値を返します。ポリゴン要素には対応していません。
意味は ISO/IEC CD 13249-3:200x(E) - Text for Continuation CD Editing Meeting で決められています。
初出: 1.1.0 ST_Locate_Between_Measuresでした。
変更: 2.0.0 - 以前の版でST_Locate_Between_Measuresと呼ばれていましたが、古い名前は非推奨となり、将来的には削除しますが現時点では後方互換のため有効になっています。
この関数はM軸に対応しています。
SELECT ST_AsText(the_geom) FROM (SELECT ST_LocateBetween( ST_GeomFromText('MULTILINESTRING M ((1 2 3, 3 4 2, 9 4 3), (1 2 3, 5 4 5))'),1.5, 3) As the_geom) As foo; st_asewkt ------------------------------------------------------------------------ GEOMETRYCOLLECTION M (LINESTRING M (1 2 3,3 4 2,9 4 3),POINT M (1 2 3)) -- ジオメトリコレクションは難しいものですので、 -- 簡略化するためにダンプしています。 SELECT ST_AsText((ST_Dump(the_geom)).geom) FROM (SELECT ST_LocateBetween( ST_GeomFromText('MULTILINESTRING M ((1 2 3, 3 4 2, 9 4 3), (1 2 3, 5 4 5))'),1.5, 3) As the_geom) As foo; st_asewkt -------------------------------- LINESTRING M (1 2 3,3 4 2,9 4 3) POINT M (1 2 3)
ST_LocateBetweenElevations ? 指定したZ値の範囲内にある要素からなる、派生ジオメトリ(コレクション)値を返します。3次元、4次元のLINESTRINGSとMULTILINESTRINGSのみをサポートします。
geometry ST_LocateBetweenElevations(
geometry geom_mline, float elevation_start, float elevation_end)
;
指定したZ値の範囲内にある要素からなる、派生ジオメトリ(コレクション)値を返します。3次元、4次元のLINESTRINGSとMULTILINESTRINGSのみをサポートします。
初出: 1.4.0
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT ST_AsEWKT(ST_LocateBetweenElevations( ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 3, 4 5 6)'),2,4)) As ewelev; ewelev ---------------------------------------------------------------- MULTILINESTRING((1 2 3,2 3 4)) SELECT ST_AsEWKT(ST_LocateBetweenElevations( ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 6, 4 5 -1, 7 8 9)'),6,9)) As ewelev; ewelev ---------------------------------------------------------------- GEOMETRYCOLLECTION(POINT(1 2 6),LINESTRING(6.1 7.1 6,7 8 9)) -- ジオメトリコレクションは難しいものですので、 -- 簡略化するためにダンプしています。 SELECT ST_AsEWKT((ST_Dump(the_geom)).geom) FROM (SELECT ST_LocateBetweenElevations( ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 2 6, 4 5 -1, 7 8 9)'),6,9) As the_geom) As foo; st_asewkt -------------------------------- POINT(1 2 6) LINESTRING(6.1 7.1 6,7 8 9)
ST_InterpolatePoint ? ジオメトリの、指定したポイントに近いポイントにおけるM値を返します。
float ST_InterpolatePoint(
geometry line, geometry point)
;
ST_AddMeasure ? 開始点と終了点の間の線型的にM値を内挿した派生ジオメトリを返します。ジオメトリがM軸を持たない場合は追加されます。ジオメトリがM軸を持つ場合は新しい値に上書きされます。LINESTRINGSとMULTILINESTRINGSのみサポートされます。
geometry ST_AddMeasure(
geometry geom_mline, float measure_start, float measure_end)
;
開始点と終了点の間の線型的にM値を内挿した派生ジオメトリを返します。ジオメトリがM軸を持たない場合は追加されます。ジオメトリがM軸を持つ場合は新しい値に上書きされます。LINESTRINGSとMULTILINESTRINGSのみサポートされます。
初出: 1.5.0
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
SELECT ST_AsText(ST_AddMeasure( ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 0, 2 0, 4 0)'),1,4)) As ewelev; ewelev -------------------------------- LINESTRINGM(1 0 1,2 0 2,4 0 4) SELECT ST_AsText(ST_AddMeasure( ST_GeomFromEWKT('LINESTRING(1 0 4, 2 0 4, 4 0 4)'),10,40)) As ewelev; ewelev ---------------------------------------- LINESTRING(1 0 4 10,2 0 4 20,4 0 4 40) SELECT ST_AsText(ST_AddMeasure( ST_GeomFromEWKT('LINESTRINGM(1 0 4, 2 0 4, 4 0 4)'),10,40)) As ewelev; ewelev ---------------------------------------- LINESTRINGM(1 0 10,2 0 20,4 0 40) SELECT ST_AsText(ST_AddMeasure( ST_GeomFromEWKT('MULTILINESTRINGM((1 0 4, 2 0 4, 4 0 4),(1 0 4, 2 0 4, 4 0 4))'),10,70)) As ewelev; ewelev ----------------------------------------------------------------- MULTILINESTRINGM((1 0 10,2 0 20,4 0 40),(1 0 40,2 0 50,4 0 70))
このモジュールとPL/pgSQL関数は、Web Feature Service仕様で求められているロングロックをサポートします。
serializable transaction levelを使わなければなりません。さもなくばロック機構が壊れます。 |
AddAuth ? 現在のトランザクションで使われる認証トークンを追加します。
boolean AddAuth(
text auth_token)
;
現在のトランザクションで使われる認証トークンを追加します。
temp_lock_have_tableという一時テーブルに現在のトランザクション識別子と認証トークンキーを作成、追加します。
初出: 1.1.3
CheckAuth ? 認証トークンに基づいて行の更新と削除を拒否/許可するテーブルのトリガを生成します。
integer CheckAuth(
text a_schema_name, text a_table_name, text a_key_column_name)
;
integer CheckAuth(
text a_table_name, text a_key_column_name)
;
DisableLongTransactions ? ロングトランザクションサポートを無効にします。この関数によって、ロングトランザクションサポート用のメタデータテーブルが削除され、ロックチェックテーブルに付けられた全てのトリガが削除されます。
text DisableLongTransactions(
)
;
EnableLongTransactions ? ロングトランザクションサポートを有効にします。この関数によって、必要なメタデータテーブルが生成されます。このセクションにある他の関数を呼ぶ前に、一度呼ぶ必要があります。二度呼んでも構いません。
text EnableLongTransactions(
)
;
LockRow ? テーブルの指定した行についてロック/認証を設定します。
integer LockRow(
text a_schema_name, text a_table_name, text a_row_key, text an_auth_token, timestamp expire_dt)
;
integer LockRow(
text a_table_name, text a_row_key, text an_auth_token, timestamp expire_dt)
;
integer LockRow(
text a_table_name, text a_row_key, text an_auth_token)
;
テーブルの指定した行についてロック/認証を設定します。<authid>は文字列値です。<expires>はタイムスタンプ値で、now()+1時間がデフォルトです。ロックされた場合は1を返し、他の場合(既に他の認証によってロックされている場合)には、0を返します。
初出: 1.1.3
ST_Accum ? 集計関数です。ジオメトリの配列を生成します。
geometry[] ST_Accum(
geometry set geomfield)
;
集計関数です。ジオメトリの配列を生成します。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
SELECT (ST_Accum(the_geom)) As all_em, ST_AsText((ST_Accum(the_geom))[1]) As grabone, (ST_Accum(the_geom))[2:4] as grab_rest FROM (SELECT ST_MakePoint(a*CAST(random()*10 As integer), a*CAST(random()*10 As integer), a*CAST(random()*10 As integer)) As the_geom FROM generate_series(1,4) a) As foo; all_em|grabone | grab_rest -------------------------------------------------------------------------------+ {0101000080000000000000144000000000000024400000000000001040: 0101000080000000000 00018400000000000002C400000000000003040: 0101000080000000000000354000000000000038400000000000001840: 010100008000000000000040400000000000003C400000000000003040} | POINT(5 10) | {010100008000000000000018400000000000002C400000000000003040: 0101000080000000000000354000000000000038400000000000001840: 010100008000000000000040400000000000003C400000000000003040} (1 row)
Box2D ? ジオメトリの最大範囲を表すBOX2Dを返します。
box2d Box2D(
geometry geomA)
;
ジオメトリの最大範囲を表すBOX2Dを返します。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
Box3D ? ジオメトリの最大範囲を表すBOX3Dを返します。
box3d Box3D(
geometry geomA)
;
ジオメトリの最大範囲を表すBOX3Dを返します。
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
ST_Estimated_Extent ? 与えられた空間テーブルの「見積もられた」範囲を返します。ジオメトリカラムの統計情報から見積もります。指定されていない場合は現在のスキーマが使われます。
box2d ST_Estimated_Extent(
text schema_name, text table_name, text geocolumn_name)
;
box2d ST_Estimated_Extent(
text table_name, text geocolumn_name)
;
与えられた空間テーブルの「見積もられた」範囲を返します。ジオメトリカラムの統計情報から見積もります。指定されていない場合は現在のスキーマが使われます。
PostgreSQL 8.0.0以上では、統計情報はVACUUM ANALYZEで集められ、結果の範囲は実際の約95%です。
統計情報が無い(空のテーブルまたはANALYZEを実行していない)場合には、この関数はNULLを返します。1.5.4より前では、代わりに例外が投げられていました。 |
PostgreSQL 8.0.0より前では、統計情報はupdate_geometry_stats()で集められ、範囲は確実です。
初出: 1.0.0
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
ST_Expand ? 入力ジオメトリのバウンディングボックスから全ての方向に拡張されたバウンディングボックスを返します。倍精度浮動小数点数を使います。
geometry ST_Expand(
geometry g1, float units_to_expand)
;
box2d ST_Expand(
box2d g1, float units_to_expand)
;
box3d ST_Expand(
box3d g1, float units_to_expand)
;
この関数は、入力ジオメトリのバウンディングボックスから全ての方向に拡張されたバウンディングボックスを返します。拡張する量は第2引数で指定します。倍精度浮動小数点数を使います。ST_Distance()クエリやバウンディングボックスクエリでクエリにインデクスフィルタを追加する際によく使われます。
この関数には3つの形式があります。 ひとつめは、ジオメトリを取り、ポリゴンジオメトリ表現を返すもので、最も一般的な使用形式です。
ST_ExpandはST_bufferに概念的に似ていますが、バッファはジオメトリを全ての方向に拡張し、ST_Expandはバウンディングボックスをx,y,zの単位の量を拡張します。
単位はSRIDで示されている空間参照系の単位です。
1.3より前は、ST_Expandは、インデクスを利用するクエリを実行するために、distanceと併せて使用されていました。形式は |
全てのジオメトリのバウンディングボックスは、2次元ジオメトリであっても、現在は2次元になります。 |
初出: 1.5.0でふるまいが変わり、float4座標値から倍精度になりました。 |
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
次に示す例では、メートル単位の投影法である米国 National Atlas 正積図法(SRID=2163)を使っています。 |
-- ラインストリングのバウンディングボックスを10メートル拡張 SELECT CAST(ST_Expand(ST_GeomFromText('LINESTRING(2312980 110676,2312923 110701,2312892 110714)', 2163),10) As box2d); st_expand ------------------------------------ BOX(2312882 110666,2312990 110724) -- 3次元ボックスを10メートル拡張 SELECT ST_Expand(CAST('BOX3D(778783 2951741 1,794875 2970042.61545891 10)' As box3d),10) st_expand ----------------------------------------------------- BOX3D(778773 2951731 -9,794885 2970052.61545891 20) -- ポイントを10メートル拡張したAsText表現 SELECT ST_AsEWKT(ST_Expand(ST_GeomFromEWKT('SRID=2163;POINT(2312980 110676)'),10)); st_asewkt ------------------------------------------------------------------------------------------------- SRID=2163;POLYGON((2312970 110666,2312970 110686,2312990 110686,2312990 110666,2312970 110666))
ST_Extent ? ジオメトリのバウンディングボックスを返す集計関数です。
box2d ST_Extent(
geometry set geomfield)
;
ST_Extentは、ジオメトリの集合を囲むバウンディングボックスを返します。ST_Extentは、PostgreSQL用語で言うところの「集計関数」です。SUM()やMEAN()と同じ方法でデータリストの操作を行うことを意味します。
バウンディングボックスを返しますが、空間単位はSRIDで示された空間参照系の単位です。
ST_ExtntはOracle Spatial/LocatorのSDO_AGGR_MBRと似た発想のものです。
ST_Extentはバウンディングボックスを返しますが、SRIDメタデータは失います。ST_SetSRIDを使って、SRIDメタデータをジオメトリに強制的に戻します。座標値の単位は元のジオメトリの空間参照系の単位です。 |
ST_Extentは(X,Y,Z)を持っていても、X値とY値のボックスを返します。X,Y,Zを維持するにはST_Extent3Dを使います。 |
初出: 1.4.0 |
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
Examples below use Massachusetts State Plane ft (SRID=2249) |
SELECT ST_Extent(the_geom) as bextent FROM sometable; st_bextent ------------------------------------ BOX(739651.875 2908247.25,794875.8125 2970042.75) -- ジオメトリの各カテゴリの範囲を返します SELECT ST_Extent(the_geom) as bextent FROM sometable GROUP BY category ORDER BY category; bextent | name ----------------------------------------------------+---------------- BOX(778783.5625 2951741.25,794875.8125 2970042.75) | A BOX(751315.8125 2919164.75,765202.6875 2935417.25) | B BOX(739651.875 2917394.75,756688.375 2935866) | C -- ジオメトリに強制的戻し、ジオメトリのEWKT表現を表示します SELECT ST_SetSRID(ST_Extent(the_geom),2249) as bextent FROM sometable; bextent -------------------------------------------------------------------------------- SRID=2249;POLYGON((739651.875 2908247.25,739651.875 2970042.75,794875.8125 2970042.75, 794875.8125 2908247.25,739651.875 2908247.25))
ST_3DExtent ? ジオメトリのbox3Dバウンディングボックスを返す集計関数です。
box3d ST_3DExtent(
geometry set geomfield)
;
ST_3DExtentはジオメトリの集合を囲むbox3d(Z座標を含む)のバウンディングボックスを返します。ST_Extentは、PostgreSQL用語で言うところの「集計関数」です。SUM()やMEAN()と同じ方法でデータリストの操作を行うことを意味します。
バウンディングボックスを返しますが、空間単位はSRIDで示された空間参照系の単位です。
ST_3DExtentはバウンディングボックスを返しますが、SRIDメタデータは失います。ST_SetSRIDを使って、SRIDメタデータをジオメトリに強制的に戻します。座標値の単位は元のジオメトリの空間参照系の単位です。 |
機能強化: 2.0.0では、多面体サーフェス、三角形、TINが導入されました。
変更: 2.0.0 In prior versions this used to be called ST_Extent3D
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
SELECT ST_3DExtent(foo.the_geom) As b3extent FROM (SELECT ST_MakePoint(x,y,z) As the_geom FROM generate_series(1,3) As x CROSS JOIN generate_series(1,2) As y CROSS JOIN generate_series(0,2) As Z) As foo; b3extent -------------------- BOX3D(1 1 0,3 2 2) --Get the extent of various elevated circular strings SELECT ST_3DExtent(foo.the_geom) As b3extent FROM (SELECT ST_Translate(ST_Force_3DZ(ST_LineToCurve(ST_Buffer(ST_MakePoint(x,y),1))),0,0,z) As the_geom FROM generate_series(1,3) As x CROSS JOIN generate_series(1,2) As y CROSS JOIN generate_series(0,2) As Z) As foo; b3extent -------------------- BOX3D(1 0 0,4 2 2)
Find_SRID ? find_srid(<db/schema>, <table>, <column>)という書式で、指定したカラムについてGEOMETRY_COLUMNSテーブルを探索して、SRID整数値を返します。
integer Find_SRID(
varchar a_schema_name, varchar a_table_name, varchar a_geomfield_name)
;
ST_Mem_Size ? ジオメトリが取る容量(バイト単位)を返します。
integer ST_Mem_Size(
geometry geomA)
;
ジオメトリが取る容量(バイト単位)を返します。
これは、pg_size_pretty, pg_relation_size, pg_total_relation_size を持つPostgreSQLへの素晴らしい賛辞です。
テーブルのバイト単位のサイズを与えるpg_relation_sizeはST_Mem_Sizeより低いバイト数が返ります。これはpg_relation_sizeがTOAST化されたテーブルの寄与を追加せず、TOASTテーブルに格納された大きなジオメトリを加えないためです。 pg_total_relation_sizeはテーブル、TOAST化テーブル、インデクスを含みます。 |
この関数は3次元に対応しています。Zインデクスを削除しません。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
この関数は多面体サーフェスに対応しています。
この関数は三角形と不規則三角網(TIN)に対応しています。
-- マサチューセッツデータセット内のボストンのバイト数を返します SELECT pg_size_pretty(SUM(ST_Mem_Size(the_geom))) as totgeomsum, pg_size_pretty(SUM(CASE WHEN town = 'BOSTON' THEN st_mem_size(the_geom) ELSE 0 END)) As bossum, CAST(SUM(CASE WHEN town = 'BOSTON' THEN st_mem_size(the_geom) ELSE 0 END)*1.00 / SUM(st_mem_size(the_geom))*100 As numeric(10,2)) As perbos FROM towns; totgeomsum bossum perbos ---------- ------ ------ 1522 kB 30 kB 1.99 SELECT ST_Mem_Size(ST_GeomFromText('CIRCULARSTRING(220268 150415,220227 150505,220227 150406)')); --- 73 -- このジオメトリがテーブル全体に占める割合のパーセンテージ表示 SELECT pg_total_relation_size('public.neighborhoods') As fulltable_size, sum(ST_Mem_Size(the_geom)) As geomsize, sum(ST_Mem_Size(the_geom))*1.00/pg_total_relation_size('public.neighborhoods')*100 As pergeom FROM neighborhoods; fulltable_size geomsize pergeom ------------------------------------------------ 262144 96238 36.71188354492187500000
ST_Point_Inside_Circle ? ポイントジオメトリがcenter_x, center_y , radiusで定義される円内にあるかどうかを見ます。
boolean ST_Point_Inside_Circle(
geometry a_point, float center_x, float center_y, float radius)
;
この関数の書式はpoint_inside_circle(<geometry>,<circle_center_x>,<circle_center_y>,<radius>)です。ジオメトリがポイントで、かつ円内にある場合にTRUEを返します。他の場合はFALSEを返します。
この関数は名前が示すようにポイントでのみ動作します。 |
これらの関数は、データが何らかの方法で壊された場合にのみ使用されるべきのもので、めったに使われません。データ破壊のトラブルシューティングに使われ、また、通常の状況下では決して起こらないことの修復にも使われます。
PostGIS_AddBBox ? ジオメトリにバウンディングボックスを追加します。
geometry PostGIS_AddBBox(
geometry geomA)
;
PostGIS_DropBBox ? バウンディングボックスのキャッシュをジオメトリから削除します。
geometry PostGIS_DropBBox(
geometry geomA)
;
バウンディングボックスのキャッシュをジオメトリから削除します。これによりジオメトリのサイズは縮小しますが、バウンディングボックスベースのクエリは遅くなります。 不正なバウンディングボックスの削除にも使います。不正なバウンディングボックスを知るためのサインは、ST_Intersectsや他の関連クエリが当然TRUEになるべきジオメトリを無視する時です。
自動的にジオメトリにバウンディングボックスが追加され、クエリ速度が改善されます。一般的には、生成されたバウンディングボックスが壊れるか、バウンディングボックスが欠けている古い版で使用します。その時は、古いものを削除し、追加しなおす必要があります。この種の破壊は8.3-8.3.6シリーズで見られます。ジオメトリ更新時に、キャッシュされたバウンディングボックスは常には計算されません。また、ダンプ/リロードを使わない新版へのアップデートでは、既に壊れたボックスが修正されません。 |
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
--この例ではキャッシュが不正になっている --バウンダリボックスを削除しています。 --Box2Dを適用する前にST_AsBinaryを強制することで、 --ボックスを強制的に再計算します。 --テーブルジオメトリに適用されたBox2Dは --常にキャッシュされたバウンディングボックスを返します。 UPDATE sometable SET the_geom = PostGIS_DropBBox(the_geom) WHERE Not (Box2D(ST_AsBinary(the_geom)) = Box2D(the_geom)); UPDATE sometable SET the_geom = PostGIS_AddBBox(the_geom) WHERE Not PostGIS_HasBBOX(the_geom);
PostGIS_HasBBox ? このジオメトリのバウンディングボックスがキャッシュされているならTRUEを、それ以外ならFALSEを返します。
boolean PostGIS_HasBBox(
geometry geomA)
;
このジオメトリのバウンディングボックスがキャッシュされているならTRUEを、それ以外ならFALSEを返します。キャッシュを制御するにはxref linkend="PostGIS_AddBBox" />とPostGIS_DropBBoxを使います。
このメソッドは曲線ストリングと曲線に対応しています
目次
ここで挙げる関数は、PostGISラスタにとって必要と思われるもので、現在PostGISラスタで有効なものです。一般的なユーザが利用しない、ラスタオブジェクトに対して求められるサポート関数があります。
raster
はラスタデータを格納、解析するためのPostGISの型です。
ラスタファイルからラスタをロードするには「ラスタのロードと生成」を参照して下さい。
このリファレンスにおける例ではダミーラスタのラスタテーブルを使っています。ラスタは次のようなコードで形成しています。
CREATE TABLE dummy_rast(rid integer, rast raster); INSERT INTO dummy_rast(rid, rast) VALUES (1, ('01' -- little endian (uint8 ndr) || '0000' -- version (uint16 0) || '0000' -- nBands (uint16 0) || '0000000000000040' -- scaleX (float64 2) || '0000000000000840' -- scaleY (float64 3) || '000000000000E03F' -- ipX (float64 0.5) || '000000000000E03F' -- ipY (float64 0.5) || '0000000000000000' -- skewX (float64 0) || '0000000000000000' -- skewY (float64 0) || '00000000' -- SRID (int32 0) || '0A00' -- width (uint16 10) || '1400' -- height (uint16 20) )::raster ), -- Raster: 5 x 5 pixels, 3 bands, PT_8BUI pixel type, NODATA = 0 (2, ('01000003009A9999999999A93F9A9999999999A9BF000000E02B274A' || '41000000007719564100000000000000000000000000000000FFFFFFFF050005000400FDFEFDFEFEFDFEFEFDF9FAFEF' || 'EFCF9FBFDFEFEFDFCFAFEFEFE04004E627AADD16076B4F9FE6370A9F5FE59637AB0E54F58617087040046566487A1506CA2E3FA5A6CAFFBFE4D566DA4CB3E454C5665')::raster);
geomval ? geom(ジオメトリオブジェクトを保持)とval(ラスタバンドからのピクセル値を倍精度浮動小数点数で保持)の2フィールドからなるデータ型。
ヒストグラム ? ST_HistogramとST_ApproxHistogram関数のレコード出力として使われる複合型。
ST_HistogramとST_ApproxHistogram
関数のレコード出力として使われる複合型です。nodataピクセルを含めて良いかどうかは、関数のexclude_nodata_value
に依存していることに注意して下さい。
結果のヒストグラム行は選択されたラスタバンドのビン(訳注: ヒストグラムをグラフにした際の柱)に一致します。
min
double precisionこのビンの最小ピクセル値。
max
double precisionこのビンの最大ピクセル値。
count
integerこのビンのピクセル数。
percent
double precisionこのビンのピクセル数の、全体のピクセル数に対する割合。
raster ? ラスタ空間データ型
rasterは、JPEG, TIFF, PNG, デジタル標高モデルといったラスタデータを表現する空間データ型です。ラスタはそれぞれ1以上のバンドを持ち、バンドはそれぞれにピクセルの集合を持ちます。
PostGISをGDALサポート付きでコンパイルする必要があります。 現在、ラスタは暗黙にジオメトリ型に変換することができますが、ラスタのST_ConvexHullを返します。この自動キャストは近いうちに削除するかも知れないので、この関数に頼らないようにして下さい。 |
reclassarg ? ST_Reclass関数への入力として使用する複合型です。再分類の挙動を定義します。
ST_Reclass関数への入力として使用する複合型です。再分類の挙動を定義します。
nband
integer再分類対象バンドの番号。
reclassexpr
textコンマ区切りの範囲表現。古い値から新しい値にマップする方法を定義します。 '('は「これより大きい」、')'は「これより小さい」、'['は「これ以上」、']'は「これ以下」、をそれぞれ示します。
1. [a-b] = a <= x <= b 2. (a-b] = a < x <= b 3. [a-b) = a <= x < b 4. (a-b) = a < x < b
'('標記はオプションです。'a-b'は'(a-b)'と同じ意味になります。
pixeltype
textST_BandPixelTypeの記述にあるピクセル型の1つ。
nodataval
double precisionNoDataとして扱う値。透過が可能な画像出力では、この値は空白になります。
summarystats ? ST_SummaryStats関数の出力として使う複合型です。
ST_SummaryStats
関数の出力として使う複合型です。exclude_nodata_value
に従って、NoDataピクセルを含んで良いかどうかが異なります。
count
bigintラスタバンドのピクセル数。引数によってNoDataピクセル値を含んで良いかどうかが異なります。
sum
double precisionバンドのピクセルの合計。
mean
double precisionピクセル値の平均値。
stddev
double precisionピクセル値の標準偏差。
min
double precisionピクセル値の最小値。
max
double precisionピクセル値の最大値。
AddRasterConstraints ? ロードされたラスタテーブルの特定のカラムにラスタ制約を追加します。制約には空間参照系、スケール、ブロックサイズ、アラインメント、バンド、バンド型、ラスタカラムが規則正しいブロックかどうかを示すフラグがあります。テーブルは制約が推論されるためのデータがロードされなければなりません。制約の設定が完了するとtrueを返し、問題があると通知を返します。
boolean AddRasterConstraints(
name
rasttable, name
rastcolumn, boolean
srid, boolean
scale_x, boolean
scale_y, boolean
blocksize_x, boolean
blocksize_y, boolean
same_alignment, boolean
regular_blocking, boolean
num_bands=true
, boolean
pixel_types=true
, boolean
nodata_values=true
, boolean
out_db=true
, boolean
extent=true
)
;
boolean AddRasterConstraints(
name
rasttable, name
rastcolumn, text[]
VARIADIC constraints)
;
boolean AddRasterConstraints(
name
rastschema, name
rasttable, name
rastcolumn, text[]
VARIADIC constraints)
;
boolean AddRasterConstraints(
name
rastschema, name
rasttable, name
rastcolumn, boolean
srid=true, boolean
scale_x=true, boolean
scale_y=true, boolean
blocksize_x=true, boolean
blocksize_y=true, boolean
same_alignment=true, boolean
regular_blocking=true, boolean
num_bands=true, boolean
pixel_types=true, boolean
nodata_values=true
, boolean
out_db=true
, boolean
extent=true
)
;
ラスタカラム上に、ラスタカタログraster_columns
で情報を表示するために使われる制約を生成します。rastschema
は、テーブルがあるテーブルスキーマの名前です。
srid
はSPATIAL_REF_SYSテーブル内のエントリを参照する整数でなければなりません。
raster2pgsql
はこの関数を使ってラスタテーブルラスタテーブルを登録します。
渡すのに妥当な制約名は次の通りです。詳細情報については「ラスタカラムカタログ」を参照して下さい。
blocksize
ブロックのXとY両方のサイズを指定します
blocksize_x
Xタイル(タイル毎のピクセル幅)を設定します
blocksize_y
Yタイル(タイル毎のピクセル幅)を設定します
extent
テーブル全体の範囲を計算し、全てのラスタがこの範囲内にある制約を適用します
num_bands
バンド数
pixel_types
バンドごとにピクセルタイプを読み、全てのバンドが同じピクセルタイプであることを確認するためのものです。
regular_blocking
全てのタイルが規則正しいブロックになっていることを示すフラグを適用します。
same_alignment
同じアラインメントを持つことを確認するためのものです。任意の2タイルについて比較するとtrueを返すという意味です。ST_SameAlignmentを参照して下さい。
srid
全て同じSRIDを持っていることを確認するためのものです。
その他 -- 上の関数の中に入力一覧が挙げられています。
この関数はテーブル内に存在するデータから制約を推論します。動作させるには、ラスタカラムを生成し、データをロードする必要があります。 |
制約を適用した後にデータをさらにロードする必要がある場合には、データ範囲が変わるならDropRasterConstraintsを使います。 |
初出: 2.0.0
CREATE TABLE myrasters(rid SERIAL primary key, rast raster); INSERT INTO myrasters(rast) SELECT ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(1000, 1000, 0.3, -0.3, 2, 2, 0, 0,4326), 1, '8BSI', -129, NULL); SELECT AddRasterConstraints('myrasters'::name, 'rast'::name); -- verify if registered correctly in the raster_columns view -- SELECT srid, scale_x, scale_y, blocksize_x, blocksize_y, num_bands, pixel_types, nodata_values FROM raster_columns WHERE r_table_name = 'myrasters'; srid | scale_x | scale_y | blocksize_x | blocksize_y | num_bands | pixel_types| nodata_values ------+---------+---------+-------------+-------------+-----------+-------------+--------------- 4326 | 2 | 2 | 1000 | 1000 | 1 | {8BSI} | {0}
CREATE TABLE public.myrasters2(rid SERIAL primary key, rast raster); INSERT INTO myrasters2(rast) SELECT ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(1000, 1000, 0.3, -0.3, 2, 2, 0, 0,4326), 1, '8BSI', -129, NULL); SELECT AddRasterConstraints('public'::name, 'myrasters2'::name, 'rast'::name,'regular_blocking', 'blocksize'); -- get notice-- NOTICE: Adding regular blocking constraint INFO: The regular_blocking constraint is just a flag indicating that the column "rast" is regularly blocked. As no function exist yet to assert that a raster column is regularly blocked, it is up to the end-user to ensure that the column is truely regularly blocked. CONTEXT: PL/pgSQL function "addrasterconstraints" line 85 at assignment NOTICE: Adding blocksize-X constraint NOTICE: Adding blocksize-Y constraint
DropRasterConstraints ? ラスタテーブルカラムへの参照であるPostGISラスタ制約を削除します。データの再読み込みやラスタカラムデータの更新の際に使います。
boolean DropRasterConstraints(
name
rasttable, name
rastcolumn, boolean
srid, boolean
scale_x, boolean
scale_y, boolean
blocksize_x, boolean
blocksize_y, boolean
same_alignment, boolean
regular_blocking, boolean
num_bands=true, boolean
pixel_types=true, boolean
nodata_values=true, boolean
out_db=true
, boolean
extent=true)
;
boolean DropRasterConstraints(
name
rastschema, name
rasttable, name
rastcolumn, boolean
srid=true, boolean
scale_x=true, boolean
scale_y=true, boolean
blocksize_x=true, boolean
blocksize_y=true, boolean
same_alignment=true, boolean
regular_blocking=true, boolean
num_bands=true, boolean
pixel_types=true, boolean
nodata_values=true, boolean
out_db=true
, boolean
extent=true)
;
boolean DropRasterConstraints(
name
rastschema, name
rasttable, name
rastcolumn, text[]
constraints)
;
AddRasterConstraintsで追加された、ラスタテーブルカラムへの参照であるPostGISラスタ制約を削除します。データの追加ロードやラスタカラムデータの更新で使います。ラスタテーブルまたはラスタカラムのridを取得したい場合には使う必要がありません。
ラスタテーブルを削除するには、標準的な
DROP TABLE mytable
を使います。
ラスタカラムを削除してテーブルの残りを置いておくには標準的なSQLである
ALTER TABLE mytable DROP COLUMN rast
を使います。
カラムまたはテーブルが削除されると、テーブルはraster_columns
カタログから見えなくなります。しかしながら、制約だけが削除されたので、ラスタカラムはなおraster_columns
カタログに残ります。しかし、カラム名とテーブルからの内部に関する他の情報は存在しません。
初出: 2.0.0
SELECT DropRasterConstraints ('myrasters','rast'); ----RESULT output --- t -- verify change in raster_columns -- SELECT srid, scale_x, scale_y, blocksize_x, blocksize_y, num_bands, pixel_types, nodata_values FROM raster_columns WHERE r_table_name = 'myrasters'; srid | scale_x | scale_y | blocksize_x | blocksize_y | num_bands | pixel_types| nodata_values ------+---------+---------+-------------+-------------+-----------+-------------+--------------- 0 | | | | | | |
PostGIS_Raster_Lib_Build_Date ? Reports full raster library build date.
text PostGIS_Raster_Lib_Build_Date(
)
;
PostGIS_Raster_Lib_Version ? Reports full raster version and build configuration infos.
text PostGIS_Raster_Lib_Version(
)
;
ST_GDALDrivers ? 使用しているGDALライブラリが対応するラスタ書式の一覧を返します。ST_AsGDALRasterを使って出力できるラスタの書式です。
setof record ST_GDALDrivers(
integer OUT idx, text OUT short_name, text OUT long_name, text OUT create_options)
;
使用しているGDALライブラリが対応するラスタ書式のshort_name, long_nameと作成オプションの一覧を返します。short_nameは、ST_AsGDALRasterのformat
パラメタに使います。オプションはGDALライブラリのコンパイルに使ったドライバに依存します。create_options
は、XML形式のCretionOptionList/Optionの集合で、ドライバごとの生成オプションごとに、名前を持ち、追加情報のtype
, description
と、VALUE
の集合を持ちます。
初出: 2.0.0 - GDAL 1.6.0以上が必要です。
SELECT short_name, long_name FROM st_gdaldrivers() ORDER BY short_name; short_name | long_name ----------------+-------------------------------------- AAIGrid | Arc/Info ASCII Grid DTED | DTED Elevation Raster EHdr | ESRI .hdr Labelled FIT | FIT Image GIF | Graphics Interchange Format (.gif) GSAG | Golden Software ASCII Grid (.grd) GSBG | Golden Software Binary Grid (.grd) GTiff | GeoTIFF HF2 | HF2/HFZ heightfield raster HFA | Erdas Imagine Images (.img) ILWIS | ILWIS Raster Map INGR | Intergraph Raster JPEG | JPEG JFIF KMLSUPEROVERLAY | Kml Super Overlay NITF | National Imagery Transmission Format PNG | Portable Network Graphics R | R Object Data Store SAGA | SAGA GIS Binary Grid (.sdat) SRTMHGT | SRTMHGT File Format USGSDEM | USGS Optional ASCII DEM (and CDED) VRT | Virtual Raster XPM | X11 PixMap Format
-- JPEGについて生成オプションXMLカラムをテーブルとして出力します -- -- ST_AsGDALRasterの任意引数で使うことができます SELECT (xpath('@name', g.opt))[1]::text As oname, (xpath('@type', g.opt))[1]::text As otype, (xpath('@description', g.opt))[1]::text As descrip FROM (SELECT unnest(xpath('/CreationOptionList/Option', create_options::xml)) As opt FROM st_gdaldrivers() WHERE short_name = 'JPEG') As g; oname | otype | descrip -------------+---------+----------------------------- PROGRESSIVE | boolean | QUALITY | int | good=100, bad=0, default=75 WORLDFILE | boolean |
-- GeoTiffについて生成オプションの生のXMLを出力します -- SELECT create_options FROM st_gdaldrivers() WHERE short_name = 'GTiff'; <CreationOptionList> <Option name="COMPRESS" type="string-select"> <Value>NONE</Value> <Value>LZW</Value> <Value>PACKBITS</Value> <Value>JPEG</Value> <Value>CCITTRLE</Value> <Value>CCITTFAX3</Value> <Value>CCITTFAX4</Value> <Value>DEFLATE</Value> </Option> <Option name="PREDICTOR" type="int" description="Predictor Type"/> <Option name="JPEG_QUALITY" type="int" description="JPEG quality 1-100" default="75"/> <Option name="ZLEVEL" type="int" description="DEFLATE compression level 1-9" default="6"/> <Option name="NBITS" type="int" description="BITS for sub-byte files (1-7), sub-uint16 (9-15), sub-uint32 (17-31)"/> <Option name="INTERLEAVE" type="string-select" default="PIXEL"> <Value>BAND</Value> <Value>PIXEL</Value> </Option> <Option name="TILED" type="boolean" description="Switch to tiled format"/> <Option name="TFW" type="boolean" description="Write out world file"/> <Option name="RPB" type="boolean" description="Write out .RPB (RPC) file"/> <Option name="BLOCKXSIZE" type="int" description="Tile Width"/> <Option name="BLOCKYSIZE" type="int" description="Tile/Strip Height"/> <Option name="PHOTOMETRIC" type="string-select"> <Value>MINISBLACK</Value> <Value>MINISWHITE</Value> <Value>PALETTE</Value> <Value>RGB</Value> <Value>CMYK</Value> <Value>YCBCR</Value> <Value>CIELAB</Value> <Value>ICCLAB</Value> <Value>ITULAB</Value> </Option> <Option name="SPARSE_OK" type="boolean" description="Can newly created files have missing blocks?" default="FALSE"/> <Option name="ALPHA" type="boolean" description="Mark first extrasample as being alpha"/> <Option name="PROFILE" type="string-select" default="GDALGeoTIFF"> <Value>GDALGeoTIFF</Value> <Value>GeoTIFF</Value> <Value>BASELINE</Value> </Option> <Option name="PIXELTYPE" type="string-select"> <Value>DEFAULT</Value> <Value>SIGNEDBYTE</Value> </Option> <Option name="BIGTIFF" type="string-select" description="Force creation of BigTIFF file"> <Value>YES</Value> <Value>NO</Value> <Value>IF_NEEDED</Value> <Value>IF_SAFER</Value> </Option> <Option name="ENDIANNESS" type="string-select" default="NATIVE" description="Force endianness of created file. For DEBUG purpose mostly"> <Value>NATIVE</Value> <Value>INVERTED</Value> <Value>LITTLE</Value> <Value>BIG</Value> </Option> <Option name="COPY_SRC_OVERVIEWS" type="boolean" default="NO" description="Force copy of overviews of source dataset (CreateCopy())"/> </CreationOptionList> -- GeoTiffについて生成オプションのXMLカラムをテーブルとして出力 -- SELECT (xpath('@name', g.opt))[1]::text As oname, (xpath('@type', g.opt))[1]::text As otype, (xpath('@description', g.opt))[1]::text As descrip, array_to_string(xpath('Value/text()', g.opt),', ') As vals FROM (SELECT unnest(xpath('/CreationOptionList/Option', create_options::xml)) As opt FROM st_gdaldrivers() WHERE short_name = 'GTiff') As g; oname | otype | descrip | vals --------------------+---------------+----------------------------------------------------------------------+--------------------------------------------------------------------------- COMPRESS | string-select | | NONE, LZW, PACKBITS, JPEG, CCITTRLE, CCITTFAX3, CCITTFAX4, DEFLATE PREDICTOR | int | Predictor Type | JPEG_QUALITY | int | JPEG quality 1-100 | ZLEVEL | int | DEFLATE compression level 1-9 | NBITS | int | BITS for sub-byte files (1-7), sub-uint16 (9-15), sub-uint32 (17-31) | INTERLEAVE | string-select | | BAND, PIXEL TILED | boolean | Switch to tiled format | TFW | boolean | Write out world file | RPB | boolean | Write out .RPB (RPC) file | BLOCKXSIZE | int | Tile Width | BLOCKYSIZE | int | Tile/Strip Height | PHOTOMETRIC | string-select | | MINISBLACK, MINISWHITE, PALETTE, RGB, CMYK, YCBCR, CIELAB, ICCLAB, ITULAB SPARSE_OK | boolean | Can newly created files have missing blocks? | ALPHA | boolean | Mark first extrasample as being alpha | PROFILE | string-select | | GDALGeoTIFF, GeoTIFF, BASELINE PIXELTYPE | string-select | | DEFAULT, SIGNEDBYTE BIGTIFF | string-select | Force creation of BigTIFF file | YES, NO, IF_NEEDED, IF_SAFER ENDIANNESS | string-select | Force endianness of created file. For DEBUG purpose mostly | NATIVE, INVERTED, LITTLE, BIG COPY_SRC_OVERVIEWS | boolean | Force copy of overviews of source dataset (CreateCopy()) | (19 rows)
ST_AddBand ? 与えられたタイプで、与えられた初期値にした新しいバンドを、与えられたインデクス位置に付けたラスタを返します。インデクス位置を指定していない場合には、バンドは末尾に追加されます。
raster ST_AddBand(
raster rast, text pixeltype, double precision initialvalue=0, double precision nodataval=NULL)
;
raster ST_AddBand(
raster rast, integer index, text pixeltype, double precision initialvalue=0, double precision nodataval=NULL)
;
raster ST_AddBand(
raster torast, raster fromrast, integer fromband=1, integer torastindex=at_end)
;
raster ST_AddBand(
raster torast, raster[] fromrasts, integer fromband=1)
;
与えられたタイプで、与えられた初期値にし、与えられたnodata値を付した新しいバンドを追加したラスタを返します。インデクス位置を指定していない場合には、バンドは末尾に追加されます。
fromband
が指定されない場合には、1番バンドと仮定します。ピクセルタイプはST_BandPixelTypeで指定されているピクセルタイプの文字列表現です。
既存のインデクスが指定された場合には、以降のバンドは全て1以上足されたインデクスになります。初期値としてピクセルタイプの最大値を超えた値が指定された場合には、初期値にピクセルタイプの許容最大値が指定されます。ふたつめの版はfromrast
ラスタからtorast
にtorastindex
の位置にfromband
を追加します。
バンド配列を取る版については、torast
がNULLの場合には、バンド配列の要素ごとのfromband
のバンドを新しいラスタに集めます。
-- 8ビット符号無し整数で初期値200のバンドを追加します UPDATE dummy_rast SET rast = ST_AddBand(rast,'8BUI',200) WHERE rid = 1;
-- 100x100単位で左上を0,0としたラスタを生成して、2バンドを追加します -- (1番バンドは0/1の真偽ビットスイッチで、2番バンドは0-15の値を取ります) INSERT INTO dummy_rast(rid,rast) VALUES(10, ST_AddBand(ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(100, 100, 0, 0, 1, -1, 0, 0, 0), '1BB'), '4BUI') ); -- output meta data of raster bands to verify all is right -- SELECT (bmd).* FROM (SELECT ST_BandMetaData(rast,generate_series(1,2)) As bmd FROM dummy_rast WHERE rid = 10) AS foo; --result -- pixeltype | nodatavalue | isoutdb | path -----------+----------------+-------------+---------+------ 1BB | | f | 4BUI | | f | -- ラスタのメタデータを出力します - SELECT (rmd).width, (rmd).height, (rmd).numbands FROM (SELECT ST_MetaData(rast) As rmd FROM dummy_rast WHERE rid = 10) AS foo; -- 結果 -- upperleftx | upperlefty | width | height | scalex | scaley | skewx | skewy | srid | numbands ------------+------------+-------+--------+------------+------------+-------+-------+------+---------- 0 | 0 | 100 | 100 | 1 | -1 | 0 | 0 | 0 | 2
-- ラスタのようなテーブルの1番バンドを集計して単一ラスタに入れます。 -- test_typeと同じ数のバンドを持つ、マウスの数と同じ行(新しいラスタ)になります。 -- ご注意: ORDER BY test_typeは、PostgreSQL 9.0以上でのみ対応します -- 8.4以下では副問い合わせ内の並び順になります(保証もされません) -- 結果ラスタはtest_typeのアルファベット順でtest_typeごとのバンドを持ちます -- マウス好きの方へ: この例ではマウスは傷つきませんでした SELECT mouse, ST_AddBand(NULL, array_agg(rast ORDER BY test_type), 1 ) As rast FROM mice_studies GROUP BY mouse;
ST_AsRaster ? PostGISジオメトリをPostGISラスタに変換します。
raster ST_AsRaster(
geometry geom, raster ref, text pixeltype, double precision value=1, double precision nodataval=0, boolean touched=false)
;
raster ST_AsRaster(
geometry geom, raster ref, text[] pixeltype=ARRAY['8BUI'], double precision[] value=ARRAY[1], double precision[] nodataval=ARRAY[0], boolean touched=false)
;
raster ST_AsRaster(
geometry geom, double precision scalex, double precision scaley, double precision gridx, double precision gridy, text pixeltype, double precision value=1, double precision nodataval=0, double precision skewx=0, double precision skewy=0, boolean touched=false)
;
raster ST_AsRaster(
geometry geom, double precision scalex, double precision scaley, double precision gridx=NULL, double precision gridy=NULL, text[] pixeltype=ARRAY['8BUI'], double precision[] value=ARRAY[1], double precision[] nodataval=ARRAY[0], double precision skewx=0, double precision skewy=0, boolean touched=false)
;
raster ST_AsRaster(
geometry geom, double precision scalex, double precision scaley, text pixeltype, double precision value=1, double precision nodataval=0, double precision upperleftx=NULL, double precision upperlefty=NULL, double precision skewx=0, double precision skewy=0, boolean touched=false)
;
raster ST_AsRaster(
geometry geom, double precision scalex, double precision scaley, text[] pixeltype, double precision[] value=ARRAY[1], double precision[] nodataval=ARRAY[0], double precision upperleftx=NULL, double precision upperlefty=NULL, double precision skewx=0, double precision skewy=0, boolean touched=false)
;
raster ST_AsRaster(
geometry geom, integer width, integer height, double precision gridx, double precision gridy, text pixeltype, double precision value=1, double precision nodataval=0, double precision skewx=0, double precision skewy=0, boolean touched=false)
;
raster ST_AsRaster(
geometry geom, integer width, integer height, double precision gridx=NULL, double precision gridy=NULL, text[] pixeltype=ARRAY['8BUI'], double precision[] value=ARRAY[1], double precision[] nodataval=ARRAY[0], double precision skewx=0, double precision skewy=0, boolean touched=false)
;
raster ST_AsRaster(
geometry geom, integer width, integer height, text pixeltype, double precision value=1, double precision nodataval=0, double precision upperleftx=NULL, double precision upperlefty=NULL, double precision skewx=0, double precision skewy=0, boolean touched=false)
;
raster ST_AsRaster(
geometry geom, integer width, integer height, text[] pixeltype, double precision[] value=ARRAY[1], double precision[] nodataval=ARRAY[0], double precision upperleftx=NULL, double precision upperlefty=NULL, double precision skewx=0, double precision skewy=0, boolean touched=false)
;
PostGISジオメトリをPostGISラスタに変換します。多数の形式がありますが、結果ラスタのアラインメントとピクセルサイズを設定する3つの考えられる類型に分かれます。
ひとつめの群は、最初の2形式です。
アラインメント(scalex
, scaley
, gridx
, gridy
)、ピクセルタイプ、nodata値が提供される参照ラスタと同じラスタを生成します。一般的にこの参照ラスタは、ジオメトリを含むテーブルを参照ラスタを含むテーブルに結合して渡します。
ふたつめの群は、4形式あります。ピクセルサイズ(scalex
& scaley
と skewx
& skewy
)の引数を渡してラスタのピクセル範囲を設定します。結果ラスタのwidth
& height
はジオメトリの範囲にあわせて調整されます。ほとんどの場合、PostgreSQLが正しい形式を選択するために、scalex
& scaley
の整数引数を倍精度浮動小数点数にキャストしなければなりません。
みっつめの群は、4形式あります。ラスタのピクセル範囲(width
& height
)を渡してラスタのピクセル範囲を固定するものです。結果ラスタのピクセルサイズパラメタは(scalex
& scaley
と skewx
& skewy
)ジオメトリの範囲にあわせて調整されます。
これら後半2グループの、グループ前半2形式は、アラインメントグリッド(gridx
& gridy
)の適切な角でアラインメントを特定します。グループ後半2形式は左上角(upperleftx
& upperlefty
)を取ります。
これらの群のそれぞれによって、1バンドまたは複数バンドのラスタを生成することができます。複数バンドのラスタを生成するには、ピクセルタイプ配列(pixeltype[]
)、初期値配列(value
)、nodata値配列(nodataval
)を渡す必要があります。ピクセルタイプが渡されていない場合には、デフォルトは8BUIになり、初期値については1、nodata値については0になります。
出力ラスタは元のジオメトリと同じ空間参照系になります。参照ラスタを使う形式は例外で、結果ラスタは参照ラスタと同じSRIDになります。
任意引数touched
はデフォルトではfalseになります。GDALのALL_TOUCHEDラスタ化オプションに相当し、ラインまたはポリゴンに接触するピクセルが描画されます。ライン上または中心点がポリゴン内部にあるピクセルが描画されます。
これは特にジオメトリをデータベースからST_AsPNGやST_AsGDALRaster系の関数を併用して直接JPEGやPNGに描画する際に使います。
初出: 2.0.0 - GDAL 1.6.0以上が必要です。
曲線、TIN、多面体サーフェス等の複雑なジオメトリタイプの描画ができませんが、GDALができることならできるはずです。 |
-- 150x150ピクセルを占める黒い円を出力します -- SELECT ST_AsPNG(ST_AsRaster(ST_Buffer(ST_Point(1,5),10),150, 150, '2BUI'));
-- RGBバンド (118,154,118) - 鴨の羽色 にマップします -- SELECT ST_AsPNG( ST_AsRaster( ST_Buffer( ST_GeomFromText('LINESTRING(50 50,150 150,150 50)'), 10,'join=bevel'), 200,200,ARRAY['8BUI', '8BUI', '8BUI'], ARRAY[118,154,118], ARRAY[0,0,0]));
ST_Band ? 既存のラスタの1つ以上のバンドを新しいラスタとして返します。既存のラスタから新しいラスタを構築する際に使います。
raster ST_Band(
raster rast, integer[] nbands = ARRAY[1])
;
raster ST_Band(
raster rast, text nbands, character delimiter=,)
;
raster ST_Band(
raster rast, integer nband)
;
既存のラスタの1つ以上のバンドを新しいラスタとして返します。既存ラスタから新しいラスタを構築したり、ラスタの選択したバンドのみを出力する際に使います。バンドが指定されない場合には、1番バンドのみと仮定します。バンド削除等の様々な関数を補助する関数として使われています。
初出: 2.0.0
-- 2つの新しいラスタを生成します -- 1-ダミーラスタの1番バンド -- 2-ダミーラスタの3番バンドを生成して2BUIで再分類 SELECT ST_NumBands(rast1) As numb1, ST_BandPixelType(rast1) As pix1, ST_NumBands(rast2) As numb2, ST_BandPixelType(rast2) As pix2 FROM ( SELECT ST_Band(rast) As rast1, ST_Reclass(ST_Band(rast,3), '100-200):1, [200-254:2', '2BUI') As rast2 FROM dummy_rast WHERE rid = 2) As foo; numb1 | pix1 | numb2 | pix2 -------+------+-------+------ 1 | 8BUI | 1 | 2BUI
-- バンドの指定に文字列を使って2番と3番バンドを返します SELECT ST_NumBands(ST_Band(rast, '2,3')) As num_bands FROM dummy_rast WHERE rid=2; num_bands ---------- 2 -- バンドの指定に配列を使って2番と3番バンドを返します SELECT ST_NumBands(ST_Band(rast, ARRAY[2,3])) As num_bands FROM dummy_rast WHERE rid=2;
-- 元画像の2番バンドと1番バンドを2回繰り返したラスタと -- 3番バンドだけのラスタの生成 Make a new raster with 2nd band of original and 1st band repeated twice, and another with just the third band SELECT rast, ST_Band(rast, ARRAY[2,1,1]) As dupe_band, ST_Band(rast, 3) As sing_band FROM samples.than_chunked WHERE rid=35;
ST_MakeEmptyRaster ? 与えられたピクセル範囲(width, height)、左上のX,Y、ピクセルサイズ、回転(scalex, scaley, skewx, skewy)と空間参照系(SRID)が指定された空ラスタ(バンドを持たないラスタ)を返します。ラスタが渡されると、新しいラスタは渡されたラスタと同じサイズ、アラインメント、SRIDになります。SRIDが指定されていない場合には、空間参照系は不明(0)とされます。
raster ST_MakeEmptyRaster(
raster rast)
;
raster ST_MakeEmptyRaster(
integer width, integer height, float8 upperleftx, float8 upperlefty, float8 scalex, float8 scaley, float8 skewx, float8 skewy, integer srid=unknown)
;
raster ST_MakeEmptyRaster(
integer width, integer height, float8 upperleftx, float8 upperlefty, float8 pixelsize)
;
与えられたピクセル範囲(width, height)と、左上のX,Y、ピクセルサイズ、回転(scalex, scaley, skewx, skewy)と空間参照系(SRID)を持つ、空間(または世界)内の地理参照が取られた座標系とを持つ空ラスタが返ります。
最後の形式では、ピクセルサイズを1つの引数(pixelsize)で指定しています。scalexはこの引数に、scaleyは引数の正負逆の数に、それぞれ設定され、skewxとskewyは0に設定されます。
既存のラスタを渡すと、同じメタデータ設定(バンド以外)を持つ新しいラスタが返ります。
SRIDが設定されていない場合には、デフォルトは0です。空ラスタを生成した後に、バンドを追加や編集を行うことになります。ST_AddBandでバンドを定義し、ST_SetValueで初期ピクセル値を設定します。
INSERT INTO dummy_rast(rid,rast) VALUES(3, ST_MakeEmptyRaster( 100, 100, 0.0005, 0.0005, 1, 1, 0, 0, 4326) ); -- 既存のラスタをテンプレートに使って新しいラスタを生成 INSERT INTO dummy_rast(rid,rast) SELECT 4, ST_MakeEmptyRaster(rast) FROM dummy_rast WHERE rid = 3; -- 既存ラスタと生成したラスタのメタデータを出力 SELECT rid, (md).* FROM (SELECT rid, ST_MetaData(rast) As md FROM dummy_rast WHERE rid IN(3,4)) As foo; -- output -- rid | upperleftx | upperlefty | width | height | scalex | scaley | skewx | skewy | srid | numbands -----+------------+------------+-------+--------+------------+------------+-------+-------+------+---------- 3 | 0.0005 | 0.0005 | 100 | 100 | 1 | 1 | 0 | 0 | 4326 | 0 4 | 0.0005 | 0.0005 | 100 | 100 | 1 | 1 | 0 | 0 | 4326 | 0
ST_GeoReference ? 一般的にワールドファイルでみられるGDALまたはESRI書式の地理参照メタデータを返します。デフォルトはGDALです。
text ST_GeoReference(
raster rast, text format=GDAL)
;
一般的にworld file(英語版 WikiPedia)でみられるGDALまたはESRI書式の地理参照メタデータを返します。書式を指定しない場合には、デフォルトはGDALです。typeは文字列で'GDAL'または'ESRI'とします。
書式の表現の違うは次の通りです。
GDAL
:
scalex skewy skewx scaley upperleftx upperlefty
ESRI
:
scalex skewy skewx scaley upperleftx + scalex*0.5 upperlefty + scaley*0.5
SELECT ST_GeoReference(rast, 'ESRI') As esri_ref, ST_GeoReference(rast, 'GDAL') As gdal_ref FROM dummy_rast WHERE rid=1; esri_ref | gdal_ref --------------+-------------- 2.0000000000 | 2.0000000000 0.0000000000 : 0.0000000000 0.0000000000 : 0.0000000000 3.0000000000 : 3.0000000000 1.5000000000 : 0.5000000000 2.0000000000 : 0.5000000000
ST_Height ? ラスタの高さをピクセル単位で返します。
integer ST_Height(
raster rast)
;
ST_MetaData ? ピクセルサイズ、回転(skew)、左上隅位置等のラスタオブジェクトに関する基本的なメタデータを返します。
record ST_MetaData(
raster rast)
;
ピクセルサイズ、回転(skew)、左上隅位置等のラスタオブジェクトに関する基本的なメタデータを返します。返されるカラムは upperleftx | upperlefty | width | height | scalex | scaley | skewx | skewy | srid | numbands です。
SELECT rid, (foo.md).* FROM (SELECT rid, ST_MetaData(rast) As md FROM dummy_rast) As foo; rid | upperleftx | upperlefty | width | height | scalex | scaley | skewx | skewy | srid | numbands ----+------------+------------+-------+--------+--------+-----------+-------+-------+------+------- 1 | 0.5 | 0.5 | 10 | 20 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 2 | 3427927.75 | 5793244 | 5 | 5 | 0.05 | -0.05 | 0 | 0 | 0 | 3
ST_NumBands ? ラスタオブジェクトのバンド数を返します。
integer ST_NumBands(
raster rast)
;
ST_PixelHeight ? 空間参照系の単位での地理的なピクセルの高さを返します。
double precision ST_PixelHeight(
raster rast)
;
空間参照系の単位での地理的なピクセルの高さを返します。回転が無い一般的な状況では、ピクセル高は地理座標とラスタピクセルのスケール率です。
図示した関係についてはST_PixelWidthを参照して下さい。
SELECT ST_Height(rast) As rastheight, ST_PixelHeight(rast) As pixheight, ST_ScaleX(rast) As scalex, ST_ScaleY(rast) As scaley, ST_SkewX(rast) As skewx, ST_SkewY(rast) As skewy FROM dummy_rast; rastheight | pixheight | scalex | scaley | skewx | skewy ------------+-----------+--------+--------+-------+---------- 20 | 3 | 2 | 3 | 0 | 0 5 | 0.05 | 0.05 | -0.05 | 0 | 0
SELECT ST_Height(rast) As rastheight, ST_PixelHeight(rast) As pixheight, ST_ScaleX(rast) As scalex, ST_ScaleY(rast) As scaley, ST_SkewX(rast) As skewx, ST_SkewY(rast) As skewy FROM (SELECT ST_SetSKew(rast,0.5,0.5) As rast FROM dummy_rast) As skewed; rastheight | pixheight | scalex | scaley | skewx | skewy -----------+-------------------+--------+--------+-------+---------- 20 | 3.04138126514911 | 2 | 3 | 0.5 | 0.5 5 | 0.502493781056044 | 0.05 | -0.05 | 0.5 | 0.5
ST_PixelWidth ? 空間参照系の単位での地理的なピクセルの幅を返します。
double precision ST_PixelWidth(
raster rast)
;
SELECT ST_Width(rast) As rastwidth, ST_PixelWidth(rast) As pixwidth, ST_ScaleX(rast) As scalex, ST_ScaleY(rast) As scaley, ST_SkewX(rast) As skewx, ST_SkewY(rast) As skewy FROM dummy_rast; rastwidth | pixwidth | scalex | scaley | skewx | skewy -----------+----------+--------+--------+-------+---------- 10 | 2 | 2 | 3 | 0 | 0 5 | 0.05 | 0.05 | -0.05 | 0 | 0
SELECT ST_Width(rast) As rastwidth, ST_PixelWidth(rast) As pixwidth, ST_ScaleX(rast) As scalex, ST_ScaleY(rast) As scaley, ST_SkewX(rast) As skewx, ST_SkewY(rast) As skewy FROM (SELECT ST_SetSkew(rast,0.5,0.5) As rast FROM dummy_rast) As skewed; rastwidth | pixwidth | scalex | scaley | skewx | skewy -----------+-------------------+--------+--------+-------+---------- 10 | 2.06155281280883 | 2 | 3 | 0.5 | 0.5 5 | 0.502493781056044 | 0.05 | -0.05 | 0.5 | 0.5
ST_ScaleX ? 空間参照系の単位での地理的なピクセル幅のX成分を返します。
float8 ST_ScaleX(
raster rast)
;
空間参照系の単位での地理的なピクセル幅のX成分を返します。詳細についてはWorld File(英語版 WikiPedia)をご覧ください。
変更: 2.0.0. WKTRaster版ではST_PixelSizeXと呼ばれていました。
ST_ScaleY ? 空間参照系の単位での地理的なピクセルの高さのY成分を返します。
float8 ST_ScaleY(
raster rast)
;
空間参照系の単位での地理的なピクセル高のY成分を返します。詳細についてはWorld File(英語版 WikiPedia)をご覧ください。
変更: 2.0.0. In WKTRaster版ではST_PixelSizeYと呼ばれていました。
ST_Raster2WorldCoordX ? ラスタの指定した列と行における左上隅の地理座標X値を返します。列と行の番号は1始まりです。
float8 ST_Raster2WorldCoordX(
raster rast, integer xcolumn)
;
float8 ST_Raster2WorldCoordX(
raster rast, integer xcolumn, integer yrow)
;
ラスタの指定した列と行における左上隅の地理座標X値を返します。列と行の番号は1始まりです。負数またはラスタの列数を超える値を渡した場合には、回転とピクセルサイズが選択したラスタと同じであるという仮定のもとで、ラスタファイルから左または右にはずれた座標値を返します。
回転の無いラスタでは、X列を与えれば十分です。回転しているラスタの場合には、地理参照のとれた座標はST_ScaleXとST_SkewXおよび行と列の関数となります。回転しているラスタでX列のみ与えた場合にはエラーが発生します。 |
-- 回転の無いラスタでは列を与えれば十分です SELECT rid, ST_Raster2WorldCoordX(rast,1) As x1coord, ST_Raster2WorldCoordX(rast,2) As x2coord, ST_ScaleX(rast) As pixelx FROM dummy_rast; rid | x1coord | x2coord | pixelx -----+------------+-----------+-------- 1 | 0.5 | 2.5 | 2 2 | 3427927.75 | 3427927.8 | 0.05
-- 面白半分に回転させてみましょう SELECT rid, ST_Raster2WorldCoordX(rast, 1, 1) As x1coord, ST_Raster2WorldCoordX(rast, 2, 3) As x2coord, ST_ScaleX(rast) As pixelx FROM (SELECT rid, ST_SetSkew(rast, 100.5, 0) As rast FROM dummy_rast) As foo; rid | x1coord | x2coord | pixelx -----+------------+-----------+-------- 1 | 0.5 | 203.5 | 2 2 | 3427927.75 | 3428128.8 | 0.05
ST_Raster2WorldCoordY ? ラスタの指定した列と行における左上隅の地理座標Y値を返します。列と行の番号は1始まりです。
float8 ST_Raster2WorldCoordY(
raster rast, integer yrow)
;
float8 ST_Raster2WorldCoordY(
raster rast, integer xcolumn, integer yrow)
;
ラスタの指定した列と行における左上隅の地理座標Y値を返します。列と行の番号は1始まりです。負数またはラスタの列/行数を超える値を渡した場合には、回転とピクセルサイズが選択したラスタと同じであるという仮定のもとで、ラスタファイルから左または右にはずれた座標値を返します。
回転の無いラスタでは、Y行を与えれば十分です。回転しているラスタの場合には、地理参照のとれた座標はST_ScaleYとST_SkewYおよび行と列の関数となります。回転しているラスタでY行のみ与えた場合にはエラーが発生します。 |
-- 回転の無いラスタでは行を与えれば十分です SELECT rid, ST_Raster2WorldCoordY(rast,1) As y1coord, ST_Raster2WorldCoordY(rast,3) As y2coord, ST_ScaleY(rast) As pixely FROM dummy_rast; rid | y1coord | y2coord | pixely -----+---------+-----------+-------- 1 | 0.5 | 6.5 | 3 2 | 5793244 | 5793243.9 | -0.05
-- 面白半分に回転させてみましょう SELECT rid, ST_Raster2WorldCoordY(rast,1,1) As y1coord, ST_Raster2WorldCoordY(rast,2,3) As y2coord, ST_ScaleY(rast) As pixely FROM (SELECT rid, ST_SetSkew(rast,0,100.5) As rast FROM dummy_rast) As foo; rid | y1coord | y2coord | pixely -----+---------+-----------+-------- 1 | 0.5 | 107 | 3 2 | 5793244 | 5793344.4 | -0.05
ST_Rotation ? ラスタの回転をラジアンで返します。
float8 ST_Rotation(
raster rast)
;
ST_SkewX ? 空間参照のXスキュー(回転パラメータ)を返します。
float8 ST_SkewX(
raster rast)
;
SELECT rid, ST_SkewX(rast) As skewx, ST_SkewY(rast) As skewy, ST_GeoReference(rast) as georef FROM dummy_rast; rid | skewx | skewy | georef -----+-------+-------+-------------------- 1 | 0 | 0 | 2.0000000000 : 0.0000000000 : 0.0000000000 : 3.0000000000 : 0.5000000000 : 0.5000000000 : 2 | 0 | 0 | 0.0500000000 : 0.0000000000 : 0.0000000000 : -0.0500000000 : 3427927.7500000000 : 5793244.0000000000
ST_SkewY ? 空間参照のYスキュー(回転パラメータ)を返します。
float8 ST_SkewY(
raster rast)
;
SELECT rid, ST_SkewX(rast) As skewx, ST_SkewY(rast) As skewy, ST_GeoReference(rast) as georef FROM dummy_rast; rid | skewx | skewy | georef -----+-------+-------+-------------------- 1 | 0 | 0 | 2.0000000000 : 0.0000000000 : 0.0000000000 : 3.0000000000 : 0.5000000000 : 0.5000000000 : 2 | 0 | 0 | 0.0500000000 : 0.0000000000 : 0.0000000000 : -0.0500000000 : 3427927.7500000000 : 5793244.0000000000
ST_SRID ? ラスタのspatial_ref_sysテーブルで定義されている空間参照系識別番号を返します。
integer ST_SRID(
raster rast)
;
ST_UpperLeftX ? 適用されている空間参照系でのラスタの左上隅のX座標値を返します。
float8 ST_UpperLeftX(
raster rast)
;
ST_UpperLeftY ? 適用されている空間参照系でのラスタの左上隅のY座標値を返します。
float8 ST_UpperLeftY(
raster rast)
;
ST_World2RasterCoordX ? ラスタのワールド空間参照系に基づくポイントジオメトリ(pt)またはX,Y座標値(xw,yw)に対応するラスタの列を返します。
integer ST_World2RasterCoordX(
raster rast, geometry pt)
;
integer ST_World2RasterCoordX(
raster rast, double precision xw)
;
integer ST_World2RasterCoordX(
raster rast, double precision xw, double precision yw)
;
ラスタのワールド空間参照系に基づくポイントジオメトリ(pt)またはX,Y座標値(xw,yw)に対応するラスタの列を返します。ラスタが回転している場合には、ポイントまたはxwとywの両方が必要です。ラスタが回転していない場合には、xwを指定すれば十分です。ワールド座標系はラスタの空間参照系です。
SELECT rid, ST_World2RasterCoordX(rast,3427927.8) As xcoord, ST_World2RasterCoordX(rast,3427927.8,20.5) As xcoord_xwyw, ST_World2RasterCoordX(rast,ST_GeomFromText('POINT(3427927.8 20.5)',ST_SRID(rast))) As ptxcoord FROM dummy_rast; rid | xcoord | xcoord_xwyw | ptxcoord -----+---------+---------+---------- 1 | 1713964 | 1713964 | 1713964 2 | 1 | 1 | 1
ST_World2RasterCoordY ? ラスタのワールド空間参照系に基づくポイントジオメトリ(pt)またはX,Y座標値(xw,yw)に対応するラスタの行を返します。
integer ST_World2RasterCoordY(
raster rast, geometry pt)
;
integer ST_World2RasterCoordY(
raster rast, double precision xw)
;
integer ST_World2RasterCoordY(
raster rast, double precision xw, double precision yw)
;
ラスタのワールド空間参照系に基づくポイントジオメトリ(pt)またはX,Y座標値(xw,yw)に対応するラスタの行を返します。ラスタが回転している場合には、ポイントまたはxwとywの両方が必要です。ラスタが回転していない場合には、ywを指定すれば十分です。ワールド座標系はラスタの空間参照系です。
SELECT rid, ST_World2RasterCoordY(rast,20.5) As ycoord, ST_World2RasterCoordY(rast,3427927.8,20.5) As ycoord_xwyw, ST_World2RasterCoordY(rast,ST_GeomFromText('POINT(3427927.8 20.5)',ST_SRID(rast))) As ptycoord FROM dummy_rast; rid | ycoord | ycoord_xwyw | ptycoord -----+-----------+-------------+----------- 1 | 7 | 7 | 7 2 | 115864471 | 115864471 | 115864471
ST_BandMetaData ? 指定したラスタバンドの基本的なメタデータを返します。バンド番号を指定しない場合には、1番と仮定します。
record ST_BandMetaData(
raster rast, integer bandnum=1)
;
指定したラスタバンドの基本的なメタデータを返します。返されるカラムは pixeltype | nodatavalue | isoutdb | path です。
ラスタがバンドを持たない場合にはエラーが投げられます。 |
バンドにNODATA値が無い場合には、nodatabalueはNULLになります。 |
ST_BandNoDataValue ? 指定されたバンドについてデータが無いことを表現する値を返します。バンド番号を指定しない場合には、1番と仮定します。
double precision ST_BandNoDataValue(
raster rast, integer bandnum=1)
;
ST_BandIsNoData ? 指定したバンドがNODATA値で満たされている場合にはTRUEを返します。
boolean ST_BandIsNoData(
raster rast, integer band, boolean forceChecking=true)
;
boolean ST_BandIsNoData(
raster rast, boolean forceChecking=true)
;
指定したバンドがNODATA値で満たされている場合にはTRUEを返します。バンド番号を指定しない場合には、1番と仮定します。 最後の引数がTRUEの場合には、全バンドについてピクセル毎に調べます。他の場合には、isnodataフラグの値を返すだけです。この引数を指定しない場合のデフォルト値はFALSEです。
初出: 2.0.0
フラグが汚れている(最後の引数をTRUEにした場合としない場合とで結果が違う)場合には、 ST_SetBandIsNodata関数、または最後の引数をTRUEにしたST_BandNodataValue関数を使って、フラグにTRUEを設定するためにラスタを更新するべきです。ローダ(raster2pgsql.py)は現在のところ、ラスタデータをロードする時に確実なフラグの設定ができません。ST_SetBandIsNoDataを参照して下さい。 |
-- ラスタカラムを持つダミーテーブルの生成 create table dummy_rast (rid integer, rast raster); -- 2バンドでバンドごとに1ピクセルを持つラスタを追加します -- ひとつめのバンドにはnodatavalueとピクセル値をともに3とし、 -- ふたつめのバンドにはnodatavalue=13とピクセル値=4とします。 insert into dummy_rast values(1, ( '01' -- little endian (uint8 ndr) || '0000' -- version (uint16 0) || '0200' -- nBands (uint16 0) || '17263529ED684A3F' -- scaleX (float64 0.000805965234044584) || 'F9253529ED684ABF' -- scaleY (float64 -0.00080596523404458) || '1C9F33CE69E352C0' -- ipX (float64 -75.5533328537098) || '718F0E9A27A44840' -- ipY (float64 49.2824585505576) || 'ED50EB853EC32B3F' -- skewX (float64 0.000211812383858707) || '7550EB853EC32B3F' -- skewY (float64 0.000211812383858704) || 'E6100000' -- SRID (int32 4326) || '0100' -- width (uint16 1) || '0100' -- height (uint16 1) || '6' -- hasnodatavalue and isnodata value set to true. || '2' -- first band type (4BUI) || '03' -- novalue==3 || '03' -- pixel(0,0)==3 (same that nodata) || '0' -- hasnodatavalue set to false || '5' -- second band type (16BSI) || '0D00' -- novalue==13 || '0400' -- pixel(0,0)==4 )::raster ); select st_bandisnodata(rast, 1) from dummy_rast where rid = 1; -- TRUEを期待 select st_bandisnodata(rast, 2) from dummy_rast where rid = 1; -- FALSEを期待
ST_BandPath ? ファイルシステムに格納されているバンドのシステムファイルパスを返します。バンド番号が指定されていない場合には1番と仮定します。
text ST_BandPath(
raster rast, integer bandnum=1)
;
ST_BandPixelType ? 指定したバンドのピクセルタイプを返します。バンド番号が指定されていない場合には、1番と仮定します。
text ST_BandPixelType(
raster rast, integer bandnum=1)
;
バンドにおけるピクセルタイプを表現する値を返します。
ピクセルタイプは11通りあります。対応しているピクセルタイプは次の通りです。
1BB - 1ビット 真偽値
2BUI - 2ビット 符号なし整数
4BUI - 4ビット 符号なし整数
8BSI - 8ビット 整数
8BUI - 8ビット 符号なし整数
16BSI - 16ビット 整数
16BUI - 16ビット 符号なし整数
32BSI - 32ビット 整数
32BUI - 32ビット 符号なし整数
32BF - 32ビット 浮動小数点数
64BF - 64ビット 浮動小数点数
ST_HasNoBand ? 指定したバンド番号のバンドが無い場合にTRUEを返します。バンド番号を指定していない場合には、1番と仮定します。
boolean ST_HasNoBand(
raster rast, integer bandnum=1)
;
exclude_nodata_value
がFALSEに設定された場合には、nodata
ピクセルを含む全てのピクセルがインタセクトするかが考慮され、値を返します。exclude_nodata_value
を渡さない場合には、ラスタのメタデータから読みます。ST_PixelAsPolygon ? 指定した行と列のピクセルの境界となるジオメトリを返します。
geometry ST_PixelAsPolygon(
raster rast, integer columnx, integer rowy)
;
-- ラスタピクセルのポリゴンを得ます SELECT i,j, ST_AsText(ST_PixelAsPolygon(foo.rast, i,j)) As b1pgeom FROM dummy_rast As foo CROSS JOIN generate_series(1,2) As i CROSS JOIN generate_series(1,1) As j WHERE rid=2; i | j | b1pgeom ---+---+----------------------------------------------------------------------------- 1 | 1 | POLYGON((3427927.75 5793244,3427927.8 5793244,3427927.8 5793243.95,... 2 | 1 | POLYGON((3427927.8 5793244,3427927.85 5793244,3427927.85 5793243.95, ..
ST_PixelAsPolygons ? 全てのピクセルについて境界となるジオメトリを、ピクセルごとのピクセル値とラスタ座標系のXとYとを付けて返します。
setof record ST_PixelAsPolygons(
raster rast, integer band=1)
;
-- ラスタピクセルのポリゴンを得ます SELECT (gv).x, (gv).y, (gv).val, ST_AsText((gv).geom) geom FROM (SELECT ST_PixelAsPolygons( ST_SetValue(ST_SetValue(ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(2, 2, 0, 0, 0.001, -0.001, 0.001, 0.001, 4269), '8BUI'::text, 1, 0), 2, 2, 10), 1, 1, NULL) ) gv ) foo; x | y | val | geom ---+---+----------------------------------------------------------------------------- 1 | 1 | | POLYGON((0 0,0.001 0.001,0.002 0,0.001 -0.001,0 0)) 1 | 2 | 1 | POLYGON((0.001 -0.001,0.002 0,0.003 -0.001,0.002 -0.002,0.001 -0.001)) 2 | 1 | 1 | POLYGON((0.001 0.001,0.002 0.002,0.003 0.001,0.002 0,0.001 0.001)) 2 | 2 | 10 | POLYGON((0.002 0,0.003 0.001,0.004 0,0.003 -0.001,0.002 0))
ST_Value ? 指定したバンドの指定した列Xと行Yまたはジオメトリポイントに対応するピクセルの値を返します。
バンド番号は1始まりで、指定しない場合には1と仮定します。
exclude_nodata_value
がFALSEに設定された場合には、nodata
ピクセルを含む全てのピクセルがインタセクトするかが考慮され、値を返します。exclude_nodata_value
を渡さない場合には、ラスタのメタデータから読みます。
double precision ST_Value(
raster rast, geometry pt, boolean exclude_nodata_value=true)
;
double precision ST_Value(
raster rast, integer bandnum, geometry pt, boolean exclude_nodata_value=true)
;
double precision ST_Value(
raster rast, integer columnx, integer rowy, boolean exclude_nodata_value=true)
;
double precision ST_Value(
raster rast, integer bandnum, integer columnx, integer rowy, boolean exclude_nodata_value=true)
;
指定したバンドの指定した列Xと行Yまたはジオメトリポイントに対応するピクセルの値を返します。バンド番号は1始まりで、指定しない場合には1と仮定します。exclude_nodata_value
がTRUEに設定された場合には、nodata
ピクセルだけが考慮されます。exclude_nodata_value
がFALSEに設定された場合には、全てのピクセルが考慮されます。
機能強化: 2.0.0 exclude_nodata_value optional argument was added.
-- PostGISジオメトリのポイントを指定してラスタの値を得ます -- ジオメトリのSRIDはラスタと同じにします SELECT rid, ST_Value(rast, foo.pt_geom) As b1pval, ST_Value(rast, 2, foo.pt_geom) As b2pval FROM dummy_rast CROSS JOIN (SELECT ST_SetSRID(ST_Point(3427927.77, 5793243.76), 0) As pt_geom) As foo WHERE rid=2; rid | b1pval | b2pval -----+--------+-------- 2 | 252 | 79 -- 実際のテーブルを使う一般的な仮想的な例 SELECT rid, ST_Value(rast, 3, sometable.geom) As b3pval FROM sometable WHERE ST_Intersects(rast,sometable.geom);
SELECT rid, ST_Value(rast, 1, 1, 1) As b1pval, ST_Value(rast, 2, 1, 1) As b2pval, ST_Value(rast, 3, 1, 1) As b3pval FROM dummy_rast WHERE rid=2; rid | b1pval | b2pval | b3pval -----+--------+--------+-------- 2 | 253 | 78 | 70
-- 1番、2番、3番バンドの全ての値を得ます SELECT x, y, ST_Value(rast, 1, x, y) As b1val, ST_Value(rast, 2, x, y) As b2val, ST_Value(rast, 3, x, y) As b3val FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1, 1000) As x CROSS JOIN generate_series(1, 1000) As y WHERE rid = 2 AND x <= ST_Width(rast) AND y <= ST_Height(rast); x | y | b1val | b2val | b3val ---+---+-------+-------+------- 1 | 1 | 253 | 78 | 70 1 | 2 | 253 | 96 | 80 1 | 3 | 250 | 99 | 90 1 | 4 | 251 | 89 | 77 1 | 5 | 252 | 79 | 62 2 | 1 | 254 | 98 | 86 2 | 2 | 254 | 118 | 108 : :
-- 上の例と同じに、1番、2番、3番バンドの全ての値を得ますが、 -- 返り値をピクセル毎の左上隅のポイントを返します SELECT ST_AsText(ST_SetSRID( ST_Point(ST_UpperLeftX(rast) + ST_ScaleX(rast)*x, ST_UpperLeftY(rast) + ST_ScaleY(rast)*y), ST_SRID(rast))) As uplpt , ST_Value(rast, 1, x, y) As b1val, ST_Value(rast, 2, x, y) As b2val, ST_Value(rast, 3, x, y) As b3val FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1,1000) As x CROSS JOIN generate_series(1,1000) As y WHERE rid = 2 AND x <= ST_Width(rast) AND y <= ST_Height(rast); uplpt | b1val | b2val | b3val -----------------------------+-------+-------+------- POINT(3427929.25 5793245.5) | 253 | 78 | 70 POINT(3427929.25 5793247) | 253 | 96 | 80 POINT(3427929.25 5793248.5) | 250 | 99 | 90 :
-- 指定した範囲内の値を持ち、指定したポリゴンにインタセクトする、 -- 全てのピクセルの結合によって形成されるポリゴンを得ます SELECT ST_AsText(ST_Union(pixpolyg)) As shadow FROM (SELECT ST_Translate(ST_MakeEnvelope( ST_UpperLeftX(rast), ST_UpperLeftY(rast), ST_UpperLeftX(rast) + ST_ScaleX(rast), ST_UpperLeftY(rast) + ST_ScaleY(rast), 0 ), ST_ScaleX(rast)*x, ST_ScaleY(rast)*y ) As pixpolyg, ST_Value(rast, 2, x, y) As b2val FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1,1000) As x CROSS JOIN generate_series(1,1000) As y WHERE rid = 2 AND x <= ST_Width(rast) AND y <= ST_Height(rast)) As foo WHERE ST_Intersects( pixpolyg, ST_GeomFromText('POLYGON((3427928 5793244,3427927.75 5793243.75,3427928 5793243.75,3427928 5793244))',0) ) AND b2val != 254; shadow ------------------------------------------------------------------------------------ MULTIPOLYGON(((3427928 5793243.9,3427928 5793243.85,3427927.95 5793243.85,3427927.95 5793243.9, 3427927.95 5793243.95,3427928 5793243.95,3427928.05 5793243.95,3427928.05 5793243.9,3427928 5793243.9)),((3427927.95 5793243.9,3427927.95 579324 3.85,3427927.9 5793243.85,3427927.85 5793243.85,3427927.85 5793243.9,3427927.9 5793243.9,3427927.9 5793243.95, 3427927.95 5793243.95,3427927.95 5793243.9)),((3427927.85 5793243.75,3427927.85 5793243.7,3427927.8 5793243.7,3427927.8 5793243.75 ,3427927.8 5793243.8,3427927.8 5793243.85,3427927.85 5793243.85,3427927.85 5793243.8,3427927.85 5793243.75)), ((3427928.05 5793243.75,3427928.05 5793243.7,3427928 5793243.7,3427927.95 5793243.7,3427927.95 5793243.75,3427927.95 5793243.8,3427 927.95 5793243.85,3427928 5793243.85,3427928 5793243.8,3427928.05 5793243.8, 3427928.05 5793243.75)),((3427927.95 5793243.75,3427927.95 5793243.7,3427927.9 5793243.7,3427927.85 5793243.7, 3427927.85 5793243.75,3427927.85 5793243.8,3427927.85 5793243.85,3427927.9 5793243.85, 3427927.95 5793243.85,3427927.95 5793243.8,3427927.95 5793243.75)))
--- Checking all the pixels of a large raster tile can take a long time. --- You can dramatically improve speed at some lose of precision by orders of magnitude -- by sampling pixels using the step optional parameter of generate_series. -- This next example does the same as previous but by checking 1 for every 4 (2x2) pixels and putting in the last checked -- putting in the checked pixel as the value for subsequent 4 SELECT ST_AsText(ST_Union(pixpolyg)) As shadow FROM (SELECT ST_Translate(ST_MakeEnvelope( ST_UpperLeftX(rast), ST_UpperLeftY(rast), ST_UpperLeftX(rast) + ST_ScaleX(rast)*2, ST_UpperLeftY(rast) + ST_ScaleY(rast)*2, 0 ), ST_ScaleX(rast)*x, ST_ScaleY(rast)*y ) As pixpolyg, ST_Value(rast, 2, x, y) As b2val FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1,1000,2) As x CROSS JOIN generate_series(1,1000,2) As y WHERE rid = 2 AND x <= ST_Width(rast) AND y <= ST_Height(rast) ) As foo WHERE ST_Intersects( pixpolyg, ST_GeomFromText('POLYGON((3427928 5793244,3427927.75 5793243.75,3427928 5793243.75,3427928 5793244))',0) ) AND b2val != 254; shadow ------------------------------------------------------------------------------------ MULTIPOLYGON(((3427927.9 5793243.85,3427927.8 5793243.85,3427927.8 5793243.95, 3427927.9 5793243.95,3427928 5793243.95,3427928.1 5793243.95,3427928.1 5793243.85,3427928 5793243.85,3427927.9 5793243.85)), ((3427927.9 5793243.65,3427927.8 5793243.65,3427927.8 5793243.75,3427927.8 5793243.85,3427927.9 5793243.85, 3427928 5793243.85,3427928 5793243.75,3427928.1 5793243.75,3427928.1 5793243.65,3427928 5793243.65,3427927.9 5793243.65)))
ST_SetValue ? 指定したバンドの指定した列Xと行Yのピクセルまたは指定したジオメトリポイントとインタセクトするピクセルの値を設定することから得られた変更結果を返します。バンド番号は1始まりで、指定しない場合には1と仮定します。
raster ST_SetValue(
raster rast, geometry pt, double precision newvalue)
;
raster ST_SetValue(
raster rast, integer bandnum, geometry pt, double precision newvalue)
;
raster ST_SetValue(
raster rast, integer columnx, integer rowy, double precision newvalue)
;
raster ST_SetValue(
raster rast, integer bandnum, integer columnx, integer rowy, double precision newvalue)
;
指定したバンドの指定した列と行のピクセルまたは指定したジオメトリポイントとインタセクトするピクセルの値を設定することから得られた変更結果を返します。バンド番号を指定しない場合には1と仮定します。
ジオメトリによる値設定は現在のところポイントでのみ動作します。 |
-- ジオメトリの例 SELECT (foo.geomval).val, ST_AsText(ST_Union((foo.geomval).geom)) FROM (SELECT ST_DumpAsPolygons( ST_SetValue(rast,1, ST_Point(3427927.75, 5793243.95), 50) ) As geomval FROM dummy_rast where rid = 2) As foo WHERE (foo.geomval).val < 250 GROUP BY (foo.geomval).val; val | st_astext -----+------------------------------------------------------------------- 50 | POLYGON((3427927.75 5793244,3427927.75 5793243.95,3427927.8 579324 ... 249 | POLYGON((3427927.95 5793243.95,3427927.95 5793243.85,3427928 57932 ...
-- 変更したラスタの格納 -- UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetValue(rast,1, ST_Point(3427927.75, 5793243.95),100) WHERE rid = 2 ;
ST_SetGeoReference ? 1回の関数呼び出しで6つの地理参照パラメータを設定します。値は空白区切りです。GDALまたはESRI書式の入力を受け付けます。デフォルトはGDALです。
raster ST_SetGeoReference(
raster rast, text georefcoords, text format=GDAL)
;
1回の関数呼び出しで6つの地理参照パラメータを設定します。値は空白区切りです。'GDAL'または'ESRI'書式の入力を受け付けます。デフォルトはGDALです。6つの値を与えられない場合にはNULLを返します。
書式の違いは次の通りです。
GDAL
:
scalex skewy skewx scaley upperleftx upperlefty
ESRI
:
scalex skewy skewx scaley upperleftx + scalex*0.5 upperlefty + scaley*0.5
ST_SetRotation ? ラスタの回転をラジアン単位で設定します。
float8 ST_SetRotation(
raster rast, float8 rotation)
;
SELECT ST_ScaleX(rast1), ST_ScaleY(rast1), ST_SkewX(rast1), ST_SkewY(rast1), ST_ScaleX(rast2), ST_ScaleY(rast2), ST_SkewX(rast2), ST_SkewY(rast2) FROM ( SELECT ST_SetRotation(rast, 15) AS rast1, rast as rast2 FROM dummy_rast ) AS foo; st_scalex | st_scaley | st_skewx | st_skewy | st_scalex | st_scaley | st_skewx | st_skewy ---------------------+---------------------+--------------------+--------------------+-----------+-----------+----------+---------- -1.51937582571764 | -2.27906373857646 | 1.95086352047135 | 1.30057568031423 | 2 | 3 | 0 | 0 -0.0379843956429411 | -0.0379843956429411 | 0.0325143920078558 | 0.0325143920078558 | 0.05 | -0.05 | 0 | 0
ST_SetScale ? ピクセルのXとYのサイズを空間参照系の単位で設定します。数値はunits/pixelで、幅、高さの順です。
raster ST_SetScale(
raster rast, float8 xy)
;
raster ST_SetScale(
raster rast, float8 x, float8 y)
;
ピクセルのXとYのサイズを空間参照系の単位で設定します。数値はunits/pixelで、幅、高さの順です。1つの数値だけを渡した場合には、XとYは同じ値であると仮定します。
ST_SetScaleはST_Rescaleと異なります。ST_SetScaleはラスタの範囲をあわせるためのリサンプリングをしません。根本的に誤った設定を行ったのを訂正するためにラスタのメタデータ(地理参照)を変更するだけです。ST_Rescaleは、入力ラスタの地理範囲に合わせて計算された幅、高さを持つラスタを返します。ST_SetScaleはラスタの幅も高さも変更しません。 |
変更: 2.0.0 WKTRaster版ではこれはST_SetPixelSizeと呼ばれていました。2.0.0で変更されました。
UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetScale(rast, 1.5) WHERE rid = 2; SELECT ST_ScaleX(rast) As pixx, ST_ScaleY(rast) As pixy, Box3D(rast) As newbox FROM dummy_rast WHERE rid = 2; pixx | pixy | newbox ------+------+---------------------------------------------- 1.5 | 1.5 | BOX(3427927.75 5793244 0, 3427935.25 5793251.5 0)
UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetScale(rast, 1.5, 0.55) WHERE rid = 2; SELECT ST_ScaleX(rast) As pixx, ST_ScaleY(rast) As pixy, Box3D(rast) As newbox FROM dummy_rast WHERE rid = 2; pixx | pixy | newbox ------+------+-------------------------------------------- 1.5 | 0.55 | BOX(3427927.75 5793244 0,3427935.25 5793247 0)
ST_SetSkew ? XとYのスキュー(回転パラメータ)を設定します。引数を1つだけ渡した場合には、XとYは同じ値に設定されます。
raster ST_SetSkew(
raster rast, float8 skewxy)
;
raster ST_SetSkew(
raster rast, float8 skewx, float8 skewy)
;
-- 例1 UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetSkew(rast,1,2) WHERE rid = 1; SELECT rid, ST_SkewX(rast) As skewx, ST_SkewY(rast) As skewy, ST_GeoReference(rast) as georef FROM dummy_rast WHERE rid = 1; rid | skewx | skewy | georef ----+-------+-------+-------------- 1 | 1 | 2 | 2.0000000000 : 2.0000000000 : 1.0000000000 : 3.0000000000 : 0.5000000000 : 0.5000000000
-- 例2 両方に同じ値を設定 UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetSkew(rast,0) WHERE rid = 1; SELECT rid, ST_SkewX(rast) As skewx, ST_SkewY(rast) As skewy, ST_GeoReference(rast) as georef FROM dummy_rast WHERE rid = 1; rid | skewx | skewy | georef -----+-------+-------+-------------- 1 | 0 | 0 | 2.0000000000 : 0.0000000000 : 0.0000000000 : 3.0000000000 : 0.5000000000 : 0.5000000000
ST_SetSRID ? ラスタのSRIDを、指定した整数でspatial_ref_sysテーブルで定義されているSRIDに設定します。
raster ST_SetSRID(
raster
rast, integer
srid)
;
ST_SetUpperLeft ? ラスタの左上隅の地理参照のX,Y座標値を設定します。
raster ST_SetUpperLeft(
raster rast, double precision x, double precision y)
;
ST_Resample ? 指定したリサンプリングアルゴリズム、新しいピクセル範囲、グリッドの角、定義するか他のラスタから借りてきた地理参照属性を使ってリサンプリングを行います。新しいピクセル値は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')、のいずれかのアルゴリズムを使います。デフォルトは最近傍補完です。
raster ST_Resample(
raster rast, integer width, integer height, integer srid=same_as_rast, double precision gridx=NULL, double precision gridy=NULL, double precision skewx=0, double precision skewy=0, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125)
;
raster ST_Resample(
raster rast, integer srid=NULL, double precision scalex=0, double precision scaley=0, double precision gridx=NULL, double precision gridy=NULL, double precision skewx=0, double precision skewy=0, text algorithm=NearestNeighbor, double precision maxerr=0.125)
;
raster ST_Resample(
raster rast, raster ref, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125, boolean usescale=true)
;
raster ST_Resample(
raster rast, raster ref, boolean usescale, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125)
;
指定したリサンプリングアルゴリズム、新しいピクセル範囲(width, height)、グリッドコーナー(gridx, gridy)、定義するか他のラスタから借りてきた地理参照属性(scalex, scaley, skewx, skewy)を使ってリサンプリングを行います。
新しいピクセル値は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')、のいずれかのアルゴリズムを使います。デフォルトは最近傍補完で、最も早いですが最も悪い内挿を行います。
maxerr
が指定されていない場合には0.125とします。
ラスタが既知の空間参照系(SRID)にある場合に限って動作します。 |
詳細についてはGDAL Warp resampling methodsを参照して下さい。 |
初出: 2.0.0 GDAL 1.6.1以上が必要です。
SELECT ST_Width(orig) As orig_width, ST_Width(reduce_100) As new_width FROM ( SELECT rast As orig, ST_Resample(rast,100,100) As reduce_100 FROM aerials.boston WHERE ST_Intersects(rast, ST_Transform( ST_MakeEnvelope(-71.128, 42.2392,-71.1277, 42.2397, 4326),26986) ) limit 1 ) As foo; orig_width | new_width ------------+------------- 200 | 100
ST_Rescale ? スケール(ピクセルサイズ)だけを調整するリサンプリングを行います。新しいピクセル値は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')、のいずれかのアルゴリズムを使います。デフォルトは最近傍補完です。
raster ST_Rescale(
raster rast, double precision scalexy, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125)
;
raster ST_Rescale(
raster rast, double precision scalex, double precision scaley, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125)
;
スケール(ピクセルサイズ)だけを調整するリサンプリングを行います。新しいピクセル値は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')、のいずれかのアルゴリズムを使います。デフォルトは最近傍補完で、最も早いですが最も悪い内挿を行います。
scalex
とscaley
で、新しいピクセルサイズを定義します。ラスタを正しい方向にするには、scaleyは負数でなければなりません。
新しいscalexまたはscaleyがラスタのwidthまたはheightの除数でない時、結果ラスタの範囲は元のラスタの範囲を含むために拡大されます。
maxerr
が指定されていない場合には0.125とします。
詳細についてはGDAL Warp resampling methodsを参照して下さい。 |
ラスタが既知の空間参照系(SRID)にある場合に限って動作します。 |
ST_RescaleはST_SetScaleと異なります。ST_SetScaleはラスタの範囲をあわせるためのリサンプリングをしません。根本的に誤った設定を行ったのを訂正するためにラスタのメタデータ(地理参照)を変更するだけです。ST_Rescaleは、入力ラスタの地理範囲に合わせて計算された幅、高さを持つラスタを返します。ST_SetScaleはラスタの幅も高さも変更しません。 |
初出: 2.0.0 GDAL 1.6.1以上が必要です。
ラスタのピクセルサイズを0.001度から0.0015度にリサンプリングする例です。
-- 元のラスタのピクセルサイズ SELECT ST_PixelWidth(ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(100, 100, 0, 0, 0.001, -0.001, 0, 0, 4269), '8BUI'::text, 1, 0)) width width ---------- 0.001 -- スケール再設定したラスタのピクセルサイズ SELECT ST_PixelWidth(ST_Rescale(ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(100, 100, 0, 0, 0.001, -0.001, 0, 0, 4269), '8BUI'::text, 1, 0), 0.0015)) width width ---------- 0.0015
ST_Reskew ? スキュー(回転パラメタ)の調整によるリサンプリングを行います。新しいピクセル値は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')、のいずれかのアルゴリズムを使います。デフォルトは最近傍補完です。
raster ST_Reskew(
raster rast, double precision skewxy, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125)
;
raster ST_Reskew(
raster rast, double precision skewx, double precision skewy, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125)
;
スキュー(回転パラメタ)の調整によるリサンプリングを行います。新しいピクセル値は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')、のいずれかのアルゴリズムを使います。デフォルトは最近傍補完で、最も早いですが最も悪い内挿を行います。
skewx
とskewy
によって新しいスキューが定義されます。
新しいラスタの範囲は元のラスタの範囲を含みます。
maxerr
が指定されていない場合には0.125とします。
ラスタが既知の空間参照系(SRID)にある場合に限って動作します。 |
詳細についてはGDAL Warp resampling methodsを参照して下さい。 |
ST_ReskewはST_SetSkewと異なります。ST_SetSkewはラスタの範囲をあわせるためのリサンプリングをしません。根本的に誤った設定を行ったのを訂正するためにラスタのメタデータ(地理参照)を変更するだけです。ST_Reskewは、入力ラスタの地理範囲に合わせて計算された幅、高さを持つラスタを返します。ST_SetSkewはラスタの幅も高さも変更しません。 |
初出: 2.0.0 GDAL 1.6.1以上が必要です。
スキューを0.0から0.0015に変えてリサンプリングを行う例です。
-- 元のラスタのピクセルサイズ SELECT ST_Rotation(ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(100, 100, 0, 0, 0.001, -0.001, 0, 0, 4269), '8BUI'::text, 1, 0)) -- リサンプリングされたラスタのピクセルサイズ SELECT ST_Rotation(ST_Reskew(ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(100, 100, 0, 0, 0.001, -0.001, 0, 0, 4269), '8BUI'::text, 1, 0), 0.0015))
ST_SnapToGrid ? グリッドにスナップさせるリサンプリングを行います。新しいピクセル値は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')、のいずれかのアルゴリズムを使います。デフォルトは最近傍補完です。
raster ST_SnapToGrid(
raster rast, double precision gridx, double precision gridy, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125, double precision scalex=DEFAULT 0, double precision scaley=DEFAULT 0)
;
raster ST_SnapToGrid(
raster rast, double precision gridx, double precision gridy, double precision scalex, double precision scaley, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125)
;
raster ST_SnapToGrid(
raster rast, double precision gridx, double precision gridy, double precision scalexy, text algorithm=NearestNeighbour, double precision maxerr=0.125)
;
任意のピクセル角(gridx, gridy)で定義されるグリッドにスナップさせるリサンプリングを行います。新しいピクセル値は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')、のいずれかのアルゴリズムを使います。デフォルトは最近傍補完で、最も早いですが最も悪い内挿を行います。
gridx
とgridy
は、新しいグリッドの任意のピクセルの角を定義します。必ずしも新しいラスタの左上隅であるわけではありませんし、新しいラスタ範囲の内側にある必要も端にある必要もありません。
任意で新しいグリッドのピクセルサイズをscalex
とscaley
で定義することができます。
新しいラスタの範囲は元のラスタの範囲を含みます。
maxerr
が指定されていない場合には0.125とします。
ラスタが既知の空間参照系(SRID)にある場合に限って動作します。 |
詳細についてはGDAL Warp resampling methodsを参照して下さい。 |
グリッドパラメタより多くの制御が必要な場合には、ST_Resampleを使います。 |
初出: 2.0.0 GDAL 1.6.1以上が必要です。
ラスタをわずかに異なるグリッドにスナップさせる例です。
-- 元のラスタのピクセルサイズ SELECT ST_UpperLeftX(ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(10, 10, 0, 0, 0.001, -0.001, 0, 0, 4269), '8BUI'::text, 1, 0)) -- リサンプリングしたラスタのピクセルサイズ SELECT ST_UpperLeftX(ST_SnapToGrid(ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(10, 10, 0, 0, 0.001, -0.001, 0, 0, 4269), '8BUI'::text, 1, 0), 0.0002, 0.0002))
ST_Transform ? ラスタを既知の空間参照系から他の既知の空間参照系に、指定したリサンプリングアルゴリズムで投影変換します。選択肢は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')、があります。デフォルトは最近傍補完です。
raster ST_Transform(
raster rast, integer srid, double precision scalex, double precision scaley, text algorithm=NearestNeighbor, double precision maxerr=0.125)
;
raster ST_Transform(
raster rast, integer srid, text algorithm=NearestNeighbor, double precision maxerr=0.125, double precision scalex, double precision scaley)
;
ラスタを既知の空間参照系から他の既知の空間参照系に、指定したリサンプリングアルゴリズムで投影変換します。algorithmが指定されていない場合には'NearestNeighbor'とし、maxerrorが指定されていない場合には0.125とします。
アルゴリズムの選択肢は、最近傍補間('NearestNeighbor')、双線形補間('Bilinear')、3次補完('Cubic')、3次スプライン補完('CubicSpline')、ランツォシュ補完('Lanczos')です。詳細についてはGDAL Warp resampling methodsを参照して下さい。
初出: 2.0.0 GDAL 1.6.1以上が必要です。
変換機能が思ったように働かない場合には、環境変数PROJSOをPostGISが使用する投影変換ライブラリの.soまたは.dllに指定する必要があるかも知れません。ファイル名の指定だけ必要です。Windowsでの例として、コントロールパネル→システム→システムの詳細設定→環境変数で、 |
SELECT ST_Width(mass_stm) As w_before, ST_Width(wgs_84) As w_after, ST_Height(mass_stm) As h_before, ST_Height(wgs_84) As h_after FROM ( SELECT rast As mass_stm, ST_Transform(rast,4326) As wgs_84 , ST_Transform(rast,4326, 'Bilinear') AS wgs_84_bilin FROM aerials.o_2_boston WHERE ST_Intersects(rast, ST_Transform(ST_MakeEnvelope(-71.128, 42.2392,-71.1277, 42.2397, 4326),26986) ) LIMIT 1) As foo; w_before | w_after | h_before | h_after ----------+---------+----------+--------- 200 | 228 | 200 | 170
ST_SetBandNoDataValue ? 指定したバンドにNODATAを表現する値を設定します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。NODATA値を持たないようにするには、nodatavalue = NULLとします。
raster ST_SetBandNoDataValue(
raster rast, double precision nodatavalue)
;
raster ST_SetBandNoDataValue(
raster rast, integer band, double precision nodatavalue, boolean forcechecking=false)
;
-- 1番バンドのNODATA値を変更します UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetBandNoDataValue(rast,1, 254) WHERE rid = 2; -- change no data band value of bands 1,2,3 UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetBandNoDataValue( ST_SetBandNoDataValue( ST_SetBandNoDataValue( rast,1, 254) ,2,99), 3,108) WHERE rid = 2; -- NODATA値の設定を解除して、全てのピクセルが処理されるようにします UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetBandNoDataValue(rast,1, NULL) WHERE rid = 2;
ST_SetBandIsNoData ? バンドのisnodataフラグをTRUEにします。ST_BandIsNoData(rast, band) != ST_BandIsNodata(rast, band, TRUE)となり、isnodataフラグが汚れている場合に使用することがあります。バンドを指定しない場合は1番バンドと仮定します。
integer ST_SetBandIsNoData(
raster rast, integer band=1)
;
バンドのisnodataフラグをTRUEにします。バンドを指定しない場合は1番バンドと仮定します。isnodataフラグが汚れている場合にのみ呼ぶべきものです。これは、ST_BandIsNoDataの、最後の引数にTRUEを設定した場合の結果と指定しない場合の結果とで異なっている時です。
初出: 2.0.0
ローダ(raster2pgsql.py)は現在のところ、ラスタデータをロードする時に確実なバンドへのisnodataフラグの設定ができません。この関数がTRUEを設定する最も早い方法で、他のバンド値を変更しません。 |
-- ラスタカラムを1つ持つダミーテーブルを生成します create table dummy_rast (rid integer, rast raster); -- 2バンドでバンドごとに1ピクセルを持つラスタを追加します -- ひとつめのバンドにはnodatavalueとピクセル値をともに3とし、 -- ふたつめのバンドにはnodatavalue=13とピクセル値=4とします。 insert into dummy_rast values(1, ( '01' -- little endian (uint8 ndr) || '0000' -- version (uint16 0) || '0200' -- nBands (uint16 0) || '17263529ED684A3F' -- scaleX (float64 0.000805965234044584) || 'F9253529ED684ABF' -- scaleY (float64 -0.00080596523404458) || '1C9F33CE69E352C0' -- ipX (float64 -75.5533328537098) || '718F0E9A27A44840' -- ipY (float64 49.2824585505576) || 'ED50EB853EC32B3F' -- skewX (float64 0.000211812383858707) || '7550EB853EC32B3F' -- skewY (float64 0.000211812383858704) || 'E6100000' -- SRID (int32 4326) || '0100' -- width (uint16 1) || '0100' -- height (uint16 1) || '4' -- hasnodatavalue set to true, isnodata value set to false (when it should be true) || '2' -- first band type (4BUI) || '03' -- novalue==3 || '03' -- pixel(0,0)==3 (same that nodata) || '0' -- hasnodatavalue set to false || '5' -- second band type (16BSI) || '0D00' -- novalue==13 || '0400' -- pixel(0,0)==4 )::raster ); select st_bandisnodata(rast, 1) from dummy_rast where rid = 1; -- FALSEを期待 select st_bandisnodata(rast, 1, TRUE) from dummy_rast where rid = 1; -- TRUEを期待 -- isnodataフラグが汚れているのでTRUEに設定します update dummy_rast set rast = st_setbandisnodata(rast, 1) where rid = 1; select st_bandisnodata(rast, 1) from dummy_rast where rid = 1; -- Expected true
ST_Count ? ラスタまたはラスタカバレッジの指定したバンドのピクセル数を返します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。exclude_nodata_valueをTRUEに設定している場合には、NODATA値と等しくないピクセルのみを数えます。
bigint ST_Count(
raster rast, integer nband=1, boolean exclude_nodata_value=true)
;
bigint ST_Count(
raster rast, boolean exclude_nodata_value)
;
bigint ST_Count(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband=1, boolean exclude_nodata_value=true)
;
bigint ST_Count(
text rastertable, text rastercolumn, boolean exclude_nodata_value)
;
ラスタまたはラスタカバレッジの指定したバンドのピクセル数を返します。nband
でバンドを指定しない場合は1番と仮定します。
|
初出: 2.0.0
-- 249でないピクセルを数え上げと、全てのピクセルの数え上げを行います -- SELECT rid, ST_Count(ST_SetBandNoDataValue(rast,249)) As exclude_nodata, ST_Count(ST_SetBandNoDataValue(rast,249),false) As include_nodata FROM dummy_rast WHERE rid=2; rid | exclude_nodata | include_nodata -----+----------------+---------------- 2 | 23 | 25
ST_Histogram ? ラスタまたはラスタカバレッジのビン範囲で分割したデータ分布をまとめるヒストグラムの集合を返します。ビン数を指定しない場合には自動計算されます。
SETOF histogram ST_Histogram(
raster rast, integer nband=1, boolean exclude_nodata_value=true, integer bins=autocomputed, double precision[] width=NULL, boolean right=false)
;
SETOF histogram ST_Histogram(
raster rast, integer nband, integer bins, double precision[] width=NULL, boolean right=false)
;
SETOF histogram ST_Histogram(
raster rast, integer nband, boolean exclude_nodata_value, integer bins, boolean right)
;
SETOF histogram ST_Histogram(
raster rast, integer nband, integer bins, boolean right)
;
SETOF histogram ST_Histogram(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband, integer bins, boolean right)
;
SETOF histogram ST_Histogram(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband, boolean exclude_nodata_value, integer bins, boolean right)
;
SETOF histogram ST_Histogram(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband=1, boolean exclude_nodata_value=true, integer bins=autocomputed, double precision[] width=NULL, boolean right=false)
;
SETOF histogram ST_Histogram(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband=1, integer bins, double precision[] width=NULL, boolean right=false)
;
最小値、最大値、合計数、全体から見た割合からなるhistogram
レコードの集合を返します。nband
でバンドを指定しない場合は1番と仮定します。
デフォルトでは、 |
width
double precision[]ビン毎の幅を示す配列です。ビン数の指定がwidth要素数を超える場合には、widthを繰り返します。
例: ビンが9でwidthが[a, b, c]となる場合の出力は[a, b, c, a, b, c, a, b, c]です。
bins
integer取り出し数 -- 関数から戻そうとするレコード数です。指定しない場合には、自動計算されます。
right
booleanヒストグラムを右から計算します(デフォルトは左からです)。値の評価の優先順位が[a, b)から(a, b]に変わります。
初出: 2.0.0
SELECT band, (stats).* FROM (SELECT rid, band, ST_Histogram(rast, band) As stats FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1,3) As band WHERE rid=2) As foo; band | min | max | count | percent ------+-------+-------+-------+--------- 1 | 249 | 250 | 2 | 0.08 1 | 250 | 251 | 2 | 0.08 1 | 251 | 252 | 1 | 0.04 1 | 252 | 253 | 2 | 0.08 1 | 253 | 254 | 18 | 0.72 2 | 78 | 113.2 | 11 | 0.44 2 | 113.2 | 148.4 | 4 | 0.16 2 | 148.4 | 183.6 | 4 | 0.16 2 | 183.6 | 218.8 | 1 | 0.04 2 | 218.8 | 254 | 5 | 0.2 3 | 62 | 100.4 | 11 | 0.44 3 | 100.4 | 138.8 | 5 | 0.2 3 | 138.8 | 177.2 | 4 | 0.16 3 | 177.2 | 215.6 | 1 | 0.04 3 | 215.6 | 254 | 4 | 0.16
SELECT (stats).* FROM (SELECT rid, ST_Histogram(rast, 2,6) As stats FROM dummy_rast WHERE rid=2) As foo; min | max | count | percent ------------+------------+-------+--------- 78 | 107.333333 | 9 | 0.36 107.333333 | 136.666667 | 6 | 0.24 136.666667 | 166 | 0 | 0 166 | 195.333333 | 4 | 0.16 195.333333 | 224.666667 | 1 | 0.04 224.666667 | 254 | 5 | 0.2 (6 rows) -- 前と同じですが、明示的にビン毎のピクセル値範囲を指定しています SELECT (stats).* FROM (SELECT rid, ST_Histogram(rast, 2,6,ARRAY[0.5,1,4,100,5]) As stats FROM dummy_rast WHERE rid=2) As foo; min | max | count | percent -------+-------+-------+---------- 78 | 78.5 | 1 | 0.08 78.5 | 79.5 | 1 | 0.04 79.5 | 83.5 | 0 | 0 83.5 | 183.5 | 17 | 0.0068 183.5 | 188.5 | 0 | 0 188.5 | 254 | 6 | 0.003664 (6 rows)
ST_Quantile ? ラスタまたはラスタテーブルカバレッジのサンプルまたは母集団の分位数を計算します。値がラスタの25%,50%,75%にあるかを調べることができます。
SETOF quantile ST_Quantile(
raster rast, integer nband=1, boolean exclude_nodata_value=true, double precision[] quantiles=NULL)
;
SETOF quantile ST_Quantile(
raster rast, double precision[] quantiles)
;
SETOF quantile ST_Quantile(
raster rast, integer nband, double precision[] quantiles)
;
double precision ST_Quantile(
raster rast, double precision quantile)
;
double precision ST_Quantile(
raster rast, boolean exclude_nodata_value, double precision quantile=NULL)
;
double precision ST_Quantile(
raster rast, integer nband, double precision quantile)
;
double precision ST_Quantile(
raster rast, integer nband, boolean exclude_nodata_value, double precision quantile)
;
double precision ST_Quantile(
raster rast, integer nband, double precision quantile)
;
setof quantile ST_Quantile(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband=1, boolean exclude_nodata_value=true, double precision[] quantiles=NULL)
;
setof quantile ST_Quantile(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband, double precision[] quantiles)
;
ラスタまたはラスタテーブルカバレッジのサンプルまたは母集団の分位数を計算します。値がラスタの25%,50%,75%にあるかを調べることができます。
|
初出: 2.0.0
UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetBandNoDataValue(rast,249) WHERE rid=2; -- 1番バンドの値が249でないピクセルのみ考慮に入れた分位数を計算する例です SELECT (pvq).* FROM (SELECT ST_Quantile(rast, ARRAY[0.25,0.75]) As pvq FROM dummy_rast WHERE rid=2) As foo ORDER BY (pvq).quantile; quantile | value ----------+------- 0.25 | 253 0.75 | 254 SELECT ST_Quantile(rast, 0.75) As value FROM dummy_rast WHERE rid=2; value ------ 254
-- 実際の例です。2番バンドでジオメトリとインタセクトする部分の -- 全てのピクセルの分位数を計算します。 SELECT rid, (ST_Quantile(rast,2)).* As pvc FROM o_4_boston WHERE ST_Intersects(rast, ST_GeomFromText('POLYGON((224486 892151,224486 892200,224706 892200,224706 892151,224486 892151))',26986) ) ORDER BY value, quantile,rid ; rid | quantile | value -----+----------+------- 1 | 0 | 0 2 | 0 | 0 14 | 0 | 1 15 | 0 | 2 14 | 0.25 | 37 1 | 0.25 | 42 15 | 0.25 | 47 2 | 0.25 | 50 14 | 0.5 | 56 1 | 0.5 | 64 15 | 0.5 | 66 2 | 0.5 | 77 14 | 0.75 | 81 15 | 0.75 | 87 1 | 0.75 | 94 2 | 0.75 | 106 14 | 1 | 199 1 | 1 | 244 2 | 1 | 255 15 | 1 | 255
ST_SummaryStats ? ラスタまたはラスタカバレッジの指定したバンドについて、ピクセル数、合計値、平均値、標準偏差、最小値、最大値からなる統計情報の概要を返します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。
summarystats ST_SummaryStats(
text rastertable, text rastercolumn, boolean exclude_nodata_value)
;
summarystats ST_SummaryStats(
raster rast, boolean exclude_nodata_value)
;
summarystats ST_SummaryStats(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband=1, boolean exclude_nodata_value=true)
;
summarystats ST_SummaryStats(
raster rast, integer nband, boolean exclude_nodata_value)
;
ラスタまたはラスタカバレッジの指定したバンドについて、ピクセル数、合計値、平均値、標準偏差、最小値、最大値からなるsummarystats
による統計情報の概要を返します。nband
でバンドを指定しない場合は1番と仮定します。
デフォルトでは、 |
デフォルトでは全てのピクセルをサンプリングします。より速い応答を得るには、 |
初出: 2.0.0
SELECT rid, band, (stats).* FROM (SELECT rid, band, ST_SummaryStats(rast, band) As stats FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1,3) As band WHERE rid=2) As foo; rid | band | count | sum | mean | stddev | min | max -----+------+-------+------+------------+-----------+-----+----- 2 | 1 | 23 | 5821 | 253.086957 | 1.248061 | 250 | 254 2 | 2 | 25 | 3682 | 147.28 | 59.862188 | 78 | 254 2 | 3 | 25 | 3290 | 131.6 | 61.647384 | 62 | 254
この例は、ボストンの建物の全てと空中写真タイル(150x150ピクセルで134,000タイル)とで、Windows 64ビット上のPostGISで計算したところ、574ミリ秒かかりました。
WITH -- インタセクトする地物 feat AS (SELECT gid As building_id, geom_26986 As geom FROM buildings AS b WHERE gid IN(100, 103,150) ), -- ラスタタイルの2番バンドを建物の境界で切り取って -- その範囲の統計情報を得ます b_stats AS (SELECT building_id, (stats).* FROM (SELECT building_id, ST_SummaryStats(ST_Clip(rast,2,geom)) As stats FROM aerials.boston INNER JOIN feat ON ST_Intersects(feat.geom,rast) ) As foo ) -- 最後に統計情報の概要を得ます SELECT building_id, SUM(count) As num_pixels , MIN(min) As min_pval , MAX(max) As max_pval , SUM(mean*count)/SUM(count) As avg_pval FROM b_stats WHERE count > 0 GROUP BY building_id ORDER BY building_id; building_id | num_pixels | min_pval | max_pval | avg_pval -------------+------------+----------+----------+------------------ 100 | 1090 | 1 | 255 | 61.0697247706422 103 | 655 | 7 | 182 | 70.5038167938931 150 | 895 | 2 | 252 | 185.642458100559
-- バンドごとの統計情報 -- SELECT band, (stats).* FROM (SELECT band, ST_SummaryStats('o_4_boston','rast', band) As stats FROM generate_series(1,3) As band) As foo; band | count | sum | mean | stddev | min | max ------+---------+--------+------------------+------------------+-----+----- 1 | 8450000 | 725799 | 82.7064349112426 | 45.6800222638537 | 0 | 255 2 | 8450000 | 700487 | 81.4197705325444 | 44.2161184161765 | 0 | 255 3 | 8450000 | 575943 | 74.682739408284 | 44.2143885481407 | 0 | 255 -- テーブルの場合 -- サンプリング率を100%より低くすると早くなります -- 25%に設定して、速く答を得ています SELECT band, (stats).* FROM (SELECT band, ST_SummaryStats('o_4_boston','rast', band,true,0.25) As stats FROM generate_series(1,3) As band) As foo; band | count | sum | mean | stddev | min | max ------+---------+--------+------------------+------------------+-----+----- 1 | 2112500 | 180686 | 82.6890480473373 | 45.6961043857248 | 0 | 255 2 | 2112500 | 174571 | 81.448503668639 | 44.2252623171821 | 0 | 255 3 | 2112500 | 144364 | 74.6765884023669 | 44.2014869384578 | 0 | 255
ST_ValueCount ? ラスタ(またはラスタカバレッジの)指定されたバンドで、指定した値を持つピクセルを対象として、ピクセルバンド値とピクセル数からなるレコードの集合を返します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。デフォルトではNODATA値のピクセルは数えられず、ピクセルの他の値は出力され、ピクセルバンド値は最も近い整数に丸められます。
SETOF record ST_ValueCount(
raster rast, integer nband=1, boolean exclude_nodata_value=true, double precision[] searchvalues=NULL, double precision roundto=0, double precision OUT value, integer OUT count)
;
SETOF record ST_ValueCount(
raster rast, integer nband, double precision[] searchvalues, double precision roundto=0, double precision OUT value, integer OUT count)
;
SETOF record ST_ValueCount(
raster rast, double precision[] searchvalues, double precision roundto=0, double precision OUT value, integer OUT count)
;
bigint ST_ValueCount(
raster rast, double precision searchvalue, double precision roundto=0)
;
bigint ST_ValueCount(
raster rast, integer nband, boolean exclude_nodata_value, double precision searchvalue, double precision roundto=0)
;
bigint ST_ValueCount(
raster rast, integer nband, double precision searchvalue, double precision roundto=0)
;
SETOF record ST_ValueCount(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband=1, boolean exclude_nodata_value=true, double precision[] searchvalues=NULL, double precision roundto=0, double precision OUT value, integer OUT count)
;
SETOF record ST_ValueCount(
text rastertable, text rastercolumn, double precision[] searchvalues, double precision roundto=0, double precision OUT value, integer OUT count)
;
SETOF record ST_ValueCount(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband, double precision[] searchvalues, double precision roundto=0, double precision OUT value, integer OUT count)
;
bigintST_ValueCount(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband, boolean exclude_nodata_value, double precision searchvalue, double precision roundto=0)
;
bigint ST_ValueCount(
text rastertable, text rastercolumn, double precision searchvalue, double precision roundto=0)
;
bigint ST_ValueCount(
text rastertable, text rastercolumn, integer nband, double precision searchvalue, double precision roundto=0)
;
ラスタタイルまたはラスタカバレッジの指定したバンドにおけるピクセルバンド値とピクセル数にあたる、value
とcount
からなるレコードの集合を返します。
nband
でバンドを指定しない場合は1番と仮定します。searchvalues
が指定されていない場合には、ラスタまたはラスタカバレッジで発見した全てのピクセル値が返ります。searchvalueを1つ指定した場合には、指定したピクセルバンド値を持つピクセルの数を示すレコードでなく、整数を返します。
|
初出: 2.0.0
UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetBandNoDataValue(rast,249) WHERE rid=2; -- この例では1番バンドの249以外のピクセルを数えます SELECT (pvc).* FROM (SELECT ST_ValueCount(rast) As pvc FROM dummy_rast WHERE rid=2) As foo ORDER BY (pvc).value; value | count -------+------- 250 | 2 251 | 1 252 | 2 253 | 6 254 | 12 -- この例では1番バンドの249を含む全てのピクセルを数えます SELECT (pvc).* FROM (SELECT ST_ValueCount(rast,1,false) As pvc FROM dummy_rast WHERE rid=2) As foo ORDER BY (pvc).value; value | count -------+------- 249 | 2 250 | 2 251 | 1 252 | 2 253 | 6 254 | 12 -- 2番バンドのNODATAでないピクセルのみ数えます SELECT (pvc).* FROM (SELECT ST_ValueCount(rast,2) As pvc FROM dummy_rast WHERE rid=2) As foo ORDER BY (pvc).value; value | count -------+------- 78 | 1 79 | 1 88 | 1 89 | 1 96 | 1 97 | 1 98 | 1 99 | 2 112 | 2 :
-- 現実の例です。空中写真ラスタタイルの2番バンドで、 -- ジオメトリとインタセクトするピクセル数を数え、 -- 500を超えるピクセル数があるピクセルバンド値のみ返します。 SELECT (pvc).value, SUM((pvc).count) As total FROM (SELECT ST_ValueCount(rast,2) As pvc FROM o_4_boston WHERE ST_Intersects(rast, ST_GeomFromText('POLYGON((224486 892151,224486 892200,224706 892200,224706 892151,224486 892151))',26986) ) ) As foo GROUP BY (pvc).value HAVING SUM((pvc).count) > 500 ORDER BY (pvc).value; value | total -------+----- 51 | 502 54 | 521
-- 指定したジオメトリとインタセクトするタイルの -- 値が100のぴくセロをラスタタイルごとに数えて返します es that intersect a specific geometry -- SELECT rid, ST_ValueCount(rast,2,100) As count FROM o_4_boston WHERE ST_Intersects(rast, ST_GeomFromText('POLYGON((224486 892151,224486 892200,224706 892200,224706 892151,224486 892151))',26986) ) ; rid | count -----+------- 1 | 56 2 | 95 14 | 37 15 | 64
ST_AsBinary ? SRIDメタデータを持たないラスタのWell-Known Binary(WKB)表現を返します。
bytea ST_AsBinary(
raster rast)
;
ラスタのバイナリ表現を返します。2形式があります。ひとつめは、エンディアンのパラメータを持たず、リトルエンディアンで出力する者です。ふたつめは、第2引数にエンディアンの指示を取るもので、リトルエンディアン('NDX')または('XDR')を使います。
データを文字列表現に変換せずにデータベース外に引き出すためのバイナリカーソルに使います。
SELECT ST_AsBinary(rast) As rastbin FROM dummy_rast WHERE rid=1; rastbin --------------------------------------------------------------------------------- \001\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000@\000\000\000\000\000\000\010@\ 000\000\000\000\000\000\340?\000\000\000\000\000\000\340?\000\000\000\000\000\00 0\000\000\000\000\000\000\000\000\000\000\012\000\000\000\012\000\024\000
ST_AsGDALRaster ? 指定されたGDALラスタ書式でラスタタイルを返します。ラスタ書式はコンパイルしたライブラリが対応するものです。ライブラリが対応する書式の一覧を得るにはST_GDALRasters()を使います。
bytea ST_AsGDALRaster(
raster rast, text format, text[] options=NULL, integer srid=sameassource)
;
指定された書式でラスタタイルを返します。引数は次の通りです。
format
出力する形式です。libgdalライブラリでコンパイルしたドライバに依存します。一般的には'JPEG', 'GTIff', 'PNG'が有効になっています。ライブラリが対応する形式の一覧を得るにはST_GDALRasters()を使います。
options
GDALオプションの文字列配列です。妥当なオプションは書式に依存します。詳細についてはGDAL Raster format optionsを参照して下さい。
srs
画像に埋め込むproj4textまたはsrtext(spatial_ref_sysから)です。
初出: 2.0.0 - GDAL 1.6.0以上が必要です。
SELECT ST_AsGDALRaster(rast, 'JPEG') As rastjpg FROM dummy_rast WHERE rid=1; SELECT ST_AsGDALRaster(rast, 'JPEG', ARRAY!['QUALITY=50']) As rastjpg FROM dummy_rast WHERE rid=2;
ST_AsJPEG ? ラスタの選択されたバンドを、単一のJoint Photographic Exports Group (JPEG)画像としてバイト配列で返します。バンドを指定せず、1バンドか3以上のバンドがある場合には、1番バンドを使用します。3バンドのみ指定した場合には、3バンドを使用し、RGBに対応付けます。
bytea ST_AsJPEG(
raster rast, text[] options=NULL)
;
bytea ST_AsJPEG(
raster rast, integer nband, integer quality)
;
bytea ST_AsJPEG(
raster rast, integer nband, text[] options=NULL)
;
bytea ST_AsJPEG(
raster rast, integer[] nbands, text[] options=NULL)
;
bytea ST_AsJPEG(
raster rast, integer[] nbands, integer quality)
;
ラスタの選択されたバンドを、単一のJoint Photographic Exports Group (JPEG)画像として返します。 より一般でないラスタタイプで出力する必要がある場合には、ST_AsGDALRasterを使います。バンドを指定せず、1バンドか3以上のバンドがある場合には、1番バンドを使用します。3バンドのみ指定した場合には、3バンドを使用します。この関数には多数の任意引数が付くさまざまな形式があります。引数については次の通りです。
nband
単一バンド出力のためのものです。
nbands
出力バンドの配列(JPEGでは3要素が最大です)で、バンドの並び順はRGBです。たとえばARRAY[3,2,1]は、3番バンドを赤、2番バンドを緑、1番バンドを赤にそれぞれ対応させます。
quality
0から100の数値です。高いほどしっかりした画像になります。
options
JPEGのために定義するGDALオプションの文字列配列です(ST_GDALDriversのcreate_optionsを見てください)。JPEGの妥当なパラメタはPROGRESSIVE
の'ON'または'OFF'と、QUALITY
の0から100までの数(デフォルトは75)です。詳細についてはGDAL Raster format optionsを参照して下さい。
初出: 2.0.0 - GDAL 1.6.0以上が必要です。
-- 前から3バンドを75%品質で出力 SELECT ST_AsJPEG(rast) As rastjpg FROM dummy_rast WHERE rid=2; -- 第1バンドのみ90%品質で出力 SELECT ST_AsJPEG(rast,1,90) As rastjpg FROM dummy_rast WHERE rid=2; -- 前から3バンドを、プログレッシブ、90%品質で出力します -- 2番を赤、1番を緑、3番を青にします SELECT ST_AsJPEG(rast,ARRAY[2,1,3],ARRAY['QUALITY=90','PROGRESSIVE=ON']) As rastjpg FROM dummy_rast WHERE rid=2;
ST_AsPNG ? ラスタの選択されたバンドを、単一のportable network graphics(PNG)画像としてバイト配列で返します。バンドを指定せず、1バンドか3バンド化4バンドある場合には、全てのバンドを使用します。バンドを指定せず、2バンドか4以上のバンドがある場合には、1番バンドを使用します。対象バンドはRGBまたはRGBAに対応付けられます。
bytea ST_AsPNG(
raster rast, text[] options=NULL)
;
bytea ST_AsPNG(
raster rast, integer nband, integer compression)
;
bytea ST_AsPNG(
raster rast, integer nband, text[] options=NULL)
;
bytea ST_AsPNG(
raster rast, integer[] nbands, integer compression)
;
bytea ST_AsPNG(
raster rast, integer[] nbands, text[] options=NULL)
;
ラスタの選択されたバンドを、単一のportable network graphics(PNG)画像として返します。より一般でないラスタタイプで出力する必要がある場合には、ST_AsGDALRasterを使います。バンドを指定しない場合には、前から3バンドを出力します。この関数には多数の任意引数が付くさまざまな形式があります。引数については次の通りです。
srid
が指定されない場合には、sridはラスタが使用しているSRDIを指定します。引数の一覧は次の通りです。
nband
単一バンド出力のためのものです。
nbands
出力バンドの配列(PNGでは3要素が最大です)で、バンドの並び順はRGBです。たとえばARRAY[3,2,1]は、3番バンドを赤、2番バンドを緑、1番バンドを赤にそれぞれ対応させます。
compression
1から9の数を指定します。大きいほど圧縮効率が上がります。
options
PNGのために定義するGDALオプションの文字列配列です(ST_GDALDriversのcreate_optionsを見てください)。PNGの妥当なパラメタはZLEVEL(圧縮に費やす時間の合計で、デフォルトは6)です。ARRAY['ZLEVEL=9']というようにします。この関数が2つの出力を行う必要があるため、WORLDFILEはPNGでは許されません。詳細についてはGDAL Raster format optionsを参照して下さい。
初出: 2.0.0 - GDAL 1.6.0以上が必要です。
ST_AsTIFF ? ラスタの選択されたバンドを、単一のTIFF画像として返します。バンドを指定しない場合には、全てのバンドの使用を試みます。
bytea ST_AsTIFF(
raster rast, text[] options='', integer srid=sameassource)
;
bytea ST_AsTIFF(
raster rast, text compression='', integer srid=sameassource)
;
bytea ST_AsTIFF(
raster rast, integer[] nbands, text compression='', integer srid=sameassource)
;
bytea ST_AsTIFF(
raster rast, integer[] nbands, text[] options, integer srid=sameassource)
;
ラスタの選択されたバンドを、単一のTagged Image File Format(TIFF)画像として返します。バンドを指定しない場合には、全てのバンドの使用を試みます。この関数はST_AsGDALRasterのラッパです。より一般でないラスタタイプで出力する必要がある場合には、ST_AsGDALRasterを使います。この関数には多数の任意引数が付くさまざまな形式があります。空間参照系(SRS)の文字列表現が指定されていない場合には、ラスタの空間参照系を使います。引数については次の通りです。
nbands
出力バンドの配列(PNGでは3要素が最大です)で、バンドの並び順はRGBです。たとえばARRAY[3,2,1]は、3番バンドを赤、2番バンドを緑、1番バンドを赤にそれぞれ対応させます。
compression
圧縮式 -- JPEG90(または他のパーセント値), LZW, JPEG, DEFLATE9のいずれかです。
options
GTiffを定義するGDALオプションの文字列配列です(ST_GDALDriversのGTiff用のcreate_optionsを見てください)。詳細についてはGDAL Raster format optionsを参照して下さい。
srid
ラスタのspatial_ref_sysのSRIDです。地理参照情報を登録するために使われます。
初出: 2.0.0 - GDAL 1.6.0以上が必要です。
crop
が指定されていない場合はTRUEと仮定され、出力ラスタをクロップします。Box3D ? ラスタを囲むボックスのbox3d表現を返します。
box3d Box3D(
raster rast)
;
ラスタの範囲を表現するボックスを返します。
ポリゴンは、バウンディングボックス((MINX
, MINY
), (MAXX
, MAXY
))の角のポイントにより定義されます。
変更: 2.0.0 2.0より前の版では、box3dの代わりにbox2dが使われていました。box2dは非推奨の型となり、box3dに変更しました。
ST_Clip ? 入力ジオメトリで切り取ったラスタを返します。バンドが指定されていない場合には、全てのバンドが返されます。crop
が指定されていない場合はTRUEと仮定され、出力ラスタをクロップします。
raster ST_Clip(
raster rast, geometry geom, double precision[] nodataval=NULL, boolean crop=true)
;
raster ST_Clip(
raster rast, geometry geom, boolean crop)
;
raster ST_Clip(
raster rast, integer band, geometry geom, boolean crop)
;
入力ジオメトリgeom
で切り取ったラスタを返します。バンドが指定されていない場合には、全てのバンドが返されます。
ST_Clipが返すラスタは、バンド毎に1つずつ必ず切り取った領域に適用するNODATA値を持ちます。NODATA値が渡されず、入力ラスタがNODATA値を持たない場合には、結果ラスタのNODATA値はST_MinPossibleValue(ST_BandPixelType(rast, band))に設定されます。配列におけるNODATA値の要素数がバンド数より小さい場いいには、配列の最後の要素が残りのバンドに適用されます。NODATA値の要素数がバンド数より多い場合には、超過分は無視されます。全てのNODATA値配列を受け付ける形式では、バンド毎に適用される単一値も受け付けます
crop
が指定されていない場合はTRUEと仮定され、出力ラスタを
geom
範囲ととrast
範囲とのインタセクトした範囲にクロップします。crop
がFALSEに設定されている場合には、新しいラスタはrast
と同じ範囲になります。
初出: 2.0.0
MssGISサイトMassGIS Aerial Orthosにあるマサチューセッツ空中写真データを使った例です。座標はメートル単位のマサチューセッツ州平面です。
-- 空中写真タイルの1番バンドを -- 中心から20メートルのバッファで切り取ります SELECT ST_Clip(rast, 1, ST_Buffer(ST_Centroid(ST_Envelope(rast)),20) ) from aerials.boston WHERE rid = 4;
--ラスタの最終的なピクセル範囲についての -- クロップの効果のデモンストレーション -- crop = trueの場合に、どのように最終的な範囲がジオメトリに切り取られるか -- をみます SELECT ST_XMax(ST_Envelope(ST_Clip(rast, 1, clipper, true))) As xmax_w_trim, ST_XMax(clipper) As xmax_clipper, ST_XMax(ST_Envelope(ST_Clip(rast, 1, clipper, false))) As xmax_wo_trim, ST_XMax(ST_Envelope(rast)) As xmax_rast_orig FROM (SELECT rast, ST_Buffer(ST_Centroid(ST_Envelope(rast)),6) As clipper FROM aerials.boston WHERE rid = 6) As foo; xmax_w_trim | xmax_clipper | xmax_wo_trim | xmax_rast_orig ------------------+------------------+------------------+------------------ 230657.436173996 | 230657.436173996 | 230666.436173996 | 230666.436173996
-- 前の例と同じですが、 -- ST_AddBandは全てのバンドが同じピクセル範囲を持っている必要があるので -- ST_AddBandを使えるようにするためcropをFALSEに設定しなければなりません SELECT ST_AddBand(ST_Clip(rast, 1, ST_Buffer(ST_Centroid(ST_Envelope(rast)),20),false ), ARRAY[ST_Band(rast,2),ST_Band(rast,3)] ) from aerials.boston WHERE rid = 6;
ST_ConvexHull ? BandNoDataValueと等しいピクセル値を含むラスタの凸包ジオメトリを返します。一般的な形状で回転していないラスタでは、ST_Envelopeと同じ結果になります。不規則な形状をしているか回転しているラスタでのみ使います。
geometry ST_ConvexHull(
raster rast)
;
BandNoDataValue値のピクセルを含むラスタの凸包ジオメトリを返します。一般的な形状で回転していないラスタでは、だいたいST_Envelopeと同じ結果になります。不規則な形状をしているか回転しているラスタでのみ使います。
ST_Envelopeは、座標値の小数部を切り捨て、ラスタのまわりに小さなバッファを追加します。小数部の切り捨てを行わないST_ConvexHullの答えと若干異なります。 |
これの図についてはPostGIS Raster Specificationを参照して下さい。
-- ST_EnvelopeとST_ConvexHullはだいたい同じです SELECT ST_AsText(ST_ConvexHull(rast)) As convhull, ST_AsText(ST_Envelope(rast)) As env FROM dummy_rast WHERE rid=1; convhull | env --------------------------------------------------------+----------------------- POLYGON((0.5 0.5,20.5 0.5,20.5 60.5,0.5 60.5,0.5 0.5)) | POLYGON((0 0,20 0,20 60,0 60,0 0))
|
-- ラスタをスキューします -- 凸包とエンベロープがどのくらいことなるかをみます SELECT ST_AsText(ST_ConvexHull(rast)) As convhull, ST_AsText(ST_Envelope(rast)) As env FROM (SELECT ST_SetRotation(rast, 0.1, 0.1) As rast FROM dummy_rast WHERE rid=1) As foo; convhull | env --------------------------------------------------------+------------------------------------ POLYGON((0.5 0.5,20.5 1.5,22.5 61.5,2.5 60.5,0.5 0.5)) | POLYGON((0 0,22 0,22 61,0 61,0 0))
|
ST_DumpAsPolygons ? 指定されたラスタバンドからgeomval(geom,val)行の集合を返します。バンドを指定しない場合のデフォルトは1番です。
setof geomval ST_DumpAsPolygons(
raster rast, integer band_num=1)
;
集合を返す関数(SRF=set-returning function)です。geomval行の集合を返します。geomvalはジオメトリ(geom)とピクセルバンド値(val)からなります。それぞれポリゴンは、指定したバンドの、valで示される値と同じピクセル値を持っている全てのピクセルの結合です。
ST_DumpAsPolygonはラスタのポリゴン化に使います。新しい行を生成するのでGROUP BYの逆です。たとえば、単一ラスタを複数のPOLYGON/MULTIPOLYGONに展開できます。
初出: GDAL 1.7以上が必要です。
バンドにNODATA値が設定されている場合には、NODATA値を持つピクセルは返りません。 |
ラスタ内の与えた値を持つピクセル数にのみ注意する場合には、ST_ValueCountを使う方が速いです。 |
SELECT val, ST_AsText(geom) As geomwkt FROM ( SELECT (ST_DumpAsPolygons(rast)).* FROM dummy_rast WHERE rid = 2 ) As foo WHERE val BETWEEN 249 and 251 ORDER BY val; val | geomwkt -----+-------------------------------------------------------------------------- 249 | POLYGON((3427927.95 5793243.95,3427927.95 5793243.85,3427928 5793243.85, 3427928 5793243.95,3427927.95 5793243.95)) 250 | POLYGON((3427927.75 5793243.9,3427927.75 5793243.85,3427927.8 5793243.85, 3427927.8 5793243.9,3427927.75 5793243.9)) 250 | POLYGON((3427927.8 5793243.8,3427927.8 5793243.75,3427927.85 5793243.75, 3427927.85 5793243.8, 3427927.8 5793243.8)) 251 | POLYGON((3427927.75 5793243.85,3427927.75 5793243.8,3427927.8 5793243.8, 3427927.8 5793243.85,3427927.75 5793243.85))
ST_Envelope ? ラスタの範囲のポリゴン表現を返します。
geometry ST_Envelope(
raster rast)
;
sridで定義されている空間参照系上でのラスタの範囲のポリゴン表現を返します。ポリゴンで表現されるfloat8の最小バウンディングボックスです。
ポリゴンはバウンディングボックスの角のポイント、すなわち((MINX
, MINY
), (MINX
, MAXY
), (MAXX
, MAXY
), (MAXX
, MINY
), (MINX
, MINY
))で定義されます。
SELECT rid, ST_AsText(ST_Envelope(rast)) As envgeomwkt FROM dummy_rast; rid | envgeomwkt -----+-------------------------------------------------------------------- 1 | POLYGON((0 0,20 0,20 60,0 60,0 0)) 2 | POLYGON((3427927 5793243,3427928 5793243, 3427928 5793244,3427927 5793244, 3427927 5793243))
ST_HillShade ? 方位、高度、輝度、標高スケールの入力を使って、標高ラスタバンドの仮定的な光による明暗を返します。地形の視覚化に使用します。
raster ST_HillShade(
raster rast, integer band, text pixeltype, double precision azimuth, double precision altitude, double precision max_bright=255, double precision elevation_scale=1)
;
ST_Aspect ? 標高ラスタバンドの斜面方位を返します。地形解析に使います。
raster ST_Aspect(
raster rast, integer band, text pixeltype)
;
ST_Slope ? 標高ラスタバンドの傾斜角を返します。地形解析に使います。
raster ST_Slope(
raster rast, integer band, text pixeltype)
;
ST_Intersection ? 2つのラスタの共有部分またはベクタ化したラスタとジオメトリとのインタセクションを表現する、ラスタまたはジオメトリとピクセル値のペアの集合を返します。
setof geomval ST_Intersection(
geometry geom, raster rast, integer band_num=1)
;
setof geomval ST_Intersection(
raster rast, geometry geom)
;
setof geomval ST_Intersection(
raster rast, integer band_num, geometry geom)
;
raster ST_Intersection(
raster rast1, raster rast2, double precision[] nodataval)
;
raster ST_Intersection(
raster rast1, raster rast2, text returnband='BOTH', double precision[] nodataval=NULL)
;
raster ST_Intersection(
raster rast1, integer band_num1, raster rast2, integer band_num2, double precision[] nodataval)
;
raster ST_Intersection(
raster rast1, integer band_num1, raster rast2, integer band_num2, text returnband='BOTH', double precision[] nodataval=NULL)
;
2つのラスタの共有部分またはベクタ化したラスタとジオメトリとのインタセクションを表現する、ラスタまたはジオメトリとピクセル値のペアの集合を返します。
前半の3形式は、setof geomvalを返すもので、ベクタ形状を引数に取ります。ラスタは初めにgeomval行の集合にベクトル化されます(ST_DumpAsPolygonを使用)。これらの行はPostGIS関数のST_Intersection(geometry, geometry)を使ってジオメトリとインタセクトさせます。NODATA値の領域とだけインタセクトするジオメトリについては空ジオメトリを返します。通常はWHERE節でST_Intersectsを使って結果から確実に排除します。
丸括弧でくくって式の末尾に'.geom'や'.val'をつけることにより、geomvalの結果集合のジオメトリや値の部分にアクセスすることができます。たとえば(ST_Intersection(rast, geom)).geom等とします。
他の形式は、ラスタを引数に取り、ラスタを返します。ST_MapAlgebraExprの2ラスタ版を使って、インタセクトしている部分を取得します。
結果ラスタの範囲は、2つのラスタの範囲についてインタセクトしている部分です。結果ラスタは、returnband
引数として渡されたものにあわせられた'BAND1','BAND2','BOTH'バンドを含みます。どのバンドでもNODATA値の領域は、結果ラスタの全てのバンドのNODATA値領域に現れます。言い換えると、あらゆるNODATA値ピクセルとインタセクトしているピクセルは、結果ラスタではNODATA値ピクセルになります。
インタセクトしなかった領域に値を入れるために、ST_Intersectionからの結果ラスタは、NODATA値を持たなければなりません。
結果ラスタのどのバンドにも、1つか2つのNODATA値を持つnodataval[]
配列を与えることでNODATA値を定義したり置き換えたりできます。この配列は、引数で与えた'BAND1','BAND2','BOTH'バンドに依存します。
配列のひとつめの値は、ひとつめのバンドのNODATA値を入れ替えるものです。ふたつめの値はふたつめのバンドのNODATA値を入れ替えるののです。入力バンドの1つがNODATA値を持っておらず、かつ配列を渡さなかった場合には、ST_MinPossibleValue関数を使ってNODATA値が選ばれます。NODATA値の配列を受け付ける形式の全てが、単一値を受け付けます。単一値は結果ラスタのそれぞれのバンドに適用されます。
全ての形式で、バンド番号がない場合には、1番バンドを仮定します。
NODATA値に遭遇した時の、結果範囲や返された物に関して、より多くの制御を行いたい場合には、ST_MapAlgebraExprの2ラスタ版を使います。 |
ラスタバンドとジオメトリとがインタセクトする部分を計算するには、ST_Clipを使います。ST_Clipは複数のバンドで動作し、ラスタ化されたジオメトリに従ったバンドを返すことはしません。 |
ST_IntersectionはST_Intersectsと併用して、ラスタカラムとジオメトリカラムのインデクスを使うべきです。 |
機能強化: 2.0.0 - ラスタ空間のインタセクションが導入されました。2.0.0より前の版では、ベクタ空間でのインタセクションの計算のみに対応していました。
SELECT foo.rid, foo.gid, ST_AsText((foo.geomval).geom) As geomwkt, (foo.geomval).val FROM ( SELECT A.rid, g.gid , ST_Intersection(A.rast, g.geom) As geomval FROM dummy_rast AS A CROSS JOIN (VALUES (1, ST_Point(3427928, 5793243.85) ) , (2, ST_GeomFromText('LINESTRING(3427927.85 5793243.75,3427927.8 5793243.75,3427927.8 5793243.8)') ), (3, ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 3 4)') ) ) As g(gid,geom) WHERE A.rid =2 ) As foo; rid | gid | geomwkt | val -----+-----+--------------------------------------------------------------------------------------------- 2 | 1 | POINT(3427928 5793243.85) | 249 2 | 1 | POINT(3427928 5793243.85) | 253 2 | 2 | POINT(3427927.85 5793243.75) | 254 2 | 2 | POINT(3427927.8 5793243.8) | 251 2 | 2 | POINT(3427927.8 5793243.8) | 253 2 | 2 | LINESTRING(3427927.8 5793243.75,3427927.8 5793243.8) | 252 2 | 2 | MULTILINESTRING((3427927.8 5793243.8,3427927.8 5793243.75),...) | 250 2 | 3 | GEOMETRYCOLLECTION EMPTY
ST_MapAlgebraExpr ? 1バンド版: 入力バンドに対する妥当なPostgreSQL代数演算で形成された、指定したピクセルタイプの1バンドのラスタを生成します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。
raster ST_MapAlgebraExpr(
raster rast, integer band, text pixeltype, text expression, double precision nodataval=NULL)
;
raster ST_MapAlgebraExpr(
raster rast, text pixeltype, text expression, double precision nodataval=NULL)
;
入力ラスタ(rast
)に対してexpression
で定義される妥当なPostgreSQL代数演算で形成されるラスタを返します。生成されるラスタは指定したピクセルタイプの1バンドのラスタです。band
を指定しない場合は1番と仮定します。新しいラスタは、元のラスタと同じ地理参照、幅、高さを持ちますが、1つのバンドしか持ちません。
pixeltype
が渡された場合には、新しいラスタは、指定されたピクセルタイプのバンドを持ちます。pixeltypeとしてNULLが渡されたりピクセルタイプを指定しない場合には、新しいラスタはrast
の入力バンドと同じピクセルタイプになります。
数式の中で使える語は、元バンドのピクセル値を参照する[rast]
、1はじまりのピクセル列インデクスを参照する[rast.x]
、1はじまりのピクセル行インデクスを参照する[rast.y]
です。
初出: 2.0.0
元のラスタから1バンドのラスタを生成します。元のラスタバンドの値について2で割った余りが入ります。
ALTER TABLE dummy_rast ADD COLUMN map_rast raster; UPDATE dummy_rast SET map_rast = ST_MapAlgebraExpr(rast,NULL,'mod([rast],2)') WHERE rid = 2; SELECT ST_Value(rast,1,i,j) As origval, ST_Value(map_rast, 1, i, j) As mapval FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1, 3) AS i CROSS JOIN generate_series(1,3) AS j WHERE rid = 2; origval | mapval ---------+-------- 253 | 1 254 | 0 253 | 1 253 | 1 254 | 0 254 | 0 250 | 0 254 | 0 254 | 0
ピクセルタイプが2BUIの1バンドラスタを生成します。元のラスタに対して再分類を行った値が入り、NODATA値を0に設定します。
ALTER TABLE dummy_rast ADD COLUMN map_rast2 raster; UPDATE dummy_rast SET map_rast2 = ST_MapAlgebraExpr(rast,'2BUI','CASE WHEN [rast] BETWEEN 100 and 250 THEN 1 WHEN [rast] = 252 THEN 2 WHEN [rast] BETWEEN 253 and 254 THEN 3 ELSE 0 END', '0') WHERE rid = 2; SELECT DISTINCT ST_Value(rast,1,i,j) As origval, ST_Value(map_rast2, 1, i, j) As mapval FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1, 5) AS i CROSS JOIN generate_series(1,5) AS j WHERE rid = 2; origval | mapval ---------+-------- 249 | 1 250 | 1 251 | 252 | 2 253 | 3 254 | 3 SELECT ST_BandPixelType(map_rast2) As b1pixtyp FROM dummy_rast WHERE rid = 2; b1pixtyp ---------- 2BUI
新しい3バンドラスタを生成します。元の3バンドラスタと同じピクセルタイプです。1番バンドは地図代数関数によって変更され、あとの2バンドは値が代わりません。
SELECT ST_AddBand( ST_AddBand( ST_AddBand( ST_MakeEmptyRaster(rast_view), ST_MapAlgebraExpr(rast_view,1,NULL,'tan([rast])*[rast]') ), ST_Band(rast_view,2) ), ST_Band(rast_view, 3) As rast_view_ma ) FROM wind WHERE rid=167;
ST_MapAlgebraExpr ? 2バンド版: 2つの入力バンドに対する妥当なPostgreSQL代数演算で形成された、指定したピクセルタイプの1バンドのラスタを生成します。バンドを指定しない場合はどちらも1番と仮定します。結果ラスタは、ひとつめのラスタのアラインメント(スケール、スキュー、ピクセル角位置)にあわされます。範囲は"extenttype"引数で定義されます。取りうる"extenttype"の値はINTERSECTION, UNION, FIRST, SECONDです。
raster ST_MapAlgebraExpr(
raster rast1, raster rast2, text expression, text pixeltype=same_as_rast1_band, text extenttype=INTERSECTION, text nodata1expr=NULL, text nodata2expr=NULL, double precision nodatanodataval=NULL)
;
raster ST_MapAlgebraExpr(
raster rast1, integer band1, raster rast2, integer band2, text expression, text pixeltype=same_as_rast1_band, text extenttype=INTERSECTION, text nodata1expr=NULL, text nodata2expr=NULL, double precision nodatanodataval=NULL)
;
2つの入力ラスタ(rast1
, rast2
)に対してexpression
で定義される妥当なPostgreSQL代数演算で形成されラスタを返します。
band1
とband2
が指定されていない場合は1番と仮定します。結果ラスタは、ひとつめのラスタのアラインメント(スケール、スキュー、ピクセル角位置)にあわされます。範囲は"extenttype"引数で定義されます。
2つのラスタを使うPsotgreSQL代数式です。関数と演算子が定義されているPostgreSQLは、ピクセルがインタセクトする時、ピクセル値を (([rast1] + [rast2])/2.0)::integer のように定義します。
出力ラスタのピクセルタイプです。ST_BandPixelTypeで挙げられるうちの1つか、渡さない、NULLでなければなりません。渡さないかNULLを渡した場合には、ピクセルタイプは、ひとつめのラスタと同じになります。
結果ラスタの範囲を制御します。
INTERSECTION
- 新しいラスタの範囲は2つのラスタがインタセクトしている部分です。これがデフォルトです。
UNION
- 新しいラスタの範囲は2つのラスタの結合です。
FIRST
- 新しいラスタの範囲は、ひとつめのラスタと同じです。
SECOND
- 新しいラスタの範囲は、ふたつめのラスタと同じです。
rast1
のピクセルががNODATA値になり、空間的に対応するrast2のピクセルが値を持っている時に返される値を定義する、rast2
だけを使う代数式または定数です。
rast2
のピクセルががNODATA値になり、空間的に対応するrast1のピクセルが値を持っている時に返される値を定義する、rast1
だけを使う代数式または定数です。
空間的に対応するrast1とrast2のピクセルの両方がNODATA値の時に返される数値定数です。
pixeltype
が渡された場合には、新しいラスタは、指定されたピクセルタイプのバンドを持ちます。pixeltypeとしてNULLが渡されたりピクセルタイプを指定しない場合には、新しいラスタはrastのrast1
バンドと同じピクセルタイプになります。
数式の中で使える語は、元バンドのピクセル値を参照する[rast1.val]
と[rast2.val]
、1はじまりのピクセル/行インデクスを参照する[rast1.x]
と[rast1.y]
です。
初出: 2.0.0
-- ラスタの集合の生成 -- DROP TABLE IF EXISTS fun_shapes; CREATE TABLE fun_shapes(rid serial PRIMARY KEY, fun_name text, rast raster); -- メートル単位のマサチューセッツ平面でボストンのまわりの形状を挿入 -- INSERT INTO fun_shapes(fun_name, rast) VALUES ('ref', ST_AsRaster(ST_MakeEnvelope(235229, 899970, 237229, 901930,26986),200,200,'8BUI',0,0)); INSERT INTO fun_shapes(fun_name,rast) WITH ref(rast) AS (SELECT rast FROM fun_shapes WHERE fun_name = 'ref' ) SELECT 'area' AS fun_name, ST_AsRaster(ST_Buffer(ST_SetSRID(ST_Point(236229, 900930),26986), 1000), ref.rast,'8BUI', 10, 0) As rast FROM ref UNION ALL SELECT 'rand bubbles', ST_AsRaster( (SELECT ST_Collect(geom) FROM (SELECT ST_Buffer(ST_SetSRID(ST_Point(236229 + i*random()*100, 900930 + j*random()*100),26986), random()*20) As geom FROM generate_series(1,10) As i, generate_series(1,10) As j ) As foo ), ref.rast,'8BUI', 200, 0) FROM ref; -- 共有と結合の生成 -- SELECT ST_MapAlgebraExpr( area.rast, bub.rast, '[rast2.val]', '8BUI', 'INTERSECTION', '[rast2.val]', '[rast1.val]') As interrast, ST_MapAlgebraExpr( area.rast, bub.rast, '[rast2.val]', '8BUI', 'UNION', '[rast2.val]', '[rast1.val]') As unionrast FROM (SELECT rast FROM fun_shapes WHERE fun_name = 'area') As area CROSS JOIN (SELECT rast FROM fun_shapes WHERE fun_name = 'rand bubbles') As bub
-- ST_AsPNGを使って1バンドで灰色に見える画像を作成します -- WITH mygeoms AS ( SELECT 2 As bnum, ST_Buffer(ST_Point(1,5),10) As geom UNION ALL SELECT 3 AS bnum, ST_Buffer(ST_GeomFromText('LINESTRING(50 50,150 150,150 50)'), 10,'join=bevel') As geom UNION ALL SELECT 1 As bnum, ST_Buffer(ST_GeomFromText('LINESTRING(60 50,150 150,150 50)'), 5,'join=bevel') As geom ), -- define our canvas to be 1 to 1 pixel to geometry canvas AS (SELECT ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(200, 200, ST_XMin(e)::integer, ST_YMax(e)::integer, 1, -1, 0, 0) , '8BUI'::text,0) As rast FROM (SELECT ST_Extent(geom) As e, Max(ST_SRID(geom)) As srid from mygeoms ) As foo ), rbands AS (SELECT ARRAY(SELECT ST_MapAlgebraExpr(canvas.rast, ST_AsRaster(m.geom, canvas.rast, '8BUI', 100), '[rast2.val]', '8BUI', 'FIRST', '[rast2.val]', '[rast1.val]') As rast FROM mygeoms AS m CROSS JOIN canvas ORDER BY m.bnum) As rasts ) SELECT rasts[1] As rast1 , rasts[2] As rast2, rasts[3] As rast3, ST_AddBand( ST_AddBand(rasts[1],rasts[2]), rasts[3]) As final_rast FROM rbands;
-- 前2つの切り取ったバンドと -- 第3バンドにジオメトリをオーバレイしたバンドの -- 3バンドのラスタを生成します -- このクエリはWindows 64ビット版のPostGISで3.6秒かかりました WITH pr AS -- 演算の順序の注意: 全てのラスタを必要なピクセル範囲に切り抜いています (SELECT ST_Clip(rast,ST_Expand(geom,50) ) As rast, g.geom FROM aerials.o_2_boston AS r INNER JOIN -- あとでインタセクトできるように対象区画を結合して1つのジオメトリにします (SELECT ST_Union(ST_Transform(the_geom,26986)) AS geom FROM landparcels WHERE pid IN('0303890000', '0303900000')) As g ON ST_Intersects(rast::geometry, ST_Expand(g.geom,50)) ), -- ラスタの破片を結合します -- ラスタのST_Unionは非常に遅いですがラスタを小さくすれば速度が上がります -- 先に切り出しておいてから結合しているのはこのためです prunion AS (SELECT ST_AddBand(NULL, ARRAY[ST_Union(rast,1),ST_Union(rast,2),ST_Union(rast,3)] ) As clipped,geom FROM pr GROUP BY geom) -- ラスタの破片が結合され、区画境界線のオーバレイも持った -- 最終のラスタを返します -- 最初の2バンドと3番バンド+ジオメトリの地図代数関数とを追加します SELECT ST_AddBand(ST_Band(clipped,ARRAY[1,2]) , ST_MapAlgebraExpr(ST_Band(clipped,3), ST_AsRaster(ST_Buffer(ST_Boundary(geom),2),clipped, '8BUI',250), '[rast2.val]', '8BUI', 'FIRST', '[rast2.val]', '[rast1.val]') ) As rast FROM prunion;
ST_MapAlgebraFct ? 1バンド版 - 入力バンドに対する妥当なPostgreSQL関数で形成された、指定したピクセルタイプの1バンドのラスタを生成します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast, regprocedure onerasteruserfunc)
;
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast, regprocedure onerasteruserfunc, text[] VARIADIC args)
;
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast, text pixeltype, regprocedure onerasteruserfunc)
;
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast, text pixeltype, regprocedure onerasteruserfunc, text[] VARIADIC args)
;
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast, integer band, regprocedure onerasteruserfunc)
;
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast, integer band, regprocedure onerasteruserfunc, text[] VARIADIC args)
;
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast, integer band, text pixeltype, regprocedure onerasteruserfunc)
;
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast, integer band, text pixeltype, regprocedure onerasteruserfunc, text[] VARIADIC args)
;
入力ラスタ(rast
)に対してonerasteruserfunc
で指定される妥当なPostgreSQL関数で形成されラスタを返します。生成されるラスタは指定したピクセルタイプの1バンドのラスタです。band
を指定しない場合は1番と仮定します。新しいラスタは、元のラスタと同じ地理参照、幅、高さを持ちますが、1つのバンドしか持ちません。
pixeltype
が渡された場合には、新しいラスタは、指定されたピクセルタイプのバンドを持ちます。pixeltypeとしてNULLが渡された場合には、新しいラスタはrast
の入力バンドと同じピクセルタイプになります。
onerasteruserfunc
引数は
SQL関数またはPL/pgSQL関数のシグネチャで、regprocedureにキャストします。大変単純で本当に使えないPL/pgSQL関数の例を挙げます。
CREATE OR REPLACE FUNCTION simple_function(pixel FLOAT, pos INTEGER[], VARIADIC args TEXT[]) RETURNS FLOAT AS $$ BEGIN RETURN 0.0; END; $$ LANGUAGE 'plpgsql' IMMUTABLE;
userfunction
は2または3の引数を受け付けます。すなわち、float値、任意の整数配列、VARIADIC文字列配列です。第1引数はラスタセルごとの値です(ラスタのデータ型に関係なく)。第2引数は現在の処理セルの位置で、'{x,y}'であらわされます。第3引数は、ST_MapAlgebraFctへのパラメータの残っているもの全てがuserfunction
に渡されることを示します。
regprodedure引数をSQL関数に渡す際は完全な関数シグネチャとregprocedure型へのキャストが求められます。 上のPL/pgSQL関数を引数に取るには、引数のSQLは
'simple_function(float,integer[],text[])'::regprocedure
となります。 引数は関数名、引数の型を含み、名前と引数型全体に対して引用符でくくり、regprocedureにキャストしていることに注意して下さい。
userfunction
の第3引数はvariadic text配列です。どのST_MapAlgebraFctにもついてくる全ての文字列引数は、指定されたuserfunction
に、そのまま渡されて、args
引数内に入ります。
VARIADICキーワードについてのより多くの情報については、PostgreSQLドキュメント、問い合わせ言語(SQL)関数の「可変長引数を取るSQL関数」の節を参照して下さい。 |
|
初出: 2.0.0
元のラスタから1バンドのラスタを生成します。元のラスタバンドの値について2で割った余りが入ります。
ALTER TABLE dummy_rast ADD COLUMN map_rast raster; CREATE FUNCTION mod_fct(pixel float, pos integer[], variadic args text[]) RETURNS float AS $$ BEGIN RETURN pixel::integer % 2; END; $$ LANGUAGE 'plpgsql' IMMUTABLE; UPDATE dummy_rast SET map_rast = ST_MapAlgebraFct(rast,NULL,'mod_fct(float,integer[],text[])'::regprocedure) WHERE rid = 2; SELECT ST_Value(rast,1,i,j) As origval, ST_Value(map_rast, 1, i, j) As mapval FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1, 3) AS i CROSS JOIN generate_series(1,3) AS j WHERE rid = 2; origval | mapval ---------+-------- 253 | 1 254 | 0 253 | 1 253 | 1 254 | 0 254 | 0 250 | 0 254 | 0 254 | 0
ピクセルタイプが2BUIの1バンドラスタを生成します。元のラスタに対して再分類を行った値が入り、NODATA値をユーザ関数に渡される引数の値(0)に設定します。
ALTER TABLE dummy_rast ADD COLUMN map_rast2 raster; CREATE FUNCTION classify_fct(pixel float, pos integer[], variadic args text[]) RETURNS float AS $$ DECLARE nodata float := 0; BEGIN IF NOT args[1] IS NULL THEN nodata := args[1]; END IF; IF pixel < 251 THEN RETURN 1; ELSIF pixel = 252 THEN RETURN 2; ELSIF pixel > 252 THEN RETURN 3; ELSE RETURN nodata; END IF; END; $$ LANGUAGE 'plpgsql'; UPDATE dummy_rast SET map_rast2 = ST_MapAlgebraFct(rast,'2BUI','classify_fct(float,integer[],text[])'::regprocedure, '0') WHERE rid = 2; SELECT DISTINCT ST_Value(rast,1,i,j) As origval, ST_Value(map_rast2, 1, i, j) As mapval FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1, 5) AS i CROSS JOIN generate_series(1,5) AS j WHERE rid = 2; origval | mapval ---------+-------- 249 | 1 250 | 1 251 | 252 | 2 253 | 3 254 | 3 SELECT ST_BandPixelType(map_rast2) As b1pixtyp FROM dummy_rast WHERE rid = 2; b1pixtyp ---------- 2BUI
新しい3バンドラスタを生成します。元の3バンドラスタと同じピクセルタイプです。1番バンドは地図代数関数によって変更され、あとの2バンドは値が代わりません。
CREATE FUNCTION rast_plus_tan(pixel float, pos integer[], variadic args text[]) RETURNS float AS $$ BEGIN RETURN tan(pixel) * pixel; END; $$ LANGUAGE 'plpgsql'; SELECT ST_AddBand( ST_AddBand( ST_AddBand( ST_MakeEmptyRaster(rast_view), ST_MapAlgebraFct(rast_view,1,NULL,'rast_plus_tan(float,integer[],text[])'::regprocedure) ), ST_Band(rast_view,2) ), ST_Band(rast_view, 3) As rast_view_ma ) FROM wind WHERE rid=167;
ST_MapAlgebraFct ? 2ラスタ版 - 2つの入力バンドに対する妥当なPostgreSQL関数で形成された、指定したピクセルタイプの1バンドのラスタを生成します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。"extenttype"のデフォルトはINTERSECTIONです。
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast1, raster rast2, regprocedure tworastuserfunc, text pixeltype=same_as_rast1, text extenttype=INTERSECTION, text[] VARIADIC userargs)
;
raster ST_MapAlgebraFct(
raster rast1, integer band1, raster rast2, integer band2, regprocedure tworastuserfunc, text pixeltype=same_as_rast1, text extenttype=INTERSECTION, text[] VARIADIC userargs)
;
2つの入力ラスタ(rast1
, rast2
)に対してtworastuserfunc
で指定される妥当なPostgreSQL関数で形成されるラスタを返します。
band1
とband2
が指定されていない場合は1番と仮定します。結果ラスタは、ひとつめのラスタのアラインメント(スケール、スキュー、ピクセル角位置)にあわされます。範囲は"extenttype"引数で定義されます。
pixeltype
が渡された場合には、新しいラスタはそのピクセルタイプのバンドを持ちます。pixelteypeとしてNULLが渡されりピクセルタイプを指定しない場合には、新しいラスタはrast1
の入力バンドと同じピクセルタイプになります。
tworastuserfunc
引数はSQL関数またはPL/pgSQL関数のシグネチャで、regprocedureにキャストします。大変単純で本当に使えないPL/pgSQL関数の例を挙げます。
CREATE OR REPLACE FUNCTION simple_function_for_two_rasters(pixel1 FLOAT, pixel2 FLOAT, pos INTEGER[], VARIADIC args TEXT[]) RETURNS FLOAT AS $$ BEGIN RETURN 0.0; END; $$ LANGUAGE 'plpgsql' IMMUTABLE;
tworastuserfunc
は3または4の引数を受け付けます。すなわち、倍精度浮動小数点数、倍精度浮動小数点数、任意の整数配列、VARIADIC文字列配列です。第1引数はrast1
のラスタセルごとの値です(ラスタのデータ型に関係なく)。第2引数はrast2
のラスタセルごとの値です。第3引数は現在の処理セルの位置で、'{x,y}'であらわされます。第4引数は、ST_MapAlgebraFctへのパラメータの残っているもの全てがtworastuserfunc
に渡されることを示します。
regprodedure引数をSQL関数に渡す際は完全な関数シグネチャとregprodedure型へのキャストが求められます。上のPL/pgSQL関数を引数に取るには、引数のSQLは
'simple_function(double precision, double precision, integer[], text[])'::regprocedure
となります。引数は関数名、引数の型を含み、名前と引数型全体に対して引用符でくくり、regprocedureにキャストしていることに注意して下さい。
tworastuserfunc
の第3引数はvariadic text配列です。どのST_MapAlgebraFctにもついてくる全ての文字列引数は、指定されたtworastuserfunc
に、そのまま渡されて、userargs
引数内に入ります。
VARIADICキーワードについてのより多くの情報については、PostgreSQLドキュメント、問い合わせ言語(SQL)関数の「可変長引数を取るSQL関数」の節を参照して下さい。 |
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初出: 2.0.0
-- ユーザ関数の定義 -- CREATE OR REPLACE FUNCTION raster_mapalgebra_union( rast1 double precision, rast2 double precision, pos integer[], VARIADIC userargs text[] ) RETURNS double precision AS $$ DECLARE BEGIN CASE WHEN rast1 IS NOT NULL AND rast2 IS NOT NULL THEN RETURN ((rast1 + rast2)/2.); WHEN rast1 IS NULL AND rast2 IS NULL THEN RETURN NULL; WHEN rast1 IS NULL THEN RETURN rast2; ELSE RETURN rast1; END CASE; RETURN NULL; END; $$ LANGUAGE 'plpgsql' IMMUTABLE COST 1000; -- ラスタの試験テーブルを用意します DROP TABLE IF EXISTS map_shapes; CREATE TABLE map_shapes(rid serial PRIMARY KEY, rast raster, bnum integer, descrip text); INSERT INTO map_shapes(rast,bnum, descrip) WITH mygeoms AS ( SELECT 2 As bnum, ST_Buffer(ST_Point(90,90),30) As geom, 'circle' As descrip UNION ALL SELECT 3 AS bnum, ST_Buffer(ST_GeomFromText('LINESTRING(50 50,150 150,150 50)'), 15) As geom, 'big road' As descrip UNION ALL SELECT 1 As bnum, ST_Translate(ST_Buffer(ST_GeomFromText('LINESTRING(60 50,150 150,150 50)'), 8,'join=bevel'), 10,-6) As geom, 'small road' As descrip ), -- ジオメトリキャンバスと1対1でキャンバスを定義 AS ( SELECT ST_AddBand(ST_MakeEmptyRaster(250, 250, ST_XMin(e)::integer, ST_YMax(e)::integer, 1, -1, 0, 0 ) , '8BUI'::text,0) As rast FROM (SELECT ST_Extent(geom) As e, Max(ST_SRID(geom)) As srid from mygeoms ) As foo ) -- キャンバスとアラインメントの合ったラスタを返します SELECT ST_AsRaster(m.geom, canvas.rast, '8BUI', 240) As rast, bnum, descrip FROM mygeoms AS m CROSS JOIN canvas UNION ALL SELECT canvas.rast, 4, 'canvas' FROM canvas; -- 1つのバンド版の地図代数関数の実行とST_AddBandで集めます INSERT INTO map_shapes(rast,bnum,descrip) SELECT ST_AddBand(ST_AddBand(rasts[1], rasts[2]),rasts[3]), 4, 'map bands overlay fct union (canvas)' FROM (SELECT ARRAY(SELECT ST_MapAlgebraFct(m1.rast, m2.rast, 'raster_mapalgebra_union(double precision, double precision, integer[], text[])'::regprocedure, '8BUI', 'FIRST') FROM map_shapes As m1 CROSS JOIN map_shapes As m2 WHERE m1.descrip = 'canvas' AND m2.descrip <> 'canvas' ORDER BY m2.bnum) As rasts) As foo;
CREATE OR REPLACE FUNCTION raster_mapalgebra_userargs( rast1 double precision, rast2 double precision, pos integer[], VARIADIC userargs text[] ) RETURNS double precision AS $$ DECLARE BEGIN CASE WHEN rast1 IS NOT NULL AND rast2 IS NOT NULL THEN RETURN least(userargs[1]::integer,(rast1 + rast2)/2.); WHEN rast1 IS NULL AND rast2 IS NULL THEN RETURN userargs[2]::integer; WHEN rast1 IS NULL THEN RETURN greatest(rast2,random()*userargs[3]::integer)::integer; ELSE RETURN greatest(rast1, random()*userargs[4]::integer)::integer; END CASE; RETURN NULL; END; $$ LANGUAGE 'plpgsql' VOLATILE COST 1000; SELECT ST_MapAlgebraFct(m1.rast, 1, m1.rast, 3, 'raster_mapalgebra_userargs(double precision, double precision, integer[], text[])'::regprocedure, '8BUI', 'INTERSECT', '100','200','200','0') FROM map_shapes As m1 WHERE m1.descrip = 'map bands overlay fct union (canvas)';
ST_MapAlgebraFctNgb ? 1バンド版: ユーザ定義PostgreSQL関数を使用する最近傍地図代数関数です。入力ラスタバンドの近傍の値を与えたPL/pgSQLユーザ定義関数の結果からなるラスタを返します。
raster ST_MapAlgebraFctNgb(
raster rast, integer band, text pixeltype, integer ngbwidth, integer ngbheight, regprocedure onerastngbuserfunc, text nodatamode, text[] VARIADIC args)
;
(1バンド版)入力ラスタバンドの近傍の値を与えたPL/pgSQLユーザ定義関数の結果からなるラスタを返します。ユーザ定義関数は近傍のピクセル値を数の配列として取り、ピクセル毎に、ユーザ定義関数からの結果を返し、現在の対象ピクセルのピクセル値を関数の返り値に置き換えます。
ユーザ定義関数が評価されるラスタです。
評価されるラスタのバンド番号です。デフォルトは1です。
出力ラスタのピクセルタイプです。ST_BandPixelTypeの一覧にあるものか、指定しないか、NULLを指定します。指定しないかNULLを指定した場合には、rast
のピクセルタイプがデフォルトになります。結果ピクセル値がピクセルタイプが許容する範囲を超える場合には、切り詰められます。
セル単位の近傍の幅です。
セル単位の近傍の高さです。
ラスタの単一バンドの近傍ピクセルに適用されるPL/pgSQLユーザ定義関数です。1つ目の要素は、近傍ピクセルの四角形を表現する数値の2次元配列です。
NODATAまたはNULLとなる近傍ピクセルにおける関数に渡す値を定義します。
'ignore': 近傍で遭遇したNODATA値全てが計算から除外されます。ユーザ定義関数に必ず送られ、ユーザ定義関数が対処方法を決定します。
'NULL': 近傍で遭遇したNODATA値全てが結果をNULLとします。この場合はユーザ定義関数が呼び出されません。
'value': 近傍で遭遇したNODATA値全てが参照ピクセル(近傍の中心にあるピクセル)の値に置き換えられます。この値がNODATAになった場合には、'NULL'(影響のある近傍について)と同じ挙動を取ります。
ユーザ定義関数に渡される引数です。
初出: 2.0.0
単一タイルとしてロードされたカトリーナのラスタを使った例です。http://trac.osgeo.org/gdal/wiki/frmts_wtkraster.htmlに説明があります。また、ST_Rescaleの例で準備を行っています。
-- -- 近傍の値の全てに関する平均を計算する -- 単純なユーザ定義の「コールバック」関数です。 -- CREATE OR REPLACE FUNCTION rast_avg(matrix float[][], nodatamode text, variadic args text[]) RETURNS float AS $$ DECLARE _matrix float[][]; x1 integer; x2 integer; y1 integer; y2 integer; sum float; BEGIN _matrix := matrix; sum := 0; FOR x in array_lower(matrix, 1)..array_upper(matrix, 1) LOOP FOR y in array_lower(matrix, 2)..array_upper(matrix, 2) LOOP sum := sum + _matrix[x][y]; END LOOP; END LOOP; RETURN (sum*1.0/(array_upper(matrix,1)*array_upper(matrix,2) ))::integer ; END; $$ LANGUAGE 'plpgsql' IMMUTABLE COST 1000; -- ラスタに対してX,Y軸でそれぞれ2ピクセル内の平均を計算するようにしています -- SELECT ST_MapAlgebraFctNgb(rast, 1, '8BUI', 4,4, 'rast_avg(float[][], text, text[])'::regprocedure, 'NULL', NULL) As nn_with_border FROM katrinas_rescaled limit 1;
ST_Polygon ? NODATA値でないピクセル値を持つピクセルの結合で形成されるポリゴンジオメトリを返します。バンド番号を設定しない場合には、デフォルトは1番バンドです。
geometry ST_Polygon(
raster rast, integer band_num=1)
;
-- デフォルトではNODATA値は0になるか設定されていないので -- ポリゴンは四角形のポリゴンとなります SELECT ST_AsText(ST_Polygon(rast)) As geomwkt FROM dummy_rast WHERE rid = 2; geomwkt -------------------------------------------- POLYGON((3427927.8 5793243.75,3427927.75 5793243.75,3427927.75 5793243.8,3427927.75 5793243.85,3427927.75 5793243.9, 3427927.75 5793244,3427927.8 5793244,3427927.85 5793244,3427927.9 5793244,3427928 5793244,3427928 5793243.95, 3427928 5793243.85,3427928 5793243.8,3427928 5793243.75,3427927.85 5793243.75,3427927.8 5793243.75)) -- 1番バンドのNODATA値を変更します UPDATE dummy_rast SET rast = ST_SetBandNoDataValue(rast,1,254) WHERE rid = 2; SELECt rid, ST_BandNoDataValue(rast) from dummy_rast where rid = 2; -- ST_Polygonピクセル値が254のピクセルを除外してマルチポリゴンを返します SELECT ST_AsText(ST_Polygon(rast)) As geomwkt FROM dummy_rast WHERE rid = 2; geomwkt --------------------------------------------------------- MULTIPOLYGON(((3427927.9 5793243.95,3427927.85 5793243.95,3427927.85 5793244,3427927.9 5793244,3427927.9 5793243.95)), ((3427928 5793243.85,3427928 5793243.8,3427927.95 5793243.8,3427927.95 5793243.85,3427927.9 5793243.85,3427927.9 5793243.9,3427927.9 5793243.95,3427927.95 5793243.95,3427928 5793243.95,3427928 5793243.85)), ((3427927.8 5793243.75,3427927.75 5793243.75,3427927.75 5793243.8,3427927.75 5793243.85,3427927.75 5793243.9,3427927.75 5793244,3427927.8 5793244, 3427927.8 5793243.9,3427927.8 5793243.85,3427927.85 5793243.85,3427927.85 5793243.8,3427927.85 5793243.75,3427927.8 5793243.75))) -- 1回だけ違うNODATA値にしてみます SELECT ST_AsText( ST_Polygon( ST_SetBandNoDataValue(rast,1,252) ) ) As geomwkt FROM dummy_rast WHERE rid =2; geomwkt --------------------------------- POLYGON((3427928 5793243.85,3427928 5793243.8,3427928 5793243.75,3427927.85 5793243.75,3427927.8 5793243.75,3427927.8 5793243.8,3427927.75 5793243.8,3427927.75 5793243.85,3427927.75 5793243.9,3427927.75 5793244,3427927.8 5793244,3427927.85 5793244,3427927.9 5793244,3427928 5793244,3427928 5793243.95,3427928 5793243.85), (3427927.9 5793243.9,3427927.9 5793243.85,3427927.95 5793243.85,3427927.95 5793243.9,3427927.9 5793243.9))
ST_Reclass ? 元のラスタから再分類したバンドタイプからなるラスタを生成します。nbandは変更するバンドです。nbandが指定されていない場合は1番と仮定します。他の全てのバンドは変更せずに返します。可視画像の書式としてより単純な描画を行うために、16BUIバンドを8BUIバンドに変換する、等のために使います。
raster ST_Reclass(
raster rast, integer nband, text reclassexpr, text pixeltype, double precision nodataval=NULL)
;
raster ST_Reclass(
raster rast, reclassarg[] VARIADIC reclassargset)
;
raster ST_Reclass(
raster rast, text reclassexpr, text pixeltype)
;
入力ラスタ(rast
)にreclassexpr
で定義する妥当なPostgreSQL代数演算子を起用して新しいラスタを生成します。
band
が指定されていない場合は1番と仮定します。新しいラスは、元のラスタと同じ地理参照、幅、高さを持ちます。指示されていないバンドは変更せずに返ります。妥当な再分類の数式の説明についてはreclassargを参照して下さい。
新しいラスタのバンドはpixeltype
で指定するピクセルタイプになります。reclassargset
を渡した場合は、個々のreclassargが生成されるバンド毎の挙動を定義します。
初出: 2.0.0
元ラスタから新しいラスタを生成しますが、2番バンドを8BUIから4BUIに変換して、101-254をNODATA値にします。
ALTER TABLE dummy_rast ADD COLUMN reclass_rast raster; UPDATE dummy_rast SET reclass_rast = ST_Reclass(rast,2,'0-87:1-10, 88-100:11-15, 101-254:0-0', '4BUI',0) WHERE rid = 2; SELECT i as col, j as row, ST_Value(rast,2,i,j) As origval, ST_Value(reclass_rast, 2, i, j) As reclassval, ST_Value(reclass_rast, 2, i, j, false) As reclassval_include_nodata FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1, 3) AS i CROSS JOIN generate_series(1,3) AS j WHERE rid = 2; col | row | origval | reclassval | reclassval_include_nodata -----+-----+---------+------------+--------------------------- 1 | 1 | 78 | 9 | 9 2 | 1 | 98 | 14 | 14 3 | 1 | 122 | | 0 1 | 2 | 96 | 14 | 14 2 | 2 | 118 | | 0 3 | 2 | 180 | | 0 1 | 3 | 99 | 15 | 15 2 | 3 | 112 | | 0 3 | 3 | 169 | | 0
元ラスタから新しいラスタを生成しますが、1番,2番,3番バンドを1BB,4BUI,4BUIにそれぞれ変換して再分類します。
再分類の識別番号(理論的には元ラスタと同数のバンド)を入力するために取るVARIADIC reclassarg
引数を使っています。
UPDATE dummy_rast SET reclass_rast = ST_Reclass(rast, ROW(2,'0-87]:1-10, (87-100]:11-15, (101-254]:0-0', '4BUI',NULL)::reclassarg, ROW(1,'0-253]:1, 254:0', '1BB', NULL)::reclassarg, ROW(3,'0-70]:1, (70-86:2, [86-150):3, [150-255:4', '4BUI', NULL)::reclassarg ) WHERE rid = 2; SELECT i as col, j as row,ST_Value(rast,1,i,j) As ov1, ST_Value(reclass_rast, 1, i, j) As rv1, ST_Value(rast,2,i,j) As ov2, ST_Value(reclass_rast, 2, i, j) As rv2, ST_Value(rast,3,i,j) As ov3, ST_Value(reclass_rast, 3, i, j) As rv3 FROM dummy_rast CROSS JOIN generate_series(1, 3) AS i CROSS JOIN generate_series(1,3) AS j WHERE rid = 2; col | row | ov1 | rv1 | ov2 | rv2 | ov3 | rv3 ----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+----- 1 | 1 | 253 | 1 | 78 | 9 | 70 | 1 2 | 1 | 254 | 0 | 98 | 14 | 86 | 3 3 | 1 | 253 | 1 | 122 | 0 | 100 | 3 1 | 2 | 253 | 1 | 96 | 14 | 80 | 2 2 | 2 | 254 | 0 | 118 | 0 | 108 | 3 3 | 2 | 254 | 0 | 180 | 0 | 162 | 4 1 | 3 | 250 | 1 | 99 | 15 | 90 | 3 2 | 3 | 254 | 0 | 112 | 0 | 108 | 3 3 | 3 | 254 | 0 | 169 | 0 | 175 | 4
32BFバンドを1つ持つだけのラスタから3つのバンド(8BUI,8BUI,8BUI 可視ラスタ)を生成します。
ALTER TABLE wind ADD COLUMN rast_view raster; UPDATE wind set rast_view = ST_AddBand( NULL, ARRAY[ ST_Reclass(rast, 1,'0.1-10]:1-10,9-10]:11,(11-33:0'::text, '8BUI'::text,0), ST_Reclass(rast,1, '11-33):0-255,[0-32:0,(34-1000:0'::text, '8BUI'::text,0), ST_Reclass(rast,1,'0-32]:0,(32-100:100-255'::text, '8BUI'::text,0) ] ) ;
ST_Union ? ラスタタイルの集合を1バンドの単一のラスタに結合します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。結果ラスタの範囲は、集合全体の範囲となります。インタセクトする場合には、結果値はp_expressionで定義されます。p_expressionはLAST, MEAN, SUM, FIRST, MAX, MINで、デフォルトはLASTです。
raster ST_Union(
setof raster rast)
;
raster ST_Union(
raster set rast, integer band_num)
;
raster ST_Union(
raster set rast, text p_expression)
;
raster ST_Union(
raster set rast, integer band_num, text p_expression)
;
ラスタタイルを1バンドの単一のラスタに結合します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。結果ラスタの範囲は、集合全体の範囲となります。インタセクトする場合には、結果値はp_expressionで定義されます。p_expressionはLAST, MEAN, SUM, FIRST, MAX, MINで、デフォルトはLASTです。
この関数には、この他に、PostGIS 2.0.0ではデフォルトでインストールされないものもあります。これらは、PostGISのそーづコードのraster/scripts/plpgsql/st_union.sqlファイルにあります。 |
2.0.0のST_Union関数は、現在のところ、主にPL/pgSQLで実装しています。 CとPL/pgSQLのレイヤ間での複製に必要なメモリコピーのため、この関数は、必要以上に、非常に非常に遅くなります。 今後の2.0リリースでは、この関数はCで実装します。変更された際には、重大な速度改善が見られます。一般的な経験則として、ラスタサイズを最小にして、ST_Unionを動かします。ひとつの方法として、最初に切り取って、切り取ったラスタでST_Unionを実行します。切り取り前に結合すると、4倍ぐらい実行時間が長くなる場合があります。高解像度の画像では、より長くなります。 |
初出: 2.0.0
-- ファイルシステムタイルの1番バンドから新しい単一バンドを生成します SELECT filename, ST_Union(rast) As file_rast FROM sometable WHERE filename IN('dem01', 'dem02') GROUP BY filename;
ST_Min4ma ? 近傍における最小ピクセル値を計算するラスタ処理関数です。
float8 ST_Min4ma(
float8[][] matrix, text nodatamode, text[] VARIADIC args)
;
ST_Max4ma ? 近傍における最大ピクセル値を計算するラスタ処理関数です。
float8 ST_Max4ma(
float8[][] matrix, text nodatamode, text[] VARIADIC args)
;
ST_Sum4ma ? 近傍におけるピクセル値の合計を計算するラスタ処理関数です。
float8 ST_Sum4ma(
float8[][] matrix, text nodatamode, text[] VARIADIC args)
;
ST_Mean4ma ? 近傍におけるピクセル値の平均を計算するラスタ処理関数です。
float8 ST_Mean4ma(
float8[][] matrix, text nodatamode, text[] VARIADIC args)
;
ST_Range4ma ? 近傍におけるピクセル値の範囲合計を計算するラスタ処理関数です。
float8 ST_Range4ma(
float8[][] matrix, text nodatamode, text[] VARIADIC args)
;
ST_Distinct4ma ? 近傍における一意となるピクセル値の数を計算するラスタ処理関数です。 Raster processing function that calculates the number of unique pixel values in a neighborhood.
float8 ST_Distinct4ma(
float8[][] matrix, text nodatamode, text[] VARIADIC args)
;
ST_StdDev4ma ? 近傍におけるピクセル値の標準偏差を計算するラスタ処理関数です。
float8 ST_StdDev4ma(
float8[][] matrix, text nodatamode, text[] VARIADIC args)
;
&< ? AのバウンディングボックスがBのバウンディングボックスをオーバラップするか、Bのバウンディングボックスの左にある場合にTRUE
を返します。
boolean &<(
raster
A
,
raster
B
)
;
ST_Intersects ? バンド番号が省略された場合はラスタの凸包を考慮するだけです。指定したバンドのNODATA値でない値を持つピクセルがインタセクトする場合のみTRUEを返します。
boolean ST_Intersects(
raster
rast
,
integer
band
,
geometry
geommin
)
;
boolean ST_Intersects(
geometry
geommin
,
raster
rast
,
integer
nband=NULL
)
;
boolean ST_Intersects(
raster
rasta
,
raster
rastb
)
;
boolean ST_Intersects(
raster
rasta
,
integer
nbanda
,
raster
rastb
,
integer
nbandb=1
)
;
ジオメトリがラスタとインタセクトする場合にTRUEを返します。NODATA値は考慮に入れられるので、ジオメトリがNODATA値のみとインタセクトする場合には、FALSEを返します。バンドを指定しない場合は1番と仮定します。
ラスタ/ジオメトリとジオメトリ/ラスタの場合、 ST_Intersects(raster,nband,geometry)はラスタ空間で実行され(ジオメトリは最初にラスタに変換されます)、ST_Intersects(geometry, raster)はジオメトリ空間で実行されます(ラスタは最初にジオメトリに変換されます)。 |
この演算子はジオメトリ/ラスタで利用できるインデクスを使用します。 |
機能強化: 2.0.0 ラスタとラスタを引数にとる形式が導入されました。
SELECT A.rid, g.gid , ST_Intersects(A.rast, g.geom) As inter FROM dummy_rast AS A CROSS JOIN (VALUES (1, ST_Point(3427928, 5793243.85) ) , (2, ST_GeomFromText('LINESTRING(3427927.85 5793243.75,3427927.8 5793243.75,3427927.8 5793243.8)') ), (3, ST_GeomFromText('LINESTRING(1 2, 3 4)') ) ) As g(gid,geom) WHERE A.rid =2 ; rid | gid | inter -----+-----+------- 2 | 1 | t 2 | 2 | t 2 | 3 | f
ST_SameAlignment ? ラスタが同じスキュー、スケール、空間参照系を持つ場合にはTRUEを返し、そうでない場合は問題を詳述する通知とともにFALSEを返します。
boolean ST_SameAlignment(
raster
rastA
,
raster
rastB
)
;
boolean ST_SameAlignment(
double precision
ulx1
,
double precision
uly1
,
double precision
scalex1
,
double precision
scaley1
,
double precision
skewx1
,
double precision
skewy1
,
double precision
ulx2
,
double precision
uly2
,
double precision
scalex2
,
double precision
scaley2
,
double precision
skewx2
,
double precision
skewy2
)
;
SELECT ST_SameAlignment( ST_MakeEmptyRaster(1, 1, 0, 0, 1, 1, 0, 0), ST_MakeEmptyRaster(1, 1, 0, 0, 1, 1, 0, 0) ) as sm; sm ---- t
SELECT ST_SameAlignment(A.rast,b.rast) FROM dummy_rast AS A CROSS JOIN dummy_rast AS B; NOTICE: The two rasters provided have different SRIDs NOTICE: The two rasters provided have different SRIDs st_samealignment ------------------ t f f f
10.1. | PostGISラスタプロジェクトに関するより多くの情報はどこにありますか? | |||
PostGIS Raster home pageを参照してください。 | ||||
10.2. | この素晴らしいイノベーションを始めるための書籍やチュートリアルはありますか? | |||
網羅的な初心者用チュートリアルは Intersecting vector buffers with large raster coverage using PostGIS Rasterにあります。 PostGISラスタに関するJorgeさんの一連のブログに、ラスタデータのロード方法、Oracle GeoRasterのタスクとのクロス比較があります。Jorge's PostGIS Raster / Oracle GeoRaster Series をご覧ください。 PostGIS in Action - Raster chapterでは、章全体(35ページ超)がPostGISラスタにささげられていて、フリーのコードとデータがついています。 Manningからハードコピー本のPostGIS in Actionを購入することができます(大量発注によるかなりの割引があります)。 また、Amazon等書籍販売サイトで購入することも可能です。全てのハードコピー本は電子書籍版の無償ダウンロードのクーポンが付きます。 PostGISラスタユーザからのレビューがPostGIS raster applied to land classification urban forestryにあります。 | ||||
10.3. | PostGISデータベースにラスタサポートをインストールするにはどうすればよいでしょうか? | |||
PostGISとラスタのバイナリをダウンロードするのが最も簡単です。Windows用と最新のMacOS X用とがあります。まずPostGIS 2.0.0以上とPostgreSQL 8.4, 9.0 または 9.1 が動作している必要があります。PostGIS 2.0ではPostGISラスタは完全に統合されていて、PostGISをコンパイルするときにPostGISラスタはコンパイルされます。 Windows下でのインストールと実行の説明はHow to Install and Configure PostGIS raster on windowsにあります。 Windows下でコンパイルすることができますし、コンパイル済みPostGISラスタのバイナリを使うこともできます。MacOS X LeopardまたはSnow Leopardでは、Kyng Chaos Mac OSX PostgreSQL/GISバイナリがあります。 データベースでラスタサポートを有効にするにはrtpostgis.sqlファイルをデータベースで実行します。既存のラスタサポートのアップグレードではrtpostgis_upgrade_minor..sqlを実行します。 他のプラットフォームでは、一般的には、自分でコンパイルする必要があります。PostGISとGDALに依存します。ソースからのコンパイルの詳細についてはInstalling PostGIS Raster from source (in prior versions of PostGIS)をご覧ください。 | ||||
10.4. | "C:/Program Files/PostgreSQL/8.4/lib/rtpostgis.dll": The specified module could not be found. エラーがでました。また、Linux上でrtpostgis.sql実行時にライブラリのロードができませんでした。 | |||
rtpostgis.dll/soは、libgdal.dll/soに依存します。Windowsではlibgdal-1.dllがPostgreSQLインストール先のbinフォルダに置いてください。Linuxについてはlibgdalがパスまたはbinフォルダの中に置いて下さい。 また、PostGISをデータベースにインストールしていない場合には別のエラーが出ます。PostGISをまずデータベースにインストールしてから、ラスタサポートをインストールしてみてください。 | ||||
10.5. | ラスタデータをPostGISにロードするにはどうすればよいでしょうか? | |||
PostGIS最新版には、ラスタローダ | ||||
10.6. | ロード可能なラスタファイルの種類は何ですか? | |||
GDALライブラリがサポートするもの全てです。GDALがサポートする形式についてはGDAL File Formatsにあります。 インストールで、一部の形式がサポートされていない可能性があります。インストールしたGDALがサポートする形式を確認するには、次を実行してください。 raster2pgsql -G | ||||
10.7. | PostGISラスタデータを他のラスタ形式に出力できますか? | |||
できます。 GDAL 1.7以上にはPostGISラスタのドライバがあります。ただしPostgreSQLサポートを付けてコンパイルするようにした場合に限ります。 PostGISラスタ型に不規則なブロックのラスタを格納できますが、GDALドライバは現在のところ不規則なブロックのラスタには対応していません。 ソースからコンパイルする場合、ドライバを有効にするには、コンフィギュアに --with-pg=path/to/pg_config を入れる必要があります。さまざまなプラットフォーム上でGDALをビルドする際の各種情報については、GDAL Build Hintsを参照して下さい。 GDALをPostGISラスタドライバ付きでコンパイルすると、 gdalinfo --formats のリストにPostGIS Rasterが現れます。 GDALからラスタに関する要約を得るには、gdalinfoを使います。 gdalinfo "PG:host=localhost port=5432 dbname='mygisdb' user='postgres' password='whatever' schema='someschema' table=sometable" となります。 他のラスタ書式へデータを出力するには、gdal_translateを使います。下で示すものは、テーブルからのデータ全体を10%のサイズのPNGファイルにして出力します。 ピクセルバンドタイプについて、出力書式がサポートしない場合は、変換が機能しないことがあります。たとえば、浮動小数点数と32ビット符号なし整数は、JPGや他の書式に簡単には変換しません。 次に単純な変換の例を示します。 gdal_translate -of PNG -outsize 10% 10% "PG:host=localhost dbname='mygisdb' user='postgres' password=whatever' schema='someschema' table=sometable" C:\somefile.png また、ドライバ接続文字列内で where=... を使って、SQLのWHERE節を使うことができます。次に例を示します。 gdal_translate -of PNG -outsize 10% 10% "PG:host=localhost dbname='mygisdb' user='postgres' password=whatever' schema='someschema' table=sometable where="owner='jimmy'" " C:\somefile.png gdal_translate -of PNG -outsize 10% 10% "PG:host=localhost dbname='mygisdb' user='postgres' password=whatever' schema='someschema' table=sometable where='ST_Intersects(rast, ST_SetSRID(ST_Point(-71.032,42.3793),4326) )' " C:\intersectregion.png より多くの例、構文についてはReading Raster Data of PostGIS Raster sectionを参照してください。 | ||||
10.8. | GDALバイナリはPostGISラスタサポート付きでコンパイルされていますか? | |||
はい。GDAL Binariesをご覧下さい。 PostgreSQLサポート付きでコンパイルされているものはPostGISラスタを持っています。 次のWindowsバイナリはPostGISラスタが組み込まれているのを確認しています。 Windows用 FWTools 最新の安定版はラスタサポート付きでコンパイルされています。 PostGISラスタは多数の変更が行われているところです。Windows用の最新のナイトリビルドを得るには、Visual StudioでビルドしたTamas Szekeresナイトリビルドを見てみて下さい。GDALの開発途中版とPythonバインディングとMapServer実行ファイルが含まれ、とPostGISラスタドライバが組み込まれています。 SDKバッチファイルをクリックして、そこからコマンドを実行します。http://vbkto.dyndns.org/sdk/にあります。Visual Studioプロジェクトファイルもあります。 | ||||
10.9. | PostGISラスタデータを見るのに使うことができるツールは何ですか? | |||
GDAL 1.7以上とPostGISラスタドライバサポートとを付けてコンパイルしたMapServerでラスタデータの閲覧に使うことが可能です。QuantumGIS (QGIS) では、現在は、PostGISラスタドライバをインストールすると、PostGISラスタの閲覧サポートします。 理論上、GDALを使用してデータをレンダリングするツールはPostGISラスタをサポートできるか、ごく小さな労力でサポートできます。ご自信でコンパイルする面倒を望まないなら、Windows用については、Tamasさんのバイナリhttp://vbkto.dyndns.org/sdk/が良い選択です。 | ||||
10.10. | MapServerの地図にPostGISラスタレイヤを追加するにはどうすればいいですか? | |||
まずGDAL 1.7以上をPostGISラスタサポート付きでコンパイルします。多数の問題が1.8で解消したので、GDAL 1.8以上が望ましいです。また、より多くのPostGISラスタの問題は開発中の版で解消しています。 他のラスタでできることと同じことができます。MapServerラスタレイヤで使うことができる様々な処理機能のリストを得るにはMapServer Raster processing optionsを参照して下さい。 PostGISラスタデータを特に興味深くするのは、それぞれのタイルが様々な標準的なデータベースカラムを持ち得るので、データソースで分割することができる点です。 次に示す例は、PostGISラスタレイヤをMapServer内で定義する方法です。
-- 標準的なラスタオプションでラスタを表示します LAYER NAME coolwktraster TYPE raster STATUS ON DATA "PG:host=localhost port=5432 dbname='somedb' user='someuser' password='whatever' schema='someschema' table='cooltable' mode='2'" PROCESSING "NODATA=0" PROCESSING "SCALE=AUTO" #... 他の標準的なラスタ処理関数です #... CLASSは必須ではありませんが1バンドデータには便利です CLASS NAME "boring" EXPRESSION ([pixel] < 20) COLOR 250 250 250 END CLASS NAME "mildly interesting" EXPRESSION ([pixel] > 20 AND [pixel] < 1000) COLOR 255 0 0 END CLASS NAME "very interesting" EXPRESSION ([pixel] >= 1000) COLOR 0 255 0 END END -- 標準的なラスタオプションとWHERE節でラスタを表示します LAYER NAME soil_survey2009 TYPE raster STATUS ON DATA "PG:host=localhost port=5432 dbname='somedb' user='someuser' password='whatever' schema='someschema' table='cooltable' where='survey_year=2009' mode='2'" PROCESSING "NODATA=0" #... 他の標準的なラスタ処理関数です #... CLASSは必須ではありませんが1バンドデータには便利です END | ||||
10.11. | 現在ラスタデータで使用できる関数は何ですか? | |||
9章ラスタ リファレンスのリストを参照して下さい。これよりも多くの関数がありますが、開発途中です。 将来的に期待できる関数の詳細情報はPostGIS Raster roadmap pageを参照してください。 | ||||
10.12. | ERROR: function st_intersects(raster, unknown) is not unique or st_union(geometry,text) is not unique. とのエラーが出ました。解消するにはどうすればいいでしょうか? | |||
引数のひとつがジオメトリでなくジオメトリの文字列表現である場合、一意でない関数エラーが発生します。この場合、PostgreSQLは文字列表現を未知の型とします。そうすると st_intersects(raster, geometry) か st_intersects(raster,raster) かのどちらかになります。理論上両方の関数はリクエストに沿うので、一意でないことになります。これを回避するには、GEOMETRY型にキャストして下さい。 たとえば次のようにします。 SELECT rast FROM my_raster WHERE ST_Intersects(rast, 'SRID=4326;POINT(-10 10)'); Cast the textual geometry representation to a geometry by changing your code to this: SELECT rast FROM my_raster WHERE ST_Intersects(rast, 'SRID=4326;POINT(-10 10)'::geometry); | ||||
10.13. | PostGISラスタとOracle GeoRaster (SDO_GEORATGER)およびSDO_RASTERとどの位違うのでしょうか? | |||
この話題に関するより広範囲な議論については、Jorge ArevaloさんのOracle GeoRaster and PostGIS Raster: First impressions をご覧ください。 ラスタごとのジオリファレンスがレイヤごとのジオリファレンスより優れいていることの主たるものは次の通りです。 * カバレッジが必ずしも長方形でなくてよいこと (この長方形はしばしば広範囲におよぶラスタカバレッジになります。この文書の可能なラスタの配置をご覧ください) * オーバラップするラスタ (ベクタからラスタへの変換で欠損無く実装できる点で重要) これらの配置はOracleでも可能ですが、多数のSDO_RASTERテーブルと関連付けられる複数のSDO_GEORASTERオブジェクトを格納することになります。複雑なカバレッジになると、データベース上の数百のテーブルにおよぶこともあります。PostGISラスタを使うと、似たようなラスタ配置を1つのテーブルで行うことができます。 PostGISがユーザに隙間やオーバラップの無い長方形ベクタカバレッジ (完全な長方形トポロジのレイヤ) を強制するのに少し似ています。これは、いくつかのアプリケーションにおいては非常に実際的ですが、実際に行うと、ほとんどのカバレッジにとって、現実的でなく望ましくもないことが分かりました。ベクタ構造には、不連続かつ非長方形のカバレッジを格納する柔軟性が必要です。ラスタ構造が同様に利益を受けることについて、私たちは大きな利点であると考えます。 |
目次
PostGISトポロジ型と関数は、フェイス、エッジ、ノード等のトロポジオブジェクトを管理するために使います。
PostGIS Day Paris 2011におけるSandro Santilliさんの講演が、PostGISトポロジの概略説明として良いです。Topology with PostGIS 2.0 slide deck にあります。
Vincent Picavetさんはトポロジに関する説明とトポロジをサポートする各種FOSS4Gツールに関する、良い概略説明をState of the art of FOSS4G for topology and network analysisで出しています。
トポロジベースのGISデータベースの例としてUS Census Topologically Integrated Geographic Encoding and Reference System (TIGER)があります。PostGISトポロジの試験がしたくて、何らかのデータが必要ならTopology_Load_Tigerをご覧下さい
PostGISトポロジモジュールは前の版にもありましたが、正式なPostGIS文書の中には入れていませんでした。PostGIS 2.0.0 では、全ての非推奨関数が無くし、知られていた使いやすさの問題を解決し、機能と関数の文書をより良くし、新しい関数を追加し、SQL-MM標準により準拠させるために、大整理を行っています。
このプロジェクトの詳細情報は PostGIS Topology Wiki にあります。
このモジュールに関する全ての関数とテーブルは、topology
スキーマにインストールされます。
SQL/MM標準で定義される関数はST_プリフィクスを持ち、PostGIS特有の関数はこのプリフィクスを持ちません。
トポロジ機能を持つPostGIS 2.0をビルドするには、2章インストールにもありますが--with-topologyオプションを付けてコンパイルします。GEOS 3.3以上に依存する関数があるため、完全にトポロジーをサポートするには GEOS 3.3以上でコンパイルします。
ST_GetFaceEdges
が返す型です。ValidateTopology
が返す型です。topogeometry ? 特定のトポロジ、レイヤ内の、識別番号の付いたトポロジジオメトリへの参照である複合型で、タイプ(1:[multi]point, 2:[multi]line, 3:[multi]poly, 4:collection)を持ちます。識別番号はトポロジ内のTopoGeometryについて一意に定義されます。
特定のトポロジ、レイヤ内の、識別番号の付いたトポロジジオメトリへの参照である複合型で、タイプ(1:[multi]point, 2:[multi]line, 3:[multi]poly, 4:collection)を持ちます。TopoGeometryの要素はtopology_id, layer_id, id integer, type integerの各属性です。
topology_id
(整数): トポロジスキーマとSRIDを定義するtopology.topologyテーブルで定義されているトポロジへの参照です。
layer_id
(整数): TopoGeometryが属するlayersテーブルにおけるlayer_idです。topology_idとtopology_idとの組み合わせで、topology.layersテーブルを一意に参照できます。
type
1から4までの整数で、ジオメトリタイプを定義します。1:[multi]point, 2:[multi]line, 3:[multi]poly, 4:collectionとなります。
id
(整数): それぞれのトポロジでTopoGeometryを一意にするための順序整数で、自動生成されます。
validatetopology_returntype ?
エラーメッセージと、エラーの場所を示す、id1とid2からなる複合型です。これはValidateTopology
が返す型です。
エラーメッセージと2つの整数からなる複合型です。ValidateTopology関数は、このセットを返します。評価エラーを示し、id1とid2でエラーを含むトポロジオブジェクトの識別番号を示します。
error
(varchar): エラーのタイプを示します。
現在のエラー記述: coincident nodes (ノード重複), edge crosses node (エッジとノードのクロス), edge not simple (単純でないエッジ), edge end node geometry mis-match (終了ノードジオメトリの不整合), edge start node geometry mismatch (開始ノードジオメトリの不整合), face overlaps face (フェイス同士のオーバラップ), face within face (フェイス間の包含)
id1
(整数): エラーを持つエッジ/フェイス/ノードの識別番号を示します。
id2
(整数): 2オブジェクトでのエラーにおける2つめのエッジ/ノードの識別番号を示します。
TopoElement ? 2つの整数の配列で、通常TopoGeometry要素を識別するために使われます。
2つの整数の配列で、トポロジプリミティブの識別番号とタイプを表現するため、あるいは、識別番号とTopoGeometryのレイヤを表現するために使われます。このような組の集合は TopoGeometryオブジェクト(単純または階層的の両方)を定義するために使われます。
topoelementarray ? element_id値とelement_type値の配列です。{{id,type}, {id,type}, ...}となる整数の2次元配列です。
1つ以上のtopoelementの配列です。整数の2次元配列で、'{{id,type}, {id,type}, ...}'となります。つまり、2つの整数を持つ配列の、1つ以上の配列です。トポロジの関係の要素idと要素型のセットの配列を返すために使われます。
typeの値については、現時点ではnode
=1, edge
=2, face
=3の、3つのタイプがサポートされています。
SELECT '{{1,2},{4,3}}'::topology.topoelementarray As tea; tea ------- {{1,2},{4,3}} -- より長く書いた同等のもの -- SELECT ARRAY[ARRAY[1,2], ARRAY[4,3]]::topology.topoelementarray As tea; tea ------- {{1,2},{4,3}} -- トポロジに入っている配列集計関数の使用 -- SELECT topology.TopoElementArray_Agg(ARRAY[e,t]) As tea FROM generate_series(1,4) As e CROSS JOIN generate_series(1,3) As t; tea -------------------------------------------------------------------------- {{1,1},{1,2},{1,3},{2,1},{2,2},{2,3},{3,1},{3,2},{3,3},{4,1},{4,2},{4,3}}
SELECT '{{1,2,4},{3,4,5}}'::topology.topoelementarray As tea; ERROR: value for domain topology.topoelementarray violates check constraint "dimensions"
schema_name
で指定されたスキーマ内にあるtable_name
で指定されたテーブルからTopoGeometryカラムを削除し、topology.layerテーブルにある登録を解除します。AddTopoGeometryColumn ? 既存のテーブルにTopoGeometryカラムを追加し、topology.layer内に新しいレイヤとして新しいカラムを登録して、新しい layer_id を返します。
text AddTopoGeometryColumn(
varchar
topology_name, varchar
schema_name, varchar
table_name, varchar
column_name, varchar
feature_type)
;
text AddTopoGeometryColumn(
varchar
topology_name, varchar
schema_name, varchar
table_name, varchar
column_name, varchar
feature_type, integer
child_layer)
;
TopoGeometryオブジェクトは、それぞれ特定のトポロジの特定のレイヤに属します。TopoGeometryオブジェクト生成の前に、トポロジレイヤの生成が必要です。トポロジレイヤは地物テーブルとトポロジとで組織されます。また、タイプと階層の情報を持ちます。レイヤの生成にはAddTopoGeometryColumn()を使います。
この関数は、リクエストされたカラムをテーブルに追加し、topology.layerテーブルに、与えられた全ての情報のレコードを追加します。
[child_layer]を指定しない(またはNULLを指定する)場合、このレイヤは、基本的なTopoGeometry(プリミティブなトポロジ要素で構成)を含みます。指定する場合、このレイヤは階層的なTopoGeometry(child_layerからのTopoGeometryで構成)を持ちます。
レイヤが生成される(これの識別番号は、AddTopoGeometryColumn関数が返します)と、TopoGeometryオブジェクトをこの中に構築する準備ができます。
妥当なfeature_type
は、POINT, LINE, POLYGON, COLLECTIONです。
初出: 1.?
-- 本例ではma_topoスキーマに新しいテーブルを作ったことに注意して下さい。 -- 異なるスキーマに新しいテーブルを作ることができ、 -- この場合はtopology_nameとshcema_nameが異なります。 CREATE SCHEMA ma; CREATE TABLE ma.parcels(gid serial, parcel_id varchar(20) PRIMARY KEY, address text); SELECT topology.AddTopoGeometryColumn('ma_topo', 'ma', 'parcels', 'topo', 'POLYGON');
CREATE SCHEMA ri; CREATE TABLE ri.roads(gid serial PRIMARY KEY, road_name text); SELECT topology.AddTopoGeometryColumn('ri_topo', 'ri', 'roads', 'topo', 'LINE');
DropTopology ? 使用上の注意: この関数によって、トポロジスキーマが削除され、topology.topologyテーブルからの参照とgeometry_columnsテーブルからの削除対象スキーマ内のテーブルへの参照とが削除されます。
integer DropTopology(
varchar topology_schema_name)
;
トポロジスキーマを削除し、topology.topologyテーブルからの参照とgeometry_columnsテーブルからの削除対象スキーマ内のテーブルへの参照とを削除します。この関数は *十分に注意してご使用下さい*。残しておきたかったデータが破壊される可能性があります。スキーマが存在しない場合、スキーマへの参照に関するエントリの削除だけを行います。
初出: 1.?
DropTopoGeometryColumn ? schema_name
で指定されたスキーマ内にあるtable_name
で指定されたテーブルからTopoGeometryカラムを削除し、topology.layerテーブルにある登録を解除します。
text DropTopoGeometryColumn(
varchar schema_name, varchar table_name, varchar column_name)
;
TopologySummary ? トポロジ名を取得し、トポロジ内のオブジェクトの型に関する概の全体を提供します。
text TopologySummary(
varchar topology_schema_name)
;
SELECT topology.topologysummary('city_data'); topologysummary -------------------------------------------------------- Topology city_data (329), SRID 4326, precision: 0 22 nodes, 24 edges, 10 faces, 29 topogeoms in 5 layers Layer 1, type Polygonal (3), 9 topogeoms Deploy: features.land_parcels.feature Layer 2, type Puntal (1), 8 topogeoms Deploy: features.traffic_signs.feature Layer 3, type Lineal (2), 8 topogeoms Deploy: features.city_streets.feature Layer 4, type Polygonal (3), 3 topogeoms Hierarchy level 1, child layer 1 Deploy: features.big_parcels.feature Layer 5, type Puntal (1), 1 topogeoms Hierarchy level 1, child layer 2 Deploy: features.big_signs.feature
ValidateTopology ? トポロジに関する問題を詳述するvalidatetopology_returntypeオブジェクトの集合を返します。
setof validatetopology_returntype ValidateTopology(
varchar topology_schema_name)
;
トポロジに関する問題を詳述するvalidatetopology_returntypeオブジェクトの集合を返します。考えられるエラーの一覧については validatetopology_returntype を参照してください。
初出: 1.?
機能強化: 2.0.0 で、エッジのクロス判定を効率化し、以前の版に出た偽陽性を解消しました。
CreateTopology ? 新しいトポロジスキーマを生成し、新しいスキーマをtopology.topologyテーブルに登録します。
integer CreateTopology(
varchar topology_schema_name)
;
integer CreateTopology(
varchar topology_schema_name, integer srid)
;
integer CreateTopology(
varchar topology_schema_name, integer srid, double precision tolerance)
;
integer CreateTopology(
varchar topology_schema_name, integer srid, double precision tolerance, boolean hasz)
;
topology_name
で指定したスキーマを生成し、テーブル(edge_data
,face
,node
, relation
)を生成し、topology.topologyテーブルに新しいトポロジを登録します。sridは空間参照系識別番号で、spatial_ref_sys テーブルで定義されています。トポロジの名称は一意でなければなりません。tolerance(許容差)は、空間参照系で規定される単位で、指定しない場合は 0 とされます。
SQL/MM の ST_InitTopoGeo に似ていますが、少しだけこちらの方が機能追加されています。hasz
は、指定されていない場合は false とされます。
初出: 1.?
CopyTopology ? トポロジ構造(ノード、エッジ、フェイス、レイヤ、TopoGeometry)を複写します。
integer CopyTopology(
varchar existing_topology_name, varchar new_name)
;
ST_InitTopoGeo ? 新しいトポロジスキーマを生成し、topology.topologyテーブルに新しいスキーマを登録し、処理の概要を表示します。
text ST_InitTopoGeo(
varchar topology_schema_name)
;
これはCreateTopologyのSQL-MM互換ですが、CreateTopologyにある空間参照系とtoleranceオプションがありません。また、トポロジIDを返すのではなく、生成に関する記述を出力します。
初出: 1.?
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3 Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X.3.17
ST_CreateTopoGeo ? 空のトポロジにジオメトリのコレクションを追加し、成否を示すメッセージを返します。
text ST_CreateTopoGeo(
varchar atopology, geometry acollection)
;
空のトポロジにジオメトリのコレクションを追加し、成否を示すメッセージを返します。
空トポロジの追加に使われます。
初出: 2.0
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details -- X.3.18
-- Populate topology -- SELECT topology.ST_CreateTopoGeo('ri_topo', ST_GeomFromText('MULTILINESTRING((384744 236928,384750 236923,384769 236911,384799 236895,384811 236890,384833 236884, 384844 236882,384866 236881,384879 236883,384954 236898,385087 236932,385117 236938, 385167 236938,385203 236941,385224 236946,385233 236950,385241 236956,385254 236971, 385260 236979,385268 236999,385273 237018,385273 237037,385271 237047,385267 237057, 385225 237125,385210 237144,385192 237161,385167 237192,385162 237202,385159 237214, 385159 237227,385162 237241,385166 237256,385196 237324,385209 237345,385234 237375, 385237 237383,385238 237399,385236 237407,385227 237419,385213 237430,385193 237439, 385174 237451,385170 237455,385169 237460,385171 237475,385181 237503,385190 237521, 385200 237533,385206 237538,385213 237541,385221 237542,385235 237540,385242 237541, 385249 237544,385260 237555,385270 237570,385289 237584,385292 237589,385291 237596,385284 237630))',3438) ); st_createtopogeo ---------------------------- Topology ri_topo populated -- テーブルとTopoGeometryの生成 -- CREATE TABLE ri.roads(gid serial PRIMARY KEY, road_name text); SELECT topology.AddTopoGeometryColumn('ri_topo', 'ri', 'roads', 'topo', 'LINE');
TopoGeo_AddPoint ? 許容差を使って既存のトポロジにポイントを追加し、可能ならエッジを分割します。
integer TopoGeo_AddPoint(
varchar toponame, geometry apoint, float8 tolerance)
;
TopoGeo_AddLineString ? 許容差を使って既存のトポロジにラインストリングを追加し、可能ならエッジ/フェイスを分割します。
integer TopoGeo_AddLineString(
varchar toponame, geometry aline, float8 tolerance)
;
anode
とanothernode
で指定される2つの既存孤立ノードを接続するトポロジに、ジオメトリaliestring
で定義される孤立エッジを追加し、新しいエッジの識別番号を返します。apoint
ジオメトリがノードとして存在しているなら、エラーが投げられます。移動に関する記述を返します。ST_AddIsoNode ? フェイスに孤立ノードを追加し、新しいノードの識別番号を返します。フェイスがNULLの場合でもノードは生成されます。
integer ST_AddIsoNode(
varchar atopology, integer aface, geometry apoint)
;
aface
の識別番号にあう既存のフェイスに対して、apoint
で示された位置に孤立ノードを追加します。
ポイントジオメトリの空間参照系(SRID)がトポロジと同じでない場合、apoint
がポイントジオメトリでない場合、ポイントがNULLである場合、または、ポイントが既存のエッジ(境界も含む)とインタセクトする場合には、例外が投げられます。また、ポイントが既にノードとして存在する場合、例外が投げられます。
aface
が NULL でなく、かつ apoint
がフェイス内に無い場合、例外が投げられます。
初出: 1.?
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Net Routines: X+1.3.1
ST_AddIsoEdge ? anode
とanothernode
で指定される2つの既存孤立ノードを接続するトポロジに、ジオメトリaliestring
で定義される孤立エッジを追加し、新しいエッジの識別番号を返します。
integer ST_AddIsoEdge(
varchar atopology, integer anode, integer anothernode, geometry alinestring)
;
anode
とanothernode
で指定される2つの既存孤立ノードを接続するトポロジに、ジオメトリaliestring
で定義される孤立エッジを追加し、新しいエッジの識別番号を返します。
alinestring
ジオメトリとトポロジとで空間参照系(SRID)が異なる場合、引数がNULLである場合、ノードが1つ以上のフェイスに含まれている場合、2つのノードが既存エッジの始端または終端である場合には、例外が投げられます。
alinestring
がanode
とanothernode
に属するフェイス内に無い場合、例外が投げられます。
anode
とanothernode
が、alinestring
の始端と終端でない場合は、例外が投げられます。
初出: 1.?
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X.3.4
ST_AddEdgeNewFaces ? 新しいエッジを追加します。新しいエッジがフェイスを分割する場合には、もとのフェイスを削除して、分割した2つのフェイスに置き換えます。
integer ST_AddEdgeNewFaces(
varchar atopology, integer anode, integer anothernode, geometry acurve)
;
新しいエッジを追加します。新しいエッジがフェイスを分割する場合には、もとのフェイスを削除して、分割した2つのフェイスに置き換えます。新しいエッジの識別番号を返します。
この関数によって、既存の接続されているエッジとリレーションシップが更新されます。
引数がNULLの場合、与えられたノードが不明な場合(トポロジスキーマのnode
テーブル内に既に存在していなければなりません)、acurve
がLINESTRING
でない場合、anode
とanothernode
が始端、終端でない場合には、例外が投げられます。
acurve
ジオメトリの空間参照系 (SRID) がトポロジと同じでない場合、例外が投げられます。
初出: 2.0
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X.3.12
ST_AddEdgeModFace ? 新しいエッジを追加します。新しいエッジがフェイスを分割する場合には、もとのフェイスを編集し、1つのフェイスを追加します。
integer ST_AddEdgeModFace(
varchar atopology, integer anode, integer anothernode, geometry acurve)
;
新しいエッジを追加します。新しいエッジがフェイスを分割する場合には、もとのフェイスを編集し、1つのフェイスを追加します。分割されるフェイスがユニバーサルフェイスでないなら、追加されるフェイスは、追加されるエッジの右側にきます。新しく追加されたエッジの識別番号を返します。
この関数によって、既存の接続されているエッジとリレーションシップが更新されます。
引数がNULLである場合、与えられたノードが不明である場合(トポロジスキーマのnode
テーブル内に既に存在していなければなりません)、acurve
がLINESTRING
でない場合、anode
とanothernode
がacurve
の始端、終端でない場合、例外が投げられます。
acurve
ジオメトリの空間参照系(SRID)がトポロジと同じでない場合、例外が投げられます。
初出: 2.0
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X.3.13
ST_RemEdgeNewFace ? エッジを削除し、消去対象エッジでフェイスが2つに分割されているなら、分割されているフェイスを削除し、1つのフェイスに置き換えます。
integer ST_RemEdgeNewFace(
varchar atopology, integer anedge)
;
エッジを削除し、消去対象エッジでフェイスが2つに分割されているなら、分割されているフェイスを削除し、1つのフェイスに置き換えます。
新しく作成されたフェイスの識別番号を返し、新しいフェイスが生成されない場合はNULLを返します。 削除対象エッジがダングルである(訳注: 「ぶらさがる」状態、すなわち一方の端が孤立ノードでなく、かつもう一方が孤立ノード)場合か、孤立している場合か、 ユニバースフェイスとの境界になっている(おそらく反対側のフェイスにユニバースが侵入します)場合には、フェイスは生成されません。
この関数によって、既存の接続されているエッジとリレーションシップが更新されます。
既存のTopoGeometryの定義に入り込んでいるエッジは削除を拒絶されます。TopoGeometryが2つのフェイスのうちひとつだけで定義されている(かつ他方は定義に使われていない)場合、2つのフェイスの修復は拒絶されます。
引数がNULLである場合、与えられたエッジが不明である場合(トポロジスキーマのedge
テーブル内に既に存在していなければなりません)、トポロジ名が不正である場合、例外が投げられます。
初出: 2.0
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X.3.14
ST_RemEdgeModFace ? エッジを削除し、削除対象エッジでフェイスが2つに分割されているなら、両方の空間をとるため、ひとつを削除して、もうひとつを編集します。
integer ST_RemEdgeModFace(
varchar atopology, integer anedge)
;
エッジを削除し、削除対象エッジでフェイスが2つに分割されているなら、両方の空間をとるため、ひとつを削除して、もうひとつを編集します。ST_AddEdgeModFaceと対称となるよう、右側のフェイスを優先して保持します。削除対象エッジの代わりに残存するフェイスの識別番号を返します。
この関数によって、既存の接続されているエッジとリレーションシップが更新されます。
既存のTopoGeometryの定義に入り込んでいるエッジは削除を拒絶されます。TopoGeometryが2つのフェイスのうちひとつだけで定義されている(かつ他方は定義に使われていない)場合、2つのフェイスの修復は拒絶されます。
引数がNULLである場合、与えられたエッジが不明である場合(トポロジスキーマのedge
テーブル内に既に存在していなければなりません)、トポロジ名が不正である場合、例外が投げられます。
初出: 2.0
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X.3.15
ST_ChangeEdgeGeom ? Cトポロジ構造に影響を与えることなくエッジの形状を変更します。
integer ST_ChangeEdgeGeom(
varchar atopology, integer anedge, geometry acurve)
;
トポロジ構造に影響を与えることなくエッジの形状を変更します。
引数がNULLである場合、与えられたエッジがトポロジスキーマのnode
テーブル内に既に存在していない場合、acurve
がLINESTRING
でない場合、anode
とanothernode
がacurve
の始端と終端でない場合、更新によって下位にあるトポロジが変更される場合は、エラーが投げられます。
acurve
ジオメトリに空間参照系 (SRID) が、トポロジと違っている場合、例外が投げられます。
新しい acurve
が単純でない場合、エラーが投げられます。
古い位置から新しい位置へのエッジ移動で障害物にあたった場合はエラーが投げられます。
初出: 1.1.0
機能強化: 2.0.0版で、トポロジ整合性の強制を追加しました。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details X.3.6
ST_ModEdgeSplit ? 既存のエッジに沿って新しいノードを生成してエッジを分割します。もとのエッジは変更され、エッジが1つ追加されます。
text ST_ModEdgeSplit(
varchar atopology, integer anedge, geometry apoint)
;
既存のエッジに沿って新しいノードを生成してエッジを分割します。もとのエッジは変更され、エッジが1つ追加されます。この関数によって、既存の接続されているエッジとリレーションシップが更新されます。
初出: 1.?
変更: 2.0 - 以前の版では名前を間違えてST_ModEdgesSplitになっていました。
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X.3.9
ST_ModEdgeHeal ? 2つのエッジについて、接続しているノードを削除して修復します。1番目のエッジを編集して、2番目のエッジを削除します。削除されたノードの識別番号を返します。
int ST_ModEdgeHeal(
varchar atopology, integer anedge, integer anotheredge)
;
ST_NewEdgeHeal ? 2つのエッジについて、接続しているノードを削除して修復します。両方のエッジを削除し、1番目のエッジと同じ方向のエッジに置き換えます。
int ST_NewEdgeHeal(
varchar atopology, integer anedge, integer anotheredge)
;
ST_MoveIsoNode ? トポロジ内の孤立ノードを別の位置に移動させます。新しい apoint
ジオメトリがノードとして存在しているなら、エラーが投げられます。移動に関する記述を返します。
text ST_MoveIsoNode(
varchar atopology, integer anedge, geometry apoint)
;
トポロジ内の孤立ノードを別の位置に移動させます。新しいapoint
ジオメトリがノードとして存在しているなら、エラーが投げられます。
引数が NULL である場合、apoint
がポイントでない場合、既存のノードが孤立していない(既存エッジの始端または終端)場合、
新しいノード位置が既存のエッジとインタセクトする(終端も含む)場合、例外が投げられます。
ポイントジオメトリの空間参照系(SRID)がトポロジと異なる場合には、例外が投げられます。
初出: 1.?
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Net Routines: X.3.2
-- フェイス指定のない孤立ノードを追加 -- SELECT topology.ST_AddIsoNode('ma_topo', NULL, ST_GeomFromText('POINT(227579 893916)', 26986) ) As nodeid; nodeid -------- 7 -- 新しいノードの移動 -- SELECT topology.ST_MoveIsoNode('ma_topo', 7, ST_GeomFromText('POINT(227579.5 893916.5)', 26986) ) As descrip; descrip ---------------------------------------------------- Isolated Node 7 moved to location 227579.5,893916.5
ST_NewEdgesSplit ? 新しいノードを既存のエッジに沿って作成して、エッジを分割します。もとのエッジは削除され、2つのエッジに置き換えられます。2つの新しいエッジに接続する新しいノードの識別番号を返します。
integer ST_NewEdgesSplit(
varchar atopology, integer anedge, geometry apoint)
;
anedge
で指定される既存のエッジに沿った apoint
の位置に新しいノードを作成して、エッジを分割します。もとのエッジは削除され、2つのエッジに置き換えられます。2つの新しいエッジに接続する新しいノードの識別番号を返します。この関数によって、既存の接続されているエッジとリレーションシップが更新されます。
ポイントジオメトリの空間参照系(SRID)がトポロジと異なる場合、apoint
がポイントジオメトリでない場合、ポイントがNULLの場合、ポイントが既にノードとして存在する場合、エッジが既存のエッジと一致しない場合、ポイントがエッジ内にない場合、例外が投げられます。
初出: 1.?
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Net Routines: X.3.8
-- エッジの追加 -- SELECT topology.AddEdge('ma_topo', ST_GeomFromText('LINESTRING(227575 893917,227592 893900)', 26986) ) As edgeid; -- 結果 -- edgeid ------ 2 -- 新しいエッジの分割 -- SELECT topology.ST_NewEdgesSplit('ma_topo', 2, ST_GeomFromText('POINT(227578.5 893913.5)', 26986) ) As newnodeid; newnodeid --------- 6
ST_RemoveIsoNode ? 孤立ノードを削除し、実行結果が返されます。ノードが孤立していない(エッジの始端または終端である)場合、例外が投げられます。
text ST_RemoveIsoNode(
varchar atopology, integer anode)
;
孤立ノードを削除し、実行結果が返されます。ノードが孤立していない(エッジの始端または終端である)場合、例外が投げられます。
初出: 1.?
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM: Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X+1.3.3
aface
の境界となる、整列したエッジの集合を返します。GetEdgeByPoint ? 与えられたポイントにインタセクトするエッジの識別番号を探索します。
integer GetEdgeByPoint(
varchar atopology, geometry apoint, float8 tol)
;
与えられたポイントにインタセクトするエッジの識別番号を探索します
この関数は、与えられたトポロジ、ポイント、許容差を引数にして、整数(エッジの識別番号)を返します。許容差が0の場合、ポイントはエッジとインタセクトしていなければなりません。
ポイントがノードの位置である場合、例外が投げられます。 これを避けるには、GetNodeByPoint関数を実行してください
ポイントがエッジにインタセクトしない場合には0を返します。
許容差を0より大きくして、ポイント付近のエッジが1つより多い場合、例外が投げられます。
許容差が0の場合はST_Intersectsを使い、それ以外ではST_DWinthinを使います。 |
初出: 2.0.0 - GEOS 3.3.0以上が必要
本例ではAddEdgeで作ったエッジを使います。
SELECT topology.GetEdgeByPoint('ma_topo',geom, 1) As with1mtol, topology.GetEdgeByPoint('ma_topo',geom,0) As withnotol FROM ST_GeomFromEWKT('SRID=26986;POINT(227622.6 893843)') As geom; with1mtol | withnotol -----------+----------- 2 | 0
SELECT topology.GetEdgeByPoint('ma_topo',geom, 1) As nearnode FROM ST_GeomFromEWKT('SRID=26986;POINT(227591.9 893900.4)') As geom; -- エラー発生 -- ERROR: Two or more edges found
GetFaceByPoint ? 与えられたポイントにインタセクトするフェイスの識別番号を探索します。
integer GetFaceByPoint(
varchar atopology, geometry apoint, float8 tol)
;
与えられたポイントにインタセクトするフェイスの識別番号を探索します。
この関数は、与えられたトポロジ、ポイント、許容差を引数にして、整数(フェイスの識別番号)を返します。許容差が0の場合、ポイントはフェイスとインタセクトしていなければなりません。
ポイントがノードの位置である場合、例外が投げられます。 これを避けるには、GetNodeByPoint関数を実行してください。
ポイントがフェイスにインタセクトしない場合には0を返します。
許容差を0より大きくして、ポイント付近のフェイスが1つより多い場合、例外が投げられます。
許容差が0の場合はST_Intersectsを使い、それ以外ではST_DWinthinを使います。 |
初出: 2.0.0 - GEOS 3.3.0以上が必要
本例ではAddFaceで作ったフェイスを使います。
SELECT topology.GetFaceByPoint('ma_topo',geom, 10) As with1mtol, topology.GetFaceByPoint('ma_topo',geom,0) As withnotol FROM ST_GeomFromEWKT('POINT(234604.6 899382.0)') As geom; with1mtol | withnotol -----------+----------- 1 | 0
SELECT topology.GetFaceByPoint('ma_topo',geom, 1) As nearnode FROM ST_GeomFromEWKT('POINT(227591.9 893900.4)') As geom; -- get error -- ERROR: Two or more faces found
GetNodeByPoint ? ポイント位置にあるノードの識別番号を探索します。
integer GetNodeByPoint(
varchar atopology, geometry point, float8 tol)
;
この関数は、与えられたトポロジ、ポイント、許容差を引数にして、整数 (ノードの識別番号) を返します。許容差が0の場合は完全にインタセクトしているかで判断し、他の場合はある程度の間隔で探索します。
ポイントで指定した位置にノードが無い場合は0を返します。
許容差を0より大きくして、ポイント付近のノードが1つより多い場合、例外が投げられます。
許容差が0の場合はST_Intersectsを使い、それ以外ではST_DWinthinを使います。 |
初出: 2.0.0 - GEOS 3.3.0以上が必要
本例ではAddEdgeで作ったエッジを使います。
SELECT topology.GetNodeByPoint('ma_topo',geom, 1) As nearnode FROM ST_GeomFromEWKT('SRID=26986;POINT(227591.9 893900.4)') As geom; nearnode ---------- 2
SELECT topology.GetNodeByPoint('ma_topo',geom, 1000) As too_much_tolerance FROM ST_GeomFromEWKT('SRID=26986;POINT(227591.9 893900.4)') As geom; ---- エラー発生 -- ERROR: Two or more nodes found
GetTopologyID ? トポロジ名からtopology.topologyテーブル内にあるトポロジの識別番号を返します。
integer GetTopologyID(
varchar toponame)
;
GetTopologySRID ? トポロジ名からtopology.topologyテーブル内にあるトポロジのSRIDを返します。
integer GetTopologyID(
varchar toponame)
;
ST_GetFaceEdges ? 順序番号を含む、aface
の境界となる、整列したエッジの集合を返します。
getfaceedges_returntype ST_GetFaceEdges(
varchar atopology, integer aface)
;
順序番号を含む、aface
の境界となる、整列したエッジの集合を返します。それぞれの出力は、順序番号とエッジ識別番号からなります。順序番号は1から始まります。
それぞれの環エッジは最小の識別番号から始まります。
初出: 2.0
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3 Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X.3.5
-- 1番フェイスの境界を返します。 SELECT (topology.ST_GetFaceEdges('tt', 1)).*; -- result -- sequence | edge ----------+------ 1 | -4 2 | 5 3 | 7 4 | -6 5 | 1 6 | 2 7 | 3 (7 rows)
-- 1番フェイスの境界となるエッジの -- 順序番号、識別番号とジオメトリが返ります。 -- ジオメトリと順序番号が欲しいだけならST_GetFaceGeometryを使います。 SELECT t.seq, t.edge, geom FROM topology.ST_GetFaceEdges('tt',1) As t(seq,edge) INNER JOIN tt.edge AS e ON abs(t.edge) = e.edge_id;
ST_GetFaceGeometry ? 指定されたトポロジの中の、フェイス識別番号で指定されたポリゴンを返します。
geometry ST_GetFaceGeometry(
varchar atopology, integer aface)
;
指定されたトポロジの中の、フェイス識別番号で指定されたポリゴンを返します。フェイスを作るエッジからポリゴンを構築します。
初出: 1.?
このメソッドはSQL/MM仕様の実装です。 SQL-MM 3 Topo-Geo and Topo-Net 3: Routine Details: X.3.16
-- AddFaceで追加したポリゴンのWKTを返します。 SELECT ST_AsText(topology.ST_GetFaceGeometry('ma_topo', 1)) As facegeomwkt; -- 結果 -- facegeomwkt -------------------------------------------------------------------------------- POLYGON((234776.9 899563.7,234896.5 899456.7,234914 899436.4,234946.6 899356.9, 234872.5 899328.7,234891 899285.4,234992.5 899145,234890.6 899069, 234755.2 899255.4,234612.7 899379.4,234776.9 899563.7))
GetRingEdges ? 与えられたエッジで環を形成するエッジの集合を整列して返します。
getfaceedges_returntype GetRingEdges(
varchar atopology, integer aring, integer max_edges=null)
;
GetNodeEdges ? 与えられたノードへのエッジのインシデンスの集合を整列して返します。
getfaceedges_returntype GetNodeEdges(
varchar atopology, integer anode)
;
Polygonize ? トポロジエッジで定義されるフェイスを探索し、追加します。
text Polygonize(
varchar toponame)
;
AddNode ? 指定したトポロジスキーマのノードテーブルにポイントノードを追加し、新しいノードの識別番号を返します。指定したポイントに既にノードがある場合は既存のノード識別番号を返します。
integer AddNode(
varchar toponame, geometry apoint, boolean allowEdgeSplitting=false, boolean computeContainingFace=false)
;
指定したトポロジスキーマのノードテーブルにポイントノードを追加します。AddEdge関数は、呼ばれると自動的にエッジの始端と終端のポイントを追加するので、明示的にエッジのノードを追加する必要はあまりありません。
ノードとクロスするエッジが発見された場合は、例外が発生するか、エッジが分割されます。allowEdgeSplitting
パラメータの値に依存します。
computeContainingFace
がtrueなら、新しく追加されたノードによって、ノードを含む正しいフェイスが計算されます。
|
初出: 2.0.0
AddEdge ? 指定したラインストリングジオメトリを使って指定したトポロジスキーマにおいて、ラインストリングエッジをエッジテーブルに追加し、関連する始点終点のノードをノードテーブルに追加し、新しい(または既存の)エッジの識別番号を返します。
integer AddEdge(
varchar toponame, geometry aline)
;
指定したラインストリングジオメトリを使ってtoponame
で指定したトポロジスキーマにおいて、ラインストリングエッジをエッジテーブルに追加し、関連する始点終点のノードをノードテーブルに追加し、新規または既存のレコードのエッジの識別番号を返します。
新しく追加されたエッジは、両側に「ユニバース」フェイスを持ち、自身に関連付けを行います(訳注: トポロジスキーマのedge_dataテーブルを見てみて下さい)。
|
|
初出: 2.0.0 GEOS 3.3.0以上が必要
SELECT topology.AddEdge('ma_topo', ST_GeomFromText('LINESTRING(227575.8 893917.2,227591.9 893900.4)', 26986) ) As edgeid; -- 結果 -- edgeid -------- 1 SELECT topology.AddEdge('ma_topo', ST_GeomFromText('LINESTRING(227591.9 893900.4,227622.6 893844.2,227641.6 893816.5, 227704.5 893778.5)', 26986) ) As edgeid; -- 結果 -- edgeid -------- 2 SELECT topology.AddEdge('ma_topo', ST_GeomFromText('LINESTRING(227591.2 893900, 227591.9 893900.4, 227704.5 893778.5)', 26986) ) As edgeid; -- エラー発生 -- ERROR: Edge intersects (not on endpoints) with existing edge 1
AddFace ? フェイスプリミティブをトポロジに登録し、その識別番号を得ます。
integer AddFace(
varchar toponame, geometry apolygon, boolean force_new=false)
;
フェイスプリミティブをトポロジに登録し、その識別番号を得ます。
新しく追加されたフェイスのために、境界を形成するエッジとフェイスに含まれるエッジはleft_faceとright_faceフィールドに正しい値を持つよう更新されます。フェイスに含まれる孤立ノードも正しいcontaining_faceフィールド値を持つよう更新されます。
This function does not use nor set the next_left_edge and next_right_edge fields of the edge table. |
対象トポロジは妥当(自己インタセクトするエッジが無い)と仮定しています。ポリゴンの境界が既存のエッジでは完全には定義されない場合や、ポリゴンが既存のフェイスにオーバラップする場合には、例外が投げられます。
apolygon
ジオメトリがフェイスとして既に存在する場合には、force_new
がfalse(デフォルト)なら既存のフェイス識別番号を返し、force_new
がtrueなら新しくフェイスが登録されて新しい識別番号が確保されます。
既存フェイスの新規登録が実行される時(force_new=true)、そのエッジ内の既存のフェイスへの参照のダングルを解決しません。また、関連テーブルのノードと既存フェイスのレコードのMBR(訳注: 最小境界矩形)フィールドの更新も行いません。これに対応するのは、この関数を呼び出した側です。 |
|
初出: 2.0.0
-- まずgenerate_seriesを使って繰り返しを発生させてエッジを追加します -- (次に示すものは最大値10000ポイント以下のポリゴンでのみ動作します。 -- generate_seriesの上限になるためです)。 SELECT topology.AddEdge('ma_topo', ST_MakeLine(ST_PointN(geom,i), ST_PointN(geom, i + 1) )) As edgeid FROM (SELECT ST_NPoints(geom) AS npt, geom FROM (SELECT ST_Boundary(ST_GeomFromText('POLYGON((234896.5 899456.7,234914 899436.4,234946.6 899356.9,234872.5 899328.7, 234891 899285.4,234992.5 899145, 234890.6 899069,234755.2 899255.4, 234612.7 899379.4,234776.9 899563.7,234896.5 899456.7))', 26986) ) As geom ) As geoms) As facen CROSS JOIN generate_series(1,10000) As i WHERE i < npt; -- 結果 -- edgeid -------- 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (10 rows) -- 次にフェイスの追加 - SELECT topology.AddFace('ma_topo', ST_GeomFromText('POLYGON((234896.5 899456.7,234914 899436.4,234946.6 899356.9,234872.5 899328.7, 234891 899285.4,234992.5 899145, 234890.6 899069,234755.2 899255.4, 234612.7 899379.4,234776.9 899563.7,234896.5 899456.7))', 26986) ) As faceid; -- 結果 -- faceid -------- 1
topoelementarray
を返します。CreateTopoGeom ? 新しい TopoGeometryオブジェクトを topoエレメント配列から生成します - tg_type: 1:[multi]point, 2:[multi]line, 3:[multi]poly, 4:collection
topogeometry CreateTopoGeom(
varchar toponame, integer tg_type, integer layer_id, topoelementarray tg_objs)
;
topogeometry CreateTopoGeom(
varchar toponame, integer tg_type, integer layer_id)
;
layer_idで示されたレイヤのためのTopoGeometryオブジェクトを生成し、toponame
スキーマのrelationテーブルに登録します。
tg_typeは次の整数値とします: 1:[multi]point (punctal), 2:[multi]line (lineal), 3:[multi]poly (areal), 4:collection。layer_idは、topology.layerテーブル内のレイヤ識別番号です。
点レイヤはノードの集合から形成され、線レイヤはエッジの集合から形成され、面レイヤはフェイスの集合から形成され、コレクションはノード、エッジ、フェイスの混合から形成されます。
要素の配列を省略した場合、空のTopoGeometryオブジェクトが生成されます。
初出: 1.?
ラインタイプ(整数値で2)の、layer_idが2のレイヤ(ri_roads)があるri_topoスキーマ内で最初のエッジ(ST_CreateTopoGeo
でロードしてあります)からTopoGeometryを生成します。
INSERT INTO ri.ri_roads(road_name, topo) VALUES('Unknown', topology.CreateTopoGeom('ri_topo',2,2,'{{1,2}}'::topology.topoelementarray);
フェイスのコレクションから形成されるジオメトリがあるとします。blockgroupsテーブルがあり、それぞれの区画群のTopoGeometryを知りたいとします。データが完全に整列しているなら、次のようにできます。
-- TopoGeometryカラムの生成 -- SELECT topology.AddTopoGeometryColumn( 'topo_boston', 'boston', 'blockgroups', 'topo', 'POLYGON'); -- addtopgeometrycolumn -- 1 -- 全てが完全にエッジに整列していると仮定している -- カラムの更新 UPDATE boston.blockgroups AS bg SET topo = topology.CreateTopoGeom('topo_boston' ,3,1 , foo.bfaces) FROM (SELECT b.gid, topology.TopoElementArray_Agg(ARRAY[f.face_id,3]) As bfaces FROM boston.blockgroups As b INNER JOIN topo_boston.face As f ON b.geom && f.mbr WHERE ST_Covers(b.geom, topology.ST_GetFaceGeometry('topo_boston', f.face_id)) GROUP BY b.gid) As foo WHERE foo.gid = bg.gid;
-- 世界はほとんど完全ではなく、ある程度の誤差は許容しなければなりません。 -- 各々のフェイスについてblockgroupの境界と思われるものの中に -- 50%以上含まれているものを対象とします。 UPDATE boston.blockgroups AS bg SET topo = topology.CreateTopoGeom('topo_boston' ,3,1 , foo.bfaces) FROM (SELECT b.gid, topology.TopoElementArray_Agg(ARRAY[f.face_id,3]) As bfaces FROM boston.blockgroups As b INNER JOIN topo_boston.face As f ON b.geom && f.mbr WHERE ST_Covers(b.geom, topology.ST_GetFaceGeometry('topo_boston', f.face_id)) OR ( ST_Intersects(b.geom, topology.ST_GetFaceGeometry('topo_boston', f.face_id)) AND ST_Area(ST_Intersection(b.geom, topology.ST_GetFaceGeometry('topo_boston', f.face_id) ) ) > ST_Area(topology.ST_GetFaceGeometry('topo_boston', f.face_id))*0.5 ) GROUP BY b.gid) As foo WHERE foo.gid = bg.gid; -- そして、TopoGeometryをフェイスとエッジに整列された非正規ジオメトリに -- 戻すには、トポロジをジオメトリにキャストします。 -- 新しいジオメトリはtigerのストリートのセンタラインに整列しているところが -- 本当にクールなところです。 UPDATE boston.blockgroups SET new_geom = topo::geometry;
toTopoGeom ? 単純なジオメトリからTopoGeometryを生成します。
topogeometry toTopoGeom(
geometry geom, varchar toponame, integer layer_id, float8 tolerance)
;
layer_idで示されたレイヤのためのTopoGeometryオブジェクトを生成し、toponame
内の関連テーブルに登録します。
入力ジオメトリを表現しなければならないトポロジのプリミティブが追加されます。既存のものを分割することもあります。既存のTopoGeometryオブジェクトは形状を保持します。
tolerance
が与えられた場合は、入力ジオメトリは既存のプリミティブにスナップするために使われます。
初出: 2.0
This is a full self-contained workflow
-- セットアップしたトポロジが無い場合に実行します -- 許容差を認めないトポロジの生成 SELECT topology.CreateTopology('topo_boston_test', 2249); -- 新規テーブル作成 CREATE TABLE nei_topo(gid serial primary key, nei varchar(30)); -- TopoGeometryカラムの追加 SELECT topology.AddTopoGeometryColumn('topo_boston_test', 'public', 'nei_topo', 'topo', 'MULTIPOLYGON') As new_layer_id; new_layer_id ----------- 1 -- 新しいTopoGeometryカラムの追加で新しいレイヤ識別番号を使用 -- 新しいレイヤに許容差0でTopoGeometryを追加 INSERT INTO nei_topo(nei, topo) SELECT nei, topology.toTopoGeom(geom, 'topo_boston_test', 1) FROM neighborhoods WHERE gid BETWEEN 1 and 15; -- 何が起こったかの確認に使用 SELECT * FROM topology.TopologySummary('topo_boston_test'); -- 概要 -- Topology topo_boston_test (5), SRID 2249, precision 0 61 nodes, 87 edges, 35 faces, 15 topogeoms in 1 layers Layer 1, type Polygonal (3), 15 topogeoms Deploy: public.nei_topo.topo
TopoElementArray_Agg ? lement_idとタイプの配列(topoelements)からなるtopoelementarray
を返します。
topoelementarray TopoElementArray_Agg(
topoelement set tefield)
;
topoelementarray
(topoelementsの配列)を返します。topoelement
の集合を返します。GetTopoGeomElementArray ? トポロジ要素と与えられたTopoGeometryの型(プリミティブ要素)からなるtopoelementarray
(topoelementsの配列)を返します。
topoelementarray GetTopoGeomElementArray(
varchar toponame, integer layer_id, integer tg_id)
;
topoelementarray topoelement GetTopoGeomElementArray(
topogeometry tg)
;
GetTopoGeomElements ? 与えられたTopoGeometryオブジェクト(プリミティブ要素)のelement_id, element_typeを含むtopoelement
の集合を返します。
setof topoelement GetTopoGeomElements(
varchar toponame, integer layer_id, integer tg_id)
;
setof topoelement GetTopoGeomElements(
topogeometry tg)
;
AsGML ? TopoGeometryのGML表現を返します。
text AsGML(
topogeometry tg)
;
text AsGML(
topogeometry tg, text nsprefix_in)
;
text AsGML(
topogeometry tg, regclass visitedTable)
;
text AsGML(
topogeometry tg, regclass visitedTable, text nsprefix)
;
text AsGML(
topogeometry tg, text nsprefix_in, integer precision, integer options)
;
text AsGML(
topogeometry tg, text nsprefix_in, integer precision, integer options, regclass visitedTable)
;
text AsGML(
topogeometry tg, text nsprefix_in, integer precision, integer options, regclass visitedTable, text idprefix)
;
text AsGML(
topogeometry tg, text nsprefix_in, integer precision, integer options, regclass visitedTable, text idprefix, int gmlversion)
;
TopoGeometryのGML表現を、GML 3形式で返します。nsprefix_in
が指定されていない場合はgml
が使われます。非指定名前空間を得るためにnsprefixには空文字列が渡されます。precision(精度, デフォルト: 15)とoption(デフォルト: 1)パラメータは、与えられた場合は、この関数が使用するST_AsGMLにそのまま渡ります。
visitedTable
パラメータは、与えられた場合は、重複定義でなく相互参照(xlink:xref)を使うために、訪問したノード要素とエッジ要素の追跡を保持するために使われます。
最善の効率のために、element_type
とelement_id
に、この順序でインデクスを作成するべきです。
このインデクスは、一意性制約をフィールドに与えると自動的に生成されます。たとえば次のようになります。
CREATE TABLE visited ( element_type integer, element_id integer, unique(element_type, element_id) );
idprefix
パラメータは、与えられた場合は、EdgeタグとNodeタグの識別子に前置されます。
gmlver
パラメータは、与えられた場合は、この関数が使用するST_AsGMLに渡ります。デフォルトは3です。
初出: 2.0.0
本例ではCreateTopoGeomで生成したTopoGeometryを使います。
SELECT topology.AsGML(topo) As rdgml FROM ri.roads WHERE road_name = 'Unknown'; -- rdgml-- <gml:TopoCurve> <gml:directedEdge> <gml:Edge gml:id="E1"> <gml:directedNode orientation="-"> <gml:Node gml:id="N1"/> </gml:directedNode> <gml:directedNode></gml:directedNode> <gml:curveProperty> <gml:Curve srsName="urn:ogc:def:crs:EPSG::3438"> <gml:segments> <gml:LineStringSegment> <gml:posList srsDimension="2">384744 236928 384750 236923 384769 236911 384799 236895 384811 236890 384833 236884 384844 236882 384866 236881 384879 236883 384954 236898 385087 236932 385117 236938 385167 236938 385203 236941 385224 236946 385233 236950 385241 236956 385254 236971 385260 236979 385268 236999 385273 237018 385273 237037 385271 237047 385267 237057 385225 237125 385210 237144 385192 237161 385167 237192 385162 237202 385159 237214 385159 237227 385162 237241 385166 237256 385196 237324 385209 237345 385234 237375 385237 237383 385238 237399 385236 237407 385227 237419 385213 237430 385193 237439 385174 237451 385170 237455 385169 237460 385171 237475 385181 237503 385190 237521 385200 237533 385206 237538 385213 237541 385221 237542 385235 237540 385242 237541 385249 237544 385260 237555 385270 237570 385289 237584 385292 237589 385291 237596 385284 237630</gml:posList> </gml:LineStringSegment> </gml:segments> </gml:Curve> </gml:curveProperty> </gml:Edge> </gml:directedEdge> </gml:TopoCurve>
Same exercise as previous without namespace
SELECT topology.AsGML(topo,'') As rdgml FROM ri.roads WHERE road_name = 'Unknown'; -- rdgml-- <TopoCurve> <directedEdge> <Edge id="E1"> <directedNode orientation="-"> <Node id="N1"/> </directedNode> <directedNode></directedNode> <curveProperty> <Curve srsName="urn:ogc:def:crs:EPSG::3438"> <segments> <LineStringSegment> <posList srsDimension="2">384744 236928 384750 236923 384769 236911 384799 236895 384811 236890 384833 236884 384844 236882 384866 236881 384879 236883 384954 236898 385087 236932 385117 236938 385167 236938 385203 236941 385224 236946 385233 236950 385241 236956 385254 236971 385260 236979 385268 236999 385273 237018 385273 237037 385271 237047 385267 237057 385225 237125 385210 237144 385192 237161 385167 237192 385162 237202 385159 237214 385159 237227 385162 237241 385166 237256 385196 237324 385209 237345 385234 237375 385237 237383 385238 237399 385236 237407 385227 237419 385213 237430 385193 237439 385174 237451 385170 237455 385169 237460 385171 237475 385181 237503 385190 237521 385200 237533 385206 237538 385213 237541 385221 237542 385235 237540 385242 237541 385249 237544 385260 237555 385270 237570 385289 237584 385292 237589 385291 237596 385284 237630</posList> </LineStringSegment> </segments> </Curve> </curveProperty> </Edge> </directedEdge> </TopoCurve>
本章では、PostGISのソースアーカイブとソースレポジトリのextrasフォルダにある機能を記述します。 これらは必ずPostGISバイナリ版に同梱されているものではありませんが、通常は実行可能なplpgsqlベースのものまたは標準的なシェルスクリプトです。
概要
A plpgsql based geocoder written to work with the TIGER (Topologically Integrated Geographic Encoding and Referencing system ) / Line and Master Address database export released by the US Census Bureau. In prior versions the TIGER files were
released in ASCII format. The older geocoder used to work with that format is in extras/tiger_geocoder/tiger_2006andbefore
.
There are four components to the geocoder: the data loader functions, the address normalizer, the address geocoder, and the reverse geocoder. The latest version updated to use the TIGER 2010 census data is located in the extras/tiger_geocoder/tiger_2010
folder.
Although it is designed specifically for the US, a lot of the concepts and functions are applicable and can be adapted to work with other country address and road networks.
The script builds a schema called tiger
to house all the tiger related functions, reusable lookup data such as road type prefixes, suffixes, states, various control tables for managing data load, and skeleton base tables from which all the tiger loaded tables inherit from.
Another schema called tiger_data
is also created which houses all the census data for each state that the loader downloads from Census site and loads into the database. In the current model, each set of state tables is
prefixed with the state code e.g ma_addr, ca_edges etc with constraints to enforce only that state data. Each of these tables inherits from the base addr, faces, edges, etc located in the tiger schema.
All the geocode functions only reference the base tables, so there is no requirement that the data schema be called tiger_data
or that data can't be further partitioned into other schemas -- e.g a different schema
for each state, as long as all the tables inherit from the tables in the tiger
schema.
If you are using a prerelease version of PostGIS 2.0.0 tiger geocoder, you can upgrade the scripts using the accompanying upgrade_geocoder.bat / .sh scripts in tiger_2010. We'll be refining the upgrade scripts until release. |
Design:
The goal of this project is to build a fully functional geocoder that can process an arbitrary address string and using normalized TIGER census data, produce a point geometry and rating reflecting the location of the given address and likeliness of the location.
The reverse_geocode
function, introduced in PostGIS 2.0.0 is useful for deriving the street address and cross streets of a GPS location.
The geocoder should be simple for anyone familiar with PostGIS to install and use, and should be easily installable and usable on all platforms supported by PostGIS.
It should be robust enough to function properly despite formatting and spelling errors.
It should be extensible enough to be used with future data updates, or alternate data sources with a minimum of coding changes.
The |
tiger_data
if no schema is specified.tiger_data
if no schema is specified.tiger_data
schema. Each state script is returned as a separate record. Latest version supports Tiger 2010 structural changes and also loads census tract, block groups, and blocks tables.tiger_data
schema. Each state script is returned as a separate record.norm_addy
type that has road suffix, prefix and type standardized, street, streetname etc. broken into separate fields. This function
will work with just the lookup data packaged with the tiger_geocoder (no need for tiger census data).norm_addy
composite type object, returns a pretty print representation of it. Usually used in conjunction with normalize_address.There is another geocoder for PostGIS gaining in popularity and more suitable for international use. It is called Nominatim and uses OpenStreetMap gazeteer formatted data. It requires osm2pgsql for loading the data, PostgreSQL 8.4+ and PostGIS 1.5+ to function. It is packaged as a webservice interface and seems designed to be called as a webservice. Just like the tiger geocoder, it has both a geocoder and a reverse geocoder component. From the documentation, it is unclear if it has a pure SQL interface like the tiger geocoder, or if a good deal of the logic is implemented in the web interface.
Drop_Indexes_Generate_Script ? Generates a script that drops all non-primary key and non-unique indexes on tiger schema and user specified schema. Defaults schema to tiger_data
if no schema is specified.
text Drop_Indexes_Generate_Script(
text param_schema=tiger_data)
;
Generates a script that drops all non-primary key and non-unique indexes on tiger schema and user specified schema. Defaults schema to tiger_data
if no schema is specified.
This is useful for minimizing index bloat that may confuse the query planner or take up unnecessary space. Use in combination with Install_Missing_Indexes to add just the indexes used by the geocoder.
Availability: 2.0.0
SELECT drop_indexes_generate_script() As actionsql; actionsql --------------------------------------------------------- DROP INDEX tiger.idx_tiger_countysub_lookup_lower_name; DROP INDEX tiger.idx_tiger_edges_countyfp; DROP INDEX tiger.idx_tiger_faces_countyfp; DROP INDEX tiger.tiger_place_the_geom_gist; DROP INDEX tiger.tiger_edges_the_geom_gist; DROP INDEX tiger.tiger_state_the_geom_gist; DROP INDEX tiger.idx_tiger_addr_least_address; DROP INDEX tiger.idx_tiger_addr_tlid; DROP INDEX tiger.idx_tiger_addr_zip; DROP INDEX tiger.idx_tiger_county_countyfp; DROP INDEX tiger.idx_tiger_county_lookup_lower_name; DROP INDEX tiger.idx_tiger_county_lookup_snd_name; DROP INDEX tiger.idx_tiger_county_lower_name; DROP INDEX tiger.idx_tiger_county_snd_name; DROP INDEX tiger.idx_tiger_county_the_geom_gist; DROP INDEX tiger.idx_tiger_countysub_lookup_snd_name; DROP INDEX tiger.idx_tiger_cousub_countyfp; DROP INDEX tiger.idx_tiger_cousub_cousubfp; DROP INDEX tiger.idx_tiger_cousub_lower_name; DROP INDEX tiger.idx_tiger_cousub_snd_name; DROP INDEX tiger.idx_tiger_cousub_the_geom_gist; DROP INDEX tiger_data.idx_tiger_data_ma_addr_least_address; DROP INDEX tiger_data.idx_tiger_data_ma_addr_tlid; DROP INDEX tiger_data.idx_tiger_data_ma_addr_zip; DROP INDEX tiger_data.idx_tiger_data_ma_county_countyfp; DROP INDEX tiger_data.idx_tiger_data_ma_county_lookup_lower_name; DROP INDEX tiger_data.idx_tiger_data_ma_county_lookup_snd_name; DROP INDEX tiger_data.idx_tiger_data_ma_county_lower_name; DROP INDEX tiger_data.idx_tiger_data_ma_county_snd_name; : :
Drop_State_Tables_Generate_Script ? Generates a script that drops all tables in the specified schema that are prefixed with the state abbreviation. Defaults schema to tiger_data
if no schema is specified.
text Drop_State_Tables_Generate_Script(
text address, text param_schema=tiger_data)
;
Generates a script that drops all tables in the specified schema that are prefixed with the state abbreviation. Defaults schema to tiger_data
if no schema is specified.
This function is useful for dropping tables of a state just before you reload a state in case something went wrong during your previous load.
Availability: 2.0.0
SELECT drop_state_tables_generate_script('PA'); DROP TABLE tiger_data.pa_addr; DROP TABLE tiger_data.pa_county; DROP TABLE tiger_data.pa_county_lookup; DROP TABLE tiger_data.pa_cousub; DROP TABLE tiger_data.pa_edges; DROP TABLE tiger_data.pa_faces; DROP TABLE tiger_data.pa_featnames; DROP TABLE tiger_data.pa_place; DROP TABLE tiger_data.pa_state; DROP TABLE tiger_data.pa_zip_lookup_base; DROP TABLE tiger_data.pa_zip_state; DROP TABLE tiger_data.pa_zip_state_loc;
Geocode ? Takes in an address as a string (or other normalized address) and outputs a set of possible locations which include a point geometry in NAD 83 long lat, a normalized address for each, and the rating. The lower the rating the more likely the match. Results are sorted by lowest rating first. Can optionally pass in maximum results, defaults to 10, and restrict_region (defaults to NULL)
setof record geocode(
varchar address, integer max_results=10, geometry restrict_region=NULL, norm_addy OUT addy, geometry OUT geomout, integer OUT rating)
;
setof record geocode(
norm_addy in_addy, integer max_results=10, geometry restrict_region=NULL, norm_addy OUT addy, geometry OUT geomout, integer OUT rating)
;
Takes in an address as a string (or already normalized address) and outputs a set of possible locations which include a point geometry in NAD 83 long lat, a normalized_address
(addy) for each, and the rating. The lower the rating the more likely the match.
Results are sorted by lowest rating first. Uses Tiger data (edges,faces,addr), PostgreSQL fuzzy string matching (soundex,levenshtein) and PostGIS line interpolation functions to interpolate address along the Tiger edges. The higher the rating the less likely the geocode is right.
The geocoded point is defaulted to offset 10 meters from center-line off to side (L/R) of street address is located on.
Enhanced: 2.0.0 to support Tiger 2010 structured data and revised some logic to improve speed, accuracy of geocoding, and to offset point from centerline to side of street address is located on. New parameter max_results useful for specifying ot just return the best result.
The below examples timings are on a 3.0 GHZ single processor Windows 7 machine with 2GB ram running PostgreSQL 9.1rc1/PostGIS 2.0 loaded with all of MA,MN,CA, RI state Tiger data loaded.
Exact matches are faster to compute (61ms)
SELECT g.rating, ST_X(g.geomout) As lon, ST_Y(g.geomout) As lat, (addy).address As stno, (addy).streetname As street, (addy).streettypeabbrev As styp, (addy).location As city, (addy).stateabbrev As st,(addy).zip FROM geocode('75 State Street, Boston MA 02109') As g; rating | lon | lat | stno | street | styp | city | st | zip --------+-------------------+------------------+------+--------+------+--------+----+------- 0 | -71.0556722990239 | 42.3589914927049 | 75 | State | St | Boston | MA | 02109
Even if zip is not passed in the geocoder can guess (took about 122-150 ms)
SELECT g.rating, ST_AsText(ST_SnapToGrid(g.geomout,0.00001)) As wktlonlat, (addy).address As stno, (addy).streetname As street, (addy).streettypeabbrev As styp, (addy).location As city, (addy).stateabbrev As st,(addy).zip FROM geocode('226 Hanover Street, Boston, MA',1) As g; rating | wktlonlat | stno | street | styp | city | st | zip --------+---------------------------+------+---------+------+--------+----+------- 1 | POINT(-71.05528 42.36316) | 226 | Hanover | St | Boston | MA | 02113
Can handle misspellings and provides more than one possible solution with ratings and takes longer (500ms).
SELECT g.rating, ST_AsText(ST_SnapToGrid(g.geomout,0.00001)) As wktlonlat, (addy).address As stno, (addy).streetname As street, (addy).streettypeabbrev As styp, (addy).location As city, (addy).stateabbrev As st,(addy).zip FROM geocode('31 - 37 Stewart Street, Boston, MA 02116') As g; rating | wktlonlat | stno | street | styp | city | st | zip --------+---------------------------+------+--------+------+--------+----+------- 70 | POINT(-71.06459 42.35113) | 31 | Stuart | St | Boston | MA | 02116
Using to do a batch geocode of addresses. Easiest is to set max_results=1
. Only process those not yet geocoded (have no rating).
CREATE TABLE addresses_to_geocode(addid serial PRIMARY KEY, address text, lon numeric, lat numeric, new_address text, rating integer); INSERT INTO addresses_to_geocode(address) VALUES ('529 Main Street, Boston MA, 02129'), ('77 Massachusetts Avenue, Cambridge, MA 02139'), ('25 Wizard of Oz, Walaford, KS 99912323'), ('26 Capen Street, Medford, MA'), ('124 Mount Auburn St, Cambridge, Massachusetts 02138'), ('950 Main Street, Worcester, MA 01610'); -- only update the first 3 addresses (323-704 ms - there are caching and shared memory effects so first geocode you do is always slower) -- -- for large numbers of addresses you don't want to update all at once -- since the whole geocode must commit at once -- For this example we rejoin with LEFT JOIN -- and set to rating to -1 rating if no match -- to ensure we don't regeocode a bad address UPDATE addresses_to_geocode SET (rating, new_address, lon, lat) = ( COALESCE((g.geo).rating,-1), pprint_addy((g.geo).addy), ST_X((g.geo).geomout)::numeric(8,5), ST_Y((g.geo).geomout)::numeric(8,5) ) FROM (SELECT addid FROM addresses_to_geocode WHERE rating IS NULL ORDER BY addid LIMIT 3) As a LEFT JOIN (SELECT addid, (geocode(address,1)) As geo FROM addresses_to_geocode As ag WHERE ag.rating IS NULL ORDER BY addid LIMIT 3) As g ON a.addid = g.addid WHERE a.addid = addresses_to_geocode.addid; result ----- Query returned successfully: 3 rows affected, 480 ms execution time. SELECT * FROM addresses_to_geocode WHERE rating is not null; addid | address | lon | lat | new_address | rating -------+----------------------------------------------+-----------+----------+-------------------------------------------+-------- 1 | 529 Main Street, Boston MA, 02129 | -71.07181 | 42.38359 | 529 Main St, Boston, MA 02129 | 0 2 | 77 Massachusetts Avenue, Cambridge, MA 02139 | -71.09428 | 42.35988 | 77 Massachusetts Ave, Cambridge, MA 02139 | 0 3 | 25 Wizard of Oz, Walaford, KS 99912323 | | | | -1
SELECT g.rating, ST_AsText(ST_SnapToGrid(g.geomout,0.00001)) As wktlonlat, (addy).address As stno, (addy).streetname As street, (addy).streettypeabbrev As styp, (addy).location As city, (addy).stateabbrev As st,(addy).zip FROM geocode('100 Federal Street, MA', 3, (SELECT ST_Union(the_geom) FROM place WHERE statefp = '25' AND name = 'Lynn')::geometry ) As g; rating | wktlonlat | stno | street | styp | city | st | zip --------+--------------------------+------+---------+------+------+----+------- 8 | POINT(-70.96796 42.4659) | 100 | Federal | St | Lynn | MA | 01905 Total query runtime: 245 ms.
Geocode_Intersection ? Takes in 2 streets that intersect and a state, city, zip, and outputs a set of possible locations on the first cross street that is at the intersection, also includes a point geometry in NAD 83 long lat, a normalized address for each location, and the rating. The lower the rating the more likely the match. Results are sorted by lowest rating first. Can optionally pass in maximum results, defaults to 10
setof record geocode_intersection(
text roadway1, text roadway2, text in_state, text in_city, text in_zip, integer max_results=10, norm_addy OUT addy, geometry OUT geomout, integer OUT rating)
;
Takes in 2 streets that intersect and a state, city, zip, and outputs a set of possible locations on the first cross street that is at the intersection, also includes a point geometry in NAD 83 long lat, a normalized address for each location, and the rating. The lower the rating the more likely the match.
Results are sorted by lowest rating first. Can optionally pass in maximum results, defaults to 10.
Returns normalized_address
(addy) for each, geomout as the point location in nad 83 long lat, and the rating. The lower the rating the more likely the match.
Results are sorted by lowest rating first. Uses Tiger data (edges,faces,addr), PostgreSQL fuzzy string matching (soundex,levenshtein)
Availability: 2.0.0
The below examples timings are on a 3.0 GHZ single processor Windows 7 machine with 2GB ram running PostgreSQL 9.0/PostGIS 1.5 loaded with all of MA state Tiger data loaded.
Currently a bit slow (3000 ms)
SELECT pprint_addy(addy), st_astext(geomout),rating FROM geocode_intersection( 'Haverford St','Germania St', 'MA', 'Boston', '02130',1); pprint_addy | st_astext | rating ----------------------------------+----------------------------+-------- 98 Haverford St, Boston, MA 02130 | POINT(-71.101375 42.31376) | 0
Even if zip is not passed in the geocoder can guess (took about 3500 ms)
SELECT pprint_addy(addy), st_astext(geomout),rating FROM geocode_intersection('Weld', 'School', 'MA', 'Boston'); pprint_addy | st_astext | rating -------------------------------+--------------------------+-------- 98 Weld Ave, Boston, MA 02119 | POINT(-71.099 42.314234) | 3 99 Weld Ave, Boston, MA 02119 | POINT(-71.099 42.314234) | 3
Get_Tract ? Returns census tract or field from tract table of where the geometry is located. Default to returning short name of tract.
text get_tract(
geometry loc_geom, text output_field='name')
;
Given a geometry will return the census tract location of that geometry. NAD 83 long lat is assumed if no spatial ref sys is specified.
Availability: 2.0.0
Install_Missing_Indexes ? Finds all tables with key columns used in geocoder joins and filter conditions that are missing used indexes on those columns and will add them.
boolean Install_Missing_Indexes(
)
;
Finds all tables in tiger
and tiger_data
schemas with key columns used in geocoder joins and filters that are missing indexes on those columns and will output the SQL DDL to
define the index for those tables and then execute the generated script. This is a helper function that adds new indexes needed to make queries faster that may have been missing during the load process.
This function is a companion to Missing_Indexes_Generate_Script that in addition to generating the create index script, also executes it.
It is called as part of the update_geocode.sql
upgrade script.
Availability: 2.0.0
Loader_Generate_Script ? Generates a shell script for the specified platform for the specified states that will download Tiger data, stage and load into tiger_data
schema. Each state script is returned as a separate record. Latest version supports Tiger 2010 structural changes and also loads census tract, block groups, and blocks tables.
setof text loader_generate_script(
text[] param_states, text os)
;
Generates a shell script for the specified platform for the specified states that will download Tiger data, stage and load into tiger_data
schema. Each state script is returned as a separate record.
It uses unzip on Linux (7-zip on Windows by default) and wget to do the downloading. It uses 「ローダを使う」 to load in the data. Note the smallest unit it does is a whole state, but you can overwrite this by downloading the files yourself. It will only process the files in the staging and temp folders.
It uses the following control tables to control the process and different OS shell syntax variations.
loader_variables
keeps track of various variables such as census site, year, data and staging schemas
loader_platform
profiles of various platforms and where the various executables are located. Comes with windows and linux. More can be added.
loader_lookuptables
each record defines a kind of table (state, county), whether to process records in it and how to load them in. Defines the steps to import data, stage data, add, removes columns, indexes, and constraints for each. Each table is prefixed with the state and inherits from a table in the tiger schema. e.g. creates tiger_data.ma_faces
which inherits from tiger.faces
Availability: 2.0.0 to support Tiger 2010 structured data and load census tract (tract), block groups (bg), and blocks (tabblocks) tables .
Generate script to load up data for 2 states in Windows shell script format.
SELECT loader_generate_script(ARRAY['MA','RI'], 'windows') AS result; -- result -- set STATEDIR="\gisdata\www2.census.gov\geo\pvs\tiger2010st\44_Rhode_Island" set TMPDIR=\gisdata\temp\ set UNZIPTOOL="C:\Program Files\7-Zip\7z.exe" set WGETTOOL="C:\wget\wget.exe" set PGBIN=C:\Program Files\PostgreSQL\8.4\bin\ set PGPORT=5432 set PGHOST=localhost set PGUSER=postgres set PGPASSWORD=yourpasswordhere set PGDATABASE=geocoder set PSQL="%PGBIN%psql" set SHP2PGSQL="%PGBIN%shp2pgsql" %WGETTOOL% http://www2.census.gov/geo/pvs/tiger2010st/44_Rhode_Island/ --no-parent --relative --recursive --level=2 --accept=zip,txt --mirror --reject=html : :
Generate sh script
SELECT loader_generate_script(ARRAY['MA','RI'], 'sh') AS result; -- result -- STATEDIR="/gisdata/www2.census.gov/geo/pvs/tiger2010st/44_Rhode_Island" TMPDIR="/gisdata/temp/" UNZIPTOOL=unzip PGPORT=5432 PGHOST=localhost PGUSER=postgres PGPASSWORD=yourpasswordhere PGDATABASE=geocoder PSQL=psql SHP2PGSQ=shp2pgsql wget http://www2.census.gov/geo/pvs/tiger2010st/44_Rhode_Island/ --no-parent --relative --recursive --level=2 --accept=zip,txt --mirror --reject=html : :
Loader_Generate_Census_Script ? Generates a shell script for the specified platform for the specified states that will download Tiger census state tract, bg, and tabblocks data tables, stage and load into tiger_data
schema. Each state script is returned as a separate record.
setof text loader_generate_census_script(
text[] param_states, text os)
;
Generates a shell script for the specified platform for the specified states that will download Tiger data census state tract
, block groups bg
, and tabblocks
data tables, stage and load into tiger_data
schema. Each state script is returned as a separate record.
It uses unzip on Linux (7-zip on Windows by default) and wget to do the downloading. It uses 「ローダを使う」 to load in the data. Note the smallest unit it does is a whole state. It will only process the files in the staging and temp folders.
It uses the following control tables to control the process and different OS shell syntax variations.
loader_variables
keeps track of various variables such as census site, year, data and staging schemas
loader_platform
profiles of various platforms and where the various executables are located. Comes with windows and linux. More can be added.
loader_lookuptables
each record defines a kind of table (state, county), whether to process records in it and how to load them in. Defines the steps to import data, stage data, add, removes columns, indexes, and constraints for each. Each table is prefixed with the state and inherits from a table in the tiger schema. e.g. creates tiger_data.ma_faces
which inherits from tiger.faces
Availability: 2.0.0
Loader_Generate_Script includes this logic, but if you installed tiger geocoder prior to PostGIS 2.0.0 alpha5, you'll need to run this on the states you have already done to get these additional tables. |
Generate script to load up data for select states in Windows shell script format.
SELECT loader_generate_census_script(ARRAY['MA'], 'windows'); -- result -- set STATEDIR="\gisdata\www2.census.gov\geo\pvs\tiger2010st\25_Massachusetts" set TMPDIR=\gisdata\temp\ set UNZIPTOOL="C:\Program Files\7-Zip\7z.exe" set WGETTOOL="C:\wget\wget.exe" set PGBIN=C:\projects\pg\pg91win\bin\ set PGPORT=5432 set PGHOST=localhost set PGUSER=postgres set PGPASSWORD=yourpasswordhere set PGDATABASE=tiger_postgis20 set PSQL="%PGBIN%psql" set SHP2PGSQL="%PGBIN%shp2pgsql" cd \gisdata %WGETTOOL% http://www2.census.gov/geo/pvs/tiger2010st/25_Massachusetts/25/ --no-parent --relative --accept=*bg10.zip,*tract10.zip,*tabblock10.zip --mirror --reject=html del %TMPDIR%\*.* /Q %PSQL% -c "DROP SCHEMA tiger_staging CASCADE;" %PSQL% -c "CREATE SCHEMA tiger_staging;" cd %STATEDIR% for /r %%z in (*.zip) do %UNZIPTOOL% e %%z -o%TMPDIR% cd %TMPDIR% %PSQL% -c "CREATE TABLE tiger_data.MA_tract(CONSTRAINT pk_MA_tract PRIMARY KEY (tract_id) ) INHERITS(tiger.tract); " %SHP2PGSQL% -c -s 4269 -g the_geom -W "latin1" tl_2010_25_tract10.dbf tiger_staging.ma_tract10 | %PSQL% %PSQL% -c "ALTER TABLE tiger_staging.MA_tract10 RENAME geoid10 TO tract_id; SELECT loader_load_staged_data(lower('MA_tract10'), lower('MA_tract')); " %PSQL% -c "CREATE INDEX tiger_data_MA_tract_the_geom_gist ON tiger_data.MA_tract USING gist(the_geom);" %PSQL% -c "VACUUM ANALYZE tiger_data.MA_tract;" %PSQL% -c "ALTER TABLE tiger_data.MA_tract ADD CONSTRAINT chk_statefp CHECK (statefp = '25');" :
Generate sh script
STATEDIR="/gisdata/www2.census.gov/geo/pvs/tiger2010st/25_Massachusetts" TMPDIR="/gisdata/temp/" UNZIPTOOL=unzip WGETTOOL="/usr/bin/wget" export PGBIN=/usr/pgsql-9.0/bin export PGPORT=5432 export PGHOST=localhost export PGUSER=postgres export PGPASSWORD=yourpasswordhere export PGDATABASE=geocoder PSQL=${PGBIN}/psql SHP2PGSQL=${PGBIN}/shp2pgsql cd /gisdata wget http://www2.census.gov/geo/pvs/tiger2010st/25_Massachusetts/25/ --no-parent --relative --accept=*bg10.zip,*tract10.zip,*tabblock10.zip --mirror --reject=html rm -f ${TMPDIR}/*.* ${PSQL} -c "DROP SCHEMA tiger_staging CASCADE;" ${PSQL} -c "CREATE SCHEMA tiger_staging;" cd $STATEDIR for z in *.zip; do $UNZIPTOOL -o -d $TMPDIR $z; done : :
Missing_Indexes_Generate_Script ? Finds all tables with key columns used in geocoder joins that are missing indexes on those columns and will output the SQL DDL to define the index for those tables.
text Missing_Indexes_Generate_Script(
)
;
Finds all tables in tiger
and tiger_data
schemas with key columns used in geocoder joins that are missing indexes on those columns and will output the SQL DDL to
define the index for those tables. This is a helper function that adds new indexes needed to make queries faster that may have been missing during the load process.
As the geocoder is improved, this function will be updated to accommodate new indexes being used. If this function outputs nothing, it means
all your tables have what we think are the key indexes already in place.
Availability: 2.0.0
SELECT missing_indexes_generate_script(); -- output: This was run on a database that was created before many corrections were made to the loading script --- CREATE INDEX idx_tiger_county_countyfp ON tiger.county USING btree(countyfp); CREATE INDEX idx_tiger_cousub_countyfp ON tiger.cousub USING btree(countyfp); CREATE INDEX idx_tiger_edges_tfidr ON tiger.edges USING btree(tfidr); CREATE INDEX idx_tiger_edges_tfidl ON tiger.edges USING btree(tfidl); CREATE INDEX idx_tiger_zip_lookup_all_zip ON tiger.zip_lookup_all USING btree(zip); CREATE INDEX idx_tiger_data_ma_county_countyfp ON tiger_data.ma_county USING btree(countyfp); CREATE INDEX idx_tiger_data_ma_cousub_countyfp ON tiger_data.ma_cousub USING btree(countyfp); CREATE INDEX idx_tiger_data_ma_edges_countyfp ON tiger_data.ma_edges USING btree(countyfp); CREATE INDEX idx_tiger_data_ma_faces_countyfp ON tiger_data.ma_faces USING btree(countyfp);
Normalize_Address ? Given a textual street address, returns a composite norm_addy
type that has road suffix, prefix and type standardized, street, streetname etc. broken into separate fields. This function
will work with just the lookup data packaged with the tiger_geocoder (no need for tiger census data).
norm_addy normalize_address(
varchar in_address)
;
Given a textual street address, returns a composite norm_addy
type that has road suffix, prefix and type standardized, street, streetname etc. broken into separate fields. This is the first step in the geocoding process to
get all addresses into normalized postal form. No other data is required aside from what is packaged with the geocoder.
This function just uses the various direction/state/suffix lookup tables preloaded with the tiger_geocoder and located in the tiger
schema, so it doesn't need you to download tiger census data or any other additional data to make use of it.
You may find the need to add more abbreviations or alternative namings to the various lookup tables in the tiger
schema.
It uses various control lookup tables located in tiger
schema to normalize the input address.
Fields in the norm_addy
type object returned by this function in this order where () indicates a field required by the geocoder, [] indicates an optional field:
(address) [predirAbbrev] (streetName) [streetTypeAbbrev] [postdirAbbrev] [internal] [location] [stateAbbrev] [zip]
address
is an integer: The street number
predirAbbrev
is varchar: Directional prefix of road such as N, S, E, W etc. These are controlled using the direction_lookup
table.
streetName
varchar
streetTypeAbbrev
varchar abbreviated version of street type: e.g. St, Ave, Cir. These are controlled using the street_type_lookup
table.
postdirAbbrev
varchar abbreviated directional suffice of road N, S, E, W etc. These are controlled using the direction_lookup
table.
internal
varchar internal address such as an apartment or suite number.
location
varchar usually a city or governing province.
stateAbbrev
varchar two character US State. e.g MA, NY, MI. These are controlled by the state_lookup
table.
zip
varchar 5-digit zipcode. e.g. 02109.
parsed
boolean - denotes if addess was formed from normalize process. The normalize_address function sets this to true before returning the address.
Output select fields. Use Pprint_Addy if you want a pretty textual output.
SELECT address As orig, (g.na).streetname, (g.na).streettypeabbrev FROM (SELECT address, normalize_address(address) As na FROM addresses_to_geocode) As g; orig | streetname | streettypeabbrev -----------------------------------------------------+---------------+------------------ 28 Capen Street, Medford, MA | Capen | St 124 Mount Auburn St, Cambridge, Massachusetts 02138 | Mount Auburn | St 950 Main Street, Worcester, MA 01610 | Main | St 529 Main Street, Boston MA, 02129 | Main | St 77 Massachusetts Avenue, Cambridge, MA 02139 | Massachusetts | Ave 25 Wizard of Oz, Walaford, KS 99912323 | Wizard of Oz |
Pprint_Addy ? Given a norm_addy
composite type object, returns a pretty print representation of it. Usually used in conjunction with normalize_address.
varchar pprint_addy(
norm_addy in_addy)
;
Given a norm_addy
composite type object, returns a pretty print representation of it. No other data is required aside from what is packaged with the geocoder.
Usually used in conjunction with Normalize_Address.
Pretty print a single address
SELECT pprint_addy(normalize_address('202 East Fremont Street, Las Vegas, Nevada 89101')) As pretty_address; pretty_address --------------------------------------- 202 E Fremont St, Las Vegas, NV 89101
Pretty print address a table of addresses
SELECT address As orig, pprint_addy(normalize_address(address)) As pretty_address FROM addresses_to_geocode; orig | pretty_address -----------------------------------------------------+------------------------------------------- 529 Main Street, Boston MA, 02129 | 529 Main St, Boston MA, 02129 77 Massachusetts Avenue, Cambridge, MA 02139 | 77 Massachusetts Ave, Cambridge, MA 02139 28 Capen Street, Medford, MA | 28 Capen St, Medford, MA 124 Mount Auburn St, Cambridge, Massachusetts 02138 | 124 Mount Auburn St, Cambridge, MA 02138 950 Main Street, Worcester, MA 01610 | 950 Main St, Worcester, MA 01610
Reverse_Geocode ? Takes a geometry point in a known spatial ref sys and returns a record containing an array of theoretically possible addresses and an array of cross streets. If include_strnum_range = true, includes the street range in the cross streets.
record Reverse_Geocode(
geometry pt, boolean include_strnum_range=false, geometry[] OUT intpt, norm_addy[] OUT addy, varchar[] OUT street)
;
Takes a geometry point in a known spatial ref and returns a record containing an array of theoretically possible addresses and an array of cross streets. If include_strnum_range = true, includes the street range in the cross streets. include_strnum_range defaults to false if not passed in. Addresses are sorted according to which road a point is closest to so first address is most likely the right one.
Why do we say theoretical instead of actual addresses. The Tiger data doesn't have real addresses, but just street ranges. As such the theoretical address is an interpolated address based on the street ranges. Like for example interpolating one of my addresses returns a 26 Court St. and 26 Court Sq., though there is no such place as 26 Court Sq. This is because a point may be at a corner of 2 streets and thus the logic interpolates along both streets. The logic also assumes addresses are equally spaced along a street, which of course is wrong since you can have a municipal building taking up a good chunk of the street range and the rest of the buildings are clustered at the end.
Note: Hmm this function relies on Tiger data. If you have not loaded data covering the region of this point, then hmm you will get a record filled with NULLS.
Returned elements of the record are as follows:
intpt
is an array of points: These are the center line points on the street closest to the input point. There are as many points as there are addresses.
addy
is an array of norm_addy (normalized addresses): These are an array of possible addresses that fit the input point. The first one in the array is most likely.
Generally there should be only one, except in the case when a point is at the corner of 2 or 3 streets, or the point is somewhere on the road and not off to the side.
street
an array of varchar: These are cross streets (or the street) (streets that intersect or are the street the point is projected to be on).
Availability: 2.0.0
Example of a point at the corner of two streets, but closest to one. This is approximate location of MIT: 77 Massachusetts Ave, Cambridge, MA 02139 Note that although we don't have 3 streets, PostgreSQL will just return null for entries above our upper bound so safe to use. This includes street ranges
SELECT pprint_addy(r.addy[1]) As st1, pprint_addy(r.addy[2]) As st2, pprint_addy(r.addy[3]) As st3, array_to_string(r.street, ',') As cross_streets FROM reverse_geocode(ST_GeomFromText('POINT(-71.093902 42.359446)',4269),true) As r; result ------ st1 | st2 | st3 | cross_streets -------------------------------------------+-----+-----+---------------------------------------------- 67 Massachusetts Ave, Cambridge, MA 02139 | | | 67 - 127 Massachusetts Ave,32 - 88 Vassar St
Here we choose not to include the address ranges for the cross streets and picked a location really really close to a corner of 2 streets thus could be known by two different addresses.
SELECT pprint_addy(r.addy[1]) As st1, pprint_addy(r.addy[2]) As st2, pprint_addy(r.addy[3]) As st3, array_to_string(r.street, ',') As cross_str FROM reverse_geocode(ST_GeomFromText('POINT(-71.06941 42.34225)',4269)) As r; result -------- st1 | st2 | st3 | cross_str ---------------------------------+---------------------------------+-----+------------------------ 5 Bradford St, Boston, MA 02118 | 49 Waltham St, Boston, MA 02118 | | Waltham St
For this one we reuse our geocoded example from Geocode and we only want the primary address and at most 2 cross streets.
SELECT actual_addr, lon, lat, pprint_addy((rg).addy[1]) As int_addr1, (rg).street[1] As cross1, (rg).street[2] As cross2 FROM (SELECT address As actual_addr, lon, lat, reverse_geocode( ST_SetSRID(ST_Point(lon,lat),4326) ) As rg FROM addresses_to_geocode WHERE rating > -1) As foo; actual_addr | lon | lat | int_addr1 | cross1 | cross2 -----------------------------------------------------+-----------+----------+-------------------------------------------+-----------------+------------ 529 Main Street, Boston MA, 02129 | -71.07181 | 42.38359 | 527 Main St, Boston, MA 02129 | Medford St | 77 Massachusetts Avenue, Cambridge, MA 02139 | -71.09428 | 42.35988 | 77 Massachusetts Ave, Cambridge, MA 02139 | Vassar St | 26 Capen Street, Medford, MA | -71.12377 | 42.41101 | 9 Edison Ave, Medford, MA 02155 | Capen St | Tesla Ave 124 Mount Auburn St, Cambridge, Massachusetts 02138 | -71.12304 | 42.37328 | 3 University Rd, Cambridge, MA 02138 | Mount Auburn St | 950 Main Street, Worcester, MA 01610 | -71.82368 | 42.24956 | 3 Maywood St, Worcester, MA 01603 | Main St | Maywood Pl
Topology_Load_Tiger ? Loads a defined region of tiger data into a PostGIS Topology and transforming the tiger data to spatial reference of the topology and snapping to the precision tolerance of the topology.
text Topology_Load_Tiger(
varchar topo_name, varchar region_type, varchar region_id)
;
Loads a defined region of tiger data into a PostGIS Topology. The faces, nodes and edges are transformed to the spatial reference system of the target topology and points are snapped to the tolerance of the target topology. The created faces, nodes, edges maintain the same ids as the original Tiger data faces, nodes, edges so that datasets can be in the future be more easily reconciled with tiger data. Returns summary details about the process.
This would be useful for example for redistricting data where you require the newly formed polygons to follow the center lines of streets and for the resulting polygons not to overlap.
This function relies on Tiger data as well as the installation of the PostGIS topology module. For more information, refer to 11章トポロジ and 「コンフィギュレーション」. If you have not loaded data covering the region of interest, then no topology records will be created. This function will also fail if you have not created a topology using the topology functions. |
Most topology validation errors are a result of tolerance issues where after transformation the edges points don't quite line up or overlap. To remedy the situation you may want to increase or lower the precision if you get topology validation failures. |
Required arguments:
topo_name
The name of an existing PostGIS topology to load data into.
region_type
The type of bounding region. Currently only place
and county
are supported. Plan is to have several more. This is the table to look into to define the region bounds. e.g tiger.place
, tiger.county
region_id
This is what TIGER calls the geoid. It is the unique identifier of the region in the table. For place it is the plcidfp
column in tiger.place
. For county it is the cntyidfp
column in tiger.county
Availability: 2.0.0
Create a topology for Boston, Massachusetts in Mass State Plane Feet (2249) with tolerance 0.25 feet and then load in Boston city tiger faces, edges, nodes.
SELECT topology.CreateTopology('topo_boston', 2249, 0.25); createtopology -------------- 15 -- 60,902 ms ~ 1 minute on windows 7 desktop running 9.1 (with 5 states tiger data loaded) SELECT tiger.topology_load_tiger('topo_boston', 'place', '2507000'); -- topology_loader_tiger -- 29722 edges holding in temporary. 11108 faces added. 1875 edges of faces added. 20576 nodes added. 19962 nodes contained in a face. 0 edge start end corrected. 31597 edges added. -- 41 ms -- SELECT topology.TopologySummary('topo_boston'); -- topologysummary-- Topology topo_boston (15), SRID 2249, precision 0.25 20576 nodes, 31597 edges, 11109 faces, 0 topogeoms in 0 layers -- 28,797 ms to validate yeh returned no errors -- SELECT * FROM topology.ValidateTopology('topo_boston'); error | id1 | id2 -------------------+----------+-----------
Create a topology for Suffolk, Massachusetts in Mass State Plane Meters (26986) with tolerance 0.25 meters and then load in Suffolk county tiger faces, edges, nodes.
SELECT topology.CreateTopology('topo_suffolk', 26986, 0.25); -- this took 56,275 ms ~ 1 minute on Windows 7 32-bit with 5 states of tiger loaded -- must have been warmed up after loading boston SELECT tiger.topology_load_tiger('topo_suffolk', 'county', '25025'); -- topology_loader_tiger -- 36003 edges holding in temporary. 13518 faces added. 2172 edges of faces added. 24761 nodes added. 24075 nodes contained in a face. 0 edge start end corrected. 38175 edges added. -- 31 ms -- SELECT topology.TopologySummary('topo_suffolk'); -- topologysummary-- Topology topo_suffolk (14), SRID 26986, precision 0.25 24761 nodes, 38175 edges, 13519 faces, 0 topogeoms in 0 layers -- 33,606 ms to validate -- SELECT * FROM topology.ValidateTopology('topo_suffolk'); error | id1 | id2 -------------------+----------+----------- coincident nodes | 81045651 | 81064553 edge crosses node | 81045651 | 85737793 edge crosses node | 81045651 | 85742215 edge crosses node | 81045651 | 620628939 edge crosses node | 81064553 | 85697815 edge crosses node | 81064553 | 85728168 edge crosses node | 81064553 | 85733413
目次
次に示す関数は、PostGISが提供する、sumやaverageのような他のSQL集計関数と同じような、空間集計関数です。
次に示す関数は、SQL/MM 3標準に対応したPostGIS関数です。
次に示す関数と演算子は入力または出力にgeographyデータ型を扱うPostGIS関数/演算子です。
(T)の付いた関数はネイティブなジオグラフィ関数ではなく、実行時にST_Transformを使ってジオメトリとの変換を行います。結果として、日付変更線や極を超えたり、ひとつのUTMゾーンではカバーできない巨大なジオメトリを使用する場合に、予期しない挙動になることがあります。基本的な変換としては、UTMが望ましいですが、ランベルト正積方位図法(北/南)、最悪のシナリオでメルカトルに頼ります。 |
次に示す関数と演算子は、rasterデータ型を入力に取ったり、返り値にしたりする、PostGIS関数/演算子です。アルファベット順に示します。
次に示す関数は単一のgeometry_dumpデータ型またはgeomvalデータ型のオブジェクトを扱うPostGIS関数です。
次に示す関数は、PostGIS空間型の中のbox系を型を入力に取ったり、返り値にしたりする、PostGIS関数です。ボックス系にはbox2d, and box3dがあります。
次に示す関数は、Zインデクスを放り出さないPostGIS関数です。
次に示す関数は、CIRCULARSTRING, CURVEDPOLYGON等の曲線ジオメトリ型が使えるPostGIS関数です。
次に示す関数は、POLYHEDRALSURFACE, POLYHEDRALSURFACEMジオメトリが使えるPostGIS関数です。
次に示すのは、アルファベット順に並べたPostGIS空間関数と、動作する空間タイプの種類、対応しようとしてOGC/SQL準拠を示しています。
次に示す関数は、2.0リリースで新規作成/機能強化/変更(「PostGIS 2.0での関数の挙動変更」)されたPostGIS関数です。
新ジオメトリタイプ: TINと多面体サーフェスが2.0で導入されました。
トポロジ機能の大幅な改良がありました。詳細情報については11章トポロジを参照して下さい。 |
PostGIS 2.0では、ラスタ型とラスタ機能がPostGISに統合されました。ここに一覧を出すには、新しいラスタ関数はあまりに多く、全ての関数が新しいので、有効なラスタ関数の詳細については9章ラスタ リファレンスを参照して下さい。2.0より前では、raster_columnsとraster_overviewsは実際のテーブルでした。2.0リリースでビューに変更されました。 |
Tiger GeocoderはTIGER 2010センサスデータで動作するよう更新され、 現在はPostGIS文書の中心的な文書に取り込まれています(訳注: 訳していません)。 逆ジオコーダ関数も追加されました。 詳細については「Tiger Geocoder」を参照して下さい。 |
次に示す関数は、PostGIS 2.0で機能強化された関数です。
次に示す関数は、PostGIS2.0で挙動変更したもので、アプリケーションの変更が必要になる場合があります。
ほとんどの非推奨関数は削除されました。これらは、1.2から文書には出ていないか、絶対に文書化されない内部関数です。文書に無い関数を使用している場合には、非推奨関数になっているか、非推奨になろうとしているか、内部関数の可能性があります。これらは避けるべきです。非推奨関数を使っているアプリケーションやツールの対応に関する詳細情報については???を参照して下さい。 |
ジオメトリのバウンディングボックスはfloat4から倍精度浮動小数点数(float8)に変わりました。バウンディングボックス演算子を使う場合とバウンディングボックスからジオメトリへのキャストに影響が出ます。たとえば、ST_SetSRID(abbox)では、しばしば、PostGIS 2.0以上でのビューポートクエリの答をわずかに変更するかもしれない以前の版より、精度の良い異なる答が得られます。 |
hasnodata引数は、同じ意味ですがより目的がはっきり分かるexclude_nodata_valueに置き換えられました。 |
次に示す関数は、本マイナーリリースで新規作成/機能強化/挙動変更されたPostGIS関数です。
次に示す関数は、1.4リリースで新規作成/機能強化/挙動変更されたPostGIS関数です。
次に示す関数は、1.3リリースで新規作成されたPostGIS関数です。
効率的なバグの報告は PostGIS の開発を助ける本質的な方法です。最も効率的なバグ報告は、PostGIS 開発者がそれを再現できるようにすることで、それの引き金となったスクリプトと検出された環境に沿った全ての情報を含んでいるのが理想です。SELECT postgis_full_version()
[PostGIS]とSELECT version()
[PostgreSQL]とを実行することで十分に良い情報を得ることができます。
最新版を使っていない場合は release changelog をまず見て、既にバグフィクスされていないかを探すのは価値のあることです。
PostGIS bug tracker を使うと、レポートが捨てられず、それの対応プロセスが通知されることを保証します。新しいバグを報告する前にデータベースに問い合わせて、既知のバグかどうかを見て下さい。既知のものでしたら、それに関して持っているあらゆる新しい情報を追加して下さい。
新しいレポートを記入する前にSimon TathamさんのHow to Report Bugs Effectivelyに関するページを読むと良いでしょう。
文書は、ソフトウェアの機能と振る舞いを正確に反映するべきものです。正確でない場合は、ソフトウェアのバグがあるか、または文書に誤り若しくは不十分な箇所があることが考えられます。
文書の問題も PostGIS bug trackerに報告することができます。
訂正が小さいものなら、バグトラッカの新しい問題の中に、文書内の位置を特定して記述して下さい。
変更が大きい場合は、Subversion パッチが確実に好まれます。Unix上で次の4ステップの処理を行います (既に Subversionをインストールしていると仮定します)。
PostGISのSubversionトランクをチェックアウトします。Unix上で次のように入力します。
svn checkout http://svn.osgeo.org/postgis/trunk/
これで./trunkディレクトリに格納されます。
お使いのテキストエディタで文書に変更を加えます。Unixでは、たとえば次のようにします。
vim trunk/doc/postgis.xml
文書はHTMLでなくDocBook XMLで書かれていますので、慣れていないなら、残りの文書の例にならって下さい。
文書のマスタコピーからパッチファイルを作成します。Unixで次のように入力します。
svn diff trunk/doc/postgis.xml > doc.patch
バグトラッカ内の新しい問題にパッチが取り付けられます。
目次
Release date: 2012/04/03
This is a major release. A hard upgrade is required. Yes this means a full dump reload and some special preparations if you are using obsolete functions. Refer to 「ハードアップグレード」 for details on upgrading. Refer to 「PostGIS 2.0で新規作成/機能強化/変更された関数」 for more details and changed/new functions.
We are most indebted to the numerous members in the PostGIS community who were brave enough to test out the new features in this release. No major release can be successful without these folk.
Below are those who have been most valiant, provided very detailed and thorough bug reports, and detailed analysis.
Andrea Peri - Lots of testing on topology, checking for correctness |
Andreas For・Tollefsen - raster testing |
Chris English - topology stress testing loader functions |
Salvatore Larosa - topology robustness testing |
Brian Hamlin - Benchmarking (also experimental experimental branches before they are folded into core) , general testing of various pieces including Tiger and Topology. Testing on various server VMs |
Mike Pease - Tiger geocoder testing - very detailed reports of issues |
Tom van Tilburg - raster testing |
#722, #302, Most deprecated functions removed (over 250 functions) (Regina Obe, Paul Ramsey)
Unknown SRID changed from -1 to 0. (Paul Ramsey)
-- (most deprecated in 1.2) removed non-ST variants buffer, length, intersects (and internal functions renamed) etc.
-- If you have been using deprecated functions CHANGE your apps or suffer the consequences. If you don't see a function documented -- it ain't supported or it is an internal function. Some constraints in older tables were built with deprecated functions. If you restore you may need to rebuild table constraints with populate_geometry_columns(). If you have applications or tools that rely on deprecated functions, please refer to ??? for more details.
#944 geometry_columns is now a view instead of a table (Paul Ramsey, Regina Obe) for tables created the old way reads (srid, type, dims) constraints for geometry columns created with type modifiers reads rom column definition
#1081, #1082, #1084, #1088 - Mangement functions support typmod geometry column creation functions now default to typmod creation (Regina Obe)
#1083 probe_geometry_columns(), rename_geometry_table_constraints(), fix_geometry_columns(); removed - now obsolete with geometry_column view (Regina Obe)
#817 Renaming old 3D functions to the convention ST_3D (Nicklas Av駭)
#548 (sorta), ST_NumGeometries,ST_GeometryN now returns 1 (or the geometry) instead of null for single geometries (Sandro Santilli, Maxime van Noppen)
Support for TIN and PolyHedralSurface and enhancement of many functions to support 3D (Olivier Courtin / Oslandia)
Raster support integrated and documented (Pierre Racine, Jorge Ar騅alo, Mateusz Loskot, Sandro Santilli, David Zwarg, Regina Obe, Bborie Park) (Company developer and funding: University Laval, Deimos Space, CadCorp, Michigan Tech Research Institute, Azavea, Paragon Corporation, UC Davis Center for Vectorborne Diseases)
Making spatial indexes 3D aware - in progress (Paul Ramsey, Mark Cave-Ayland)
Topology support improved (more functions), documented, testing (Sandro Santilli / Faunalia for RT-SIGTA), Andrea Peri, Regina Obe, Jose Carlos Martinez Llari
3D relationship and measurement support functions (Nicklas Av駭)
ST_3DDistance, ST_3DClosestPoint, ST_3DIntersects, ST_3DShortestLine and more...
N-Dimensional spatial indexes (Paul Ramsey / OpenGeo)
ST_Split (Sandro Santilli / Faunalia for RT-SIGTA)
ST_IsValidDetail (Sandro Santilli / Faunalia for RT-SIGTA)
ST_MakeValid (Sandro Santilli / Faunalia for RT-SIGTA)
ST_RemoveRepeatedPoints (Sandro Santilli / Faunalia for RT-SIGTA)
ST_GeometryN and ST_NumGeometries support for non-collections (Sandro Santilli)
ST_IsCollection (Sandro Santilli, Maxime van Noppen)
ST_SharedPaths (Sandro Santilli / Faunalia for RT-SIGTA)
ST_Snap (Sandro Santilli)
ST_RelateMatch (Sandro Santilli / Faunalia for RT-SIGTA)
ST_ConcaveHull (Regina Obe and Leo Hsu / Paragon Corporation)
ST_UnaryUnion (Sandro Santilli / Faunalia for RT-SIGTA)
ST_AsX3D (Regina Obe / Arrival 3D funding)
ST_OffsetCurve (Sandro Santilli, Rafal Magda)
ST_GeomFromGeoJSON (Kashif Rasul, Paul Ramsey / Vizzuality funding)
Made shape file loader tolerant of truncated multibyte values found in some free worldwide shapefiles (Sandro Santilli)
Lots of bug fixes and enhancements to shp2pgsql Beefing up regression tests for loaders Reproject support for both geometry and geography during import (Jeff Adams / Azavea, Mark Cave-Ayland)
pgsql2shp conversion from predefined list (Loic Dachary / Mark Cave-Ayland)
Shp-pgsql GUI loader - support loading multiple files at a time. (Mark Leslie)
Extras - upgraded tiger_geocoder from using old TIGER format to use new TIGER shp and file structure format (Stephen Frost)
Extras - revised tiger_geocoder to work with TIGER census 2010 data, addition of reverse geocoder function, various bug fixes, accuracy enhancements, limit max result return, speed improvements, loading routines. (Regina Obe, Leo Hsu / Paragon Corporation / funding provided by Hunter Systems Group)
Overall Documentation proofreading and corrections. (Kasif Rasul)
Cleanup PostGIS JDBC classes, revise to use Maven build. (Maria Arias de Reyna, Sandro Santilli)
We thank U.S Department of State Human Information Unit (HIU) and Vizzuality for general monetary support to get PostGIS 2.0 out the door.
Release date: 2011/06/25
This is a bug fix release, addressing issues that have been filed since the 1.5.2 release. If you are running PostGIS 1.3+, a soft upgrade is sufficient otherwise a hard upgrade is recommended.
#1056, produce correct bboxes for arc geometries, fixes index errors (Paul Ramsey)
#1007, ST_IsValid crash fix requires GEOS 3.3.0+ or 3.2.3+ (Sandro Santilli, reported by Birgit Laggner)
#940, support for PostgreSQL 9.1 beta 1 (Regina Obe, Paul Ramsey, patch submitted by stl)
#845, ST_Intersects precision error (Sandro Santilli, Nicklas Av駭) Reported by cdestigter
#884, Unstable results with ST_Within, ST_Intersects (Chris Hodgson)
#779, shp2pgsql -S option seems to fail on points (Jeff Adams)
#666, ST_DumpPoints is not null safe (Regina Obe)
#631, Update NZ projections for grid transformation support (jpalmer)
#630, Peculiar Null treatment in arrays in ST_Collect (Chris Hodgson) Reported by David Bitner
#624, Memory leak in ST_GeogFromText (ryang, Paul Ramsey)
#609, Bad source code in manual section 5.2 Java Clients (simoc, Regina Obe)
#604, shp2pgsql usage touchups (Mike Toews, Paul Ramsey)
#573 ST_Union fails on a group of linestrings Not a PostGIS bug, fixed in GEOS 3.3.0
#457 ST_CollectionExtract returns non-requested type (Nicklas Av駭, Paul Ramsey)
#441 ST_AsGeoJson Bbox on GeometryCollection error (Olivier Courtin)
#411 Ability to backup invalid geometries (Sando Santilli) Reported by Regione Toscana
#409 ST_AsSVG - degraded (Olivier Courtin) Reported by Sdikiy
#373 Documentation syntax error in hard upgrade (Paul Ramsey) Reported by psvensso
Release date: 2010/09/27
This is a bug fix release, addressing issues that have been filed since the 1.5.1 release. If you are running PostGIS 1.3+, a soft upgrade is sufficient otherwise a hard upgrade is recommended.
Loader: fix handling of empty (0-verticed) geometries in shapefiles. (Sandro Santilli)
#536, Geography ST_Intersects, ST_Covers, ST_CoveredBy and Geometry ST_Equals not using spatial index (Regina Obe, Nicklas Aven)
#573, Improvement to ST_Contains geography (Paul Ramsey)
Loader: Add support for command-q shutdown in Mac GTK build (Paul Ramsey)
#393, Loader: Add temporary patch for large DBF files (Maxime Guillaud, Paul Ramsey)
#507, Fix wrong OGC URN in GeoJSON and GML output (Olivier Courtin)
spatial_ref_sys.sql Add datum conversion for projection SRID 3021 (Paul Ramsey)
Geography - remove crash for case when all geographies are out of the estimate (Paul Ramsey)
#469, Fix for array_aggregation error (Greg Stark, Paul Ramsey)
#532, Temporary geography tables showing up in other user sessions (Paul Ramsey)
#562, ST_Dwithin errors for large geographies (Paul Ramsey)
#513, shape loading GUI tries to make spatial index when loading DBF only mode (Paul Ramsey)
#527, shape loading GUI should always append log messages (Mark Cave-Ayland)
#504, shp2pgsql should rename xmin/xmax fields (Sandro Santilli)
#458, postgis_comments being installed in contrib instead of version folder (Mark Cave-Ayland)
#474, Analyzing a table with geography column crashes server (Paul Ramsey)
#581, LWGEOM-expand produces inconsistent results (Mark Cave-Ayland)
#513, Add dbf filter to shp2pgsql-gui and allow uploading dbf only (Paul Ramsey)
Fix further build issues against PostgreSQL 9.0 (Mark Cave-Ayland)
#572, Password whitespace for Shape File (Mark Cave-Ayland)
#603, shp2pgsql: "-w" produces invalid WKT for MULTI* objects. (Mark Cave-Ayland)
Release date: 2010/03/11
This is a bug fix release, addressing issues that have been filed since the 1.4.1 release. If you are running PostGIS 1.3+, a soft upgrade is sufficient otherwise a hard upgrade is recommended.
#410, update embedded bbox when applying ST_SetPoint, ST_AddPoint ST_RemovePoint to a linestring (Paul Ramsey)
#411, allow dumping tables with invalid geometries (Sandro Santilli, for Regione Toscana-SIGTA)
#414, include geography_columns view when running upgrade scripts (Paul Ramsey)
#419, allow support for multilinestring in ST_Line_Substring (Paul Ramsey, for Lidwala Consulting Engineers)
#421, fix computed string length in ST_AsGML() (Olivier Courtin)
#441, fix GML generation with heterogeneous collections (Olivier Courtin)
#443, incorrect coordinate reversal in GML 3 generation (Olivier Courtin)
#450, #451, wrong area calculation for geography features that cross the date line (Paul Ramsey)
Ensure support for upcoming 9.0 PgSQL release (Paul Ramsey)
Release date: 2010/02/04
This release provides support for geographic coordinates (lat/lon) via a new GEOGRAPHY type. Also performance enhancements, new input format support (GML,KML) and general upkeep.
The public API of PostGIS will not change during minor (0.0.X) releases.
The definition of the =~ operator has changed from an exact geometric equality check to a bounding box equality check.
GEOS, Proj4, and LibXML2 are now mandatory dependencies
The library versions below are the minimum requirements for PostGIS 1.5
PostgreSQL 8.3 and higher on all platforms
GEOS 3.1 and higher only (GEOS 3.2+ to take advantage of all features)
LibXML2 2.5+ related to new ST_GeomFromGML/KML functionality
Proj4 4.5 and higher only
「PostGIS 1.5で新規作成/機能強化/挙動変更された関数」
Added Hausdorff distance calculations (#209) (Vincent Picavet)
Added parameters argument to ST_Buffer operation to support one-sided buffering and other buffering styles (Sandro Santilli)
Addition of other Distance related visualization and analysis functions (Nicklas Aven)
ST_ClosestPoint
ST_DFullyWithin
ST_LongestLine
ST_MaxDistance
ST_ShortestLine
ST_DumpPoints (Maxime van Noppen)
KML, GML input via ST_GeomFromGML and ST_GeomFromKML (Olivier Courtin)
Extract homogeneous collection with ST_CollectionExtract (Paul Ramsey)
Add measure values to an existing linestring with ST_AddMeasure (Paul Ramsey)
History table implementation in utils (George Silva)
Geography type and supporting functions
Spherical algorithms (Dave Skea)
Object/index implementation (Paul Ramsey)
Selectivity implementation (Mark Cave-Ayland)
Serializations to KML, GML and JSON (Olivier Courtin)
ST_Area, ST_Distance, ST_DWithin, ST_GeogFromText, ST_GeogFromWKB, ST_Intersects, ST_Covers, ST_Buffer (Paul Ramsey)
Performance improvements to ST_Distance (Nicklas Aven)
Documentation updates and improvements (Regina Obe, Kevin Neufeld)
Testing and quality control (Regina Obe)
PostGIS 1.5 support PostgreSQL 8.5 trunk (Guillaume Lelarge)
Win32 support and improvement of core shp2pgsql-gui (Mark Cave-Ayland)
In place 'make check' support (Paul Ramsey)
Release date: 2009/07/24
This release provides performance enhancements, improved internal structures and testing, new features, and upgraded documentation. If you are running PostGIS 1.1+, a soft upgrade is sufficient otherwise a hard upgrade is recommended.
As of the 1.4 release series, the public API of PostGIS will not change during minor releases.
The versions below are the *minimum* requirements for PostGIS 1.4
PostgreSQL 8.2 and higher on all platforms
GEOS 3.0 and higher only
PROJ4 4.5 and higher only
ST_Union() uses high-speed cascaded union when compiled against GEOS 3.1+ (Paul Ramsey)
ST_ContainsProperly() requires GEOS 3.1+
ST_Intersects(), ST_Contains(), ST_Within() use high-speed cached prepared geometry against GEOS 3.1+ (Paul Ramsey / funded by Zonar Systems)
Vastly improved documentation and reference manual (Regina Obe & Kevin Neufeld)
Figures and diagram examples in the reference manual (Kevin Neufeld)
ST_IsValidReason() returns readable explanations for validity failures (Paul Ramsey)
ST_GeoHash() returns a geohash.org signature for geometries (Paul Ramsey)
GTK+ multi-platform GUI for shape file loading (Paul Ramsey)
ST_LineCrossingDirection() returns crossing directions (Paul Ramsey)
ST_LocateBetweenElevations() returns sub-string based on Z-ordinate. (Paul Ramsey)
Geometry parser returns explicit error message about location of syntax errors (Mark Cave-Ayland)
ST_AsGeoJSON() return JSON formatted geometry (Olivier Courtin)
Populate_Geometry_Columns() -- automatically add records to geometry_columns for TABLES and VIEWS (Kevin Neufeld)
ST_MinimumBoundingCircle() -- returns the smallest circle polygon that can encompass a geometry (Bruce Rindahl)
Core geometry system moved into independent library, liblwgeom. (Mark Cave-Ayland)
New build system uses PostgreSQL "pgxs" build bootstrapper. (Mark Cave-Ayland)
Debugging framework formalized and simplified. (Mark Cave-Ayland)
All build-time #defines generated at configure time and placed in headers for easier cross-platform support (Mark Cave-Ayland)
Logging framework formalized and simplified (Mark Cave-Ayland)
Expanded and more stable support for CIRCULARSTRING, COMPOUNDCURVE and CURVEPOLYGON, better parsing, wider support in functions (Mark Leslie & Mark Cave-Ayland)
Improved support for OpenSolaris builds (Paul Ramsey)
Improved support for MSVC builds (Mateusz Loskot)
Updated KML support (Olivier Courtin)
Unit testing framework for liblwgeom (Paul Ramsey)
New testing framework to comprehensively exercise every PostGIS function (Regine Obe)
Performance improvements to all geometry aggregate functions (Paul Ramsey)
Support for the upcoming PostgreSQL 8.4 (Mark Cave-Ayland, Talha Bin Rizwan)
Shp2pgsql and pgsql2shp re-worked to depend on the common parsing/unparsing code in liblwgeom (Mark Cave-Ayland)
Use of PDF DbLatex to build PDF docs and preliminary instructions for build (Jean David Techer)
Automated User documentation build (PDF and HTML) and Developer Doxygen Documentation (Kevin Neufeld)
Automated build of document images using ImageMagick from WKT geometry text files (Kevin Neufeld)
More attractive CSS for HTML documentation (Dane Springmeyer)
Release date: 2009/05/04
If you are running PostGIS 1.1+, a soft upgrade is sufficient otherwise a hard upgrade is recommended. This release adds support for PostgreSQL 8.4, exporting prj files from the database with shape data, some crash fixes for shp2pgsql, and several small bug fixes in the handling of "curve" types, logical error importing dbf only files, improved error handling of AddGeometryColumns.
Release date: 2008/12/15
If you are running PostGIS 1.1+, a soft upgrade is sufficient otherwise a hard upgrade is recommended. This release is a bug fix release to address a failure in ST_Force_Collection and related functions that critically affects using MapServer with LINE layers.
Release date: 2008/11/24
This release adds support for GeoJSON output, building with PostgreSQL 8.4, improves documentation quality and output aesthetics, adds function-level SQL documentation, and improves performance for some spatial predicates (point-in-polygon tests).
Bug fixes include removal of crashers in handling circular strings for many functions, some memory leaks removed, a linear referencing failure for measures on vertices, and more. See the NEWS file for details.
Release date: 2008/04/12
This release fixes bugs shp2pgsql, adds enhancements to SVG and KML support, adds a ST_SimplifyPreserveTopology function, makes the build more sensitive to GEOS versions, and fixes a handful of severe but rare failure cases.
Release date: 2007/12/01
This release fixes bugs in ST_EndPoint() and ST_Envelope, improves support for JDBC building and OS/X, and adds better support for GML output with ST_AsGML(), including GML3 output.
Release date: 2007/08/13
This release fixes some oversights in the previous release around version numbering, documentation, and tagging.
Release date: 2007/08/09
This release provides performance enhancements to the relational functions, adds new relational functions and begins the migration of our function names to the SQL-MM convention, using the spatial type (SP) prefix.
JDBC: Added Hibernate Dialect (thanks to Norman Barker)
Added ST_Covers and ST_CoveredBy relational functions. Description and justification of these functions can be found at http://lin-ear-th-inking.blogspot.com/2007/06/subtleties-of-ogc-covers-spatial.html
Added ST_DWithin relational function.
Added cached and indexed point-in-polygon short-circuits for the functions ST_Contains, ST_Intersects, ST_Within and ST_Disjoint
Added inline index support for relational functions (except ST_Disjoint)
Release date: 2007/01/11
This release provides bug fixes in PostgreSQL 8.2 support and some small performance enhancements.
Fixed point-in-polygon shortcut bug in Within().
Fixed PostgreSQL 8.2 NULL handling for indexes.
Updated RPM spec files.
Added short-circuit for Transform() in no-op case.
JDBC: Fixed JTS handling for multi-dimensional geometries (thanks to Thomas Marti for hint and partial patch). Additionally, now JavaDoc is compiled and packaged. Fixed classpath problems with GCJ. Fixed pgjdbc 8.2 compatibility, losing support for jdk 1.3 and older.
Release date: 2006/12/08
This release provides type definitions along with serialization/deserialization capabilities for SQL-MM defined curved geometries, as well as performance enhancements.
Release date: 2006/11/02
This is a bugfix release, in particular fixing a critical error with GEOS interface in 64bit systems. Includes an updated of the SRS parameters and an improvement in reprojections (take Z in consideration). Upgrade is encouraged.
If you are upgrading from release 1.0.3 or later follow the soft upgrade procedure.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
fixed CAPI change that broke 64-bit platforms
loader/dumper: fixed regression tests and usage output
Fixed setSRID() bug in JDBC, thanks to Thomas Marti
use Z ordinate in reprojections
spatial_ref_sys.sql updated to EPSG 6.11.1
Simplified Version.config infrastructure to use a single pack of version variables for everything.
Include the Version.config in loader/dumper USAGE messages
Replace hand-made, fragile JDBC version parser with Properties
Release date: 2006/10/13
This is an bugfix release, including a critical segfault on win32. Upgrade is encouraged.
If you are upgrading from release 1.0.3 or later follow the soft upgrade procedure.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
Fixed MingW link error that was causing pgsql2shp to segfault on Win32 when compiled for PostgreSQL 8.2
fixed nullpointer Exception in Geometry.equals() method in Java
Added EJB3Spatial.odt to fulfill the GPL requirement of distributing the "preferred form of modification"
Removed obsolete synchronization from JDBC Jts code.
Updated heavily outdated README files for shp2pgsql/pgsql2shp by merging them with the manpages.
Fixed version tag in jdbc code that still said "1.1.3" in the "1.1.4" release.
Release date: 2006/09/27
This is an bugfix release including some improvements in the Java interface. Upgrade is encouraged.
If you are upgrading from release 1.0.3 or later follow the soft upgrade procedure.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
Fixed support for PostgreSQL 8.2
Fixed bug in collect() function discarding SRID of input
Added SRID match check in MakeBox2d and MakeBox3d
Fixed regress tests to pass with GEOS-3.0.0
Improved pgsql2shp run concurrency.
reworked JTS support to reflect new upstream JTS developers' attitude to SRID handling. Simplifies code and drops build depend on GNU trove.
Added EJB2 support generously donated by the "Geodetix s.r.l. Company" http://www.geodetix.it/
Added EJB3 tutorial / examples donated by Norman Barker <nbarker@ittvis.com>
Reorganized java directory layout a little.
Release date: 2006/06/30
This is an bugfix release including also some new functionalities (most notably long transaction support) and portability enhancements. Upgrade is encouraged.
If you are upgrading from release 1.0.3 or later follow the soft upgrade procedure.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
BUGFIX in distance(poly,poly) giving wrong results.
BUGFIX in pgsql2shp successful return code.
BUGFIX in shp2pgsql handling of MultiLine WKT.
BUGFIX in affine() failing to update bounding box.
WKT parser: forbidden construction of multigeometries with EMPTY elements (still supported for GEOMETRYCOLLECTION).
NEW Long Transactions support.
NEW DumpRings() function.
NEW AsHEXEWKB(geom, XDR|NDR) function.
Improved regression tests: MultiPoint and scientific ordinates
Fixed some minor bugs in jdbc code
Added proper accessor functions for all fields in preparation of making those fields private later
Release date: 2006/03/30
This is an bugfix release including some new functions and portability enhancements. Upgrade is encouraged.
If you are upgrading from release 1.0.3 or later follow the soft upgrade procedure.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
BUGFIX in SnapToGrid() computation of output bounding box
BUGFIX in EnforceRHR()
jdbc2 SRID handling fixes in JTS code
Fixed support for 64bit archs
Regress tests can now be run *before* postgis installation
New affine() matrix transformation functions
New rotate{,X,Y,Z}() function
Old translating and scaling functions now use affine() internally
Embedded access control in estimated_extent() for builds against pgsql >= 8.0.0
Release date: 2006/01/23
This is an important Bugfix release, upgrade is highly recommended. Previous version contained a bug in postgis_restore.pl preventing hard upgrade procedure to complete and a bug in GEOS-2.2+ connector preventing GeometryCollection objects to be used in topological operations.
If you are upgrading from release 1.0.3 or later follow the soft upgrade procedure.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
Fixed a premature exit in postgis_restore.pl
BUGFIX in geometrycollection handling of GEOS-CAPI connector
Solaris 2.7 and MingW support improvements
BUGFIX in line_locate_point()
Fixed handling of postgresql paths
BUGFIX in line_substring()
Added support for localized cluster in regress tester
Release date: 2005/12/21
This is a Minor release, containing many improvements and new things. Most notably: build procedure greatly simplified; transform() performance drastically improved; more stable GEOS connectivity (CAPI support); lots of new functions; draft topology support.
It is highly recommended that you upgrade to GEOS-2.2.x before installing PostGIS, this will ensure future GEOS upgrades won't require a rebuild of the PostGIS library.
This release includes code from Mark Cave Ayland for caching of proj4 objects. Markus Schaber added many improvements in his JDBC2 code. Alex Bodnaru helped with PostgreSQL source dependency relief and provided Debian specfiles. Michael Fuhr tested new things on Solaris arch. David Techer and Gerald Fenoy helped testing GEOS C-API connector. Hartmut Tschauner provided code for the azimuth() function. Devrim GUNDUZ provided RPM specfiles. Carl Anderson helped with the new area building functions. See the credits section for more names.
If you are upgrading from release 1.0.3 or later you DO NOT need a dump/reload. Simply sourcing the new lwpostgis_upgrade.sql script in all your existing databases will work. See the soft upgrade chapter for more information.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
scale() and transscale() companion methods to translate()
line_substring()
line_locate_point()
M(point)
LineMerge(geometry)
shift_longitude(geometry)
azimuth(geometry)
locate_along_measure(geometry, float8)
locate_between_measures(geometry, float8, float8)
SnapToGrid by point offset (up to 4d support)
BuildArea(any_geometry)
OGC BdPolyFromText(linestring_wkt, srid)
OGC BdMPolyFromText(linestring_wkt, srid)
RemovePoint(linestring, offset)
ReplacePoint(linestring, offset, point)
Fixed memory leak in polygonize()
Fixed bug in lwgeom_as_anytype cast functions
Fixed USE_GEOS, USE_PROJ and USE_STATS elements of postgis_version() output to always reflect library state.
SnapToGrid doesn't discard higher dimensions
Changed Z() function to return NULL if requested dimension is not available
Much faster transform() function, caching proj4 objects
Removed automatic call to fix_geometry_columns() in AddGeometryColumns() and update_geometry_stats()
Makefile improvements
JTS support improvements
Improved regression test system
Basic consistency check method for geometry collections
Support for (Hex)(E)wkb
Autoprobing DriverWrapper for HexWKB / EWKT switching
fix compile problems in ValueSetter for ancient jdk releases.
fix EWKT constructors to accept SRID=4711; representation
added preliminary read-only support for java2d geometries
Full autoconf-based configuration, with PostgreSQL source dependency relief
GEOS C-API support (2.2.0 and higher)
Initial support for topology modelling
Debian and RPM specfiles
New lwpostgis_upgrade.sql script
Release date: 2005/12/06
Contains a few bug fixes and improvements.
If you are upgrading from release 1.0.3 or later you DO NOT need a dump/reload.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
Fixed palloc(0) call in collection deserializer (only gives problem with --enable-cassert)
Fixed bbox cache handling bugs
Fixed geom_accum(NULL, NULL) segfault
Fixed segfault in addPoint()
Fixed short-allocation in lwcollection_clone()
Fixed bug in segmentize()
Fixed bbox computation of SnapToGrid output
Release date: 2005/11/25
Contains memory-alignment fixes in the library, a segfault fix in loader's handling of UTF8 attributes and a few improvements and cleanups.
Return code of shp2pgsql changed from previous releases to conform to unix standards (return 0 on success). |
If you are upgrading from release 1.0.3 or later you DO NOT need a dump/reload.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
Fixed memory alignment problems
Fixed computation of null values fraction in analyzer
Fixed a small bug in the getPoint4d_p() low-level function
Speedup of serializer functions
Fixed a bug in force_3dm(), force_3dz() and force_4d()
Fixed return code of shp2pgsql
Fixed back-compatibility issue in loader (load of null shapefiles)
Fixed handling of trailing dots in dbf numerical attributes
Segfault fix in shp2pgsql (utf8 encoding)
Release date: 2005/09/09
Contains important bug fixes and a few improvements. In particular, it fixes a memory leak preventing successful build of GiST indexes for large spatial tables.
If you are upgrading from release 1.0.3 you DO NOT need a dump/reload.
If you are upgrading from a release between 1.0.0RC6 and 1.0.2 (inclusive) and really want a live upgrade read the upgrade section of the 1.0.3 release notes chapter.
Upgrade from any release prior to 1.0.0RC6 requires an hard upgrade.
Memory leak plugged in GiST indexing
Segfault fix in transform() handling of proj4 errors
Fixed some proj4 texts in spatial_ref_sys (missing +proj)
Loader: fixed string functions usage, reworked NULL objects check, fixed segfault on MULTILINESTRING input.
Fixed bug in MakeLine dimension handling
Fixed bug in translate() corrupting output bounding box
Release date: 2005/08/08
Contains some bug fixes - including a severe one affecting correctness of stored geometries - and a few improvements.
Due to a bug in a bounding box computation routine, the upgrade procedure requires special attention, as bounding boxes cached in the database could be incorrect.
An hard upgrade procedure (dump/reload) will force recomputation of all bounding boxes (not included in dumps). This is required if upgrading from releases prior to 1.0.0RC6.
If you are upgrading from versions 1.0.0RC6 or up, this release includes a perl script (utils/rebuild_bbox_caches.pl) to force recomputation of geometries' bounding boxes and invoke all operations required to propagate eventual changes in them (geometry statistics update, reindexing). Invoke the script after a make install (run with no args for syntax help). Optionally run utils/postgis_proc_upgrade.pl to refresh postgis procedures and functions signatures (see Soft upgrade).
Severe bugfix in lwgeom's 2d bounding box computation
Bugfix in WKT (-w) POINT handling in loader
Bugfix in dumper on 64bit machines
Bugfix in dumper handling of user-defined queries
Bugfix in create_undef.pl script
Release date: 2005/07/04
Contains a few bug fixes and improvements.
If you are upgrading from release 1.0.0RC6 or up you DO NOT need a dump/reload.
Upgrading from older releases requires a dump/reload. See the upgrading chapter for more informations.
Fault tolerant btree ops
Memory leak plugged in pg_error
Rtree index fix
Cleaner build scripts (avoided mix of CFLAGS and CXXFLAGS)
Release date: 2005/05/24
Contains a few bug fixes and some improvements.
If you are upgrading from release 1.0.0RC6 or up you DO NOT need a dump/reload.
Upgrading from older releases requires a dump/reload. See the upgrading chapter for more informations.
BUGFIX in shp2pgsql escape functions
better support for concurrent postgis in multiple schemas
documentation fixes
jdbc2: compile with "-target 1.2 -source 1.2" by default
NEW -k switch for pgsql2shp
NEW support for custom createdb options in postgis_restore.pl
BUGFIX in pgsql2shp attribute names unicity enforcement
BUGFIX in Paris projections definitions
postgis_restore.pl cleanups
Release date: 2005/04/19
Final 1.0.0 release. Contains a few bug fixes, some improvements in the loader (most notably support for older postgis versions), and more docs.
If you are upgrading from release 1.0.0RC6 you DO NOT need a dump/reload.
Upgrading from any other precedent release requires a dump/reload. See the upgrading chapter for more informations.
BUGFIX in transform() releasing random memory address
BUGFIX in force_3dm() allocating less memory then required
BUGFIX in join selectivity estimator (defaults, leaks, tuplecount, sd)
BUGFIX in shp2pgsql escape of values starting with tab or single-quote
NEW manual pages for loader/dumper
NEW shp2pgsql support for old (HWGEOM) postgis versions
NEW -p (prepare) flag for shp2pgsql
NEW manual chapter about OGC compliancy enforcement
NEW autoconf support for JTS lib
BUGFIX in estimator testers (support for LWGEOM and schema parsing)
Release date: 2005/03/30
Sixth release candidate for 1.0.0. Contains a few bug fixes and cleanups.
You need a dump/reload to upgrade from precedent releases. See the upgrading chapter for more informations.
Release date: 2005/03/25
Fifth release candidate for 1.0.0. Contains a few bug fixes and a improvements.
If you are upgrading from release 1.0.0RC4 you DO NOT need a dump/reload.
Upgrading from any other precedent release requires a dump/reload. See the upgrading chapter for more informations.
BUGFIX (segfaulting) in box3d computation (yes, another!).
BUGFIX (segfaulting) in estimated_extent().
Release date: 2005/03/18
Fourth release candidate for 1.0.0. Contains bug fixes and a few improvements.
You need a dump/reload to upgrade from precedent releases. See the upgrading chapter for more informations.
BUGFIX (segfaulting) in geom_accum().
BUGFIX in 64bit architectures support.
BUGFIX in box3d computation function with collections.
NEW subselects support in selectivity estimator.
Early return from force_collection.
Consistency check fix in SnapToGrid().
Box2d output changed back to 15 significant digits.
NEW distance_sphere() function.
Changed get_proj4_from_srid implementation to use PL/PGSQL instead of SQL.
BUGFIX in loader and dumper handling of MultiLine shapes
BUGFIX in loader, skipping all but first hole of polygons.
jdbc2: code cleanups, Makefile improvements
FLEX and YACC variables set *after* pgsql Makefile.global is included and only if the pgsql *stripped* version evaluates to the empty string
Added already generated parser in release
Build scripts refinements
improved version handling, central Version.config
improvements in postgis_restore.pl
Release date: 2005/02/24
Third release candidate for 1.0.0. Contains many bug fixes and improvements.
You need a dump/reload to upgrade from precedent releases. See the upgrading chapter for more informations.
BUGFIX in transform(): missing SRID, better error handling.
BUGFIX in memory alignment handling
BUGFIX in force_collection() causing mapserver connector failures on simple (single) geometry types.
BUGFIX in GeometryFromText() missing to add a bbox cache.
reduced precision of box2d output.
prefixed DEBUG macros with PGIS_ to avoid clash with pgsql one
plugged a leak in GEOS2POSTGIS converter
Reduced memory usage by early releasing query-context palloced one.
BUGFIX in 72 index bindings.
BUGFIX in probe_geometry_columns() to work with PG72 and support multiple geometry columns in a single table
NEW bool::text cast
Some functions made IMMUTABLE from STABLE, for performance improvement.
jdbc2: small patches, box2d/3d tests, revised docs and license.
jdbc2: bug fix and testcase in for pgjdbc 8.0 type autoregistration
jdbc2: Removed use of jdk1.4 only features to enable build with older jdk releases.
jdbc2: Added support for building against pg72jdbc2.jar
jdbc2: updated and cleaned makefile
jdbc2: added BETA support for jts geometry classes
jdbc2: Skip known-to-fail tests against older PostGIS servers.
jdbc2: Fixed handling of measured geometries in EWKT.
new performance tips chapter in manual
documentation updates: pgsql72 requirement, lwpostgis.sql
few changes in autoconf
BUILDDATE extraction made more portable
fixed spatial_ref_sys.sql to avoid vacuuming the whole database.
spatial_ref_sys: changed Paris entries to match the ones distributed with 0.x.
Release date: 2005/01/26
Second release candidate for 1.0.0 containing bug fixes and a few improvements.
You need a dump/reload to upgrade from precedent releases. See the upgrading chapter for more informations.
BUGFIX in pointarray box3d computation
BUGFIX in distance_spheroid definition
BUGFIX in transform() missing to update bbox cache
NEW jdbc driver (jdbc2)
GEOMETRYCOLLECTION(EMPTY) syntax support for backward compatibility
Faster binary outputs
Stricter OGC WKB/WKT constructors
More correct STABLE, IMMUTABLE, STRICT uses in lwpostgis.sql
stricter OGC WKB/WKT constructors
Release date: 2005/01/13
This is the first candidate of a major postgis release, with internal storage of postgis types redesigned to be smaller and faster on indexed queries.
You need a dump/reload to upgrade from precedent releases. See the upgrading chapter for more informations.
Faster canonical input parsing.
Lossless canonical output.
EWKB Canonical binary IO with PG>73.
Support for up to 4d coordinates, providing lossless shapefile->postgis->shapefile conversion.
New function: UpdateGeometrySRID(), AsGML(), SnapToGrid(), ForceRHR(), estimated_extent(), accum().
Vertical positioning indexed operators.
JOIN selectivity function.
More geometry constructors / editors.
PostGIS extension API.
UTF8 support in loader.
目次
intersectとcrossは、両方とも日本語では「交差」と言われます。違いを明確にするために、インタセクト(動詞)またはインタセクション(名詞)、クロス(動詞/名詞)と表現しています。
インタセクト(intersect)は「共有部分を持つ」もので、次元等は関係ありません。
クロス(cross)は、「共通部分を持ち、共通部分の次元は引数ジオメトリの最大次元より低い」ものです。なお、ここで言う次元は、面、線、点の区別です。
たとえば、面/面のクロスは線または点です。共通部分が面の場合は、クロスしているとは言いません。
また、線/線のクロスは必ず点です。共通部分が線の場合は、クロスしているとは言いません。
しばしば「マサチューセッツ州」の空間参照系が出てきますが、わが国では使われません。わが国でよく使われる空間参照系および若干の説明を以下に記載します。
わが国では、次の空間参照系がよく使われます。
EPSGコード | 名称等 |
---|---|
4326 | WGS84 経度緯度 |
4612 | 世界測地系 経度緯度 |
2443-2461 | 世界測地系 平面直角座標系(I系-XIX系) |
3097-3101 | 世界測地系 UTM(ゾーン51-55) |
4301 | 日本測地系 経度緯度 |
30161-30179 | 日本測地系 平面直角座標系(I系-XIX系) |
3092-3096 | 日本測地系 UTM(ゾーン51-55) |
日本測地系は2002年3月31日まで使用されていたものです。世界測地系は現在使用されているものです。WGS84は米軍がGPS用に管理している測地系です。
世界測地系とWGS84とはあまり差がなく、メートル単位の誤差を許容する場合には、そのまま使用しても差し支えない程度です。
世界測地系と日本測地系は、投影変換を要します。
UTMは、1万分の1 から 20万分の1 の地形図に用いられます。ゾーンは地球全体を経度6度ごとにゾーンを定めています。よってゾーン番号は経度で決まります。ゾーン番号と経度範囲の関係は次の通りです。
ゾーン番号 | 経度範囲 |
---|---|
51 | 東経120度 から 東経126度 |
52 | 東経126度 から 東経132度 |
53 | 東経132度 から 東経138度 |
54 | 東経138度 から 東経144度 |
55 | 東経144度 から 東経150度 |
ゾーンをまたぐ場合は、通常は、より広くインタセクトしている方のゾーンを用います。
平面直角座標系は、1万分の1 よりも大縮尺(詳細)の地図に用いられます。国内陸域を19個の系に分けています。概ね1つの系に対して複数の都府県が対応し、都府県が複数の系に分かれることは少ないですが、離島部を持つ都県は複数の系をまたぎますし、北海道は3つの系に分かれています。
詳細については平面直角座標系(平成14年国土交通省告示第9号)(国土地理院サイト)をご覧ください。
また、地図関連情報ガジェット(Finds.jp)にて、系番号を簡易的に確認できます。
日本測地系と他の測地系を一緒に扱う必要がある場合には、日本測地系に関連する投影変換パラメータに問題があるので、注意が必要です。
日本測地系からWGS84や世界測地系等に変換するに際には、準拠回転楕円体情報のほか、中心位置のシフトや回転等のパラメータを渡す必要があります。Proj.4のパラメータファイルには、シフトや回転等については指定されていません。 PostGISを含む、Proj.4をもとにして作成されているソフトウェアは、基本的にこの問題の影響を受けます。また、PostGISのspatial_ref_sys
テーブルは、Proj.4の設定ファイルを基にしています。
ご注意: PostGISで投影変換を行う場合には、空間データベースにあるspatial_ref_sys
を更新しなければなりません。
# Tokyo <4301> +proj=longlat +ellps=bessel +no_defs <>
なお、+no_defsは、デフォルトファイルを読み込まないことを指示しています。このエントリの記述通りに動作することを保障するために必要です。
<>(終端文字列)より前に、たとえば、+towgs84=-146.336,506.832,680.254,0,0,0,0を挿入します。 次のようになります。
(2013年5月24日 追記) 2.xでは -148,507,685,0,0,0,0 が既に入れられています。 パラメータには、いくつかのバリエーションがあります。 |
# Tokyo <4301> +proj=longlat +ellps=bessel +towgs84=-146.336,506.832,680.254,0,0,0,0 +no_defs <>
4301のほか、30161-30179, 3092-3096についても同じように改訂することで、数メートル程度の誤差に収まるようになります。ただし、なお誤差を含みますので、十分にご注意ください。
spatial_ref_sys
の中身を見てみましょう。
select ST_AsEWKT(ST_Transform('SRID=4612;POINT(135 35)'::geometry,4301)); st_asewkt ------------------------- SRID=4301;POINT(135 35) (1 row)
proj4textを更新すると、変換結果が変わります。
db=# UPDATE spatial_ref_sys SET proj4text='+proj=longlat +ellps=bessel +towgs84=-146.336,506.832,680.254,0,0,0,0 +no_defs' WHERE srid=4301; UPDATE 1 db=# select ST_AsEWKT(ST_Transform('SRID=4612;POINT(135 35)'::geometry,4301)); st_asewkt ---------------------------------------------------- SRID=4301;POINT(135.002792603664 34.9968021008188) (1 row)
コンフィギュレーション時にlibiconvを使用するようにした場合には,shp2pgsqlコマンドで-Wオプションを使用できるようになります.このオプションよって,SQLデータに変換する際に,文字コード変換を併せて行うことができます(「ローダを使う」を参照して下さい).
国内の地理空間データでは,伝統的にShift JIS系の文字セットがよく使われています.ただし,Shift JISそのものでは,地名に使用される文字で対応し切れず,適正なSQLが出力されないことがあります.
実際には,Shift JISをもとにして独自文字を持つ"cp932"が主に使われています.cp932とShift JISとは,iconvでは異なるものとされています.iconvコマンドがインストールされているなら,次のように文字コード一覧を表示させてみて下さい.
% iconv --list ... MS_KANJI SHIFT-JIS SHIFT_JIS SJIS CSSHIFTJIS CP932 ...
shp2pgsqlは,たとえば次のように使用します.
% shp2pgsql -W cp932 -D -i -I foo.shp tablename > foo.sql