ST_MapAlgebraFctNgb — 1バンド版: ユーザ定義PostgreSQL関数を使用する最近傍地図代数関数です。入力ラスタバンドの近傍の値を与えたPL/pgSQLユーザ定義関数の結果からなるラスタを返します。
raster ST_MapAlgebraFctNgb(
raster rast, integer band, text pixeltype, integer ngbwidth, integer ngbheight, regprocedure onerastngbuserfunc, text nodatamode, text[] VARIADIC args)
;
(1バンド版)入力ラスタバンドの近傍の値を与えたPL/pgSQLユーザ定義関数の結果からなるラスタを返します。ユーザ定義関数は近傍のピクセル値を数の配列として取り、ピクセル毎に、ユーザ定義関数からの結果を返し、現在の対象ピクセルのピクセル値を関数の返り値に置き換えます。
ユーザ定義関数が評価されるラスタです。
評価されるラスタのバンド番号です。デフォルトは1です。
出力ラスタのピクセルタイプです。ST_BandPixelTypeの一覧にあるものか、指定しないか、NULLを指定します。指定しないかNULLを指定した場合には、rast
のピクセルタイプがデフォルトになります。結果ピクセル値がピクセルタイプが許容する範囲を超える場合には、切り詰められます。
セル単位の近傍の幅です。
セル単位の近傍の高さです。
ラスタの単一バンドの近傍ピクセルに適用されるPL/pgSQLユーザ定義関数です。1つ目の要素は、近傍ピクセルの四角形を表現する数値の2次元配列です。
NODATAまたはNULLとなる近傍ピクセルにおける関数に渡す値を定義します。
'ignore': 近傍で遭遇したNODATA値全てが計算から除外されます。ユーザ定義関数に必ず送られ、ユーザ定義関数が対処方法を決定します。
'NULL': 近傍で遭遇したNODATA値全てが結果をNULLとします。この場合はユーザ定義関数が呼び出されません。
'value': 近傍で遭遇したNODATA値全てが参照ピクセル(近傍の中心にあるピクセル)の値に置き換えられます。この値がNODATAになった場合には、'NULL'(影響のある近傍について)と同じ挙動を取ります。
ユーザ定義関数に渡される引数です。
初出: 2.0.0
単一タイルとしてロードされたカトリーナのラスタを使った例です。http://trac.osgeo.org/gdal/wiki/frmts_wtkraster.htmlに説明があります。また、ST_Rescaleの例で準備を行っています。
-- -- 近傍の値の全てに関する平均を計算する -- 単純なユーザ定義の「コールバック」関数です。 -- CREATE OR REPLACE FUNCTION rast_avg(matrix float[][], nodatamode text, variadic args text[]) RETURNS float AS $$ DECLARE _matrix float[][]; x1 integer; x2 integer; y1 integer; y2 integer; sum float; BEGIN _matrix := matrix; sum := 0; FOR x in array_lower(matrix, 1)..array_upper(matrix, 1) LOOP FOR y in array_lower(matrix, 2)..array_upper(matrix, 2) LOOP sum := sum + _matrix[x][y]; END LOOP; END LOOP; RETURN (sum*1.0/(array_upper(matrix,1)*array_upper(matrix,2) ))::integer ; END; $$ LANGUAGE 'plpgsql' IMMUTABLE COST 1000; -- ラスタに対してX,Y軸でそれぞれ2ピクセル内の平均を計算するようにしています -- SELECT ST_MapAlgebraFctNgb(rast, 1, '8BUI', 4,4, 'rast_avg(float[][], text, text[])'::regprocedure, 'NULL', NULL) As nn_with_border FROM katrinas_rescaled limit 1;