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身の周りのC4植物の写真を掲載C4 PhotoGallally 2019.3.26

  • あなたの家の近くの道ばたや空き地、ホームセンターでも、C4植物を見つけることができます。例えば…ネコじゃらしで有名?なエノコログサや花壇を彩るマツバボタンなどです。ここでは、雑草、園芸種、作物も含め、身近にあるC4植物を掲載しました。現在日本に分布するC4植物は、419種(吉村2015)ということで、ここに1/4以上の種がの写真が掲載されています。
  • 先日、筑波大学の農林技術センターの作物品種見本園で写真撮影のお願いをしたところ、快諾していただきました。C4植物を含む多くの作物、品種が展示してあり、生の作物を見るのによい場所だと思います。林先生、ありがとうございました(2015夏)。
  • 九州大学の屋比久(やびく)さんに沖縄などで採集した植物の写真をいただきました。写真解説に(屋比久氏提供)と記載あります。大変貴重な写真をありがとうございました。研究がんばってください(2016.6.2)。
  • Sage氏(2016)の論文でC4植物の殿堂を決める論文があり、殿堂入りした植物に殿堂No.をつけました(概要のページを参照ください)。
  • 写真掲載 2015年11月19日現在、イネ科70種、カヤツリグサ科19種、トチカガミ科1種、ヒユ科11種、トウダイグサ科5種、スベリヒユ科6種、C3-C4中間種2種、計114種(変種、複数品種含む)

イネ科


メルケンカルカヤ(NADP-ME)帰化種
Andropogon virginicus L.
2013.10.18 茨城県つくば市農環研内
本州以南に分布する多年草、草丈60-100cm、アメリカ原産


コブナグサ(NADP-ME)
Arthraxon hispidus (Thunb.) Makino
2015.10.1 茨城県つくば市筑波実験植物園
全国に分布する一年草、草丈20-50cm、湿った草地に群生する。


トダシバ(NADP-ME)在来種
Arundinella hirta L.
2015.8.18 茨城県つくば市
北海道〜九州に分布する多年草、草丈30-120cm、日当たりのよい草地などに群生

シマヒゲシバ(PCK)帰化種
Chloris barbata Sw.
2015.4.3 沖縄県小浜島
南西諸島に分布、道端や畑地、空き地に生育。戦後、沖縄に侵入した。一年生〜多年草


ハトムギ(NADP-ME)栽培種
Coix lacyma-jobi Linn.
2015.8.3 茨城県つくば市 筑波大学作物品種見本園
熱帯アジア原産、薬用または食用に栽培


ジュズダマ(NADP-ME)帰化種
Coix lacyma-jobi Linn.
2013.9.24 茨城県筑西市
熱帯アジア原産で、日本に古くから入り、本州以南に分布する多年草、草高約40〜200cm、花期は7〜9月、ハトムギはジュズダマの栽培用変種


ギョウギシバ(NADP-ME)帰化種
Cynodon dactylon (L.) Pers.
2015.5.29 茨城県つくば市
全国に分布する多年草、草高約〜30cm、花期は5〜9月、道ばた、芝地、河原、海岸などに生育、バミューダグラスとして西南暖地で芝、飼料用に栽培される。メヒシバに似ているが、5月に出穂し、30p以下ならこの種


メヒシバ(NADP-ME)在来種
Digitaria adscendens Henr.
2015.7.13 茨城県つくば市
日本全国の道端などによく見られる一年草、3~8本の総が掌状つき、総のつく位置はずれる。総の中軸がざらつく。草丈30~80cm


コメヒシバ(たぶんNADP-ME)在来種
Digitaria radicosa (J.Presl)Miq.
2015.7.14 茨城県つくば市
北海道から琉球に分布する一年草、かわいらしいメヒシバという感じ。2~4本の総を掌状に付け、総のつく位置はずれることはまれ。明るい路傍、草地に生える。高さ25~45cm


アキメヒシバ(たぶんNADP-ME)在来種
Digitaria violascens Link.
2015.7.14 茨城県つくば市
全国に分布する一年草、道端や畦畔、空き地、芝地など主に草地に生育する。メヒシバより出穂期が遅い。小穂がメヒシバより小さく丸い。高さ15~45cm


イヌビエ(NADP-ME)在来種
Echinochloa crus-galli (L.) P. Beauv.var.crus-galli
2015.7.10 茨城県つくば市 【殿堂No.15】
水田の他、水湿地や畑地、草地などに生育。花序の各枝はタイヌビエより長く、広く開く傾向があり、小穂は赤紫色を帯びる。


ケイヌビエ(NADP-ME)在来種
Echinochloa crus-galli (L.) P. Beauv.var.crus-galli
2015.8.6 茨城県つくば市
イヌビエの有芒種(ケイヌビエ)、水路や水湿地ではこのタイプが多いらしい。この写真は水田の畦で撮影。


タイヌビエ(NADP-ME)在来種
Echinochloa oryzicola (Vasing.) Vasing.
2013.9.20 茨城県つくば市
本州以南に生育する一年草、草丈30〜100p、最も代表的な水田雑草、稈の先に円錐状の穂を付け、長さ10−15cm、淡緑色。


ヒエ(NADP-ME)栽培種(奥羽稗)
Echinochloa esculenta (A. Braun) H.Scholz
2015.8.3 茨城県つくば市 筑波大学作物品種見本園
東アジア原産。縄文時代に伝来しアワとともに主食とされた、耐寒性があり、痩せ地でも栽培可能。


シコクビエ(NAD-ME)栽培種(秋山)
Eleusine coracana (L.) Gaerth.
2015.8.3 茨城県つくば市 筑波大学作物品種見本園
アフリカ東部原産。原型はオヒシバとされる。中国から伝来し本州中南部、九州に野生化。不良環境に強いが、味はよくない。


オヒシバ(NAD-ME)在来種
Eleusine indica (L.) Gaertn.
2015.7.23 茨城県つくば市農環研内【殿堂No.16】
本州、琉球に分布する多年草、草高15〜40cm

シナダレスズメガヤ(NAD-ME)帰化種
Eragrostis cuvula
2015.5.11 茨城県つくば市
日本全国に分布、草高40〜80cmで路傍や河原に群生する多年草、花期5〜10月、南アフリカ原産で、緑化に使われたが、逸出し広がっている

カゼクサ(NAD-ME)在来種
Eragrostis ferruginea P. Beauv.
2013.10.18 茨城県つくば市
本州以南に分布、草高30〜60cmで荒地や路傍に群生する多年草、8〜10月頃、枝分かれした円錐花序に小穂がまばらについている。小穂は紫紅色で光沢がある

コスズメガヤ(サブタイプ不明)帰化種
Eragrostis minor Host
2015.7.13 茨城県つくば市農環研内
ユーラシア原産で各地に帰化、草高15〜40cmで畑、路傍、空き地、河原などの裸地に生える一年草、花期は7-10月、円錐花序は直立し、小穂の下の柄に黄色い腺があり、変な臭いがする

ニワホコリ(NAD-ME)在来種
Eragrostis multicaulis Steud.
2015.7. 茨城県つくば市農環研内
北海道~琉球に分布、草高5〜30cmで畑、路傍、空き地などの裸地に生える一年草、花期は6〜10月頃、全体に赤紫色を帯びることが多い

チャボウシノシッペイ(NADP)帰化種(栽)
Eremochloa ophiuroides (Munro) Hack.
2015.8.15 茨城県つくば市
東南アジアから中国南部原産で、ムカデシバの名で緑化用植物として導入され、本州から九州に生育する多年草、小穂はウシノシッペイによく似ている。

ナルコビエ(サブタイプ不明)在来種
Eriochloa villosa (Thnb.) Kunth
2015.8.19 茨城県つくば市農環研内
北海道から琉球の日当たりのよい草地などに生える多年草、スズメノヒエの仲間より小穂が丸く膨らみ、小穂の下部に白い付属物があり、判別できる。草丈50-100cm

ウシノシッペイ(サブタイプ不明)在来種
Hemarthria sibirica (Gandog.) Ohwi
2015.7.29 茨城県つくば市農環研内
本州から九州の湿地に生える多年草、穂が軸に小穂が密着し、棒状にみえる。名前はこの棒状の穂を牛のしっぺい(むち)にちなんでつけられたらしい。草丈60-100cm

アカヒゲガヤ(NADP-ME)在来種
Heteropogon contortus (L.) P.Beauv. ex Roem. et Schult.
2015.7.31 茨城県つくば市筑波実験植物園
世界の熱帯各地に生える多年草、日本では南西諸島に分布、絶滅危惧IB類(EN)赤黒いひげのような穂が特徴的、草丈、30-100cm

チガヤ(NADP-ME)在来種
Imperata cylindrica (L.) Raeusch. var. koenigii (Retz) Pilg. f. pallida Honda 2015.5.1 茨城県つくば市【殿堂No.17】
北海道〜琉球に分布する多年草、草高30〜80cmで日当たりのよい空き地、芝地などに群生する。つくば市では、植栽帯によくみられる。
写真は節に毛のないケナシチガヤだったので、上記学名を用いました。


ケカモノハシ(NADP-ME)在来種
Ischaemum anthephoroides (Steud.) Miq.
2015.6.25 茨城県つくば市 筑波実験植物園
全国の海岸砂地に分布する多年草、草丈〜80p、カモノハシに似るが、全体的に太く、圧毛がある。小穂は幅が広く、第4頴には完全な芒がある。


カモノハシ(NADP-ME)在来種
Ischaemum aristatum var. crassipes
2015.8.8 茨城県波崎海岸
北海道〜九州の明るい林縁、川辺、海岸など多様な環境に生える多年草、草丈30〜80p、葉身、葉鞘に毛がなく、ケカモノハシと区別できる。


ヒメアシボソ 在来種
Microstegium vimineum (Trin.) A.Camus f. willdenowianum (Nees) Osada
2016.4.1 屋比久氏提供
低山地の森で見られる一年草、C4には珍しい陰性植物のようです。


ハチジョウススキ(NADP-ME)在来種
Miscanthus condensatus Hack.
2015.10.1 茨城県つくば市 筑波実験植物園
関東以南、南西諸島、台湾の海岸に見られる。ススキより大型で、草丈2m強。葉は厚みと幅があり、ざらつきが少なく、裏は白っぽい。


オギ(NADP-ME)在来種
Miscanthus sacchariflorus (Maxim.) Benth
2015. 10.21 茨城県つくば市
全国に分布する多年草、草丈100〜250p、明るい河岸や湿地に群生、小穂に芒がないので、ススキと見分けられる、見た目も金色のススキに対して白っぽい。


ススキ(NADP-ME)在来種
Miscanthus sinensis Andersson
2013. 9.18 茨城県つくば市農環研内
全国に分布する多年草、草丈60〜200p、秋の七草の一つ、第2小花の護頴に長い芒がある。葉の縁がとがり手を切りやすい


イトススキ(NADP-ME)栽培種
Miscanthus sinensis Andersson f. gracilimus (Hitchc.) Ohwi
2015.10.1 茨城県つくば市 筑波実験植物園
北海道から沖縄、中国、台湾に分布。葉幅5o前後とススキより細い、草丈も標準のススキより低い


タカノハススキ(NADP-ME)栽培種
Miscanthus sinensis f. gracilimus (Hitchc.) Ohwi
2015.10.10 茨城県土浦市
古くから栽培される虎斑のススキ、窒素肥料を多く施すと斑がなくなるらしい。知り合いのお庭で撮影


ネズミガヤの仲間(NADP-ME)園芸種
Muhlenbergia lindheimerii Andersson
2015. 7.31 茨城県つくば市 筑波実験植物園
装飾用の草種として輸入されているようだ。帰化種としては記録はない。


オオクサキビ(NAD-ME)栽培種
Panicum dichotomiflorum Michx.
2015.9.3 茨城県つくば市農研機構雑草見本園
北アメリカ原産の一年草、草高40〜100cm、開けた路傍や荒れ地に帰化している。


キビ(NAD-ME)栽培種(印旛在来)
Panicum miliaceum L.
2015.8.3 茨城県つくば市 筑波大学作物品種見本園
中央アジアの温帯地域原産の一年草、高温多湿で排水良好地を好むが、酸性土や寒冷地でも栽培可能、現在は地域特産物としてわずかに栽培されている。


コゴメビエ(NADP-ME)在来種
Paspalidium distans (Trin.) Hughes
2015.7.31 茨城県つくば市筑波実験植物園
絶滅危惧II類(VU)、小笠原諸島に分布


オガサワラスズメノヒエ(NADP-ME)帰化種
Paspalum conjugatum Bergius
2016.4.1 沖縄西表島で採集(屋比久氏提供)
沖縄や小笠原諸島に分布する多年草、草高〜60cm、T字のかたちの花序が目印


シマスズメノヒエ(NADP-ME)帰化種(栽)
Paspalum dilatatum Poir.
2013.8.1 茨城県つくば市農林団地内
全国に分布する多年草、草高40〜120cm、総は3-7本、総が少なく、小穂に毛が多いため、スズメノヒエ、タチスズメノヒエと区別可能

キシュウスズメノヒエ(NADP-ME)外来種
Paspalum distichum L.
2015.7.9 東京都木場
北アメリカ原産の多年草、草高20〜45cm、水面を覆うように生えてV字型の花序を出す


アメリカスズメノヒエ(NADP-ME)帰化種(栽)
Paspalum notatum Flugge
2015.7.2 茨城県筑西市
熱帯アメリカ原産、牧草バヒアグラスとして使用され、全国に帰化した多年草、花序は2,3本形成、大きいV字型の花序は目立つ、葉は光沢があり、無毛で地表面を覆う。草高30〜80cm


スズメノヒエ(NADP-ME)在来種
Paspalum thunbergii Kunth ex Steud
2015.7. 茨城県つくば市農環研内
荒れ地や路傍など明るい草地に生える多年草、小穂は毛がなく、丸っこいのが区別のポイント、草高50〜80cm


タチスズメノヒエ(NADP-ME)帰化種
Paspalum urvillei Steud
2015.7.9 東京都木場
南アメリカ原産、荒れ地や路傍など明るい草地に生える多年草、小穂は小さく毛が多い、総が20本ほどあるのが区別のポイント、草高70〜140cm


チカラシバ(NADP-ME)在来種
Pennisetum alopecuroides Spreng.
2015.10.1 茨城県筑波実験植物園
全国に分布する多年草、草高30〜80cm、根の張りが強く力いっぱい引いてもなかなか抜けないのでこの名がついた8〜10月に暗紫色の花穂が出る


トウジンビエ(NADP-ME)栽培種(PT-1)
Pennisetum glaucum (L.) R. Br. i
2015.8.3 茨城県つくば市 筑波大学作物品種見本園【殿堂No.4】
暖地から熱帯で穀物として栽培される一年草〜多年草


ネピアグラス(NADP-ME)帰化種(栽)
Pennisetum purpureum Schumach.
2015.8.3 茨城県つくば市 筑波大学作物品種見本園【殿堂No.11】
アフリカ原産の多年草、

Fountain grass(NADP-ME)外国種
Pennisetum setaceum
2012.3.21 アメリカハワイ島
ハワイ島で見つけたC4植物、チカラシバの仲間、日本にはありません


シロガネチカラシバ(NADP-ME)園芸種
Pennisetum villosum i
2015.6.25 茨城県つくば市 筑波実験植物園
アフリカ原産の多年草、ギンギツネ、フェザートップという名で、園芸種として販売されている。草丈〜100cm、ふさふさの穂がかわいらしい


サトウキビ(NADP-ME)栽培種
Saccharum officinarum L.
2015.4.3 沖縄県小浜島【殿堂No.3】
インドが原産とされ、糖料作物として栽培される多年生草本、茎に炭水化物としてショ糖を蓄積する。沖縄、鹿児島が栽培地域、草丈3.5mに達する


ワセオバナ(NADP-ME)在来種
Saccharum spontaneum L. var. arenicola (Ohwi)Ohwi
2015.10.21 茨城県つくば市農環研内
本州、沖縄の河原等にに分布、草丈1.5m程度
、芒はなく、サトウキビの近縁種


ウシクサの仲間(たぶんNADP-ME)園芸種?
Schizachyrium scoparium
2015.10.1 茨城県つくば市筑波実験植物園
北アメリカ東部原産、何かわかったら記載します


アキノエノコログサ(NADP-ME)
Setaria faberi
2013.9.20 茨城県つくば市
全国に分布する一年草、草丈40〜100cm、花序の毛は芒ではなく、小穂の柄から出る刺毛


コツブキンエノコロ(NADP-ME)
Setaria pallidefusca(Schumach.)Stapf et C.E.Hubb.
2020.10.1 千葉県八千代市
全国に分布する一年草、草丈30〜80cm、路傍、荒地、農耕地周辺に生育、キンエノコロより花穂が細いため、先が垂れる傾向がある、キンエノコロと同種という説もある


コササキビ(NADP-ME)
Setaria plicata (Lam.) T.Cooke.
2015.10.9 屋比久氏提供


フシネキンエノコロ(NADP-ME)帰化種
Setaria parviflora(Poir.)Kerguelen
2015.8.17 茨城県つくば市
穂が長細いエノコログサ、アメリカから来た多年草、草丈60〜120cm、穂は5〜10p


アワ(NADP-ME)栽培種(岩手在来9号)
Setaria italica (L.) P. Beauv.
2015.8.3 茨城県つくば市 筑波大学作物品種見本園
西南アジア原産、我が国での栽培は縄文時代から行われた、温暖・乾燥地を好むが、多くの生態型が分化し、もち、うるちなど品種が多い。草丈1m〜2m、エノコログサが原種とされる


キンエノコロ(NADP-ME)在来種
Setaria pumila (Poir.) Roem. et Schult.
2013.9.18 茨城県つくば市農環研内
全国に分布する一年草、草丈20〜70cm、刺毛は黄金色


オオエノコロ(NADP-ME)在来種
Setaria xpycnocoma (Steud.) Henrard
2015.8.18 茨城県つくば市農環研内
全国の畑地、道端などに生育、アワとエノコログサの雑種とされる種、草丈100〜200p、穂の長さは20p以上にもなるらしいが、この個体は約25cmだった。花序が枝分かれしてる部分があり、この種とした。群生もしないらしい。


エノコログサ(NADP-ME)
Setaria vividis
2013.9.17 茨城県つくば市農環研内【殿堂No.40】
全国に分布する一年草、路傍、草地、休耕地などさまざまな所に生える。ネコじゃらしと呼ばれ、身近な雑草のひとつ。草丈20〜100cm、花序はしなだれない。


ハマエノコロ(NADP-ME)
Setaria vividis(L.) P.Beauv. var. pachystachs (Franch. et Sav.)Makino et Nemoto 
2015.7.31 茨城県つくば市 実験植物園
全国の沿岸に分布する一年草、草丈〜15cmとエノコログサより低い


モロコシ(NADP-ME)栽培種(糖用スイートソルガム)
Sorghum bicolor (L.) Moench
2015.8.3 茨城県つくば市 筑波大学作物品種見本園【殿堂No.2】
草丈2m以上になる栽培種、近年はバイオエタノール用の資源植物として、活用する研究が行われている。


モロコシ(NADP-ME)栽培種(穀実用マーチン)
Sorghum bicolor (L.) Moench
2015.8.3 茨城県つくば市 筑波大学作物品種見本園【殿堂No.2】
、スイートソルガム、ホウキモロコシとはまた違う穂のかたちをしている。育種ってすごいです。


ホウキモロコシ(NADP-ME)栽培種
Sorghum bicolor (L.) Moench
2015.7.23 茨城県つくば市農研機構作物見本園【殿堂No.2】
熱帯アフリカ原産で、草丈2~4m、箒用の品種、枝梗が長く、各枝梗の先がそろった長さとなる。

セイバンモロコシ(NADP-ME)帰化種
Sorghum halepense (L.) Pers.
2013.9.24 茨城県筑西市【殿堂No.18】
旧世界熱帯から亜熱帯原産の多年草、本州以南に分布、明るい路傍、河川敷などに群生する。草丈80〜160cm


オオアブラススキ(たぶんNADP-ME)在来種
Spodiopogon sibiricus Trin.
2015.8.14 茨城県つくば市
北海道から九州に生育する多年草、低山の明るい草地などに生育。草丈50〜200cm
、花序が直立し、油のにおいがしなかったので、この種と判定


ネズミノオ(PCK)在来種
Sporobolus fertilis (Steud.) Clayton
2015.9.3 茨城県つくば市農環研内
本州から琉球に生育する多年草、土手や草地など日当たりのよい場所に生育。草丈30〜60cm
、円錐花序が直立し、枝が短く、ネズミの尾のようにみえる

イヌシバ(NADP-ME)帰化種
Stenotaphrum secundatum (Waker) Kuntze
2015.5.15 東京都木場公園
九州以南に分布、草丈10〜30cmの北アメリカ原産の多年草
別名セントオーガスチングラス、バッファローグラス、芝地から逸出、寒さには弱い


フクロダガヤ(サブタイプ不明)在来種
Tripogon longearistatus Honda
2015.8.13 茨城県つくば市筑波実験植物園
茨城、栃木に分布、草丈15〜25cmの多年草
名前は袋田の滝付近で発見されたため、絶滅危惧IB類(EN)で、野生の個体は、なかなかお目にかかれない。

ノシバ(PCK) 在来種(栽)
Zoysia japonica Steud.
2006.5.16 茨城県つくば市【殿堂No.12】
長い匍匐枝を出す多年草、庭やゴルフ場の芝草として使われる。茎の高さは3〜15cm、葉は長さ5〜10cm、5〜6月に開花する。


オニシバ(PCK) 在来種
Zoysia macrostachya Franch. et Sav.
2015.8.8 茨城県波崎海岸
北海道~琉球の海岸に分布する多年草。地表に匍匐枝はなく、地中を横走する地下茎から地上に茎を伸ばす。葉は、硬くとがり、握ると痛い。茎の高さは5〜20cm。

 


コウライシバ(PCK) 栽培種
Zoysia pacifica (Goudswaad) M.hotta et kuroki.
2015.7.30 茨城県つくば市農環研内
在来のシバで東北以南の公園等でもっともポピュラーに利用される。ノシバより葉幅がせまく柔らかい。


トウモロコシ(NADP-ME) 栽培種
Zea mays L.
2003.9.4 茨城県つくば市【殿堂No.1】
メキシコ、南米を原産地とする、現在世界中で栽培されている三大穀物の一つ。品種も多様に分化している。草丈は1.5~2mを超える場合が多い。
 


テオシント(NADP-ME) 外国種
Zea mays subsp. Mexicana
2009.10.28 茨城県つくば市
USDA ARS-GRNからもらったメキシコ、Federal Districtのテオシント、トウモロコシの原種とされる。
 


カヤツリグサ科


ハタガヤ(NADP-ME)在来種
Bulbostylis barbata (Rottb.) Kunth
2015.10.1  茨城県つくば市筑波実験植物園
北海道〜琉球に分布する一年草、海岸や河川敷などの砂地に叢生する。草丈5-30p


チャガヤツリ(NADP-ME)在来種
Cyperus amuricus Maxim.
2015.7.23  茨城県つくば市雑草見本園
北海道〜琉球に分布する一年草、花序枝は枝分かれしない。小穂は赤褐色から褐色に熟し、光沢がある。やや乾いた立地を好み、畑地の周りなどに多い。草丈20-50p


ヒメクグ(NADP-ME)帰化種
Cyperus brevifolius (Rottb.) Hassk. var. leiolepis (Franch. et Sav.) T.Koyama
2015.5.16 沖縄石垣島 屋比久氏提供
全国に分布する多年草、畦などの湿り気のある草地に生える。ちぎるといい臭いがする。草丈5-20p

ユメノシマガヤツリ(NADP-ME)帰化種
Cyperus congestus Vahl
2015.7.9 東京都木場公園
アフリカ南部、オーストラリア原産の多年草、1982年最初に採集された場所(東京都江東区夢の島)にちなみ命名された。草丈70-90p


タマガヤツリ(NADP-ME)
Cyperus diffomis L.
2015.7.9 東京都木場公園
全国に分布する一年草、水田、休耕田、湿地に生育、草丈は10-50p、花序はしばしば複生し、枝先に多数の小穂が付く。小穂は熟すと紫褐色、長さ3-10o

メリケンガヤツリ(NADP-ME)
Cyperus eragrostis Lam.
2015.7.9 東京都木場公園
本州以南に分布、川岸、水路、湿った路傍や造成地に生える多年草、草丈30〜100cm、花序枝は5-10個で先端に5-20個の小穂が球状に集まる、ちぎると独特の香り。


ショクヨウガヤツリ(キハマスゲ,NADP-ME)帰化種
Cyperus esculentus L. 
2015.7.9 東京都木場公園
ヨーロッパ原産、本州以南に分布、路傍、畑地、河原などに生える多年草、高さ40〜60(100)cm、小穂がやや細く、黄色から藁色


アゼガヤツリ(NADP-ME)
Cyperus esculentus L. 
2015.8.28 茨城県つくば市
ヨーロッパ原産、本州〜琉球に分布、水田周辺や湿地に生える一年草、高さ20〜40cm、小穂は金属っぽい茶色で、扁平な線状披針形、5から15個の小穂が固まって付く

カヤツリグサ(NADP-ME)在来種
Cyperus microiria Steud.
2004.8.25 茨城県つくば市農環研内
本州以南に分布、畑や路傍に生育する一年草、高さ約40cm、茎の先に3〜5の葉が放射状に出て、その中心から4〜5本の花茎が伸びてそれぞれに花穂がほぼ直角についている。


コゴメガヤツリ(NADP-ME)
Cyperus iria L.
2015.7.24 茨城県つくば市
日当たりの良い田畑や湿地に生育する。カヤツリグサに似ているが、花穂のつく角度が席に向かって約60°


ヌマガヤツリ(NADP-ME)
Cyperus glomeratus L.
2015.9.24 茨城県つくば市
北海道、本州に分布、川岸や湿地に生育する。これは田んぼの畔で撮影。小穂は茶褐色で扁平、小さなたわしが付いている感じ


セイタカハマスゲ(NADP-ME)帰化種
Cyperus longus L.
2015.7.9 東京都木場公園
ヨーロッパ南部から地中海沿岸に分布する多年草。湿地に生育し、群生する。草丈~1m


キンガヤツリ(NADP-ME)帰化種
Cyperus odoratus L.
2015.5.16 沖縄県石垣島 屋比久氏提供
沿岸地、埋立地に分布、沖縄では、水田や川岸などに生育、草丈20〜70p


カミガヤツリ(NADP-ME)帰化種
Cyperus papyrus L.
2015.5.1 茨城県つくば市 筑波実験植物園【殿堂No.23】
東ヨーロッパ、シリア、アフリカ北部原産の多年生草本、栽培種だが、逸出し沖縄に分布、古代エジプトで茎の髄から紙を作ったことで有名


オニガヤツリ(NADP-ME)在来種
Cyperus pilosus Vahl
2015.5.16 沖縄県石垣島 屋比久氏提供
中部地方以西〜琉球に分布する多年生、水田周辺や湿地に生える。草丈30〜100p、小穂の付く軸に剛毛状のとげがある。


イガガヤツリ(NADP-ME)在来種
Cyperus polystachyos L.
2015.7.31 茨城県つくば市
本州〜琉球に分布する一年生草本、水田周辺や湿地に生え沿岸部に多い。草丈10〜50p、赤褐色の小穂が密集し、クリのイガのよう。


ハマスゲ(NADP-ME)在来種
Cyperus rotundus L.
2015.7.7 茨城県つくば市【殿堂No.13】
本州から琉球に分布する多年生草本。路傍・草地・畑によく生える。15~40cm、小穂は光沢がある赤褐色、根茎を伸ばして群生する。


ヒメヒラテンツキ(NADP-ME)在来種
Fimbristylis autumnailis (L.) Vahl var. tentsuki T. Koyama
2015.9.3 茨城県つくば市農林団地内
北海道〜琉球に分布する一年草、茎は扁平、小穂は鱗片は竜骨状で、先は短い芒状なので識別できる。水田畦に生える。叢生し、草丈20-70p


ノテンツキ(NADP-ME)在来種
Fimbristylis complanata (Retz.) Link f. exaltata T. Koyama
2015.8.7 茨城県つくば市農環研内
本州、四国、九州、琉球諸島に分布する多年草、草丈30-40p、ヒメヒラテンツキに似て茎は扁平であるが、全体に大型で質は硬い。苞葉は花序より短い。


テンツキ(NADP-ME)在来種
Fimbristylis dichotoma (L.) Vahl var. tentsuki T. Koyama
20159.3 茨城県つくば市農林団地内
本州〜琉球に分布する一年草、葉や鞘などに開出毛がある。小穂は多数の鱗片がらせん状にならび、花に刺針状花被片はない。水田畦に生える。叢生し、草丈15-60p、葉鞘は有毛


ハハジマテンツキ(NADP-ME)在来種
Fimbristylis longispica var hahajimensis L.
2015.6.25 茨城県つくば市 筑波実験植物園
母島の固有変種、乾燥した稜線に生える多年草、草丈15-20p、葉は地際より叢生し、幅約1-2oの葉を多くつける。夏40-50pの花茎を伸ばし頂点に集散状の花序をつける。絶滅危惧種


ヒデリコ(NADP-ME)在来種
Fimbristylis littoralis Gaudich.
2015.8.6 茨城県つくば市
全国に分布する一年草。水田、畦畔など日当たりのよい湿地に生育する。休耕田や湿潤な畑地にも生育。草丈15-40p


トチカガミ科                        


クロモ 在来種
Hydrilla verticillata
2015.6.25 茨城県つくば市実験植物園
池や水路に生える多年草


双子葉類                        


ホソアオゲイトウ(NAD-ME)帰化種
ヒユ科 Amaranthus hybridus
2013.9.20 茨城県つくば市
全国に分布する熱帯アメリカ原産の一年草。明治に日本に入り、各地の草地、畑地、荒地、河原に普通に見られる。花穂は緑色ときに紅色を帯びる。葉は菱状卵形、花穂は緑色、アオゲイトウに比べ花穂がほっそり、草丈0.6〜2m


シロミセンニンコク(NAD-ME)栽培種
ヒユ科 Amaranthus hypochondriacus L.
2015.7.21 茨城県つくば市農研機構作物作物見本園
中南米の熱帯高地では、歴史の古い栽培植物、この種は子実用栽培種


イヌビユ(NAD-ME)帰化種
ヒユ科 Amaranthus lividus Loisel.
2015.7.6 茨城県つくば市
全国に分布、熱帯アメリカ原産、葉先は深く凹む。果実は熟しても緑色を保つ


ホナガアオゲイトウ(NAD-ME)帰化種
ヒユ科 Amaranthus powellii S.Watson
2015.7.24 茨城県つくば市農研機構雑草見本園
茎は直立してあまり分岐せず、高さ1m以上になる。葉はひし形に近い卵形、柄があって互生する。
別名:イガホビユ


ハリビユ(NAD-ME)帰化種
ヒユ科 Amaranthus spinosus L.
2015.7.9 東京都木場
熱帯アメリカ原産の一年草本、世界的に広く分布する畑地雑草、草丈40-80p、葉腋には、5-20oの鋭いとげがある。花序の中にも短いとげがある。ヒユの仲間で刺があるのは、この種のみ。花期は、8-10月


ハゲイトウ(NAD-ME)栽培種
ヒユ科 Amaranthus triolor L. subsp. tricolor
2015.8.18 茨城県つくば市
熱帯アメリカ原産の一年草本、花は目立たず、葉を観賞する。当初葉は緑色だが、夏の終わり頃から頂部の葉が黄色や赤、紫紅色、紫褐色などに色づく。

アオゲイトウ(NAD-ME)帰化種
ヒユ科 Amaranthus retroflexus L.
2015.7.6 茨城県つくば市
熱帯アメリカor北アメリカ原産の一年草、温帯から熱帯まで広く分布する。草丈40-150p、畑地、草地、道端などに発生。葉は菱状卵形で、花穂は白緑色から黄緑色、全体が円錐状。


ホナガイヌビユ(NAD-ME)帰化種
ヒユ科 Amaranthus viridis L.
2015.7.23 茨城県つくば市
大正期に侵入し、畑地、道端、空き地などに生育。熱帯アメリカ原産の一年草。草丈40-150p、葉は互生し、三角状広卵形で、基部は切形、長い柄がある。イヌビユと似るが、刃先の凹みが小さく、果実は熟すと果被が硬化して淡褐色になる。    


ホウキギ 帰化種
ヒユ科 Bassia scoparia
2015.6.25 茨城県つくば市 筑波実験植物園
ユーラシア原産の一年草、園芸植物だが、野生化している。草丈〜1m、多数分岐、全体が球状

ハマデラソウ (NADP-ME)帰化種
ヒユ科 Froelichia gracilis (Hook.) Moq.
2015.7.9 東京都木場
北アメリカ南部原産の一年草、1932年に大阪浜寺海岸で見出されたため、この名がついた。高さ40cmほど、花穂、花序は団塊状となる。


センチニチコウ(NADP-ME)園芸種
ヒユ科 Gomphrena globosa L.
2015.8.3 つくば市内ホームセンター
熱帯アメリカ原産、一年草または多年草、ボンボンのような花序が愛らしく、切り花としても人気がある。花壇、鉢植え、切り花、ドライフラワーとして使われる。

シマニシキソウ(NADP-ME)帰化種
トウダイグサ科 Chamaesyce hirta (L.) Millsp.
2015.7.9 東京都木場公園
熱帯アメリカ原産の一年草、三重以西に帰化、沖縄では道端に普通にみられる。


ニシキソウ(NADP-ME)在来種
トウダイグサ科 Chamaesyce humifusa (Willd. ex Schltdl.) Prokh.
2015.9.1 茨城県つくば市
全国の道端、空き地、庭などに生育、コニシキソウに比べ少ない。葉には斑点がなく、茎や刮ハも無毛なので、コニシキソウと判別できる、草高-10cm


コニシキソウ(NADP-ME)帰化種
トウダイグサ科 Chamaesyce maculata (L.) Small
2004.8.24 茨城県つくば市
北アメリカ原産の一年草、全国の道端、空き地、畑地、庭などに分布、葉の中央に紫褐色の斑点がある。茎と刮ハに白い毛がある。草高-10cm

オオニシキソウ(おそらくNADP-ME)帰化種
トウダイグサ科 Chamaesyce nutans (Lag.) Small
2014.9.30 茨城県つくば市
北アメリカ原産の一年草、1904年に侵入が確認された。本州以南に分布、やや乾いた砂利地などの道端、空き地に多く、畑地や樹園地にも生育、草高20-40cm

イリオモテニシキソウ(おそらくNADP-ME)
トウダイグサ科 Chamaesyce thymifolia (L.) Millsp.
2015.7.9 東京都木場公園
南西諸島にふつうに生育する1年草、茎は、基部で分岐し、短い伏毛があり、先端は斜上する。葉は対生でゆがんだ長楕円形、長さ10~20p


マツバボタン 園芸種
スベリヒユ科 Portulaca grandiflora
2015.5.10. 茨城県つくば市
南米原産、日当たりのよい花壇等で植えられる。多肉質の一年草

ヒメマツバボタン 帰化種
スベリヒユ科 Portulaca pilosa L.
2015.7.9. 東京都木場公園
熱帯アメリカ原産、世界中の熱帯から暖温帯に帰化する1年生。葉の付け根に白い毛がはえている。関東の路傍などでも見られる

スベリヒユ(NAD-ME)在来種
スベリヒユ科 Portulaca oleracea
2013.9.2. 茨城県つくば市【殿堂No.32】
日本全土の畑や道端に生える多肉質の一年草、茎は地をはう。


ハナスベリヒユ(NAD-ME)園芸種
スベリヒユ科 Portulaca oleracea L. x P. pilosa L. subsp. gradiflora
2015.5.10. 茨城県つくば市のホームセンター
原産地不明、花壇等に植えられる多肉質の多年草、花はスベリヒユより大きく、花色は黄色、赤、ピンク、白などいろいろ


オキナワマツバボタン 在来種
スベリヒユ科 Portulaca okinawensis
2015.7.31. 茨城県つくば市 筑波実験植物園
乾燥した海岸の岩場に生育、

アマミマツバボタン 在来種
スベリヒユ科 Portulaca okinawensis var. amamiensis
2015.5.1. 茨城県つくば市 筑波実験植物園
乾燥した海岸の岩場に生育、オキナワマツバボタンの新変種、奄美市の希少野生動植物


C3−C4中間植物                        


ロボウガラシ(C3-C4中間種)帰化種
アブラナ科 Diplotaxis tenuifolia (L.) DC.
2015.5.15. 東京都木場公園
北海道、静岡、三重で確認されたヨーロッパ原産の多年草 草丈40-50cm


クルマバザクロソウ(C3-C4中間種)帰化種
ザクロソウ科 Mollugo verticillata L.
2015.8.14. 茨城県つくば市
北海道から九州の畑地、道端、荒地など普通に見られる。熱帯アメリカ原産の一年草 地表に広がり、長さ30cmほど