名前

Loader_Generate_Script — 指定したプラットフォーム用の、指定した州のTigerデータをダウンロードし、格納準備を行い、tiger_dataスキーマに格納するシェルスクリプトを生成します。行ごとに州ごとのスクリプトが返ります。最新版ではTiger 2010のデータ構造変更に対応していて、国勢統計区、細分区グループ、細分区 (tabblocks)テーブルをダウンロードすることができます。

概要

setof text loader_generate_script(text[] param_states, text os);

説明

指定したプラットフォーム用の、指定した州のTigerデータをダウンロードし、格納準備を行い、tiger_dataスキーマに格納するシェルスクリプトを生成します。行ごとに州ごとのスクリプトが返ります。

ダウンロードには、Linuxではunzip (Windowsのデフォルトは7-zip)とwgetとを使います。データの格納には「シェープファイルローダを使う」を使います。ダウンロードの最小単位は州全体ですが、ファイルを手動でダウンロードすることで上書きできます。生成されるスクリプトは、格納準備中の一時フォルダ内にあるファイルのみ処理します。

プロセスの制御や異なるOSのシェルの書式の制御のために、次の制御テーブルを使います。

  1. loader_variables 国勢調査ダウンロードサイト、年度、データと準備スキーマといった種々の変数の軌跡を保持します。

  2. loader_platform 種々のプラットフォームのプロファイルと種々の実行ファイルを置いてある位置です。windowsとLinux/unixを備えています。追加も可能です。

  3. レコードごとにテーブルの種類 (州、国)、レコード処理の有無、ロード方法を定義しています。データインポート方法、データ格納準備、カラム追加、カラム削除、インデックス、制約がそれぞれで定義されています。個々のテーブルは、名前の先頭に州コードを持ち、tigerスキーマのテーブルから継承されています。たとえば、tiger.facesから継承されたtiger_data.ma_facesする、といったことが行われます。

Availability: 2.0.0 Tiger 2010構造のデータに対応しました。国勢統計区 (tract)、細分区グループ ("block groups", bg)、細分区 (tabblocks)テーブルをダウンロードします。

[注記]

pgAdmin IIIを使用している場合には、pgAdmin IIIのデフォルトでは長い文字列が切られることに注意して下さい。ファイル -> オプション -> クエリーツール -> Query Editor - > 欄あたりの最大文字数を50000文字以上に変更します。

gistestというデータベースがあり、/gisdata/data_load.shがシェルスクリプトのパスとするなら、次のようになります。

psql -U postgres -h localhost -d gistest -A -t \
 -c "SELECT Loader_Generate_Script(ARRAY['MA'], 'gistest')" 
> /gisdata/data_load.sh;

Windowsシェルスクリプト書式で二つの州のデータをロードするスクリプトを生成します。

SELECT loader_generate_script(ARRAY['MA','RI'], 'windows') AS result;
-- 結果 --
set TMPDIR=\gisdata\temp\
set UNZIPTOOL="C:\Program Files\7-Zip\7z.exe"
set WGETTOOL="C:\wget\wget.exe"
set PGBIN=C:\Program Files\PostgreSQL\9.4\bin\
set PGPORT=5432
set PGHOST=localhost
set PGUSER=postgres
set PGPASSWORD=yourpasswordhere
set PGDATABASE=geocoder
set PSQL="%PGBIN%psql"
set SHP2PGSQL="%PGBIN%shp2pgsql"
cd \gisdata

cd \gisdata
%WGETTOOL% ftp://ftp2.census.gov/geo/tiger/TIGER2015/PLACE/tl_*_25_* --no-parent --relative --recursive --level=2 --accept=zip --mirror --reject=html
cd \gisdata/ftp2.census.gov/geo/tiger/TIGER2015/PLACE
:
:

shスクリプトの生成

SELECT loader_generate_script(ARRAY['MA','RI'], 'sh') AS result;
-- 結果 --
TMPDIR="/gisdata/temp/"
UNZIPTOOL=unzip
WGETTOOL="/usr/bin/wget"
export PGBIN=/usr/lib/postgresql/9.4/bin
-- psqlで使用する変数: https://www.postgresql.org/docs/current/static/libpq-envars.html
export PGPORT=5432
export PGHOST=localhost
export PGUSER=postgres
export PGPASSWORD=yourpasswordhere
export PGDATABASE=geocoder
PSQL=${PGBIN}/psql
SHP2PGSQL=${PGBIN}/shp2pgsql
cd /gisdata

cd /gisdata
wget ftp://ftp2.census.gov/geo/tiger/TIGER2015/PLACE/tl_*_25_* --no-parent --relative --recursive --level=2 --accept=zip --mirror --reject=html
cd /gisdata/ftp2.census.gov/geo/tiger/TIGER2015/PLACE
rm -f ${TMPDIR}/*.*
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関連情報

「TigerジオコーダをPostGISデータベースで有効にする: エクステンションを使用」, Loader_Generate_Nation_Script, Drop_State_Tables_Generate_Script