ST_MinimumClearance — ジオメトリのクリアランスの最小値を返します。この値はジオメトリのロバスト性を示すものです。
float ST_MinimumClearance(
geometry g)
;
ジオメトリは珍しくありませんが、ST_IsValud (ポリゴン)またはST_IsSimple (ラインストリング)に従った妥当性の基準に合うけれども、文字ベースの書式 (WKT, KML, GML, GeoJSON等)や、倍精度浮動小数点の座標値を使用しない書式 (MapInfo TAB)の変換で少しだけ頂点が動いて不正なジオメトリになることは珍しくありません。
ジオメトリの「最小クリアランス」とは、ジオメトリの頂点が移動して不正なジオメトリになるための距離の最小値です。ジオメトリのロバスト性の量的計測ととらえられます。最小クリアランスが増えることはロバスト性が増えることを意味します。
ジオメトリの最小クリアランスがe
である場合には、次のように言えます。
ジオメトリの頂点の相異なる二つはe
未満で分割されない。
頂点について、その頂点の端点となる辺を除いて、辺との距離がe
より近いものは存在しない
ジオメトリで最小クリアランスを持たない (単一のポイント、要素ポイントが全く同じのマルチポイントなど)場合には、ST_MinimumClearanceは無限大を返します。
Availability: 2.3.0